JP4188019B2 - 遊技機用施錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に使用される施錠装置に係り、特には外枠に対して中枠が開閉可能に設けられ、前記中枠に対して前枠が開閉可能に設けられた遊技機に使用される施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、透視保護窓である前枠、遊技に供する部材を備える中枠、遊技島に設置される際に固定される外枠を備えたものが一般的であった。このような遊技機では、外枠に対して中枠が回動開閉可能に設けられ、中枠に対して前枠が回動開閉可能に設けられる。かかる中枠及び前枠については、パチンコホールの従業員以外の者が開けることができないように通常は施錠される。なお、従来において施錠手段(主としてシリンダー錠)は、中枠に設けられていた。
【0003】
以前までの遊技機では、表示枠(前枠)は中枠の前面の一部に設けられてきた。しかし、近年になってデザインの統一化が計られた結果、表示枠(前枠)は前面の枠に一体的に設けられるようになってきた。
【0004】
この流れを受けて、パチンコ球を遊技媒体としたスロットマシン(以下「パチンコ式スロットという。」であってベルト式表示装置を用いたものでは、前枠に、ベルト式表示装置の透視保護窓が取り付けられるばかりでなく、遊技に供する部材(上下2つの球受皿、ベルト停止装置、音声発生装置、発光装置、球処理装置、各種基板類など)が数多く取り付けられる傾向にある。そのため、パチンコ式スロットの前枠には多大な重量が掛かり、その結果として前枠の形状が変形しやすくなり、枠同士のガタつきによって開閉動作が困難になる。よって、前枠の強度を向上する必要性が近年生じてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図8に示すような施錠装置102を中枠103に設けた従来のパチンコ式スロット101では、前枠104は施錠装置102の部分を切り貫いた形状であったため、前枠104の強度が足りなくなるという問題があった。また、このような部分を切り貫いた形状にすると、デザイン上美観を損なうおそれがあった。しかも、施錠装置102の近くに切れ目105があることは、防犯性の観点からも好ましくないという問題があった。
【0006】
従来におけるパチンコ式スロットの前枠としては、そのほか、鍵穴部分のみを切り貫いた形状のものも提案されている。しかしながら、前枠を中枠から開く場合には、鍵と前枠との干渉を避けるために一旦鍵を鍵穴から抜かなければならず、操作性がよくなかった。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の枠を施錠・解除することができることに加え、前枠の強度を保ちつつデザイン性及び操作性の向上を達成することができる遊技機用施錠装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外枠に対して中枠が開閉可能に設けられ、前記中枠に対して前枠が開閉可能に設けられた遊技機に使用される施錠装置において、透視保護窓及び遊技に供する部材を有する前枠に設けられ、操作によって回動可能な第一解錠片及び第二解錠片を有する施錠手段と、前記前枠の自由端側の端縁にて上下方向に沿って延びる状態で設けられ、前枠固定板と前枠ガイド板とからなり、全体として断面略L字状かつ棒状に形成された前枠ベース体と、前記前枠ガイド板に接して移動可能に設けられ、前枠鉤部を有する第一可動板と、前記中枠の自由端側の端縁にて上下方向に沿って延びる状態で設けられ、中枠固定板と中枠ガイド板とからなり、全体として断面略L字状かつ棒状に形成された中枠ベース体と、前記中枠ガイド板に設けられ、前記前枠鉤部に対して係合する前枠鉤受部と、前記中枠ガイド板に接して移動可能に設けられ、中枠鉤部を有する第二可動板と、前記外枠に設けられ、前記中枠鉤部に対して係合する外枠鉤部とを備えるとともに、前記施錠手段は、一方向に回動させたときに前記第一可動板が動くことにより前記前枠を開放させる第一操作と、他方向に回動させたときに前記第二可動板が動くことにより前記前枠を含む前記中枠を開放させる第二操作とを、選択的に行いうるように構成され、前記前枠を閉めたときに、前記前枠鉤部と前記前枠鉤受部とが係合するとともに、前記前枠ベース体と前記中枠ベース体とが互いの断面略L字状の内面側を向かい合わせた状態で配置されるように構成されていることを特徴とする遊技機用施錠装置をその要旨とする。
【0014】
従って、請求項1に記載の発明によると、例えば、施錠手段に鍵を挿入して一方向に回動させると、第一解錠片の回動に伴って第一可動板及びそれに設けられている前枠鉤部が動く結果、中枠ベース体が有する前枠鉤受部との係合が解除される。このような第一操作を行うことにより、中枠を閉めたままで前枠のみを開放させることができる。また、施錠手段に鍵を挿入して他方向に回動させると、第二解錠片の回動に伴って第二可動板及びそれに設けられている中枠鉤部が動く結果、外枠が有する外枠鉤部との係合が解除される。このような第二操作を行うことにより、前枠を含む中枠を開放させることができる。
【0015】
また、中枠を閉めたままで前枠のみを開放させたいときであったとしても、施錠手段が中枠ではなく前枠に設けられているので、施錠手段に挿入した鍵が前枠と干渉することもない。よって、いちいち施錠手段から鍵を抜く必要がなく操作性に優れている。さらにこの場合には、前枠において中枠に設けた施錠装置に対応した部分に切り貫き部を形成しなくてもよくなるので、それによる前枠の強度低下を回避できかつデザイン性も向上する。なお、前枠に透視窓部材や遊技に供する部材を備える構成であることから、例えばこれらを一体成形すれば遊技機の美観が向上し、デザインの統一感も確実に増すようになる。
【0016】
しかも、前枠固定板と前枠ガイド板とからなる前枠ベース体は、棒状であることから前枠の自由端側のフレームとしても機能する。よって、前枠の強度を保持することができ、遊技に供する部材を数多く取り付けることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記前枠鉤部は、前記中枠鉤部よりも小さくかつ前記前枠固定板と平行となるように前記前枠固定板側に直角に折り曲げられており、前記前枠鉤受部は、全体として直角には折り曲げられておらず、前記中枠の自由端側の端縁に形成された切れ目状の前枠鉤受部突出用開口部を介して前記中枠の前面側に突出するとともに、前記前枠鉤部の折り曲げられた先端部の上側に乗った状態となって係合しうることをその要旨とする。請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記前枠鉤部の折り曲げられた先端部は、さらに前記前枠固定板側に折り曲げられていることをその要旨とする。
