JP5302728B2 - 刺繍ミシンの刺繍材案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テープやコードなどの紐状の刺繍材を布地に縫い着けることが可能な刺繍ミシンのミシンヘッドにおいて、刺繍材を針元に対して千鳥振りさせつつ供給する刺繍材案内装置に関する。
従来、テープやコードなどの紐状の刺繍材を針元に対して千鳥振りさせながら供給して布地(被縫製物)に縫い付ける、所謂千鳥縫いが可能なミシンヘッドを備えた刺繍ミシンが知られている。従来知られた千鳥縫いが可能な刺繍ミシンにおけるミシンヘッドの構成を簡単に説明すると、該ミシンヘッドは下端部に縫針を備えて上下に駆動される針棒と、この針棒の上下駆動に対して所定のタイミングで上下動される被縫製物を押え付ける布押え体と、針棒と同心上に組み付けられておりその軸心回りの回転が自由な回転体と、この回転体に対しレバーピンによって揺動可能に取り付けられ、縫針の針元位置へ刺繍材を案内するガイドレバー(ガイド部)とを備えている。
このようなミシンヘッドを備えた刺繍ミシンでは、所定の縫いデータに基づいて布地に対する縫い進み方向を算出し、レバーピンが常時縫い進み方向の前方に位置するように回転体を方向制御しつつ、ガイドレバーをレバーピン回りに往復揺動させることによって刺繍材を縫針の針元に対して所定のパターンで千鳥振りさせながら供給し、針棒を上下に駆動して本縫いにより刺繍材を布地に縫い着けるようになっている。こうした刺繍ミシンの一例を挙げると、下記に示す特許文献1に記載の装置がある。ここに示した特許文献1に記載の刺繍ミシンは、上記した千鳥縫いが可能なミシンヘッドと多色刺繍が可能な別のミシンヘッドとをペアで配設し、双方のミシンヘッドによるコンビネーション刺繍を可能とした刺繍ミシンである。
特許文献1に記載された千鳥縫いが可能なミシンヘッドのガイドレバー(ガイド部)は、レバーピンにより回転体に揺動可能に固定されたベース部材と、先端にガイドが固定されたガイド部材と、ベース部材とガイド部材を連結する連結部材とで構成してある。前記ベース部材にはガイドピンが固定してあり、ガイドピンにはその軸中心で回動可能に連結部材が設けてある。連結部材の下方部には長孔が形成してあり、その長孔にはガイド部材を固定する取付ネジとガイド部材に形成された突出ピンが嵌挿してあり、ガイド部材は連結部材に対して長孔に沿った位置調整が可能に設けてある。
ところで、上記したガイドレバーは、縫針の針元に刺繍材を案内する千鳥縫いが可能な「縫い位置」と、連結部材をガイドピンの軸中心に左上方へ回動して特にレバー下端部を上方へ退避する「退避位置」との切り換えが作業者の手動操作によって可能となっている。これにより、例えば千鳥縫い動作を行う千鳥縫いヘッドと通常の縫い動作(千鳥縫い動作でない)を行う一般的な刺繍ヘッドとの稼動ヘッド変更時や、布地への刺繍が完了して布地を交換するときなどに、ガイドレバーを「縫い位置」から「退避位置」へ一時的に退避させることができるようになっている。
また、本縫い時において紐状の刺繍材を被縫製物に対して繰り出す際の高さ、所謂「ガイドの高さ」位置を変更することができるようにもなっている。この際には、ガイド部材を固定している取付けネジを緩めてガイド部材の取付位置を連結部材に対して長孔に沿って上下に移動させてから緩めた取付けネジを再度締めなおすことによって、つまりはガイド部材の取付位置のみを変更してガイドレバー(ガイド部)全体の長さを変えてガイドレバーの下端部の位置を調整することによって、「ガイドの高さ」位置を調整することができるようにしている。
なお、上記特許文献1に記載の千鳥縫いが可能なミシンヘッドには、布押え体を上下動させるモータ(駆動源)が設けてあり、このモータの駆動によって布押え体を縫製時には上下に駆動させるとともに、ミシン停止時には縫製時のストロークよりも大きく上方へ退避させることができるようになっている。また、縫製時の布押え体の上下動における下死点は設定可能となっており、被縫製物の布地厚や紐状の刺繍材の種類等に応じて布押え体の下死点を変更することができるようにもなっている。
特開2008−302070号公報
