JP5316356B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、電子部品の製造方法に関し、より特定的には、複数の絶縁体層及び導体層が積層されてなる積層体を有する電子部品の製造方法に関する。
従来の電子部品の製造方法としては、以下に説明する製造方法が一般的に知られている。図5は、電子部品のマザー積層体500の分解斜視図である。図5において、積層方向をz軸方向と定義する。また、マザー積層体500をz軸方向から平面視したときの各辺に沿った方向をx軸方向及びy軸方向と定義する。
マザー積層体500は、電子部品の積層体がマトリクス状に配列されて構成されており、図5に示すように、マザー絶縁体層502a〜502g、コイル導体層504a〜504f、カットマーク506a〜506c及びビアホール導体(図示せず)により構成されている。マザー絶縁体層502a〜502gは、大判の磁性体シートである。コイル導体層504a〜504fはそれぞれ、マザー絶縁体層502b〜502g上にマトリクス状に配列されている。コイル導体層504a〜504gは、図示しないビアホール導体によりz軸方向に隣り合うもの同士で接続され、螺旋状のコイルを構成している。カットマーク506a〜506cは、マザー絶縁体層502a上に等間隔に配置されている丸型の導体層である。
以上のようなマザー絶縁体層502a〜502gを圧着することにより、未焼成のマザー積層体500を得る。次に、未焼成のマザー積層体500を、図5の点線に示すカットラインに沿ってカットすることにより、複数の未焼成の積層体を得る。この際、カメラでマザー積層体500のz軸方向の正方向側の主面(以下、上面と称す)を撮像し、画像認識によりカットマーク506a〜506cの位置を識別する。そして、識別したカットマーク506a〜506cの位置を基準として、点線に示すカットラインを決定し、マザー積層体500をカットする。この後、複数の未焼成の積層体を焼成し、外部電極を形成することによって、電子部品が得られる。
ところで、上記電子部品の製造方法では、以下に説明するように、マザー積層体500を正確にカットすることが困難である。図6は、図5のマザー積層体500のB−Bにおける断面構造図である。
カットマーク506a〜506cは、図5に示すように、カットラインの交点上に設けられている。よって、カットマーク506a〜506cは、図6に示すように、隣り合うコイル導体層504に挟まれている領域に位置している。すなわち、カットマーク506a〜506cは、コイル導体層504が設けられていない領域に設けられている。
ここで、マザー積層体500では、コイル導体層504が設けられている領域のz軸方向の厚みは相対的に大きく、コイル導体層504に挟まれている領域のz軸方向の厚みは相対的に小さい。そのため、図6に示すように、マザー積層体500の上面は、コイル導体層504に挟まれている領域がコイル導体層504が設けられている領域よりも窪んだ形状をなしている。そのため、カットマーク506a〜506cは、図6に示すように、マザー積層体500の上面の窪みによりz軸方向の正方向側を向かずに傾いてしまう。この場合、カメラでマザー積層体500の上面を撮像しても、画像認識によりカットマーク506a〜506cの位置を正確に識別することができないおそれがある。その結果、正確にカットラインを決定することができず、マザー積層体500を正確にカットすることができない。
なお、マザー積層体の上面にカットマークを形成し、該カットマークに基づいてマザー積層体のカットを行う発明としては、例えば、特許文献1に記載の積層セラミック電子部品の製造方法が知られている。しかしながら、特許文献1に記載の積層セラミック電子部品の製造方法では、マザー積層体を作製した後にカットマークを形成している。よって、特許文献1に記載の積層セラミック電子部品の製造方法では、カットマークが傾くことによって、マザー積層体を正確にカットすることができないという問題を解決できない。
特開平7−335479号公報
そこで、本発明の目的は、マザー積層体を正確にカットすることができる電子部品の製造方法を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品の製造方法は、複数の絶縁体層が積層されてなる積層体であって、導体層からなる電子素子を含む積層体を有する電子部品の製造方法において、複数の前記積層体がマトリクス状に配列されてなり、かつ、主面上においてカットマークが設けられているマザー積層体を作製する第1の工程と、前記カットマークに基づいて前記マザー積層体を前記複数の積層体にカットする第2の工程と、を備え、前記第1の工程において、積層方向から平面視したときに、前記カットマークと重なる前記積層体内には、該カットマークと重ならない前記積層体の前記導体層とは異なる形状を有し、かつ、該カットマークの全体と重なる形状を有する前記導体層を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、マザー積層体を正確にカットすることができる。
