JP2011080250A - 建築用下地シート - Google Patents
建築用下地シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011080250A JP2011080250A JP2009233145A JP2009233145A JP2011080250A JP 2011080250 A JP2011080250 A JP 2011080250A JP 2009233145 A JP2009233145 A JP 2009233145A JP 2009233145 A JP2009233145 A JP 2009233145A JP 2011080250 A JP2011080250 A JP 2011080250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- nonwoven fabric
- building
- uneven
- building foundation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
【解決手段】凹凸形状不織布シートの少なくとも一方の側の頂部に平面状不織布シートを結合させてなる建築用下地シートであって、該凹凸形状不織布シート及び/または平面状不織布シートの少なくとも一面に金属蒸着膜が形成されてなる建築用下地シート。
【選択図】 図3
Description
そこで、かかる壁構造体内の結露防止策として、壁構造体内に上下に連通する通気層を形成して通気させることにより、湿気の滞留を防止する方法がとられてきた。
該通気層を形成する手段としては、例えば、外壁と構造用合板の間に、縦方向に所定の間隔で胴縁材を固定し、該胴縁の外側に防水紙を張り、その外側面にラス網を取り付け、モルタル層を形成するという工法を用いることにより、外壁と構造用合板との間に前記胴縁材による上下方向の通気空間が確保されている。
しかし、かかる工法では施工性の点で作業が煩雑となり、コスト的にも高価となる問題を有していた。さらに、該空間のためモルタル層の外面に外圧が加わるとモルタル層にタワミが生じ、亀裂が発生する原因となっていた。また、モルタルの塗り加減により通気層が狭くなったり広くなったりして、通気層の厚みが一定せず、場合によっては通気層が塞がってしまい、通気が十分確保できない虞があった。
また、特許文献2に記載の通気性下地材は、紙製、プラスチック製や金属製の板材を用いているため、紙製の板材を用いた場合は耐水性に問題があり、プラスチックや金属製の板材を用いた場合は、柔軟性に欠けるため施工性や運搬性に問題がある。
さらに、特許文献3に記載の通気性形成部材は、通気性や透湿性は確保できるが、遮熱性を有するものではなかった。
すなわち、(1)に、凹凸形状不織布シートの少なくとも一方の側の頂部に平面状不織布シートを結合させてなる建築用下地シートであって、該凹凸形状不織布シート及び/または平面状不織布シートの少なくとも一面に金属蒸着膜が形成されてなる建築用下地シートである。
また、(2)に、凹凸形状不織布シートの凹凸間隔が7〜9mm、凹凸の高さが3〜5mmである(1)記載の建築用下地シートである。
また、(3)に、金属蒸着膜がアルミニウムからなることを特徴とする(1)乃至(2)記載の建築用下地シートである。
また、(4)に、不織布シートと金属蒸着膜の間に合成樹脂層を有してなる(1)乃至(3)記載の建築用下地シートである。
また、(5)に、不織布シートを構成する繊維の単糸平均扁平率が0.1〜0.8であることを特徴とする(1)乃至(4)記載の建築用下地シートである。
さらに、本発明の建築用下地シートは遮熱性を有するので、夏は、外壁面であるモルタルが日射によって暖められたときに発生する赤外線を屋外側に反射する為、建物内の温度上昇を防ぐことができる。また、冬は室内の熱を外に逃がさないようにすることができる為、建物内の温度低下を防ぐことができ、住環境を快適にすることができる。更に、蒸着面で反射された赤外線が通気層の温度を上昇させる。通気層の温度が上昇することで、通気層内に上昇気流が生じ通気量が増加するので、より多くの湿気を屋外に放出することができ、結露防止効果が更に向上し、建物の構造材の腐食を抑制できる。
本発明に使用される不織布は、ポリエステル系、ポリアミド系、または、ポリオレフィン系のフィラメント繊維から構成されることが好ましく、中でも強度と耐久性の面からポリエステル系繊維が好ましく用いられる。
また、不織布の種類としては、スパンボンド、ケミカルボンド、サーマルボンド、スパンレース、ニードルパンチが挙げられるが、中でも強度の面と後加工性の面からスパンボンドが好ましく用いられる。
なお、本発明でいう単糸の断面形状の平均扁平率は、電子顕微鏡で撮影した糸(Fで表す)の断面10箇所の扁平率の平均であり、下記の式1で算出される。
〔式1〕
平均扁平率=((単糸F1の短径÷単糸F1の長径)+(単糸F2の短径÷単糸F2の長径)+・・・+(単糸F10の短径÷単糸F10の長径))÷10
本発明でいう凹凸形状とは、三角形状、波形形状、台形形状や矩形凹凸形状などが挙げられる。
凹凸の付与方法としては、得ようとする凹凸形状の熱エンボスロールに不織布を透過させる方法を用いることができる。
平面状の不織布は構成材、種類ともに限定されるものではないが、凹凸形状に形成された不織布の外壁側に用いる場合は、透湿防水性を有する不織布を用いることが好ましい。
凹凸形状不織布と平面状不織布は、凹凸形状頂部に接着剤をスポット塗布し平面状不織布を接着させていくことで結合される。
接着剤は天然ゴム系、デンプン系、合成ゴム系、アクリル系、ウレタン系、エチレン系、エポキシ系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、シリコン系、フェノール系、ポリビニルアルコール系、エチレンビニルアルコール系等を用いることができるが、耐久性、接着性、加工性の面でエチレンビニルアルコール系が好ましい。
金属膜の厚みは300〜700Åのものが好適に用いられ、さらに好ましくは400〜600Åである。金属膜の厚みが300Å未満では輻射熱反射による遮熱効果が不充分であり、金属膜の厚みが700Åを超えるものは、経済的に好ましくないばかりか柔軟性が損なわれる虞がある。
金属膜の形成方法としては、一般に真空蒸着する方法や金属粉を有する樹脂のコーティング方法、金属をメッキする方法があるが、金属粉を有する樹脂のコーティング方法では、金属粉末が全面に均一に付着しないため、充分な遮熱性を発揮できない。また、コーティング量を多くすることで遮熱性を向上させることは可能だが、その場合、金属粉末を付着させるための樹脂によりシートが硬くなってしまい施工性を損なう虞があり、更に、樹脂により建築用下地シート自体の通気性が阻害されてしまう虞がある。
