JP2009191454A - 幅調整用化粧床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにもしっかりとした連結状態を得ることができる共用連結部を有し、この共用連結部が搬送などの際に嵩張らず、かつ、破損するおそれも少ない幅調整用床化粧材を提供する。
【解決手段】雄連結部を一側縁に有し、この雄連結部と連結可能な形状の雌連結部を前記とは異なる側縁に備えた単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにも係合可能な構造を有する共用連結部を床化粧材本体部の側縁に沿って備え、前記共用連結部が、前記単位床化粧材の雌連結部の最大幅と略同じ内幅に配置され、連結される単位床化粧材の前記雌連結部が間に挿入される2つのアーム部と、この2つのアーム部に連結されるとともに床化粧材本体部の外縁から外側に延出するように設けられ、連結される単位床化粧材の前記雄連結部が嵌合される孔または切欠部を有する雄連結部嵌合部とを備えるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、雄連結部を一側縁に有し、この雄連結部と連結可能な形状の雌連結部を前記とは異なる側縁に備えた単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにも係合可能な構造を有する共用連結部を備えた幅調整用化粧床材に関する。
バルコニー、ベランダ等の意匠性を上げる為に、コンクリートや防水シートの上に図12に示すような単位床化粧材100を敷設する事が行われている。
上記のような単位床化粧材100は、通常、正方形や長方形をしているとともに、雄連結部110を一側縁に有し、この雄連結部110と連結可能な形状の雌連結部120を前記とは異なる側縁に備え、雄連結部110(雌連結部120)を隣接して配置される別の単位床化粧材100の雌連結部120(雄連結部110)とをつぎつきに連結させて床面の大きさ及び形状に応じた枚数の単位床化粧材100をコンクリートや防水シートに敷き並べてバルコニー、ベランダ等に化粧床面を形成できるようになっている。
しかし、敷設する床面の大きさは、単位床化粧材の整数倍になっているとは限らないため、単位床化粧材を連結した敷設面の端には、壁面などとの間に隙間が生じる場合がある。
このような場合、この隙間をそのまま放置すると、見栄えが悪いという問題や、この隙間から風が単位床化粧材の下側に入り込み。単位床化粧材がめくり上がってしまうという問題が生じる。
したがって、隙間側の最外縁の単位床化粧材に幅調整用床化粧材を端部に連結して見栄えをよくする、あるいは、耐風性能を向上させるようにしている。
しかしながら、最外縁に配置された単位床化粧材は、雄連結部側あるいは雌連結部側のいずが隙間を臨むように配置されるか決まっていないため、幅調整用床化粧材としては、単位床化粧材の連結面側に雄連結部を備えた幅調整用床化粧材と、単位床化粧材の連結面側に雌連結部を備えた幅調整用床化粧材の2種類の幅調整用床化粧材を用意する必要がある。
そこで、係合部を有する継手片が側壁から突設され、この継手片の係合部が、単位床化粧材の脚部に係合されて単位床化粧材に連結されるとともに、単位床化粧材の端部に突設された雌連結部が通し得る大きさ形状の切欠き凹部を側壁に設けている端部納め材(特許文献1参照)や、単位床化粧材の雄連結部の外側面と係合するフック形状をなし、その一部には前記雄連結部が係合する孔または凹部が形成されているフック部を有する端縁材(特許文献2参照)のように、最外縁の単位床化粧材の隙間側に雄連結部が配置されても雌連結部が配置されても連結可能にした幅調整用床化粧材が提案されている。
しかしながら、前者の端部納め材の場合、係合片をパネル部から大きく延出させているので、施工現場へ搬送などを行う場合嵩張る、係合片が折れるなどの問題があるとともに、単位床化粧材の脚部が雌連結部および雄連結部からずれた位置に設けられていなければならず、単位床化粧材の構造に制約がある。
一方、後者の端縁材の場合、フック部の一端が開放されているため、フック部の剛性が不足して、変形したり折れたりしやすいとともに、風等により床化粧材がばたついた時に、フック部に引っ掛けているだけなので、上下方向の支持が不足しており、接触している部分の摩擦以外に外れ防止機能が無いために簡単に外れるおそれがある。
