JP5315672B2 - 画像形成装置およびプリントヘッド - Google Patents
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また、感光体に画像品質が高い画像を形成等するため、画像素子アレイを搭載した基板と複数個の棒状レンズを直線状に配列した長尺状レンズアレイとを所定間隔をあけて固定してなる画像装置において、長尺状レンズアレイの中央部をハウジングに接着固定した画像装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
本発明の目的は、発光素子と結像素子との相対位置の変動を抑制することにある。
請求項2に記載の発明は、前記所定方向において前記第1の固定部とは異なる位置に設けられるとともに、当該所定方向において互いにずらされた状態で設けられ、前記結像素子を前記第1の支持部材に対して固定する複数の素子固定部と、前記所定方向において前記第3の固定部とは異なる位置に設けられるとともに、当該所定方向において互いにずらされた状態で設けられ、前記第1の支持部材を前記第2の支持部材に対して固定する複数の第1部材固定部と、が更に設けられ、前記複数の素子固定部に含まれる個々の素子固定部の位置と、前記複数の第1部材固定部に含まれる個々の第1部材固定部の位置とが、前記所定方向において揃うように、当該素子固定部および当該第1部材固定部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記素子固定部の弾性率は、前記第1の固定部の弾性率よりも小さく形成され、前記第1部材固定部の弾性率は、前記第3の固定部の弾性率よりも小さく形成されることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第2の支持部材に設けられ、前記像保持体側に設けられた被突き当て部材に突き当てられることで当該像保持体に対する当該第2の支持部材の位置決めを行う位置決め部材と、前記位置決め部材を介し前記第2の支持部材を前記像保持体が配置された側に押圧する押圧部材と、を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、主たる構成素材が所定の熱膨張係数又は所定の湿度膨張係数を有し、複数の発光素子が所定方向に並んで配置された基板と、前記所定方向に沿って配置され、主たる構成素材が前記所定の熱膨張係数又は前記所定の湿度膨張係数と同等の係数を有し、前記複数の発光素子が発光した光を被露光体に結像させる結像素子と、前記結像素子を支持する第1の支持部材と、前記基板および前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材と、前記結像素子の予め定められた部位と前記第1の支持部材の予め定められた部位とを固定する第1の固定部と、前記基板の予め定められた部位と前記第2の支持部材の予め定められた部位とを固定する第2の固定部と、前記第1の支持部材の予め定められた部位と前記第2の支持部材の予め定められた部位とを固定する第3の固定部と、を備え、前記第1の固定部、前記第2の固定部、および、前記第3の固定部は、前記所定方向と直交する関係を有して配置された所定の基準面上であって前記結像素子の長手方向における中央部を通る当該所定の基準面上に位置し、共通の基準面上に位置していることを特徴とするプリントヘッドである。
請求項7に記載の発明は、前記基板に対する前記複数の発光素子の配置は、前記第2の支持部材によって支持された後の当該基板に対して当該複数の発光素子を実装することにより行われ、前記第2の支持部材は、前記複数の発光素子の実装位置の基準となるマークを有することを特徴とする請求項6記載のプリントヘッドである。
請求項8に記載の発明は、前記第2の支持部材は、導電性を有し、前記基板に設けられたグランドプレーンを前記第2の支持部材に対して接地する接地部材を更に備えることを特徴とする請求項6記載のプリントヘッドである。
請求項9に記載の発明は、前記第2の支持部材には、当該第2の支持部材を構成する構成素材の一部をコの字状とする加工が施されていることを特徴とする請求項6記載のプリントヘッドである。
本発明の請求項3によれば、発光素子と結像素子との相対位置の変動を抑制しつつ、結像素子、基板などの安定した支持が可能となる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、例えば接触面と基板との接触を維持でき基板を安定的に支持することができる。
本発明の請求項5によれば、第2の支持部材に曲げモーメントが作用することが抑制され第2の支持部材の撓みなどを抑制することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、発光素子と結像素子との相対位置の変動を抑制することができる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第2の支持部材に対する発光素子の配置を精度良く行うことができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、電磁ノイズの低減を図ることができる。
本発明の請求項9によれば、例えば第2の支持部材の軽量化を図ることができ装置全体の軽量化も可能となる。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。同図に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置4等といった外部装置に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部35、各部に電力を供給する主電源36を備えている。