一般的に前枠は中枠に比べて頻繁に開閉される。このため、前枠の開閉に関与する前枠鉤部は中枠の開閉に関与する中枠鉤部に比べて外部に露出する頻度が高く、それゆえ前枠鉤部をパチンコホールの従業員が引っ掛けて変形させる可能性も高い。しかしながら、請求項2,3に記載の発明によると、前枠鉤部を中枠鉤部よりも小さくしかつ前枠固定板側に折り曲げた構成としているため、前枠鉤部の突出度合いが従来に比べて確実に少なくなり、従業員が前枠鉤部を不用意に引っ掛けにくくなる。しかも、前枠鉤部を折り曲げたことにより前枠鉤部自体の強度も向上する。以上のことから、前枠鉤部の変形を確実に防止することができる。
【0017】
ここで「遊技に供する部材」とは、遊技に供する目的で前枠の前面側または背面側に取り付けられた各種部材のことをいい、具体的には音声発生装置、発光装置、各種基板類(主制御基板、サブ制御基板、電源基板など)などを挙げることができる。遊技媒体として遊技球を用いるような遊技機である場合の「遊技に供する部材」としては、さらに、上下2つの球受皿、遊技球処理装置などを挙げることができる。また、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ式スロットである場合の「遊技に供する部材」としては、さらに、回動部停止装置、BETボタン、スタートレバー、精算ボタンなどを挙げることができる。また「透視保護窓」とは、遊技に関係する領域を視認可能な状態で保護する光透過性の窓のことをいい、例えばパチンコ式スロットにおいては、回動装置を保護するための窓や、その他の表示装置を保護するための窓(例えば演出用液晶表示装置などがある場合にはその保護窓)を挙げることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記第一操作によって前記前枠を開放させた状態において、さらに前記中枠を開放させる際に手動操作される中枠解錠手段を備えることをその要旨とする。
【0019】
従って、請求項4に記載の発明によると、第一操作によって前枠を開放させた状態において中枠解除手段を手動操作することにより、第二可動板及び中枠鉤部を動かすことができ、これにより外枠が有する外枠鉤部との係合を解除することができる。よって、とりわけ第二操作を行わなくても、前枠を開放した後にさらに中枠を速やかにかつ簡単に開放させることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項3において、前記第二可動板には、前記第二操作の際に前記第二解錠片によってその底辺が押し上げられる中枠解除部と、前記第一操作によって前記前枠を開放させた状態において、さらに前記中枠を開放させる際の手動操作時にその底辺が押し上げられる中枠解錠手段とが、異なる位置に個別に設けられていることをその要旨とする。
【0021】
従って、請求項5に記載の発明によると、中枠解錠手段を手動で押し上げる動作により、第二可動板及び中枠鉤部を動かして、外枠が有する外枠鉤部との係合を解除する構成を採用している。このため、押し下げ動作による場合とは異なり、例えばパチンコホールの従業員が中枠解錠手段を不用意に引っ掛けてしまうこと等により、誤って解錠してしまうことが起こりにくい。また、本発明のように中枠解錠手段と中枠解錠部とを別個にした構成であれば、例えば中枠解錠手段を兼ねる中枠解錠部とした構成に比べて、個々の目的に応じて最適な形状を採用することができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5のいずれか1項において、前記中枠固定板には中枠ガイドスリットが設けられるとともに、前記第二可動板には前記中枠ガイドスリットに挿通される可動範囲規制部が設けられ、前記可動範囲規制部が前記中枠ガイドスリットの端縁に当接することにより、前記第二可動板の可動範囲が規制されるように構成されていることをその要旨とする。
【0023】
従って、請求項6に記載の発明によれば、可動範囲規制部が中枠ガイドスリットの端縁に当接することにより第二可動板の可動範囲が規制されるため、第二可動板が可動範囲を超えて動いてしまうことによる不具合の発生を未然に防止することができる。例えば、第二可動板を通常位置に復帰させる付勢手段を有するような場合には、その付勢手段の機能低下が防止される。また、特に可動範囲規制部が中枠ガイドスリットの下側端縁に当接しているときには、実質的に第二可動板が下方から支持された状態となるので、中枠鉤部を介して第二可動板に掛かる荷重を確実に受け止めることができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によると、請求項3乃至6のいずれか1項において、前記第一可動板において前記第一解錠片の近傍の位置にはスリット部が設けられるとともに、前記前枠ガイド板において前記第一解錠片の近傍の位置には、前記スリット部よりも下方向に長い前枠ガイドスリットが設けられ、前記第一解錠片が前記スリット部の下側端縁に当接して押圧することにより前記第一可動板を下動させるとともに、前記第一解錠片が前記前枠ガイドスリットの下側端縁に当接することにより前記第一可動板の下動を規制するような位置関係が設定されていることをその要旨とする。
【0025】
従って、請求項7に記載の発明によると、第一解錠片がガイドスリットの下側端縁に当接することにより第一可動板のそれ以上の下動が規制される。よって、第一可動板が可動範囲を超えて動いてしまうことによる不利益の発生を未然に防止することができる。例えば、前枠ガイド板からの第一可動板の外れ等が未然に防止される。また、第一可動板を通常位置に復帰させる付勢手段を有するような場合には、その付勢手段の機能低下が防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態のベルト式表示装置を有するパチンコ式スロット1を図1〜図7に基づき詳細に説明する。なお本実施形態において「左」又は「右」とは、パチンコ式スロット1をその表側(前面側)から見たときの「左」又は「右」を示すものとする。まず本実施形態のパチンコ式スロット1の基本的構成を説明する。