特開平11−303366号公報 特許第3864988号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにもしっかりとした連結状態を得ることができる共用連結部を有し、この共用連結部が搬送などの際に嵩張らず、かつ、破損するおそれも少ない幅調整用床化粧材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の幅調整用床化粧材(以下、「請求項1の床化粧材」と記す)は、雄連結部を一側縁に有し、この雄連結部と連結可能な形状の雌連結部を前記とは異なる側縁に備えた単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにも係合可能な構造を有する共用連結部を床化粧材本体部の側縁に沿って備えた幅調整用床化粧材であって、前記共用連結部が、前記単位床化粧材の雌連結部の最大幅と略同じ内幅に配置され、連結される単位床化粧材の前記雌連結部が間に挿入される2つのアーム部と、この2つのアーム部に連結されるとともに床化粧材本体部の外縁から外側に延出するように設けられ、連結される単位床化粧材の前記雄連結部が嵌合される孔または切欠部を有する雄連結部嵌合部とを備えることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の幅調整用床化粧材(以下、「請求項2の床化粧材」と記す)は、請求項1の床化粧材において、共用連結部が、床化粧材本体部から2つのアーム部間に垂下され、2つのアーム部間に挿入された連結される単位床化粧材の雌連結部に上側から嵌合する嵌合突起をさらに備えていることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の幅調整用床化粧材(以下、「請求項3の床化粧材」と記す)は、請求項1の床化粧材において、共用連結部が、2つのアーム部の下端を連結する板状部と、この板状部に垂設され、2つのアーム部間に挿入された連結される単位床化粧材の雌連結部に下方から嵌合する嵌合突起をさらに備えていることを特徴としている。
本発明において、幅調整用床化粧材及び単位床化粧材の材質は、特に限定されないが、たとえば、全体が樹脂成形品で形成されていても構わないし、雄連結部や雌連結部などを備えた樹脂成形品の基台(枠)の上にタイルや合成木材製化粧材等の化粧表面材を接着剤やビス等で固着したものが挙げられる。
本発明の請求項1の床化粧材は、雄連結部を一側縁に有し、この雄連結部と連結可能な形状の雌連結部を前記とは異なる側縁に備えた単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにも係合可能な構造を有する共用連結部を床化粧材本体部の側縁に沿って備えた幅調整用床化粧材であって、前記共用連結部が、前記単位床化粧材の雌連結部の最大幅と略同じ内幅に配置され、連結される単位床化粧材の前記雌連結部が間に挿入される2つのアーム部と、この2つのアーム部に連結されるとともに床化粧材本体部の外縁から外側に延出するように設けられ、連結される単位床化粧材の前記雄連結部が嵌合される孔または切欠部を有する雄連結部嵌合部とを備えるので、共用連結部によって単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにもしっかりとした連結状態を得ることができるとともに、共用連結部が搬送などの際に嵩張らず、かつ、破損するおそれも少ない。
また、請求項2の床化粧材のように、共用連結部が、床化粧材本体部から2つのアーム部間に垂下され、2つのアーム部間に挿入された連結される単位床化粧材の雌連結部に上側から嵌合する嵌合突起をさらに備えている構成、あるいは、請求項3の床化粧材のように、共用連結部が、2つのアーム部の下端を連結する板状部と、この板状部に垂設され、2つのアーム部間に挿入された連結される単位床化粧材の雌連結部に下方から嵌合する嵌合突起をさらに備えている構成とすれば、よりしっかりとした単位床化粧材との連結状態を得ることができる。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図6は、本発明にかかる幅調整用床化粧材の第1の実施の形態をあらわしている。
図1〜図3に示すように、この幅調整用床化粧材Aは、樹脂射出成形品であって、床化粧材本体部1と、共用連結部2aとを備えている。
共用連結部2aは、1つしか図示していないが、図12に示す連結される単位床化粧材100の雄連結部110及び雌連結部120のピッチと同じピッチで床化粧材本体部1の単位床化粧材連結面に沿って設けられ、2つのアーム部21と、雄連結部嵌合部22と、雌連結部嵌合突起23とを備えている。
2つのアーム部21は、床化粧材本体部1の下面から下方に平行に延出され、その内幅が単位床化粧材100の雌連結部120最大幅と略同じになっている。
雄連結部嵌合部22は、2つのアーム部21に連結されるとともに床化粧材本体部1の外縁から外側に延出するように設けられ、単位床化粧材100の雄連結部110が嵌合される切欠部22aを有する。
