JP5314903B2 - セグメント - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルに用いるセグメントに関する。
従来、シールドトンネルに用いられるセグメントとして、鉄筋コンクリート製セグメントや鋼製セグメント、コンクリートと鋼材による合成セグメントがある。
このようなセグメントにおいて、従来のセグメント同士の接続構造は、力学的な観点からピース間の継手位置が隣接するリング間で同じ位置にならない(イモ継ぎにならない)ようにし、セグメント継手はリング間とピース間に設けている(例えば、特許文献1参照)。
また、ピース間接合面の形状については、接合面が一直線にならないように段差形状にしているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−240398号公報 特開2007−162452号公報
ところで、例えば矩形シールドトンネルにおいて、特許文献1のような方法でピース間継手位置を変えるとすると、少なくとも2つのリング組立形式が存在することになる。この場合、使用するセグメントが多種類必要となり、組立時の施工管理でもより多くの注意を払うことが必要となる。そこで、特許文献2のように、ピース間接合面を段差形状にすれば、1つのリング組立形式でピース間の接合面が一直線にならないですむ。しかし、その場合でも、より簡単で効果的なピース間継手を有するセグメントが望まれていた。さらには、セグメント自体でも合理的かつ経済的なセグメントが望まれていた。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単で合理的な構造とすることで、組立時の施工が簡略化でき、望ましくはコスト低減できるセグメントを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るセグメントでは、トンネル周方向の端部のピース間接合面に、トンネル軸方向に沿って階段状に形成された段差部を有し、ピース間接合面同士を接合させるとき、段差部に形成されるトンネル周方向に沿った段差部側面同士を当接させ、段差部側面に設けた接合部材同士を接合させるように構成され、接合部材は、一方のピース間接合面における段差部側面からトンネル軸方向に沿って突出してなる係合凸部と、他方のピース間接合面における段差部側面に設けられていて係合凸部と係合してなる係合凹部と、からなり、一方のピース間接合面には、段差部のトンネル周方向に対して直交する面に沿ったトンネル周方向端面から突出してなる第1端面係合部が設けられ、他方のピース間接合面には、トンネル周方向端面に前記第1端面係合部と係合してなる第2端面係合部が設けられていることを特徴としている。
本発明では、ピース間接合面に段差部を形成させ、この段差部に形成される段差部側面同士を当接させつつ、その段差部側面に設けた継手(接合部材)を接合することにより、セグメントのトンネル周方向に作用する力(セグメント外方より受ける土圧等の外力)をその段差部側面を介して伝達させることができ、従来のようにピース間接合面に継手部材のほかに、上述したトンネル周方向に作用する力を伝達させるために剛性を有する継手板を設ける必要がなくなり、簡単な構造とすることができる。
また、例えばピン状に突出する係合凸部を係合凹部に挿入させるといった簡単な接合構造により係合させることができる。そして、係合凸部と係合凹部とを段差部の段差部側面に固定させて製造することができるで、上述したように継手板が不要になるうえ、ボルトボックスを用いない継手構造となることから、セグメントの内面が平滑となり、従来のようにセグメントの設置後にボルトボックスの穴埋め作業を行なう必要がなく、手間がかからないため、作業効率を向上させることができる。
また、セグメントのピース間接合面同士を接合した状態で、トンネル周方向に作用する力を、段差部側面を介して伝達することができる。
また、本発明に係るセグメントでは、複数本の角型鋼管を並列に配置させて相互に固定されてなり、それら複数本の角型鋼管の長手方向端面の位置をそれぞれ違えることで前記段差部が形成されていることが好ましい。
本発明では、セグメントの製造時において、例えば市販されている角型鋼管を使用することが可能であり、それら角型鋼管を並列に配置させて相互に固定することで、セグメントの外殻体を形成することができることから、簡単な構造にすることができる。そのため、多くの鋼材を組み合わせて外殻体を加工する作業を簡略化させることができ、作業にかかる手間や時間を低減させることができるとともに、セグメントの製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明に係るセグメントでは、角型鋼管の内部にコンクリートが充填されていることが好ましい。
本発明では、角型鋼管からなる外殻体内にコンクリートを充填させた構造とすることで、セグメントの厚さ寸法を変えることなく、より強固なセグメントとすることができる。
