JP5311121B2 - 半固形化栄養剤の注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PEG(経皮内視鏡的胃ろう造設術)栄養療法のような栄養剤を直接胃に注入する栄養療法を実施する際に、粘度の高い半固形化栄養剤を栄養剤容器から吸出し、患者に注入するための注入装置に関する。
PEG栄養療法は、食物の経口摂取が困難な患者に対して施され、患者の腹壁と胃壁とに跨って造設された胃瘻の瘻孔に栄養チューブを挿入し、栄養剤を栄養チューブを経て患者の胃に注入する方法であり、近年急速に普及している。
栄養剤は、一般に、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルのような各種栄養素を含むように調製された流動性食品であり、患者の状態に合わせて処方された量を、所定時間ごとに投与する。ところが、栄養剤を急速に胃に注入すると、下痢を起こしたり栄養剤が胃から食道に逆流する胃食道逆流を起こして誤嚥性肺炎を引き起こしたりする恐れがある。そのため、栄養剤をある程度ゆっくり投与することが推奨されている。したがって栄養剤の注入に時間がかかり、介護者の負担が増加するという問題がある。
この問題を解決するために、栄養剤に寒天などを混合して栄養剤の粘度を高め、半固形化栄養剤と呼ばれる液体と固体の中間の状態にして注入する方法が提唱されている。この方法では、栄養剤がゆっくりと消化されるので下痢を起こしにくく、栄養剤の流動性が低いので胃食道逆流を起こす恐れも少ない。しかしながら、栄養剤の粘度が高いため、栄養剤を胃瘻カテーテル経由で胃に注入するのに困難が伴う。すなわち、粘度の高い栄養剤はチューブを通過する際に大きな抵抗があり、栄養剤の入った可撓性容器を強い力で圧迫したり、専用の注射器(注入器とも呼ばれる)に栄養剤を入れて注入したりするなど手間のかかるものであり、半固形化栄養剤の普及を妨げる要因となっている。
一方、近年ラミネートフィルムで構成された袋状(バッグ)の栄養剤容器として、多種類のものが成形されるようになり、バッグ内の液体状栄養剤に寒天やトロミを添加して、半固形化するものもある。その中で、半固形化栄養剤の調製が簡単なもの、すぐに使用できる栄養剤が普及してきている。そのような半固形化栄養剤を患者の胃に注入するためには、医療現場では、例えば、栄養剤の入った柔軟な容器を素手で強く押して圧迫することにより、開栓された口部を通じて半固形化栄養剤を押し出していた。
しかし、柔軟な容器から半固形化栄養剤を素手で押し出すことでは、柔軟な容器全体を一度に圧迫することができず、半固形化栄養剤のほぼ全量を押し出すことが難しく、時間と手間がかかっていた。その結果、容器内の半固形化栄養剤が無駄になったり、半固形化栄養剤の押し出しに長時間を要したりしていた。
このような問題を解消するために、特許文献1に開示された半固形化栄養剤の押し出し装置では、可撓性を有するとともに袋状をなし、エアーの供給を受けて膨らむエアーバッグ(加圧バッグ)と、加圧バッグに対向し、膨らんだ加圧バッグの圧力を受ける受け部材とを用いる。半固形化栄養剤を充填した袋状容器を加圧バッグと受け部材との間に装着した状態で、加圧バッグを膨らますことによって、加圧バッグと受け部材との協働により、袋状容器を圧迫して、袋状容器内の半固形化栄養剤を押し出す。それにより、袋状容器内に充填された半固形化栄養剤を、手で押圧する方法よりも、短時間で押し出すことが可能となる。
特開2007−29562号公報
しかし、特許文献1に開示されたような、加圧バッグにより袋状容器内から半固形化栄養剤を押し出す方法でも、依然として、以下のような問題が残っていた。
第1に、特許文献1の方法では、容器内から栄養剤が流出し終わる時間を予測し難く、且つ短時間では流出できないという問題である。即ち、押圧初期では栄養剤が流出する速度は大きいが、容器内の残量が減るにつれて、流出速度が小さくなり、所定時間後はほとんど栄養剤の流出がみられなくなる。流出速度が小さくなった時点で再加圧しても、同じ状態を繰り返すことになる。そのため、短時間で流出させようとした場合には、流出速度が落ちてきた頃を見計らって、再加圧しなくてはならず、非常に面倒な操作となる。
第2に特許文献1の方法では、容器内に少なからぬ栄養剤が流出されずに残ってしまうという問題である。そのため、ある程度加圧バッグによる押し出しを行った後、加圧バッグと受け部材の間から袋状容器を取り出し、手作業により残液を搾り出す必要があった。
袋状容器内の半固形化栄養剤を全量押し出すために、例えば、袋状容器を2本のローラー間に通し、ローラーの回転により半固形化栄養剤を搾り出す方法も提案された。しかし、そのような方法の場合、袋状容器の内圧が上昇し過ぎて、ローラーを回転させることが困難になる場合があった。また、袋状容器の規格によっては容器内にストローが配置されるため、ローラーの回転が阻害され、搾り出しを完了させることができない。
