JP5302759B2 - 文書作成支援装置、文書作成支援方法及び文書作成支援プログラム - Google Patents
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Description
特許文献1の発明では、システムは、契約類型に対応する契約パターンを順次表示し、契約パターン毎に必要とするケースの選択を受け付け、必要に応じてパターン及びケースに沿ったテンプレートを提示する。そしてユーザはそのテンプレートを編集することによって契約書を作成する。
特許文献2の発明では、システムは、顧客の要望に対して類似する提案書を取得し、顧客の現有商品に関する情報と提案商品候補に関する情報との差分を取得する。そして、その差分を顧客の要望と比較し、提案商品候補の中から提案商品を決定する。さらに、取得した提案書を、決定した提案商品に関する情報を基に編集する。
特許文献2の発明では、顧客の現有商品に関する情報を入力する手間が別途かかる。そのため、入力のし忘れが発生する可能性がある。さらに、顧客の現有商品に関する情報と提案商品候補に関する情報との差分がない(自社の商品が顧客の要望に沿う)場合は、契約上のリスクを警告することはない。
以降では、貿易関連の契約文書の作成を支援する場合を例として説明する。
図1に沿って、要求仕様書1及び回答書2を説明する。
図1(a)の要求仕様書1は、一方の契約当事者が作成した契約文書の案である。要求仕様書1は、複数の条項310を有する。そして条項310は、条項タイトル311及び条項内容312を有する。
最初の条項310の条項タイトル311は「1.General(総則)」であり、その条項内容312は「Goods are deemed ・・・(商品は、配送日に買主の住所へ配送されたことをもって買主によって受領されたものと看做す)」である。
次の条項310の条項タイトル311は「2.Damages(商品の瑕疵)」であり、その条項内容312は「Buyer has the right ・・・(買主は、商品の受領時に商品を検収し、10日以内に商品の状態、グレード、品質に基づいてクレームを売主に通知する権利を有する。当該通知は、クレームの内容を詳細に特定しなければならない。)」である。
Section欄313には要注意箇所が含まれる条項310の条項タイトル311が、Requirement欄314には要注意箇所(正確には、要注意箇所とその前後の語である。詳細後記)が、Comment欄315には回答が記述されている。
例えば、1行目に記述されていることは、「1.General(総則)」を条項タイトル311とする条項310の条項内容312の中に「address(住所)」という要注意箇所があり、その要注意箇所について「Goods shall not be ・・・(商品は買主の住所に配送しないものとする。しかしながら、買主が希望すれば、売主は追加料金を受領した上で商品を配送するものとする。)」という回答が用意される、ということである。
図2に沿って、文書作成支援装置3を説明する。
図2(a)に示したように、文書作成支援装置3は、一般的なコンピュータであり、中央制御装置11、キーボード、マウスなどの入力装置12、スキャナなどの読取装置13、出力装置14、主記憶装置15、及び補助記憶装置16を有する。これらはバスによって相互に接続されている。
補助記憶装置16は、ルール群データベース31、語句指定検索ルールデータベース32、語句−語句指定検索ルールデータベース33、語句−数値指定検索ルールデータベース34、数値付語句指定検索ルールデータベース35、ルール−ノウハウ対応情報36、ノウハウデータベース37、ルール−テンプレート対応情報38、テンプレートデータベース39、バッファデータ40及び出力フォーマット41を記憶している(詳細後記)。
要注意箇所抽出部21、回答書編集・作成部22及びナレッジ編集・作成部23は、プログラムである。以降、「○○部は」と主体を記した場合は、中央制御装置11が、補助記憶装置16から各プログラムを読み出し、主記憶装置15にロードしたうえで、各プログラムの機能を実現するものとする。
図3に沿ってルール群データベース31を説明する。
ルール群データベース31には、ルール群ID欄111に記憶されたルール群IDに関連付けて、適用フラグ欄112には適用フラグが、ルール群欄113にはルール群が記憶されている。
ルール群ID欄111のルール群IDは、ルールが所属するグループであるルール群を一意に特定する識別子である。
ルールとは、要求仕様書1(図1(a))から要注意箇所を抽出する際に使用する検索キーである。そして、ルールは、カテゴリ別に複数のルール群のいずれかに属している。
適用フラグ欄112の適用フラグは、要求仕様書1から要注意箇所を抽出する際に使用する検索キーが属するルール群として、ユーザの選択を受けているか否かを示す情報である。ここでは、ユーザの選択を受けていることを示す「1」又は、ユーザの選択を受けていないことを示す「0」のいずれかである。
ルール群欄113のルール群は、ルール群の名称である。
ルール群の例として「語句指定検索」、「語句−語句指定検索」、「語句−数値指定検索」及び「数値付語句指定検索」の4つがあるが、他のルール群があってもよい。
図4(a)に沿って語句指定検索ルールデータベース32を説明する。
語句指定検索ルールデータベース32には、ルールID欄121に記憶されたルールIDに関連付けて、適用フラグ欄122には適用フラグが、重要語欄123には重要語が、同義語欄124には同義語が、関連語欄125には関連語が記憶されている。
適用フラグ欄122の適用フラグは、要求仕様書1から要注意箇所を抽出する際に使用する検索キーとして、そのルールがユーザの選択を受けているか否かを示す情報である。ここでは、ユーザの選択を受けていることを示す「1」又は、ユーザの選択を受けていないことを示す「0」のいずれかである。
重要語欄123の重要語は、検索キーとして使用する語である。
同義語欄124の同義語は、検索キーとして使用する語であって、重要語と同じ意味を有する語である。
関連語欄125の関連語は、検索キーとして使用する語であって、重要語に関連する語である。
同義語欄124及び関連語欄125は空欄があってもよい。
例えば、2行目のレコードには、重要語「special test」、同義語「performance test」及び関連語「complete test」が記憶されている。これは、『「special test」or「performance test」or「complete test」』という検索条件で要求仕様書1のなかから要注意箇所を抽出することを示している。
複数のルールが同時に検索キーとして使用されることもある。適用フラグ欄122に注目すると、1、2行目には「1」が、3行目には「0」が記憶されている。このことは、『(「SS」or「stainless steel」)or(「special test」or「performance test」or「complete test」)』という検索条件で要求仕様書1のなかから要注意箇所を抽出することを示している。