【0029】
図1は本実施形態のパチンコ式スロット1を前面側から見たときの全体斜視図である。図2は前枠2の背面図である。図3は前枠2を開いたときの全体斜視図(ただし外枠4は省略)である。図4は前枠2とともに中枠3を開いたときの全体斜視図(ただし前枠2は省略)である。
【0030】
このパチンコ式スロット1は、遊技島に設置される際に固定される長方形状の外枠4と、外枠4の左端縁側に対して回動開閉可能に軸支された中枠3と、中枠3の左端縁側に対して回動開閉可能に軸支された前枠2とを備えている。
【0031】
図3に示されるように、中枠3の略中央部には、ベルト式表示装置としてのベルトユニット11が取り付けられている。ベルトユニット11は3つのベルト12,13,14を備えている。かかるベルト12,13,14は並列に設けられており、その外周面には所定の数字、文字、図柄等が表示されている。これらのベルト12,13,14は、図示しないサーボモータの駆動力によって、各々独立して回転・停止できるように構成されている。中枠3の前面側においてベルトユニット11の上方位置には、図示しない遊技球管理基板等が配設されている。一方、中枠3の背面には、主制御基板、電源基板、BCユニット等(いずれも図示略)が配設されている。
【0032】
図1に示されるように、前枠2の前面の上部位置には、装飾効果を高めるために所要の色彩や図柄等を印刷したパネル15が配設されている。一方、図2,図3に示されるように、前枠2の背面においてパネル15に対応した位置には、保護ケースに収容された状態でサブ基板16が配設されている。前枠2の前面においてパネル15の両脇には、LEDを用いた発光装置17が一対配設されている。前記一対の発光装置17の後側には、発光装置17の発光を制御するための図示しないLED基板がそれぞれ設けられている。前枠2の前面において発光装置17の下方位置には、さらに別の発光装置18が一対配設されている。前記発光装置18の後側にも、図示しないLED基板がそれぞれ設けられている。
【0033】
前枠2の前面においてパネル15の下方位置には、透視保護窓の一種である演出用表示窓19が配設されている。前枠2の背面において演出用表示窓19に対応した位置には、各種の演出を行ったり遊技状態を表示したりするためのサブ表示装置20が、表示部分を演出用表示窓19側に臨ませた状態で配設されている。前枠2の前面において演出用表示窓19の左右両側位置には、開口部を有するスピーカ取付部21が一対形成されている。前枠2の背面において一対のスピーカ取付部21に対応した位置には、音声発生装置である図示しないスピーカが、コーン側をスピーカ取付部21に臨ませた状態で配設されている。
【0034】
前枠2の前面中央部には長方形状をした透視保護窓22が装着されている。この透視保護窓22は、中枠3に設けられたベルトユニット11の可変表示領域(各ベルト12,13,14における上下3図柄分)、つまり遊技に関係する領域を視認可能な状態で保護している。透視保護窓22の周囲には発光装置23が配設されている。前枠2の背面において透視保護窓22に周囲には、発光装置23の発光を制御するためのLED基板24が複数設けられている。
【0035】
前枠2の前面において透視保護窓22の下方位置には上皿球排出口27を有する上球受皿25が配設され、さらにその下方には下皿球排出口28を有する下球受皿26が配設されている。上球受皿25には、スタートレバー31、ベルト停止装置である3つのベルト停止ボタン32、1BETボタン33、MAXBETボタン34、球取り込みボタン35、球抜きボタン36が配設されている。上球受皿25の左側位置には精算ボタン37が設けられ、右側位置にはリセットスイッチ38が設けられている。一方、下球受皿26には、灰皿40及び球抜レバー41が配設されている。前枠2の背面下部領域には遊技球取込装置42が配設されている。
【0036】
つまり、本実施形態のパチンコ式スロット1の場合、図1〜図3に示されるように、多くの部材(演出用表示窓19、透視保護窓22及び各種の遊技に供する部材)が取り付けられた前枠2には、多大な重量が掛かっている。
【0037】
上記構成のパチンコ式スロット1では、メダルに代わる遊技媒体としてパチンコ球が用いられ、これにより図柄組合せゲームが行われる。遊技者は、球取り込みボタン35を操作してパチンコ球を取り込み、1BETボタン33やMAXBETボタン34を適宜操作してベット数を設定した後、スタートレバー31を操作してベルトユニット11のベルト12,13,14を回転させる。ベルト12,13,14の回転が始動してから一定時間が経過するか、あるいは遊技者がベルト停止ボタン32を操作すると、各ベルト12,13,14の回転が停止する。このとき、透視保護窓22を介して目視可能なベルトユニット11の可変表示領域に現れる図柄が、特定の組み合せ態様になった場合には、パチンコ球が賞球として払い出される。なおこの場合には、各種発光装置17,18,23の点滅やスピーカからの発声等により遊技状態を告知する演出が行われ、遊技者の興趣を高めるようになっている。
【0038】
さて次に、本実施形態の特徴的構成である施錠装置51の構成について詳細に説明する。図5(a)〜図5(c)は施錠装置51を構成するシリンダー錠52、前枠ベース体53、中枠ベース体54等をそれぞれ異なる角度から見たときの斜視図である。図6(a)〜図6(c)は施錠装置51を構成するシリンダー錠52、前枠ベース体53等をそれぞれ異なる角度から見たときの斜視図である。図7(a)〜図7(c)は施錠装置51を構成する中枠ベース体54等をそれぞれ異なる角度から見たときの斜視図である。
【0039】
本実施形態の施錠装置51は、パチンコ式スロット1の右端縁(即ち前枠2及び中枠3を開閉するとき自由端となる側の端縁)に上下方向に沿って延びる状態で設置されている。かかる施錠装置51は複数の部材によって構成され、それら部材は前枠2、中枠3、外枠4のうちのいずれかに取り付けられている。
【0040】