そこで、本発明は、簡便な構造により、半固形化栄養剤を栄養剤容器から、全量近くを容易に抽出して、患者に注入可能な半固形化栄養剤の注入装置を提供することを目的とする。
本発明の半固形化栄養剤の注入装置は、半固形化栄養剤が充填された栄養剤容器から、ポンプチューブを経由して前記半固形化栄養剤を注入するための半固形化栄養剤の注入装置であって、基台と、前記基台上に回転可能に支持された回転子と、前記回転子の外周縁部に回動可能に軸支されたローラーと、前記回転子の回動に伴う前記ローラーの移動の軌跡に沿った円弧状の圧接面を有し、前記基台上に移動可能に設置されて、前記圧接面が前記回転子に対して所定の間隔の溝状間隙を形成して対向する後退位置、及び前記圧接面が前記回転子に対して前記後退位置よりも近接した近接位置を取り得る圧接部材と、前記基台上に回動可能に取り付けられ、前記圧接部材と前記回転子の上部を封鎖する封鎖位置、及び開放する開放位置をとり得る蓋部材とを備え、前記圧接部材が前記後退位置に位置するときに前記ポンプチューブを前記溝状間隙に装着可能であり、前記ポンプチューブを装着した状態で、前記圧接部材を前記近接位置に移動させ前記回転子を回動させることにより、前記ローラーが前記ポンプチューブを押圧駆動する。
上記課題を解決するために、本発明の半固形化栄養剤の注入装置は、前記回転子が、回転子本体に対してその上下方向に突出するように回転子軸が一体に設けられた構成を有し、前記基台に設けられ、前記回転子軸の上下の端部を回動可能に支持する回転子ホルダーを備え、前記蓋部材は、前記封鎖位置において前記回転子軸の上端部の位置と合致して当該上端部を露出させる操作孔を有し、前記操作孔を通して前記回転子軸の上端部にハンドルを嵌合させることにより、前記ハンドルを手動により操作して前記回転子を回転駆動することが可能であることを特徴とする
本発明の注入装置は、半固形化栄養剤の注入に有用であるが、本発明で言う半固形化栄養剤とは、非流動性の柔らかい食品及び流動性はあるが粘度が高い食品を意味する。具体的には、食品に寒天などを配合してゼリー状に調製したもの、液状の食品にとろみ剤や増粘剤等を加えて粘度を高めたもの(通常は1,000〜100,000cP(センチポワズ)の粘度を有する)、ミキサー食、きざみ食などである。
本発明の半固形化栄養剤の注入装置によれば、栄養剤容器から半固形化栄養剤を吸い出すことにより抽出するため、栄養剤容器の残渣を十分に少なくすることが可能である。
従来の方法は、容器を強く圧迫することによって栄養剤を押し出そうとするものであったが、本発明者らがさまざまな方法を検討した結果、栄養剤バッグに接続されたチューブをしごくことによって、半固形化栄養剤を簡単に且つ短時間で容器からチューブに抽出することができ、しかも容器内の栄養剤残量を大幅に低減できることを見出した。
本発明の半固形化栄養剤の注入装置は、この知見に基づき、半固形化栄養剤の入った容器に接続されたチューブを連続してしごくことができる機構を具体化したものである。
また、上記構成によれば、ローラーにより駆出される半固形化栄養剤の流出量を、回転子の回転数に基づいて一定に調整し易いので、注入の管理が容易である。さらに、回転子軸の上下の端部が回動可能に支持されることにより、ローラーがポンプチューブを押圧駆動するときの動作を安定させることができる。
本発明の実施の形態1における半固形化栄養剤の注入装置を示す斜視図 同注入装置の図1とは異なる状態における斜視図 図2の状態における注入装置の平面図 同注入装置の側面図 図1の状態における注入装置に栄養剤容器に接続されたポンプチューブが装着された状態を示す斜視図 図1の状態における注入装置を蓋部材の側から見た側面図 図1の状態における注入装置を蓋部材の側から見た斜視図 本発明の実施の形態1における半固形化栄養剤の注入装置の基台を支持するための基台支持手段を示す斜視図 同基台支持手段の要部を拡大して示す斜視図 本発明の実施の形態1における半固形化栄養剤の注入装置の基台を支持するための基台支持手段の他の例を示す斜視図 加圧方式により半固形化栄養剤を送液した場合の送液特性を示す図 本発明の実施の形態1における注入装置により半固形化栄養剤を送液した場合の送液特性を示す図 本発明の実施の形態2における半固形化栄養剤の注入装置の一部を示す平面図 同実施の形態における半固形化栄養剤の注入装置の他の例の一部を示す平面図 同実施の形態における注入装置の他の構成例の一部を示す斜視図 本発明の実施の形態3における半固形化栄養剤の注入装置の部品を示す斜視図 同注入装置の部品の構造を分解して示す斜視図
本発明の半固形化栄養剤の注入装置は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、前記蓋部材の回動と前記圧接部材の移動とを連動させる連結部材を備え、前記蓋部材を前記開放位置に位置させたときに前記圧接部材が前記後退位置に位置し、前記蓋部材を前記封鎖位置に位置させたときに前記圧接部材が前記近接位置に位置するように構成することができる。