上記特許文献1に記載されるような従来の千鳥縫いが可能なミシンヘッドを備えた刺繍ミシンにおいては、被縫製物の布地厚や千鳥縫いする紐状の刺繍材の種類に応じて紐状の刺繍材を被縫製物に対して繰り出す「ガイドの高さ」位置(ガイドレバーの高さ位置)を変更する場合に、上述したようにして作業者が手動でガイド部材の取付位置の位置調整をしなければならない。しかし、こうした作業を作業者自身が行わなければならないのは手間であるし、特に千鳥縫いが可能なミシンヘッドを複数備えた刺繍ミシンではミシンヘッド毎に1台ずつ手動で位置調整を行わなければならないので非常に時間がかかり面倒である。そして、作業者自身による手動での調整であるがために正確な位置決めは難しい。
また、千鳥縫いが可能なミシンヘッドを備えた刺繍ミシンでは、刺繍材を積層して縫い付けることがある。この場合、縫い付けを行う層毎に刺繍材を被縫製物に対して繰り出す「ガイドの高さ」位置を順次に変更することにより、刺繍材の縫い付けを安定して行えることとなるが、従来では1つの層の縫い付けが終了するごとにミシンを一旦停止させてから、「ガイドの高さ」位置を作業者が手動で調整しなければならず、そうするとミシンによる刺繍縫いの作業効率が著しく低下してしまう。また、従来ではガイドレバーがレバーピン回りに往復揺動するようになっているため、「ガイドの高さ」位置を変更すると刺繍材の千鳥振りの振り幅が変わる。例えば、刺繍材を積層して縫い付けるときに、刺繍材の重ね具合に応じて「ガイドの高さ」位置を大きく上方に変更すると、変更前に比べて千鳥振りの振り幅が相対的に小さくなるので、刺繍材の縫い付けを確実に行うことができなくなってしまう恐れがある。したがって、これらのことに鑑みて、刺繍材を積層して縫い付けるときに、縫い付けを行う層毎に「ガイドの高さ」位置を都度変更することは従来行われていないのが実情である。
さらに、従来の千鳥縫いが可能なミシンヘッドでは、ガイドレバーを退避位置へ退避させるときも作業者が手動操作にて行うようになっていることから、手間であるとともに、作業者が退避させるのを忘れることによってミシンを損傷させてしまう可能性があり都合が悪い。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、千鳥縫いが可能なミシンヘッドを備えた刺繍ミシンにおいて、紐状の刺繍材を被縫製物に対して繰り出す「ガイドの高さ」位置を簡単に変更することができる刺繍ミシンの刺繍材案内装置を提供することを目的とする。
また、ガイドレバーの所定の退避位置への退避についても簡単に行うことができる刺繍ミシンの刺繍材案内装置を提供することを目的とする。
本発明に係る刺繍ミシンの刺繍材案内装置は、被縫製物に対し刺繍材の千鳥縫いが可能な刺繍ミシンの刺繍材案内装置であって、針棒に装着された縫針の針元に刺繍材を案内するガイド部材と、前記ガイド部材を往復移動可能に支持する支持部材と、前記縫針の針元に対する前記支持部材の高さ位置を変更する変更手段と、駆動手段による駆動に応じて前記ガイド部材を前記支持部材において往復移動させる駆動部材であって、前記支持部材の高さ位置が変更されることに応じて前記ガイド部材との相対的な位置関係を自動的に変えるように前記ガイド部材を移動可能に把持するものとを具える。
本発明によれば、変更手段によりガイド部材を往復移動可能に支持する支持部材の高さ位置を変更することによって、ガイド部材から刺繍材を繰り出す「ガイドの高さ」位置を変更する。前記ガイド部材は、駆動手段による駆動に応じて当該ガイド部材を前記支持部材において往復移動させる駆動部材によって把持されているが、この駆動部材は前記支持部材の高さ位置が変更されることに応じて前記ガイド部材との相対的な位置関係を自動的に変えるように前記ガイド部材を移動可能に把持している。このようにして、変更手段により支持部材とともにガイド部材の高さ位置を変更することから、「ガイドの高さ」位置が単に作業者の設定(変更手段に対する設定)に応じて変更できるようになり、従来の作業者による手動作業が必要なくそのための手間が不要となる。そして、例えば刺繍材を積層して縫い付ける場合においても、縫い付けを行う層毎のガイド部材の高さ位置を操作パネル等で設定してさえおけば、縫い付けを行う層に応じて自動的に「ガイドの高さ」位置が変更されて縫い付けが行われることとなり、これは従来のように層を重ねるたびにミシンをわざわざ停止させる必要がなく、ミシンによる刺繍縫いの作業効率を低下させずに作業することができるようになることを示している。
