JP4368816B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、前扉が上下に二分割されたスロットマシンなどの遊技機の不正防止に関するものである。
従来より、メダル補給などのため遊技中に前扉を開放する場合に、制御装置などの重要部品が遊技者の目に触れないよう、前扉を上下に分割して、重要部品を配置した上扉は閉じた状態のまま下扉のみ開放可能なスロットマシンが考案されている。このような遊技機においては、前扉を分割した隙間からワイヤ等の異物を挿入されやすく、一枚扉の遊技機に比べていわゆるゴト行為に弱いという問題点がある。そこで、このような問題点を解決するために、上扉の下扉側端部に、下扉の上扉側端部の裏側にまで達する隠し部を設けて、上扉と下扉の隙間から異物を挿入されないようにしたスロットマシンが考案されている(特許文献1参照)。
特開2003−52890号公報
しかし、遊技機の前扉は、長年の使用によりヒンジ部分にがたつきが発生し、扉の反ヒンジ側が自重により下方に下がるいわゆる「へたり」が生じることがある。このような場合には、たとえ上記特許文献1に記載されているような隠し部が設けてあっても、例えばバールなどを使って、前扉が閉められた状態で上扉を上方に持ち上げ、下扉を下方に押し下げることにより、上扉と下扉との間に簡単に隙間が生じてしまう。
そこで、本発明は、従来技術の有する問題点を解決すべくなされたものであり、遊技場で手荒く扱われることがあっても上下の扉ががたつかず、不正行為が行われにくい遊技機を提供することを目的とする。
本願発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口する筐体(1)と、前記筐体(1)の開口部(11)を開口上部(13)及び開口下部(14)に分ける仕切部材(中板12)と、前記開口上部(13)を正面側から閉塞する上扉(30)と、前記開口下部(14)を正面側から閉塞する下扉(40)とを有する遊技機に係る。
本発明は、前扉が上扉(30)と下扉(40)に二分割された遊技機であり、上記構成要件の他に、複数の図柄が表示された回転リール(23)や、この回転リール(23)の作動を制御するための制御装置(基板ユニット24)や、電源装置(4)や、メダルなどの遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット5)を有していても良い。
ここで、前記「仕切部材」は、筐体(1)の開口上部(13)と開口下部(14)を上下の独立した空間に仕切る仕切り板や、開口上部(13)の内部に収納されるリールユニット(20)などを載置可能な載置枠であって、少なくとも開口部(11)の正面側に、筐体(1)の幅方向にわたって設けられた部分があればよい。
なお、遊技機としては、例えば、支持体(21)に少なくともリールユニット(20)及び制御装置(24)を搭載した交換ユニット(2)を、前記筐体(1)に着脱自在に形成し、前記上扉(30)に係合部の一方を設け、前記交換ユニット(2)の支持体(21)には、上扉(30)の係合部と回転自在に係合する他方の係合部が設け、前記交換ユニット(2)を仕切部材(12)の上に載置固定した状態で、筐体(1)の開口上部(13)を上扉(30)で閉塞可能に形成した分離型スロットマシンとすることができる。
さらに本発明においては、前記下扉(40)の上端部には、裏面側に略水平方向に突出し、閉扉時において前記仕切部材(12)の正面側上面に接する下扉規制板(61)を設け、前記上扉(30)の下端部には、前記下扉(40)の上端部よりも下方に突出する垂下部(隠し部34、鉛直部51a)と、この垂下部(34,51a)の下端部から上扉(30)の裏面側に略水平方向に突出し、閉扉時において前記仕切部材(12)の正面側下面に接する上扉規制板(51)とを設けてある。また、前記垂下部(34)は、前記下扉規制板(61)を正面側から挿入可能な挿入部(間隙52,挿入孔53)を有している。そして、前記下扉規制板(61)は、上扉(30)を閉じた状態で下扉(40)の開閉操作を行う場合に、前記垂下部(34,51a)と干渉することなく前記挿入部(52,53)に挿入及び抜出可能に形成されていることを特徴とする。

ここで、前記「垂下部」は、上扉(30)の下端部と下扉(40)の上端部との間に隙間が生じないようにするための隠し部(34)を含む。また、上扉規制板(51)は、垂下部としての隠し部(34)の下端部から背面方向に向かって突設された平板状の部材や、上扉(30)の下端部に設けられたL字型の板部材とすることができる。すなわち、上扉規制板(51)の一部が前記垂下部(34)を兼ねていてもよい。このように、本発明では、上扉(30)の下端部に下扉(30)の上端部よりも下方に突出する垂下部(34,51a)が設けられているので、上扉(30)を閉めなければ下扉(40)を閉じることができない。
また、下扉規制板(61)及び上扉規制板(51)は、単数であってもよいし複数設けられていてもよい。そして、下扉規制板(61)及び上扉規制板(51)は、上扉(30)及び下扉(40)を閉めたときに、仕切部材(12)の正面側を上下から挟み込むように配置されるものである。
またここで、前記「挿入部」は、下扉規制板(61)を正面側から挿入可能な形状であればよく、前記垂下部(34,51a)に設けられた穴(53)や、図2に示すように櫛歯型に配置されたL字型の上扉規制板(51)が形成する隙間(52)を含む。すなわち、下扉規制板(61)は、上扉(30)及び下扉(40)を閉めたときに、挿入部(52,53)を介して垂下部(34,51a)と噛み合うように形成されているものである。
そして、前記下扉規制板(61)が「垂下部(34,51a)と干渉することなく前記挿入部(52,53)に挿入及び抜出可能」とは、垂下部(34,51a)と下扉規制板(61)の噛み合いが解除されて、下扉(40)の開閉作業が阻害されないようになっていることであり、例えば、下扉(40)を筐体(1)に対して前後方向にスライド可能に形成したり、筐体(1)にヒンジにより回動可能に取り付けられている下扉(40)のうち、下扉規制板(61)を固定した一部分を前後にスライド可能に形成すること含むものである。
(作用)