一方、二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト20表面からベルトクリーナ25によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。このようにして、画像形成装置1での画像形成がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返して実行される。
第2回路基板66には、信号生成回路100およびレベルシフト回路108、主電源から電力を送電する電源ハーネス101を接続する電源コネクタ103、制御部30および画像処理部35との間で信号の送受信を行う信号ハーネス102を接続する信号コネクタ104、電流のノイズを低減するコモンモードチョークコイル105、電源ハーネス101から供給される例えば5Vの電圧を例えば3.3Vに安定的に変圧する1次電圧レギュレータ106、1次電圧レギュレータ106から供給される例えば3.3Vの電圧を例えば1.8Vに安定的に変圧する2次電圧レギュレータ107が備えられている。さらに、第2回路基板66には、LEDチップ63aそれぞれの光量補正データ等を記憶するEEPROM109が備えられている。このように、本実施の形態のLPH14では、第2回路基板66上に、1次電圧レギュレータ106および2次電圧レギュレータ107を搭載している。これにより、画像形成装置1の主電源から電力を送電する電源ハーネス101自身が有するインピーダンスの影響を低減して、LEDチップ63aおよび信号生成回路100に対して安定した電圧を供給することができる。
同図に示すように、ロッドレンズアレイ64は、ガラスエポキシからなる固定用側板64aに、分布屈折率レンズ、いわゆるセルフォックレンズ64bが整列して配置されている(「セルフォック」は、日本板硝子(株)の登録商標)。詳細に説明すれば、ロッドレンズアレイ64は、対向配置された固定用側板64aの間に棒状のセルフォックレンズ64bが2列で多数個配置された構造を有している。ロッドレンズアレイ64は、例えば、セルフォックレンズ64b間の間隙、および固定用側板64aとセルフォックレンズ64bとの間の間隙に、シリコン樹脂等からなる接着剤を滴下し、その後この接着剤を硬化させることで形成される。なお、この接着剤の硬化後における弾性率は、固定用側板64aを形成するガラスエポキシの弾性率よりも小さい状態にある。
同図に示すように、LPH14のベース部材70の両端部には、LPH14におけるロッドレンズアレイ64の光軸方向(第1の方向:これを、「Y方向」と定義する)の位置を定める第1突出部材91F,91R、および、LPH14の感光体ドラム12の軸線方向(第2の方向:これを、「Z方向」と定義する)における位置とY方向およびZ方向の双方に直交する方向(第3の方向:これを、「X方向」と定義する)における位置とを同時に定める第2突出部材92F,92Rが配置されている。ここで、第1突出部材91F,91Rの先端は半球状に形成されている。
上述のとおり、ロッドレンズアレイ64はホルダー65に対して接着固定され、ホルダー65はベース部材70に対して接着固定される。
ここで、ロッドレンズアレイ64とホルダー65との接着は、ロッドレンズアレイ64における一方の側面にて計5箇所行われる(両側面で計10箇所)。この5箇所は、ロッドレンズアレイ64の長手方向における中央部、ロッドレンズアレイ64の両端、ロッドレンズアレイ64の中央部と一方の端部との中間箇所、同じく中央部と他方の端部との中間箇所である。ここで、側面両側対称に接着固定位置を配置する。本実施形態では、上記5箇所の接着箇所のうち、中央部における接着に用いる接着剤と中央部以外の接着に用いる接着剤とを異ならせ、接着剤の硬化後における弾性率を異ならせている。具体的には、中央部以外における接着剤の弾性率を、中央部における接着剤の弾性率よりも小さいものとしている。なお、中央部における接着剤には例えば変性アクリレート系接着剤を用いることができ、中央部以外における接着剤には例えば変性ウレタンアクリレート系接着剤を用いることができる。
本実施形態におけるベース部材70は、上述のとおり第1の溝72、第2の溝73、第1の突出部74、第2の突出部75、および第3の突出部76を備えている。
ここで、第1の突出部74の上面且つ一端部には、ねじ孔78および孔加工により形成された直径約50μmの基準マーク79が設けられている。また、第1の突出部74の上面且つ他端部にもねじ孔78および基準マーク79が設けられている。さらに、各貫通孔77の周囲は、第1突出部材91F,91Rおよび第2突出部材92F,92Rの挿入を容易にするため面取りが施されている。ここで、貫通孔77、ねじ孔78および基準マーク79は、同一の工作機械によって形成される。
この結果、第1回路基板62およびロッドレンズアレイ64が膨張や収縮をしたとしても、両者の相対位置の変動を抑制でき、ロッドレンズアレイ64への入射光量の変化を抑制できる。付言すれば、本実施形態では、上記所定の基準面上から等距離にある、ロッドレンズアレイ64上の所定箇所と第1回路基板62上の所定箇所とは、温度上昇等による変位後も主走査方向における位置が互いに揃う状態となる。これにより、両者の相対位置の変動を抑制でき、ロッドレンズアレイ64への入射光量の変化を抑制できる。
また、側面にて計5箇所(両側面で計10箇所)になる接着剤の配置で、A3紙幅約300mmに対応した長さのロッドレンズアレイ64の組立ておよび環境変動時の歪みを小さくすることができ、ロッドレンズアレイ64への入射光量の変化を抑制できる。側面両側対称に配置することで接着剤硬化時の収縮の力をつり合わせることでロッドレンズアレイ64を歪ませることもない。
