JP4764077B2 - 刺繍方法および刺繍ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、コードやテープ等の紐状素材を千鳥縫目によって加工布に縫い付ける刺繍方法および刺繍ミシンに関する。
従来、図10(a),(b)に示すように、コードCを筒形のガイド81でミシンの針落ち点Pに案内し、針落ち点Pの手前でガイド81を同じ振れ幅Wで左右に振り動かし、針82をコードCに突き刺すことなく、加工布に千鳥縫目Sを連続的に形成し、千鳥縫目SでコードCを縫製ラインLに沿わせて縫い付ける方法が知られている。また、図10(c)に示すように、縫製ラインLの湾曲部Lzにおいて、ガイド81を針棒83の軸線周りで湾曲部Lzの曲率に応じた角度θ1で旋回し、コードCを湾曲部Lzに沿わせて縫い付ける方法も知られている。千鳥縫目を用いた刺繍方法によれば、針82がコードCを貫通しないので、素材を傷つけず、素材の風合いを活かした刺繍柄を加工でき、また、刺繍材料にワイヤやビーズコード等の硬質素材を利用できる利点がある。
なお、特許文献1には、ガイド81を左右に振り動かす千鳥振り機構と、ガイド81を針棒83の軸線周りで旋回する旋回機構とに、それぞれ別個のモータを用いた刺繍ミシンが記載されている。特許文献2には、ガイド81を取り付けた千鳥レバーをモータで往復回動し、モータの回転数制御により、ガイド81の振れ幅WをコードCの太さに応じて変更可能に構成した刺繍ミシンが記載されている。
特開平8−299639号公報 特許第3145469号公報
ところが、従来の刺繍方法によると、縫製ラインLの湾曲部Lzで針82がコードCの上に落ちることがあった。これは、コードCを供給するボビンの張力、コードCとガイド81との摩擦抵抗、ガイド81の振れ幅等の複合的な要因によって、コードCに大きな張力が作用したときに発生しやすい。特に、図11(a)に示すように、コードCを大きな曲率の湾曲部Lzに沿わせて縫い付けるために、ガイド81を大きな角度(θ2>30°)で旋回すると、ガイド81を湾曲部Lzの内側へ振ったときに、コードCを針落ち点Pから逃がすことができず、針82がコードCに突き刺さる。このため、コードCが不正規な形状の千鳥縫目Sで縫い付けられ、刺繍柄の見栄えが悪くなるという問題点があった。また、図11(b)に示すように、ビーズコードCを大きく湾曲させて縫い付ける場合は、針82がビーズに衝突するという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、縫製ラインの湾曲部で針をコードの上に落とすことなく、紐状素材を正規形状の千鳥縫目で見栄えよく縫い付けることができる刺繍方法および刺繍ミシンを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の刺繍方法は、紐状素材をガイドにより針落ち点に案内し、針落ち点の手前でガイドを縫製ラインの左右に振り動かすとともに、針棒の軸線周りでガイドを旋回することにより、針を紐状素材に突き刺すことなく加工布に千鳥縫目を形成するとともに、千鳥縫目により紐状素材を縫製ラインの湾曲部に沿わせて縫い付けるにあたり、湾曲部においてガイドを該湾曲部の外側よりも内側へ大きく振り動かすことを特徴とする。
上記刺繍方法において、好ましくは、以下の手段を採用できる。
(1)刺繍柄データを編集するにあたり、ガイドの振れ幅を縫製ラインの右側と左側とでそれぞれ別々に設定し、ガイドの旋回角度が所定値を超える湾曲部において、該湾曲部の内側となる振れ幅を外側となる振れ幅よりも大きく設定すること。
(2)刺繍柄データを編集するにあたり、ガイドの左右の振れ幅を刺繍柄データ中の針数情報と関連付けて登録すること。
(3)本発明が適用される湾曲部は、ガイドの旋回角度が所定値を超えるような湾曲部であることが好ましい。ここで、旋回角度とは、針棒の軸線周りでガイドが1針ごとに旋回する角度をいい、後出の図9(b)の旋回角度θのように1針ごとの縫製ラインLの接線の相対差となって現れる。この所定値の設定は15°が好ましく、30°がより好ましい。
