JP2010167122A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract


【課題】一つの固定部材の移動によって複数の部材の固定状態を切り替え可能とし、且つ特別な道具を用いずに誰もが簡単に遊技機に固定された複数の部材の交換をできるようにし、更に複数の部材のうちの1つを固定しつつ、1つを交換可能にする。
【解決手段】遊技機を構成する第1の特定部材及び第2の特定部材と、第1の特定部材を支持する支持部材と、第1の特定部材と支持部材の、第2の特定部材に対する固定状態を制御すべく、遊技機に対して変位可能に取り付けられた固定部材と、固定部材を、少なくとも第1の特定部材と支持部材とを着脱不能とする第1の位置、または、第1の特定部材を着脱可能とし支持部材を着脱不能とする第2の位置に駐止する駐止手段を有する構成を採用した。
【選択図】図10

Description

本発明は、遊技機、特に遊技機を装飾する装飾パネルを有する遊技機に関するものである。
従来の遊技機のパネルは、扉体に設けられたパネル保持部にパネルを嵌め込み、その背面からパネルを押圧固定するパネル装着部材を被せ、ネジ等の締結部材によってパネル装着部材を押圧固定する固定部材を取り付けることでパネルとパネル装着部材の両方の固定を行っていた。
特開2005−218766号公報 特開平9−276507号公報
従来の遊技機では、パネルを上述のような構成で取り付けていたため、例えばパネルを交換する際にはドライバー等の工具によって締結部材を取外し、固定部材による押圧固定を解除することでパネル装着部材を取り外す必要があった。パネル装着部材による押圧固定が解除されるとパネルをパネル保持部に支持する力が無くなるため、パネル装着部材を外した際にパネルが落下して破損するといった問題があった。
そこで、上述の問題を解決するために遊技機の側方にパネルを挿入可能なスリットを備え、そのスリットからパネルの交換を行う構成が提案されている(上記特許文献1)。このような構成をとることで、パネルの交換作業を行う際にパネルを落として破損するといった問題は解決されるが、遊技機の前面にパネルを抜き差しするための開口部が備えられるため、その開口部から遊技機内部へと異物を挿入される等の不正行為を行われてしまうといった問題が新たに生じてしまう。
一方、近年では、環境保護やコストの削減のために遊技機を構成する部材の多くが複数機種で流用可能に設計されている。しかし装飾パネルにはその機種固有の名称等の装飾が施されているため複数機種への流用が不可能であり、そのため市場から回収した遊技機を次機種へと変更する際に装飾パネルのように流用不可能な部材については交換する必要があった。しかし、上述のように装飾部材は複数の部材の押圧固定による構造の下層に位置するため、固定部材を取り外すためには複数の部材を取り外す必要があった。
このような複数の部材の固定状態を、一つの固定部材の移動によって切り替えるための構成が従来より提案されている(上記特許文献2)。この発明では、一つの固定部材の姿勢によって、固定する部材の数を切り替えることが可能ではあるが、機構板と遊技盤の二つを固定している状態で、下部に位置する遊技盤のみを交換することができず、遊技盤を交換するためには、固定部材の位置を切り替え、一度機構板を外し、更に再度固定部材の位置を切り替えてから遊技盤を外す必要があり、交換作業が非常に煩雑なものとなってしまう問題があった。
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、本発明は一つの固定部材の移動によって複数の部材の固定状態を切り替え可能とし、且つ特別な道具を用いずに誰もが簡単に遊技機に固定された複数の部材の交換をできるようにし、更に複数の部材のうちの1つを固定しつつ、1つを交換可能にすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、遊技機を構成する第1の特定部材及び第2の特定部材と、前記第1の特定部材を支持する支持部材と、前記第1の特定部材と前記支持部材の、前記第2の特定部材に対する固定状態を制御すべく、遊技機に対して変位可能に取り付けられた固定部材と、前記固定部材を、少なくとも前記第1の特定部材と前記支持部材とを着脱不能とする第1の位置、または、前記第1の特定部材を着脱可能とし前記支持部材を着脱不能とする第2の位置に駐止する駐止手段を有する構成を採用した。
上記構成によれば、一つの固定部材の移動により複数の部材の固定状態を切り替えつつ、さらに固定部材による固定状態が切り替え可能となる範囲においては固定部材がその位置において一時的に固定(駐止)される構成としたことで、リサイクル等による部品の交換の際に、特別な工具等を用いずに交換作業が可能で、初めて交換作業をする作業員でも、複数の固定状態のうち任意の固定状態を選択することができ、作業効率の向上を望むことが出来る。
本発明を採用したスロットマシンの全体構成を示した斜視図である。 図1のスロットマシンの前面扉の背面を示した斜視図である。 図1のスロットマシンの前面扉の背面図である。 図1のスロットマシンの前面扉に装飾パネルを装着する構造を示した分解斜視図である。 図1のスロットマシンの前面扉に装飾パネルおよび装飾パネル装着部材を固定する固定部材の構造を示したもので、(a)は装飾パネル装着部材に正対する側から固定部材を示した正面図、(b)は装飾パネル装着部材に正対する側から固定部材を示した斜視図、(c)は装飾パネル装着部材を固定する姿勢で固定部材601を示した上面図、(d)は固定部材601を右方から示した側面図である。 図1のスロットマシンの前面扉に装飾パネルおよび装飾パネル装着部材を固定する固定部材の構造を示したもので、(a)は固定位置における固定部材を右方から示した側面図、(b)は固定位置における固定部材の背面図である。 図1のスロットマシンの前面扉に装飾パネルおよび装飾パネル装着部材を固定する固定部材の構造を示したもので、(a)は半固定位置における固定部材を左方から示した側面図、(b)は固定位置から半固定位置へ回動中の固定部材の背面図、(c)は半固定位置における固定部材の背面図である。 図1のスロットマシンの前面扉に装飾パネルおよび装飾パネル装着部材を固定する固定部材の構造を示したもので、(a)は開放位置における固定部材を左方から示した側面図、(b)は開放位置における固定部材の背面図である。 装飾パネルを取り外し、あるいは交換する装飾パネル着脱方法の一例を示したもので、(a)〜(c)は装飾パネル270とその周囲の構造を示した断面図である。 装飾パネルを取り外し、あるいは交換する際の前面扉の状態を示した斜視図である。 固定部材の構造につき種々の変形例を示したもので、(a)〜(d)は、固定部材の要部の構造を示した模式図、(e)、(g)、(i)はスライド式の固定部材の上面図、(f)、(h)、(j)はスライド式の固定部材の背面図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態の一例として、スロットマシンのような遊技機に関する実施例につき詳細に説明する。
<スロットマシンの全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例1に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施例1では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例1においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130または131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダルおよびベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例1では発光可能な受皿を採用している。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置190は、例えば開閉自在な扉(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
本実施例のスロットマシン100は、遊技媒体としてのメダルの投入、ストップボタン137〜139の操作などに応じて所定の抽選を行ない、その抽選結果に応じて遊技媒体としてのメダルの払出を行なう制御を不図示の制御回路によって行う。この不図示の制御回路は、主に、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの入賞判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段を構成する。