また、前記基台を支持するための基台支持手段を備えることが好ましい。
また、前記回転子の回転数を計測するカウンタを備えることが好ましい。
また、前記カウンタは、機構のみにより作動する構造を有する構成とすることができる。
また、前記圧接部材は、前記圧接面を有する前面部と、前記前面部の背後に所定の隙間を設けて配置され前記前面部との間が緩衝部材で結合された支持部とを有し、前記緩衝部材は、少なくとも前記圧接面を介して所定の大きさを超える押圧力が印加されたとき、弾性変形により前記前面部を後退させる構成とすることができる。
また、前記回転子は、回転駆動力を受けるためのクラッチを含む駆動力伝達部を有し、前記クラッチを介して伝達されるトルクが所定値を超えたときに、前記クラッチは空転状態となって駆動力の伝達が不能となる構成とすることができる。
また、前記回転子は、回転駆動力を受けるための一方向クラッチを含む駆動力伝達部を有し、前記一方向クラッチを介して伝達されるトルクが、前記ポンプチューブを押圧駆動するための所定の向きとは逆向きであるときに、前記一方向クラッチは回転が阻止されるか、または空転状態となって駆動力の伝達が不能となる構成とすることができる。
以下、本発明の実施形態における半固形化栄養剤の注入装置ついて、図面を参照しながらより詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施形態1における半固形化栄養剤の注入装置を示す斜視図である。基台1に、この注入装置を構成する要素部材である、回転子2、回転子ホルダー3、圧接部材4、および蓋部材5が取り付けられている。
回転子2は、基台1上に固定された回転子ホルダー3により、回動可能に軸支されている。そのために、回転子2には回転子軸6が一体に設けられて上下に突出し、回転子軸6の上下の端部(下端部は図示せず)が、回転子ホルダー3により回動可能に支持されている。図には、回転子2の上部に配置された回転子ホルダー3だけが示されているが、回転子2の下部にも回転子ホルダーが配置されている。但し、下部の回転子ホルダーは、図示された回転子ホルダー3のように、一端が基台1上に固定され、他端が自由端となった片持ち梁上である必要はない。すなわち、基台1の上面に、回転子軸6の下端部を軸支する軸受け構造を直接設けることができる。
回転子2の外周縁部には、3本のローラー7が回動可能に軸支されている。ローラー7は、各々がその支軸の周りに自転するとともに、回転子2の回動に伴い、回転子軸6の周りを公転する。従って、回転子軸6の中心から最も遠いローラー7の外周面を半径として、ローラー7の回転軌跡が描かれる。なお、ローラー7の本数は3本に限られず、2本、あるいはそれ以外の本数で構成することもできる。
圧接部材4は、回転子2の回動に伴うローラー7の移動(回転)の軌跡に沿った円弧状の圧接面4aを有する。圧接部材4は、基台1上に移動可能に戴置されている。すなわち、圧接面4aと回転子2(ローラー7)の間の相対的な位置関係が、図1に示すように所定の距離を隔てた後退位置と、回転子2に対して後退位置よりも近接した近接位置(図2参照)との間で変更可能である。圧接部材4が後退位置にあるときには、図1に示されるように、圧接面4aと回転子2との間に、幅の大きい溝状間隙8が形成される。
蓋部材5は、蓋部材支軸9に回動可能に軸支され、圧接部材4とローラー7の上方を図1に示すように開放する開放位置と、封鎖する封鎖位置(図2の波線参照)をとり得るように回動可能である。蓋部材5と圧接部材4とは、連結部材10により連結されている。すなわち、連結部材10の一端部は、蓋部材5の蓋部材側連結部11と回動可能に連結され、他端部は、圧接部材4の圧接部材側連結部12と回動可能に連結されている。従って、連結部材10を介して、蓋部材5の回動に連動して圧接部材4が移動する。すなわち、蓋部材5を開放位置に位置させたときに圧接部材4は後退位置に位置し、蓋部材5を封鎖位置に位置させたときに圧接部材4は近接位置に位置する。
図2は、蓋部材5が封鎖位置に位置し、従って圧接部材4が近接位置に位置する状態を示す斜視図である。この状態における平面図を図3に、側面図を図4に示す。但し、図の見易さを考慮して、図2及び図4では蓋部材5が破線で示され、図3では蓋部材5の図示が省略されている。
図5は、半固形化栄養剤が充填された栄養剤容器20に接続されたポンプチューブ21が、図1の注入装置に装着された状態を示す斜視図である。ポンプチューブ21は、図1における、圧接面4aと回転子2との間の溝状間隙8に装着されている。このように、圧接部材4が後退位置に位置するときに形成される溝状間隙8に、ポンプチューブ21を装着可能である。なお、圧接部材4の両端に対向して基台1には、入側案内柱13aと出側案内柱13bが形成されている。図5に示すように、装着されたポンプチューブ21の入側は、入側案内柱13aが形成する入側保持溝14a(図3参照)により保持される。ポンプチューブ21の出側、すなわち半固形化栄養剤を注入するための送出側は、出側案内柱13bが形成する出側保持溝14bにより保持される。