また、支持部材において(直線的に)往復移動されるガイド部材は駆動手段によって移動可能に把持されており、支持部材の高さ位置の変更によって「ガイドの高さ」位置(つまりはガイド部材の高さ位置)が変更されても刺繍材の千鳥振りの振り幅が変わることがない。これにより「ガイドの高さ」位置にかかわらずに、常に刺繍材の縫い付けを確実に行うことができるようになる。さらには、支持部材の高さ位置変更に応じて、自動的にガイド部材を退避位置に退避させることも可能であるので、ガイド部材を退避させる際の作業者の手間を減らすことができ、また作業者がガイド部材を退避させるのを忘れてしまいミシンが損傷することを防止できるようになる。
本発明の好ましい実施例として、被縫製物を押え付ける布押え手段の昇降駆動手段に前記支持部材を配置してなることを特徴とする。これにより、布押え手段の昇降駆動手段の駆動にあわせて支持部材の高さ位置を変更することができる。すなわち、前記昇降駆動手段は、縫製時の布押え手段の駆動範囲の下死点を変更するとともに、ミシン停止時には布押え手段を所定の退避位置に退避することができるようになっている。このことから、布押え手段の下死点の変更とともに「ガイドの高さ」位置(つまりはガイド部材の高さ位置)を変更でき、また布押え手段の退避位置への退避とともにガイド部材を退避することが自動的に行われることから、ガイド部材の高さ位置調整及び退避位置への退避のための特別な機構を設けることなしにガイド部材の高さ位置調整及び退避位置への退避を行えることとなる。
本発明によれば、ガイド部材を往復移動可能に支持する支持部材の高さ位置を変更手段により変更させて、ガイド部材の高さ位置つまりは「ガイドの高さ」位置を自動的に変更できるようにしたことから、作業者は操作パネル等により単に変更手段の設定を行うだけでよく従来のような作業者自身の手作業による位置調整の手間が不要となる。また、例えば刺繍材を積層して縫い付ける場合においても、縫い付けを行う層毎のガイド部材の高さを変更手段に予め設定しておけば、縫い付けを行う層に応じて自動的に「ガイドの高さ」位置が変更されるので、層を重ねるごとにミシンをわざわざ停止させる必要がなく刺繍縫いの作業効率を低下させてしまうことがない。また、「ガイドの高さ」位置が変更されても刺繍材の千鳥振りの振り幅は常に変わることがないので、刺繍材の縫い付けを確実に行うことができる。さらには、ガイド部材を退避させる作業者の手間と、退避させるのを忘れることを防止することができるようになる。
布押え手段の昇降駆動手段に前記支持部材を配置してなり、前記昇降駆動手段による布押え手段の駆動にあわせて支持部材の高さ位置を変更するようにしたことから、特別な機構を設けることなしにガイド部材の高さ位置調整及び退避位置への退避を行うことができるようになる。
本発明に係る刺繍材案内装置を適用した千鳥縫いが可能なミシンヘッドの一実施例を示す正面図である。 ミシンヘッドの一部を破断して表した側面図である。 ミシンヘッドの下部を一部破断して表した正面図である。 ミシンヘッドの下部の立体図である。 ミシンヘッドの下部を正面から見た部分図である。 ガイド部材が縫い付け位置にある状態のミシンヘッドの下部を側面から見た部分図である。 ガイド部材が退避位置にある状態のミシンヘッドの下部を側面から見た部分図である。 刺繍材を積層して縫い付けるときの布押え体の高さについて説明するための一部拡大概略図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は本発明に係る刺繍材案内装置を適用した千鳥縫いが可能なミシンヘッドHの一実施例を示す正面図であり、図2は図1に示したミシンヘッドHの一部を破断して表した側面図である。ミシンヘッドHには、軸方向が上下方向(垂直方向)に延びるように配置された針棒2が設けられている。針棒2は、ミシン主軸1の回転によって上下方向に往復駆動されるようになっている。針棒2の下端部には縫針3が装着されている。針棒2の外周には支持筒4が取り付けられている。この支持筒4は、ミシンヘッドHの下部に固定された固定スリーブ5の内周面で案内されて、針棒2に対する相対的な昇降動作及び針棒2の軸心回りの回転動作が可能になっている。また、支持筒4の上端部外周には係合リング6が固定されており、係合リング6にはモータ7(変更手段)の駆動によって上下動する駆動アーム8が係合している。
一方、支持筒4の下端には布押え支持体9が固定されている。布押え支持体9はその下端部が二股に分岐した形状に形成されており、一方の脚部の外側面にはその長手方向が上下方向に延びるキー溝9aが形成され、他方の脚部の下端部には布押え体10(布押え手段)が取り付けられている。布押え体10の下端部には被縫製物(図示せず)を押え付ける布押え部10aが形成してあり、布押え部10aとその上方に位置する中間部には縫針3の挿通を許容する孔がそれぞれ形成されている。