本発明によれば、上扉(30)の閉扉時には、上扉規制板(51)が仕切部材(12)の下面と接触するので、上扉(30)の上方向への移動が規制される。また、下扉(40)の閉扉時には、下扉規制板(61)が仕切部材(12)の上面と接触するので、下扉(40)の上方向への移動が規制される。従って、上扉(30)を持ち上げたり下扉(40)を押し下げるような力が加えられても、上扉(30)と下扉(40)との間に隙間が生じることがない。また、下扉規制板(61)は、上扉(30)が閉じられた状態で、上扉(30)の垂下部(34,51a)に形成された挿入部(52,53)に挿入されるので、上扉(30)及び下扉(40)の横方向への移動も規制され、上扉(30)及び下扉(40)のズレにより上扉(30)と下扉(40)との間に隙間が生じることがない。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、基体(扉枠40A)と、この基体(40A)の正面側上部に設けられ基体(40A)に対して前後方向に移動可能に形成された移動部(操作ユニット41)を有するとともに、前記基体(40A)は前記筐体(1)に軸支部(筐体ヒンジ19)を介して水平方向に回動可能に取り付けられている。そして、前記下扉規制板(61)は、前記移動ユニット(41)の裏面に固定されており、前記上扉(30)を閉じた状態で下扉(40)の開閉操作を行う場合には、前記移動ユニット(41)の前方向への移動に伴い、前記下扉規制板(61)が下扉(40)の正面側にスライドすることを特徴とする。
本発明及び請求項3記載の発明は、片開きドアタイプの下扉(40)において、下扉規制板(61)が垂下部(34,51a)と干渉することなく挿入部(52,53)に挿入及び抜出可能となる具体例を限定したものである。
ここで、「基体」とは、下扉(40)の骨格を成す部分のことであり、例えば表示パネルや遊技機の作動を操作するための操作部を取り付け可能な枠体(扉枠40A)とすることができる。
また、「移動部」とは、前記基体(40A)に取り付けられて下扉(40)を構成する基体(40A)とは別の部材であって、単一の部材であってもよく、あるいは複数の部材の集合体、例えば遊技機の作動を操作するための操作スイッチが搭載されたボックス状のユニット(操作ユニット41)とすることができる。なお、移動部(41)は、例えば基体(40A)の前後方向に設けられたガイド装置(70)により、前後方向にスライド自在に基体(40A)に取り付けられるようにすることができる。
(作用)
本発明においては、下扉規制板(61)が移動部(41)と一体に形成されているので、移動部(41)の移動に伴って下扉規制板(61)が移動する。
本発明において、下扉(40)を開く場合には、まず移動部(41)を前方にスライドさせ、下扉規制板(61)を前方に移動させる。これにより下扉規制板(61)と挿入部(52,53)との噛み合いが解除され、下扉(40)の基体(40A)を開く方向に回動させることができる。また、下扉(40)を閉める場合には、移動部(41)が前方に移動した状態で基体(40A)を閉じる方向に回動させ、基体(40A)が筐体(1)の開口下部(14)を閉塞したら移動部(41)を奥方向にスライドさせ、下扉規制板(61)を後方に移動させる。これにより下扉規制板(61)と挿入部(52,53)とが噛み合い、上扉(30)及び下扉(40)及び仕切部材(12)が固定される。
なお、下扉(40)の基体(40A)に、移動部(41)を前方向に押し出すための移動補助手段(例えばガイド装置(70)に内装した圧縮バネ)を設けると、移動部(41)を手で引き出す必要がないので好適である。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記下扉(40)は、基体(40A)と、この基体(40A)に扉軸支部(操作部ヒンジ40C)を介して回動可能に取り付けられた移動部(41)を有するとともに、前記基体(40A)は前記筐体(1)に筐体軸支部(19)を介して水平方向に回動可能に取り付けられている。また、前記基体(40A)は、前記移動部(41)の背面と当接する仕切板(48)を有し、前記下扉規制板(61)は、前記移動部(41)の背面と前記仕切板(48)の正面との間に挟持される垂直部(縦板62)を有するとともに、前記仕切板(48)に設けられた開口部(孔49)から下扉(40)の背面側に向かって突出している。そして、上扉(30)を閉じた状態で下扉(40)の開閉操作を行う場合には、前記移動部(41)を基体(40A)から離れる方向に回動させた状態で、前記下扉規制板(61)が下扉(40)の正面側にスライド可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、下扉規制板(61)を移動部(41)とは別体に形成したものである。
本発明において、下扉規制板(61)は、例えば図10に示すような、側面T字型に形成することができる。なお、下扉規制板(61)は、基体(40A)から分離可能であってもよいし、仕切板(48)にスライド自在に取り付けられていてもよい。
(作用)
本発明において、下扉(40)を開く場合には、まず移動部(41)を開く方向(移動部(41)の背面が仕切板(48)から離れる方向)に回動させ、仕切板(48)を露出させる。それから下扉規制板(61)を前方に移動させる。これにより下扉規制板(61)と挿入部(52,53)との噛み合いが解除され、下扉(40)の基体(40A)を開く方向に回動させることができる。また、下扉(40)を閉める場合には、移動部(41)が開いた状態で基体(40A)を閉じる方向に回動させる。そして基体(40A)が筐体(1)の開口下部(14)を閉塞したら、前方に移動している下扉規制板(61)を奥方向に押入する。これにより下扉規制板(61)と挿入部(52,53)とが噛み合い、上扉(30)及び下扉(40)及び仕切部材(12)が固定される。しかる後に、移動部(41)を閉じる方向(移動部(41)の背面が仕切板(48)に近づく方向)に回動させることにより、下扉(40)が完全に閉じた状態となる。
なお、筐体(1)の内部に、下扉規制板(61)を前方向に押し出すための移動補助手段(例えばダンパー装置90)を設けると、下扉規制板(61)を手で引き出す必要がないので好適である。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項2又は3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記下扉(40)を前記筐体(1)にロックするための下扉ロック機構(7)を設け、前記下扉(40)には、前記筐体(1)とのロック状態を解除するための鍵錠装置(80)と、前記移動部(41)を前記基体(40A)にロックするためのロック手段とを設け、前記筐体(1)又は前記下扉(40)には、前記移動部(41)及び/又は前記下扉規制板(61)に後方側から押圧力を与えて移動部(41)及び/又は下扉規制板(61)の前方への移動を補助するための移動補助手段を設けてある。そして、前記ロック手段は、前記鍵錠装置(80)の開錠操作によりロックが解除され、前記移動補助手段は、前記ロック手段のロック解除により前記移動部(41)及び/又は前記下扉規制板(61)に押圧力を付与可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、下扉(40)の開錠と同時に、移動部(41)又は下扉規制板(61)のいずれか一方若しくは移動部(41)及び下扉規制板(61)の双方が移動するように形成したものである。