図2〜図4に示したように、圧接部材4が近接位置に位置する状態では、ポンプチューブ21は、圧接部材4とローラー7の間では、内腔が潰された状態になる。隣接する2本のローラー7の間の位置、すなわち圧接部材4とローラー7が対向していない位置では、ポンプチューブ21は、回転子2の内部空間に入り込んで、内腔は開放された状態になっている。
圧接部材4が近接位置に位置し、ポンプチューブ21の内腔が圧接部材4とローラー7により潰された状態で、回転子2を回動させることにより、ローラー7によりポンプチューブ21を押圧駆動することができる。すなわち、ポンプチューブ21がローラー7によりしごかれて、半固形化栄養剤が栄養剤容器20から吸い出され、送出側に押し出される。
なお、圧接部材4が後退位置に位置する状態で溝状間隙8にポンプチューブ21を装着した後、圧接部材4を近接位置に移動させるために蓋部材5を回動させて封鎖位置に位置させることにより、ポンプチューブ21の上方を蓋部材5で覆うことになる。それにより、施術者や患者の手指が、不用意にポンプの回転物(回転子やローラー等)に触れることから防止できる。
次に、回転子2を手動により回動させるための駆動機構について説明する。本実施の形態において、蓋部材5は、封鎖位置において回転子軸6の上端部を露出させるように構成されている。すなわち、蓋部材5は図1に示すように、中央部に操作孔5aを有する。この操作孔5aは、図2、図4に示すように、封鎖位置において回転子軸6の位置と合致する。従って、操作孔5aを貫通して回転子軸6の上端部が露出する。
また、本実施の形態の注入装置は、回転子2を手動により回転駆動する操作を行うためハンドル15を備えている。ハンドル15は、柄(図1〜図4には図示されていない)の両端に、握り15aと嵌合部15bとが設けられた構造を有する。嵌合部15bを回転子軸6の上端部に嵌合させて、握り15aを操作することで、回転子軸6に回転駆動力を伝達することができる。基台1にはハンドル保持部16が設けられ、ハンドル15の柄の部分をハンドル保持部16に嵌合させることにより、ハンドル15が基台1に保持される。
ハンドル15およびハンドル保持部16の構造に関し、上述の図面に加えて、図6、図7も参照して説明する。図6は、図1における蓋部材5の側から見た側面図であるが、蓋部材5の図示は省略されている。図7は、図1における蓋部材5の側から見た斜視図であるが、ハンドル15がハンドル保持部16から外された状態である。図7に示されるように、ハンドル15がハンドル保持部16から外された状態でのみ、蓋部材5を開放位置に位置させることが可能である。
上述のように、ハンドル保持部16は、基台1上の、蓋部材5に対して回転子2の反対側となる位置に設けられている。従ってハンドル15は、蓋部材5を開放位置に位置させるときにその回動を阻害する位置に保持されることになる。しかし、その状況ではハンドル15が使用されるので、ハンドル15は取り外されており、蓋部材5の回動に支障はない。一方、注入装置による半固形化栄養剤の注入が終了した状況では、蓋部材5が封鎖位置に移動させられるので、ハンドル保持部16へのハンドル15の装着に支障はない。
図6には、ハンドル15の柄15cが示される。ハンドル保持部16は、図7に示すように、上挟持片16a、下挟持片16b、及び側部片16cを有する。上挟持片16aの側部片16c側の端部には、円弧状に切り欠かれた握り受け部16dが形成されている。図7に示すように、ハンドル15の柄15cを上挟持片16aと下挟持片16bの間に挟みこむことにより、柄15cの部分でハンドル15がハンドル保持部16に保持された状態となる。この状態で、握り15aの付け根部分が握り受け部16dに収まり、嵌合部15bは上挟持片16a及び下挟持片16bの左端から外れて位置する。
ハンドル保持部16は、蓋部材5を封鎖位置に位置させた状態で、注入装置全体を持ち運ぶための手提げ用の把手として構成することも可能である。また、ハンドル15は、図示しないが、折りたたみ可能な構造であっても良い。折り畳み式ハンドル15は、回転子上面に配置された状態で畳まれたハンドルの一端を引き起こし、その一端を把持することで、軽い力で回転子を回動することを可能とする。回動しない時は邪魔にならないように、再びハンドルを折り畳んでおく。ハンドル15は、折り畳んだ状態でも、蓋部材5の封鎖位置において回転子2に装着でき、且つ回転駆動が可能な構造とする。
図8に、本発明の注入装置の基台1を支持するための基台支持手段の例を示す。この基台支持手段に基台1に装着することで、注入装置を安定して保持でき、ハンドル15で回転子2を回動させる場合に、非常に操作し易くなる。この基台支持手段は、基台1と離脱可能な構造を持つクランプ付きステージ22と、ガートル台23を組み合わせて構成される。
