JP2009179003A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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    • B41J3/28Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing downwardly on flat surfaces, e.g. of books, drawings, boxes, envelopes, e.g. flat-bed ink-jet printers

Abstract

【課題】UV硬化型インクを剥離させることなく硬化させて、印刷品質を向上させたインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタは、印刷媒体を支持するバキュームテーブルと、バキュームテーブルと上下に対向して配置され、バキュームテーブルに支持された印刷媒体の表面にインクを吐出して付着させる印刷ヘッド61と、バキュームテーブルと上下に対向して配置され、印刷媒体の表面に付着したインクに紫外線を照射してインクを硬化させるUVLEDユニットとを有している。UVLEDユニットは、印刷媒体の表面に付着したインクの付着密度に応じてインクに照射する紫外線の照射強度が制御可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷媒体にインクを吐出することにより所望の印刷を行うインクジェットプリンタに関し、さらに詳細には、印刷媒体に吐出されたインクを硬化させる紫外線照射装置に関する。
従来より、プラテン上に載置させた印刷媒体に対して、プラテンと対向して配設された印刷ヘッドを左右に往復移動させながら、ノズルよりインクを吐出させて印刷媒体に所望の印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタには、紫外線が照射されることにより硬化する性質を有した紫外線硬化型インク(以下、UV硬化型インクと称す)を、ノズルから吐出させて印刷媒体に所望の印刷を行うものがある。このUV硬化型インクは耐候性および耐水性に優れているため、印刷が施された印刷物を例えば屋外広告宣伝ビラ等に用いることが可能となり、水溶性インクを用いた場合と比較して印刷物の使用用途が格段に広がる。
ところで、UV硬化型インクは紫外線が照射されることによって硬化するため、印刷媒体に吐出されたUV硬化型インクを硬化させるための紫外線照射装置が、印刷ヘッドに設けられている。近年、紫外線照射装置における紫外線を発光させる光源として、紫外線発光ダイオード(以下、UVLEDと称する)を用いたインクジェットプリンタが開発されている。ここでUVLEDとは、Ultra Vioret Light Emitting Diodeの略である(例えば、特許文献1を参照)。
図7(a)および図7(b)に、複数のUVLED530を用いて構成された従来の紫外線照射装置500を示す。この紫外線照射装置500は、UV硬化型インクを吐出する複数のノズルを備えた印刷ヘッド(図示せず)の左右側方に配設され、印刷ヘッドとともに左右に往復移動可能に構成される。また、複数のUVLED530が、内部が中空で半円状に形成されたカバー520の内面に沿うように配設されて、下方に位置した印刷媒体510の照射対象表面511に向けて、紫外線を照射可能となっている。そして、左右に往復移動する印刷ヘッドのノズルから吐出されたUV硬化型インクが、UVLED530から照射される紫外線によって、順次硬化される構成となっている(例えば、特許文献2を参照)。また、使用する印刷媒体510の特性およびUV硬化型インクの特性によって、硬化させるために最適な紫外線の光量(以下、最適光量と称する)は異なっており、使用する印刷媒体510およびUV硬化型インクに合わせて、最適光量となるようにUVLED530の出力が調整される。
特開2006−231795号公報 特開2004−181941号公報
しかし、上記のようにしてUVLED530の出力を調整しても、印刷条件(例えば印刷ヘッドの移動速度)等によって、印刷媒体510に吐出されるUV硬化型インクの密度が異なり、印刷条件によって最適光量も変化する。そのため、印刷媒体およびUV硬化型インクの特性から求めた最適光量を基に硬化させると、UV硬化型インクが剥離を起こしたり、または完全には硬化しないこととなり、印刷品質に影響を及ぼす惧れがあった。
以上のような課題に鑑みて、本発明ではUV硬化型インクを剥離させることなく硬化させて、印刷品質を向上させたインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係るインクジェットプリンタは、印刷媒体を支持する媒体支持部材(例えば、実施形態におけるバキュームテーブル12a)と、前記媒体支持部材と上下に対向して配置され、前記媒体支持部材に支持された印刷媒体の表面にインクを吐出して付着させる印刷ヘッドと、前記媒体支持部材と上下に対向して配置され、印刷媒体の表面に付着したインクに紫外線を照射して前記インクを硬化させる紫外線照射装置(例えば、実施形態におけるUVLEDユニット70)とを有して構成される。前記紫外線照射装置は、印刷媒体の表面に付着したインクの付着密度に応じて前記インクに照射する紫外線の照射強度が制御可能である。
