JP5308910B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、六面体の箱状に形成されるとともに前面が開口された筐体と、この筐体の前面の開口を塞ぐために、当該筐体に回動可能に設けられている前扉と、前扉を閉鎖位置に固定する錠装置とを備え、さらに、その前扉が、上下方向における中間位置から上方に配置された上扉と、上下方向における中間位置から下方に配置された下扉とに分割された遊技機に関する。
従来から、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が利用されている。このうち、スロットマシンは、回転駆動させた複数の回転リールを適宜停止させた際に、これらの回転リールに表示された図柄が特定の組合せとなったときに当選とする遊技機である。
ここで、スロットマシンとしては、遊技を行うための主要部であるリールユニットと、このリールユニットの動作を制御する主基板とが、残りの部位から分離可能な交換ユニットとなった分離型スロットマシンが利用されている。
また、分離型スロットマシンとしては、内部装置を収納する筐体である本体キャビネットの正面開口を開閉する前扉が、上扉と下扉とに分割され、上扉及び下扉を別個に交換できるようにした前扉二分割式のものも利用されている。
このような前扉二分割式の分離型スロットマシンによれば、遊技内容に直接関与する交換ユニットと、回転リールのサイズ変更に対応して交換が必要となる上扉とを交換すれば、遊技内容を新たなものに変更することができ、メダルの払い出しを行うためのホッパーユニットや本体キャビネット等、遊技内容に直接関与しない部品はそのまま利用することができ、スロットマシン全体を交換する場合に比べて、交換に要する費用を軽減することができる。そのうえ、本体キャビネット等の部品は、遊技内容の変更を何度繰り返しても、そのまま使用できるので、本体キャビネット等を何度も再使用していくことにより、資源の無駄を大幅に低減することができる(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、分離型スロットマシンは、上扉と下扉とに分割された前扉で筐体の開口を閉鎖すると、上扉の下端縁の上に下扉の上端縁が重なる状態となるように形成されたものが一般的である。
換言すると、一般的な分離型スロットマシンは、先に上扉を閉鎖位置へ移動させ、次に下扉を閉鎖位置に移動させる順番で前扉の閉鎖を行うように形成されている。逆に、下扉を閉鎖位置に移動させると、下扉の上端縁が障害物となって、上扉を閉鎖位置へ移動させることが不可能となっている。このため、下扉を先に開かないと、上扉を開くことができないようになっている。
このような分離型スロットマシンでは、下扉を先に開かないと、上扉を開くことができないことから、下扉を閉鎖位置に固定すれば、上扉も閉鎖位置に固定されるので、前扉を閉鎖位置に固定する錠装置として、下扉を閉鎖位置に固定する錠装置を採用している。
そして、上扉は、筐体内に設けられるとともに、下扉を開くと表れるレバー装置で固定が解除されるラッチで閉鎖位置に固定されるようになっている。
このため、分離型スロットマシンでは、前扉を開放するには、まず、下扉の錠装置を解錠し、この錠装置の解錠状態で下扉を開き、次に、前述のレバー装置でラッチによる固定を解除し、このラッチ解除状態で上扉を開けるといった二段階の操作が必要になるので、前扉の開放操作を一の単純な操作のみで行いたい、という要望がある。
この要望を達成するために、下扉の錠装置と、下扉を閉鎖位置に固定しているラッチとをリンクさせ、下扉の錠装置の操作で、下扉のラッチの固定を解除できるようにしたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
このスロットマシンでは、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるシリンダー部として、回転操作における操作角度範囲が通常のものよりも広くなっている。そして、シリンダー部の回転操作に下扉のラッチが連動するように、シリンダー部は、その回転可動部が下扉のラッチに連結されている。
このようなスロットマシンによれば、シリンダー部を回転操作し、シリンダー部の回転角度位置が操作角度範囲のほぼ中央まで達すると、下扉の錠装置の固定が解除されるようになっている。さらに、シリンダー部を回転操作し、シリンダー部の回転角度位置が操作角度範囲の終点まで達すると、下扉のラッチの固定が解除されるようになっている。これにより、シリンダー部を一方向へ回転操作するといった一の単純な操作のみで上扉及び下扉の両方を開放することができる。
特開2003−169879号公報 特開2007−130355号公報
しかしながら、前述のスロットマシンのように、前扉が上扉と下扉とに分割された遊技機では、下扉のみを開放することはできても、上扉のみを開放することはできず、上扉を開放する場合には下扉も開いていたので、上扉及び下扉の一方のみを任意に開放できるようにしたい、という要望があった。
なお、上扉及び下扉を別個且つ自在に回動可能にし、且つ、それぞれにシリンダー部を設け、これにより、上扉及び下扉の一方のみを任意に開放できるようにすることが考えられるが、これでは、シリンダー部の数が増え、上扉及び下扉の両方を開けたい場合、シリンダー部に鍵をさして回転操作する操作を、それぞれのシリンダー部に対して行う必要があり、シリンダー部の操作が2倍に増え、上扉及び下扉の両方を開けるのに手間がかかってしまう、という問題が生じる。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一のシリンダー部で上扉及び下扉の一方を任意に開くことが可能となる遊技機を提供することである。