本発明の刺繍ミシンは、コードやテープ等の紐状素材を針落ち点に案内するガイドと、針落ち点の手前でガイドを縫製ラインの左右に振り動かす千鳥振り機構と、針棒の軸線周りでガイドを旋回する旋回機構とを備え、針を紐状素材に突き刺すことなく加工布に千鳥縫目を形成し、千鳥縫目により紐状素材を縫製ラインに沿わせて加工布に縫い付ける刺繍ミシンにおいて、縫製ラインの湾曲部においてガイドを該湾曲部の外側よりも内側へ大きく振り動かすことを特徴とする。
上記刺繍ミシンは、特に限定されないが、千鳥振り機構によるガイドの振れ幅を設定する設定器を備え、設定器に、縫製ラインより右側の振れ幅と左側の振れ幅とを別々に設定する設定手段と、設定された左右の振れ幅を針数と関連付けて登録する登録手段とを設けていることが好ましい
なお、紐状素材としては、特に限定されないが、電熱コード、装飾テープ、電線、ワイヤ、綱、ゴム紐、リボン等の線材、紐材又は帯材を例示できる。ガイド(案内部材)としては、特に限定されないが、線材や紐材を通すガイド穴を備えたパイプ状又はリング状の部材、あるいは、帯材を通すガイドスリットを備えた部材等を例示できる。紐状素材の供給には、ボビン、リール、ケース等の部材を使用できる。
本発明の刺繍方法によれば、湾曲部でガイドを湾曲部の外側よりも内側へ大きく振り動かすので、紐状素材を大きな曲率で湾曲させる場合でも、針を紐状素材の上に落とすことなく、紐状素材を正規形状の千鳥縫目で見栄えよく縫い付けることができるという効果を奏する。
本発明の刺繍ミシンによれば、ガイドの振れ幅を縫製ラインの左右で別々に設定し、設定した左右の振れ幅を針数と関連付けて登録するので、縫製ラインの各部の形状に合わせて、ガイドを適正な振れ幅で左右に振り動かすことができ、特に、ガイドの旋回角度が所定値を超える湾曲部において、ガイドを湾曲部の外側よりも内側へ大きく振り動かし、針を紐状素材の上に落とすことなく、紐状素材を正規形状の千鳥縫目で見栄えよく縫い付けることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図9に示すように、この実施形態の刺繍方法では、コードCやテープ等の紐状素材がガイド16により針落ち点Pに案内される。ガイド16は、針落ち点Pの手前で縫製ラインLと交差する方向へ左右に振られ、かつ、針棒10の軸線周りで旋回される。そして、針11を紐状素材に突き刺すことなく、加工布に千鳥縫目Sが連続的に形成されるとともに、千鳥縫目Sにより紐状素材が縫製ラインLに沿って加工布に縫い付けられる。縫製ラインLの湾曲部Lbでは、ガイド16が湾曲部Lbの曲率に応じた角度θで旋回される。旋回角度θが30°を超えるときには、ガイド16が湾曲部Lbの外側よりも内側へ大きな振れ幅W2で振られる。
この実施形態の刺繍ミシンは、千鳥振り機構によるガイド16の振れ幅を設定する設定器を備えている。図7に示すように、設定器の表示部51には、縫製ラインLより右側の振れ幅と左側の振れ幅とを別々に設定する設定リスト66が表示される。この設定リスト66において、ガイド16の旋回角度が30°を超える湾曲部Lbの振れ幅を設定するにあたり、オペレータは、湾曲部Lbの内側となる振れ幅を外側となる振れ幅よりも大きく設定する。また、設定器の表示部51には、図8に示すように、設定された左右の振れ幅を針数と関連付けて登録する登録リスト69が表示される。
次に、本発明の刺繍ミシンおよび刺繍方法を実施例に基づいて詳細に説明する。図1〜図4に示すように、この実施例の刺繍ミシン1は、アーム2の下部にスリーブ3を備え、スリーブ3にコードCを供給するボビン4が取り付けられている。スリーブ3はアーム2の底壁5に軸受6(図3参照)で回転可能に支持され、スリーブ3の内側にパイプ7がスリーブ3と一体回転可能で、スリーブ3に対し昇降可能に挿通されている。パイプ7の下端にはニップル8が固定され、その下端に布押え足9が取り付けられている。ニップル8の内側には中空状の針棒10が挿通され、針棒10の下端に針11が止着されている。そして、上糸Tが針棒10の内側を通って針11に供給され、針棒10の上下動に伴い、コードCが針板12上の加工布Wに縫い付けられる。縫い付けピッチは通常2〜3mmである。