本発明の実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。 一実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 積層体の集合体であるマザー積層体の分解斜視図である。 図3のマザー積層体のA−Aにおける断面構造図である。 電子部品のマザー積層体の分解斜視図である。 図5のマザー積層体のB−Bにおける断面構造図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品の製造方法について説明する。
(電子部品の構成)
本発明の一実施形態に係る電子部品の製造方法にて作製される電子部品の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。図2は、一実施形態に係る電子部品10の積層体12の分解斜視図である。以下、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10の短辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10の長辺に沿った方向をy軸方向と定義する。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14(14a,14b)、及び、コイル(電子素子)L(図1には図示せず)を備えている。積層体12は、直方体状をなしており、コイルLを内蔵している。以下では、積層体12のz軸方向の正方向側の面を上面と称し、積層体12のz軸方向の負方向側の面を下面と称す。
外部電極14aは、y軸方向の負方向側に位置する積層体12の側面に設けられている。外部電極14bは、y軸方向の正方向側に位置する積層体12の側面に設けられている。すなわち、外部電極14a,14bは、積層体12の互いに対向する側面に設けられている。
積層体12は、図2に示すように、絶縁体層16(16a〜16g)がz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層されることにより構成されている。絶縁体層16は、磁性体材料(例えば、Ni−Cu−Zn系フェライト)からなる長方形状の層である。なお、磁性体材料とは、−55℃以上+125℃以下の温度範囲において、磁性体材料として機能する材料を意味する。以下では、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の面を表面と称し、絶縁体層16のz軸方向の負方向側の面を裏面と称す。
コイルLは、図2に示すように、コイル導体層18(18a〜18f)及びビアホール導体b1〜b5が接続されることにより構成されている。コイルLは、z軸方向と平行なコイル軸を有する螺旋状のコイルである。
コイル導体層18は、図2に示すように、絶縁体層16b〜16gの表面上に設けられており、z軸方向から平面視したときに、互いに重なり合うことにより長方形状の環状の軌道を形成している線状導体である。コイル導体層18は、200μmの線幅及び50μmの厚みを有している。更に、コイル導体層18aは、5/8ターンのターン数を有している。コイル導体層18b〜18eは、7/8ターンのターン数を有している。コイル導体層18fは、1/8ターンのターン数を有している。以下では、コイル導体層18において、z軸方向の正方向側から平面視したときに、反時計回りの上流側の端部を上流端とし、反時計回りの下流側の端部を下流端とする。なお、コイル導体層18のターン数は、7/8ターンに限らない。よって、コイル導体層18のターン数は、例えば、1/2ターンであってもよいし、3/4ターンであってもよい。
また、コイル導体層18aは、図2に示すように、絶縁体層16bのy軸方向の負方向側の短辺に引き出されることにより、外部電極14aに接続されている。コイル導体層18fは、絶縁体層16gのy軸方向の正方向側の短辺に引き出されることにより、外部電極14bに接続されている。