上記構成のインクジェットプリンタにおいて、前記紫外線照射装置は、印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能とする制御用データ(例えば、実施形態における設定テーブル群32)に基づいて、前記印刷媒体の表面に付着した前記インクに照射する紫外線の照射強度が制御可能である構成が好ましい。また、上記構成のインクジェットプリンタにおいて、前記紫外線照射装置は、紫外線を照射可能な発光ダイオードを備えて構成され、前記紫外線照射装置は、印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能とする前記発光ダイオードへの供給電流値が示された前記制御用データに基づいて、前記発光ダイオードへの供給電流を制御して前記印刷媒体の表面に付着した前記インクに照射する紫外線の照射強度を制御可能である構成が好ましい。
本発明に係るインクジェットプリンタは、紫外線照射装置が、印刷媒体の表面に付着したインクの付着密度に応じてインクに照射する紫外線の照射強度が制御可能に構成されている。よって、本発明に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体に付着したインクの密度と、紫外線照射装置から照射される紫外線の照射強度との不釣り合い(ミスマッチ)を回避することが可能となる。そのため、印刷媒体に付着したインクに対して過剰な紫外線が照射されて剥離を起こしたり、または、紫外線の照射強度不足によって紫外線硬化型インクが未硬化となる等の硬化不良発生を防止でき、印刷品質を向上させることが可能となる。
紫外線照射装置は、印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能とする制御用データに基づいて、印刷媒体の表面に付着したインクに照射する紫外線の照射強度が制御可能である構成が好ましい。このように構成した場合には、紫外線照射装置は、制御用データに基づいて即座に印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能となり、より一層印刷品質を向上させることが可能となる。
紫外線照射装置は、紫外線を照射可能な発光ダイオードを備えて構成され、この紫外線照射装置は、印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能とする発光ダイオードへの供給電流値が示された制御用データに基づいて、発光ダイオードへの供給電流を制御して紫外線の照射強度を制御可能である構成が好ましい。このように構成した場合には、供給電流を変化させることによって紫外線の照射強度を連続的に且つ即座に調整することが可能となっている。よって、発光ダイオードに対して供給電流を制御することにより、効率良く照射強度の制御を行うことができ、一層印刷品質を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、テーブル上に固定保持された印刷媒体に対して印刷ヘッドを水平面内の直交二軸(X軸−Y軸)方向に移動させて印刷媒体に対して所望の印刷を行う、インクジェットプリンタ1を斜め前方から見た斜視図を図1に示す。なお、説明の便宜上、矢印の方向をそれぞれ前後、左右および上下と称して説明する。
インクジェットプリンタ1は、下部において土台部分を構成する支持部10、および支持部10の上方に移動自在となって配設された印刷部50から構成されている。
支持部10は、本体フレーム11、支持テーブル12、真空ブロア13およびコントロールユニット20を主体に構成される。本体フレーム11は、その上方に載置されて固定された支持テーブル12を水平に支持するとともに、各機構の取り付けベースとなっている。支持テーブル12は、平面視矩形状に形成されておりその中央部分には、平板状の印刷媒体2を載置して固定保持するバキュームテーブル12aが形成されている。バキュームテーブル12aの表面には、上下に貫通する微細な空気孔が多数形成されており、これらの空気孔はバキュームテーブル12aの下面側に設けられた減圧室(図示せず)と連通している。また、支持テーブル12の左右側端面には前後に延びるガイド溝12b,12bが形成され、後述する印刷部50に形成された前後ガイド51a,51aと嵌合している。
真空ブロア13は、減圧室と連通しており減圧室内の空気を排気して負圧に設定し、または減圧室に空気を送り込み空気孔から吐出させる。印刷媒体2をバキュームテーブル12a上の原点位置に載置して、真空ブロア13により減圧室が負圧に設定され、印刷媒体2がバキュームテーブル12a表面に真空吸着されて固定保持される。また、印刷媒体2に対する所望の印刷が終了して、バキュームテーブル12aから印刷媒体2を取り除く際は、空気を減圧室に送り込むとともに空気孔から吐出させることによって、印刷媒体2を浮かせて簡単に取り除くことができる。