固定スリーブ5の外周には回転筒11が取り付けられている。回転筒11は、針棒2と同心上に取り付けられており、針棒2の軸心回りの回転動作のみが可能になっている。回転筒11の上端部外周にはタイミングプーリ部12が形成されており、このタイミングプーリ部12とモータ13の回転軸14に固定された駆動プーリ15との間にタイミングベルト16が架けられている。これにより、モータ13が駆動されて駆動プーリ15が回転すると、タイミングベルト16及びタイミングプーリ部12を介して回転筒11が回転するようになっている。一方、回転筒11の下端には布押え支持体9のキー溝9aに係合するキー部材17が固定されている。従って、布押え体10は支持筒4及び布押え支持体9(昇降駆動手段)の上下動に伴って上下動するとともに、回転筒11の回転に伴って針棒2の軸心回りで回転するようになっている。
図3はミシンヘッドHの下部を一部破断して表した正面図、図4はミシンヘッドHの下部の立体図である。これらの図からも明らかなように、回転筒11の外周には連動部材18が上下動可能かつ回転可能に嵌合されている。連動部材18には連結片19が固定されており、連結片19は回転筒11の外周に形成された係合溝11aに係合している。これにより、連動部材18は回転筒11の回転に伴って回転筒11と一体に回転するようになっている。また、回転筒11にはブラケット20を介して揺動レバー21(駆動部材)が取り付けられている。揺動レバー21は、ブラケット20の外側面に取り付けたレバーピン22を支点として、回転筒11に対して針棒2の軸方向の左右に揺動自在に取り付けられている。この揺動レバー21は、レバーピン22の位置から側方に延びる一方の腕部21aと下方に延びる他方の腕部21bとを備えている。側方に延びる腕部21aの先端にはコロ23が取り付けられており、コロ23は連結片19の連係溝19aに係合してある。一方、揺動レバー21の下方に延びる腕部21bは2股に分岐したフォーク状となっており、両下端部にはそれぞれコロ24が設けられている。
布押え体10には、平面略矩形をなす支持部材25が一体成形されており(勿論、布押え体10と支持部材25とは別体であってもよい)、該支持部材25の布押え体10と反対側にはガイドレール26が固定される。ガイドレール26にはスライダ27がスライド移動可能に設けてあり、スライダ27にはコの字形状に形成されたブラケット28を介してガイド部材29が固定されている。ブラケット28は、揺動レバー21の下方の腕部21bのコロ24、24の間に位置する作動ブロック30に、ガイドレール26及びスライダ27さらには支持部材25の一片を図示のように挟み込むようにして固定されている。ガイド部材29の下端には、刺繍材Tを通し入れて縫針3の針元位置へ供給するためのガイド筒29aが設けられている。また、回転筒11の外周にはブラケット20、アーム部材31を介してボビンブラケット32が固定されており、ボビンブラケット32には刺繍材Tを巻回したボビン33が回転自在に支持されている。
針棒2に隣接する位置には、図1に示すように、その軸方向が上下方向に延びるように配置されたガイド軸34が配置されている。ガイド軸34には、昇降部材35が取り付けられている。昇降部材35は、図示しない駆動伝達機構を介して千鳥振りモータ36(駆動手段)の回転による駆動力が伝達されることで、ガイド軸34に案内されながらその軸方向に沿って上下動するようになっている。昇降部材35には針棒2に向かって略水平に突出するフォーク部35aが形成されており、このフォーク部35aが連動部材18の外周に形成された溝部18aに係合している。従って、昇降部材35の上下動によって連動部材18及び連結片19が上下動すると、連結片19の上下動が連係溝19a及びコロ23を介して揺動レバー21の揺動に変換される。揺動レバー21が揺動されることにより、下方の腕部21bの2つのコロ24の間に位置するようにして揺動レバー21に把持された作動ブロック30に固定されているブラケット28、該ブラケット28を介してスライダ27に固定されているガイド部材29が、ガイドレール26に沿ってスライドするスライダ27の動きにあわせて縫い進み方向に対して左右に往復スライドすることとなる。