雌連結部嵌合突起23は、2つのアーム部21の中間位置で床化粧材本体部1のから垂下され、後述するようにして2つのアーム部の間に挿入された単位床化粧材100の雌連結部120に上方から嵌合するようになっている。
そして、単位床化粧材100の雄連結部110を用いて幅調整用床化粧材Aと単位床化粧材100とを連結する場合には、図4に示すように、単位床化粧材100の雄連結部110を雄連結部嵌合部22の切欠部22aに上方から嵌合させるようになっている。
一方、単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Aと単位床化粧材100とを連結する場合には、図5に示すように、まず、アーム部21から雄連結部嵌合部22を切除し、図6に示すように、単位床化粧材100の雌連結部120を、2つのアーム部21間に挿入し、雌連結部120に雌連結部嵌合突起23を上方から嵌合するようになっている。
また、アーム部21と雄連結部嵌合部22を簡単に切除できるように切欠や薄肉部を設けても良い。
以上のように、この幅調整用床化粧材Aは、共用連結部2aを備えているので、単位床化粧材100を雄連結部110と雌連結部120とを連結しながら、バルコニーやベランダの床面に敷き並べたときに、幅調整用床化粧材Aが連結される最外縁に雄連結部110及び雌連結部120のいずれが配置されていても連結することができるので、2種類の幅調整用床化粧材を用意する必要がなく、施工時の煩雑さも無く、金型の制作費用等が少なくて済む。
また、床化粧材本体部1から外側に雌連結部120と略同じ形状の雄連結部嵌合部22が突出しているだけであるので、搬送時等に嵩張らない。
そして、単位床化粧材100の雄連結部110を用いて幅調整用床化粧材Aと単位床化粧材100とを連結する場合には、単位床化粧材100の雄連結部110を雄連結部嵌合部22に嵌合するようになっているので、単位床化粧材100同士の連結のようにしっかりとした連結状態が得られる。
一方、単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Aと単位床化粧材100とを連結する場合には、雌連結部120がアーム部21間で横方向の動きが規制されるともに、雌連結部120に雌連結部嵌合突起23が上方から嵌合されるので、やはりしっかりとした連結状態が得られる。したがって、風等により床化粧材がばたついて外れることがない。
図7〜図9は、本発明にかかる幅調整用床化粧材の第2の実施の形態をあらわしている。
図7に示すように、この幅調整用床化粧材Bは、共用連結部2bに雌連結部嵌合突起23が設けられておらず、雄連結部嵌合部22と床化粧材本体部1との間に単位床化粧材100の雌連結部120の高さ方向の寸法より大きな隙間24が形成されるようになっている以外は、上記幅調整用床化粧材Aと同様になっている。
この幅調整用床化粧材Bは、上記のようになっており、単位床化粧材100の雄連結部110を用いて幅調整用床化粧材Bと単位床化粧材100とを連結する場合には、図8に示すように、単位床化粧材100の雄連結部110を雄連結部嵌合部22の切欠部22aに上方から嵌合させるようになっている。
一方、単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Bと単位床化粧材100とを連結する場合には、図9に示すように、隙間24から2つのアーム部21間に単位床化粧材100の雌連結部120を挿入するようになっている。
隙間24の幅は雌連結部120の外周幅と略同一幅で、全部もしくは一部を若干狭くしておくと、床材が風等の影響でばたついた時の外れ防止に、より効果的である。
この幅調整用床化粧材Bは、単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Bと単位床化粧材100とを連結する場合には、上記のように、雄連結部嵌合部22を切除する必要がないので、連結作業性に優れている。
また、2つのアーム部21で雌連結部120を左右からしっかりと固定するので、風等によってはずれることもない。
図10および図11は、本発明にかかる幅調整用床化粧材の第3の実施の形態をあらわしている。
図10に示すように、この幅調整用床化粧材Cは、共用連結部2cに、床化粧材本体部1から垂下する雌連結部嵌合突起23に代えて、アーム部21の下端を連結する板状部25を設けるとともに、単位床化粧材100の雌連結部120の高さ寸法と略同じ高さをした嵌合突起26を板状部25上に垂設した以外は、上記幅調整用床化粧材Aと同様になっている。