図5,図6に示されるように、前枠2に取り付けられる金属製の前枠ベース体53は、前枠固定板61と前枠ガイド板62とからなり、全体として断面略L字状かつ棒状に形成されている。前枠固定板61におけるシリンダー錠取付部63は、他の部分に比べて若干幅広に形成されている。前枠ガイド板62において前記シリンダー錠取付部63近傍の箇所は、前枠ガイド板62の外面側に向かって突出する屈曲部位64となっている。シリンダー錠取付部63の外面側には、シリンダー錠52が取り付けられている。シリンダー錠52の自由端側(前端側)には、鍵を挿し込むための鍵穴が形成されている。シリンダー錠52の固定端側(後端側)は、シリンダー錠取付部63の内面側にねじ止めされている。シリンダー錠52はその固定端側にカム板66を備えており、そのカム板66は第一解錠片67及び第二解錠片68を有している。第一解錠片67はカム板66の径方向に突出され、第二解錠片68はカム板66の軸線方向に突出している。なお、かかるカム板66及び解錠片67,68は、鍵穴に挿し込まれた鍵の回動操作に伴って同じ方向に一体回動するように構成されている。
【0041】
図5,図6に示されるように、前枠ベース体53は、ピン摺動機構によって前枠ガイド板62の内側面に摺接可能に連結された第一可動板69を備えている。第一可動板69は金属材料を用いて形成された長尺状の部材であり、その上下両端には自身の長手方向に沿って延びるガイド長孔70が形成されている。第一可動板69において前記一対のガイド長孔70よりも内端側の位置には、前枠鉤部71がそれぞれ突設されている。これらの前枠鉤部71は全体的に前枠固定板61側(即ち中枠3とは逆側)に折り曲げられることで略L字状に形成されている。その結果、前枠鉤部71において折り曲げ部分よりも先端側部分は前枠固定板61とほぼ平行な位置関係となっている。このため、前枠鉤部71の中枠3の方向へ突出する度合いは、従来構成に比べて非常に少なくなっている。また、前枠鉤部71において最も先端となる部分(より正確には最も先端となる部分の6〜7mm基端側)は、さらに前枠固定板61側に約90°折り曲げられている。そして、前枠鉤部71の折り曲げられた先端部の上側には、後述する前枠鉤受部84が乗った状態となって係合するようになっている。
【0042】
図6に示されるように、前枠ガイド板62の内側面において上下方向に離間する2箇所には上記のピン摺動機構の一部である連結ピン72が突設され、それらの連結ピン72は前記ガイド長孔70に対して各々挿通されている。このように連結された第一可動板69を動かすと、連結ピン72がガイド長孔70に沿ってガイドされつつ上下方向に摺動し、結果として第一可動板69が自身の長手方向に沿って動くようになっている。
【0043】
前枠固定板61及び第一可動板69には、ばね係止フック74,75が切り起こすことにより各々形成されている。それらのばね係止フック74,75には、第一可動板69を元の位置に復帰させるための付勢手段であるコイルばね73の両端が引っ掛けられている。本実施形態において具体的には、前記コイルばね73は、下動した第一可動板69を元の上方位置に弾性復帰させる役割を果たしている。
【0044】
図6に示されるように、第一可動板69において第一解錠片67の近傍の位置には前枠ガイド板62の屈曲部位64に対応して同様の屈曲部位76が形成されるとともに、その屈曲部位76にはスリット部77が設けられている。前枠ガイド板62の屈曲部位64において第一解錠片67の近傍の位置には、スリット部77よりも下方向に長い前枠ガイドスリット78が設けられている。前枠ガイドスリット78はスリット部77と連通している。鍵の回動操作を行った場合、第一解錠片67の先端部下側部分は、スリット部77及び前枠ガイドスリット78の下側端縁に当接しうるようになっている。そして、第一解錠片67がスリット部77の下側端縁に当接して押圧することにより、第一可動板69が下動するように構成されている。また、第一解錠片67が前枠ガイドスリット78の下側端縁に当接することにより、第一可動板69のそれ以上の下動が規制されるように構成されている。
【0045】
そして上記前枠ベース体53は、図3に示されるように、前枠2の自由端縁背面側に設けられた複数の取付ステーに前枠固定板61をねじ止めすることにより、上下方向に沿って延びる状態で取り付けられている。なお、シリンダー錠52の鍵穴部分は、前枠2の右端縁中央部に円形状に形成された鍵穴開口部Kから露出している。
【0046】
図5,図7に示されるように、中枠3に取り付けられる金属製の中枠ベース体54は、中枠固定板81と中枠ガイド板82とからなり、全体として断面略L字状かつ棒状に形成されている。中枠ガイド板82の上下両端部には、第一可動板69に突設された前枠鉤部71に対して係合する前枠鉤受部84がそれぞれ突設されている。これらの前枠鉤受部84は、先端部が下方を向く鉤状に形成されている。なお、前枠鉤受部84において鉤状に形成された部分は、上記の前枠鉤部71の折り曲げられた先端部の上側に対して摺動可能となっている。このため、前枠2を閉方向に動かした場合には前記摺動作用によって前枠鉤部71が円滑に移動し、この円滑な移動を経て前枠鉤受部84と前枠鉤部71とが係合する。
【0047】
図5,図7に示されるように、中枠ベース体54は、リンク摺動機構によって中枠ガイド板82の内側面に摺接可能に連結された第二可動板83を備えている。第二可動板83は金属材料を用いて形成された長尺状の部材であり、中枠固定板81における離間した3箇所にて切り起こし形成されたガイド突起89によって外れないようにガイドされている。第二可動板83はその上下両端に中枠鉤部90をそれぞれ備えている。一対の中枠鉤部90は第二可動板83の両端部及び中枠ベース体54の両端部に対してリベット96,97で連結され、これにより4点リンク機構が構成されている。リベット96は、中枠鉤部90の所定位置を中枠ベース体54の中枠ガイド板82の端部に対して連結している。同リベット96は中枠鉤部90が回動する際の支軸となる。一方、リベット97は、中枠鉤部90の基端部を第二可動板83の端部に対して連結している。一対の中枠鉤部90は、中枠固定板81の上下両端に形成された中枠鉤部挿通用スリット91に挿通されることにより、先端部が中枠固定板81の外面側に突出している。中枠鉤部90の先端部は後述する外枠鉤部95と係合可能になっている。中枠鉤部90の先端部上縁側は、中枠鉤部90の基端部から先端部に向かうに従って下降する傾斜面となっている。これにより、解錠後に再び施錠する動作をスムーズに行うことができるようになっている。そして、第二可動板83が上動すると、それに伴ってリベット97がある位置(即ち中枠鉤部90の基端部)も上動する。中枠鉤部90はこのときリベット96がある位置を支軸として全体的に回動し、その先端部が下方向に移動するようになっている。逆に、第二可動板83が下動すると、それに伴ってリベット97がある位置も下動する。中枠鉤部90はこのときリベット96がある位置を支軸として全体的に回動し、その先端部が上方向に移動するようになっている。