図1では、昇降部材35が上限位置にあって揺動レバー21が左側一杯に揺動して、ガイド部材29が最も左側に位置している状態を示している。反対に、昇降部材35が下限位置にあって揺動レバー21が右側一杯に揺動して、ガイド部材29が最も右側に位置している状態を図5に示す。図5は、ガイド部材29が最も右側に位置している状態にあるミシンヘッドHの下部を正面から見た部分図である。これらの図を比較して理解できるように、ガイド部材29は図1に示す左端位置と図5に示す右端位置との間を、針棒2の往復動に同期して支持部材25において左右に往復スライドできるようになっている。これにより、ガイド筒29aに通し入れた刺繍材Tが(図2参照)、所定のパターンで縫い進み方向に対して左右に千鳥振りされつつ針落ち位置(縫針3の針元)へと供給されて、順次被縫製物に縫い付けられるようになっている。なお、上記した各図において、37は周知の針板である。
ここで、上記構成のミシンヘッドHにおいて、本縫いにより刺繍材Tを被縫製物(図示しない)に縫い着ける作業について説明する。まず、刺繍材Tを巻回したボビン33をボビンブラケット32にセットするとともに、刺繍材Tをボビン33から繰り出してガイド筒29aに通し、縫針3の針落ち位置(針元)へ導く。この状態で図示しない被縫製物を所定の刺繍データに基づきXY方向へ移動制御するとともに、針棒2を上下に駆動して縫針3と図示しない釜との機能によって周知の本縫いを行う。このとき、ガイド部材29は、千鳥振りモータ36の駆動によって図1に示す左端位置と図5に示す右端位置との間で所定のタイミングで左右に往復揺動されることから、ガイド筒29aにより縫針3の針落ち位置へと案内されている刺繍材Tは、例えば針棒2の一往復毎(一縫い毎)に針落ち位置の左右に振られることとなる。これによって刺繍材Tは、千鳥縫いによって順次被縫製物に縫い着けられることとなる。
この際には、回転筒11がモータ13の駆動によって回転することに応じて、レバーピン22は常に被縫製物の移動に基づくミシンヘッドHの相対的な進行方向の前面に位置するように制御される。また、布押え体10はモータ7(変更手段)の駆動によって、針棒2の上下駆動に対して所定のタイミングで上下動されて布押えの機能を果たす。このとき、上述した構成に従いガイド部材29も布押え体10と共に上下動することとなるが、図3より明らかなように作動ブロック30は揺動レバー21に対して相対的に上下動可能に(つまり相対的な位置関係が自動的に変わるように)、且つ、その上下位置が変更されてもガイド部材29の往復スライド量が変化しないように揺動レバー21に把持されているため、ガイド部材29が上下動されることによって位置づけられた位置(「ガイドの高さ」位置)での刺繍材Tの縫い付けに関し千鳥振りの振り幅が変わるなどの問題は生じない。そして、刺繍材Tの縫い付けが終了すると、モータ7(変更手段)の駆動によって布押え体10とともにガイド部材29は図6に示す縫い付け位置から図7に示す退避位置へと退避する。
次に、ガイド部材29の高さ位置の変更について説明する。上記したように、ガイド部材29は布押え体10とともに上下動されるようになっている。このため、従来知られたように被縫製物の布地厚や紐状の刺繍材の種類に応じて、布押え体10の下死点の高さを例えば周知の操作パネルにて設定すると、布押え体10の下死点の高さが変更されるのに伴ってガイド部材29の高さ位置もそれにあわせて自動的に変更されることになる。
次に、刺繍材Tを積層して縫い付ける場合について説明する。この刺繍材Tを積層して縫い付けるときの概略図を図8に示し、(a)は1層目、(b)は2層目の縫い付け時を示してある。なお、図中において記号Sは被縫製物を示す。
刺繍材Tを積層して縫い付けるときには、各層の縫い付けを行うステップ毎に布押え体10の下死点の高さを操作パネルにて設定すればよい。図8の場合では1層目のステップのときの布押え体10の下死点は針板37の上面からの距離がL1となるように設定し、2層目のステップではL2となるように設定し、図示を省略したがその後の層についても必要に応じて布押え体10の下死点の高さを針板37の上面からの距離でそれぞれ設定しておく。そして、刺繍材Tの縫い付けを開始すると、前記設定済みの下死点の高さに従って、1層目の刺繍材Tの縫い付け時には布押え体10の高さがL1に変更されることに伴いガイド部材29の高さが自動的にL1に変更され、2層目の縫い付け時には布押え体10の高さがL2に変更されることに伴いガイド部材29の高さが自動的にL2に変更される。