印刷部50は、基部51、ガイドレール52,52および印刷ユニット60を主体に構成される。基部51は、左右に延びた略直方体となっており、左右端部近傍に形成された前後ガイド51a,51aがガイド溝12b,12bと嵌合し、支持テーブル12の上方を跨いで前後にスライド移動自在に支持される。ガイドレール52,52は、上下一対となって左右に延びるとともに基部51の前面に形成されている。印刷ユニット60は、後部にガイドレール52,52と嵌合可能な左右ガイド(図示せず)が形成された印刷ヘッド61、および印刷ヘッド61の左右両端に固定されたUVLEDユニット70,70から構成される。
印刷ヘッド61の内部には、UV硬化型インクを下方に向けて吐出可能なノズル(図示せず)が複数配設されている。また、印刷ヘッド61の左右ガイドとガイドレール52,52とが嵌合し、印刷ユニット60がバキュームテーブル12aの上方を左右にスライド移動自在に支持される。なお、基部51を前後にスライド移動制御させる前後駆動機構、および印刷ユニット60を左右にスライド移動制御させる左右駆動機構については、種々の周知技術を用いることが可能であり、本明細書では説明を省略する。
UVLEDユニット70は、内部にUVLEDモジュール(図示せず)が複数配設されているとともに、外部がカバー(図示せず)で覆われて構成されている。UVLEDモジュールは、電圧印加されることにより2つの半導体の接触面において紫外線を発光するUVLEDチップ(図示せず)、およびUVLEDチップから発光された紫外線を下方に向けて所定の放射角度で照射する光学レンズ(図示せず)を主体に構成されている。また、UVLEDモジュールは、UVLEDチップに供給される電流の電流値が制御されることによって、紫外線の照射強度を任意に変化させることができる構成となっている。
コントロールユニット20は、支持テーブル12の前端部に設置されており、図2に示すようにタッチパネル21、停止ボタン22、メモリ30および制御部40を主体に構成される。タッチパネル21は、コントロールユニット20の上面部に配置されており、作業者がタッチすることによってインクジェットプリンタ1の作動を操作することが可能となっており、また、インクジェットプリンタ1の稼動状況等も表示可能となっている。停止ボタン22は、コントロールユニット20の上面部に配置されており、押圧操作されることによってその信号が制御部40に入力されて、インクジェットプリンタ1の作動を停止させることが可能となっている。メモリ30には、例えば、後述する一覧表データ群31および設定テーブル群32等の印刷に関する各データが記憶されており、必要に応じて読み出すことが可能となっている。
一覧表データ群31には、印刷に用いられる印刷媒体2の種類およびUV硬化型インクの種類に対応した、複数の印刷パターンが予め記憶されている。上記印刷パターンの一例である印刷パターン31aを図3に示しており、印刷パターン31aは、dpi(dot per inch)値で表示された解像度とpass数(印刷媒体2上の同一点を印刷ヘッド61が通過する回数)との組み合わせを設定している。例えば、600dpiの解像度の印刷を行う場合、4,8,16のいずれかのpass数を選択可能となっていることを示しており、pass数が大きくなると印刷に要する時間は長くなるが印刷品質が向上する。なお、オペレータは、上記解像度とpass数との組み合わせの中から、所望の1つの組み合わせを選択する。
設定テーブル群32には、印刷が行われる解像度およびパス数に応じて、UVLEDモジュールから照射される紫外線が最適光量となる、UVLEDチップに対する電流値が予め設定された対応テーブルが複数記憶されている。また、設定テーブル群32には、一覧表データ群31に記憶されている複数の印刷パターンに対応しており、上記対応テーブルの一例である対応テーブル32aを図4に示す。ここで、対応テーブル32aに示す電流値a1からa9の決定方法を、図5を用いて説明する。図5のグラフ33bは、600dpi−16pass(図4に示す対応テーブルデータ32b)のとき、UVLEDチップに対する電流値(A)と照射される紫外線の光量(mJ/cm2)との関係を示す。またグラフ33cは、1200dpi−16pass(対応テーブルデータ32c)の場合である。高解像度(印刷媒体2に付着したインクの密度が高い)の印刷を施す場合には、印刷ヘッド61の左右への移動速度は遅く設定されるため、UVLEDモジュールから同一強度の紫外線が照射されていても、印刷媒体2に照射される紫外線の(積算)光量が変化する。
図5には、印刷媒体2の種類およびUV硬化型インクの種類から、最適光量が例えばおよそ2000mJ/cm2となる場合を示しており、UVLEDモジュールに対する電流値をa8Aと設定すると、点Aにおいてグラフ33cは光量がおよそ2000mJ/cm2(最適光量域Mの範囲)となり、UV硬化型インクを剥離させることなく十分に硬化させることができる。しかし、点A´においてグラフ33bは光量がおよそ1000mJ/cm2(光量不足域Lの範囲)となり、UV硬化型インクは完全に硬化できず硬化不良を生じる。また、UVLEDモジュールに対する電流値をa6Aとすると、点B´においてグラフ33cは光量がおよそ4000mJ/cm2(光量過剰域Uの範囲)となって、UV硬化型インクインクが剥離を起こす。点Bにおいてグラフ33bは、光量がおよそ2000mJ/cm2(最適光量Mの範囲)となり、十分に硬化させることができる。このようにして、図4の対応テーブルデータ32bの電流値a6、および対応テーブルデータ32cの電流値a8が決定されている。同様に、図4に示す各印刷パターンに対して、UVLEDモジュールから照射される紫外線が最適光量となるように各電流値が設定されている。