<前面扉>
図2および図3は、図1の前面扉102の背面側の構成を斜視図、および背面図としてそれぞれ示したものである。
図2および図3に示すように、本体101の側板にヒンジ装置を介して蝶着された前面扉102には、演出装置290、この演出装置を制御する演出制御基板を収納した演出制御基板収納ケース274、上部スピーカ272、図柄表示窓113を有する装飾パネル(リールパネル)270、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路266等が設けてある。メダルセレクタ170は、さらに、投入されたメダルを本体側のメダルタンクに案内する通路441を備えている。
装飾パネル270(第1の特定部材)は、後述の装飾パネル装着部材602(第1の特定部材(装飾パネル270)の支持部材)を介して固定部材601により前面扉102(扉体:第2の特定部材)に装着される。図2および図3では、装飾パネル270を覆う固定部材601の背面が図示されている。
装飾パネル(第1の特定部材)270は、例えば透明のアクリル板等から成型され、その透明板に対して印刷等により模様が施され、印刷が施されていない部分が図柄表示窓113として構成される。前述の入賞ライン表示ランプ120、払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127などを構成するLEDやLCDなどの表示素子は装飾パネルの背面で、かつ、上記の装飾パネル270の印刷に対応した位置に配置される。従って、これらの表示素子は、例えば装飾パネル装着部材(支持部材)に設けることができる。
上記の装飾パネル270は、図3に示すように上縁の3個所、および下縁の2個所で、後述する固定部材601により前面扉102に装着される。
図3の符号604、604a、606、606a、および608で示した部材については、次の図4で説明する。
図4は、前面扉102に設けられた装飾パネル保持部605に対して装飾パネル270を取り付け、固定する構造を分解斜視図として示している。
装飾パネル装着部材602は、背面側から装飾パネル270を固定するとともに、装飾パネル270の図柄表示窓113の周囲において、装飾パネルを透して遊技者に視認させる例えば入賞ライン表示ランプ120、払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127などを構成するLEDやLCDなどの表示素子や、さらにこれら表示素子の駆動回路などを搭載した基板608、608を含む。装飾パネル装着部材602には、この基板608、608の形状に対応し、基板608、608を取り付け、保持可能な凹部などの装着部が設けられる。
通常、基板608、608にはハーネス等の配線が取り付けられているため、従来の構成において、装飾パネル270を交換する際には、まず基板608、608に取り付けられた配線を全て外した上で装飾パネル装着部材602のネジ等を外す必要があったが、本実施例の構成であれば、装飾パネル装着部材602自体を外す必要が無いため、基板608、608に接続された配線を外すことなく装飾パネル270の交換作業を行うことができ、作業効率を大きく向上させることが可能となる。
装飾パネル装着部材602は、装飾パネル270とほぼ同等の高さを有し、さらに上縁の3個所、および下縁の2個所に固定部材601と係合する半円形状の凹部として構成された固定部材受け入れ部603、603…を有する。また、装飾パネル装着部材602の上縁の2個所、および下縁の2個所には、前面扉102の装飾パネル保持部605の周囲の対応する位置に設けられた装飾パネル装着部材受け入れ部606、606…と係合する、半円形状の凸部604、604…を有する。
5つの固定部材601、601…は、後述するようにほぼ半円形の外形を有する回転式の固定部材であり、前面扉102の背面にビス(あるいはボルト)601a、601a…によって軸支される。これら固定部材601、601…は、回動させることによって、装飾パネル装着部材602の固定部材受け入れ部603、603と係合し、または固定部材受け入れ部603、603から離脱し、これにより装飾パネル装着部材602、さらに装飾パネル270をロック(固定)/アンロック(固定解除)する。
装飾パネル270および装飾パネル装着部材602を前面扉102に固定する際には、まず固定部材601、601…を前面扉102にビス(あるいはボルト)601a、601a…により軸支、固定しておく。このとき固定部材601、601…を開放位置(後述の図8の状態)にしておくことで、装飾パネル保持部605への装飾パネル270および装飾パネル装着部材602の取り付け操作を邪魔されずに行うことができる。
装飾パネル270を装着するには、装飾パネル270を前面扉102の背面側から(あるいは後述の図9で説明するように前面扉102の前面側からの装着も可能であるが)前面扉102の装飾パネル保持部605に落し込む。装飾パネル保持部605の前方の上下には、後述する図9(あるいは図10)に示すように2本のレール(リブ)607、607が形成されており、このレール607、607により、装飾パネル270の前後方向の位置決めが行われる。
さらに、背面側から装飾パネル装着部材602を被せるが、この時、装飾パネル装着部材602の凸部604、604と前面扉102の装飾パネル装着部材受け入れ部606、606が係合することによって装飾パネル装着部材602が上下左右方向に位置決めされる。
なお、前面扉102の装飾パネル装着部材受け入れ部606、606…は、装飾パネル装着部材602のほぼ半円形の凸部604、604…と係合するほぼ半円形の凹部として示してあるが、例えば、装飾パネル装着部材受け入れ部606、606に棒状の突起(図3の606a)を、装飾パネル装着部材602の凸部604、604にその突起に対応する形状の穴(図3の604a)を設けておくことなどによって、装飾パネル装着部材602、および装飾パネル270を位置決めしてもよい。
上記のように、背面から装飾パネル270を覆い、装飾パネル270を前面扉102に対して装着する装飾パネル装着部材602と、前面扉102の間に、装飾パネル装着部材602あるいはさらに装飾パネル270を前面扉102に対して位置決め固定する係合構造(凸部604、装飾パネル装着部材受け入れ部606、あるいはさらに突起606aおよび穴604a)を設けておくことによって、より正確に装飾パネル装着部材602、および装飾パネル270を位置決めすることができる。
しかる後に、固定部材601、601…を固定位置(後述の図6の状態)に回動させることにより、装飾パネル270および装飾パネル装着部材602を前面扉102に装着することができる。このように、装飾パネル装着部材602が装飾パネル270を押さえ、これ以上前方には進まないという位置で固定部材601を回転させることで、固定部材601の装飾パネル装着部材押圧部616が装飾パネル装着部材602を押圧固定し、その固定する力によって装飾パネル装着部材602が装飾パネル270を押圧固定する。
<固定部材>
以下、固定部材601の構造、およびその装着構造につき、図5〜図8を参照して説明する。
図5(a)〜図5(d)は、前面扉102に未装着状態の固定部材601の構造を示したもので、図5(a)は装飾パネル装着部材602に正対する側から固定部材601を示した正面図、図5(b)は装飾パネル装着部材602に正対する側から固定部材601を示した斜視図、図5(c)は装飾パネル装着部材602を固定する姿勢(図5(a))で固定部材601を示した上面図、図5(d)は固定部材601を右方(図5(a)の右方)から示した側面図である。
固定部材601は、たとえば樹脂などの一体成形により構成され、その全体形状は図5(a)〜(d)に示すような半円形状とする。図5(a)、(b)に示すように、固定部材601の上部は、同様の半円形状を有する装飾パネル装着部材602の固定部材受け入れ部603に対して係合する半円形状の係合面610となっており、係合面610の2個所には、固定部材受け入れ部603に設けられた後述の凹部603a、603a(図6(b)参照)と係合する凸部612、612が形成してある。
なお、固定部材601の係合面610に設けた凸部612と、後述の固定部材受け入れ部603に設けた凹部603aの凹凸関係は一例であって、例えば係合面610に凹部が、固定部材受け入れ部603に凸部が設けられていてもよい。
これら、固定部材601の凸部612、612と、固定部材受け入れ部603に設けられた凹部603a、603aは、固定部材(601)による装飾パネル装着部材602および装飾パネル270の固定状態が切り替え可能となる範囲において、固定部材601を一時的にその位置に駐止する駐止手段として機能する。