【0048】
図5,図7に示されるように、第二可動板83の両端部のほぼ中間位置には、中枠鉤部90と反対の方向に延びる中枠解除部85が突設されている。第二可動板83において中枠解除部85が突設された位置よりも若干上方の位置には、手動操作時に用いる中枠解錠手段86が突設されている。即ち、中枠解除部85及び中枠解錠手段86は、第二可動板83における異なる位置にて個別に設けられている。中枠解錠手段86は、全体的に屈曲形成されるとともに、手動操作時の操作性を考慮してさらに先端部が直角に屈曲形成されている。即ち、中枠解錠手段86の底辺には、操作する者の指に荷重が集中しないように、ある程度の面積をもって指の腹に当接しうる面が形成されている。一方、中枠解除部85は手動操作を目的としたものではないので、中枠解錠手段86に比べて単純な形状になっている。
【0049】
図7に示されるように、中枠固定板81及び第二可動板83には、ばね係止フック94,93が各々突設されている。それらのばね係止フック94,93には、第二可動板83を元の位置に復帰させるための付勢手段であるコイルばね92の両端が引っ掛けられている。本実施形態において具体的には、前記コイルばね92は、上動した第二可動板83を元の下方位置に弾性復帰させる役割を果たしている。
【0050】
図7に示されるように、中枠固定板81の両端部のほぼ中間位置には、中枠固定板81の長手方向に沿って延びる中枠ガイドスリット88が設けられている。第二可動板83において前記中枠解除部85が突設された位置の反対側縁には、突片状の可動範囲規制部87が突設されている。中枠ガイドスリット88の長さは可動範囲規制部87の幅よりも大きめに形成されており、そのような中枠ガイドスリット88には可動範囲規制部87が挿通されている。第二可動板83が所定位置まで下動すると、可動範囲規制部87が中枠ガイドスリット88の下端縁に当接することにより、第二可動板83のそれ以上の下動が規制される。逆に、第二可動板83が所定位置まで上動すると、可動範囲規制部87が中枠ガイドスリット88の上端縁に当接することにより、第二可動板83のそれ以上の上動が規制される。つまり、即ち、中枠ガイドスリット88と可動範囲規制部87との当接により第二可動板83の可動範囲が規制されるように構成されている。
【0051】
そして上記中枠ベース体54は、図4に示されるように、中枠3の自由端縁背面側に中枠固定板81をねじ止めすることにより、上下方向に沿って延びる状態で取り付けられている。図3,図4に示されるように、中枠3の自由端縁には、いずれも幅の狭い切れ目状の前枠鉤受部突出用開口部91、中枠解除部突出用開口部92、中枠解錠手段突出用開口部93が形成されている。前枠鉤受部突出用開口部91は上下方向に離間して一対配置されており、前記2つの前枠鉤受部84はそれら前枠鉤受部突出用開口部91を介して中枠3の前面側に必要最小限だけ突出している。中枠解除部85は中枠解除部突出用開口部92を介して中枠3の前面側に突出し、中枠解錠手段86は中枠解錠手段突出用開口部93を介して中枠3の前面側に突出している。なお、この程度の幅狭な前枠鉤受部突出用開口部91、中枠解除部突出用開口部92、中枠解錠手段突出用開口部93であれば、中枠3の複数箇所に形成されていたとしても、特に中枠3の自由端部分の強度低下にはつながらない。
【0052】
図4に示されるように、外枠4の右側端縁における内壁面には、上下方向に離間して2つの鉤受部材(外枠鉤部95)がねじ止め固定されている。そして、これらの外枠鉤部95には、前記一対の中枠鉤部90がそれぞれ係合するようになっている。なお、2つの外枠鉤部95を用いた本実施形態の構成であれば、外枠鉤部95の部品共用化を図ることができる点で有利である。
【0053】
次に、上記構成の施錠手段51の動作について述べる。
【0054】
遊技者がパチンコ式スロット1を使用して遊技を行っているとき、通常、前枠2及び中枠3はともに閉じられた状態に維持される。このような通常状態(初期状態)においては、カム板66はいずれもの方向にも回動されておらず、いわば中立位置に存在する。従って、このとき第一解錠片67は、スリット部77にも前枠ガイドスリット78の下側端縁にも当接しておらず、第一可動板69はコイルばね73の弾性力によって通常位置である上方位置に付勢されている。よって、各前枠鉤部71は各前枠鉤受部84に対して下側から係合し、これにより前枠2と中枠3とが施錠された状態となっている。このとき第二解錠片68は、中枠解除部85の下側端縁に当接しておらず、第二可動板83はコイルばね92の弾性力によって通常位置である下方位置に付勢されている。なお、このとき可動範囲規制部87が中枠ガイドスリット88の下端縁に当接することで、結果的に第二可動板83の荷重が中枠ベース体54により受け止められる。また、一対の中枠鉤部90は、リベット96を支軸として上方向に回動することで、全体的にほぼ水平な状態になっている。このため、一対の中枠鉤部90の先端部は、外枠4における一対の外枠鉤部95に対して下側から係合している。よって、中枠3と外枠4とが施錠された状態となっている。
【0055】
まず中枠3を閉めたままにして前枠2のみを開放させる動作について説明する。
【0056】
図1に示されるように、前枠2における鍵穴開口部Kから露出する鍵穴に図示しない鍵を挿入して、その鍵を反時計回り方向に回動する(即ち第一操作を行う)と、鍵とともにカム板66、第一解錠片67及び第二解錠片68が反時計回り方向に回動する。この場合、第二解錠片68については何ら他の部材との当接は起こらない反面、第一解錠片67についてはその先端部下側部分がスリット部77に当接する。鍵を反時計回り方向にさらに回動し続けると、第一解錠片67の先端部下側部分がスリット部77の下側端縁を押圧することで、第一可動板69がコイルばね73の弾性力に抗して下動する。その際、第一可動板69とともに各前枠鉤部71が下動する結果、各前枠鉤部71と各前枠鉤受部84との係合が解除され、前枠82と中枠3とが解錠された状態となる。なお、第一解錠片67の先端部下側部分が前枠ガイドスリット78の下側端縁にも当接すると、第一可動板67のそれ以上の下動が規制される。シリンダー錠52は中枠3ではなく前枠2に設けられているので、シリンダー錠52の鍵穴に挿入された鍵が前枠開放時に前枠2と干渉することがない。ゆえに、鍵挿入状態のままで何ら問題なく前枠2のみを開放させることができる。
