JP5324389B2 - 遮熱透湿防水シート - Google Patents

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本発明は、壁下地材や屋根下地材等の建築用材料として好適に使用できる遮熱透湿防水シートに関する。
上述した壁下地材や屋根下地材等に使用される建築用材料として、(a)アスファルトを不織布に含浸したシート、(b)充填材を添加したオレフィン系樹脂等からなるシートを延伸して得られる微細な孔部を有する多孔質シート及び、(c)不織布等が知られている。しかしながら、上記(a)のシートは、防水性や釘打ち後の漏水防止性は優れているが、透湿性がないため、内部からの湿気がシートで遮断され下地の板材を腐らせるという問題があった。また、(b)のシート及び(c)の不織布についてはシートや不織布の孔径を制御することにより、防水性と透湿性を満足させることができるが、太陽の日射により暖められた外壁から発生する輻射熱を反射する遮熱性に劣るという問題があった。このため従来の透湿防水シートに遮熱性能を付与した遮熱透湿防水シートが求められており、特許文献1には、遮熱性能と透湿性能とを備えることを目的とした断熱性透湿布帛が記載されている。
特公平3−56541号公報
しかし、特許文献1の断熱性透湿布帛は、実際には、銀色顔料を混和した高分子材料からなる透湿性フィルムを形成した以外の箇所が透湿性を有するものであり、透湿性フィルムの形成箇所を増やした場合は、全体の透湿性が大幅に損なわれる虞がある。逆に、透湿性フィルムの形成箇所を減らすと、遮熱性能が低下してしまい、透湿性と遮熱性の両立は難しかった。
そこで本発明は、透湿防水性と遮熱性とを兼ね備えた遮熱透湿防水シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討し、以下の事項を見出した。
(1)透湿性および防水性を備えたシートの両面に遮熱層を形成し、そのうち一方の遮熱層を部分的に形成することにより、透湿性と遮熱性とを両立せしめることができる。
(2)遮熱層を部分的に形成する場合は、10%超40%以下の割合とすることで、透湿性と遮熱性とのバランスをより向上できる。
(3)遮熱層中の金属微粒子として、リーフィングタイプのアルミニウムを用いた場合、遮熱性をより向上させることができ、コスト的に好ましい。
(4)透湿性および防水性を備えたシートとして、不織布基材および微多孔性フィルムからなる積層シートを用いた場合、不織布基材側には遮熱層を全面に形成し、微多孔性フィルム側には遮熱層を部分的に形成することにより、透湿性と遮熱性とを両立せしめることができる。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
第1の本発明は、透湿防水シート(10)の両面に金属微粒子を含有する遮熱層(22、24)を備えてなるシートであって、該遮熱層の一方(24)が、透湿防水シート(10)表面を部分的に覆うように形成されている、遮熱透湿防水シート(100)である。
第1の本発明において、透湿防水シート(10)表面を部分的に覆っている遮熱層(24)が、透湿防水シート(10)表面の10%超40%以下を覆っており、個々の表面積が0.1mm以上0.8mm以下の複数の遮熱層(24)が透湿防水フィルム(10)表面を覆っている、請求項1に記載の遮熱透湿防水シート。
第1の本発明において、透湿防水シート(10)が、不織布基材(12)および微多孔フィルム(14)からなる積層シートであり、該微多孔フィルム(14)上に遮熱層(24)が部分的に形成されていることが好ましい。
第1の本発明において、不織布基材(12)側に遮熱層(22)が全面印刷により形成され、微多孔フィルム(14)側に遮熱層(24)が部分印刷により形成されていることが好ましい。
第1の本発明において、金属微粒子は、リーフィングタイプのアルミニウムであることが好ましい。
第1の本発明の遮熱透湿防水シート(100)は、透湿抵抗が0.13m・s・Pa/μg以下であり、赤外線透過率が15%以下であることが好ましい。
本発明の遮熱透湿防水シート(100)は、透湿防水フィルム(10)の両面に遮熱層(22、24)が形成されており、該遮熱層の一方(24)が透湿防水フィルム(10)表面を部分的に覆うように形成されているので、遮熱性、透湿性、および、防水性に優れ、太陽の日射により暖められた外壁から発生する輻射熱を反射することができ、壁材の最外装や屋根下地材等の建築用材料として好適に使用できる。
(a)は、本発明の遮熱透湿防水シートの断面を示した模式図である。(b)は、本発明の遮熱透湿防水シートの好ましい形態の断面を示した模式図である。(c)は、本発明の遮熱透湿防水シートを上面から見た模式図である。(d)は、遮熱層が不均一に形成された形態の模式図である。 遮熱性を評価するための住宅を模倣した試験機の概略図である。 (a)は、実施例1の不織布表面の電子顕微鏡写真である。(b)は、実施例1の不織布表面にアルミニウム微粒子混合液を全面印刷して、遮熱層22を形成した後の表面の電子顕微鏡写真である。