ここで、下扉ロック機構(7)は、下扉(40)に設けた上下方向に移動可能なフック(47)を、筐体(1)に設けられた突出片(18)に係合させることによりロック状態となり、前記係合が解除されることによりロック解除状態となる装置とすることができる。
また、前記「ロック手段」は、例えば移動部(41)に設けられた出没突起(係止突起74)が基体(40A)に設けられた凹部(係止孔75)に係合することにより、移動部(41)を基体(40A)に固定するものとすることができる。
そしてまた、前記「移動補助手段」は、例えば筐体内部に設けられ、仕切部材(12)の上面に接している下扉規制板(61)の後端部を押し出し可能なダンパー装置(90)や、基体(41A)の移動部(41)取り付け部分(例えばガイド装置(70))に設けられ、移動部(41)を前方に移動する方向に付勢するバネなどとすることができる。「移動補助手段」は、前記「ロック装置」がロック状態の場合には作動停止しており、「ロック装置」がロック解除されることにより作動する。なお「移動補助手段」は複数あるいは複数種類設けられていてもよく、複数箇所(例えば筐体(1)と下扉(40))に設けられていてもよい。
前記鍵錠装置(80)は、鍵体及び錠体からなる施錠装置であり、所定の鍵により開錠状態となるシリンダー錠(81)などを含む。ここで「開錠操作」とは、例えば鍵を所定の方向に回転させるなど、錠体を開錠状態にするための操作のことである。そして、「開錠操作」により「ロック手段」のロックが解除されるための手段としては、例えば鍵穴(44)に所定の鍵を挿入し回転させることにより、凸部を有する回転板(84)が回転して前記した出没突起(74)を押圧し、凹部(75)との係合を外させるものとすることができる。
(作用)
本発明においては、下扉(40)の下扉ロック機構(7)を鍵錠装置(80)の開錠操作でロック解除すると同時に、「ロック装置」がロック解除される。これにより「移動補助手段」が作動し、(1)移動部(41)に下扉規制板(61)が設けられている場合(請求項2の場合)には、「移動補助手段」に押されて移動部(41)が手前側にスライド移動し、下扉規制板(61)も手前側に移動する。また、(2)移動部(41)と下扉規制板(61)が別体の場合(請求項3の場合)には、下扉規制板(61)を移動させるための「移動補助手段」に押されて下扉規制板(61)が手前側にスライド移動し、これに押されて移動部(41)が開く方向に回動する。あるいは、下扉規制板(61)を移動させるための「移動補助手段」とは別に設けられた移動部(41)を移動させるための「移動補助手段」に押されることにより、移動部(41)が開く方向に回動する。
このように、本発明によれば、下扉(40)の開錠と同時に移動部(41)を移動させ、かつ下扉規制板(61)を移動させることができるので、下扉(40)の開放作業を段階的に行う手間が無く、特に遊技機のエラー解除などの場合には迅速な対応ができる。
本発明によれば、遊技場で手荒く扱われることがあっても上下の扉ががたつかず、不正行為が行われにくい遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図11は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの分解斜視図、図2は前扉を外したスロットマシンの斜視図、図3は上扉不正防止手段及び下扉不正防止手段を示す斜視図、図4は下扉の分解斜視図、図5はスロットマシンの部分縦断面図、図6はガイド装置の平断面図、図7はガイド装置とストッパー解除装置の斜視図、図8はスロットマシンの平断面図である。なお、図9は上扉不正防止手段の他の例を示す斜視図であり、図10及び図12は下扉の他の例を示す斜視図である。また図11は上扉及び下扉不正防止手段の他の例を示す斜視図である。
(スロットマシンS)
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1内部に設けられる交換ユニット2、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
(筐体1)
筐体1は、底板15及び側板16,16'及び天板及び裏板からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16,16'の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下面には、電源ユニット4が固定されているとともに、底板15にはホッパーユニット5が載置されている。電源ユニット4及びホッパーユニット5は、いわゆる面替えと言われる遊技機交換の際、筐体1に据え置いたままにされるものである。なお、前記中板12の正面側の上面には、ダンパー装置90が設置されているが、これについては後述する。
ここで、電源ユニット4は、取り付け板を介して中板12の下面から吊り下げ固定されているものであり、電源ユニット4の上面と中板12の下面との間には隙間が形成されるようになっている(図5参照)。この隙間は、上扉30を閉めたときに上扉不正防止手段50の上扉規制板51を差し込むためのものである。
そして、正面左側の側板16'には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体ヒンジ19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられて設けられている。さらに、筐体ヒンジ19の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片18が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット20及び基板ユニット24とから形成されている。