制御部40は、パターン設定部41および電流制御部42を主体に構成され、図2に示すように、タッチパネル21、停止ボタン22、メモリ30、UVLEDモジュールおよび印刷ヘッド61等と接続されている。パターン設定部41は、例えばタッチパネル21を介して入力された、印刷媒体2およびUV硬化型インクの種類に該当する印刷パターンを、一覧表データ群31内に予め記憶されている、複数の印刷パターンの中から検索する。そして、一覧表データ群31から該当する印刷パターンを読み出して、タッチパネル21に表示させる。電流制御部42は、印刷媒体2およびUV硬化型インクの種類に該当する対応テーブルを設定テーブル群32の中から読み出し、オペレータの選択した解像度およびpass数に対応したUVLEDモジュールに対する電流値を、読み出した対応テーブルを参照して決定する。そして、UVLEDモジュールに供給される電流の電流値を、上記決定された電流値となるように制御する。
以上ここまでは、インクジェットプリンタ1の各構成部材について説明したが、以下において、印刷時における各構成部材の作動について説明する。
バキュームテーブル12a上に印刷媒体2を載置して固定保持し、印刷ユニット60を印刷媒体2の後端(または前端)に移動させる。そして、印刷ユニット60は、左右駆動機構により左右に往復移動されると同時に、印刷ヘッド61のノズルから印刷媒体2に向けてUV硬化型インクが吐出される。例えば、印刷ユニット60が左方へ移動しているときには、左右2つのUVLEDユニット70のうち、印刷ヘッド61の右側面に固定されたUVLEDユニット70のみが稼動して紫外線を照射し、印刷媒体2に吐出されたUV硬化型インクを硬化させる。また、印刷ユニット60が右方へ移動しているときには、左右2つのUVLEDユニット70のうち、印刷ヘッド61の左側面に固定されたUVLEDユニット70のみが稼動して紫外線を照射し、印刷媒体2に吐出されたUV硬化型インクを硬化させる。さらに、左右2つのUVLEDユニット70の出力を制御して、比較的小さな出力の紫外線によってUV硬化型インクをにじまない程度に硬化(仮硬化)させた後、大きな出力の紫外線によって完全に硬化(本硬化)させる、2段階硬化を行う構成となっている。このように、印刷ユニット60は左右に往復移動するとともに、前後駆動機構によって前後に移動されることによって、印刷媒体2に所望の印刷が行われる。
以上ここまでは、印刷時における各構成部材の作動について説明したが、以下において、硬化不良を発生させることなくUV硬化型インクを硬化させる本発明の特徴構成を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップ1において、オペレータがタッチパネル21をタッチすることにより、印刷に用いる印刷媒体2およびUV硬化型インクの種類に関する情報を入力した後、パターン設定部41は、この情報に対応する印刷パターンを一覧表データ群31の中から検索する。そして、上記情報に対応する印刷パターンとして、例えば印刷モード31aが選択されて一覧表データ群31の中から読み出される。
ステップ2に進み、パターン設定部41は、ステップ1において読み出した印刷パターン31aを、図3に示すような表形式の状態でタッチパネル21に表示する。
ステップ3に進み、オペレータは、タッチパネル21に表示された印刷パターン31aを見て、例えば印刷完了までにかかる時間および印刷品質等を考慮して、所望の解像度およびpass数の組み合わせを選択する。ここで、オペレータが、タッチパネル21におけるその表示部分(格子部分)をタッチすることによって決定される。そして、オペレータによって、例えば図3に示すパターン31b(600dpi−16pass)が選択される。
ステップ4に進み、電流制御部42はステップ1において入力された、印刷に用いる印刷媒体2およびUV硬化型インクの種類に関する情報に対応する対応テーブルを、設定テーブル群32の中から検索する。そして、上記情報に対応する対応テーブルとして、例えば対応テーブル32aが選択され読み出される。
ステップ5に進み、電流制御部42は、読み出された対応テーブル32aを参照して、ステップ3において選択されたパターン31bに対応する、UVLEDモジュールに対する電流値をa6と決定する。その後、UVLEDモジュールは電流制御部42によって、供給される電流値がa6に制御されることにより、印刷媒体2に付着したUV硬化型インクの付着密度に対応した最適光量となった紫外線が、UVLEDモジュールから照射されるようになり、このフローは終了する。