凸部612、612よりも内周側には、それぞれ凸部612、612の係合面610上での円周方向に沿った幅よりも長い円弧状の開口部611、611が形成してある。
これら開口部611、611は、固定部材601が後述のように回動され、凸部612、612が固定部材受け入れ部603の内周を摺動する時、固定部材受け入れ部603から受ける外力によって係合面610とほぼ同じ高さ(半径)まで固定部材601を変形させるために設けてある。
ただし、後述の固定部材601の移動時に凸部612、612を充分降伏させることができるよう、固定部材601を適度に弾性変形可能な材料から構成する場合には、必ずしも開口部は設けなくてもよい。
図5(a)、(b)に示すように、固定部材601の半円形状の中心位置には、パイプ状の部位が一体成形されており、その中心には、後述のビス(あるいはボルト)601aによって固定部材601を回動自在に軸支するための貫通孔618が形成してある。
また、図5(a)〜(c)に示すように、固定部材601の一端には、固定部材601を変位させる操作力を受容するレバー形状の操作部609を一体形成してある。操作部609は、特に図5(c)に示すように、装飾パネル装着部材602に面する正面側(図5(c)の下方に相当)に突出しており、この部分は装飾パネル装着部材602の上下の縁部を係止する、装飾パネル装着部材602の係止部としても機能するようになっている。
さらに、図5(a)〜(d)において、符号613、614、615、616、617で示すように、固定部材601の装飾パネル装着部材602に面する正面側、および背面側にはリブを一体形成してある。これらのうち、613、614、615ないし617は主に固定部材601を補強し、剛性を確保するためのものであるが、特に符号616で示すリブは、装飾パネル装着部材602を押圧固定する装飾パネル装着部材押圧部616として機能するもので、図5(a)、(b)に示すように正面側に3条、形成してある。
この3条の装飾パネル装着部材押圧部616は、固定部材601の回動中心を中心とするほぼ60°の範囲に形成されており、その外側の部分には形成されていない。
これに対して、固定部材601の背面側のリブ617は、固定部材601の回動中心を中心とするほぼ90°の範囲に7本(図7(b)、(c)参照)形成されている。なお、本実施例では、背面側のリブ617は、固定部材601を補強し、剛性を確保するよう機能するものであるが、装飾パネル装着部材押圧部616と同様、背面側リブ617も3本構成とし、正面側/背面側で対称的な構造をとってもよい。この場合には操作部609等も正面側/背面側で対称形状とする。このように固定部材601を正面側/背面側で対称的な形状とすることにより、遊技機内部の空間配置上の問題等に起因して、固定部材601を裏返した姿勢で用いたいような場合でも同一の部品を共用できる。また、固定部材601を裏返した姿勢で用いる場合には操作方向(回転方向)が丁度逆になるが、この表裏の選択によって操作方式に適した回転方向(時計廻り/反時計廻り)を選択することもできる。
なお、各装飾パネル装着部材押圧部616およびリブ617の貫通孔618があるパイプ状部分に連なる部分は、図5(c)、(d)に示すように上記の高さhよりも除々に高さが高くなり、パイプ状部分の端部に近いところまでなだらかなカーブを描いて連続するように形成してある。これらリブ(616、617)のカーブした部分は、装飾パネル装着部材押圧部616においては、装飾パネル装着部材602には対向せず、装飾パネル装着部材602の押圧機能を果さないが、このような構造によって固定部材601の剛性(強度)を保証し、後述する固定部材601の固定/半固定動作を正確かつ安定して行えるようになる。
また、リブ613〜615、617、リブ形状に形成された装飾パネル装着部材押圧部616の上部の角部分には固定部材601の回動をスムーズに行えるよう、面取りを施してある。この種の構成については、後に図10の変形例を説明する時に改めて詳述する。
また、図5(a)〜(d)において符号621で示した固定部材601のほぼ半円形の板状をなす基材部分、特に3条の装飾パネル装着部材押圧部616が形成されていない装飾パネル装着部材押圧部616よりも外側の部分は、装飾パネル装着部材押圧部616が装飾パネル装着部材602に対向しないように固定部材601を回動させた状態において、後述のように装飾パネル装着部材602を半固定(仮押え)する装飾パネル装着部材規制部として機能する。
さて、固定部材601の正面側に設けた3条の装飾パネル装着部材押圧部616が装飾パネル装着部材602に対面し、接触する位置に固定部材601が回動されている場合に、装飾パネル装着部材押圧部616で装飾パネル装着部材602および装飾パネル270を装飾パネル保持部605内の所定位置に押圧固定することができる(装飾パネル装着部材602および装飾パネル270が着脱不能な固定部材601の第1の位置)。
一方、3条の装飾パネル装着部材押圧部616が、装飾パネル装着部材602に対面せず接触しない状態に固定部材601が回動されている場合には、かわりに装飾パネル装着部材規制部621が装飾パネル装着部材602に対面することになる。これにより、図5(d)に符号hで示す装飾パネル装着部材押圧部616の固定部材601の基材部分からの高さhの分だけ装飾パネル装着部材602との間に隙間ができる。
このように、装飾パネル装着部材押圧部616は、装飾パネル装着部材規制部621より高さhだけ突出して構成されているため、固定部材601が第1の位置(後述の図6の固定位置)から第2の位置(同じく図7(a)、(c)の仮押え位置)へと移動した際に、その距離分だけは、装飾パネル装着部材602あるいはさらに装飾パネル270が前後方向に移動可能になる。ただし、この状態では、装飾パネル装着部材602は、後述のように装飾パネル装着部材規制部621によって係止されることになり、背面方向へは抜き出せず、また脱落することがない。一方、装飾パネル270は、後述する図9(あるいは図10)に示すような構造により、装飾パネル装着部材602よりも奥側に組み込んであるにもかかわらず装飾パネル装着部材規制部621を取り外すことなく独立して着脱できる(装飾パネル270が着脱可能、かつ装飾パネル装着部材602が着脱不能な固定部材601の第2の位置)。
図6〜図8は、固定部材601の前面扉102への装着構造、および固定部材601の動作の様子を詳細に示したものである。
本実施例の固定部材601の前面扉102への装着構造は、固定部材601を第1の特定部材(装飾パネル270)とその支持部材(装飾パネル装着部材602)とを着脱不能とする第1の位置(固定位置)、または、第1の特定部材(装飾パネル270)を着脱可能としその支持部材(装飾パネル装着部材602)を着脱不能とする第2の位置(半固定位置)に駐止する駐止手段(後述の凸部612、凹部603a)を含む点に特徴がある。また、もちろん、固定部材601は、第1の特定部材(装飾パネル270)の支持部材(装飾パネル装着部材602)と対面/係合しない位置(開放位置)に移動することもでき、この位置では、第1の特定部材(装飾パネル270)とその支持部材(装飾パネル装着部材602)を前面扉102の背面方向に取り外すことができる。
図6(a)は、ビス(あるいはボルト)601aによって前面扉102に回動自在に軸支され、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を固定する状態に回動させた固定部材601を右方(図3の右方)から示した側面図である。また、図6(b)は、図3と同様の背面側から、同じく前面扉102に装着され、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を固定する状態に回動させた固定部材601を示した背面図である。
図6(b)に示すように、固定部材601をこの回動状態とした場合には、固定部材601の係合面610は、ほぼその全周(ほぼ半円分)に渡り、ほぼ同じ、またはわずかに大きな半径で構成された固定部材受け入れ部603の内周と係合し、また、係合面610に設けた2つの凸部612、612が、固定部材受け入れ部603の内周の対応する位置に形成された凹部603a、603aと係合する。なお、本実施例では、凹部603a、603aおよび凸部612、612の固定部材601の回動軸を中心とした開き角は90°としてある。
また、図6(a)、(b)に示すように、固定部材601の操作部609が、装飾パネル装着部材602の縁部(図6では下縁)に係止する。後述のように、固定部材601は反時計廻りに回動することにより、図6(a)、(b)の固定位置まで回動されるが、上記の凸部612、612と凹部603a、603aの係合のみならず、操作部609が装飾パネル装着部材602の縁部(図6では下縁)に係止することによって、操作者に固定部材601が所期の固定位置(回転角度)に到達したこと(それ以上、反時計廻りに固定部材601を回動できない)が操作感覚を介して伝達される。