支持体21は、図1に示すように、方形状の金属枠からなり、リールユニット20及び基板ユニット24を支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。支持体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。支持体21の正面左側の縦枠には、上扉30を回転自在に係合するための支持体ヒンジ25が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、この支持体ヒンジ25の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片26が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、支持体21の底部には、支持体21を中板12に載置したときに、支持体21の底面と中板12の表面との間に隙間100(図2参照)を形成するための足部27が設けられている。この隙間100は、中板12の上面に設けられたダンパー装置90と支持体21の底面が干渉しないようにするとともに、下扉40を閉めたときに下扉不正防止手段60の下扉規制板61を差し込むためのものである。足部27は、図1及び図5に示すように、支持体21の底面の四隅に設けてもよいし、支持体21の底面の左右の側端部に前後方向にわたって設けてもよい。
リールユニット20は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、基板ユニット24は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えた基板を基板ケースに収納したものであり、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための制御装置として機能する。なお、基板ユニット24としては、メイン基板ユニットとサブ基板ユニットを別々に設けてもよい。
そして、交換ユニット2は、筐体1の中板12の上に載置した状態で開口上部13内部に収納され、キャッチクリップなどの固定装置10により筐体1に固定される。また、面替えの際には、遊技内容の変更に伴い交換する必要のある制御装置及びリールユニット20を、一体的に交換することができるようになっている
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の支持体21に回動自在に取り付けられ、かつ支持体21にロック可能に形成されている板状の扉であり、図1に示すように、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、図柄表示窓31の周囲には、飾り部33が形成されている。飾り部33は、ランプなどの電飾としてもよい。そして、図柄表示窓31の下方には、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、遊技に関する数字その他を表示するための表示部32が設けられている。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面上部には、音声を出力するためのスピーカ35が設けられているとともに、一方の側面内部には、前記支持体ヒンジ25に係合可能な上扉係合部36が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉係合部36の対向側の側面内部には、フック37を有する上扉ロック機構6が設けられている。
ここで、上扉ロック機構6は、特に図示しないが、バネにより上方向に付勢され上下動可能な可動板と、この可動板から突出し斜辺を有する鉤状のフック37を備えている。そして、前記フック37を、支持体21に設けられた突出片26に係止させることにより、上扉30をロックするものである。すなわち、上扉ロック機構6は、上扉30閉めると、フック37の斜辺が突出片26に当接して可動板が下方に押し下げられた後、バネの力で元の位置に復帰して自動的にフック37が突出片26に係止されるようになっており、ロックを解除する場合には、可動板の下端部から下方に突出する解除つまみ(図示せず)を引き下げることにより可動板を下方に移動させ、フック37と突出片26との係合が解除されるようになっている。解除つまみは、上扉30の下方奥側に位置しているので、下扉40を開放しないと操作できない。つまり、上扉30は下扉40を開錠しないと開くことができないようになっているものである。
また、上扉30の下端部には、図1に示すように、下縁部に沿って隠し部34が形成されている。この隠し部34は、特に図示しないが、前扉3を閉じたときに、正面側から上扉30の下端と下扉40の上端との間に隙間を生じさせないためのものである。すなわち、下扉40を閉じたとき、隠し部34を前方から下扉40の裏面が押さえ、隠し部34と下扉40の裏面が重なるようにして、上扉30と下扉40の接合部の隙間から針金等の異物を挿入できないようにしているのである(図5参照)。さらに、上扉30の裏面下端部には、上扉不正防止手段50が設けられているが、これについては後述する。
そして、上扉30は、交換ユニット2を収納固定した状態でロックすることにより、筐体1の開口上部13を密閉する。また、上扉30は、面替えの際、交換ユニット2と一体で筐体1から取り外すことができる。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16'に回動自在に取り付けられ、かつ筐体1にロック可能に形成されているものである。下扉40は、図1に示すように、扉枠40Aに、操作ユニット41及び枠体に表示パネルを嵌め込んだパネルユニット40Bを取り付けた構成となっている。
すなわち、下扉40の上部には、スロットマシンSを作動させるための操作スイッチを有する操作ユニット41が、後述するガイド装置70により前後方向にスライド自在に取り付けられており、前記操作ユニット41の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。
ここで、前記操作部としては、図1に示すように、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ41A、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ41B、回転リール20の回転を開始させるためのスタートスイッチ41C、回転リール20の回転を停止させるためのストップスイッチ41Dが設けられている。なお、操作ユニット41の裏面には、下扉不正防止手段60が設けられているが、これについては後述する。