ここで本発明に係るインクジェットプリンタ1の効果について簡単にまとめると、第1に、印刷媒体2に付着したUV硬化型インクの付着密度に対応した最適光量となった紫外線が、UVLEDモジュールから照射可能となっており、硬化不良を生じさせることなくUV硬化型インクを硬化可能である。ここで、UV硬化型インクの付着密度に大きく関与する解像度およびpass数を基に、UVLEDモジュールに供給される電流値を決定するようになっており、よって、上記付着密度にUVLEDモジュールから照射される紫外線の光量を高精度に対応させることができ、印刷品質を向上させることが可能である。
第2に、選択可能な解像度およびpass数の組み合わせに対応した、最適光量となるUVLEDモジュールに対する電流値が、対応テーブル内にそれぞれ設定されている。そして、UVLEDモジュールから照射される紫外線の光量制御が、対応テーブルを参照して対応する電流値を読み取り、読み取った電流値となるようにUVLEDモジュールを電気的に制御することにより行われる。よって、複雑な演算等を行うことなく紫外線の光量制御が可能となり、簡易な制御構成でありながら所望の照射光量(照射強度)となるように高精度に光量制御ができる。
上述の実施例において、解像度およびpass数よりUVLEDモジュールの電流値を決定する構成となっているが(図4を参照)、この構成に限定されない。例えば、UV硬化型インクを吐出するノズルの種類、および印刷ヘッド61の左右への移動速度等を電流値を決定する因子として加えることにより、より細かに印刷媒体2に付着したUV硬化型インクの付着密度を検出することが可能となり、印刷品質をさらに向上させることが可能である。
上述の実施例において、バキュームテーブル12a上に固定保持された平板状の印刷媒体2に印刷を行う構成となっているが、この構成に限定されず、例えば、送り出し機構および巻き取り機構を設けることにより、シート状の印刷媒体に対しても印刷可能となる。
上述の実施例において、バキュームテーブル12a上に固定保持された印刷媒体2に印刷を行う構成(いわゆるフラットベッド)となっているが、この構成に限定されず、本発明はシート状の印刷媒体をプラテン上に搬送させながら印刷を行う、インクジェットプリンタにも適用可能である。
本願発明は、上述の実施形態に限定して解釈されるものではない。例えば、上述の実施例において、印刷ユニット60の左右へのスライド速度を高速モードと普通モードとに区別することなく説明したが、モード切替可能に構成しても良い。この場合、オペレータが解像度およびpass数を選択した後、高速モードまたは普通モードを選択できるようにプログラミングしておけば良い。
本発明に係るインクジェットプリンタを示した斜視図である。 コントロールユニットの構成を示したブロック図である。 印刷パターンの一例を示した図である。 対応テーブルの一例を示した図である。 UVLEDモジュールにおける電流値と光量との関係の一例を示したグラフである。 UVLEDモジュールの紫外線光量が制御されるまでの流れを示したフローチャートである。 (a)は従来の紫外線照射装置を示した斜視図であり、(b)は図7(a)中のVII(b)−VII(b)部分を示した側断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 印刷媒体
12a バキュームテーブル(媒体支持部材)
32 設定テーブル群(制御用データ)
61 印刷ヘッド
70 UVLEDユニット(紫外線照射装置)

Claims (3)

  1. 印刷媒体を支持する媒体支持部材と、
    前記媒体支持部材と上下に対向して配置され、前記媒体支持部材に支持された印刷媒体の表面にインクを吐出して付着させる印刷ヘッドと、
    前記媒体支持部材と上下に対向して配置され、印刷媒体の表面に付着したインクに紫外線を照射して前記インクを硬化させる紫外線照射装置とを有したインクジェットプリンタにおいて、
    前記紫外線照射装置は、印刷媒体の表面に付着したインクの付着密度に応じて前記インクに照射する紫外線の照射強度が制御可能であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記紫外線照射装置は、印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能とする制御用データに基づいて、前記印刷媒体の表面に付着した前記インクに照射する紫外線の照射強度が制御可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記紫外線照射装置は、紫外線を照射可能な発光ダイオードを備えて構成され、
    前記紫外線照射装置は、印刷媒体に付着したインクの付着密度に対応した照射強度の紫外線を照射可能とする前記発光ダイオードへの供給電流値が示された前記制御用データに基づいて、前記発光ダイオードへの供給電流を制御して前記印刷媒体の表面に付着した前記インクに照射する紫外線の照射強度を制御可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
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