JP5311170B2 - パウチ容器 - Google Patents
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Description
しかし、従来のパウチ容器は、胴部を握ると大きく変形して大変持ちにくいものであった。また、開口している場合には、不用意に持つと、持つと同時に胴部が圧迫されて変形し、内容物が飛び出てしまうという問題があった。
また、特許文献2には、前後壁面に補助板を貼り付け、把持位置の板状材を切り欠いて把手部とする補助板体付き合成樹脂製袋が記載されている。
さらに、この袋についても、補助板体を切り欠いて把手部を形成するもので、特許文献1の場合よりも安定性がよいものの、取っ手を引き起こす必要があり、作業性が悪い。
その他、特許文献3には、側面の上下及びまたは左右両端間に渡るように板状材を貼着したパウチ容器が記載されているが、どのように持ち上げるのか具体的に記載されていない。
前記胴部の表裏面両面のフィルム面の内容物によって膨れた面の頂部付近に、胴部を握る際の指の支えとなる面剛性を有する把持部材が部分的に貼り付けられ、
前記把持部材は、指当接部の上部に指が引っ掛かる指掛り部を備え、
前記胴部の表裏両面に貼り付ける把持部材を同一形状とし、一方側は指掛かり部が凸に
なるように、反対側は凹になるように裏向きに貼り付けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、把持部材の指当接部には滑り止めが設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、把持部材は透明体で胴部表面が透けて見える構成となっていることを特徴とする。
把持部材を部分的に貼り付けるだけなので、胴部の形状が湾曲するような形状であっても、貼り付けた部分の変形が規制されるだけなので、どんな形状の胴部に対しても適用可能である。
また、把持部材が胴部の膨らみの頂部付近に貼り付けられているので、胴部の膨らみが妨げられず、内容量に影響がない。
また、把持部材は、指当接部の上部に指が引っ掛かる指掛り部を備えているので、指に引っ掛けて胴部を支えることができる。
さらに、表裏両面に貼り付ける把持部材を同一形状とし、一方側は指掛かり部が凸になるように、反対側は凹になるように裏向きに貼り付けるので、安定がよく、箱詰め時の容積効率など、スタック性もよい。
請求項4に係る発明によれば、把持部材が透明体によって構成されているので、胴部表面の印刷等は隠されない。
図1は本発明の実施の形態に係るパウチ容器の全体構成を示している。
このパウチ容器1はいわゆるスタンディングパウチで、可撓性の樹脂フィルムで構成される胴部10を備えている。胴部10は、表裏一対の側壁フィルム2,2の左右側縁をサイドシール部3,4にて熱溶着して構成され、この胴部10の底部に底部フィルム6がボトムシール部7にて熱溶着されている。
把持部材20の厚さは適度の剛性を有する厚みがあればよく、材質,大きさ等を勘案して適宜設定される。厚すぎると剛性が大きくなりすぎて柔軟性が損なわれるし、薄すぎると握った際に把持部材20の形状を保てない。
表側と裏側に貼り付けられる把持部材20は、同一形状として、一方の親指側は指掛かり部が凸になるように、反対側では凹になるように裏向きに貼り付けるようになっている。両面に貼り付けるので、安定がよく、箱詰め時の容積効率など、スタック性もよい。指掛かりビード21と傾斜面部27が表裏対称形状となっている以外は同一の形状である。この傾斜面部27については、傾斜面とせず、指掛かり部から連続する平坦な台状としてもよい。指掛かりビード21が高くなっていてもよいし、同じ高さで台状に連続するようになっていてもよい。このようにすると、箱詰め等複数のパウチを扱う際に引っ掛からず、作業性がよい。
また、陳列時には、把持部材20の面剛性によって胴部20の側面フィルム2,2が平面状態に保持されるので、パウチ上部の頭折れを防止することができる。
このように把持部材20を胴部10に貼り付けるだけなので、既存のパウチ容器にも広く利用することができる。
また、把持部材の形状は、上下に長い縦長長方形状に限定されず、横長の長方形状としてもよいし、正方形としてもよい。また、その他の多角形、円形、楕円形等種々の形状が適用可能である。
2 側壁フィルム
3,4 サイドシール部
6 底部フィルム
7 ボトムシール部
8 注口部
9 上ヒートシール部
10 胴部
20 把持部材
21 指掛かりビード(指掛かり部)
21a 屈曲部
22 指当接部
22a 凹凸パターン
23 外周ビード
24 横ビード
26 縁取り部
27 傾斜面部
G 把持領域
Claims (4)
- 可撓性の樹脂フィルムで構成される胴部を備え、該胴部は表裏一対のフィルムの左右両端縁をヒートシールし、胴部の表裏面が充填された内容物によって膨れて湾曲する構成のパウチ容器において、
前記胴部の表裏面両面のフィルム面の内容物によって膨れた面の頂部付近に、胴部を握る際の指の支えとなる面剛性を有する把持部材が部分的に貼り付けられ、
前記把持部材は、指当接部の上部に指が引っ掛かる指掛り部を備え、
前記胴部の表裏両面に貼り付ける把持部材を同一形状とし、一方側は指掛かり部が凸になるように、反対側は凹になるように裏向きに貼り付けたことを特徴とするパウチ容器。 - 前記把持部材の指当接部には滑り止めが設けられている請求項1に記載のパウチ容器。
- 胴部の底部には二つ折りの底部フィルムがヒートシールされ、内容物によって底部フィルムが開いて自立する構成となっている請求項1又は2に記載のパウチ容器。
- 把持部材は透明体で胴部表面が透けて見える構成となっている請求項1乃至3のいずれかの項に記載のパウチ容器。
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Family Applications (1)
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- 2006-11-09 JP JP2006304524A patent/JP5311170B2/ja active Active
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