また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作ユニット41とメダル受け皿43の間には、パネルユニット40Bが着脱自在に取り付けられている。
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。また、下扉40の一方の側面内部には、筐体ヒンジ19と係合可能な下扉係合部46が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部46の対向側の側面板の内部には、フック47を有する下扉ロック機構7が設けられている。
ここで、下扉ロック機構7は、上扉ロック機構6と基本的には同様であるが、鍵錠装置80によりロック解除できるようになっている。すなわち、下扉ロック機構7には、操作ユニット41の右端部に位置する鍵穴44の奥側にシリンダー錠81が設けられており(図4参照)、鍵穴44に所定の鍵(図示せず)を差し込んで回すことにより、フック47が固定されている上下動可能な可動板が下方に移動し、フック47と突出片18の係合が解除されて、下扉40を開くことができる。さらに、下扉40を開錠することにより、後述するロック解除装置82が作動して前記操作ユニット41が手前側にスライド可能となるように形成されている。
なお下扉40は、面替えの際には、パネルユニット40Bを新機種に対応したものに交換して、本体(扉枠40A及び操作ユニット41)は筐体1に据え置かれたままにされるものである。
(上扉不正防止手段50)
上扉不正防止手段50は、図3に示すように、上扉30の裏面下部に固定された5個のL字型の上扉規制板51を備えている。すなわち、上扉規制板51は、隠し部34の裏面に固着された鉛直部51aと、鉛直部51aの下端から背面側に水平方向に張り出す張り出し部51bを有しており、所定の隙間52をあけて等間隔に並列して設けられている。なお、前記隙間52は、後述する下扉不正防止手段60の下扉規制板61を正面側から差し込むためのものである。
そして、前記張り出し部51bは、図5に示すように、上扉30を閉めたときに、その上面が中板12の下面に接するよう形成されており、上扉30の上方向への移動を規制している。すなわち、前扉3が閉じた状態で上扉30を上方に持ち上げても、下扉40の上端部との間に隙間が生じることがないようになっている。
なお、上扉規制板51は、図9(A)に示すように、正面側の隠し部34を下方に延長して鉛直部51aを形成するようにしてもよい。あるいは図9(B)に示すように、正面側の隠し部34を下方に延長してなる鉛直部51aに、下扉規制板61を正面側から挿入可能なスリット状の挿入孔53を形成してもよい。
(下扉不正防止手段60)
下扉不正防止手段60は、図3に示すように、下扉40の裏面上部から背面側に水平方向に突出する平板状の下扉規制板61を4枚備えている。そして、この下扉規制板61は、図4に示すように、操作ユニット41の背面側に等間隔に並列して固定されており、前扉3を閉めたときに、前記上扉規制板51の隙間52に嵌めこまれるようになっている。すなわち、図8(A)に示すように、平面から観ると上扉規制板51と下扉規制板61とが交互に並ぶような位置に形成されている。
そして、下扉規制板61は、図5に示すように、下扉40を閉めたときに、その下面が中板12の上面と接するよう形成されており、下扉40の下方向への移動を規制している。すなわち、長年の使用により下扉40のヒンジ部分が緩んで下扉40の反ヒンジ側が自重で下方に下がってしまういわゆる「へたり」が生じるのを防ぎ、前扉3が閉じた状態で下扉40を押し下げても、上扉40の下端部との間に隙間が生じることがないようになっている。
一方、下扉40の扉枠40Aの上端には、扉枠40Aの左右の側面板をつなぐ仕切板48が縦方向に固定されており、この仕切板48には正面側から背面側に貫通する長方形状の孔49が4個形成されている。孔49は、前記4枚の下扉規制板61の設置間隔と同じピッチで設けられ、下扉規制板61を挿入可能であり、この孔49の内部を下扉規制板61が前後に摺動可能になっている。
そして、操作ユニット41は、ガイド装置70により前後方向にスライド可能に形成されており、操作ユニット41を前方にスライドさせることにより下扉規制板61と上扉規制板51との噛み合いを解除することができる(図8(B)参照)。これにより、下扉40を開ける際に、下扉規制板61が上扉規制板51と干渉して下扉40の回動を阻害するのを防ぐことができるようになっている。また、前記仕切板48は、操作ユニット41を前後にスライドさせるときに、下扉規制板61を支持する役割を果たす。
(ガイド装置70)
ここで、ガイド装置70について詳述する。
ガイド装置70は、図4に示すように、扉枠40Aの側面板の内側に前後方向に設けられた角形管状の一対のガイドレール71と、操作ニット41の背面両側端部から背面側に突設され、前記ガイドレール71の内部を摺動可能な一対のガイド棒72からなる。そして、ガイド棒72がガイドレール71の内部を摺動することにより、操作ユニット41の前後方向の動きをガイドするようになっているものである。
また、ガイド棒72の背面側端部には、図6に示すように、ローラ73が設けられており、ガイド棒72の反対側の端部の内側面(下扉40の中心側の側面。以下同じ)には、斜辺を有する係止突起74が設けられている。係止突起74は、常態においてはガイド棒72の内部に設けられた図示しないバネにより突出しており、外部からの押圧力によりガイド棒72の内部に没入するように形成されている。
一方、前記ガイドレール71の正面側端部の内側面には、前記ガイド棒72をガイドレール71に挿入したとき、前記係止突起74と係合可能な係止孔75が形成されている。前記係止突起74は、ガイド棒72をガイドレール71の正面側から挿入するときには、斜辺がガイドレール71の端部に当設してガイド棒72内部に没入するが、係止孔75の位置まで移動すると係止孔75から突出して係止孔75と係合する。これにより、ガイド棒72がガイドレール71内部を移動不能になり、操作ユニット41が扉枠40Aにロックされるようになっている。
ところで、上記したガイド装置70の近傍には、係止孔75と係合している係止突起74をガイド棒72の内部に没入させ、操作ユニット41のロック状態を解除するためのロック解除装置82が設けられている。
(ロック解除装置82)