ステージ22は、図9に拡大して示すように、平坦面を形成するプレート24を有し、この面で基台1を支持する。プレート24の中央には孔が設けられて基台クランプ用のボルト25の先端が突出している。図示しないが、基台1の下面部にはボルト25が嵌合するねじ孔が形成されており、ボルト25により基台1がプレート24上に固定される。ステージ22は更に、ステージクランプ部26および締め付けねじ27を有する。ステージクランプ部26でガートル台23の支柱23aを挟持し、締め付けねじ27によりその状態を固定する。
図10に、基台支持手段の他の例を示す。この基台支持手段は、図8に示したようなクランプ付きステージ28とガートル台23の間に、自在アーム29を介在させた構成を有する。自在アーム29は、ガートル台23の支柱23aに固定するためのクランプ部30を有し、先端がステージ28に結合されている。自在アーム29は、中間の各連結節31、32、33で屈曲可能となっており、全体としては、ステージ28の位置及び姿勢を自在に調整可能な機能を有する。
基台支持手段としては、上述のクランプ付きステージ22、28以外の構造を適宜選択することができる。例えば、面ファスナーの一方を基台1の底面に接合し、面ファスナーの他方をテーブル・シートに敷いた構造を用いることもできる。その場合、テーブル・シートが、基台1よりも小さいと充分な支持効果が得られないので、テーブル・シートの面積は、基台1の面積の2倍以上の大きさを有することが望ましい。好ましくは4倍以上の大きさとする。基台支持手段を用いることにより、注入装置の位置や方向を変えることができるので、半固形化栄養剤の容器の流出口を下方に配置して、吊下げることが可能となる。その結果、容器端部における容器閉塞が発生し難くなり、仮に発生した場合でも、閉塞状態を迅速に回避できる。
以上のような構成および動作に基づく半固形化栄養剤の注入装置によれば、栄養剤容器から半固形化栄養剤を吸い出すことにより、容器内には、栄養剤をほとんど残さずに流出できる。同様に、ポンプチューブ21の内腔の残渣も十分に少なくすることが可能である。
また、ローラー7により駆出される半固形化栄養剤の注入量を制御し易いので、注入の管理が容易である。すなわち、半固形化栄養剤の注入量は、回転子2の回転数(回数)に対応するので、回転数により注入量を知ることができる。そのため、図示されていないが、回転子2の回転数を計測するカウンタを設けることが望ましい。カウンタを設けることにより、注入量を管理することが容易である。また、カウンタを設けることにより、手動で回転子2を回転させる場合であっても、半固形化栄養剤の注入量を調整することが可能となる。
本実施の形態の注入装置を用いることによる、半固形化栄養剤の注入量の制御容易性について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、背景技術に説明したような加圧方式により半固形化栄養剤を送液した場合の送液特性を示す。横軸は、送液を開始してからの経過時間、縦軸は送液総量である。図12は、本実施の形態の注入装置により半固形化栄養剤を送液した場合の送液特性を示す。横軸は、送液を開始してからの回転子の回転回数である。縦軸は、左が送液総量、右が回転荷重である。白丸(○)の折れ線グラフが送液総量を、黒丸(●)の折れ線グラフが回転荷重を示す。
図11の加圧方式の場合は、一旦加圧した後放置して栄養剤の送液を行い、20分後に再加圧して送液を継続し、最終的には手により絞り出した結果を示す。経過時間に対して、送液量が大きく変化しており、所望の送液総量を得るための制御が困難であることが判る。また、半固形化栄養剤の未注入分が大きいことが判る。
これに対して図12の本実施の形態の注入装置の場合は、回転子の回転回数に対して、流量が略一定であり、従って、送液総量は、回転子の回転回数に対して直線的に変化するため、所望の送液総量を得るための制御が容易であることが判る。すなわち、カウンタを用いて回転子の回転回数を制御すれば、所望の送液総量を容易に得ることができる。また、回転子の回転回数に対して回転荷重の変化が少なく、操作を一定の状態で安定して継続することが可能である。
さらに、図12の本実施形態の注入装置を手動で使用する際、2〜3秒間で回転子が1回転する程度のゆっくりとした速度で回したとしても、バッグのほぼ全量を送液するのに、1分間(50秒〜75秒)前後の時間しかかからず、加圧方式の注入装置で30〜40分かけても、25%以上の注入残が残るものと比べて、処置時間の短縮が実現できる。
なお、上記カウンタは、機械式のものでも、電気式のものでも良いが、半固形化栄養剤の注入手段が、手動式のポンプである場合には、携行性や電力供給の無い場所での使用を考慮して、カウンタも機械式のものが望ましい。