図6の固定状態では、固定部材601の装飾パネル装着部材602に対面する側に3条のリブとして形成された装飾パネル装着部材押圧部616(図5(a)、(b))によって、装飾パネル装着部材602、そしてさらに装飾パネル270が遊技機の前面方向(図6(a)の右方)に向かって押圧固定される。
特に、固定部材601の装飾パネル装着部材602に対面する側に3条のリブとして形成された装飾パネル装着部材押圧部616(図5(a)、(b))の形成位置は、例えば図6(b)の中央の参照符号を付した3条のリブ617と同じであるが、固定部材601の両面に、このような複数条のリブ(616、617、あるいはさらに613〜615)を形成することにより、固定部材601が装飾パネル装着部材押圧部616を介して装飾パネル装着部材602を押圧固定する際の反作用力によって固定部材601が変形すること、そしてこれによって装飾パネル装着部材602、そしてさらに装飾パネル270の固定位置が狂うこと等が防止される。
すなわち、本実施例の固定部材601は、装飾パネル装着部材602を押圧固定する際の反作用力に抗して固定部材601の強度を補強する手段として複数条のリブを備えていること、また、これらの強度補強用のリブが固定部材601の両面に設けられること、また、固定部材601の装飾パネル装着部材602に面する側の強度補強用のリブが装飾パネル装着部材押圧部616を兼ねること、といった点に特徴がある。
また、固定部材601に設けられた操作部609は、固定部材601が固定位置にある場合には装飾パネル装着部材602に当接することによって、移動時に固定部材601を過度に回転させないよう(図の状態よりも反時計回りに回転しないように)固定部材の回転を規制するとともに、この当接によって操作部609を介して装飾パネル装着部材の縁部(上縁または下縁)の位置を規制する。
すなわち、本実施例の固定部材601は、回動することによって装飾パネル装着部材602、そしてさらに装飾パネル270を押圧固定する所定の固定位置に移動するが、固定部材601を回動させるための操作部609を有するとともに、この操作部609が所定の固定位置を超えて回動できないように固定部材601の回動を規制する手段として機能すること、また、この操作部609が装飾パネル装着部材602の縁部に当接して装飾パネル装着部材602の位置を規制する位置決め手段として機能する点に特徴がある。
なお、図6(b)において、符号620で示すものは、前面扉102に植設された固定部材移動規制部である。この固定部材移動規制部620については、図8に関して詳述する。
次に、図7を用いて固定部材601の回動時、および、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を半固定(仮押さえ)する時の動作につき説明する。
図7(a)および図7(c)は、前面扉102に回動自在に軸支され、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を半固定(仮押さえ)する状態に回動させた固定部材601を示したもので、図7(a)は、前面扉102に装着された固定部材601を左方(図3の左方)から示した側面図、図7(c)は、前面扉102に装着された固定部材601を示した背面図である。また、図7(b)は、固定部材601が図6(a)、(b)の固定位置から図7(a)、(c)の半固定(仮押さえ)位置まで回動する途中の状態を示した背面図である。
ここでは、まず、図7(b)を参照して、図6(a)、(b)の固定位置から図7(a)、(c)の半固定(仮押さえ)位置まで回動する動作につき説明する。
図7(b)は、図6(a)、(b)の固定位置から、操作部609を用いて時計廻りに固定部材601を回動させる途中の状態を示している。図7(b)のように、図6(a)、(b)の固定位置から、操作部609を用いて時計廻りに固定部材601を回動させると、装飾パネル装着部材602の固定部材受け入れ部603の内周に設けられた凹部603a、603aから固定部材601の係合面610に設けられた凸部612、612が外れる。この時、固定部材601には、凸部612、612よりも内周側の部位に開口部611、611を設けてあるので、凸部612、612と開口部611、611の間の部位が図示のように変形し、これによって、凸部612、612と固定部材受け入れ部603の内周面の接触による摩擦が抑制され、スムーズに固定部材601を回動させることができる。
また、本実施例では、図6〜図8に示すように固定部材601に設けられた凸部612と、固定部材受け入れ部603に設けられた凹部603aとが嵌合することにより固定部材の位置が駐止されるが、駐止の方法はこれに限定されず、例えば固定部材601及び固定部材受け入れ部603の所定の位置に互いに引き合う力を発生させる磁石を備えたり、凹凸の設ける位置を固定部材601の円周方向ではなく、固定部材601と装飾パネル装着部材602の互いに向き合う位置に設けても良い。つまり、所定の位置において、固定部材の移動を一時的に停止させる力を生じさせるものであれば良い。
本実施例では、図7(b)の状態からさらに固定部材601を回動し、図6の状態から固定部材601を90°、時計廻りに回転させると、図7(a)、(c)の半固定(仮押さえ)位置に到達する。この半固定(仮押さえ)位置においては、図7(c)に示すように図6(b)の左側に示した凸部612が右側の凹部603aと係合する。これが固定部材601の半固定(仮押さえ)位置である。
この半固定(仮押さえ)位置では、固定部材601の装飾パネル装着部材602側(前面側)に3条のリブとして形成された装飾パネル装着部材押圧部616(図5(a)、(b))が装飾パネル装着部材602から当接しなくなるように、装飾パネル装着部材押圧部616の長さをとってある。従って、この半固定(仮押さえ)位置では、装飾パネル装着部材押圧部616に代り、装飾パネル装着部材押圧部616よりも図5(d)の距離hだけ高さの低い固定部材601の基材部分、すなわち、装飾パネル装着部材規制部621が装飾パネル装着部材602に面することになる(図7(a))。
これにより、図7(a)に破線で示したように、装飾パネル装着部材602は、装飾パネル装着部材押圧部616の高さと装飾パネル装着部材規制部621(固定部材601の基材部分)の高さの差分である距離hだけ前後方向に移動可能となる。この前後方向の移動により、装飾パネル装着部材602の装飾パネル270に対する押圧固定を解除することができる。
すなわち、図7(a)、(c)の半固定状態では、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270は、前後方向に上記の距離hだけ移動することができ、図6の完全な固定状態からは外れることになり、例えば図9、あるいは図10により後述するような手法で装飾パネル270を交換することができる。ただし、図7(a)、(c)の半固定状態でも、依然として固定部材601と固定部材受け入れ部603の係合は完全には外れておらず、この状態でも、背面側に装飾パネル装着部材602や装飾パネル270が脱落してしまうことが防止される。
また、図7(a)、(c)の半固定状態においても、上述のように前面扉102の装飾パネル装着部材受け入れ部606、606…と装飾パネル装着部材602のほぼ半円形の凸部604、604…が係合しており、この係合状態により、装飾パネル装着部材602は上下左右方向の移動が規制されおり、前後方向にしか移動することが出来ず、固定部材601がこの半固定状態にある限り、前後方向の移動も一定の距離範囲(上記の距離h)内に規制され、装飾パネル装着部材602の取外しは出来ない。
次に、図8を用いて固定部材601を完全に開放位置まで回動させ、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を開放(アンロック)する時の動作につき説明する。
図8(a)および図8(b)は、固定部材601を完全に開放位置まで回動させ、装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を開放(アンロック)し、背面側に装飾パネル装着部材602ないし装飾パネル270を外せるようにした状態を示したもので、図8(a)は、前面扉102に装着された固定部材601を左方(図3の左方)から示した側面図、図8(b)は、前面扉102に装着された固定部材601を示した背面図である。