ビアホール導体b1〜b5は、図2に示すように、絶縁体層16b〜16fをz軸方向に貫通するように設けられており、z軸方向に隣り合っているコイル導体層18同士を接続している。具体的には、ビアホール導体b1は、絶縁体層16bをz軸方向に貫通し、コイル導体層18aの下流端及びコイル導体層18bの上流端に接続されている。ビアホール導体b2は、絶縁体層16cをz軸方向に貫通し、コイル導体層18bの下流端及びコイル導体層18cの上流端に接続されている。ビアホール導体b3は、絶縁体層16dをz軸方向に貫通し、コイル導体層18cの下流端及びコイル導体層18dの上流端に接続されている。ビアホール導体b4は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通し、コイル導体層18dの下流端及びコイル導体層18eの上流端に接続されている。ビアホール導体b5は、絶縁体層16fをz軸方向に貫通し、コイル導体層18eの下流端及びコイル導体層18fの上流端に接続されている。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10の製造方法について図1ないし図3を参照しながら説明する。図3は、積層体12の集合体であるマザー積層体112の分解斜視図である。なお、図3では、ダミー導体層22の形状が理解しやすいように、ダミー導体層22aにのみハッチングを施してある。
本実施形態に係る電子部品10の製造方法では、複数の電子部品10を同時に作製する。具体的には、図3に示すように、セラミックグリーンシート(マザー絶縁体層)116(116a〜116g)を積層して、未焼成のマザー積層体112を作製する。マザー積層体112は、積層体12がマトリクス状に配列されてなる。そこで、マザー積層体112を複数の積層体12にカットする。その後、該積層体12を焼成して、外部電極14を形成することにより、電子部品10を得る。以下により詳細に説明する。
まず、セラミックグリーンシート116を準備する。具体的には、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材及び分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、セラミックグリーンシート116を作製する。
次に、セラミックグリーンシート116b〜116fのそれぞれに、ビアホール導体b1〜b5を形成する。具体的には、セラミックグリーンシート116b〜116fにレーザビームを照射してビアホールを形成する。更に、ビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性材料からなるペーストを印刷塗布などの方法により充填して、ビアホール導体b1〜b5を形成する。なお、図3では、図面が煩雑になることを防止するために、ビアホール導体b1〜b5については省略してある。
次に、セラミックグリーンシート116a〜116g上に、導電性材料からなるペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル導体層18(18a〜18f)、カットマーク20(20a〜20c)及びダミー導体層22(22a〜22f)を形成する。導電性材料からなるペーストは、例えば、Agに、ワニス及び溶剤が加えられたものである。
具体的には、セラミックグリーンシート116aの表面に、該セラミックグリーンシート116aの辺に沿って等間隔にカットマーク20を形成する。カットマーク20は、図3に示すように、マザー積層体112の上面上に設けられている円形の導体層であり、点線で示すカットラインCLx,CLyの交点上に設けられる。カットラインCLx,CLyはそれぞれ、x軸方向又はy軸方向に延在しており、マザー積層体112をカットする位置を示している。そして、マザー積層体112のカットの際には、該カットマーク20に基づいて、カットラインCLx,CLyの位置決めを行う。なお、図3では、図面が煩雑になることを防止するために、カットラインCLx,CLyの代表的なものにのみ参照符号を付した。
また、カットマーク20を形成したセラミックグリーンシート116aとは異なるセラミックグリーンシート116b〜116gのそれぞれの表面に、コイル導体層18a〜18f及びダミー導体層22a〜22fを形成する。すなわち、セラミックグリーンシート116b〜116gのそれぞれの表面に、コイル導体層18a〜18fをマトリクス状に配列させて形成する。更に、z軸方向から平面視したときに、カットマーク20と重なる積層体12に対応する部分のセラミックグリーンシート116(116b〜116g)の表面には、該カットマーク20と重ならない積層体12のコイル導体層18(18a〜18f)とは異なる形状を有し、かつ、カットマーク20(20a〜20c)の全体と重なる形状を有するダミー導体層22(22a〜22f)を形成する。以下に、カットマーク20a及びダミー導体層22aを例にとって説明する。