また、本実施の形態の構成によれば、ポンプチューブ21を装着し、蓋部材5を操作して圧接部材4を移動させた後、ハンドル15により回転子2を回転させるだけの簡単な操作で、効率よく半固形化栄養剤を注入することが可能である。ハンドル15を回転させるには強い力は不要であり、また、ローラーの回転により栄養剤容器から半固形化栄養剤を搾り出す方法と異なり、栄養剤容器の構造に影響を受けることなく、同様に作動させて、同様の効果を得ることが可能である。さらに、構造が簡単であって、堅牢な装置とすることが可能である。
上記実施の形態では、回転子2を、ハンドル15を用いて手動で回転させる構成としたが、回転子2をモータ等により機械的に回転させる構造とすることも可能である。その場合であっても、上述の効果は同様に得ることができる。
本発明の注入装置とともに使用するポンプチューブとしては、輸液ポンプや血液ポンプなどに使用される軟質合成樹脂と同様のチューブを使用することができる。好ましい材料としては、軟質塩化ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、軟質ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂などをあげることができる。これらの中でも、栄養剤と接触しても可塑剤などの添加剤が溶出しないか溶出が少ない材料が好ましい。
ポンプチューブの端部には、栄養剤容器及び胃瘻カテーテルと接続できるように、コネクターなどの接合手段を設けたものが好ましく、チューブ径としては内径2〜10mm、肉厚1.0〜3.0mmの範囲のものが好ましい。
(実施の形態2)
図13Aは、実施の形態2における半固形化栄養剤の注入装置の一部を示す平面図である。同図において、図3に示した実施の形態1と共通の構成要素については同じ符号を付与して、説明の繰り返しを省略する。また、実施の形態1と共通の構成要素による動作については、図1〜図5も参照して説明する。
図13Aには、注入装置の要素のうち、図3に示した回転子2及び圧接部材4に対応する、回転子2及び圧接部材34のみを示す。本実施の形態は、圧接部材34aの構造が、実施の形態1の圧接部材4と相違し、他の構成は実施の形態1と同様である。なお、圧接部材34aは、一部が断面で示されている。
すなわち、圧接部材34aは、圧接面35aを有する前面部35と、前面部35の背後に所定の間隙36を設けて配置された支持部37とに分割されている。支持部37と前面部35との間は、緩衝部材38aにより結合されている。図13Aでは図示を省略されているが、支持部37は、図1に示した構造と同様に連結部材10と結合されており、連結部材10を介して蓋部材5に連結された構造とすることができる。
緩衝部材38aは弾性変形可能なように、例えば、ばねのような部材により構成される。従って、前面部35は、緩衝部材38aの弾性変形により、支持部37との間の間隙36の大きさが変化する方向に可動である。言い換えれば、緩衝部材38aの弾性変形により、圧接面35aと回転子2との間の溝状間隙8(図1参照)の大きさが変化する。
回転子2の回転に伴いローラ7がポンプチューブ21(図5参照)を押圧駆動すると、ポンプチューブ21の内圧が上昇して、圧接面35aはポンプチューブ21による押圧力を受ける。ポンプチューブ21の内圧が正常範囲である場合には、圧接面35aに作用する押圧力は緩衝部材38aを変形させるだけの大きさに達せず、圧接部材34aは、実施の形態1において説明した圧接部材4と同様に動作する。
一方、ポンプチューブ21の内圧が正常範囲を超えて上昇したときは、ポンプチューブ21の膨張により、圧接面35aは所定の大きさを超える押圧力を受ける。その結果、緩衝部材38aが弾性変形して、前面部35すなわち圧接面35aを後退させる。これにより、圧接面35aと回転子2との間の溝状間隙8が広がる。すなわち、ポンプチューブ21の内圧が過剰に上昇した場合は、圧接面35aの後退によりポンプチューブ21の内圧を緩和させる作用が得られる。
上述の作用により本実施の形態は、次のような問題を回避できる。すなわち、例えばポンプチューブ21の下流が閉塞した場合、回転子2の回転によりローラー7がポンプチューブ21を駆動し続けると、ポンプチューブ21内の圧力が過剰に上昇する。その結果、ポンプチューブ21の接続部分の外れや、破損を招く恐れがある。これに対して、圧接面35aの後退により、ポンプチューブ21の内圧が緩和されれば、事故の発生を回避することができる。
以上の構成では、回転子2のローラー7で押圧駆動されることによるポンプチューブ21の過剰な内圧上昇を緩和するため、ポンプの圧接部材側に緩衝手段を設けたが、緩衝手段を回転子2、またはローラー7側に設けても良い。