図6の状態から固定部材601を180°、時計廻りに回転させると、固定部材601は図8(a)、(b)の開放位置に到達する。この開放位置では、固定部材601の装飾パネル装着部材押圧部616はもちろん、固定部材601の基材部分(上述の装飾パネル装着部材規制部621)も含めて、装飾パネル装着部材602とは接触しなくなり、装飾パネル装着部材602の前後方向の移動を規制するものがなくなるため、装飾パネル装着部材602を背面方向に取り外すことが出来る。
また、図8(a)、(b)の開放位置では、固定部材601の操作部609が前面扉102に植設された固定部材移動規制部620に当接し、それ以上、時計廻りに回動できないよう固定部材601を規制する。なお、本実施例では固定部材移動規制部620は円柱状の部材を前面扉102に植設して構成しているが、固定部材移動規制部620の構成はこれに限定されるものではなく、固定部材に備えられた操作部と接触することにより固定部材の移動を規制できるものであればどのような形状でもよい。
ここで、固定部材601を図7(a)、(c)に示した半固定(仮押さえ)位置に移動させることで可能な装飾パネル270の着脱作業について説明する。
まず、図9(a)〜(c)を用いて、装飾パネル270の着脱方法の1つを説明する。図9(a)〜(c)は、固定部材601により固定、ないし半固定(仮押さえ)される装飾パネル270と、その周囲の構造を示した断面図で、ここでは、固定部材601の形状は装飾パネル装着部材押圧部616、固定部材601の基材部分である装飾パネル装着部材規制部621を含め、ごく模式的に示してある。
図9(a)のように固定部材601の形状は装飾パネル装着部材押圧部616を装飾パネル装着部材602と当接させた固定位置から、固定部材601を図7(a)、(c)に示した半固定(仮押さえ)位置に回動させると、図9(b)、あるいは図9(c)に示すように、固定位置(図6)では装飾パネル装着部材602を介して装飾パネル装着部材押圧部616から装飾パネル270に与えられていた押圧力が解除され、装飾パネル装着部材規制部621と装飾パネル装着部材602が当接させた半固定(仮押さえ)位置となるので、装着パネル装着部材602が前述の高さの差hだけ前後方向に移動可能となり、それに伴い装飾パネル270も移動可能となる。そして、図9(c)に示すように、固定部材601が固定位置から半固定(仮押さえ)位置に移動したことにより前後方向の押圧力が解除されるので、パネル保持部605から装飾パネル270を抜き出すことができる。すなわち、図9(c)では、装飾パネル270をスロットマシン前面側に倒しこむことによって、レール607に接触することなく装飾パネル270を抜き出すことが可能となる。ただし、この着脱方法を可能とするには、レール607の高さと、固定部材601を半固定位置に移動させた時に生じる前後方向に装飾パネル270が移動できる距離(h)などを適宜選択しておき、装飾パネル270を図示のように倒しこめるよう各部の寸法を決定しておく必要があるのはいうまでもない。新たな装飾パネル270を装着する際には前述の手順と逆の手順を行うことで装飾パネル270の取り付けを行うことが可能となる。
また、装飾パネル270は図10に示すようなスライド式の着脱方法によっても着脱することができる。
前述のように、固定部材601の位置を図7(a)、(c)に示した半固定(仮押さえ)位置に移動させると、図6の固定位置では装飾パネル装着部材602を介して装飾パネル装着部材押圧部616から装飾パネル270に与えられている押圧力が解除されるため、装飾パネル270は、装飾パネル保持部605上で例えば左右方向であれば自由に動けるようになる(ただし前後方向には上述の距離hだけのガタが生じ、この範囲内だけしか装飾パネル270は動けない)。
そして、本実施例では、装飾パネル保持部605の上下に2本のレール607、607を形成してあるので、図10に示すようにレール607、607に沿って装飾パネル270を右(あるいは左)にスライドさせて取り外すことができる。図10は、装飾パネル270を取り外し、あるいは交換する際の前面扉102の状態を示した斜視図である。
すなわち、この構成は、固定部材601の半固定位置(第2の位置)において、固定部材601の固定位置(第1の位置)において印加されていた押圧力の方向とは異なる方向へ装飾パネル270(第1の部材)を挿脱可能な開口部を遊技機(特に扉体たる前面扉102)に形成したものといえる。
すなわち、図10に示す構造では、装飾パネル保持部605の左右端部(少なくとも右または左の端部。図10においては右端部)においては、レール607、607には左右方向への装飾パネル270(第1の部材)の移動を妨げるものがなく、開放されており、この部分がパネル交換用の開口となっている。図1に示したサイドランプ151、例えばそのサイドレンズ部分は、図10では取り外されているが、このように、サイドランプ151の部分の部材には、それが組み付けられた状態においてレール607、607の左ないし右端部のパネル交換用の開口を塞ぐ役目も兼ねさせることができる(もちろん、他の部材、例えば専用の部材を設けてレール607、607の左ないし右端部のパネル交換用の開口を閉成するようにしてもよい)。
なお、図10の構成では、前面扉102の左右に備えられるサイドランプ151(その着脱には、通常、ネジ止めなど、比較的大がかりな操作が必要であり、前面扉102を開放して作業を行う必要がある)によって、普段の組み立て状態においては開口が隠される構成としているため、不法な装飾パネルの着脱や、開口を利用し、遊技機内部に設けられたその他遊技装置へアクセスするような不正行為を防止できる利点もある。
以上のような構造により、サイドランプ151部分を取り外し、固定部材601の位置を図7(a)、(c)に示した半固定(仮押さえ)位置に移動させれば、レール607、607の左ないし右端部のパネル交換用の開口から装飾パネル270をスライドさせて抜き出すことができる。この時、固定部材601が図7(a)、(c)に示した半固定(仮押さえ)位置にあれば、前述のように、装飾パネル270はパネルはサイドランプ151の取り付け部や、仮押さえされている装飾パネル装着部材と装飾パネル保持部とに挟持されているため、各部材が装飾パネル270をガイドした安定した状態で取り外すことが可能である。
例えば、上述のように固定部材601の半固定(仮押さえ)位置では、装飾パネル装着部材602や装飾パネル270の背面側への脱落が防止されるため、作業者は安心して前面扉102の前方から装飾パネル270の取り外し操作に集中することができる。
図10のような構造により、装飾パネル270を交換する際には、例えば新しい装飾パネルをレール607、607の左ないし右端部の開放部位(パネル挿脱用の開口部)挿入することにより、古い装飾パネルを押し出すことで、新しい装飾パネルを装飾パネル保持部605に挿入しつつ、古い装飾パネルを装飾パネル保持部605から押し出すようにすると作業に手間がかからず、効率良く交換作業を行うことが出来る。
固定部材601の位置を図7(a)、(c)に示した半固定(仮押さえ)位置にある場合は、装飾パネル装着部材602は上述のように前面扉102の装飾パネル装着部材受け入れ部606、606…と装飾パネル装着部材602のほぼ半円形の凸部604、604…の係合により、上下左右方向の移動が規制されているので、装飾パネル装着部材押圧部616のの高さ(h)と同じ距離だけ前後にのみ移動することができる。これにより、固定部材601を半固定(仮押さえ)位置に回動させれば、他の部材の取外しを行わずに装飾パネルのみを簡単に交換することが可能となる。
また、上述のように固定部材601を半固定(仮押さえ)位置に移動し、装飾パネル270の交換を行うために装飾パネル装着部材602を装飾パネル装着部材規制部と接するまで背面方向に移動させた後、固定部材601を反時計回りに回転させることで、装飾パネル装着部材押圧部616の側面が装飾パネル装着部材602の底面(又は天面)に接触する。これにより、装着パネル装着部材602の前後方向の移動を規制することが可能となり、装飾パネル270の交換作業を妨げることがない。この場合、固定部材601に装飾パネル装着部材押圧部616を設ける際に、装飾パネル装着部材602の形状に対応して切り欠きを設ける等しても良い。
<固定部材の変形例>
以下、固定部材601の構成の変形例につき説明する。
図11(a)〜(d)は、上述の固定部材601の要部の構造のみを模式的に示した模式図で、上述の固定部材601の各部位と機能的に同様の部位には、上記と同じ参照符号を付してある。
図11(a)〜(d)に示した固定部材601の各機能的部位は、固定部材601の回動操作を行うための操作部609、固定部材601の板状の基材部分である装飾パネル装着部材規制部621、固定部材601の板状の基材部分にリブとして形成された装飾パネル装着部材押圧部616である。