また、本発明に係るセグメントでは、セグメントは、鋼製枠体からなり、段差部側面を鋼製とするセグメントであることが好ましい。
本発明では、セグメントが鋼製枠体のみから形成されるので、セグメントの重量を小さくすることができ、例えば運搬や組み立て時の施工性を向上させることができる。
また、本発明に係るセグメントでは、鋼製枠体の内部にコンクリートが充填されていることが好ましい。
本発明では、上述した鋼製枠体のみのセグメントよりも強度を大きくすることができるうえ、耐火性の向上を図ることができる。
また、本発明に係るセグメントでは、第1端面係合部と第2端面係合部とは、互いに係合した状態でセグメントの厚さ方向の少なくとも一方への相対移動が規制されていることが好ましい。
本発明では、第1端面係合部と第2端面係合部とが係合することで、セグメントの厚さ方向への相対移動が規制されることから、セグメントの厚さ方向に作用するせん断力に抵抗することができ、ピース間の接合構造の強度を向上させることができる。
また、本発明に係るセグメントでは、セグメントは、トンネル軸方向の中心軸線を中心にして左右対称の形状をなし、トンネル軸方向の一方から他方に向けて段階的に角型鋼管の長さ寸法が短くなることが好ましい。
また、本発明に係るセグメントでは、セグメントは、トンネル軸方向の中心軸線を中心にして左右対称の形状をなすとともに、トンネル周方向の中心軸線を中心にして左右対称の形状をなし、トンネル周方向の中心軸線から離れるにしたがって段階的に角型鋼管の長さ寸法が短くなることが好ましい。
本発明では、組み付ける一方のセグメントの段差部の段差部側面が既設のセグメントの角型鋼管の前端面に当接した状態で接合されることになり、セグメントのトンネル周方向に作用する力をその側面材を介して伝達させることができることから、ピース間接合面に継手部材のほかに高い剛性を有する継手板を省略することが可能となり、簡単な構造とすることができる。そして、例えば、既設のセグメントの前方端面の略中央部にトンネル掘削機の推進ジャッキを押し付けて掘進しつつ、推進ジャッキを使用していない空間に新たなセグメントを組み立てることができ、掘削工程とセグメントの組み立て工程とを並行して行う連続掘削ができるので、掘進効率が向上され、工期短縮を図ることができる。
本発明のセグメントによれば、段差部の段差部側面同士が当接した状態で接合されることになり、セグメントのトンネル周方向に作用する力をその側面材を介して伝達させることができることから、ピース間接合面に継手部材のほかに高い剛性を有する継手板を省略することが可能となり、簡単な構造とすることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態によるセグメントについて、図1乃至図9に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による矩形断面セグメントの斜視図、図2は図1に示す矩形断面セグメントの正面図、図3は図2に示す矩形断面セグメントのA−A線矢視図、図4は図2に示す矩形断面セグメントのB−B線矢視図、図5は横型セグメントを示す平面図、図6(a)は図5に示すC−C線矢視図、(b)は図5に示すD−D線矢視図、図7は縦型セグメントを示す図であって、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、図8はL型セグメントの側面図、図9(a)は図8に示すE−E線矢視図、(b)は図8に示すF−F線矢視図である。
図1に示すように、本第1の実施の形態によるセグメント1、2、3は、例えば道路トンネルやアンダーパス、共同溝といった用途で構築される矩形断面のトンネルに設置される矩形断面セグメントSに採用したものである。
図1乃至図4に示すように、矩形断面に形成される1リング分の矩形断面セグメントSは、上下方向に一対の横型セグメント1(1A、1B)と、左右一対の縦型セグメント2(2A、2B)とを矩形の四辺に配置するとともに、これらセグメント1、2に接合されるとともに矩形の四隅にL型セグメント3(3A、3B、3C、3D)を配置して矩形断面の筒状に形成されている。この矩形断面セグメントSは、正面視(図2)で横方向が縦方向より大きい矩形とされ、軸方向(トンネルの軸方向に同じ、図2で紙面に垂直な方向)の長さ(各セグメント1、2、3の幅に同じ)が前記縦、横方向の寸法に比べてかなり小さく設定された矩形枠状体をなしている。
図5乃至図7に示すように、横型、縦型セグメント1、2は、それぞれ、複数本(本実施の形態では3本)の中空をなす角型鋼管10(11、12、13)を並列に配置させて相互に固定させるとともに、それら角型鋼管11〜13の長手方向の両端面(後述する端板11a、12a、13a)の位置をそれぞれ違えて段差部Tが形成され、角型鋼管11〜13の内部にコンクリート4が充填されている。つまり、横型、縦型セグメント1、2における各ピース間接合面の段差部Tは、トンネル軸方向に沿って階段状に形成されている。