ロック解除装置82は、図4に示すように、前記ガイド棒71の内側面に隣接して一対設けられており、一方のロック解除装置82は操作ユニット41の鍵穴44の奥に位置しているとともに、他方のロック解除装置82は、前記した一方のロック解除装置82とリンク機構86により連結されている。そして、鍵穴44に鍵を挿入して回転させることにより、双方のロック解除装置82が連動して作動し、ガイド棒71の係止突起74を押し込むようになっている。
具体的には、ロック解除装置82は、図7に示すように、鍵の回転をシリンダー錠81に伝達するための軸83に固着された回転板84aを有するロック解除装置82aと、操作ユニット41の内部に設けられた軸87に固着された回転板84bを有するロック解除装置82bとから成る。また各回転板84a,84bには、押圧突起85a,84bがそれぞれ形成されている。鍵を回転させてない状態において、押圧突起85aは回転板84aの上方に位置しており、押圧突起85bは回転板84bの下方に位置している。
そして、鍵穴44に挿入した鍵を開錠方向に回すと軸83が回転し、回転板84aの押圧突起85aが上方から下方に移動し、鍵穴44側に設けられたガイド棒72の係止突起74を押圧する。また、軸83が回転するとリンク機構86により連動して軸87も回転し、これにより回転板84bの押圧突起85bが下方から上方に移動し、スタートスイッチ側に設けられたガイド棒72の係止突起74を押圧する。
なお、軸83の背面側は、角形の連結部83Aとなっているとともに、シリンダー錠81の内筒(図示せず)正面側にはこの連結部83Aを挿入可能な孔が設けてあり、連結部83Aにより鍵の回転が支持されシリンダー錠81に伝達される。そして、操作ユニット41が前方にスライドした時には連結部83Aがシリンダー錠81から抜け出るようになっている。
(ダンパー装置90)
ダンパー装置90は、下扉40の開錠、すなわちガイド装置70のロックがロック解除装置82により解除されると同時に、操作ユニット41を手前側にスライドさせるためのものである。すなわち、下扉40を開錠してから操作ユニット41を手前側に引き出す作業を省略するための装置である。
具体的には、ダンパー装置90は、図1に示すように、中板12の前方に固定された箱形の装置であり、正面側にスライド軸を介して長方形状の押圧片91が設けられている。そして、特に図示しないが装置に内装されたバネ等の弾性部材又は液体、気体が圧縮されることにより生じる反発力で、前記押圧片91を正面側に押し出すものである。
ダンパー装置90は、図5に示すように、交換ユニット2の支持体21の底面と中板12の間の隙間100に位置している。そして、操作ニット41を扉枠41Aにロックした状態(係止突起74と係止孔75が係合している状態)で下扉40を閉めたとき、図5(A)及び図8(A)に示すように、押圧片91が、操作ユニット41の背面側から突出している4枚の下扉規制板61により押し込まれ、ダンパー装置90が圧縮状態となるようになっている。そして、ロック解除装置82によりガイドレール71とガイド棒72のロックが解除されると、押圧片91が正面側に押し出され、これにより下扉規制板61が正面側に押されて、操作ユニット41が手前側にスライドする。
なお、ダンパー装置90としては、上記した筐体内部に設置する他に、例えばガイド装置70に設けることもできる。具体的には、特に図示しないが、ガイドレール71の奥端部にバネを内設し、ガイド棒72を常時、操作ユニット41の突出方向に付勢するように形成する。そして、操作ユニット41が扉枠40Aにロックされている場合にはバネが圧縮状態となり、ロック解除装置82によりガイドレール71とガイド棒72のロックが解除されると、バネの反発力によりガイド棒72が正面側に押され、操作ユニット41が手前側にスライドするものである。ダンパー装置90として、上記ガイド装置70に設けたバネと、前述した下扉規制板61を押圧するものと、双方を併用してもよい。
(前扉3の開閉)
以上のような構成を有するスロットマシンSの、前扉3の開閉について説明する。
まず、閉扉状態においては、下扉40の操作ユニット41は扉枠40Aにロックされており、図5(A)に示すように、操作ユニット41の背面は仕切板48と密着している。そして下扉40は、上扉30の隠し部34を仕切板48で正面側から押さえている。また、上扉規制板51の張り出し部51bの上面は中板12の下面に接しており、下扉規制板61の下面は中板12の上面に接している。すなわち、中板12は上扉規制板51と下扉規制板61により挟み込まれている状態となっている。また、この状態を平面視すると、図8(A)に示すように、下扉規制板61は、上扉規制板51の間(隙間52)から背面側に突出し、上扉規制板51と下扉規制板61とが互い違いに位置するようになっている。さらに、下扉規制板61は、ダンパー装置90の押圧片91を正面側から押してダンパー装置90を圧縮状態にしている。
前扉3を開く場合には、所定の鍵を鍵穴44に挿入して、開錠方向(右方向)に回転させる。このとき、シリンダー錠81が開錠状態となって下扉ロック機構7のフック47と筐体1に設けられた突出片18の係合が解除され、下扉40と筐体1とのロックが解除される。また、鍵の回転に伴い、ロック解除装置82が作動し、ガイド装置70の係止突起74と係止孔75との係合が外れ、操作ユニット41と扉枠40Aとのロックが解除される。操作ユニット41は、圧縮されたダンパー装置90により後方側から押圧力を受けているので、扉枠40Aとのロックが解除されると同時に、下扉規制板61を背面側から押圧片91で押され、ガイド装置70にガイドされつつ前方に押し出される。なお、ダンパー装置90の圧縮開放力により、押圧片91と下扉規制板61とが接触しなくなっても、操作ユニット41は慣性で正面側にスライドし、最終的には下扉規制板61が上扉規制板51と干渉しない位置となり、かつ下扉規制板61が仕切板48の孔49から抜け出さない位置に移動する(図5(B)及び図8(B)参照)。
それから、下扉40(扉枠40A)を開く方に回動させて筐体1の開口下部14を開放し、上扉ロック機構6の解除つまみを引き下げてフック37と突出片26の係合を外し、上扉30と筐体1とのロックを解除する。そして上扉30を開く方に回動させて筐体1の開口上部13を開放する。
次に、前扉3を閉める場合には、まず上扉30を閉じる方向に回動させることにより、上扉規制板51が中板12の下面と電源ユニット4の上面との隙間に差し込まれる。上扉30は閉扉と同時にロックされる。続いて、操作ユニット41が突出したままの下扉40(図5(B)参照)を閉める方向に回動させる。下扉規制板61は上扉規制板51と干渉しないので、下扉40の回動が妨げられることはない。下扉40は閉扉と同時にロックされる。