図11(a)〜(d)は、それぞれ異なる装飾パネル装着部材押圧部616の実施例を示しており、まず図11(a)の装飾パネル装着部材押圧部616は、単純な矩形断面により構成されている。このような断面構造でも、上述した固定位置〜半固定(仮押さえ)位置〜開放位置の間で固定部材601を移動させることは基本的には問題を生じないし。また、回動操作に多少のスムーズさを欠くことがあったとしても、固定位置〜半固定(仮押さえ)位置の間で固定部材601が切り替わる時に、かえって装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の間で装飾パネル装着部材602を押圧/規制する面が切り替ることを操作者によりダイレクトかつ明瞭な操作感覚として伝達することができる可能性がある。
図11(b)は、逆に、固定部材601の装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の間を斜面(傾斜面)616aにより構成する、すなわち、装飾パネル装着部材押圧部616を上端の辺の長さのほうが短い台形断面で構成した例である。この構成によれば、回動操作をよりスムーズに行える、特に、固定位置〜半固定(仮押さえ)位置の間で固定部材601が切り替わる時に、装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の間で、装飾パネル装着部材602を押圧/規制する面の高さが除々に切り替るため、操作者により滑らかな操作感覚を提供できる可能性がある。
図11(c)は、装飾パネル装着部材押圧部616の断面を図11(a)と同様の矩形断面とするが、固定部材601の回動をスムーズに行なえるよう、その角部(上縁部)に面取り616bを設けたものである。この構成によれば、図11(a)の構成と同様、固定位置〜半固定(仮押さえ)位置の間で固定部材601が切り替わる時に、装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の間で装飾パネル装着部材602を押圧/規制する面が切り替ることを操作者によりダイレクトかつ明瞭な操作感覚として伝達することができるとともに、面取り616bによって装飾パネル装着部材602との間の抵抗が減り、回動操作をよりスムーズに行える可能性がある。
図11(d)の構成は、図11(b)の斜面616aで構成されている部分を、図11(b)のような直線ではなく、任意の形状の曲線断面の曲面616cとしたものである。この構成によれば、曲面616cのカーブを適宜設計しておくことによって、固定位置〜半固定(仮押さえ)位置の間で固定部材601が切り替わる時に、装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の間で装飾パネル装着部材602を押圧/規制する面が切り替る時の操作感覚を曲面616cのカーブに応じた種々の操作感覚に調節することができる。たとえば、曲面616cのカーブを適宜設計しておくことによって、回動操作時のスムーズさを任意に選択でき、また、装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の間で装飾パネル装着部材602を押圧/規制する面が切り替る時の、その初期と後期の操作感覚を異なるものに制御することもできる可能性がある。
また、以上では、固定部材601が回転式である構造を例示したが、固定部材601が固定位置〜半固定(仮押さえ)位置〜開放位置の間で移動する形態は回転(回動)である必要はなく、揺動式や、例えば図11(e)〜(j)に示すような固定部材601が案内部材に沿ってスライドし、固定位置〜半固定(仮押さえ)位置〜開放位置の間で直線的に移動する構成を用いることもできる。
図11(e)〜(j)は、このようなスライド式の固定部材601の構造を示しており、図11(e)、(g)、(i)はスライド式の固定部材601の上面図、図11(f)、(h)、(j)はスライド式の固定部材601の背面図である。特に、図11(e)、(g)、(i)は固定部材601と装飾パネル装着部材602を前面扉102の上方(あるいは下方)から、図11(f)、(h)、(j)は固定部材601と装飾パネル装着部材602を前面扉102の後方から示している。ここでも、上述の固定部材601の各部位と機能的に同様の部位には、上記と同じ参照符号を付してある。
図11(e)〜(j)の固定部材601は、ほぼ直方体の基材部分の先端部を切り欠いて、2つの押圧/規制面、すなわち、装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621を形成したものである。装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の高さの差は、ここでも前述の高さhと同じにとってある(図11(i))。
固定部材601は、プラスチックや金属から例えば一体形成によって構成され、その後部(背面)には、操作部609を設けてある。図示のように、操作部609の後部(背面)の操作面には、電気部品のスライドスイッチなどにあるような滑り止めのようなぎざぎざを付けておくと、確実に操作部609のスライド操作を行うことができる。
固定部材601は、装飾パネル装着部材602を取り囲む前面扉102(明瞭に図示していないが、装飾パネル装着部材602の左側部分)等に形成された例えばトンネル状の案内部材630にガイドされ、図の左右方向に摺動自在となっている。操作部609は後述の固定位置、半固定(仮押さえ)位置、および開放位置の間で、案内部材630には規制されずに何らかの方法で移動できるようにしておく。例えば、ここでは固定部材601の操作部609の設けられていない実質部分を図示よりも(図の左方に)長く形成しておき、この部分が、後述の固定位置、半固定(仮押さえ)位置、および開放位置のいずれにおいてもトンネル状の案内部材630にガイドされるように構成することが考えられる。
案内部材630の、上下の内面には、図11(f)、(h)、(j)に示すようにそれぞれ3つの凹部632、632、632が形成してある。これら凹部632、632、632は、右より、固定部材601の固定位置、半固定(仮押さえ)位置、および開放位置をそれぞれ決定するものである。
上下の凹部632、632には、図11(f)、(h)、(j)にそれぞれ示すように固定部材601の上下面に設けられた凸部631、631が係合できるようになっている。
凸部631、631は、固定部材601がプラスチックなどから成る場合には単なるリブとして形成しても良いが、あるいは凸部631、631が固定部材601の外部に向かって常時突出するような付勢力を与えるスプリング等の付勢手段を固定部材601に内装しておいても良い。あるいは、上述の回転式の固定部材601と同様、凸部631、631よりも内側の部分に適宜開口部などを形成しておき、これによって凸部631、631の周囲が変形できるようにしておく構成でもよい。このような構成により、固定部材601を案内部材630内でスムーズにスライドさせることができる。
図11(e)、(f)は装飾パネル装着部材602の固定状態を、図11(g)、(h)は装飾パネル装着部材602の半固定状態を、図11(i)、(j)は装飾パネル装着部材602の開放状態をそれぞれ示している。これら図11(e)〜(j)においても、固定部材601が装飾パネル装着部材602(あるいはさらに装飾パネル270)の装着状態を固定状態/半固定(仮押さえ)状態/開放状態に制御する機能は上記実施例と同等である。
まず、図11(e)、(f)のように固定部材601を最も右方の固定位置に移動し、案内部材630の最も右の凹部632、632と固定部材601の凸部631、631を係合させた場合、固定部材601はその下面と実質同一の装飾パネル装着部材押圧部616により装飾パネル装着部材602を前方(図11(e)の下方に相当)へ押圧し、固定する。この状態において、装飾パネル装着部材602を介して不図示の装飾パネル270が装飾パネル保持部605(不図示)内の所定位置に押圧固定される点は前述の回転式の固定部材601を用いた構成と全く同様である。