図4(b)に沿って語句−語句指定検索ルールデータベース33を説明する。
語句−語句指定検索ルールデータベース33には、ルールID欄131に記憶されたルールIDに関連付けて、適用フラグ欄132には適用フラグが、フレーズ1欄133にはフレーズ1が、フレーズ2欄134にはフレーズ2が、距離欄135には距離が、記憶されている。
但し、前記したように、ここでのルールIDは語句−語句指定検索ルールデータベース33のなかにおいてのみ、ルールを一意に特定する。
適用フラグ欄132の適用フラグは、図4(a)の適用フラグと同じである。
フレーズ1欄133のフレーズ1は、検索キーとして使用する語である。
フレーズ2欄134のフレーズ2は、検索キーとして使用する語である。
距離欄135の距離は、フレーズ1とフレーズ2との間の距離(単位:語)である。
例えば、1行目のレコードには、フレーズ1「material」、フレーズ2「piping」及び距離「10」が記憶されている。これは、『「material」と「piping」が「10」語以内の距離に存在する』という検索条件で要求仕様書1のなかから要注意箇所を抽出することを示している。
複数のルールが同時に検索キーとして使用されることもある。適用フラグ欄132に注目すると、1、3行目には「1」が、2行目には「0」が記憶されている。このことは、『(「material」と「piping」が「10」語以内の距離に存在する)or(「tag number」と「control panel」が「8」語以内の距離に存在する)』という検索条件で要求仕様書1のなかから要注意箇所を抽出することを示している。
前記では、フレーズが2つある場合を説明したが、フレーズを3つ以上有する構成としてもよい。この場合、距離は、例えば最初のフレーズと最後(3つ目)のフレーズとの間の距離と定義することができる。
図4(c)に沿って語句−数値指定検索ルールデータベース34を説明する。
語句−数値指定検索ルールデータベース34には、ルールID欄141に記憶されたルールIDに関連付けて、適用フラグ欄142には適用フラグが、フレーズ欄143にはフレーズが、数値欄144には数値が、単位欄145には単位が、条件欄146には条件が、距離欄147には距離が、記憶されている。
但し、前記したように、ここでのルールIDは語句−数値指定検索ルールデータベース34のなかにおいてのみ、ルールを一意に特定する。
適用フラグ欄142の適用フラグは、図4(a)の適用フラグと同じである。
フレーズ欄143のフレーズは、検索キーとして使用する語であり、「start current」のように、ある数値(直ちに後記)と共に記述される語である。
数値欄144の数値は、検索キーとして使用する数値であり、例えば「start current」のようなフレーズと共に記述される数値である。
単位欄145の単位は、数値の単位である。数値が単にフレーズで表されるものの個数を示す場合は、単位欄145は空欄のままでもよい。
条件欄146の条件は、数値の適用条件である。
例えば「≧」は「以上」を、「>」は「より大きい」を、「≦」は「以下」を、「<」は「より小さい」を、「=」は「等しい」を、「<>」は「等しくない」を示す。
距離欄147の距離は、フレーズと数値との間の距離(単位:語)である。
例えば、3行目のレコードには、フレーズ「start current」、数値「400」、単位「A」、条件「≦」及び距離「17」が記憶されている。これは、『「start current」と「400A」が「17」語以内の距離に存在する』という検索条件で要求仕様書1のなかから要注意箇所を抽出することを示している。
複数のフレーズ及び数値が同時に検索キーとして使用され得ることは、前記と同様である。
図4(d)に沿って数値付語句指定検索ルールデータベース35を説明する。
数値付語句指定検索ルールデータベース35には、ルールID欄151に記憶されたルールIDに関連付けて、適用フラグ欄152には適用フラグが、フレーズ欄153にはフレーズが、数値欄154には数値が、条件欄155には条件が、それぞれ記憶されている。
但し、前記したように、ここでのルールIDは数値付語句指定検索ルールデータベース35のなかにおいてのみ、ルールを一意に特定する。
適用フラグ欄152の適用フラグは、図4(a)の適用フラグと同じである。
フレーズ欄153のフレーズは、検索キーとして使用する語であり、「AI」のように、ある数値と共に記述される語である。
数値欄154の数値は、検索キーとして使用する数値であり、例えば「AI」のようなフレーズと共に記述される数値である。
条件欄155の条件は、数値の適用条件であり、「≧」等の意味は、前記した通りである。
例えば、1行目のレコードには、フレーズ「AI」、数値「20」、及び条件「≧」が記憶されている。これは、『「AI」の直後に「20」以上の数値が存在する』という検索条件で要求仕様書1のなかから要注意箇所を抽出することを示している。
複数のルールが同時に検索キーとして使用され得ることは、前記と同様である。
なお、「第3の対応情報」には、各ルールデータベース32〜35が相当する。
図5(a)に沿ってルール−ノウハウ対応情報36を説明する。
ルール−ノウハウ対応情報36には、ルール群ID欄161に記憶されたルール群IDに関連付けて、ルールID欄162にはルールIDが、ノウハウID欄163にはノウハウIDが、記憶されている。
ルール群ID欄161のルール群IDは、図3のルール群IDと同じである。
ルールID欄162のルールIDは、図4(a)〜(d)のルールIDと同じである。
ノウハウID欄163のノウハウIDは、ノウハウ(詳細後記)を一意に特定する識別子である。
図5(b)に沿ってノウハウデータベース37を説明する。
ノウハウデータベース37には、ノウハウID欄171に記憶されたノウハウIDに関連付けて、ノウハウ欄172にノウハウが記憶されている。
ノウハウID欄171のノウハウIDは、図5(a)のノウハウIDと同じである。
ノウハウ欄172のノウハウは、要求仕様書1から検索結果として取得された要注意箇所をユーザが視認する際に、ユーザにとって有益であるような情報である。ノウハウは、前記した回答書2の回答とは異なり、回答書2への出力を前提としたものではない。
なお、ルール−ノウハウ対応情報36とノウハウデータベース37は、1つのデータベースとしてまとめることも可能である。このとき、「第1の対応情報」には、ルール−ノウハウ対応情報36とノウハウデータベース37とが相当する。
図6(a)に沿ってルール−テンプレート対応情報38を説明する。
ルール−テンプレート対応情報38には、ルール群ID欄181に記憶されたルール群IDに関連付けて、ルールID欄182にはルールIDが、テンプレートID欄183にはテンプレートIDが、記憶されている。
ルール群ID欄181のルール群IDは、図3のルール群IDと同じである。
ルールID欄182のルールIDは、図4(a)〜(d)のルールIDと同じである。
テンプレートID欄183のテンプレートIDは、テンプレート(詳細後記)を一意に特定する識別子である。