この幅調整用床化粧材Cは、上記のようになっており、単位床化粧材100の雄連結部110を用いて幅調整用床化粧材Cと単位床化粧材100とを連結する場合には、幅調整用床化粧材A,Bと同様に、単位床化粧材100の雄連結部110を雄連結部嵌合部22の切欠部22aに上方から嵌合させるようになっている。
一方、単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Cと単位床化粧材100とを連結する場合には、図11に示すように、隙間24から2つのアーム部21間に単位床化粧材100の雌連結部120を床化粧材本体部1の下方に挿入した後、単位床化粧材100を板状部25方向に押し下げて、嵌合突起26を下方から雌連結部120に嵌合させるようになっている。
この幅調整用床化粧材Cは、単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Cと単位床化粧材100とを連結する場合には、雄連結部嵌合部22を切除する必要がないとともに、雌連結部120に嵌合突起26が嵌合されるので、幅調整用床化粧材Bに比べさらに強固な連結状態が得られる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の第1の実施の形態では、
単位床化粧材100の雌連結部120を用いて幅調整用床化粧材Aと単位床化粧材100とを連結する場合、アーム部21から雄連結部嵌合部22を切除するようにしていたが、雌連結部嵌合突起23を短くして、雌連結部120を雌連結部嵌合突起23の下方に差し入れることができれば、雄連結部嵌合部22を切除しなくても構わない。
本発明にかかる幅調整用床化粧材の第1の実施の形態であって、その共用連結部分を上からみた斜視図である。 図1の幅調整用床化粧材の共用連結部分を下から見た斜視図である。 図1の幅調整用床化粧材の共用連結部分の側面図である。 図1の幅調整用床化粧材の、単位床化粧材の雄連結部を用いて幅調整用床化粧材と単位床化粧材とを連結したときの連結状態を説明する図である。 図1の幅調整用床化粧材の、単位床化粧材の雌連結部を用いて幅調整用床化粧材と単位床化粧材とを連結するために、雄連結部嵌合部を切除した状態の斜視図である。を説明する図である。 図1の幅調整用床化粧材の、単位床化粧材の雌連結部を用いて幅調整用床化粧材と単位床化粧材とを連結したときの連結状態を説明する図である。 本発明にかかる幅調整用床化粧材の第2の実施の形態であって、その共用連結部分を上からみた斜視図である。 図7の幅調整用床化粧材の、単位床化粧材の雄連結部を用いて幅調整用床化粧材と単位床化粧材とを連結したときの連結状態を説明する図である。 図7の幅調整用床化粧材の、単位床化粧材の雌連結部を用いて幅調整用床化粧材と単位床化粧材とを連結したときの連結状態を説明する図である。 本発明にかかる幅調整用床化粧材の第3の実施の形態であって、その共用連結部分を下からみた斜視図である。 図10の幅調整用床化粧材の、単位床化粧材の雌連結部を用いて幅調整用床化粧材と単位床化粧材とを連結する方法を説明する図である。 単位床化粧材の1例の底面図である。
符号の説明
A,B,C 幅調整用床化粧材
1 床化粧材本体部
2a,2b,2c 共用連結部
21 アーム部
22 雄連結部嵌合部
22a 切欠部
23 嵌合突起
25 板状部
26 嵌合突起
100 単位床化粧材
110 雄連結部
120 雌連結部

Claims (3)

  1. 雄連結部を一側縁に有し、この雄連結部と連結可能な形状の雌連結部を前記とは異なる側縁に備えた単位床化粧材の雄連結部及び雌連結部のいずれにも係合可能な構造を有する共用連結部を床化粧材本体部の側縁に沿って備えた幅調整用床化粧材であって、
    前記共用連結部が、前記単位床化粧材の雌連結部の最大幅と略同じ内幅に配置され、連結される単位床化粧材の前記雌連結部が間に挿入される2つのアーム部と、この2つのアーム部に連結されるとともに床化粧材本体の外縁から外側に延出するように設けられ、連結される単位床化粧材の前記雄連結部が嵌合される孔または切欠部を有する雄連結部嵌合部とを備えることを特徴とする幅調整用床化粧材。
  2. 共用連結部が、床化粧材本体部から2つのアーム部間に垂下され、2つのアーム部間に挿入された連結される単位床化粧材の雌連結部に上側から嵌合する嵌合突起をさらに備えている請求項1に記載の幅調整用床化粧材。
  3. 共用連結部が、2つのアーム部の下端を連結する板状部と、この板状部に垂設され、2つのアーム部間に挿入された連結される単位床化粧材の雌連結部に下方から嵌合する嵌合突起をさらに備えている請求項1に記載の幅調整用床化粧材。
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