例えば、図13Bに示すように、圧接部材34bは一体で圧接面35aは固定とし、3個のローラー7が回転子2に固定されるのではなく、ローラー支軸7aが回転子2の径方向溝2aに装着され、径方向に移動可能なように支持された構造とする。そして、ローラー支軸7aをバネ様の緩衝部材38bにより回転子の外周に向かって付勢する。緩衝部材38bは、少なくとも圧接面35aを介して所定の大きさを超える押圧力が印加されたとき、弾性変形によりローラー7を回転子2の中心に向かって後退させるように設定する。この構成により、圧接部材側に緩衝部材を設けたのとほぼ同じ効果を得ることができる。
更に、回転子2のローラー7で押圧駆動されることによるポンプチューブ21の過剰な内圧上昇を緩和するためには、図13A、13Bに示した構成に代えて、図14に示すような構成を用いることもできる。
図14は、本実施形態の注入装置の要素のうち、図1に示した基台1を取り除いて、回転子2、圧接部材4及び蓋部材5のみを示す。実施の形態1との相違は、回転子軸6の内部に、回転子2を回動させる駆動力を伝達するための駆動力伝達部としてクラッチを含むことである。すなわち、回転子軸6の下部にはクラッチ機構部39が設けられ、クラッチに駆動力を伝達するための嵌合軸40が、回転子軸6の上部に突出している。
嵌合軸40は、回転子軸6に対して回動自在であるが、クラッチ機構部39の内部でクラッチを介して回転子2と一体的に結合可能である。従って、例えばハンドル15により嵌合軸40に付与される回転駆動力は、クラッチを介して回転子2を回転させる。
但し、クラッチに伝達されるトルクが所定値を超えたときには、クラッチは空転状態となって駆動力の伝達が不能となる。従って、上述のようにポンプチューブ21の下流が閉塞した状態でローラー7を駆動し続けて、ポンプチューブ21内の圧力が過剰に上昇すると、クラッチは空転状態となって駆動力が伝達されず、回転子2は停止する。それにより、ポンプチューブ21の内圧の上昇が抑制されて、事故の発生を回避することができる。
伝達されるトルクが所定値を超えたときにクラッチを空転させるための機構としては、例えば、通常のトルクドライバーのような構造を用いることができる。
なお、このようなクラッチ機構部39を、図13Aに示したような、圧接部材34の前面部35と支持部37とが緩衝部材38により結合された構造と併用することも可能である。
(実施の形態3)
実施の形態3における半固形化栄養剤の注入装置の要部の斜視図を図15Aに示す。また、図15Bには同要部の構造を分解して示す。本実施の形態における注入装置の全体構成は、実施の形態1と同様であり、回転子2の構造は、実施の形態2の図14に示した構造と類似する。
すなわち、本実施の形態では、図14に示されるクラッチ機構部39が、実施の形態2の場合と若干異なり、回転子2に駆動力を伝達するための一方向クラッチとして構成される。図15Aは、一方向クラッチの一例を示す。図15Bは、同クラッチを分解した状態を示す。
この一方向クラッチは、嵌合軸41の下端に設けられた上部ラチェットギア41aと、伝達軸42に設けられ、上部ラチェットギア41aと噛み合う下部ラチェットギア42aとにより構成される。伝達軸42は、クラッチ機構部39の内壁面に対して、軸方向の移動は可能であるが、回転は不能であるように係合している。そして、バネ43により、上部ラチェットギア41aと下部ラチェットギア42aとが当接する向きに、伝達軸42が付勢されている。
従って、嵌合軸41の右回りの回動は伝達軸42に伝達されるが、逆の左回りの回動は伝達されず、逆転防止の機能が付与される。これにより、一方向クラッチに伝達されるトルクが、ポンプチューブ21(図5参照)を押圧駆動するための所定の向きとは逆向きであるときには、空転状態となって駆動力の伝達が不能となる。
上述の作用により本実施の形態は、次のような問題を回避できる。すなわち、半固形化栄養剤の注入中に、回転子2のローラ7を逆回転させると、注入中の患者の胃の内腔に陰圧がかかり、患者に苦痛を与える可能性がある。従って、本実施の形態のように逆転防止機能が設けられていれば、そのような不都合な状態を回避することができる。
本発明によれば、栄養剤容器に充填された半固形化栄養剤を、軽い力で短時間に且つ十分に少ない残渣となるまで抽出して患者に注入可能な注入装置を実現可能であり、PEG療法等の経管栄養療法に用いる注入装置として有用である。
1 基台
2 回転子
2b 径方向溝
3 回転子ホルダー
4、34a、34b 圧接部材
4a、35a 圧接面
5 蓋部材
5a 操作孔
6 回転子軸
7 ローラー
7a ローラー支軸
8 溝状間隙
9 蓋部材支軸
10 連結部材
11 蓋部材側連結部
12 圧接部材側連結部
13a 入側案内柱
13b 出側案内柱
14a 入側保持溝
14b 出側保持溝
15 ハンドル
15a 握り
15b 嵌合部
15c 柄
16 ハンドル保持部
16a 上挟持片
16b 下挟持片
16c 側部片
16d 握り受け部
20 栄養剤容器
21 ポンプチューブ
22、28 ステージ
23 ガートル台
23a 支柱
24 プレート
25 ボルト