また、金属メッキ方法では、生産性が悪く、高分子をメッキする際に表面をアルカリ溶液などで粗面化させる必要があるため、強度等が低下する虞がある。以上のことから、シートに通気性を損なわず、強度・耐久性に影響がなく、充分な遮熱効果を付与することが出来る真空蒸着方法が用いられる。
(1)遮熱性
建築用下地シート試料に、厚みが0.8mmの不織布にアスファルトを含浸してなる防水シートを積層し、図1に示す様に、モルタル外壁厚20mmの壁構造体内に設置し壁構造体を作製したものを、30℃に調整した恒温室に設置し、モルタル外壁表面にハロゲンランプを照射しモルタル表面が60℃になるよう調整したときの建築用下地シート裏面(建築用下地シートと構造用合板との間)の温度を、温度用データロガーTR−71U(株式会社ティアンドデイ製)を使用し測定した。比較例2の場合は、遮熱試験の温度測定は通気層側の構造用合板の面を測定した。
(2)保温性
恒温機内に、各実施例比較例の建築用下地シートを用いた(比較例2は建築用下地シートを用いていないもの)壁構造体の室内側面(構造用合板の内壁側)にウレタンフォーム断熱材(株式会社カネカ製 カネライトフォームスーパーE−I)で作成した箱を取り付ける。箱内部を初期温度25℃に調整し、恒温機の温度を5℃に設定し、3時間後の箱内部の温度を温度用データロガーTR−71U(株式会社ティアンドデイ製)を使用し測定した。
(3)通気性
遮熱性測定と同様に壁構造体を用いて試験を行った。モルタル外壁表面にハロゲンランプを照射したときに、模型上部の通気口から上昇気流によってどれだけ通気がなされているか風速計(日本カノマックス株式会社製 ハンディタイプアネモマスターWPAM−4204HA)を用いて測定した。
(4)透湿度
建築用通気下地シート試料の透湿性をJIS−L1099 A−1法に準じて透湿度を測定した。
〔実施例1〕
〔実施例2〕
〔実施例3〕
〔実施例4〕
〔比較例1〕
〔比較例2〕
〔比較例3〕
2 ラス網
3 防水シート
4 凹凸形状不織布
5 平面状不織布
6 構造用合板
7 通気層
8 金属蒸着膜
9 胴縁
10 断熱材からなる箱
a 凹凸間隔
b 凹凸の高さ
Claims (5)
- 凹凸形状不織布シートの少なくとも一方の側の頂部に平面状不織布シートを結合させてなる建築用下地シートであって、該凹凸形状不織布シート及び/または平面状不織布シートの少なくとも一面に金属蒸着膜が形成されてなる建築用下地シート。
- 凹凸形状不織布シートの凹凸間隔が7〜9mm、凹凸の高さが3〜5mmである請求項1記載の建築用下地シート。
- 金属蒸着膜がアルミニウムからなることを特徴とする請求項1乃至2記載の建築用下地シート。
- 不織布シートと金属蒸着膜の間に合成樹脂層を有してなる請求項1乃至3記載の建築用下地シート。
- 不織布シートを構成する繊維の単糸平均扁平率が0.1〜0.8であることを特徴とする請求項1乃至4記載の建築用下地シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009233145A JP2011080250A (ja) | 2009-10-07 | 2009-10-07 | 建築用下地シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009233145A JP2011080250A (ja) | 2009-10-07 | 2009-10-07 | 建築用下地シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011080250A true JP2011080250A (ja) | 2011-04-21 |
Family
ID=44074556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009233145A Pending JP2011080250A (ja) | 2009-10-07 | 2009-10-07 | 建築用下地シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011080250A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013076210A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Seiren Co Ltd | ハウスラップ材 |
JP2017119377A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 積水ポリマテック株式会社 | 遮熱シート、遮熱シートの製造方法及び遮熱シートの取り付け方法 |
JP2019190227A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 旭化成建材株式会社 | 突起付透湿防水シートおよびその製造方法、並びに外壁構造体および施工方法 |
JP2021509705A (ja) * | 2018-01-08 | 2021-04-01 | ロウ アンド ボナー インク.Low & Bonar Inc. | 押出しレインスクリーン |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6087914U (ja) * | 1983-11-24 | 1985-06-17 | 日本板硝子株式会社 | 建築用断熱パネル |
JPH08193390A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-07-30 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 遮熱透湿建材用複合シート |
JP2005307741A (ja) * | 2002-07-01 | 2005-11-04 | Nissho Kogyo Kk | 塗壁・塗屋根下地シート |
JP2007138409A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 遮熱シートおよび屋根裏の遮熱構造 |
JP2007518007A (ja) * | 2004-01-09 | 2007-07-05 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 通気性防水性積層構造 |
JP2008069539A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Seiren Co Ltd | 建築用シート |