それから、操作ユニット41を手前側から奥方向に向かって押してスライドさせることにより、下扉規制板61が隙間52を通って中板12上面と交換ユニット2の支持体21の底面との間の隙間100に差し込まれる。操作ユニット41のスライドに伴い、下扉規制板61はダンパー装置90の押圧板91を押し込みながら中板12の上方に挿入される。操作ユニット41の背面が仕切板48に当設する位置で、ガイド装置70のガイドレール71とガイド棒72がロックされ、操作ユニット41が扉枠40Aに固定される。
このように、本実施の形態によれば、前扉3の閉扉時において、上扉規制板51が中板12の下側に位置して上扉30の上方向への移動を規制し、下扉規制板61が中板12の上側に位置して下扉40の下方向への移動を規制している。このため、上扉30を持ち上げ下扉40を押し下げることにより、上扉30として扉40との間に隙間を作ることはできなくなり、その隙間から異物を挿入するなどの不正行為を防止することができる。また、本実施の形態においては、上扉30は、遊技機交換の都度、交換ユニット2とともに新しいものと取り換え、下扉40の扉枠40Aと操作部41は筐体1に取り付けたままにしておくものであるので、特に下扉40に「へたり」が生じやすいが、このような下扉40の「へたり」も防ぐことができる。
そしてまた、上扉不正防止手段50と下扉不正防止手段60は、上扉30下扉40の上下方向の移動を規制するだけでなく、閉扉時において、上扉規制板51と下扉規制板61とが噛み合うように形成されているので、上扉30と下扉40の横方向のずれを規制するようになっている。このため、上扉30と下扉40の間の隙間がよりいっそう生じ難くなっている。
さらに、操作部41は、下扉40の開錠と同時に扉枠40Aから手前側にスライドするようになっているので、下扉40の開放時に操作部41を手動で移動させる手間がない。
(下扉40の他の形態)
上記した実施の形態では、下扉不正防止手段60を備える操作ユニット41が下扉40の扉枠40Aに前後方向にスライド自在に取り付けられていたものであったが、下図10に示すように、操作ユニット41を扉枠40Aに回動自在に取り付け、下扉不正防止手段60を操作ユニット41とは別体に設けてもよい。
すなわち、操作ユニット41は、扉枠40Aの反鍵穴側に、ヒンジ40Cを介して水平方向に回動自在に形成されている。なお、この場合、シリンダー錠81に鍵の回転を伝達するための連結部83Aは、シリンダー錠81の内筒正面に設けられた凹凸を有する凹部と嵌合可能な凸部とするとよい。また、操作ユニット41と扉枠40Aとをロックするとともに、下扉40の開錠と同時にロック解除されるロック装置(図示せず)を設けるとよい。このロック装置は、例えば、扉枠40Aに設けた被係合部(例えば凹部や引っ掛け部)と操作ユニット41に設けた係合部(例えば凸部やフック)が係合することによりロック状態となり、鍵穴44に挿入した鍵の回転により前記係合部が移動(スライド、回転)して係合が解除されるようにしたものとすることができる。さらにこのロック装置の解除により操作ユニット41を開く方向に回動させるための移動補助手段を設けると、なお好適である。例えば、前記係合部の移動に伴い、操作ユニット41の反ヒンジ側の裏面端部を正面側に向かって押圧するバネなどを設けてもよい。
一方、下扉不正防止手段60は、縦板62に下扉規制板61を水平方向に突出させた構成となっており、操作ユニット41が開いた状態で、下扉規制板61を孔49に差し込み、仕切板48と縦板62を当接させて扉枠40Aに取り付けられる。そして、操作部41が閉じられることにより、操作部の背面と仕切板48との間に縦板62が挟まれるようになっている。なお、操作ユニット41の背面に、縦板62が嵌り込む凹部を形成するとよい。
上記構成を有する下扉40を開ける場合には、まず鍵穴44に所定の鍵を挿入して開錠方向に回転させることより、下扉40のロックが解除されるとともに、操作ユニット41と扉枠40Aとのロックが解除される。このとき操作ユニット41は、移動補助手段の働きにより自動的に開く方向に回動する。こうして、仕切板48が露出する。仕切板48が露出して下扉不正防止手段60が移動可能な状態になると、筐体1に設けられたダンパー装置90により下扉規制板61が正面側に押し出され、下扉不正防止手段60は、下扉規制板61が上扉規制板51と干渉しない位置までスライド移動する。このように、開錠操作ひとつで、操作ユニット41の回動、下扉不正防止手段60の前方へのスライドが一時に行われる。
なお、スライド移動した下扉不正防止手段60は、下扉規制板61が孔49から完全に抜けてしまうまで手で引き出して扉枠40Aから分離させてしまってもよいし、下扉規制板61の端部が孔49に係合して下扉規制板61と仕切板48とは分離しないように形成してもよい。それから下扉40を開く方向に回動させる。
また、下扉40を閉める場合には、扉不正防止装置60を扉枠40Aから取り外した、あるいは手前側に移動させた状態で、下扉40を閉める方向に回動させ、扉枠40Aが筐体1の開口下部14を塞いだら扉不正防止装置60を奥方向にスライドさせる。それから操作ユニット41を閉じる方向に回動させる。操作ユニット41は閉じられると同時に図示しないロック装置によりロックされ、扉枠40Aに固定される。
(上扉不正防止手段50及び下扉不正防止手段60の他の形態)
さらに、本発明においては、上扉不正防止手段50及び下扉不正防止手段60を、図11に示すように形成することができる。すなわち、上扉規制板51及び下扉規制板61を、一枚の平板状に形成し、下扉規制板61は、閉扉時に、上扉30の隠し部34に設けられたスリット状の挿入孔53から挿入されるようにしたものである。このように形成しても、閉扉時において下扉規制板61が隠し部34と噛み合った状態となり、上扉30と下扉40が確実に固定され、接合部に隙間が生じることがない。
ところで、上記実施の形態では、操作ユニット41を移動(スライド、回動)させることにより、下扉規制板61と上扉規制板51又は隠し部34との噛み合いを解除するように形成されていたが、本発明においてはこのような例に限られない。例えば、特に図示しないが、操作部の上板の後方に下扉規制板61を設け、操作部の上板のみを前後方向にスライド可能に形成し、この移動に伴い下扉規制板61がスライドするようにしてもよいものである。