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、かっこ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、六面体の箱状に形成されるとともに前面が開口された筐体(1)と、この筐体(1)の前面の開口を塞ぐために、当該筐体(1)に回動可能に設けられている前扉(3)と、前扉(3)を閉鎖位置に固定する錠装置(50, 70)とを備えた遊技機(S)であって、前記前扉(3)は、上下方向における中間位置から上方に配置された上扉(30)と、上下方向における中間位置から下方に配置された下扉(40)とに分割されたものであり、これらの上扉(30)及び下扉(40)は、前記筐体(1)の開口を開放する開放位置及び前記筐体(1)の開口を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、それぞれ独立して回動可能に前記筐体(1)に取り付けられ、前記筐体(1)には、前記上扉(30)及び前記下扉(40)の各々を閉鎖位置に固定するための上方係止部(27)及び下方係止部(17)が設けられ、前記上扉(30)には、閉鎖位置において前記筐体(1)側に設けられた前記上方係止部(27)に係止させるための上方ラッチ(60)が設けられ、前記上方ラッチ(60)は、前記上方係止部(27)による係止が可能な係止位置、及び、前記上方係止部(27)との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、前記下扉(40)には、閉鎖位置において前記筐体(1)側に設けられた前記下方係止部(17)に係止させるための下方ラッチ(80)が設けられ、前記下方ラッチ(80)は、前記下方係止部(17)による係止が可能な係止位置、及び、前記下方係止部(17)との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、前記錠装置(50, 70)は、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるとともに、前記上扉(30)及び下扉(40)の間に配置されているシリンダー部(90)を有するものであり、このシリンダー部(90)は、前記上方ラッチ(60)及び前記下方ラッチ(80)の両方と係合可能となった押圧部(91)を備え、前記上扉(30)及び前記下扉(40)が閉鎖位置に配置されている状態で、時計方向及び反時計方向の一方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部(91)が前記上方ラッチ(60)を係止位置から解除位置へ移動させ、時計方向及び反時計方向の他方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部(91)が前記下方ラッチ(80)を係止位置から解除位置へ移動させるように形成されていることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前記請求項1における上扉及び下扉の一方に設けられたシリンダー部を、上扉及び下扉の間に設けたものであり、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、六面体の箱状に形成されるとともに前面が開口された筐体(1)と、この筐体(1)の前面の開口を塞ぐために、当該筐体(1)に回動可能に設けられている前扉(3)と、前扉(3)を閉鎖位置に固定する錠装置(50, 70)とを備えた遊技機(S)であって、前記前扉(3)は、上下方向における中間位置から上方に配置された上扉(30)と、上下方向における中間位置から下方に配置された下扉(40)(40)とに分割されたものであり、これらの上扉(30)及び下扉(40)は、前記筐体(1)の開口を開放する開放位置及び前記筐体(1)の開口を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、それぞれ独立して回動可能に前記筐体(1)に取り付けられ、前記筐体(1)には、前記上扉(30)及び前記下扉(40)の各々を閉鎖位置に固定するための上方係止部(27)及び下方係止部(17)が設けられ、前記上扉(30)には、閉鎖位置において前記筐体(1)側に設けられた前記上方係止部(27)に係止させるための上方ラッチ(60)が設けられ、前記上方ラッチ(60)は、前記上方係止部(27)による係止が可能な係止位置、及び、前記上方係止部(27)との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、前記下扉(40)には、閉鎖位置において前記筐体(1)側に設けられた前記下方係止部(17)に係止させるための下方ラッチ(80)が設けられ、前記下方ラッチ(80)は、前記下方係止部(17)による係止が可能な係止位置、及び、前記下方係止部(17)との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、前記錠装置(50, 70)は、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるとともに、前記上扉(30)及び下扉(40)のいずれか一方に取り付けられているシリンダー部(90)を有するものであり、このシリンダー部(90)は、前記上方ラッチ(60)及び前記下方ラッチ(80)の両方と係合可能となった押圧部(91)を備え、前記上扉(30)及び前記下扉(40)が閉鎖位置に配置されている状態で、時計方向及び反時計方向の一方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部(91)が前記上方ラッチ(60)を係止位置から解除位置へ移動させ、時計方向及び反時計方向の他方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部(91)が前記下方ラッチ(80)を係止位置から解除位置へ移動させるように形成されていることを特徴とする。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1,2の効果)
請求項1,2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、上扉及び下扉をそれぞれ独立して自由に回動できるようにし、上扉には、筐体側の上方係止部に係止される係止位置、及び、上方係止部との係止が解除される解除位置の二位置の間を移動可能となった上方ラッチを設け、下扉には、筐体側の下方係止部による係止可能な係止位置、及び、下方係止部との係止が解除される解除位置の二位置の間を移動となった下方ラッチを設け、さらに、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるシリンダー部に、上方ラッチ及び下方ラッチの両方と係合可能となった押圧部を設け、所定の回転方向にシリンダー部を回転操作すると、押圧部が上方ラッチを係止位置から解除位置へ移動させ、反対の回転方向にシリンダー部を回転操作すると、押圧部が下方ラッチを係止位置から解除位置へ移動させるようにしたので、上扉及び下扉のうち所望のものに対応した回転方向を選択して、シリンダー部を回転操作すると、上扉及び下扉のうち、所望のもののみを開くことができる。