JP2008280685A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 外壁用通気材及びその製造方法 |
JP2009191454A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 幅調整用化粧床材 |
-
2009
- 2009-10-07 JP JP2009233145A patent/JP2011080250A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6087914U (ja) * | 1983-11-24 | 1985-06-17 | 日本板硝子株式会社 | 建築用断熱パネル |
JPH08193390A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-07-30 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 遮熱透湿建材用複合シート |
JP2005307741A (ja) * | 2002-07-01 | 2005-11-04 | Nissho Kogyo Kk | 塗壁・塗屋根下地シート |
JP2007518007A (ja) * | 2004-01-09 | 2007-07-05 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 通気性防水性積層構造 |
JP2007138409A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 遮熱シートおよび屋根裏の遮熱構造 |
JP2008069539A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Seiren Co Ltd | 建築用シート |
JP2008280685A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 外壁用通気材及びその製造方法 |
JP2009191454A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 幅調整用化粧床材 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013076210A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Seiren Co Ltd | ハウスラップ材 |
JP2017119377A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 積水ポリマテック株式会社 | 遮熱シート、遮熱シートの製造方法及び遮熱シートの取り付け方法 |
JP2021509705A (ja) * | 2018-01-08 | 2021-04-01 | ロウ アンド ボナー インク.Low & Bonar Inc. | 押出しレインスクリーン |
JP7295138B2 (ja) | 2018-01-08 | 2023-06-20 | ロウ アンド ボナー インク. | 押出しレインスクリーン |
JP2019190227A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 旭化成建材株式会社 | 突起付透湿防水シートおよびその製造方法、並びに外壁構造体および施工方法 |
JP7100490B2 (ja) | 2018-04-27 | 2022-07-13 | 旭化成建材株式会社 | 突起付透湿防水シートおよびその製造方法、並びに外壁構造体および施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9845596B2 (en) | Ceiling system | |
JP5171473B2 (ja) | 建築用遮熱性透湿防水シート | |
JP2011080250A (ja) | 建築用下地シート | |
JP5757661B2 (ja) | 遮熱吸音材とその製造方法及び遮熱吸音構造物 | |
JP4956104B2 (ja) | 建築用シート | |
JP2003237492A (ja) | 車両用内装材 | |
JP2010037826A (ja) | 遮熱シート及び通気路層確保部材 | |
JP5473345B2 (ja) | 野地板及び屋根仕上構造 | |
JP2009030344A (ja) | 複合断熱材及びそれを用いた外張り断熱構造 | |
JP2017121779A (ja) | 遮熱透湿防水シート及びその製造方法 | |
US20090087612A1 (en) | Reflective Insulating Barriers In Floor Coverings | |
JP2001348989A (ja) | 低放射率天井材 | |
JP2015025354A (ja) | 遮熱材 | |
JP3621452B2 (ja) | 遮熱透湿建材用複合シート | |
US6351914B1 (en) | Light-transmitting building construction element | |
ES2719423T3 (es) | Paneles para las superficies interiores de edificios | |
JP3186878U (ja) | 金属屋根用通気性遮熱断熱材 | |
CN212317325U (zh) | 一种双层金属屋面系统 | |
CN211949244U (zh) | 建筑防水层 | |
JP2016010891A (ja) | 遮熱シートとそれを用いる遮熱板 | |
JP2014025216A (ja) | 床材の下地材、及び床構造 | |
JP6752138B2 (ja) | 低放射性折板 | |
CN210767306U (zh) | 隔音板 | |
KR20090003243U (ko) | 반사형 단열판 | |
DK201500111U3 (da) | Præfabrikeret isoleringsemne samt anvendelse |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130924 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131022 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140812 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150303 |