【0057】
次に、前枠2を含む中枠3を開放させる動作(言い換えると、前枠2を閉めたままで中枠3を開放させる動作)について説明する。
【0058】
図1に示されるように、前枠2の右端縁中央部にある鍵穴開口部Kから露出する鍵穴に図示しない鍵を挿入して、その鍵を時計回り方向に回動する(即ち第二操作を行う)と、鍵とともにカム板66、第一解錠片67及び第二解錠片68が時計回り方向に回動する。この場合、第一解錠片67については何ら他の部材との当接は起こらない反面、第二解錠片68についてはその側部が中枠解除部85の底辺に当接する。鍵を時計回り方向にさらに回動し続けると、第二解錠片68の側部が中枠解除部85の底辺を上方向に押圧することで、第二可動板83がコイルばね92の弾性力に抗して上動する。よって、このような第二可動板83の上動に伴って一対の中枠鉤部90がリベット96を支軸として回動し、中枠鉤部90の先端部が下方向に移動する。これにより中枠鉤部90と外枠鉤部95との係合が解除され、中枠3と外枠4とが解錠された状態となる。なお、可動範囲規制部87が中枠ガイドスリット88の上端縁に当接すると、第二可動板83のそれ以上の上動が規制される。
【0059】
次に、上記第一操作によって前枠2のみを開放させた後にさらに手動で中枠3を開放させる動作について説明する。
【0060】
前枠開放状態においては、中枠3の前面側が露出しており、中枠解除手段86が操作可能な状態となっている。この場合、中枠解除手段86の底辺を指の腹を当てて、中枠解除手段86を押し上げるような動作を行う。このような手動操作の結果、第二可動板83を上動させるとともに一対の中枠鉤部90を下方向に回動させることができ、中枠鉤部90と外枠鉤部95との係合を解除することができる。つまり、鍵を用いた第二操作をとりわけ行わなくても、前枠2を開放した後にさらに中枠3を速やかにかつ簡単に開放させることができる。
【0061】
再び中枠3を閉じる動作を行うと、中枠鉤部90の先端部上端縁が外枠鉤部95に当接する。中枠鉤部90の先端部上端縁は傾斜面になっているので、中枠3と外枠4とが近づくに従って中枠鉤部90がいったん下方に押し下げられる。そして最終的にはコイルばね92の弾性復帰力によって中枠鉤部90が再び上方に回動復帰し、中枠鉤部90と外枠鉤部95とが完全に係合し、その結果中枠3と外枠4とが施錠される。よって、解錠後に再び施錠する動作をスムーズに行うことができる。
【0062】
また、再び前枠2を閉じる動作を行うと、前枠鉤部71と前枠鉤受部84の傾斜面とが当接するとともに、前枠2と中枠3との近接に従って前枠鉤部71及び第一可動板69がいったん下方に押し下げられる。そして最終的にはコイルばね73の弾性復帰力によって前枠鉤部71及び第一可動板69が再び上方位置に復帰し、前枠鉤部71と前枠鉤受部84とが完全に係合し、その結果前枠2と中枠3とが施錠される。
【0063】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
【0064】
(1)本実施形態の施錠装置51によれば、上述のように、第一操作を行うことにより中枠3を閉めたままで前枠2のみを開放させることができ、第二操作を行うことにより前枠2を含む中枠3を開放させることができる。つまり、複数の枠を施錠・解錠することが可能である。それに加え、中枠3を閉めたままで前枠2のみを開放させる際でも、いちいちシリンダー錠52から鍵を抜く必要がないので、極めて操作性に優れている。
【0065】
(2)本実施形態の場合、シリンダー錠52に対応して前枠2に切り貫き部を形成しなくてもよくなるので、切り貫き部の形成による前枠2の強度低下を未然に回避することができ、かつ全体のデザイン性も向上させることができる。なお、本実施形態は前枠2に透視窓部材や遊技に供する部材を備えた構成であることから、例えばこれらを一体成形すればパチンコ式スロット1の美観が向上し、デザインの統一感も確実に増すようになる。
【0066】
(3)しかも、前枠ベース体81は棒状であることから、前枠2の自由端側のフレームとしても機能する。よって、上記施錠装置51を配設することによって前枠2の強度を保持することができ、その結果として、遊技に供する部材を数多く取り付けること等が可能となる。
【0067】
(4)本実施形態では、第二可動板83において異なる位置に、中枠解除部85と中枠解錠手段86とが個別に設けられている。従って、中枠解錠手段86を兼ねる中枠解錠部85とした構成に比べて、個々の目的に最適な形状、配設位置などを採用することができる。具体的にいうと、中枠解除部85については、第二解錠片68との当接によって押し上げられるのに最も適した形状、つまり底辺が折り曲げられていない形状を採用することができる。一方、中枠解錠手段86については、手動操作を行うのに最も適した形状、具体的には底辺を折り曲げた形状を採用することができる。また、操作時において互いに干渉し合わないような位置に、中枠解除部85及び中枠解錠手段86を配設することができる。
【0068】
また本実施形態では、中枠解錠手段86を手動で押し上げる動作により、第二可動板83及び中枠鉤部90を動かして、外枠4が有する外枠鉤部95との係合を解除する構成を採用している。このため、押し下げ動作による場合とは異なり、例えばパチンコホールの従業員が中枠解錠手段86を不用意に引っ掛けてしまうこと等により、誤って解錠してしまうことが構造上起こりにくいという利点がある。
【0069】
(5)本実施形態では、中枠固定板81に中枠ガイドスリット88を設け、第二可動板83に中枠ガイドスリット88に挿通される可動範囲規制部87を設けている。よって、可動範囲規制部87が中枠ガイドスリット88の端縁に当接することにより第二可動板83の可動範囲が規制される。このため、第二可動板83が可動範囲を超えて動いてしまうことによる、コイルばね92のヘタリ等を防止することができる。
【0070】
(6)本実施形態では、第一可動板69にスリット部77を設け、前枠ガイド板62に前枠ガイドスリット78を設けている。そして、第一解錠片67がスリット部77の下側端縁に当接して押圧することにより第一可動板69を下動させるとともに、第一解錠片67が前枠ガイドスリット78の下側端縁に当接することにより第一可動板69の下動を規制するような位置関係を設定している。このため、第一可動板69が可動範囲を超えて動いてしまうことによる不具合の発生、具体的には前枠ガイド板62からの第一可動板69の外れを未然に防止することができる。また、第一可動板69を上方位置に復帰させるコイルばね73のヘタリ等を防止することができる。