そして、それら角型鋼管11〜13の両端面には、その開口を塞ぐようにして端板11a、12a、13aが固定されている。また、角型鋼管11〜13同士の間には、介在プレート10aが挟持された状態で配されている。なお、角型鋼管10(11、12、13)として、市販されている部材を使用することができる。
図4、図5、図6(a)及び(b)に示すように、横型セグメント1A、1Bは、長さ寸法が異なる角型鋼管11、12、13がその長さ寸法の長い順(図では符号11の角型鋼管が最も長いものとなっている)に並列に配置され、そのセグメント1A、1Bの短辺(トンネルの軸方向に沿う辺側、ピース間側の辺)をなす両端部に左右対称をなす段差部Tが形成されている。つまり、段差部Tは、角型鋼管11〜13の端面(上述した端板11a、12a、13a)と、角型鋼管11、12の一部をなす段差部側面10b(本発明の「角型鋼管の側面」に相当する)とから形成されている。
また、図3、図7(a)及び(b)に示すように、縦型セグメント2A、2Bは、同一の長さ寸法の角型鋼管11、12、13のそれぞれの端面を階段状に段違いとなるようにして配置された段差部Tが形成されている。つまり、縦型セグメント2A、2Bに形成される段差部T、Tの向きは、その一方の段差部Tが切羽側で、他方の段差部Tが切羽と反対側となり左右で異なった向きになっている。そして、縦型セグメント2A、2Bにおける段差部Tの構成については、横型セグメント1A、1Bと同様である。
横型、縦型セグメント1、2のトンネル軸方向y(図1参照)の両端のリング間側面1a、2aには、図2に示す矩形断面セグメントSのトンネル軸方向yに隣接するものどうしを接合するためのリング間継手20が設けられている。リング間継手20は、各リング間側面1a、2aの長手方向に沿って所定間隔をもって配置されている。リング間継手20は、リング間側面1a、2aから外方に突出するピン状の雄型リング間継手21と、その雄型リング間継手21を挿通させて係合させるナット形状をなす雌型リング間継手22とからなる。
また、横型、縦型セグメント1、2の段差部Tにおける段差部側面10bには、矩形断面セグメントSのトンネル周方向に隣接するものどうしを接合するためのピース間継手30(接合部材)が設けられている。ピース間継手30は、段差部側面10bからトンネル軸方向y(図1参照)で外側に突出するピン状の雄型ピース間継手31(係合凸部)と、その雄型ピース間継手31を挿通させて係合させるナット形状をなす雌型ピース間継手32(係合凹部)とからなる。
横型、縦型セグメント1、2における角型鋼管11、12、13の端面に設けた端板11a、12a、13aは、角型鋼管11、12、13の内部に充填されるコンクリート4の流出を防止させるとともに、角型鋼管11、12、13とコンクリート4とを一体構造とする役割をも果たすようになっている。
図8、図9(a)及び(b)に示すように、L型セグメント3A〜3Dは、上述したように矩形断面セグメントS(図1、図2参照)の隅部に配置され、L型をなす両端部(トンネル周方向の端部)に上述した横型、縦型セグメント1、2の段差部Tに係合可能な段差部T´が形成されている。
そして、L型セグメント3A〜3Dは、L型の角型鋼管を並列に配置させた状態と同じように形成させた外殻体40(本発明の角型鋼管に相当する)と、その外殻体40の内部に充填されるコンクリート4とからなる。外殻体40は、トンネルの内周側と外周側とに所定の間隔をもって平行に配置された平板状の外側スキンプレート41、内側スキンプレート42と、それらスキンプレート41、42の周縁部同士を接続する側板43とから略L型箱形状に形成されている。そして、外殻体40は、外側、内側スキンプレート41、42と側板43とに囲まれた内部を角型状に仕切るように配置されたリブ体44が設けられている。
そして、L型セグメント3A〜3Dについても、上述した横型、縦型セグメント1、2と同様にトンネル軸方向y(図1参照)の両端のリング間側面3aには、矩形断面セグメントSのトンネル軸方向yに隣接するものどうしを接合するためのリング間継手20(雄型リング間継手21、雌型リング間継手22)が設けられている。
また、L型セグメント3A〜3Dの段差部T´における段差部側面40aには、矩形断面セグメントSのトンネル周方向に隣接するものどうしを接合するためのピース間継手30(接合部材)が設けられている。ピース間継手30は、段差部側面40aからトンネル軸方向yで外側に突出するピン状の雄型ピース間継手31(係合凸部)と、その雄型ピース間継手31を挿通させて係合させるナット形状をなす雌型ピース間継手32(係合凹部)とからなる。
なお、雄型の継手21、31と雌型の継手22、32とは、隣接して接合されるセグメント1、2、3の雄型の継手21、31と雌型の継手22、32にそれぞれ係合し得る寸法関係に設定されている。例えば先行して組み立てられた矩形断面セグメントSの切羽側の端面(一方のリング間側面1a、2a、3a)が雌型の継手22、32である場合には、組み立てる矩形断面セグメントSの切羽と反対側の端面(他方のリング間側面1a、2a、3a)は雄型の継手21、31となる。