図6(b)に沿ってテンプレートデータベース39を説明する。
テンプレートデータベース39には、テンプレートID欄191に記憶されたテンプレートIDに関連付けて、テンプレート欄192にテンプレートが記憶されている。
テンプレートID欄191のテンプレートIDは、図6(a)のテンプレートIDと同じである。
テンプレート欄192のテンプレートは、回答書2に記述される回答の雛型である。
なお、ルール−テンプレート対応情報38とテンプレートデータベース39は、1つのデータベースとしてまとめることも可能である。このとき、「第2の対応情報」には、ルール−テンプレート対応情報38とテンプレートデータベース39とが相当する。そして「回答例」にはテンプレートが相当する。
ルール群IDとルールIDの組合せと、ルール(検索キーである)は、1対1に対応している。
ルール群IDとルールIDの組合せと、ノウハウは、1対n(n=1,2,3,・・・)に対応している。ルール群IDとルールIDの組合せと、テンプレートは、1対m(m=1,2,3,・・・)に対応している。すなわち、ある1つのルールによって検索された要注意箇所に対応するノウハウ及びテンプレートは複数であってもよい。しかしながら、以降では、説明の単純化のために、n=m=1である例を説明する。
したがって、ユーザがルール『「SS」or「stainless steel」』を検索キーとして選択した場合、文書作成支援装置3は、検索結果としての「SS」又は「stainless steel」に関連付けて、ノウハウ「SSは入手が困難である。」及びテンプレート「SS is not necessary.」を表示することができる。
図7に沿ってバッファデータ40を説明する。バッファデータ40は、後記する各処理手順において、各プログラムが作成し、主記憶装置15内に一時的に記憶され、所定の場合は補助記憶装置16内に記憶される。
バッファデータ40には、ルール群ID欄201に記憶されたルール群IDに関連付けて、ルールID欄202にはルールIDが、条項タイトル欄203には条項タイトルが、要注意箇所欄204には要注意箇所が、回答欄205には回答が、ノウハウ欄206にはノウハウが、それぞれ記憶されている。
ルールID欄202のルールIDは、図4(a)〜(d)のルールIDと同じである。
条項タイトル欄203の条項タイトルは、要求仕様書1の条項タイトルである。
要注意箇所欄204の要注意箇所は、ルールを検索キーとして要求仕様書1を検索した際の検索結果となる文言(語、数値若しくは記号又はそれらのうちの複数の組合せ)である。検索結果とは関係なく、要注意箇所を、ユーザが指定する場合もある(詳細後記)。要注意箇所には、ユーザの理解を助けるため、検索結果となる文言の前後の語が付されて記憶されてもよい。
ノウハウ欄206のノウハウは、前記したように、要求仕様書1から検索結果として取得された要注意箇所をユーザが視認する際に、ユーザにとって有益であるような情報である。バッファデータ40のノウハウは、ノウハウデータベース37のノウハウを編集して作成される。また、既存のノウハウを基にすることなく、新たに作成される場合もある(詳細後記)。
「有」:そのレコードの回答及び/又はノウハウは、テンプレートデータベース39、ノウハウデータベース37に記憶されていた元の状態から、ユーザによる編集を受けたことによって変更されている。
「未」:そのレコードの回答及び/又はノウハウは、テンプレートデータベース39、ノウハウデータベース37に記憶されていた元の状態である(ユーザによる編集を受けていない)。
「除」:そのレコードは、ユーザによって不要であると判断された。
「新」:そのレコードの回答及び/又はノウハウは、ユーザによって追加された(対応するレコードが、テンプレートデータベース39、ノウハウデータベース37に存在しない)。
図8に沿って出力フォーマット41を説明する。出力フォーマット41は、図1(b)の回答書2として出力されるデータそのものであり、バッファデータ40を基にして作成される。
Section欄211に記憶された条項タイトルに関連付けて、Requirement欄212には要注意箇所が、Comment欄213には回答が記憶されている。
Section欄211の条項タイトルは、図7の条項タイトルと同じである。
Requirement欄212の要注意箇所は、図7の要注意箇所と同じである。
Comment欄213の回答は、図7の回答と同じである。
処理手順には、(1)要注意箇所抽出処理手順、(2)回答書編集・作成処理手順及び(3)ナレッジ編集・作成処理手順の3つがある。
(1)の要注意箇所処理手順は、要注意箇所抽出部21が、ルールを検索キーとして要求仕様書1を検索し、要注意箇所を抽出する処理手順である。
(2)の回答書編集・作成処理手順は、回答書編集・作成部22が、ルールに関連付けられたテンプレートとノウハウをユーザに提示し、回答書2を出力する処理手順である。
(3)のナレッジ編集・作成処理手順は、ナレッジ編集・作成部23が、ユーザが新たに作成した又は既存のものに対して編集を加えたノウハウ及びテンプレートを保存する処理手順である。
これらは、(1)→(2)→(3)の順に実行される。
(1)の回答書編集・作成処理手順が実行された後、これら3つ(a)〜(c)は、少なくとも1つが選択的に又は2つ以上が連続して実行され得る。
図9、10に沿って、メイン画面51を説明する。
図9のメイン画面51は、ユーザが文書作成支援装置3を起動すると、出力装置14に表示される。メイン画面51は、処理メニューとして、要求仕様書読込ボタン221、条項抽出ボタン222、要注意箇所検索ボタン223、ルール編集ボタン224、回答書コメント作成ボタン225、回答書出力ボタン226及び終了ボタン227を有している。さらに、メイン画面51は、要注意箇所一覧欄228、要求仕様書欄229を有している。
要注意箇所一覧欄228には、ルールによって検索された要注意箇所232〜234と、その要注意箇所が含まれる条項の条項タイトル230、231が表示される。1つの条項中に複数の要注意箇所がある場合は、1つの条項タイトルに関連付けて、複数の要注意箇所が表示される。要注意箇所232〜234には、下線、枠囲み、二重下線等の強調表示が施される。要注意箇所232〜234は、検索キーであるルールによって検索された結果そのものである。要注意箇所232〜234の強調表示方法が異なるのは、検索キーとしたルールが異なっているからである。
要求仕様書欄229には、要求仕様書1が表示される。要求仕様書欄229においても要注意箇所は強調表示されている。
ルール群選択画面52は、図9のメイン画面のルール編集ボタン224が押下されると表示される画面である。ルール群選択画面52は、ルール群選択ボタン251〜254、ルール群選択ボタンに関連付けられたチェックボックス241〜244、OKボタン255及びCancelボタン256を有する。