【0071】
(7)本実施形態では、一対の前枠鉤部71は、中枠鉤部90よりも小さくかつ前枠固定板61側に直角に折り曲げられている。従って、前枠鉤部71の突出度合いが従来に比べて確実に少なくなり、従業員が前枠鉤部71を不用意に引っ掛けにくくなる。しかも、前枠鉤部71を折り曲げたことにより前枠鉤部71自体の強度も向上する。以上のことから、前枠鉤部71の変形を確実に防止することができる。また、前枠鉤部71を直角に折り曲げて形成したことにより、前枠鉤部71に対して係合する前枠鉤受部84の側を直角に折り曲げて形成する必要がなくなる。ゆえに、中枠3の自由端縁に形成される前枠鉤受部突出用開口部91、中枠解除部突出用開口部92、中枠解錠手段突出用開口部93が幅狭でよくなり、結果的に中枠3の強度低下を未然に防止することができる。
また本実施形態では、前記前枠鉤部71の先端部をさらに前枠固定板61側に折り曲げていることから、前枠鉤受部84において鉤状に形成された部分は、前枠鉤部71の折り曲げられた先端部の上側に対して摺動可能となっている。このため、前枠2を閉方向に動かした場合には前記摺動作用によって前枠鉤部71が円滑に移動し、この円滑な移動を経て前枠鉤受部84と前枠鉤部71とをスムーズにかつ確実に係合させることができる。
【0072】
(8)本実施形態の場合、第一可動板69は、前枠ガイド板62に対していわゆるピン摺動機構により上下摺動可能に連結されている。そしてこのようなピン摺動機構によれば、前枠ベース体53を比較的少ない部品点数で構成することができる。また、ピン摺動機構はリンク機構ほど大きなスペースも要らないので、前枠ベース体53の大型化を回避できるという利点もある。
【0073】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0074】
・施錠装置による第一操作及び第二操作は、実施形態の施錠装置51のような時計回り方向及び反時計回り方向への回動操作に限定されず、これ以外のものであってもよい。例えば、同じ方向への回動操作を行う場合であっても、回動量の相違により第一操作及び第二操作を区別させてもよい。さらには、回動以外の動作(例えば出没動作など)により第一操作及び第二操作を区別させることも可能である。
【0075】
・前枠ガイド板62に対して第一可動板69を摺動可能に連結する機構としては、前記実施形態のようなピン摺動機構に限定されるわけではなく、例えばリンク機構を採用してもよい。リンク機構はピン摺動機構に比べて摺動抵抗が少ないので、このように構成すれば小さい操作力で第一可動板69をスムーズに動かすことが可能となる。なお、中枠ガイド板82に対して第二可動板83を摺動可能に連結する機構としては、前記実施形態のようなリンク機構に限定されるわけではなく、例えばピン摺動機構を採用してもよい。
【0076】
・施錠手段であるシリンダー錠52は、前記実施形態のように別々の解錠部(第一解錠片67及び第二解錠片68)を備えたものであってもよいほか、共通の解錠部を備えたものであってもよい。このように共通の解錠部を有するものの場合、シリンダー錠52に挿入した鍵を例えば反時計回り方向に回動させる(即ち第一操作を行う)と、当該解錠部の一方側の縁部が第一可動板69を押圧し、第一可動板69及びそれに設けられている前枠鉤部71が動く。その結果、中枠ベース体54が有する前枠鉤受部84との係合が解除される。また、挿入した鍵を時計回り方向に回動させる(即ち第二操作)を行うと、当該解錠部の他方側の縁部が中枠解除部85を押圧し、第二可動体83及び中枠鉤部90が動く。その結果、外枠4側との係合が解除される。
【0077】
・上記実施形態において本発明はパチンコ式スロット1として具体化されていたが、これに限定されることはない。即ち本発明は、透視保護窓及び遊技に供する部材を有する前枠2を備えているものであれば、パチンコ式スロット1以外の遊技機に具体化されることもできる。
【0078】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
【0079】
(1)前記第一可動板はリンク機構によって動くように構成されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。従ってこの発明によると、例えばピン摺動機構に比べて摺動抵抗が少ないので、小さい操作力で第一可動板をスムーズに動かすことができる。
【0080】
(2)前記遊技機は遊技媒体として遊技球を使用する遊技機であり、その前枠は、少なくとも、音声発生装置、発光装置、基板、球受皿及び遊技球処理装置を、前記遊技に供する部材として備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
【0081】
(3)前記遊技機は遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ式スロットであり、その前枠は、少なくとも、音声発生装置、発光装置、基板、球受皿、遊技球処理装置、回動部停止装置、BETボタン、スタートレバー及び精算ボタンを、前記遊技に供する部材として備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
【0082】
(4)前記第一可動板は、前記前枠ベース体に突設された連結ピンを前記第一可動板の長手方向に沿って延びるガイド長孔に挿通したピン摺動機構によって、動くように構成されていることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。従ってこの発明によると、第一可動板と前枠ベース体とが連結ピンを介して連結されるとともに、その状態で第一可動板を動かすと連結ピンがガイド長孔に沿ってガイドされつつ摺動する。その結果、第一可動板を自身の長手方向に沿って動かすことができる。なお、ピン摺動機構であれば、比較的少ない部品点数で構成することができるとともに、かつそれほど大きなスペースも要らないという利点がある。この場合、例えば第一可動板と前枠ベース体との間に働く摺動抵抗を減少させるような処理を施しておけば、第一可動板をよりスムーズに動かすことが可能となる。
【0083】
(5)前記外枠鉤部と係合する前記中枠鉤部は、先端部上端縁に傾斜部を有していることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。従って、この発明によると、解錠後再び施錠するする動作をスムーズに行うことができる。