次に、このような構成による横型、縦型、L型セグメントの作用、およびそれらのセグメントの接合方法について図面に基づいて説明する。
まず、図1に示す矩形断面セグメントSは、紙面に向かって奥側が切羽方向であって掘削進行方向(セグメント組み立て方向)とされる。そして、図1及び図2に示すように、各セグメント1A、1B、2A、2B、3A、3B、3C、3Dの組み立て順序は、はじめに下側の横型セグメント1Aを組み立て、次いでその横型セグメント1Aの両端部(両段差部T、T)に両下方隅部に位置するL型セグメント3A、3Bを接合し、さらに縦型セグメント2A、2B、両上方隅部に位置するL型セグメント3C、3D、上側の横型セグメント1Bの順で接合して矩形断面セグメントSが構築される(この場合、セグメント1Bは紙面奥側から手前に向かって嵌め込まれる)。
そして、横型、縦型セグメント1、2とL型セグメント3との段差部T、T´同士の接合は、トンネル周方向の端面を当接しつつ、段差部側面10bに設けられている雄型ピース間継手31と雌型ピース間継手32とを係合させることでピース間のセグメント同士の接合がなされることになる。このとき、雄型ピース間継手31を雌型ピース間継手32に挿入させる際には、例えばジャッキ(図示省略)で組み立てる側のセグメントを設置済みのセグメントに対して押し込むことで接合させることができる。
そして、この接合状態において、段差部側面10bは、角型鋼管10の鋼材であり、ピース間継手30にかかる外力に耐え得るように設けられる継手板と同様の作用をなすことになる。
横型、縦型セグメント1、2では、その製造時において、市販されている角型鋼管10(11〜13)を使用することが可能となり、それら角型鋼管11〜13を並列に配置させて相互に固定することで、セグメントの外殻体を形成することができることから、構造の簡易化を図ることができる。そのため、多くの鋼材を組み合わせて外殻体を加工する作業を簡略化させることができ、作業にかかる手間や時間を少なくすることができるうえ、セグメントの製造コストの低減を図ることができる。
また、段差部Tに形成される角型鋼管11〜13の段差部側面10bにピース間継手30を設けて接合することで、角型鋼管11〜13の段差部側面10bの鋼材同士が当接した状態で接合されることになり、矩形断面セグメントSのトンネル周方向に作用する力(セグメント外方より受ける土圧等の外力)をその段差部側面10bの鋼材を介して伝達させることができ、従来のように継手部材のほかに接合面に剛性を有する継手板を設ける必要がなくなり、簡単な構造とすることができる。
さらにまた、横型、縦型セグメント1、2は、複数の角型鋼管11〜13を並列に接合するだけの簡易な構造によって、外殻体を形成できるうえ、その内部にもリブが形成されたものであり、曲げに強く耐力が増加される構造を実現することができる。
さらに、ボルトボックスを使用しない継手構造となることから、各セグメント1、2、3の内面が平滑となり、従来のようにセグメントの設置後にボルトボックスの穴埋め作業を行なう必要がなく、手間がかからないため、作業効率を向上させることができる。
この他、リング間継手20とピース間継手30が同様な形式のため、リング間継手20とピース間継手30を別々にすることなく一種類にすることが可能となる。そのため、コスト低減が図れる効果がある。それから、リング間とピース間の接合作業が同一方向での同時作業であるため、施工管理面で簡略化できることもある。
上述のように本実施の形態によるセグメントでは、段差部Tの段差部側面10b、10b同士が当接した状態で接合されることになり、矩形断面セグメントSのトンネル周方向に作用する力をその側面材を介して伝達させることができることから、ピース間接合面に継手部材のほかに高い剛性を有する継手板を設ける必要がなくなり、簡単な構造とすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
次に、本発明の第1の実施の形態の変形例、第2乃至第4の実施の形態について、図10乃至図16に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
図10は本第1の実施の形態の第1変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す斜視図、図11は図10に示す接合状態の平面図、図12は第2変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す斜視図、図13は図12に示すピース間継手の接合時の側面図、図14は第3変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す側面図であって、図13に対応する図、図15は第4変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す斜視図、図16(a)は図15に示す接合状態の平面図、(b)は一方のセグメントの一部側面図である。