以下、本発明を図面に基づきさらに詳細に説明する。
<遮熱透湿防水シート100>
図1(a)は本発明の遮熱透湿防水シート100の断面を示した模式図である。透湿防水フィルム10の両面に金属微粒子を含有する遮熱層22、24が形成されており、該遮熱層の一方24が透湿防水フィルム10表面を部分的に覆うように形成されている。
(透湿防水シート10)
本発明において、透湿防水シート10は、透湿性および防水性を備えているシートであり、基材としての強度を備えたものであれば、特に限定されないが、その好ましい形態としては、図1(b)に示すような不織布基材12および微多孔フィルム14からなる積層シートが挙げられる。
(不織布基材12)
本発明に使用される不織布としてはポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエチレン/ポリプロピレン混合系、ポリエチレンテレフタレート系の乾式あるいは湿式不織布が挙げられるが、耐久性の観点からポリエチレンテレフタレート系の不織布が望ましい。不織布基材12の厚さは特に限定されないが、強度の点から、目付で、20g/m以上60g/m以下とすることが好ましい。
(微多孔フィルム14)
微多孔フィルム14は、水蒸気よりも大きく、かつ、微小液状水よりも小さい微孔を備えたフィルムである。一般的に水蒸気の径は、0.0015μm〜0.004μmであり、微小液状水の径は、1000μm〜3000μmである。よって、微多孔フィルム14の微孔の孔径は、0.004μm超1000μm未満である。
微多孔フィルム14を構成する材料としては、ポリエチレンもしくはポリプロピレンに非相溶系の充填剤あるいは樹脂を添加し、一軸又は二軸に延伸してボイドを形成させた単一シート材が挙げられる。上記した孔径を有する微多孔フィルム14としては市販のものを利用でき、ポリエチレン製の微多孔フィルム(大和川ポリマー社製)がある。
微多孔フィルム14の厚みは、特に限定されないが、強度の点から、20μm以上50μm以下とすることが好ましい。
(遮熱層22、24)
遮熱層22、24は、熱線を反射するためのものである。該遮熱層22、24は、金属微粒子がバインダーである樹脂中に含有された状態で形成される。金属微粒子としてはアルミニウム、銀、錫、酸化チタン、ニッケル、マグネシウム、クロム等が用いられるが、経済的な理由からアルミニウムが好ましい。
アルミニウム微粒子に関しては、リーフィングタイプ、ノンリーフィングタイプ、樹脂コーティングタイプのいずれも使用可能である。しかし、ノンリーフィングタイプではアルミニウム微粒子が遮熱層22、24中に分散して配向することにより熱線が乱反射してしまい、十分な遮熱性能が得られない虞がある。また、樹脂コーティングタイプではアルミ微粒子に樹脂をコーティングしているため、微粒子の熱線反射性能が低下することにより、十分な遮熱性能が得られないことがある。よって、リーフィングタイプのアルミニウム微粒子を用いることが好ましい。
遮熱層22、24に用いられるバインダーとしては、ポリウレタン系、ポリアミド系、ニトロセルロース系、トリアマイド系、アクリル系、ポリ塩化ビニル系の重合体、共重合体が挙げられ、これらを単独で、或いは混合して用いることができる。
遮熱層22、24は、上記金属微粒子、バインダー、および、溶剤を含む溶液を、塗布して形成されるが、溶剤としては、トルエン、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルエチルケトン、酢酸エチル等が用いられる。乾燥速度、希釈分散性の点から、トルエンが好ましい。バインダーおよび金属微粒子の水分散(エマルジヨン)液としての使用も可能である。
上記溶液の塗布方法としては、グラビアロールコーター、フレキソロールコーター、リバースロールコーター等のコーティング機を用いて塗布することが可能である。これにより、図1(a)の形態であれば、透湿防水フィルムの一方の面の全面に、遮熱層22を形成し、他方の面には、透湿防水フィルム10表面の一部を覆うように遮熱層24を形成する。なお、遮熱層22を全面に形成した場合であっても、以下に示すように、該形成面が不織布のようなものであれば、透湿性を妨げることはない。
以下、好ましい形態である、図1(b)の遮熱透湿防水シート110を用いて、遮熱層22,24を形成する場合について説明する。遮熱層22、24を形成する順序は特に限定されないが、不織布基材12側には、遮熱層22が不織布基材12の全面に形成される。また、微多孔フィルム14側には、遮熱層24が部分的に形成される。微多孔フィルム14側の遮熱層24は、微多孔フィルム14表面の10%超40%以下を覆うように形成することが好ましく、下限は、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上、特に好ましくは35%以上である。遮熱層24全体の被覆面積が小さすぎると遮熱性に劣る場合があり、逆に大きすぎると透湿性に劣る虞がある。