ユーザは、適用したいルール群のチェックボックス241〜244を1つ以上選択する。その後OKボタン255が押下されるとその選択が有効になり、Cancelボタン256が押下されると、その選択がクリアされる。前回の選択結果を記憶しておいて、Cancelボタン256が押下されると、前回の選択結果が有効となるようにしてもよい。
なお、ルール群選択ボタン251〜254は、前記した各ルールデータベース32〜35に1対1で対応している。
ルール編集画面53は、リスト261、追加ボタン266、編集ボタン267、削除ボタン268、OKボタン269及びCancelボタン270を有する。
リスト261は、語句指定検索ルールデータベース32(図4(a))が殆どそのまま表示されたものである。ルールID欄262には、ルールIDと、チェックボックスが表示されている。チェックマークありは、図4(a)の適用フラグ「1」に、チェックマークなしは、適用フラグ「0」に対応する。
(1)ユーザが追加ボタン266を押下すると、図12(b)のルール編集サブ画面54が表示される。この状態では、ルール編集サブ画面54の、重要語欄272、同義語欄273及び関連語欄274は、空欄となっており、ルールID欄271には、「ルールIDの最大値+1」が表示されている。
ユーザは、ルール編集サブ画面54に表示された重要語欄272、同義語欄273、及び関連語欄274に対し、重要語、同義語及び関連語を入力することができる。
その後、ユーザが、ルール編集サブ画面54のOKボタン276aを押下すると、入力内容が、リスト261上に新たなレコードとして追加される。ユーザがルール編集サブ画面54のCancelボタン276bを押下すると、入力内容はクリアされる。
ユーザは、ルール編集サブ画面54に表示された重要語、同義語及び関連語を編集することができる。
その後、ユーザが、ルール編集サブ画面54のOKボタン276aを押下すると、編集内容が、リスト261上の指定されたレコードに上書きされる。ユーザがルール編集サブ画面54のCancelボタン276bを押下すると、編集内容はクリアされる。
図13(b)のルール編集サブ画面54は、図13(a)の追加ボタン266又は編集ボタン267が押下された場合に表示される画面である。これらの画面は、図13(a)、(b)と殆ど同様である。異なる点は、図13(a)、(b)では、ルール編集画面53の欄及びルール編集サブ画面54の欄の数が6つになっていること、ルール編集サブ画面54の条件欄277は、「≧」等の記号が選択され得るようになっている(プルダウンメニュー)こと、である。
前記のように、ルール群選択画面52において押下されたルール群選択ボタン251〜254に応じて、細部において異なるルール編集画面53及びルール編集サブ画面54が表示されるが、他のルール群については説明を省略する。なお、ルール編集サブ画面54のノウハウテンプレートボタン275については後記する。
ノウハウテンプレート編集画面55は、ノウハウ及びテンプレートを編集する際に表示される画面であり、ルール編集サブ画面54(図12(b)、図13(b))のノウハウテンプレートボタン275が押下されると表示される。
ルール群ID欄278には、その時点で表示されているルール編集画面53にかかるルール群のルール群IDが表示される。ルールID欄279には、その時点で表示されているルール編集サブ画面上53のルールID又は「ルールIDの最大値+1」が表示される。
ノウハウ欄281には、ルール群IDとルールIDとの組合せで特定されるノウハウIDを有するノウハウ(図5(b))が表示される。ユーザは、テンプレート欄280及びノウハウ欄281において既存のテンプレート及びノウハウを編集することができる。
但し、ルール編集画面53において追加ボタン266が押下された後にルール編集サブ画面54のノウハウテンプレートボタン275が押下された場合は、テンプレート欄280、ノウハウ欄281は空欄となる。なぜならば、この場合、対応するノウハウ及びテンプレートは未だ存在しないからである。このとき、ユーザは、テンプレート欄280及びノウハウ欄281に対して新たにテンプレート及びノウハウを入力することができる。
OKボタン282が押下されると、テンプレートが、ルール群ID及びルールIDと関連付けてテンプレートデータベース39(図6(b))に記憶される。さらに、ノウハウがルール群ID及びルールIDと関連付けてノウハウデータベース37(図5(b))に記憶される。
なお、テンプレート及びノウハウのうちのいずれか一方の入力(編集)を省略してもよい。
条項タイトル欄284には、選択された要注意箇所を含む条項の条項タイトルが表示される。要注意箇所欄285には、選択された要注意箇所が表示される。
ノウハウ欄286には、その要注意箇所が抽出された際に検索キーとなったルールを特定するルール群ID及びルールIDの組合せに関連付けられたノウハウIDを有するノウハウが表示される。
回答欄287には、その要注意箇所が抽出された際に検索キーとなったルールを特定するルール群ID及びルールIDの組合せに関連付けられたテンプレートIDを有するテンプレートが表示される。
同様に、回答欄287を参照すると、テンプレート(もともとテンプレートデータベース39に記憶されていた部分)に加えて、下線部分が追加されている。この下線部分は、ユーザが回答欄287に対して入力した部分である。
バッファデータへボタン288が押下されると、回答書編集画面56の情報がバッファデータ40(図7)のレコードとして記憶される。すなわち、条項タイトル、要注意箇所、ノウハウ(下線部分追加後)、テンプレート(下線部分追加後)、要注意箇所が抽出された際に検索キーとなったルールを特定するルール群ID及びルールIDが、バッファデータ40の、条項タイトル欄203、要注意箇所欄204、ノウハウ欄206、回答欄205、ルール群ID欄201及びルールID欄202にそれぞれ記憶される。
OKボタン289aが押下されると、バッファデータ40が、補助記憶装置16に記憶される。Cancelボタン289bが押下されると、バッファデータ40は、編集の結果が反映されない状態に戻されたうえで、補助記憶装置16に記憶される。
続いて、ユーザにより、ルール群欄290のルール群のうちの1つが選択され、ルール追加ボタン291が押下されると、ルール編集画面53が表示される。
その後は、前記したように、新たなルールが追加されることになる。
さらにその後、図15のルールID欄292には、「ルールIDの最大値+1」が表示される。
ユーザはノウハウ欄295にノウハウを入力し、回答欄296に回答を入力する。
OKボタン298が押下されると、バッファデータ40が、補助記憶装置16に記憶される。Cancelボタン299が押下されると、バッファデータ40は、入力の結果が反映されない状態に戻されたうえで、補助記憶装置16に記憶される。
回答リスト画面58は、ユーザが要注意箇所に関連付けられたテンプレートとノウハウの一覧を見ながら、要注意箇所に対する回答の要否を判断し、回答とノウハウを編集するための画面である。メイン画面51(図9)において、要注意箇所が選択されずに回答書コメント作成ボタン225が押下された場合に表示される。