図10〜図16に示す第1乃至第4変形例は、上述した実施の形態による角型鋼管11〜13の長手方向両端面(端板11a、12a、13aに相当)の形状を代えたものであり、並列配置される各角型鋼管11〜13の端部に段差部Tが形成される形態は実施の形態と同様である。なお、図10〜図16では、実施の形態で示した端板、リング間継手、ピース間継手が省略されている。また、第1乃至第4変形例では、セグメントのピース間継手同士の接合方法についても実施の形態と同様である。
図10及び図11に示す第1変形例によるセグメント50(50A、50B)を構成する角型鋼管51、52、53では、一方のセグメント50Aにおける角型鋼管51〜53のそれぞれ長手方向端面に第1傾斜面50a(第1端面係合部)が形成され、他方のセグメント50Bにおける角型鋼管51〜53のそれぞれの長手方向端面に前記第1傾斜面50aに係合可能な第2傾斜面50b(第2端面係合部)が形成されている。各第1、第2傾斜面50a、50bは、それぞれの角型鋼管51〜53の軸方向に直交する垂直面をトンネル軸方向を中心にして傾斜させた形状をなしている。そして、これら傾斜面50a、50bの向きは、角型鋼管51、52、53の配置順にセグメント50の内周面側と外周面側とに交互に向けた状態となっている。
第1変形例では、セグメント50A、50Bのピース間継手同士を接合した状態で、上述した実施の形態と同様に段差部側面50cの鋼材同士が当接してトンネル周方向に作用する力を段差部側面50cの鋼材を介して伝達することができるうえ、接合するセグメント50A、50Bのそれぞれの第1、第2傾斜面50a、50b同士が係合した状態で互いにセグメント50A、50Bの厚さ方向への相対移動が規制されるため、セグメント50の厚さ方向に作用するせん断力に抵抗することができ、ピース間継手構造の強度を向上させることができる。
また、図12及び図13に示す第2変形例によるセグメント60(60A、60B)を構成する角型鋼管61、62、63では、一方のセグメント60Aにおける角型鋼管61〜63のそれぞれ長手方向端面にその厚さ方向の略中央が突出する凸部60a(第1端面係合部)が形成され、他方のセグメント60Bにおける角型鋼管61〜63のそれぞれの長手方向端面に凸部60aに係合可能な凹部60bが形成されている。
また、図14に示す第3変形例によるセグメント70(70A、70B)は、上述した第2変形例の凸部60a、凹部60bの位置を代えたものであって、一方のセグメント70Aにおける角型鋼管71のそれぞれの長手方向端面の内周面寄り(図14では紙面に向かって上側)の位置から突出する第1突出部70a(第1端面係合部)が形成され、他方のセグメント70Bにおける角型鋼管72のそれぞれの長手方向端面の外周面寄り(図14では紙面に向かって下側)の位置から突出する第2突出部70b(第2端面係合部)が形成されている。
第2、第3変形例では、第1変形例と同様にセグメント60、70の厚さ方向への相対移動が規制されることから、セグメント60、70の厚さ方向に作用するせん断力に抵抗することができ、ピース間継手構造の強度を向上させることができる。
さらにまた、図15及び図16に示す第4変形例によるセグメント80を構成する角型鋼管81、82、83では、一方のセグメント80A側で角型鋼管81〜83の長手方向に突出する第1突出部80a(第1端面係合部)が設けられ、他方のセグメント80B側に同じく突出してなる第2突出部80b(第2端面係合部)が設けられている。第1、第2突出部80a、80bは、角型鋼管81〜83の配置順にセグメント80の内周面寄りと外周面寄りとに交互に突出した状態となっている。
そして、各突出部80a、80bによって形成される段差は、鋭角状に突出側に切り込まれた切込み部80cが形成されている。切込み部80cは、セグメント80の短辺方向(つまり、組み立てた状態でトンネル軸方向)に向かって厚さ方向に傾斜するテーパ面が形成されている。つまり、本角型鋼管81〜83では、互いに接合するセグメント80A、80Bの突出部80a、80b同士が係合される構成、すなわち一方の切り込み部80cと他方の突出頂部80dとが噛み合うようにして係合される構成となっている。
第4変形例では、上述した第1乃至第3変形例と同様にセグメント80の厚さ方向に作用するせん断力に抵抗することができるとともに、ピース間接合部に作用する曲げに対しても抵抗することができ、ピース間継手構造の強度をより一層向上させることができる。
次に、図17は第2の実施の形態によるセグメントの組立状態を示す展開図である。