遮熱層22の厚みは、遮熱性能および経済性の点から、好ましくは4g/m以上15g/m以下であり、遮熱層24の厚みは、同様の理由から、好ましくは2g/m以上8g/m以下である。
図1(c)に、本発明の遮熱透湿防水シート110を上面から見た図を示した。遮熱層24は、微多孔フィルム14表面上に均一に分散して形成され、全体として、微多孔フィルム14表面の10%超40%以下を覆うように形成される。図1(c)の形態では、遮熱層24の上面視形状は、円形であるが、該形状は特に限定されず、四角、三角等でもよい。遮熱性の点からすると、表面積の小さな遮熱層24が、微多孔フィルム14表面全体に均一に形成されていることが好ましく、個々の遮熱層24の表面積は、好ましくは0.1mm以上0.8mm以下、より好ましくは0.3mm以上0.6mm以下である。
ここで、遮熱層24の「表面積」とは、図1(c)のように遮熱透湿防水シートを上面から見た場合の個々の遮熱層24の面積をいう。なお、遮熱層24は、それぞれ同一面積である必要はなく、上記範囲内の面積であれば、互いに面積は異なっていてもよい。また、個々の遮熱層24の形状も同一である必要はなく、異なる形状が混在したものであってもよい。また、遮熱層24は、微多孔フィルム14表面全体に均一に形成されていることが必要であるが、ここでいう「均一」とは、微多孔フィルム上において、遮熱層24が部分的に集まって、図1(d)に示すような遮熱層24が形成されない部分Xが形成されるような状態ではなく、あくまで、図1(c)のように、微多孔フィルム14の表面全体に一様に遮熱層24が形成されていることをいう。図1(d)の形態では、得られたシートの遮熱性は劣ってしまう。
本発明の遮熱透湿防水シート110においては、遮熱層22が不織布基材12側の全面に形成されている。この遮熱層22により、本発明の遮熱透湿防水シート110は、高い遮熱性を発揮することができる。不織布基材12側に、遮熱層22を全面に形成(全面印刷)したとしても、不織布表面に形成しているため、透湿性を維持できる穴が残っており、透湿性を妨げることはない。図3(a)に、実施例1の不織布表面の電子顕微鏡写真を、図3(b)に実施例1の不織布表面にアルミニウム微粒子混合液を全面印刷して、遮熱層22を形成した後の表面の電子顕微鏡写真を示す。図3(b)に示したように、遮熱層22を全面印刷により形成したとしても、不織布表面には、多数の穴が残存している。
また、微多孔フィルム14側の遮熱層24は、部分的に、所定の面積比率で形成されているので、透湿性を維持することができる。もし、微多孔フィルム14側の全面に遮熱層24を形成した場合は、微多孔フィルムの孔を塞いでしまうので、透湿性が劣ってしまう。
<遮熱透湿防水シート110の製造方法>
以下、本発明の好ましい形態である遮熱透湿防水シート110の製造方法について説明する。まず、不織布基材12と微多孔フィルム14とを、積層させる。この積層は、ホットメルト接着剤を用いたドライラミネートにより行うことが好ましく、ホットメルト接着剤としては、不織布基材12と微多孔フィルム14とを接着できるのであれば、特に限定されないが、例えば、オレフィン系ホットメルト接着剤(ヘンケルテクノロジーズジャパン株式会社製)を用いることができる。
その後、金属微粒子、バインダーおよび溶剤を含む溶液を、不織布基材12側に全面印刷して、微多孔フィルム14側に、例えば、ドット状に部分印刷することにより、本発明の遮熱透湿防水シート110を形成することができる。
<遮熱透湿防水シートの性能>
本発明の遮熱透湿防水シートは、上記説明した構成を備えることにより、透湿抵抗を0.13m・s・Pa/μg以下とすることができ、また、赤外線透過率を15%以下、好ましくは11%以下とすることができる。
以下の実施例および比較例において作製したシートに対して、以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(1)透湿性(透湿抵抗)
JIS A6111 2004透湿性試験方法(透湿抵抗)に準じて測定した。
(2)赤外線透過率
分光光度計を用いて、JIS R3106に準じて、780〜2500nmの光線透過率を測定し、赤外線透過率とした。
(3)遮熱性
図2に示す様な住宅を模倣した試験機を作製し、試験環境25℃として、外壁(窯業系サイディングボード52)にラバーヒーター51を設置し、120分間加熱後における、試料シート54背面の温度を、サーモカメラ55により測定した。その際の外壁52裏面温度は80℃とした。なお、図2で、外壁52裏面からの矢印53は、輻射熱を表している。なお、表1において、比較例4の基準温度は40℃であり、他はこれとの相対温度差で評価されている。
(実施例1)