スリーブ3の下端部外面には、千鳥レバー13が支軸14で左右に揺動可能に支持されている。千鳥レバー13のアーム部15には、コードCをボビン4から針落ち点に案内するガイド16と、ガイド16の手前でコードCに張力を付与するテンショナー17とが取り付けられている。本例のガイド16はガイド穴を備えた先細りのパイプ状の部状であり、針11からガイド16(詳しくはガイド穴の出口)までの水平距離G(図2参照)は例えば約3mmに設定されている。千鳥レバー13の上方において、スリーブ3の外周にはリング18が回転可能かつ上下動可能に支持され、その外面に連結片19が下向きに突設されている。連結片19の下端には、千鳥レバー13のスリット20に嵌合するローラ21が支持され、リング18の上下動により千鳥レバー13が支軸14を支点に揺動され、ガイド16が縫製ラインL(図9参照)の左右に振られる。
アーム2の内側にはロッド23が垂設され、アーム2の右側面に千鳥振りモータ24が設置されている。ロッド23には昇降体25が支持され、千鳥振りモータ24のモータ軸26が運動変換器27を介して昇降体25に連結され、モータ軸26の正逆回転により昇降体25がロッド23に沿って昇降される。昇降体25の下部には、リング18の溝28挿入されるフォーク部29が形成され、昇降体25の昇降によりリング18がスリーブ3に沿って上下に駆動される。そして、千鳥振りモータ24、昇降体25、リング18および千鳥レバー13は、ガイド13を針落ち点の手前で縫製ラインの左右に振り動かす千鳥振り機構30を構成している。
スリーブ3の上端には被動プーリ32が設けられ、被動プーリ32とそれより後側の駆動プーリ33とにタイミングベルト34が巻き掛けられている。駆動プーリ33はプーリ軸35によりアーム2の底壁5に支持され、プーリ軸35上にギヤ36が駆動プーリ33と一体回転可能に設けられている。アーム2の後部には旋回用モータ37が設置され、そのモータ軸38上にギヤ36と噛み合うピニオン39が設けられている。そして、旋回用モータ37とタイミングベルト34とプーリ33,32とにより旋回機構40が構成され、モータ軸38の正逆回転に伴い、ガイド16がボビン4およびスリーブ3と一体に針棒10の軸線周りで旋回される。
パイプ7の上端には溝付リング42が固定され、その周溝43に昇降部材44(図1参照)のフォーク部45が挿入されている。アーム2の左側面には昇降用モータ46が設置され、昇降部材44が運動変換器48を介して昇降用モータ46に連結されている。そして、昇降用モータ46の回転により、ニップル8がパイプ7と一体に昇降され、布押え足9が針棒10と同期して上下に駆動されるようになっている。なお、マット等の重い加工布専用の刺繍ミシンでは、布押え足9とその駆動機構を省略することもできる。
この実施例の刺繍ミシン1には、図5に示すような刺繍柄データ編集装置50が設置されている。この編集装置50は、液晶表示部51、キー操作部52、FDドライブ53および制御装置54を備えている。キー操作部52には、複数の編集モード切換キー55と、カーソル移動キー56と、複数のファンクションキー57とが配設されている。制御装置54には、CPU58、RAM59、ROM60および内部記憶装置61が設けられている。そして、CPU58がキー操作部52からの入力に基づき液晶表示部51の表示を制御するとともに、編集された刺繍柄データを刺繍ミシン1の運転制御回路(図示略)に出力するように構成されている。
編集モード切換キー55のうちのパターン表示キー55aを押したときには、図6に示すように、液晶表示部51にパターン表示画面62が表示される。この画面62には、刺繍柄データが縫製ラインLによって図形表示されるとともに、刺繍柄データの登録番号63と読み出しアイコン64aと確定アイコン64dとが表示される。オペレータは、読み出しアイコン64aに対応する位置のファンクションキー57aを押し、FD又は内部記憶装置61から刺繍柄データを読み出し、縫製ラインLの表示に基づいて所要の刺繍柄データを選択し、確定アイコン64dに対応する位置のファンクションキー57dを押し、その刺繍柄データを編集対象として確定する。そして、編集モード切換キー55を選択的に操作し、刺繍柄データ中のX−Y座標情報(加工布Wの位置決め情報)、色替え情報、糸切り情報等の編集作業を行う。