図17は、円形断面のトンネル壁面に沿って配置される1リング分のセグメントを展開した状態を示している。つまり、第2の実施の形態によるセグメント5は、トンネル壁面に沿ってアーチ状に湾曲しており、1リングを構成するすべてのセグメントピースが同形状をなし、同じ断面形状で長さ寸法の異なる2本(偶数本)の角型鋼管5A、5B(図17では符号5Aの角型鋼管が符号5Bより短い長さ寸法となっている)を平行に配列させている。セグメント5の両端部には、トンネル軸方向(矢印X方向)を中心にして左右対称となる段差部T、Tを有している。そして、本セグメント5は、組み立てた状態で、長さ寸法の短い第1角型鋼管5Aが既設セグメント側(後方側)に向け、第2角型鋼管5Bをトンネル前方側に向けた状態で配置されている。
第1角型鋼管5Aの両端面には、トンネル内に組み立てた状態でセグメント5の後方から前方に向けてトンネル軸方向(矢印X方向)に沿う中心軸線Oから離れるように傾斜するテーパ面5aが形成されている。一方、第2角型鋼管5Bの両端面には、セグメント5の前方から後方に向けてトンネル軸方向(矢印X方向)に沿う中心軸線Oから離れるように傾斜するテーパ面5bが形成されている。
そして、トンネル周方向(矢印Y方向)に隣接されるセグメント5、5どうしは、トンネル前後方向(トンネル軸方向)に1本分の角型鋼管の幅寸法だけずらした状態で交互に組み立てられる。つまり、一方のセグメント5の第1角型鋼管5Aの端部(テーパ面5a)と、他方のセグメント5の第2角型鋼管5Bの端部(テーパ面5b)とが接合される構成となっている。
このように構成されるセグメント5の組み立て方法は、既設のセグメント5(これを符号5Sとする)の前方端面の略中央部5cにトンネル掘削機の推進ジャッキ(図示省略)を押し付けて掘進しつつ、推進ジャッキを使用していない空間に新たなセグメント5(符号5Nとする)を組み立てる。つまり、掘削工程とセグメント5の組み立て工程とを並行して行う連続掘削ができるので、掘進効率が向上され、工期短縮が図れるという効果を奏する。
そして、本第2の実施の形態では、組み付ける一方のセグメント5Nの段差部Tの段差部側面5dが既設のセグメント5Sの第2角型鋼管5Bの前端面5eに当接した状態で接合されることになり、セグメント5のトンネル周方向に作用する力をその側面材を介して伝達させることができることから、上述した第1の実施の形態と同様にピース間接合面に継手部材のほかに高い剛性を有する継手板を省略することが可能となり、簡単な構造とすることができる。
また、図18は第5変形例によるセグメントの組立状態を示す展開図である。
上述した第2の実施の形態では2本の角型鋼管5A、5B(図17参照)から構成したセグメントとしているが、図18に示す本変形例(第5変形例)のセグメント6では所定の長さ寸法の4本(偶数本)の角型鋼管6A〜6Dを平行に配列させた構造をなしている。
つまり、セグメント6は、4本の角型鋼管6A〜6Dのうち中央に2本が長尺で同じ長さ寸法の第2、3角型鋼管6B、6Cをなし、それら第2、3角型鋼管6B、6Cを挟んだ前後方向に短尺で同じ長さ寸法をなす第1、4角型鋼管6A、6Dが配置されている。そして、第1角型鋼管6A、第2角型鋼管6Bの両端面には、セグメント6の後方から前方に向けてトンネル軸方向(矢印X方向)に沿う中心軸線から離れるように傾斜するテーパ面6a、6bが形成されている。一方、第3角型鋼管6C、第4角型鋼管6Dの両端面には、セグメント6の前方から後方に向けてトンネル軸方向(矢印X方向)に沿う中心軸線から離れるように傾斜するテーパ面6c、6dが形成されている。このように構成されるセグメント6は、トンネル軸方向に沿う中心軸線Oを中心にして左右対称の形状をなすとともに、トンネル周方向(矢印Y方向)に沿う中心軸線O´を中心にして左右対称の形状になっている。
本第5変形例では、トンネル周方向(矢印Y方向)に隣接されるセグメント6、6どうしは、トンネル前後方向(トンネル軸方向)に2本分の角型鋼管の幅寸法だけずらした状態で交互に組み立てられる。つまり、一方のセグメント6の第1及び第2角型鋼管6A、6Bの端部(テーパ面6a、6b)と、他方の第3及び第4角型鋼管6C、6Dの端部(テーパ面6c、6d)とが連結される構成となっている。そして、接合される両セグメント6の段差部Tの段差部側面6eどうしが当接した状態で接合されるようになっている。
第5変形例のセグメント6では、上述した第2の実施の形態と同様の方法により組み立てられ、同様の作用、効果が得られる。
さらに、図19は第6変形例によるセグメントの組立状態を示す展開図である。
図19に示す本変形例(第6変形例)のセグメント7は、角型鋼管の本数を6本にした点が上述した第5変形例との異なる構成となっている。すなわち、第6変形例では、所定の長さ寸法の6本(偶数本)の角型鋼管を平行に配列させた構造をなしている。つまり、セグメント7は、6本の角型鋼管のうち中央の2本が長尺で同じ長さ寸法の第3、4角型鋼管7C、7Dが配置され、それら第3、4角型鋼管7C、7Dに対してトンネル周方向の中心軸線O´から離れるにしたがって段階的に短くなる角型鋼管7A、7B、7E、7Fが配置されている。