回答リスト画面58は、バッファデータ40の一部を基にして表示された画面であり、回答リスト画面58のSection欄301、Requirement欄302、Comment欄303及びノウハウ欄304は、バッファデータ40の、条項タイトル欄203、要注意箇所欄204、回答欄205及びノウハウ欄206とそれぞれ対応している。そして、編集欄300には、編集ボタン305及び削除ボタン306がレコード毎に表示されている。
最初に回答リスト画面58が表示された時点で、各欄はすべて埋まっている。
編集ボタン305が押下されると、回答書編集画面56(図14(b))が表示される。回答書編集画面56には、当該レコードの内容が表示され、ユーザは、回答及びノウハウを編集することができる。編集後の回答及びノウハウは、回答リスト画面58のComment欄303及びノウハウ欄304に表示される。
削除ボタン306が押下されると、そのレコードは回答リスト画面58から削除される。なお、削除ボタン306が押下されると、そのレコードの編集欄300に「削除済」である旨を表示し、復活ボタン(図示せず)の押下により「削除済」とされたレコードが復活するようにしてもよい。
終了ボタン307が押下されると、回答リスト画面58が閉じられる。
図17に沿って要注意箇所抽出処理手順を説明する。
まず、以下の各ステップの処理を行う前提として、メイン画面51(図9)が出力装置14に表示されているものとする。
ステップS401において、要注意箇所抽出部21は、要求仕様書読込ボタン221が押下されるのを契機として、要求仕様書1を読み込む。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、要求仕様書1が既にテキストデータになっている場合には、入力装置12を介して要求仕様書1を読み込む。要求仕様書1が、例えば紙媒体に印刷されている等でテキストデータになっていない場合は、スキャナ等の読取装置13を介して要求仕様書1を読み込む。読取装置13は、画像データをテキストデータに変換するものとする。なお、読み込む要求仕様書1の数は、1つでも複数でもよいが、以降では1つという前提で説明する。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、要求仕様書1のなかから条項タイトル311(図1(a))をすべて取得する。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、第一に、ルール編集ボタン224が押下されるのを契機として、ルール群選択画面52(図11)を表示する。さらに、チェックボックス241〜244のいずれか1つ又は複数にチェックマークが入力されるのを受け付け、OKボタン255の押下を受け付ける。その後に、ルール群選択ボタン251〜254が押下されるとルール編集画面53(例えば図12(a))を表示する。このとき、要注意箇所抽出部21は、選択されたルール群についての各ルールデータベース32〜35(図4)を補助記憶装置16から読み出して、ルール編集画面53のリスト261として表示する。
ユーザは、リスト261を見ながら必要に応じレコードの追加、編集、削除を行い、最終的に検索キーとして有効にしたいルール(有効ルール)を示すレコード(有効レコード)のルールID欄262にチェックマークを入力し、OKボタン269を押下する。
第三に、リスト261に表示されているレコードを各ルールデータベース32〜35(図4)のレコードとして保存する。このとき、有効レコードの適用フラグ欄には「1」が、有効レコードではないレコードの適用フラグ欄には「0」が記憶される。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、第一に、ステップS403において保存されたすべてのルールデータベース32〜35における任意の未処理の有効レコードのうち1つを取得し、これを検索キーとする。但し、ルールデータベース32〜35のうち、ルール群データベース31の適用フラグが「0」になっているものは無視する。
第二に、この検索キーを用いて、ステップS401において読み込んだ要求仕様書1を検索し、該当した文言を取得する。但し、該当箇所がない場合もあり得る。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、ステップS404において該当した文言を取得できた場合(ステップS405“YES”)は、ステップS406に進み、それ以外の場合(ステップS405“NO”)は、ステップS404に戻る。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、ステップS404において該当した文言の前後の文言を取得する。
例えば「該当した文言を起点に、前3語、後3語」、「該当した文言を含む文の他のすべての語」、「該当した文言を含む文の他のすべての語及びその文の前1文、後1文」のように予め取得する範囲を設定しておくことができる。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、ステップS402において取得した条項タイトルのなかから、ステップS404において該当した文言が含まれる条項の条項タイトルを抽出する。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、第一に、バッファデータ40の新たなレコードを作成する。
第二に、ステップS404において取得した有効レコードのルール群ID及びルールIDをルール群ID欄201及びルールID欄202に記憶し、ステップS407において抽出した条項タイトルを条項タイトル欄203に記憶し、ステップS404において該当した文言とステップS406において取得した前後の文言を合わせて要注意箇所欄204に記憶し、ステップS408において生成した「未」を編集状況欄207に記憶する。
バッファデータ40のレコードの回答欄205及びノウハウ欄206は空欄のままである。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、ステップS403において保存されたすべてのルールデータベース32〜35のレコードのうち、未処理の有効レコードがない場合(ステップS410“YES”)は、ステップS411に進む。それ以外の場合(ステップS410“NO”)は、ステップS404に戻る。
具体的には、要注意箇所抽出部21は、第一に、メイン画面51(図9)の要求仕様書欄229に、ステップS401において読み込んだ要求仕様書1の全体を表示する。このとき、ステップS404において該当した文言には強調表示を施す。
第二に、メイン画面51の要注意箇所一覧欄228に、ステップS404において該当した文言とステップS406において取得した前後の文言を合わせて表示し、ステップS407において抽出した条項タイトルも表示する。このとき、ステップS404において該当した文言には、強調表示を施す。
ここで要注意箇所抽出処理手順は終了する。
図18に沿って回答書編集・作成処理手順(a)を説明する。