従って、シリンダー部を回転操作するにあたり、その回転方向を適宜選択することによって、上扉及び下扉の一方のみを任意に開放することができるうえ、時計方向にシリンダー部を回転操作した後、反時計方向へシリンダー部を回転操作すれば、上扉及び下扉の両方を開けることができ、しかも、上扉及び下扉の両方を開ける際にも操作対象は、一つのシリンダー部に限定され、上扉及び下扉の両方を開けるのに何ら手間がかかることがなく、以上により前記目的が達成される。
本発明に係る一実施形態の全体を示す分解斜視図である。 前記実施形態の全体を示す異なる状態の分解斜視図である。 前記実施形態に係る下扉の下扉施錠装置を示す斜視図である。 前記実施形態に係る下扉の下扉施錠装置を示す分解斜視図である。 前記実施形態に係る上扉の上扉施錠装置を示す斜視図である。 前記実施形態に係る押圧部廻りを示す断面図である。 前記実施形態に係る下扉の解錠状態を示す断面図である。 前記実施形態に係る下扉の開放状態を示す断面図である。 前記実施形態に係る上扉の解錠状態を示す断面図である。 前記実施形態に係る上扉の開放状態を示す断面図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るスロットマシンSは、図1に示すように、正面側に開口部11を有する筐体である本体キャビネット1と、遊技を行うための主要装置であるとともに、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2と、本体キャビネット1の前面の開口を塞ぐために、当該本体キャビネット1に回動可能に設けられている前扉3とを含んで構成されたものである。
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、六面体の箱状に形成されるとともに、前面が開口された筐体である。更に詳しく説明すると、本体キャビネット1は、前面が開口されて開口部11とされ、開口部11の下側に底板15が、その両側に側板16が、その上側に天板が、及び、その背面側に裏板がそれぞれ配置された分離型スロットマシン用の筺体である。
この本体キャビネット1には、上下方向における中間位置に配置されるとともに、内部空間を上下に仕切る中板12が設けられている。
ここで、前扉3は、上下方向における中間位置から上方に配置された上扉30と、上下方向における中間位置から下方に配置された下扉40とに分割されたものである。
これらの上扉30及び下扉40は、本体キャビネット1の開口部11を開放する開放位置及び本体キャビネット1の開口部11を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、それぞれ独立して回動可能に本体キャビネット1に取り付けられたものである。
さらに詳細に説明すると、上扉30は、本体キャビネット1の開口部11の上側部分である開口上部13を開放する開放位置及び開口上部13を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、下扉40とは別個に回動可能に本体キャビネット1に取り付けられたものである。
一方、下扉40は、本体キャビネット1の開口部11の下側部分である開口下部14を開放する開放位置及び開口下部14を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、上扉30とは別個に回動可能に本体キャビネット1に取り付けられたものである。
そして、本実施形態に係る分離型スロットマシンSは、前扉3を閉鎖位置に固定する錠装置として、上扉30を閉鎖位置に固定する上扉施錠装置50と、下扉40を閉鎖位置に固定する下扉施錠装置70とを備えた遊技機となっている。
この中板12の両端部は、その両側の側板16にそれぞれ取り付けられており、中板12の下面には、電源ユニット4が取り付けられている。電源ユニット4の下方には、底板15に載置されているホッパーユニット5が設けられている。
ここで、電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられている。この電源ユニット4は、特に図示しないが、安定した電圧で電力を供給するための電源回路と、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等を有する店操作部4Aとが設けられている。
また、電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2を交換することで遊技内容を変更するにあたり、必ずしも交換する必要のないものであり、交換ユニット2の交換後にも、そのまま利用することができるものである。
また、図1中左側に配置された側板16の下部には、開口下部14を開閉する下扉40を回動自在に支持する本体係合部19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部19が設けられた側板16と対向する反対側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40を閉鎖位置に固定するための下方係止部17が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
そして、これらの下方係止部17の間には、下扉40を閉鎖する際に、当該下扉40の回動端を所定の高さへガイドするガイドレール18が設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、当該交換ユニット2を構成する各種の部品を枠体21に固定したものである。換言すれば、交換ユニット2には、複数の図柄が表示された回転リール23、及び、この回転リール23を回転させるための図示しない駆動モータを有するリールユニット20と、回転リール23の作動を制御するための基板ユニット24と、リールユニット20及び基板ユニット24を支持する支持体である前述の枠体21とが設けられている。