このようにして、本発明においてはガイド部材29の高さ位置が布押え体10の高さ設定に応じて自動的に変更されるため、従来のように作業者が手動でガイド部材の取付位置の位置調整をするといった手間が不要となって作業効率が低下することがない。また、布押え体10を上下動するモータ7(変更手段に該当する)によって布押え体10の駆動とともにガイド部材29を上下動させるようにしたことから、ガイド部材29の高さ位置を調整するためにガイド部材29のみを上下動する特別な機構(専用の機構)を別途設ける必要がなく構成が複雑にならないだけでなく、布押え体10の下死点の高さを設定するだけでガイド部材29の高さをも調整することができるので簡単で便利である。
また、刺繍材Tの縫い付けが終了すると、布押え体10とともにガイド部材29も退避位置に自動的に退避することから、従来のように作業者がガイド部材29を退避させるのにかかる手間を省くことができるだけでなく、作業者がガイド部材29を退避させるのを忘れてしまうことによるミシンの損傷を防止することができるようになる。
なお、上述した実施例において、ガイド部材29のガイド筒29aは縫い付ける刺繍材Tに応じて各種形状であってよい。また、ガイド部材29をガイドレール26、スライダ27にてスライド可能に支持したが、別の形態にてスライド可能に支持して縫い進み方向に対して左右に往復スライドするようにしてもよい。
なお、縫い時における布押え体10の上下動は設定によって行わないようにすることも可能であることは言うまでもない。
なお、上述した実施例においては、揺動レバー21の下方の腕部21bの2つのコロ24で挟み込むようにして作動ブロック30を把持しておき、該作動ブロック30(ひいてはブラケット28を介してスライダ27に固定されているガイド部材29)と揺動レバー21とを相対的に上下に移動可能としたものを示したがこれに限らず、別の形態にて作動ブロック30(乃至ガイド部材29)を揺動レバー21が把持して支持部材25の上下動に応じて互いにスライドして相対的に上下に移動できるようにしてあればどのような形態でもよい。例えば、作動ブロック30の側面に溝を形成する一方で、揺動レバー21の下方の腕部21bに前記形成した溝と係合あるいは嵌合する部材を形成し、これらの係合あるいは嵌合により揺動レバー21が作動ブロック30を相対的に上下にスライド移動可能に把持するようにしてもよい。また、スライド移動させることにより相対的な位置関係を変更するものに限らないことは言うまでもない。
1…ミシン主軸、2…針棒、3…縫針、4…支持筒、5…固定スリーブ、6…係合リング、7(13)…モータ、8…駆動アーム、9…布押え支持体、9a…キー溝、10…布押え体、10a…布押え部、11…回転筒、11a…係合溝、12…タイミングプーリ部、14…回転軸、15…駆動プーリ、16…タイミングベルト、17…キー部材、18…連動部材、18a…溝部、19…連結片、19a…連係溝、20(28)…ブラケット、21…揺動レバー、21a(21b)…腕部、22…レバーピン、23(24)…コロ、25…支持部材、26…ガイドレール、27…スライダ、29…ガイド部材、29a…ガイド筒、30…作動ブロック、31…アーム部材、32…ボビンブラケット、33…ボビン、34…ガイド軸、35…昇降部材、35a…フォーク部、36…千鳥振りモータ、37…針板

Claims (2)

  1. 被縫製物に対し刺繍材の千鳥縫いが可能な刺繍ミシンの刺繍材案内装置であって、
    針棒に装着された縫針の針元に刺繍材を案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材を往復移動可能に支持する支持部材と、
    前記縫針の針元に対する前記支持部材の高さ位置を変更する変更手段と、
    駆動手段による駆動に応じて前記ガイド部材を前記支持部材において往復移動させる駆動部材であって、前記支持部材の高さ位置が変更されることに応じて前記ガイド部材との相対的な位置関係を自動的に変えるように前記ガイド部材を移動可能に把持するものと
    を具える刺繍ミシンの刺繍材案内装置。
  2. 被縫製物を押え付ける布押え手段の昇降駆動手段に前記支持部材を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシンの刺繍材案内装置。
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