さらにロッドレンズアレイ64の光軸方向(Y方向)の中央をホルダー65に接着固定することで、ロッドレンズアレイ64が光軸方向(Y方向)に膨張や収縮をしたとしても、LEDアレイ63の発光点上の焦点位置と感光体ドラム12上の焦点位置とがロッドレンズアレイ64から同様に近づいたり離れたりするために焦点位置がずれることがない。
Claims (9)
- 像保持体と、
主たる構成素材が所定の熱膨張係数又は所定の湿度膨張係数を有し、複数の発光素子が所定方向に並んで配置された基板と、
前記所定方向に沿って配置され、主たる構成素材が前記所定の熱膨張係数又は前記所定の湿度膨張係数と同等の係数を有し、前記複数の発光素子が発光した光を前記像保持体に結像させる結像素子と、
前記結像素子を支持する第1の支持部材と、
前記基板および前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材と、
前記結像素子の予め定められた部位と前記第1の支持部材の予め定められた部位とを固定する第1の固定部と、
前記基板の予め定められた部位と前記第2の支持部材の予め定められた部位とを固定する第2の固定部と、
前記第1の支持部材の予め定められた部位と前記第2の支持部材の予め定められた部位とを固定する第3の固定部と、
を備え、
前記第1の固定部、前記第2の固定部、および、前記第3の固定部は、前記所定方向と直交する関係を有して配置された所定の基準面上であって前記結像素子の長手方向における中央部を通る当該所定の基準面上に位置し、共通の基準面上に位置していることを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定方向において前記第1の固定部とは異なる位置に設けられるとともに、当該所定方向において互いにずらされた状態で設けられ、前記結像素子を前記第1の支持部材に対して固定する複数の素子固定部と、
前記所定方向において前記第3の固定部とは異なる位置に設けられるとともに、当該所定方向において互いにずらされた状態で設けられ、前記第1の支持部材を前記第2の支持部材に対して固定する複数の第1部材固定部と、
が更に設けられ、
前記複数の素子固定部に含まれる個々の素子固定部の位置と、前記複数の第1部材固定部に含まれる個々の第1部材固定部の位置とが、前記所定方向において揃うように、当該素子固定部および当該第1部材固定部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記素子固定部の弾性率は、前記第1の固定部の弾性率よりも小さく形成され、
前記第1部材固定部の弾性率は、前記第3の固定部の弾性率よりも小さく形成されることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記第2の支持部材は、前記第2の固定部における固定に用いられる接着剤が塗布される塗布面および前記基板に接触配置される接触面を有し当該接着剤および当該接触面によって当該基板を支持し、当該塗布面は、当該接触面よりも当該基板から離れた側に位置することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第2の支持部材に設けられ、前記像保持体側に設けられた被突き当て部材に突き当てられることで当該像保持体に対する当該第2の支持部材の位置決めを行う位置決め部材と、
前記位置決め部材を介し前記第2の支持部材を前記像保持体が配置された側に押圧する押圧部材と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 主たる構成素材が所定の熱膨張係数又は所定の湿度膨張係数を有し、複数の発光素子が所定方向に並んで配置された基板と、
前記所定方向に沿って配置され、主たる構成素材が前記所定の熱膨張係数又は前記所定の湿度膨張係数と同等の係数を有し、前記複数の発光素子が発光した光を被露光体に結像させる結像素子と、
前記結像素子を支持する第1の支持部材と、
前記基板および前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材と、
前記結像素子の予め定められた部位と前記第1の支持部材の予め定められた部位とを固定する第1の固定部と、
前記基板の予め定められた部位と前記第2の支持部材の予め定められた部位とを固定する第2の固定部と、
前記第1の支持部材の予め定められた部位と前記第2の支持部材の予め定められた部位とを固定する第3の固定部と、
を備え、
前記第1の固定部、前記第2の固定部、および、前記第3の固定部は、前記所定方向と直交する関係を有して配置された所定の基準面上であって前記結像素子の長手方向における中央部を通る当該所定の基準面上に位置し、共通の基準面上に位置していることを特徴とするプリントヘッド。 - 前記基板に対する前記複数の発光素子の配置は、前記第2の支持部材によって支持された後の当該基板に対して当該複数の発光素子を実装することにより行われ、
前記第2の支持部材は、前記複数の発光素子の実装位置の基準となるマークを有することを特徴とする請求項6記載のプリントヘッド。 - 前記第2の支持部材は、導電性を有し、
前記基板に設けられたグランドプレーンを前記第2の支持部材に対して接地する接地部材を更に備えることを特徴とする請求項6記載のプリントヘッド。 - 前記第2の支持部材には、当該第2の支持部材を構成する構成素材の一部をコの字状とする加工が施されていることを特徴とする請求項6記載のプリントヘッド。
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