ここで、基板ユニット24には、回転リール23の作動を制御するとともに、その遊技及びスロットマシンSの作動をも制御する図示しない主基板と、各種演出を行うための図示しない副基板とが設けられている。
さらに、図1中、枠体21の正面左側に配置された縦枠には、上扉30を回動自在に支持する枠体係合部25が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。また、枠体21の正面右側に配置された縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30を閉鎖位置に固定するための上方係止部27が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
下側に配置された上方係止部27の下方には、上扉30を閉鎖する際に、当該上扉30の回動端を所定の高さへガイドするガイドレール28が設けられている。
交換ユニット2は、本体キャビネット1の中板12の上に乗せ、開口上部13内部に収納されるものである。
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に支持されるとともに、後述する上扉施錠装置50で閉鎖状態が維持可能となったものである。上扉30の略中央部には、回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31が設けられている。図柄表示窓31の上側及び両側には、装飾用の外装部品である飾り部33が設けられ、図柄表示窓31の下側には、種々の表示を行うための表示装置32が設けられている。また、図柄表示窓31の上側には、動画の表示が可能となった液晶表示装置34が設けられている。
ここで、飾り部33としては、内部にランプ等のイルミネーション装置を備え、入賞の報知やその他の演出時に、イルミネーション装置を点滅させるものが採用できる。
また、表示装置32としては、7セグメントLEDにより数字等で文字表示を行う表示装置、あるいは、特に図示しないが、液晶ディスプレイあるいはCRTディスプレイ等の動画の表示が可能となった表示装置を採用してもよい。
上扉30の裏面には、図2に示すように、枠体係合部25に回動自在に支持させるための上扉係合部36が設けられている。上扉係合部36は、図2中右側の側縁に沿って間隔をおいて二つ設けられている。
上扉30の図2中左側の側縁部分には、交換ユニット2の枠体21に設けられた上方係止部27と係合する上扉施錠装置50が設けられている。
そして、上扉30の裏面には、図2に示すように、上方の両角隅において種々の音声を出力するスピーカ35が設けられている。
また、上扉30の裏面には、枠体係合部25に回動自在に支持させるための上扉係合部36が設けられている。上扉係合部36は、図2中右側の側縁に沿って間隔をおいて二つ設けられている。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、本体キャビネット1の開口下部14を開閉する扉であり、上扉30よりも厚さ寸法が大きくされている。また、下扉40は、本体キャビネット1の側板16に回動自在に支持されるとともに、後述する下扉施錠装置70で閉鎖状態が維持可能となったものである。
下扉40の上面は、上扉30及び下扉40の両方を閉すると、上扉30の前面よりも前方に突き出るようになっている。このような下扉40の上面を含む当該下扉40の上部は、遊技に必要な操作を遊技者に行わせるためのスイッチ類が設けられた操作部41となっている。
また、下扉40の下部には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されている。下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示がなされた前パネル47が嵌め込まれている。
操作部41は、図1中右端に配置されたメダル投入口42、図1中左端に配置されたシングルベットスイッチ41B 、このシングルベットスイッチ41B の右隣りに配置されたマックスベットスイッチ41A 、このマックスベットスイッチ41A の左斜め下方に配置されたスタートスイッチ41C 、このスタートスイッチ41C の右隣りに配置されたストップスイッチ41D 、及び、メダル投入口42の右斜め下方に配置された鍵穴44を備えたものとなっている。
なお、マックスベットスイッチ41A 及びシングルベットスイッチ41B は、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものである。スタートスイッチ41C 及びストップスイッチ41D は、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、ロックされた前扉3の解錠を行うためのものである。鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、上扉30及び下扉40のロックが外れて上扉30及び下扉40を開くことができる。
さらに、図1に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、本体係合部19に回動自在に支持させるための下扉係合部46が設けられている。下扉係合部46は、図2中右側の側縁に沿って間隔をおいて二つ設けられている。
下扉40の図2中左側の側縁部分には、本体キャビネット1に設けられた下方係止部17と係合する下扉施錠装置70が設けられている。
(下扉施錠装置70)
下扉施錠装置70は、閉じられた下扉40が不必要に開放されないように、下扉40を閉鎖位置に固定(施錠)するとともに、必要に応じて所定の鍵で解錠され、下扉40の開放を可能とするものである。
下扉施錠装置70は、図2の如く、本体キャビネット1側の下方係止部17と対向する下扉40の側板内面に設けられている。
下扉施錠装置70には、図3及び図4に示すように、上下方向に延びるとともに、下扉40の側板内面に固定されている固定部材75と、この固定部材75に摺動可能に支持される摺動板71と、固定部材75に回動可能に支持される下方ラッチ80と、前述した鍵穴44が形成され、この鍵穴44に所定の鍵が差し込まれると回転操作が可能となるシリンダー部90とが設けられている。