【0084】
(6)前記外枠鉤部は、上下方向に離間して配設された構造の等しい2つの鉤受部材であることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。従って、この発明によると、鉤受部材の部品共用化を図ることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜8に記載の発明によれば、複数の枠を施錠・解除することができることに加え、前枠の強度を保ちつつデザイン性及び操作性の向上を達成することができる遊技機用施錠装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態のパチンコ式スロットを前面側から見たときの全体斜視図。
【図2】前枠の背面図。
【図3】前枠を開いたときの一部省略全体斜視図。
【図4】前枠とともに中枠を開いたときの一部省略全体斜視図。
【図5】(a)〜(c)は施錠装置を構成するシリンダー錠、前枠ベース体、中枠ベース体等をそれぞれ異なる角度から見たときの斜視図。
【図6】(a)〜(c)は施錠装置を構成するシリンダー錠、前枠ベース体等をそれぞれ異なる角度から見たときの斜視図。
【図7】(a)〜(c)は施錠装置を構成する中枠ベース体等をそれぞれ異なる角度から見たときの斜視図。
【図8】従来のパチンコ式スロットを前面側から見たときの全体斜視図。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ式スロット
2…前枠
3…中枠
4…外枠
19…透視保護窓の一種である演出用表示窓
22…透視保護窓
51…遊技機用施錠装置
52…施錠手段としてのシリンダー錠
53…前枠ベース体
54…中枠ベース体
61…前枠固定板
62…前枠ガイド板
67…解錠部としての第1解錠片
68…解錠部としての第2解錠片
69…第一可動体としての第一可動板
71…前枠鉤部
77…スリット部
78…前枠ガイドスリット
81…中枠固定板
82…中枠ガイド板
83…第二可動体としての第二可動板
84…前枠鉤受部
85…中枠解除部
86…中枠解錠手段
87…可動範囲規制部
88…中枠ガイドスリット
90…中枠鉤部
95…外枠鉤部
Claims (7)
- 外枠に対して中枠が開閉可能に設けられ、前記中枠に対して前枠が開閉可能に設けられた遊技機に使用される施錠装置において、
透視保護窓及び遊技に供する部材を有する前枠に設けられ、操作によって回動可能な第一解錠片及び第二解錠片を有する施錠手段と、
前記前枠の自由端側の端縁にて上下方向に沿って延びる状態で設けられ、前枠固定板と前枠ガイド板とからなり、全体として断面略L字状かつ棒状に形成された前枠ベース体と、
前記前枠ガイド板に接して移動可能に設けられ、前枠鉤部を有する第一可動板と、
前記中枠の自由端側の端縁にて上下方向に沿って延びる状態で設けられ、中枠固定板と中枠ガイド板とからなり、全体として断面略L字状かつ棒状に形成された中枠ベース体と、
前記中枠ガイド板に設けられ、前記前枠鉤部に対して係合する前枠鉤受部と、
前記中枠ガイド板に接して移動可能に設けられ、中枠鉤部を有する第二可動板と、
前記外枠に設けられ、前記中枠鉤部に対して係合する外枠鉤部と
を備えるとともに、
前記施錠手段は、一方向に回動させたときに前記第一可動板が動くことにより前記前枠を開放させる第一操作と、他方向に回動させたときに前記第二可動板が動くことにより前記前枠を含む前記中枠を開放させる第二操作とを、選択的に行いうるように構成され、
前記前枠を閉めたときに、前記前枠鉤部と前記前枠鉤受部とが係合するとともに、前記前枠ベース体と前記中枠ベース体とが互いの断面略L字状の内面側を向かい合わせた状態で配置されるように構成されている
ことを特徴とする遊技機用施錠装置。 - 前記前枠鉤部は、前記中枠鉤部よりも小さくかつ前記前枠固定板と平行となるように前記前枠固定板側に直角に折り曲げられており、
前記前枠鉤受部は、全体として直角には折り曲げられておらず、前記中枠の自由端側の端縁に形成された切れ目状の前枠鉤受部突出用開口部を介して前記中枠の前面側に突出するとともに、前記前枠鉤部の折り曲げられた先端部の上側に乗った状態となって係合しうることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用施錠装置。 - 前記前枠鉤部の折り曲げられた先端部は、さらに前記前枠固定板側に折り曲げられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用施錠装置。
- 前記第一操作によって前記前枠を開放させた状態において、さらに前記中枠を開放させる際に手動操作される中枠解錠手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
- 前記第二可動板には、前記第二操作の際に前記第二解錠片によってその底辺が押し上げられる中枠解除部と、前記第一操作によって前記前枠を開放させた状態において、さらに前記中枠を開放させる際の手動操作時にその底辺が押し上げられる中枠解錠手段とが、異なる位置に個別に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
- 前記中枠固定板に中枠ガイドスリットが設けられるとともに、前記第二可動板には前記中枠ガイドスリットに挿通される可動範囲規制部が設けられ、前記可動範囲規制部が前記中枠ガイドスリットの端縁に当接することにより、前記第二可動板の可動範囲が規制されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
- 前記第一可動板において前記第一解錠片の近傍の位置にはスリット部が設けられるとともに、前記前枠ガイド板において前記第一解錠片の近傍の位置には、前記スリット部よりも下方向に長い前枠ガイドスリットが設けられ、前記第一解錠片が前記スリット部の下側端縁に当接して押圧することにより前記第一可動板を下動させるとともに、前記第一解錠片が前記前枠ガイドスリットの下側端縁に当接することにより前記第一可動板の下動を規制するような位置関係が設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
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