カットマーク20aは、図3に示すように、カットラインCLx,CLyの交点に設けられている。よって、カットマーク20aは、z軸方向から平面視したときに、4つの積層体12に跨っている。そこで、セラミックグリーンシート116bにおいて該4つの積層体12に相当する部分に、z軸方向から平面視したときにカットマーク20の全体と重なるダミー導体層22aを形成する。なお、ダミー導体層22は、コイルやコンデンサ等の電子素子としての機能を有していない導体層である。本実施形態では、ダミー導体層22は、4つの積層体12に相当する部分を覆う膜状の導体層であり、x軸方向に延在する2つの空白部分を有している。
なお、コイル導体層18(18a〜18f)、カットマーク20(20a〜20c)及びダミー導体層22(22a〜22f)を形成する工程とビアホールに対して導電性材料(Ag又はAg−Pt)からなるペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、セラミックグリーンシート116a〜116gをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に並ぶように積層及び圧着して未焼成のマザー積層体112を得る。具体的には、セラミックグリーンシート116a〜116gを1枚ずつ積層及び仮圧着する。この後、未焼成のマザー積層体112に対して、静水圧プレスにて本圧着を施す。静水圧プレスの条件は、100MPaの圧力及び45℃の温度である。以上の工程により、上面上にカットマーク20が設けられているマザー積層体112の作製が完了する。
次に、マザー積層体112をダイシングソーにより所定寸法(2.0mm×2.0mm×0.9mm)の積層体12にカットする。この際、カメラ、テーブル、送り装置及びダイシングソーを有するカット装置を用いる。まず、テーブル上にマザー積層体112を載置する。次に、カメラでマザー積層体112の上面を撮像し、画像認識によりカットマーク20の位置を識別する。次に、識別したカットマーク20に基づいて、カットラインCLx,CLyを決定する。そして、ダイシングソーによりカットラインCLx,CLyに沿ってマザー積層体112を複数の積層体12にカットする。この際、送り装置によりテーブルを所定距離だけ移動させる動作と、ダイシングソーを通過させてマザー積層体112をカットする動作とを繰り返す。以上の工程により、複数の未焼成の積層体12を得る。なお、ダミー導体層22が含まれている積層体12については、破棄する。
次に、未焼成の積層体12に、脱バインダー処理及び焼成を施す。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において850℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、870℃〜900℃で2.5時間の条件で行う。
以上の工程により、焼成された積層体12が得られる。積層体12には、バレル加工を施して、面取りを行う。その後、Agを主成分とする導電性材料からなる電極ペーストを、積層体12の表面に塗布する。そして、塗布した電極ペーストを約800℃の温度で1時間の条件で焼き付ける。これにより、外部電極14a,14bとなるべき銀電極を形成する。
最後に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
(効果)
以上のような電子部品10の製造方法によれば、以下に説明するように、マザー積層体112を正確にカットすることができる。図4は、図3のマザー積層体112のA−Aにおける断面構造図である。
従来の電子部品の製造方法では、マザー積層体500において、コイル導体層504が設けられている領域のz軸方向の厚みは相対的に大きく、コイル導体層504に挟まれている領域のz軸方向の厚みは相対的に小さい。そのため、図6に示すように、マザー積層体500の上面は、コイル導体層504に挟まれている領域が、コイル導体層504が設けられている領域よりも窪んだ形状をなしている。そのため、カットマーク506a〜506cは、図6に示すように、マザー積層体500の上面の窪みによりz軸方向の正方向側を向かずに傾いてしまう。この場合、カメラでマザー積層体500の上面を撮像しても、画像認識によりカットマーク506a〜506cの位置を正確に識別することができないおそれがある。その結果、正確にカットラインを決定することができず、マザー積層体500を正確にカットすることができない。
そこで、電子部品10の製造方法では、z軸方向から平面視したときに、カットマーク20と重なる積層体12内には、該カットマーク20と重ならない積層体12のコイル導体層18(18a〜18f)とは異なる形状を有し、かつ、カットマーク20(20a〜20c)の全体と重なる形状を有するダミー導体層22(22a〜22f)を形成している。これにより、図4に示すように、カットマーク20のz軸方向の負方向側には、複数のダミー導体層22a〜22fが位置するようになる。そのため、マザー積層体112の圧着時に、マザー積層体112の上面のカットマーク20が設けられている領域には窪みが形成されにくい。よって、カットマーク20は、図4に示すように、マザー積層体112の圧着後においても、z軸方向の正方向を向くようになる。これにより、電子部品10の製造方法では、カメラでマザー積層体112の上面を撮像して、画像認識によりカットマーク20の位置を正確に識別することができる。その結果、電子部品10の製造方法では、正確にカットラインを決定することができ、マザー積層体112を正確にカットすることができる。