編集モード切換キー55のうちの千鳥キー55bを押したときには、編集装置50が千鳥振り機構30によるガイド16の(詳しくはガイド穴の出口での)振れ幅を設定する設定器として機能し、図7に示すように、液晶表示部51に千鳥振れ幅設定画面65を表示する。この設定画面65には、ガイド16の左右の振れ幅を別々に設定する手段である設定リスト66が設けられている。設定リスト66は、振り分けパターン(Z1〜Z5)を示す列と、縫目進行方向(図6の矢印方向)から見て縫製ラインLより右側の振れ幅(図4のW1)を指定する列と、縫製ラインLより左側の振れ幅(W2)を指定する列とから構成されている。オペレータは、カーソル移動キー56でカーソル67を対象セルに移動し、ガイド16の左右の振れ幅をプラスアイコン64b又はマイナスアイコン64cに対応するファンクションキー57b,57cで入力し、ファンクションキー57dで確定する。
千鳥キー55bを続けて押すと、図8に示すように、液晶表示部51に千鳥縫いデータ登録画面68が表示される。この登録画面68には、設定画面65で設定された左右の振れ幅を針数と関連付けて登録する手段である登録リスト69が設けられている。登録リスト69は、縫目グループの番号を示す列と、グループごとに縫い始めからの針数を指定する列と、ファンクション(AZ1:千鳥縫い開始、ZS:振れ幅変更)を指定する列と、振り分けパターン(Z1〜Z5)を指定する列とから構成されている。オペレータは、カーソル67を対象セルに移動し、針数とファンクションと振り分けパターンとを相互に関連付けて入力し、確定した千鳥縫いデータをFD又は内部記憶装置61に登録する。なお、パターン表示画面62の縫製ラインLには、登録リスト69の縫目グループ番号と一致する番号が付されている。
次に、上記構成の刺繍ミシン1を用いて、千鳥縫目によりコードを加工布に縫い付ける刺繍方法について説明する。前記のとおり、縫い付けピッチは2〜3mmであり、針11からガイド16までの水平距離G(図2参照)は約3mmに設定されており、以下の各設定値はこの条件下での例示である。まず、図6に示すように、データ編集装置50のパターン表示画面62に所要の刺繍柄データを読み出し、縫製ラインLの全体的な構成を判断する。次に、図7に示すように、千鳥振れ幅設定画面65を表示し、設定リスト66において、振り分けパターンZ1〜Z5にガイド16の左右の振れ幅を別々に設定する。例えば、図6に示す縫製ラインLにおいて、直線部Lc,Le又は曲率の小さな湾曲部La,Lgに細目のコードを縫い付ける場合は、パターンZ1の左右の振れ幅を共に4mmに設定し、太目のコードの場合は、パターンZ3の左右の振れ幅を共に15mmに設定する。
これに対し、曲率の大きな湾曲部、つまり、ガイド16の旋回角度が30°を超える湾曲部の場合は、その湾曲部の外側よりも内側に大きな振れ幅を設定する。例えば、図6に示す縫製ラインLの湾曲部Lb,Lfの場合は、振り分けパターンZ2において、湾曲部Lb,Lfの外側となる右側の振れ幅を3mmに設定し、湾曲部Lb,Lfの内側となる左側の振れ幅を9mmに設定する。湾曲部Ldの場合は、振り分けパターンZ4において、湾曲部Ldの内側となる右側の振れ幅を9mmに設定し、湾曲部Ldの外側となる左側の振れ幅を3mmに設定する。なお、振り分けパターンZ5に示すように、振れ幅を左右どちらか一方のみに入力した場合は、パターンZ1,Z3と同様に、左右均等の振れ幅が設定される。
続いて、図8に示すように、千鳥縫いデータ登録画面68を表示し、登録リスト69において、縫い始めからの針数とファンクションコードと振り分けパターンコードとを設定する。ここでは、パターン表示画面62とデータ登録画面68とを交互に表示し、例えば、縫製ラインLの先頭である第1針目に千鳥縫い開始コードAZ1を設定する。第2針目には、振れ幅変更コードZSと、小曲率の湾曲部Laに対応するパターンコードZ1とを設定する。第30針目には、振れ幅変更コードZSと、大曲率の湾曲部Lbに対応するパターンコードZ2とを設定する。第50針目には、振れ幅変更コードZSと、直線部Lcに対応するパターンコードZ1とを設定する。こうして、全針数に振り分けパターンを関連付けて千鳥縫いデータを完成し、このデータを該当する刺繍柄データに追加して内部記憶装置61に登録する。