ここにおいて、シリンダー部90は、下扉40に設けられているとともに、当該シリンダー部90の回転操作によって昇降動作する押圧部91を備えたものとなっている。
固定部材75は、摺動板71を摺動可能に保持するために、フック状に形成された保持部72と、摺動板71との間に架け渡されるコイルばね74の端部が掛止される掛止部75A と、摺動板71を摺動可能に取り付けるための固定ピン76の先端が固定されるピン孔76A (図4にのみ示す。)とを備えたものとなっている。
ここで、摺動板71には、固定ピン76を挿通させる長孔71C と、コイルばね74の端部が掛止される掛止部71A とが設けられている。
固定部材75は、その本体部分と保持部72との間に摺動板71を挟み込み、これにより、摺動板71を離れる方向へ移動しないようにし、且つ、摺動板71の長孔71C に挿通させた固定ピン76によって、摺動板71を長孔71C の長手方向、すなわち、上下方向にのみ移動するようにし、さらに、摺動板71との間に架け渡されたコイルばね74によって摺動板71を上方向へ付勢し、この状態で摺動板71を支持するようになっている。
また、固定部材75には、「コ」字形状の側面を有する押圧部91を上下方向に摺動可能に支持するために、図4の如く、押圧部91に向かって迫り出した保持突起部78が設けられている。この保持突起部78は、押圧部91を摺動可能に取り付けるための固定ピン91A の先端が固定されるピン孔78A を備えたものとなっている。
押圧部91には、図3及び図4の如く、上下方向に延びる長孔91B が形成され、この長孔91B には、固定ピン91A が挿通されている。押圧部91は、長孔91B に挿通された固定ピン91A の先端が保持突起部78のピン孔78A に固定されて、固定ピン91A の鍔部と保持突起部78とに挟み込まれ、これにより、固定部材75に摺動可能に支持されている。
なお、摺動板71の図4中上端部分には、当該上端部分が略直角に折り曲げられたアングル部71D が形成されている。このアングル部71D は、押圧部91が下降する際に、押圧部91の「コ」字の下辺と重ね合わされるとともに、押圧部91によって下方へ押圧されるものとなっている。
さらに、固定部材75には、本体キャビネット1側のガイドレール18(図1,2参照)に対応した位置にローラ77が設けられている。
下扉40は、閉鎖位置に近づくと、ローラ77がガイドレール18の上に載るようになっており、自重で下扉40の回動端が下方へ下がってしまっても、閉鎖位置に向かって移動させると、ローラ77がガイドレール18の上に載って下扉40の回動端を所定の高さレベルまで押し上げるようになっている。
下方ラッチ80は、下扉40が閉鎖された際に、本体キャビネット1側に設けられた下方係止部17(図1,2参照)に係止させるものである。
すなわち、下方ラッチ80は、本体キャビネット1側の下方係止部17に対応した位置に設けられ、下方係止部17に係止されて下扉40を閉鎖位置に固定するものである。また、下方ラッチ80は、基端側の部分が固定部材75及び摺動板71の間に配置され、先端側の部分が下扉40から本体キャビネット1に向かって突出している。
下方ラッチ80の中間部分には、摺動板71を固定部材75に取り付けている固定ピン76を挿通させる軸孔80A が開けられている。下方ラッチ80は、軸孔80A に挿通させた固定ピン76によって軸支されている。
これにより、下方ラッチ80は、回動可能に固定部材75に取り付けられ、且つ、回動することにより、下方係止部17による係止が可能な係止位置、及び、下方係止部17との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能となっている。
また、下方ラッチ80の基端側の角隅部には、固定部材75との間に架け渡されるコイルばね85の端部が掛止される掛止部81が設けられている。この下方ラッチ80の掛止部81に、コイルばね85の一端が掛止され、コイルばね85の他端は、固定部材75の下方ラッチ80とは反対側の面に突設された掛止片75B に掛止されている。このコイルばね85によって、下方ラッチ80の先端側部分は、図3及び図4中上方に向かって付勢されている。
下方ラッチ80の先端側の部分には、当該先端側の部分が先細りとなるように、図3及び図4中上方の辺を傾斜させた傾斜部83が設けられている。
下方ラッチ80の傾斜部83の後端側には、本体キャビネット1側の下方係止部17が差し込まれる凹部82が傾斜部83に隣接するように形成されている。
この際、開放位置にある下扉40を本体キャビネット1の開口下部14を閉鎖する閉鎖位置まで回動させていくにあたり、下方ラッチ80の傾斜部83が下方係止部17に接触した後、さらに、下扉40を閉鎖方向へ回動させると、下方ラッチ80は、傾斜部83が下方係止部17に押されて、コイルばね85の弾性力に抗して下方へ回動するようになっている。この状態から、さらに、下扉40を閉鎖方向へ回動させ、凹部82が下方係止部17の位置に達すると、コイルばね85の弾性力によって、傾斜部83が元の位置に戻り、これにより、下扉40が自動的に閉鎖位置に固定され、施錠動作が完了するようになっている。
そして、摺動板71には、下方ラッチ80の先端側と係合して、下方ラッチ80の先端側を押し下げる押圧片73が設けられている。すなわち、摺動板71における下方ラッチ80の傾斜部83が突出する側の端縁には、下方ラッチ80の先端側の上辺に係合可能な高さ位置に形成されるとともに、固定部材75へ向かって突出した押圧片73が設けられている。
これにより、摺動板71は、下扉40が閉鎖位置に固定状態において、全体が押し下げられると、押圧片73が下方ラッチ80先端側の上辺を押し下げ、下方係止部17に係止される位置から、係止が解除される位置へ向かって、換言すると、図3中下方へ下方ラッチ80の先端側を回動させるようになっている。
シリンダー部90は、図3に示すように、円筒状に形成されたケース90A を有し、このケース90A の内部に、鍵穴44に差し込まれた所定の鍵で解錠操作が可能となった図示しない錠前機構が設けられたものである。
また、シリンダー部90は、鍵穴44が形成された端面とは反対側の端面に、鍵穴44に差し込まれた所定の鍵による回転操作によって、時計方向及び反時計方向の両方向に回転可能となった爪付車90B を備えている。この爪付車90B には、押圧部91の「コ」字の背に向かって突出する二つの爪部90C が設けられている。