26 ステージクランプ部
27 締め付けねじ
29 自在アーム
30 クランプ部
31、32、33 連結節
35 前面部
36 間隙
37 支持部
38a、38b 緩衝部材
39 クラッチ機構部
40、41 嵌合軸
41a 上部ラチェットギア
42 伝達軸
42a 下部ラチェットギア
43 バネ

Claims (9)

  1. 半固形化栄養剤が充填された栄養剤容器から、ポンプチューブを経由して前記半固形化栄養剤を注入するための半固形化栄養剤の注入装置であって、
    基台と、
    前記基台上に回転可能に支持された回転子と、
    前記回転子の外周縁部に回動可能に軸支されたローラーと、
    前記回転子の回動に伴う前記ローラーの移動の軌跡に沿った円弧状の圧接面を有し、前記基台上に移動可能に設置されて、前記圧接面が前記回転子に対して所定の間隔の溝状間隙を形成して対向する後退位置、及び前記圧接面が前記回転子に対して前記後退位置よりも近接した近接位置を取り得る圧接部材と、
    前記基台上に回動可能に取り付けられ、前記圧接部材と前記回転子の上部を封鎖する封鎖位置、及び開放する開放位置をとり得る蓋部材とを備え、
    前記圧接部材が前記後退位置に位置するときに前記ポンプチューブを前記溝状間隙に装着可能であり、前記ポンプチューブを装着した状態で、前記圧接部材を前記近接位置に移動させ前記回転子を回動させることにより、前記ローラーが前記ポンプチューブを押圧駆動する半固形化栄養剤の注入装置において、
    前記回転子は、回転子本体に対してその上下方向に突出するように回転子軸が一体に設けられた構成を有し、
    前記基台に設けられ、前記回転子軸の上下の端部を回動可能に支持する回転子ホルダーを備え、
    前記蓋部材は、前記封鎖位置において前記回転子軸の上端部の位置と合致して当該上端部を露出させる操作孔を有し、前記操作孔を通して前記回転子軸の上端部にハンドルを嵌合させることにより、前記ハンドルを手動により操作して前記回転子を回転駆動することが可能であることを特徴とする半固形化栄養剤の注入装置。
  2. 記蓋部材の回動と前記圧接部材の移動とを連動させる連結部材を備え、
    前記蓋部材を前記開放位置に位置させたときに前記圧接部材が前記後退位置に位置し、前記蓋部材を前記封鎖位置に位置させたときに前記圧接部材が前記近接位置に位置するように構成された請求項1に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  3. 前記基台を支持するための基台支持手段を備えた請求項に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  4. 前記回転子の回転数を計測するカウンタを備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  5. 前記カウンタは機構のみにより作動する構造を有する請求項に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  6. 前記圧接部材は、前記圧接面を有する前面部と、前記前面部の背後に所定の隙間を設けて配置され前記前面部との間が緩衝部材で結合された支持部とを有し、
    前記緩衝部材は、少なくとも前記圧接面を介して所定の大きさを超える押圧力が印加されたとき、弾性変形により前記前面部を後退させる請求項1に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  7. 前記ローラーは、その回転支軸が前記回転子の径方向に移動可能なように前記回転子の外周縁部に支持されて、緩衝部材により前記回転子の外周に向かって付勢されており、
    前記緩衝部材は、少なくとも前記圧接面を介して所定の大きさを超える押圧力が印加されたとき、弾性変形により前記ローラーを前記回転子の中心に向かって後退させる請求項1に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  8. 前記回転子は、回転駆動力を受けるためのクラッチを含む駆動力伝達部を有し、前記クラッチを介して伝達されるトルクが所定値を超えたときに、前記クラッチは空転状態となって駆動力の伝達が不能となる請求項1に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
  9. 前記回転子は、回転駆動力を受けるための一方向クラッチを含む駆動力伝達部を有し、前記一方向クラッチを介して伝達されるトルクが、前記ポンプチューブを押圧駆動するための所定の向きとは逆向きであるときに、前記一方向クラッチは回転が阻止されるか、または空転状態となって駆動力の伝達が不能となる請求項1に記載の半固形化栄養剤の注入装置。
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