目付45g/mのスパンボンド不織布(東洋紡績社製)の一方の面に、30μm厚のポリエチレンの透湿防水性フィルム(大和川ポリマー社製)をドライラミネート法により接着し、透湿防水シートを得た。ドライラミネートの際の接着剤としては、オレフィン系ホットメルト接着剤(ヘンケルテクノロジーズジャパン株式会社社製)を用いた。
次に、リーフィングタイプのアルミニウム微粒子混合液(DIC社製)を、グラビア塗工機にて、微多孔フィルム側にドット形状にて、全体の面積が、微多孔フィルム表面に対して40%になるように印刷した。なお、ドット一個の面積は0.4mmである(遮熱層塗工量:5g/m)。さらに、不織布側をグラビア塗工機にて、同じアルミニウム微粒子混合液にて全面印刷して(遮熱層塗工量:10g/m)、本発明の遮熱透湿防水シートを得た。
(実施例2)
不織布側の印刷回数を2回に変更した以外は実施例1と同様にして、本発明の遮熱透湿防水シートを得た。該不織布側の遮熱層の塗工量は20g/mである。
(実施例3)
微多孔フィルム側の遮熱層の全体面積を、微多孔フィルム表面に対して30%に変更した以外は実施例1と同様にして、本発明の遮熱透湿防水シートを得た。
(比較例1)
不織布側に遮熱層を形成しない以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。本シートは、特許文献1の断熱性透湿布帛に相当する。
(比較例2)
微多孔フィルム側への印刷を全面印刷とした以外は実施例1と同様にして、シートを得た。
(比較例3)
微多孔フィルム側に遮熱層を形成しない以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。
(比較例4)
実施例1の不織布および透湿防水性フィルムをドライラミネートして形成した透湿防水シートに、遮熱層を形成しないで、シートとした。
(参考例1)
微多孔フィルム側の遮熱層の全体面積を、微多孔フィルム表面に対して50%に変更した以外は実施例1と同様にして、シートを得た。
(参考例2)
微多孔フィルム側の遮熱層の全体面積を、微多孔フィルム表面に対して10%に変更した以外は実施例1と同様にして、シートを得た。
(参考例3)
アルミニウム微粒子混合液(DIC社製)をノンリーフィングタイプに変更した以外は実施例1と同様にして、シートを得た。
比較例1、3、4では、遮熱層のいずれか、あるいは両方が形成されていないため、赤外線透過率が高く、遮熱性に劣っていた。比較例2では、微多孔フィルム側の遮熱層が全面に形成されているため、透湿抵抗が高く、透湿性に劣っていた。参考例1では、微多孔フィルム側の遮熱層の形成面積が本発明の好ましい範囲を超えており、透湿性に劣っていた。参考例2では、逆に、微多孔フィルム側の遮熱層の形成面積が本発明の好ましい範囲を下回っており、遮熱性に劣っていた。参考例3では、ノンリーフィングタイプのアルミを用いており、本発明の好ましい形態であるリーフィングタイプのアルミに比べて遮熱性および経済性に劣っていた。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う遮熱透湿防水シートもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の遮熱透湿防水シートは、壁下地材や屋根下地材等の建築用材料として好適に使用できる。
10 透湿防水シート
12 不織布基材
14 微多孔フィルム
22、24 遮熱層
51 ラバーヒーター
52 外壁
53 輻射熱
54 試料シート
55 サーモカメラ

Claims (6)

  1. 透湿防水シートの両面に金属微粒子を含有する遮熱層を備えてなるシートであって、該遮熱層の一方が、透湿防水シート表面を部分的に覆うように形成されている、遮熱透湿防水シート。
  2. 前記透湿防水フィルム表面を部分的に覆っている遮熱層が、透湿防水シート表面の10%超40%以下を覆っており、個々の表面積が0.1mm以上0.8mm以下の複数の遮熱層が透湿防水シート表面を覆っている、請求項1に記載の遮熱透湿防水シート。
  3. 前記透湿防水シートが、不織布基材および微多孔フィルムからなる積層シートであり、該微多孔フィルム上に遮熱層が部分的に形成されている、請求項1または2に記載の遮熱透湿防水シート。
  4. 前記不織布基材側に遮熱層が全面印刷により形成され、前記微多孔フィルム側に遮熱層が部分印刷により形成されている、請求項3に記載の遮熱透湿防水シート。
  5. 前記金属微粒子が、リーフィングタイプのアルミニウムである、請求項1〜4のいずれかに記載の遮熱透湿防水シート。
  6. 透湿抵抗が0.13m・s・Pa/μg以下であり、赤外線透過率が15%以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の遮熱透湿防水シート。
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