ここで、押圧部91には、爪付車90B の二つの爪部90C の先端部分がそれぞれ内部に挿入される係合孔91C が設けられている。
このような押圧部91は、シリンダー部90の鍵穴44に所定の鍵を差し込み、この鍵穴44に差し込んだ鍵を鍵穴44に向かって時計方向に回転操作すると、爪付車90B が図3中反時計方向に回転し、爪部90C によって下方へ押し下げられるようになっている。
また、押圧部91は、鍵穴44に差し込んだ鍵を鍵穴44に向かって反時計方向に回転操作すると、爪付車90B が図3中時計方向に回転し、爪部90C によって上方へ押し上げられるようになっている。
ここにおいて、押圧部91は、摺動板71を介して下方ラッチ80と係合したものとなっている。すなわち、押圧部91は、シリンダー部90の回転操作によって下方へ押し下げられると、摺動板71を押し下げ、押し下げられた摺動板71が下方ラッチ80を押して、これにより、下方係止部17に係止される位置から係止が解除される位置へ向かって下方ラッチ80の先端側を回動させるようになっている。
(上扉施錠装置50)
上扉施錠装置50は、前述の下扉施錠装置70と同様に、閉じられた上扉30が不必要に開放されないように、上扉30を閉鎖位置に固定(施錠)するとともに、必要に応じて前述した所定の鍵で解錠され、上扉30の開放を可能とするものである。
上扉施錠装置50は、図2の如く、本体キャビネット1側の上方係止部27と対向する上扉30の側板内面に設けられている。
下扉施錠装置70には、図5に示すように、上下方向に延びるとともに、上扉30の側板内面に固定されている固定部材55と、この固定部材55に摺動可能に支持される摺動板51と、固定部材55に回動可能に支持される上方ラッチ60とが設けられている。
固定部材55は、摺動板51を摺動可能に保持するために、フック状に形成された保持部52と、摺動板51との間に架け渡されるコイルばね54の端部が掛止される掛止部55A と、摺動板51を摺動可能に取り付けるための固定ピン56の先端が固定される図示しないピン孔とを備えたものとなっている。
ここで、摺動板51には、固定ピン56を挿通させる長孔51C と、コイルばね54の端部が掛止される掛止部51A とが設けられている。
固定部材55は、その本体部分と保持部52との間に摺動板51を挟み込み、これにより、摺動板51を離れる方向へ移動しないようにし、且つ、摺動板51の長孔51C に挿通させた固定ピン56によって、摺動板51を長孔51C の長手方向、すなわち、上下方向にのみ移動するようにし、さらに、摺動板51との間に架け渡されたコイルばね54によって摺動板51を下方向へ付勢し、この状態で摺動板51を支持するようになっている。
なお、摺動板51の図5中下端部分には、当該下端部分が略直角に折り曲げられたアングル部51D が形成されている。このアングル部51D は、その下方に配置されている押圧部91が上降する際に、押圧部91の「コ」字の上辺と重ね合わされるとともに、押圧部91によって上方へ押圧されるものとなっている。
さらに、固定部材55の下端近傍には、交換ユニット2のガイドレール28(図1,2参照)に対応した位置にローラ57が設けられている。
上扉30は、閉鎖位置に近づくと、ローラ57がガイドレール28の上に載るようになっており、自重で上扉30の回動端が下方へ下がってしまっても、閉鎖位置に向かって移動させると、ローラ57がガイドレール28の上に載って上扉30の回動端を所定の高さレベルまで押し上げるようになっている。
上方ラッチ60は、上扉30が閉鎖された際に、本体キャビネット1側の交換ユニット2に設けられた上方係止部27(図1,2参照)に係止させるものである。
すなわち、上方ラッチ60は、交換ユニット2の上方係止部27に対応した位置に設けられ、上方係止部27に係止されて上扉30を閉鎖位置に固定するものである。また、上方ラッチ60は、基端側の部分が固定部材55及び摺動板51の間に配置され、先端側の部分が上扉30から交換ユニット2に向かって突出している。
上方ラッチ60の中間部分には、下方ラッチ80と同様に、摺動板51を固定部材55に取り付けている固定ピン56を挿通させる図示しない軸孔が開けられている。上方ラッチ60は、軸孔に挿通させた固定ピン56によって軸支されている。
これにより、上方ラッチ60は、回動可能に固定部材55に取り付けられ、且つ、回動することにより、上方係止部27による係止が可能な係止位置、及び、上方係止部27との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能となっている。
また、上方ラッチ60の基端側の角隅部には、固定部材55との間に架け渡されるコイルばね65(図6参照)の端部が掛止される掛止部61が設けられている。この上方ラッチ60の掛止部61に、コイルばね65の一端が掛止され、コイルばね65の他端は、固定部材55の上方ラッチ60に臨む面とは反対側の面に突設された掛止片55B に掛止されている。このコイルばね65によって、上方ラッチ60の先端側部分は、図5及び図6中上方に向かって付勢されている。
上方ラッチ60の先端側の部分には、当該先端側の部分が先細りとなるように、図5中上方の辺を傾斜させた傾斜部63が設けられている。
上方ラッチ60の傾斜部63の後端側には、交換ユニット2の上方係止部27が差し込まれる凹部62が傾斜部63に隣接するように形成されている。
この際、開放位置にある上扉30を本体キャビネット1の開口上部13を閉鎖する閉鎖位置まで回動させていくにあたり、上方ラッチ60の傾斜部63が上方係止部27に接触した後、さらに、上扉30を閉鎖方向へ回動させると、上方ラッチ60は、傾斜部63が上方係止部27に押されて、コイルばね65の弾性力に抗して下方へ回動するようになっている。この状態から、さらに、上扉30を閉鎖方向へ回動させ、凹部62が上方係止部27の位置に達すると、コイルばね65の弾性力によって、傾斜部63が元の位置に戻り、これにより、上扉30が自動的に閉鎖位置に固定され、施錠動作が完了するようになっている。