次に、この千鳥縫いデータを用いて刺繍ミシン1を運転し、図9に示すように、加工布に千鳥縫目Sを連続的に形成し、千鳥縫目SによりコードCを加工布Wに縫い付ける。このとき、旋回用モータ37は刺繍柄データ中のX−Y座標値より求められる角度に相当するパルスで駆動され、千鳥振りモータ24が振り分けパターンZ1〜Z5に指定された振れ幅に相当するパルスで駆動される。これにより、曲率の小さな湾曲部Laでは、ガイド16がその曲率に応じた小さな角度で旋回されるとともに、振り分けパターンZ1に指定された均等な振れ幅(4mm)で縫製ラインLの左右に振られる。
一方、曲率の大きな湾曲部Lbでは、ガイド16がその曲率に応じた大きな角度(θ=30°)で旋回される。また、ガイド16は、振り分けパターンZ2に指定された振れ幅に基づき、図9(a)に示すように、縫製ラインLの右側(湾曲部Lbの外側)へ小さな振れ幅W1(3mm)で振られ、図9(b)に示すように、縫製ラインLの左側(湾曲部Lbの内側)へ大きな振れ幅W2(9mm)で振られる。
このため、ガイド16を湾曲部Lbの内外どちらへ振り動かした場合も、コードCを針落ち点Pの側方へ確実に逃がすことができる。従って、ガイド16の旋回角度が30°を超える湾曲部Lb,Ld,Lfにおいて、針11をコードCの上に落とすことなく、コードCを正規形状の千鳥縫目Sで見栄えよく縫い付けることができる。また、外側の振れ幅を内側の振れ幅の半分以下まで縮小でき、千鳥縫目Sの幅をコードCの太さと調和させることも可能である。
本発明の一実施例を示す刺繍ミシンの正面図である。 図1の刺繍ミシンの右側面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の刺繍ミシンの千鳥振り機構を示す正面図である。 図1の刺繍ミシンの刺繍柄データ編集装置を示す正面図である。 図5の編集装置のパターン表示画面を示す正面図である。 図5の編集装置の千鳥振れ幅設定画面を示す正面図である。 図5の編集装置の千鳥縫いデータ登録画面を示す正面図である。 図1の刺繍ミシンによる刺繍方法を示す平面図である。 従来の刺繍方法を示す平面図である。 従来の刺繍方法による問題点を示す平面図である。
符号の説明
1 刺繍ミシン
4 ボビン
10 針棒
11 針
13 千鳥レバー
16 ガイド
30 千鳥振り機構
40 旋回機構
50 データ編集装置
62 パターン表示画面
65 千鳥振れ幅設定画面
66 設定リスト
68 千鳥縫いデータ登録画面
69 登録リスト
C コード
L 縫製ライン
Lb 湾曲部
P 針落ち点

Claims (3)

  1. 紐状素材をガイドにより針落ち点に案内し、針落ち点の手前でガイドを縫製ラインの左右に振り動かすとともに、針棒の軸線周りでガイドを旋回することにより、針を紐状素材に突き刺すことなく加工布に千鳥縫目を形成するとともに、千鳥縫目により紐状素材を縫製ラインの湾曲部に沿わせて縫い付けるにあたり、湾曲部においてガイドを該湾曲部の外側よりも内側へ大きく振り動かすことを特徴とする刺繍方法。
  2. 状素材を針落ち点に案内するガイドと、針落ち点の手前でガイドを縫製ラインの左右に振り動かす千鳥振り機構と、針棒の軸線周りでガイドを旋回する旋回機構とを備え、針を紐状素材に突き刺すことなく加工布に千鳥縫目を形成し、千鳥縫目により紐状素材を縫製ラインに沿わせて縫い付ける刺繍ミシンにおいて、
    縫製ラインの湾曲部においてガイドを該湾曲部の外側よりも内側へ大きく振り動かすことを特徴とする刺繍ミシン。
  3. 千鳥振り機構によるガイドの振れ幅を設定する設定器を備え、設定器に縫製ラインより右側の振れ幅と左側の振れ幅とを別々に設定する設定手段と、設定された左右の振れ幅を針数と関連付けて登録する登録手段とを設けた請求項2記載の刺繍ミシン。
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