ステップS421において、回答書編集・作成部22は、検索結果の要注意箇所を受け付ける。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ユーザが、メイン画面51(図9)の要注意箇所一覧欄228に表示されている要注意箇所(強調表示部分)を選択するのを受け付ける。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ユーザが回答書コメント作成ボタン225を押下するのを受け付けた場合(ステップS422“YES”)には、ステップS423に進み、それ以外の場合(ステップS422“NO”)には、ステップS421に戻る。
具体的には、回答書編集・作成部22は、第一に、各欄が空欄である回答書編集画面56を表示する。
第二に、ステップS421において選択された要注意箇所を抽出した際の有効ルールを特定するルール群IDとルールIDを検索キーとして、ルール−ノウハウ対応情報36を検索し、該当したレコードのノウハウIDを取得する。そして、そのノウハウIDを検索キーとしてノウハウデータベース37を検索し、該当したレコードのノウハウを取得する。そして、取得したノウハウをノウハウ欄286に表示する。
第三に、ステップS421において選択された要注意箇所を抽出した際の有効ルールを特定するルール群IDとルールIDを検索キーとして、ルール−テンプレート対応情報38を検索し、該当したレコードのテンプレートIDを取得する。そして、そのテンプレートIDを検索キーとしてテンプレートデータベース39を検索し、該当したレコードのテンプレートを取得する。そして、取得したテンプレートを回答欄287に表示する。
第四に、選択された要注意箇所を前後の文言と合わせて、要注意箇所欄285に表示し、選択された要注意箇所を含む条項の条項タイトルを条項タイトル欄284に表示する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータへボタン288が押下された場合(ステップS424“バッファデータへ”)はステップS425へ、Cancelボタン289bが押下された場合(ステップS424“Cancel”)はステップS428へ、OKボタン289aが押下された場合(ステップS424“OK”)はステップS429へ進む。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ユーザがノウハウ欄286及び回答欄287の少なくとも一方を編集した場合(ステップS425“YES”)は、ステップS426に進み、それ以外の場合(ステップS425“NO”)は、ステップS424に戻る。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ステップS409において作成されたバッファデータ40のレコード(回答欄205及びノウハウ欄206は空欄の状態である)のノウハウ欄206にユーザによる編集後のノウハウを、回答欄205にユーザによる編集後のテンプレートを記憶する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータ40をユーザによる編集前の状態に戻したうえで補助記憶装置16に記憶する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータ40を補助記憶装置16に記憶する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータ40の条項タイトル欄203、要注意箇所欄204及び回答欄205を、出力フォーマット41として出力する。このとき、条項タイトル、要注意箇所(前後の文言を含む)及び回答は、出力フォーマット41の、Section欄211、Requirement欄212及びComment欄213にそれぞれ記憶されたうえで出力される。
但し、ステップS430の処理は、ユーザの指示により省略可能とする。なぜならば、後記する回答書編集・作成処理手順(b)、(c)を行う場合は、それらの処理後にまとめて回答書2を出力することが便宜であるからである(後記するステップS451及びS469においても同様)。
ここで、回答書編集・作成処理手順(a)は終了する。
図19に沿って回答書編集・作成処理手順(b)を説明する。
ステップS441において、回答書編集・作成部22は、新たな要注意箇所を受け付ける。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ユーザが、メイン画面51の要求仕様書欄229(図10)に表示されている要求仕様書1の一部を要注意箇所として選択するのを受け付ける。図10の例では「Vender shall use AA certified materials.」235が選択されている。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ユーザが回答書コメント作成ボタン225を押下するのを受け付けた場合(ステップS442“YES”)には、ステップS443に進み、それ以外の場合(ステップS442“NO”)には、ステップS441に戻る。
このとき、回答書編集・作成部22は、ステップS441において選択された要注意箇所(文言235である)を要注意箇所欄294に表示し、その要注意箇所が含まれる条項の条項タイトルを条項タイトル欄293に表示する。図15の例では、要注意箇所欄294には「Vender shall use AA certified materials.」が、条項タイトル欄293には「12.Materials」が表示されている。その他の欄は空欄のままである。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータへボタン297が押下された場合(ステップS444“バッファデータへ”)はステップS445へ、Cancelボタン299が押下された場合(ステップS444“Cancel”)はステップS449へ、OKボタン298が押下された場合(ステップS444“OK”)はステップS450へ進む。
具体的には、回答書編集・作成部22は、ユーザがノウハウ欄295及び回答欄296の少なくとも一方に入力した場合(ステップS445“YES”)は、ステップS446に進み、それ以外の場合(ステップS445“NO”)は、ステップS444に戻る。
具体的には、第一に、回答書編集・作成部22は、バッファデータ40の新たなレコードを作成する。
第二に、新規回答入力画面57(図15)において、ユーザがノウハウ欄295及び回答欄296に入力したノウハウ及びテンプレートを、新たなレコードのノウハウ欄206及び回答欄205に記憶する。
第三に、ユーザによりルール群欄290において選択されたルール群のルールIDをルール群ID欄201に記憶し、「ルールIDの最大値+1」をルールID欄202に、記憶する。
第四に、ステップS441において受け付けた要注意箇所をその前後の文言と合わせて、要注意箇所欄204に記憶し、その要注意箇所を含む条項の条項タイトルを条項タイトル欄203に記憶し、「新」を編集状況欄207に記憶する。