そして、摺動板51には、図5に示すように、上方ラッチ60の基端側と係合して、上方ラッチ60の後端側を押し下げる押圧片53が設けられている。すなわち、摺動板51における上方ラッチ60の掛止部61が設けられている後端側の端縁には、上方ラッチ60の後端側の下辺に係合可能な高さ位置に形成されるとともに、固定部材55へ向かって突出した押圧片53が設けられている。
これにより、摺動板51は、上扉30が閉鎖位置に固定状態において、全体が押し上げられると、押圧片53が上方ラッチ60後端側の下辺を押し上げ、上方係止部27に係止される位置から、係止が解除される位置へ向かって、換言すると、図5中下方へ上方ラッチ60の先端側を回動させるようになっている。
ここで、所定の鍵を鍵穴44に差し込み、この状態で、鍵穴44に向かって時計方向に当該鍵を回転操作すると、爪付車90B を図3中反時計方向へ回転させ、爪部90C が押圧部91を上方へ押し上げられるようになっている。
ここにおいて、押圧部91は、摺動板51を介して上方ラッチ60と係合したものとなっている。すなわち、押圧部91は、シリンダー部90の回転操作によって上方へ押し上げられると、摺動板51を押し上げ、押し上げられた摺動板51が上方ラッチ60を押して、これにより、上方係止部27に係止される位置から係止が解除される位置へ向かって上方ラッチ60の先端側を回動させるようになっている。
また、シリンダー部90は、上扉30及び下扉40が閉鎖位置に配置されている状態で、鍵穴44に差し込まれた鍵が反時計方向に回転操作されると、押圧部91が摺動板51を介して上方ラッチ60を係止位置から解除位置へ移動させるようになっている。
一方、シリンダー部90は、上扉30及び下扉40が閉鎖位置に配置されている状態で、鍵穴44に差し込まれた鍵が時計方向に回転操作されると、押圧部91が摺動板71を介して下方ラッチ80を係止位置から解除位置へ移動させるようになっている。
(前扉3の開放操作)
以上のようなスロットマシンSにおける前扉3の開放操作について図面を参照しながら説明する。
施錠された状態の前扉3は、図6(A)に示すように、上扉30の上方ラッチ60が上方係止部27に係止されるとともに、下扉40の下方ラッチ80が下方係止部17に係止される。これにより、上扉30及び下扉40は、両方とも単に開く方向に力が加えられても開放できないようになっている。なお、この状態では、シリンダー部90の爪付車90B は、図6(B)に示すように、その爪部90C が上扉30及び下扉40の中間を向いた中間位置に位置している。
このような状態の前扉3は、上扉30及び下扉40のうち、任意のものを選んで先に解錠して開くことができる。ここでは、最初に、下扉40を先に解錠して開く場合について説明し、その後、上扉30を先に解錠して開く場合について説明する。
下扉40を開くにあたり、まず、鍵穴44に所定の鍵を差し込み、鍵穴44に向かって時計方向へ鍵を回転させ、鍵が回り切る位置である解錠位置まで鍵を回転させるとともに、鍵が解錠位置を維持するように鍵を把持しておく。
鍵の回転操作に伴い、シリンダー部90の爪付車90B が回転し、図7(B)に示すように、爪付車90B の爪部90C が押圧部91を下方へ押し下げる。
下方へ押し下げられた押圧部91は、その押し下げ動作に伴い摺動板71を下降させる。摺動板71の下降により押圧片73が下方ラッチ80の先端側の上辺を押し下げる。これにより、下方ラッチ80の先端部分は、下方係止部17に係止される位置から、図7(A)に示すように、係止が解除される位置へ向かって回動し、下扉施錠装置70が解錠状態となる。
下扉施錠装置70が解錠状態となったら、押圧部91が下方に押し下げられた状態を維持するために、鍵が解錠位置を維持するように鍵を把持したまま、図8に示すように、下扉40を開放方向へ回動させる。そして、下方ラッチ80の先端部分が下方係止部17に届かない位置まで下扉40が達したら、鍵の把持を止め、下扉40を全開位置まで到達させ、以上により下扉40の開放操作は完了する。
また、上扉30を開くにあたり、まず、鍵穴44に所定の鍵を差し込み、鍵穴44に向かって反時計方向へ鍵を回転させ、鍵が回り切る位置である解錠位置まで鍵を回転させるとともに、鍵が解錠位置を維持するように鍵を把持しておく。
鍵の回転操作に伴い、シリンダー部90の爪付車90B が回転し、図9(B)に示すように、爪付車90B の爪部90C が押圧部91を上方へ押し上げる。
上方へ押し上げられた押圧部91は、その押し上げ動作に伴い摺動板71を上昇させる。摺動板71の上昇により押圧片73が上方ラッチ60の後端側の下辺を押し上げる。これにより、上方ラッチ60の先端部分は、上方係止部27に係止される位置から、図9(A)に示すように、係止が解除される位置へ向かって回動し、上扉施錠装置50が解錠状態となる。
上扉施錠装置50が解錠状態となったら、押圧部91が上方に押し下げられた状態を維持するために、鍵が解錠位置を維持するように鍵を把持したまま、図10に示すように、上扉30を開放方向へ回動させる。そして、上方ラッチ60の先端部分が上方係止部27に届かない位置まで上扉30が達したら、鍵の把持を止め、上扉30を全開位置まで到達させ、以上により上扉30の開放操作は完了する。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、上扉30及び下扉40をそれぞれ独立して自由に回動できるようにし、上扉30には、本体キャビネット1側の上方係止部27に係止される係止位置、及び、上方係止部27との係止が解除される解除位置の二位置の間を移動可能となった上方ラッチ60を設け、下扉40には、本体キャビネット1側の下方係止部17による係止可能な係止位置、及び、下方係止部17との係止が解除される解除位置の二位置の間を移動となった下方ラッチ80を設け、さらに、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるシリンダー部90に、上方ラッチ60及び下方ラッチ80の両方と係合可能となった押圧部91を設け、反時計方向にシリンダー部90を回転操作すると、押圧部91が上方ラッチ60を係止位置から解除位置へ移動させ、時計方向にシリンダー部90を回転操作すると、押圧部91が下方ラッチ80を係止位置から解除位置へ移動させるようにしたので、上扉30及び下扉40のうち所望のものに対応した回転方向を選択して、シリンダー部90を回転操作することで、上扉30及び下扉40のうち、所望のもののみを開くことができる。