また、電子部品10の製造方法では、コイル導体18a〜18fが設けられているセラミックグリーンシート116b〜116gの全てに対して、ダミー導体層22a〜22fを設けている。したがって、カットマーク20が設けられている部分でのマザー積層体112のz軸方向の厚みは、マザー積層体112において最も大きくなる。よって、マザー積層体112の圧着時において、カットマーク20が設けられている部分に窪みが形成されにくい。その結果、電子部品10の製造方法では、マザー積層体112をより正確にカットすることができる。
ところで、電子部品10の製造方法では、前記の通り、コイル導体18a〜18fが設けられているセラミックグリーンシート116b〜116gの全てに対して、ダミー導体層22a〜22fを設けている。しかしながら、ダミー導体層22は、セラミックグリーンシート116b〜116gの内の少なくとも1つに対して設けられていればよい。
なお、電子部品10の製造方法では、複数のセラミックシート116を積層及び圧着してマザー積層体112を作製している。しかしながら、マザー積層体112の作製方法はこれに限らない。マザー積層体112は、例えば、印刷法によって作製されてもよい。
なお、電子部品10には、電子素子としてコイルLが内蔵されているものとした。しかしながら、電子素子は、コイルLに限らない。よって、電子素子は、コンデンサやその他の素子であってもよい。
以上のように、本発明は、電子部品の製造方法に有用であり、特に、マザー積層体を正確にカットすることができる点において優れている。
CLx,CLy カットライン
L コイル
b1〜b5 ビアホール導体
10 電子部品
12 積層体
14a,14b 外部電極
16a〜16g 絶縁体層
18a〜18f コイル導体層
20a〜20c カットマーク
22a〜22f ダミー導体層
112 マザー積層体
116a〜116g セラミックグリーンシート

Claims (5)

  1. 複数の絶縁体層が積層されてなる積層体であって、導体層からなる電子素子を含む積層体を有する電子部品の製造方法において、
    複数の前記積層体がマトリクス状に配列されてなり、かつ、主面上においてカットマークが設けられているマザー積層体を作製する第1の工程と、
    前記カットマークに基づいて前記マザー積層体を前記複数の積層体にカットする第2の工程と、
    を備え、
    前記第1の工程において、積層方向から平面視したときに、前記カットマークと重なる前記積層体内には、該カットマークと重ならない前記積層体の前記導体層とは異なる形状を有し、かつ、該カットマークの全体と重なる形状を有する前記導体層を形成すること、
    を特徴とする電子部品の製造方法。
  2. 前記第1の工程において、積層方向から平面視したときに、前記カットマークと重なる前記積層体に、該カットマークと重ならない前記積層体の前記導体層とは異なる形状を有し、かつ、該カットマークの全体と重なる形状を有する複数の前記導体層を形成すること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記カットマークと重ならない前記積層体の前記導体層は、コイル導体層であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  4. 複数の前記コイル導体層は、積層方向から平面視したときに、互いに重なり合うことにより環状の軌道を構成していること、
    を特徴とする請求項3に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記第1の工程は、
    前記マザー積層体を構成するマザー絶縁体層に対して、前記カットマークを形成する第3の工程と、
    前記カットマークを形成した前記マザー絶縁体層とは異なる前記マザー絶縁体層に、前記導体層を形成する第4の工程と、
    前記マザー絶縁体層を積層及び圧着して、前記マザー積層体を得る第5の工程と、
    を含んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
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