ユーザが、例えば図15の新規回答入力画面57のルール群欄290において「語句指定検索」を選択し、図12(b)のルール編集サブ画面54において、重要語欄272に「AA」、同義語欄273に「Authorized American 」、関連語274に「Non-authorized American」を入力したとする。このとき、ユーザがOKボタン276a(図12(b))及びOKボタン269(図12(a))を押下すると、回答書編集・作成部22は、これらの入力情報を語句指定検索ルールデータベース32の新たなレコードとして記憶する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータ40をユーザによる入力前の状態に戻したうえで補助記憶装置16に記憶する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、バッファデータ40を補助記憶装置16に記憶する。
具体的な処理内容については、ステップS430において前記した通りである。
ここで、回答書編集・作成処理手順(b)は終了する。
図20に沿って回答書編集・作成処理手順(c)を説明する。
ステップS461において、回答書編集・作成部22は、回答書コメント作成ボタン225の押下を受け付ける。
なお、ユーザは、メイン画面51(図9、10)の要注意箇所一覧欄228において、要注意箇所を選択しておらず、要求仕様書欄229においても、要注意箇所とすべき文言を選択せずに、回答コメント作成ボタン225を押下しているものとする。
具体的には、回答書編集・作成部22は、第一に、メイン画面51の要注意箇所一覧欄228に表示されているすべての要注意箇所を抽出した際のルールを特定するルール群ID及びルールIDの組合せを検索キーとして、ルール−ノウハウ対応情報36を検索し、該当したレコードのノウハウIDを取得する。そして、取得したノウハウIDを検索キーとしてノウハウデータベース37を検索し、該当したレコードのノウハウを取得する。
第二に、当該ルール群ID及びルールIDの組合せを検索キーとして、ルール−テンプレート対応情報38を検索し、該当したレコードのテンプレートIDを取得する。そして、取得したテンプレートIDを検索キーとしてテンプレートデータベース39を検索し、該当したレコードのテンプレートを取得する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、第一に、レコードの各欄が空欄になっている回答リスト画面58を表示する。
第二に、各レコードのRequirement欄302に、メイン画面51の要注意箇所一覧欄228に表示されているすべての要注意箇所(前後の文言及び、強調表示も含む)を表示し、Section欄301に当該要注意箇所を含む条項の条項タイトルを表示する。
第三に、ステップS462において取得した、ノウハウ及びテンプレートを、ノウハウ欄304及びComment欄303にそれぞれ表示する。このとき、同じルール群IDとルールIDとの組合せに対応する要注意箇所、条項タイトル、ノウハウ及びテンプレートが同一のレコードに表示されるようにする。
第三に、各レコードに編集ボタン305、削除ボタン306を表示する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、編集ボタン305が押下された場合(ステップS464“編集”)はステップS465へ、削除ボタン306が押下された場合(ステップS464“削除”)はステップS467へ、それ以外の場合(ステップS464“なし”)はステップS468へ進む。
具体的には、回答書編集・作成部22は、前記した回答書編集・作成処理手順(a)における、ステップS424〜S429の処理と同様の処理を行う。
具体的には、回答書編集・作成部22は、削除ボタン306が押下された回答リスト画面58(図16)のレコードの要注意箇所を検索キーとして、バッファレコード40(図7)を検索し、該当したレコードの編集状況欄207に、編集状況「除」を記憶する。
具体的には、回答書編集・作成部22は、回答リスト画面58の終了ボタン307の押下を受け付けた場合(ステップS468“YES”)は、ステップS469へ進み、それ以外の場合(ステップS468“NO”)は、ステップS464へ戻る。
具体的な処理内容については、ステップS430において前記した通りである。
ここで、回答書編集・作成処理手順(c)は終了する。
図21に沿ってナレッジ編集・作成処理手順を説明する。
ステップS481において、ナレッジ編集・作成部23は、バッファデータ40からレコードを読み込む。
具体的には、ナレッジ編集・作成部23は、バッファデータ40の任意の未処理のレコードを1つ読み込む。
具体的には、ナレッジ編集・作成部23は、ステップS481において読み込んだレコードの編集状況が「有」、「新」又は「未」である場合(ステップS482“YES”)は、ステップS483へ進み、それ以外の場合(ステップS482“NO”)は、ステップS481へ戻る。
具体的には、ナレッジ編集・作成部23は、ステップS481において読み取ったレコードのルール群ID、ルールID、回答及びノウハウを取得する。
第二に、ルール−ノウハウ対応情報36(図5(a))の新たなレコードを作成し、ルール群ID欄161、ルールID欄162及びノウハウID欄163に、取得したルール群ID、ルールID及び新たに生成したノウハウIDをそれぞれ記憶する。そして、ノウハウデータベース37(図5(b))の新たなレコードを作成し、ノウハウID欄171及びノウハウ欄172に、当該ノウハウID及び「第一」において取得したコメントをそれぞれ記憶する。
第三に、ルール−テンプレート対応情報38(図6(a))の新たなレコードを作成し、ルール群ID欄181、ルールID欄182及びテンプレートID欄183に、取得したルール群ID、ルールID及び新たに生成したテンプレートIDをそれぞれ記憶する。そして、テンプレートデータベース39(図6(b))の新たなレコードを作成し、テンプレートID欄191及びテンプレート欄192に、当該テンプレートID及び「第一」において取得したテンプレートをそれぞれ記憶する。
具体的には、ナレッジ編集・作成部23は、バッファデータ40の未処理のレコードがない場合(ステップS484“YES”)は、ナレッジ編集・作成処理手順を終了し、それ以外の場合(ステップS484“NO”)は、ステップS481へ戻る。
図22に沿って、データシート及びデータシート入力画面59を説明する。
要求仕様書1は、必ずしも文章で記載されているとは限らない。表形式になっている場合もある。この場合、要求仕様書1に代わって、データシートを文書作成支援装置3に対する入力としてもよい。
例えば、ユーザは、この表を見ながら、データシート入力画面59のRequirement欄308に対して情報を入力していく。Check Items欄307は、要求仕様書1の条項タイトル欄311(図1(a))に相当し、Requirement欄308は、要求仕様書1の条項内容312中の要注意箇所に相当する。