このように構成されるセグメント7は、トンネル軸方向に沿う中心軸線Oを中心にして左右対称の形状をなすとともに、トンネル周方向に沿う中心軸線O´を中心にして左右対称の形状になっている。
本第6変形例では、トンネル周方向に隣接されるセグメント7、7どうしは、トンネル前後方向(トンネル軸方向)に3本分の角型鋼管の幅寸法だけずらした状態で交互に組み立てられる。つまり、一方のセグメントの第1〜第3角型鋼管7A、7B、7Cの端部と、他方の第4〜第6角型鋼管7D、7E、7Fの端部とが連結される構成となっている。
そして、接合される両セグメント7、7の段差部Tの段差部側面7aどうしが当接した状態で接合されるようになっている。
第6変形例のセグメント7では、上述した第2の実施の形態及び第5変形例と同様の方法により組み立てられ、同様の作用、効果が得られる。
以上、本発明によるセグメントの第1、第2の実施の形態及び各変形例について説明したが、本発明は上記の第1、第2の実施の形態及び各変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では横型セグメント1A、1Bがそれぞれ異なる長さ寸法の角型鋼管11〜13を使用して左右対称となるように段差部Tを形成させた構成とし、縦型セグメント2A、2Bが同一の長さ寸法の角型鋼管11〜13を使用して両端に位置する段差部Tの形成される向きが異なる構成としているが、このような形態に限定されることない。要は、複数の角型鋼管10を並列に配置させて、それらの端面の位置を違えて段差部Tを形成した構成となっていればよいのである。
なお、本第1の実施の形態などにおいてセグメントの段差部側面に設けた接合部材(ピース間継手)は省略可能である。
また、本第1の実施の形態及び第1〜第4変形例では、横型セグメント1及び縦型セグメント2として角型鋼管を外殻体とし、その内部にコンクリートを充填させたセグメントとしているが、例えば、角型鋼管の内部にコンクリートを充填しないものや、鋼板を適宜組合せて鋼製枠体としその枠体内に鋼製補強リブを設けた鋼製セグメント、その鋼製セグメントの鋼製枠体内にコンクリートを充填した合成セグメント、一般的な鉄筋コンクリート(RC)セグメント、さらにはセグメント端面に角型鋼管を配置し内部は鉄筋コンクリートとしたセグメント等、本発明の作用効果を奏する限りにおいていかなる材質のものも採用できる。この中でRCセグメントは変形形状に対する適応性が高く、鋼製セグメントはセグメントピスの重量の観点からメリットを有し、合成セグメントは強度と耐火性においてメリットを有する。付け加えると、角型鋼管以外のこれらセグメントにおいては、接合部材が設けられた段差部側面を鋼製にすることが接合部の強度向上が図れる点で好ましい。
また、本第1の実施の形態及び第1〜第4変形例の矩形断面セグメントSにおいて、横型セグメント1と縦型セグメント2は、それぞれ矩形断面の四辺のそれぞれに、1つの横型セグメント1又は縦型セグメント2を配置させた構成となっているが、各辺において横型セグメント1又は縦型セグメント2を複数に分割させた構成としてもかまわない。
そして、本第1の実施の形態及び第1〜第4変形例では角型鋼管10は横型、縦型セグメント1、2共に3本を使用しているが、この数量に限定されることはい。例えば、矩形断面が小さなセグメントの場合には、2本の角型鋼管10であってもよいし、4本以上を配置させるようにしてもかまわない。
また、第2の実施の形態及び第5、第6変形例のようにトンネル周方向に交互に組み立て可能とするセグメントを構成する角型鋼管の本数は2本、4本、6本であることに限定されることはなく、8本、或いは10本など他の偶数本を並列に配置させてセグメントを構成することができる。
そして、第1の実施の形態及び第1〜第4変形例におけるL型セグメント3の形状、構成は、角型鋼管を使用してL型に加工して製造したものであってもかまわない。
また、リング間継手20とピース間継手30の構成もピン状の雄型の継手21、31を凹状の雌型の継手22、32に挿入させて係合させるといった本第1の実施の形態及び第1〜第4変形例に限定されることはなく、適宜設定することができる。また、これら継手の取り付け数量についても適宜設定することができる。
その他、本第1の実施の形態及び第1〜第4変形例では矩形断面トンネルとし、第2の実施の形態及び第5、第6変形例では円形断面トンネルとしているが、トンネル断面形状はこれに限るものではなく、矩形、円形、楕円形など如何なるトンネル断面形状であってもよい。ただ、円形以外の矩形を含めた変形断面のトンネルに本発明は効果的に採用することができる。
第2の実施の形態及び第5、第6変形例では、各角型鋼管の両端面にテーパ面を形成させているが、テーパ面を形成させない構成であってもかまわない。