また、図11(g)、(h)のように固定部材601を中央の半固定位置に移動し、案内部材630の中央の凹部632、632と固定部材601の凸部631、631を係合させると、固定部材601はその下面と実質同一の装飾パネル装着部材押圧部616が装飾パネル装着部材602に対面しなくなる。この状態が半固定(仮押さえ)位置である。この状態では、装飾パネル装着部材602および不図示の装飾パネル270が装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621の高さの差(h)だけ、前後(図11(g)の上下)に移動可能な空間が生じる。なお、図11(g)では、装飾パネル装着部材規制部621と装飾パネル装着部材602の空隙を小さく図示してあるが、実際には、図11(i)に示した高さhの範囲で移動することができる。この半固定(仮押さえ)状態も、前述の回転式の固定部材601を用いた構成と全く同様である。この半固定(仮押さえ)状態では、前述の図9に示したような手法によって、前面扉102の前方から装飾パネル270を取り外したり、交換したりすることができる。
また、図11(i)、(j)のように固定部材601を左方の開放位置に移動し、案内部材630の最も左の凹部632、632と固定部材601の凸部631、631を係合させると、固定部材601の装飾パネル装着部材押圧部616、および装飾パネル装着部材規制部621はいずれも装飾パネル装着部材602に対面しなくなる。この状態が開放位置である。この状態では、固定部材601が装飾パネル装着部材602の背面に位置しなくなるため、装飾パネル装着部材602および不図示の装飾パネル270は、後方(図11(i)の上方)に向かって取り外すことができる。この開放状態も、前述の回転式の固定部材601を用いた構成と全く同様である。
以上に示したように、直線的に固定部材601が移動するような構成によっても、少なくとも固定位置と半固定位置の、2つの異なる位置で装飾パネル装着部材602を押圧固定、ないし規制する装飾パネル装着部材押圧部616と装飾パネル装着部材規制部621を形成しておくことによって、上述の回転式の固定部材601と何ら変らない動作が可能である。
以上に説明したように、本実施例によれば、一つの固定部材601の移動により複数の部材(装飾パネル装着部材602および装飾パネル270)の固定状態を切り替えつつ、さらに固定部材601による固定状態が切り替え可能となる範囲においては固定部材がその位置において一時的に固定(駐止)される構成としたことで、リサイクル等による装飾パネル270などの交換の際に、特別な工具等を用いずに交換作業が可能で、初めて交換作業をする作業員でも、複数の固定状態のうち任意の固定状態を選択することができ、作業効率の向上を望むことが出来る、という優れた効果がある。
なお、上記実施例では、固定部材601は、装飾パネル装着部材602および装飾パネル270が着脱不能な第1の位置、装飾パネル270が着脱可能、かつ装飾パネル装着部材602が着脱不能な第2の位置において、装飾パネル装着部材602に対する押圧力を印加するか、あるいは、装飾パネル装着部材602に対する前後の位置規制のみを行なうかを選択できるようにした。より抽象的に言えば、固定部材601は、装飾パネル装着部材602に対する少なくとも2つの規制状態を得られるように構成されている、とも言える。固定部材601がこのように異なる装飾パネル装着部材602の位置につき異なる制御状態を有する複数の制御面を有する場合には、例えば装飾パネル装着部材602や装飾パネル270などの部材の厚みが変更された場合にも、固定部材601の設計変更を行うことなく、旧部品の固定部材601を代用可能となる余地がある。
また、上記実施例の構成によれば、締結部材としての固定部材601を外さないでも複数の部材(装飾パネル装着部材602や装飾パネル270)の全部取り付け、他の部材を固定しつつも、特定の選択されたもののみを外したり、全て取外したりする、といった着脱操作の自由度が高くなる利点がある。
また、従来は、装飾パネル装着部材602に基板が取り付けられていたため、装飾パネル270の交換の際には一度基板からハーネス等を抜いた上で締結部材を取外さなければ装飾パネル270を交換できなかったが、上記実施例の構成であれば、固定部材601を第2の位置に回転させれば、装飾パネル装着部材602を取り外さずに装飾パネル270を交換することができ、市場に出回った遊技機等を回収し、その機種特有の部位(パネル等の固有機種名が印字された部位)のみを交換し、その他の部位を再利用する場合等に非常に適している。
<種々の変形例>
上記実施例では、装飾パネル装着部材602は前面扉102の装飾パネル装着部材受け入れ部606、606…と装飾パネル装着部材602のほぼ半円形の凸部604、604…の係合により、上下左右方向の移動が規制されるようにしている。これにより固定部材601が半固定位置(第2の位置)にある際には、前後方向に動かしたとしても固定部材の規制部が規制しているため取り外すことが出来ないよう装飾パネル装着部材602を規制できる。ただし、このように装飾パネル装着部材602を規制する構成は、上記のような装飾パネル装着部材受け入れ部606と凸部604による構成に限定されるものではなく、装飾パネル装着部材602の移動方向を前後方向のみに規制できるようなものであればどのようなものであってもよい。例えば、装飾パネル保持部605の内部形状と装飾パネル装着部材602の外形を適当な凹凸を含む形状で整合していれば、両者の嵌合により、前後方向の押圧力は解除しながら装飾パネル装着部材602に対する上下左右方向の移動規制は行う、といった制御は可能である。
装飾パネル装着部材602および装飾パネル270が着脱不能な固定部材601の第1の位置、装飾パネル270が着脱可能、かつ装飾パネル装着部材602が着脱不能な固定部材601の第2の位置、あるいは装飾パネル装着部材602および装飾パネル270が着脱可能な第3の位置(開放位置)は、文字などによって適当な場所に表示することができる。例えば、このような表示は、固定部材601の回転範囲の周囲(装飾パネル装着部材602や前面扉102の背面)に刻印やステッカの貼付などによって付すことができる。例えば、固定部材601の一部(例えば背面)にダイヤル部材の指示針として見立てることができるような刻みを入れ、この刻みが、固定部材601の回転範囲の周囲(装飾パネル装着部材602や前面扉102の背面)の文字表示、例えば「固定」、「仮押さえ」、「開放」といった文字列を固定部材601の各駐止位置で指すように構成することが考えられる。
上記実施例では、固定部材601の駐止手段は凸部612と、この凸部612が係合する凹部603aから構成したが、駐止手段には磁石の磁力などを利用することも考えられ、駐止手段には任意の構成を採用してよく、固定部材601の駐止手段は例えばや部材同士の係止等の一定以上の力を加えることで固定が解除可能であればされるものであればどのように構成されていてもよい。
<作用効果>
以上に示した実施例の構成をより抽象的にとらえ、その効果を要約して示すと次の通りとなる。上記実施例中の部材との対応は主にかっこ書きで示す。
固定部材(601)を第1の特定部材(装飾パネル270)とその支持部材(装飾パネル装着部材602)とを着脱不能とする第1の位置(固定位置)、または、第1の特定部材(装飾パネル270)を着脱可能としその支持部材(装飾パネル装着部材602)を着脱不能とする第2の位置(半固定位置)に駐止する駐止手段(後述の凸部612、凹部603a)を含む構成を採用したことで、1の固定部材(601)の移動によって複数の部材(装飾パネル270(第1の特定部材)、装飾パネル装着部材602(第1の特定部材の支持部材))の固定状態を切り替え可能に構成しつつ、固定部材によって固定された複数の部材のうち一つのみを交換する際に、その他の部材を取り外さなくても良いため交換作業が非常に楽になる。また、さらに固定部材(601)による固定状態が切り替え可能となる範囲においては固定部材を一時的にその位置に駐止する駐止手段(凸部612、凹部603a)を備えたことで、部材の取り付けや交換の際に作業に慣れていない作業者であっても、固定部材を複数の部材の固定状態を切り替える位置に簡単に固定できるため、作業ミス等が少なくなる、などの効果を期待できることがある。
固定部材に備えられた装飾パネル装着部材押圧部(616)による押圧力によって装飾パネル装着部材(602)を押圧固定する装飾パネル(270)を押圧固定でき、装飾パネル装着部材規制部(621)により装飾パネルのみを交換可能とすることで、機種変更等の際に、例えば固有名称が記されているため複数機種での流用が出来ない装飾パネルのみを交換可能になり作業効率が向上し、且つ複数機種での流用が可能な部材を増やすことで1台にかかるコストを削減できることがある。
装飾パネル装着部材押圧部(616)を装飾パネル装着部材規制部(621)よりも突出させる構成としたことで、固定部材が第2の位置にある際に、装飾パネル装着部材が装飾パネル装着部材押圧部(616)の高さ(h:装飾パネル装着部材規制部(621)との高さの差)と同じ距離を移動可能となり、装飾パネルの押圧固定が解除され、装飾パネル装着部材を取り外さずにパネルの交換が可能となるため、作業効率が向上することがある。