図22に戻って、例えば、「Warranty Period」(保証期間)行のRequirement欄308には「3(years)」が、「Shipping Due」(輸送期日)行のRequirement欄308には「2009.03.25」が入力されている。また、「Material」(材料)行のRequirement欄308には「Stainless」が選択され、「Language」(言語)行のRequirement欄308には「Other」が選択された上で「Japanese」が入力されている。このようにして作成されたレコードの集合であるデータシート(図示せず)は、そのまま文書作成支援装置3に対する入力情報となることが可能であり、メイン画面51において、要注意箇所一覧欄228及び要求仕様書欄229に代わって、データシート入力画面59と同様の画面が表示されるようにしてもよい。
2 回答書
3 文書作成支援装置
4 ネットワーク
5 端末装置
11 中央制御装置(制御部)
12 入力装置
13 読取装置
14 出力装置
15 主記憶装置(記憶部)
16 補助記憶装置(記憶部)
21 要注意箇所抽出部
22 回答書編集・作成部
23 ナレッジ編集・作成部
31 ルール群データベース
32 語句指定検索ルールデータベース
33 語句−語句指定検索データベース
34 語句−数値指定検索データベース
35 数値付語句指定検索データベース
36 ルール−ノウハウ対応情報
37 ノウハウデータベース
38 ルール−テンプレート対応情報
39 テンプレートデータベース
40 バッファデータ
41 出力フォーマット
51 メイン画面
52 ルール群選択画面
53 ルール編集画面
54 ルール編集サブ画面
55 ノウハウテンプレート編集画面
56 回答書編集画面
57 新規回答入力画面
58 回答リスト画面
Claims (13)
- 文書の要注意箇所毎に、ノウハウと、前記要注意箇所を含む記述内容に答える回答例とを出力する文書作成支援装置であって、
前記文書作成支援装置の記憶部は、
前記要注意箇所を抽出するための検索キーに関連付けて、前記ノウハウを記憶した第1の対応情報と、
前記要注意箇所を抽出するための検索キーに関連付けて、前記回答例を記憶した第2の対応情報と、を備え、
前記文書作成支援装置の制御部は、
前記文書を受け付け、
前記検索キーのうちの所定の検索キーを用いて、前記受け付けた文書から前記要注意箇所を抽出し、
前記抽出に用いた検索キーを用いて、前記第1及び第2の対応情報を検索し、ノウハウ及び回答例を取得し、
前記取得したノウハウ及び回答例を前記要注意箇所に関連付けて出力し、
前記回答例は、
契約相手方向けの回答書へ出力されることを前提とし、
前記ノウハウは、
前記回答書へ出力されることを前提としないこと、
を特徴とする文書作成支援装置。 - 前記文書作成装置の記憶部は、
前記検索キーを群毎にまとめて予め記憶した第3の対応情報を備え、
前記文書作成支援装置の制御部は、
ユーザが、前記群及び検索キーを選択するのを受け付けること、
を特徴とする請求項1に記載の文書作成支援装置。 - 前記文書作成支援装置の制御部は、
ユーザが前記文書の中から選択した情報を、新たな要注意箇所として受け付け、
前記受け付けた新たな要注意箇所を抽出する検索キーの入力を受け付け、
前記受け付けた検索キーを前記群毎に分類して前記第3の対応情報のレコードとして前記記憶部に記憶すること、
を特徴とする請求項2に記載の文書作成支援装置。 - 前記文書作成支援装置の制御部は、
前記検索キーに関連付けられたノウハウ及び/又は回答例が新たに作成及び/又は編集された場合は、新たに作成された及び/又は編集されたノウハウ及び/又は回答例を、前記検索キーに関連付けて、前記第1及び/又は第2の対応情報のレコードとして、前記記憶部に記憶すること、
を特徴とする請求項1に記載の文書作成支援装置。 - 前記文書作成支援装置の制御部は、
前記要注意箇所に関連付けて、前記取得した回答例及び前記要注意箇所が含まれる条項のタイトルを記載した前記回答書を出力すること、
を特徴とする請求項1に記載の文書作成支援装置。 - 前記文書は、紙媒体に印刷された画像データから変換されたテキストデータであること、
を特徴とする請求項1に記載の文書作成支援装置。 - 前記文書は、電子化された表形式のテキストデータであること、
を特徴とする請求項1に記載の文書作成支援装置。 - 文書の要注意箇所毎に、ノウハウと、前記要注意箇所を含む記述内容に答える回答例とを出力する文書作成支援装置を用いた文書作成支援方法であって、
前記文書作成支援装置の記憶部は、
前記要注意箇所を抽出するための検索キーに関連付けて、前記ノウハウを記憶した第1の対応情報と、
前記要注意箇所を抽出するための検索キーに関連付けて、前記回答例を記憶した第2の対応情報と、を備え、
前記文書作成支援装置の制御部は、
前記文書を受け付け、
前記検索キーのうちの所定の検索キーを用いて、前記受け付けた文書から前記要注意箇所を抽出し、
前記抽出に用いた検索キーを用いて、前記第1及び第2の対応情報を検索し、ノウハウ及び回答例を取得し、
前記取得したノウハウ及び回答例を前記要注意箇所に関連付けて出力し、
前記回答例は、
契約相手方向けの回答書へ出力されることを前提とし、
前記ノウハウは、
前記回答書へ出力されることを前提としないこと、
を特徴とする文書作成支援方法。 - 前記文書作成装置の記憶部は、
前記検索キーを群毎にまとめて予め記憶した第3の対応情報を備え、
前記文書作成支援装置の制御部は、
ユーザが、前記群及び検索キーを選択するのを受け付けること、
を特徴とする請求項8に記載の文書作成支援方法。 - 前記文書作成支援装置の制御部は、
ユーザが前記文書の中から選択した情報を、新たな要注意箇所として受け付け、
前記受け付けた新たな要注意箇所を抽出する検索キーの入力を受け付け、
前記受け付けた検索キーを前記群毎に分類して前記第3の対応情報のレコードとして前記記憶部に記憶すること、
を特徴とする請求項9に記載の文書作成支援方法。 - 前記文書作成支援装置の制御部は、
前記検索キーに関連付けられたノウハウ及び/又は回答例が新たに作成及び/又は編集された場合は、新たに作成された及び/又は編集されたノウハウ及び/又は回答例を、前記検索キーに関連付けて、前記第1及び/又は第2の対応情報のレコードとして、前記記憶部に記憶すること、
を特徴とする請求項8に記載の文書作成支援方法。 - 前記文書作成支援装置の制御部は、
前記要注意箇所に関連付けて、前記取得した回答例及び前記要注意箇所が含まれる条項のタイトルを記載した前記回答書を出力すること、
を特徴とする請求項8に記載の文書作成支援方法。 - 請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の文書作成支援方法を、コンピュータに実行させるための文書作成支援プログラム。
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