また、以上述べてきた実施の形態では、下扉40は筐体1に回動自在に取り付けられているものであったが、本発明においては、下扉40を図12に示すように前後方向にスライド自在に形成してもよいものである。このように形成することにより、下扉不正防止装置60が前後にスライドし、上扉不正防止装置50と干渉せずに下扉40を開くことができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体としてメダルの代わりにパチンコ球などの遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に適用することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの分解斜視図である。 本発明の実施の形態であって、前扉を外したスロットマシンの斜視図である。 本発明の実施の形態であって、前扉裏面の部分斜視図である。 本発明の実施の形態であって、下扉の分解斜視図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの部分縦断面図である。 本発明の実施の形態であって、ガイド装置の平断面図である。 本発明の実施の形態であって、ガイド装置とストッパー解除装置の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの平断面図である。 本発明の他の実施の形態であって、上扉裏面の部分斜視図である。 本発明の他の実施の形態であって、下扉の分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態であって、前扉裏面の部分斜視図である。 本発明の他の実施の形態であって、スロットマシンの斜視図である。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 上扉ロック機構 7 下扉ロック機構
10 固定装置 11 開口部
12 中板(仕切部材) 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 18 突出片
19 筐体ヒンジ(筐体軸支部)
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 基板ユニット
25 支持体ヒンジ 26 突出片
27 足部
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
34 隠し部(垂下部) 35 スピーカ
36 上扉係合部 37 フック
40 下扉 40A 扉枠(基体)
40B パネルユニット 40C 操作部ヒンジ(扉軸支部)
41 操作ユニット(移動部) 42 メダル投入口
43 メダル受け皿 44 鍵穴
45 メダルセレクター 46 下扉係合部
47 フック 48 仕切板
49 孔
50 上扉不正防止手段 51 上扉規制板
51a 鉛直部(垂下部) 51b 張り出し部
52 隙間 53 挿入孔
60 下扉不正防止手段 61 下扉規制板
62 縦板(垂直部)
70 ガイド装置 71 ガイドレール
72 ガイド棒 73 ローラ
74 係止突起(ロック手段) 75 係止孔(ロック手段)
80 鍵錠装置 81 シリンダー錠
82 ロック解除装置 83 軸
84 回転板 85 押圧突起
86 リンク機構 87 軸
90 ダンパー装置 91 押圧片
100 隙間

Claims (4)

  1. 正面側に開口する筐体と、
    前記筐体の開口部を開口上部及び開口下部に分ける仕切部材と、
    前記開口上部を正面側から閉塞する上扉と、
    前記開口下部を正面側から閉塞する下扉とを有する遊技機において、
    前記下扉の上端部には、裏面側に略水平方向に突出し、閉扉時において前記仕切部材の正面側上面に接する下扉規制板を設け、
    前記上扉の下端部には、前記下扉の上端部よりも下方に突出する垂下部と、この垂下部の下端部から上扉の裏面側に略水平方向に突出し、閉扉時において前記仕切部材の正面側下面に接する上扉規制板とを設け、
    前記垂下部は、前記下扉規制板を正面側から挿入可能な挿入部を有し、
    前記下扉規制板は、上扉を閉じた状態で下扉の開閉操作を行う場合に、前記垂下部と干渉することなく前記挿入部に挿入及び抜出可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記下扉は、基体と、この基体の正面側上部に設けられ基体に対して前後方向に移動可能に形成された移動部を有するとともに、前記基体は前記筐体に筐体軸支部を介して水平方向に回動可能に取り付けられ、
    前記下扉規制板は、前記移動部の裏面に固定されており、
    前記上扉を閉じた状態で下扉の開閉操作を行う場合には、前記移動部の前方向への移動に伴い、前記下扉規制板が下扉の正面側にスライドすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記下扉は、基体と、この基体に扉軸支部を介して回動可能に取り付けられた移動部を有するとともに、前記基体は前記筐体に筐体軸支部を介して水平方向に回動可能に取り付けられ、
    前記基体は、前記移動部の背面と当接する仕切板を有し、
    前記下扉規制板は、前記移動部の背面と前記仕切板の正面との間に挟持される垂直部を有するとともに、前記仕切板に設けられた開口部から下扉の背面側に向かって突出し、
    上扉を閉じた状態で下扉の開閉操作を行う場合には、前記移動部を基体から離れる方向に回動させた状態で、前記下扉規制板が下扉の正面側にスライド可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記下扉を前記筐体にロックするための下扉ロック機構を設け、
    前記下扉には、前記筐体とのロック状態を解除するための鍵錠装置と、前記移動部を前記基体にロックするためのロック手段とを設け、
    前記筐体又は前記下扉には、前記移動部及び/又は前記下扉規制板に後方側から押圧力を与えて移動部及び/又は下扉規制板の前方への移動を補助するための移動補助手段を設け、
    前記ロック手段は、前記鍵錠装置の開錠操作によりロックが解除され、前記移動補助手段は、前記ロック手段のロック解除により前記移動部及び/又は前記下扉規制板に押圧力を付与可能に形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
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