固定部材(601)に備えられた凸部(612)と、装飾パネル装着部材(602)に備えられた凹部(603a)との嵌合により、固定部材によって装飾パネル装着部材押圧部(616)による押圧固定、または装飾パネル装着部材規制部(621)による位置規制がそれぞれ行われる異なる固定/規制状態を得られる各々の位置に固定部材を駐止する構成を採用しているので、作業者は経験に頼らずに複数の部材の固定状態を確実に切り替えることが出来、固定部材の固定位置を間違えることによって生じるパネル破損等を減らすことができることがある。
固定部材(601)に操作部(609)を設けることで作業者の固定部材の移動をしやすくし、且つ操作部が他の部材と接触し固定部材の移動を規制することで、作業者が気付かずに固定部材に必要以上の力を加え、固定部材が本来移動可能な領域から外れてしまうことを防止することができる。また、第1の特定部材(装飾パネル270)とその支持部材(装飾パネル装着部材602)とを着脱不能とする第1の位置(固定位置)において、支持部材(装飾パネル装着部材602)に当接させ、これを上下方向に支持することで、装飾パネル装着部材のガタ付きを防止することが出来ることがある。
固定部材(601)に設けられた凸部(612)の近傍に固定部材の移動方向に沿って開口部(611)を備えることで、固定部材の移動の際に凸部が装飾パネル装着部材の壁面に接触すると、凸部近傍の部材が変形、降伏し、凸部が固定部材(601)の中心方向へと引っ込むため、固定部材の移動の際に凸部が装飾パネル装着部材の内壁面と接触することで生じる摩擦力を軽減することができ、固定部材の消耗を防ぎつつ、移動をスムーズにすることが出来ることがある。
装飾パネル装着部材(602)に固定部材(601)の形状に対応する固定部材受け入れ部(606)を備えたことにより、占有するスペースが小さくなるため、そのスペースを他の装置の設置に使用可能となることがある。
装飾パネル装着部材押圧部(616)と、装飾パネル装着部材規制部(621)との間の部位を傾斜や面取り(616a、616b)、曲面(616c)等から構成することにより、例えば固定部材を上記第2の位置から上記第1の位置へと移動させた際に斜面によって装飾パネル装着部材に徐々に押圧をかけるような制御が可能となり、かつ段差によって固定部材の移動を規制されることなる固定部材の位置変更をスムーズにすることが出来ることがある。
固定部材(601)を上記第2の位置において駐止すると、装飾パネル装着部材(602)の仮押さえ(半固定)位置となり、装飾パネル(270)への押圧が解除され、装飾パネル保持部の近傍に開口部を設けるなどしておくことにより装飾パネルが挿脱可能となり、装飾パネルの交換作業が非常に簡単に行えるようになることがある。
以上では、遊技機の実施例としてスロットマシンを例示したが、本発明はその他にも、パチンコ機、カジノマシンやアーケードゲーム機等の種々の遊技機、特に、装飾表示用のパネルなどを着脱する必要がある遊技機において実施できる。
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
110 左リール
111 中リール
112 右リール
113 図柄表示窓
114 入賞ライン
120 入賞ライン表示ランプ
121 スタートランプ
123 告知ランプ
124 メダル投入ランプ
125 払出枚数表示器
126 遊技回数表示器
127 貯留枚数表示器
128 リールパネルランプ
130 メダル投入ボタン
132 精算ボタン
133 メダル返却ボタン
134 メダル投入口
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
140 ドアキー孔
150 上部ランプ
151 サイドランプ
152 中央ランプ
153 腰部ランプ
154 下部ランプ
155 メダル払出口
156 メダル受皿
160 音孔
162 タイトルパネル
163 扉
170 メダルセレクタ
190 演出装置
270 装飾パネル
272 上部スピーカ
274 演出制御基板収納ケース
290 演出装置
601 固定部材
602 装飾パネル装着部材
603 固定部材受け入れ部
604、604 凸部
605 装飾パネル保持部
606 装飾パネル装着部材受け入れ部
607 レール
608 基板
609 操作部
610 係合面
611 開口部
612 凸部
613〜615、617 リブ
616 装飾パネル装着部材押圧部
618 貫通孔
620 固定部材移動規制部
621 装飾パネル装着部材規制部
630 案内部材
631 凸部
632 凹部

Claims (10)

  1. 遊技機を構成する第1の特定部材及び第2の特定部材と、
    前記第1の特定部材を支持する支持部材と、
    前記第1の特定部材と前記支持部材の、前記第2の特定部材に対する固定状態を制御すべく、
    遊技機に対して変位可能に取り付けられた固定部材と、
    前記固定部材を、
    少なくとも前記第1の特定部材と前記支持部材とを着脱不能とする第1の位置、
    または、
    前記第1の特定部材を着脱可能とし前記支持部材を着脱不能とする第2の位置に駐止する駐止手段を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の特定部材は遊技機を装飾する装飾パネルであり、
    前記第2の特定部材は装飾パネル保持部を有し、
    遊技機本体に開閉可能に取り付けられる扉体であり、
    前記支持部材は前記装飾パネルを前記装飾パネル保持部に押圧固定する装飾パネル装着部材であり、
    前記固定部材は、
    前記第1の位置で前記装飾パネル装着部材に対して押圧力を加え前記装飾パネル装着部材を押圧固定する装飾パネル装着部材押圧部と、
    前記第2の位置で前記装飾パネル装着部材の移動を接触により規制する装飾パネル装着部材規制部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記固定部材の前記装飾パネル装着部材押圧部は、
    前記装飾パネル装着部材規制部よりも前記扉体の方向に突出して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記固定部材が前記扉体に回動可能に軸支され、前記駐止手段は、前記固定部材を凹凸部の嵌合を介して前記第1の位置または前記第2の位置に駐止することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記装飾パネル装着部材は、前記固定部材に対応した形状の固定部材受け入れ部を有することを特徴する請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記固定部材は該固定部材を変位させる操作力を受容する操作部を有し、前記操作部は、前記固定部材が前記第1の位置にある時、前記装飾パネル装着部材と接触して前記装飾パネル装着部材を支持し、また、前記扉体に設けられた固定部材移動規制部と接触することによって、前記固定部材の移動範囲が規制されることを特徴する請求項4に記載の遊技機。
  7. 前記固定部材の前記凸部近傍に、該凸部近傍を外力によって変形させるための開口部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  8. 前記固定部材は、前記装飾パネル装着部材押圧部と前記装飾パネル装着部材規制部との間に傾斜部を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記装飾パネル保持部は、前記固定部材が前記装飾パネル装着部材押圧部の前記装飾パネル装着部材に対する押圧力が解除される前記第2の位置にある時に、前記押圧力の方向とは異なる方向に前記装飾パネルを挿脱可能な開口部を有することを特徴とする請求項2乃至8に記載の遊技機。
  10. 複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
    抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、
    抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、
    図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段を備えたスロットマシンとして構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の遊技機。
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