従って、シリンダー部90を回転操作するにあたり、その回転方向を適宜選択することによって、上扉30及び下扉40の一方のみを任意に開放することができるうえ、時計方向にシリンダー部90を回転操作した後、反時計方向へシリンダー部90を回転操作すれば、上扉30及び下扉40の両方を開けることができ、しかも、上扉30及び下扉40の両方を開ける際にも操作対象は、一つのシリンダー部90に限定され、上扉30及び下扉40の両方を開けるのに何ら手間がかかることがなく、容易に開放することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、シリンダー部を下扉に設けたが、これに限らず、シリンダー部を上扉に設けてもよく、あるいは、上扉及び下扉の間に設けてもよい。この場合、シリンダー部の取付先は、上扉及び下扉ではなく筐体である本体キャビネットとなる。
また、遊技機としては、複数種類の図柄が記された複数の回転リールを回転させ、図柄が所定の組合せとなるように回転リール停止させる遊技を行うスロットマシンに限らず、液晶表示装置が設けられた前扉を備えるとともに、この前扉が上扉と下扉とに分割されたテレビゲーム機でもよく、要するに、本発明は、前扉が上扉と下扉とに分割された遊技機に適用することができる。
1 筐体としての本体キャビネット 3 前扉
17 下方係止部 27 上方係止部
30 上扉 40 下扉
50 錠装置としての上扉施錠装置 60 上方ラッチ
70 錠装置としての下扉施錠装置 80 下方ラッチ
90 シリンダー部 91 押圧部
S 遊技機としてのスロットマシン

Claims (2)

  1. 六面体の箱状に形成されるとともに前面が開口された筐体と、この筐体の前面の開口を塞ぐために、当該筐体に回動可能に設けられている前扉と、前扉を閉鎖位置に固定する錠装置とを備えた遊技機であって、
    前記前扉は、上下方向における中間位置から上方に配置された上扉と、上下方向における中間位置から下方に配置された下扉とに分割されたものであり、
    これらの上扉及び下扉は、前記筐体の開口を開放する開放位置及び前記筐体の開口を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、それぞれ独立して回動可能に前記筐体に取り付けられ、
    前記筐体には、前記上扉及び前記下扉の各々を閉鎖位置に固定するための上方係止部及び下方係止部が設けられ、
    前記上扉には、閉鎖位置において前記筐体側に設けられた前記上方係止部に係止させるための上方ラッチが設けられ、
    前記上方ラッチは、前記上方係止部による係止が可能な係止位置、及び、前記上方係止部との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、
    前記下扉には、閉鎖位置において前記筐体側に設けられた前記下方係止部に係止させるための下方ラッチが設けられ、
    前記下方ラッチは、前記下方係止部による係止が可能な係止位置、及び、前記下方係止部との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、
    前記錠装置は、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるとともに、前記上扉及び下扉の間に配置されているシリンダー部を有するものであり、
    このシリンダー部は、前記上方ラッチ及び前記下方ラッチの両方と係合可能となった押圧部を備え、前記上扉及び前記下扉が閉鎖位置に配置されている状態で、時計方向及び反時計方向の一方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部が前記上方ラッチを係止位置から解除位置へ移動させ、時計方向及び反時計方向の他方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部が前記下方ラッチを係止位置から解除位置へ移動させるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 六面体の箱状に形成されるとともに前面が開口された筐体と、この筐体の前面の開口を塞ぐために、当該筐体に回動可能に設けられている前扉と、前扉を閉鎖位置に固定する錠装置とを備えた遊技機であって、
    前記前扉は、上下方向における中間位置から上方に配置された上扉と、上下方向における中間位置から下方に配置された下扉とに分割されたものであり、
    これらの上扉及び下扉は、前記筐体の開口を開放する開放位置及び前記筐体の開口を閉鎖する閉鎖位置の二位置間を、それぞれ独立して回動可能に前記筐体に取り付けられ、
    前記筐体には、前記上扉及び前記下扉の各々を閉鎖位置に固定するための上方係止部及び下方係止部が設けられ、
    前記上扉には、閉鎖位置において前記筐体側に設けられた前記上方係止部に係止させるための上方ラッチが設けられ、
    前記上方ラッチは、前記上方係止部による係止が可能な係止位置、及び、前記上方係止部との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、
    前記下扉には、閉鎖位置において前記筐体側に設けられた前記下方係止部に係止させるための下方ラッチが設けられ、
    前記下方ラッチは、前記下方係止部による係止が可能な係止位置、及び、前記下方係止部との係止が解除される解除位置の二位置間を移動可能に設けられ、
    前記錠装置は、鍵が差し込まれると回転操作が可能となるとともに、前記上扉及び下扉のいずれか一方に取り付けられているシリンダー部を有するものであり、
    このシリンダー部は、前記上方ラッチ及び前記下方ラッチの両方と係合可能となった押圧部を備え、前記上扉及び前記下扉が閉鎖位置に配置されている状態で、時計方向及び反時計方向の一方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部が前記上方ラッチを係止位置から解除位置へ移動させ、時計方向及び反時計方向の他方の回転方向に回転操作されると、前記押圧部が前記下方ラッチを係止位置から解除位置へ移動させるように形成されていることを特徴とする遊技機。
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