本発明の第1の実施の形態による矩形断面セグメントの斜視図である。 図1に示す矩形断面セグメントの正面図である。 図2に示す矩形断面セグメントのA−A線矢視図である。 図2に示す矩形断面セグメントのB−B線矢視図である。 横型セグメントを示す平面図である。 (a)は図5に示すC−C線矢視図、(b)は図5に示すD−D線矢視図である。 縦型セグメントを示す図であって、(a)はその斜視図、(b)はその平面図である。 L型セグメントの側面図である。 (a)は図8に示すE−E線矢視図、(b)は図8に示すF−F線矢視図である。 本実施の形態の第1変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す斜視図である。 図10に示す接合状態の平面図である。 第2変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す斜視図である。 図12に示すピース間継手の接合時の側面図である。 第3変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す側面図であって、図13に対応する図である。 第4変形例による角型鋼管のピース間継手の接合状態を示す斜視図である。 (a)は図15に示す接合状態の平面図、(b)は一方のセグメントの一部側面図である。 第2の実施の形態によるセグメントの組立状態を示す展開図である。 第5変形例によるセグメントの組立状態を示す展開図である。 第6変形例によるセグメントの組立状態を示す展開図である。
符号の説明
S 矩形断面セグメント
1、1A、1B 横型セグメント(セグメント)
2、2A、2B 縦型セグメント(セグメント)
3、3A、3B、3C、3D L型セグメント(セグメント)
4 コンクリート
5、6、7 セグメント
10、11、12、13 角型鋼管
11b、12b 段差部側面
20 リング間継手
30 ピース間継手(接合部材)
31 雄型ピース間継手(係合凸部)
32 雌型ピース間継手(係合凹部)
40 外殻体(角型鋼管)
50、60、70、80 セグメント
51〜53、61〜63、71〜73、81〜83 角型鋼管
50a 第1傾斜面(第1端面係合部)
50b 第2傾斜面(第2端面係合部)
60a 凸部(第1端面係合部)
60b 凹部(第2端面係合部)
70a、80a 第1突出部(第1端面係合部)
70b、80b 第2突出部(第2端面係合部)
T、T´ 段差部

Claims (8)

  1. トンネル周方向の端部のピース間接合面に、トンネル軸方向に沿って階段状に形成された段差部を有し、
    前記ピース間接合面同士を接合させるとき、前記段差部に形成される前記トンネル周方向に沿った段差部側面同士を当接させ、前記段差部側面に設けた接合部材同士を接合させるように構成され、
    前記接合部材は、一方の前記ピース間接合面における前記段差部側面から前記トンネル軸方向に沿って突出してなる係合凸部と、他方の前記ピース間接合面における前記段差部側面に設けられていて前記係合凸部と係合してなる係合凹部と、からなり、
    一方の前記ピース間接合面には、前記段差部の前記トンネル周方向に対して直交する面に沿ったトンネル周方向端面から突出してなる第1端面係合部が設けられ、
    他方の前記ピース間接合面には、前記トンネル周方向端面に前記第1端面係合部と係合してなる第2端面係合部が設けられていることを特徴とするセグメント。
  2. 前記セグメントは、複数本の角型鋼管を並列に配置させて相互に固定されてなり、それら複数本の角型鋼管の長手方向端面の位置をそれぞれ違えることで前記段差部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセグメント。
  3. 前記角型鋼管の内部にコンクリートが充填されていることを特徴とする請求項2に記載のセグメント。
  4. 前記セグメントは、鋼製枠体からなり、前記段差部側面を鋼製とするセグメントである請求項1に記載のセグメント。
  5. 鋼製枠体の内部にコンクリートが充填されていることを特徴とする請求項4に記載のセグメント。
  6. 前記第1端面係合部と前記第2端面係合部とは、互いに係合した状態で前記セグメントの厚さ方向の少なくとも一方への相対移動が規制されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のセグメント。
  7. 前記セグメントは、トンネル軸方向の中心軸線を中心にして左右対称の形状をなし、トンネル軸方向の一方から他方に向けて段階的に前記角型鋼管の長さ寸法が短くなることを特徴とする請求項2又は3に記載のセグメント。
  8. 前記セグメントは、トンネル軸方向の中心軸線を中心にして左右対称の形状をなすとともに、トンネル周方向の中心軸線を中心にして左右対称の形状をなし、前記トンネル周方向の中心軸線から離れるにしたがって段階的に前記角型鋼管の長さ寸法が短くなることを特徴とする請求項2又は3に記載のセグメント。
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