JP2008279116A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に布押えの中間位置を設定可能なミシンを提供する。
【解決手段】ミシン100は、縫い針9aと、布押え20と下板16とを有する布保持機構と、布移動機構15と、複数の縫製データ30及びそれぞれの縫製データ30に対応付けられた中間位置の高さである布押え高さH1を記憶するメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置と、布押え20を布押え位置、上昇位置及び中間位置の各々の高さに駆動する布押え用モータ21と、布押え位置、上昇位置又は中間位置への布押え20の移動を指示するペダル7と、ペダル7によって布押え20の中間位置への移動が指示されると縫製データ30に対応付けられた布押え高さH1の中間位置高さへ布押え20を移動させるよう制御する制御部10とを備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、複数の針落ち位置とその順番とを含む縫製データに従って縫い目を形成するミシンに関する。
縫製データに基づいて所定の縫い目模様を形成するミシンが従来から広く使用されている。このミシンは、布押えの上下動で布地を保持する布保持機構を針板に沿った平面上で水平移動させる布移動機構を備えており、縫製データに定められた各針ごとのX,Y軸方向の移動量を順番に参照し、布移動機構をX軸方向とY軸方向とについてパルスモータにより各針ごとに駆動することで布地を針棒に対して相対移動させて所定の縫い目模様の形成を実現している。
また、上述のミシンの布保持機構において、布押えは下板の上面に設置された布地に対して下降し、布地に上から押圧力を加えることで布押えと下板とで布地を挟み込み、布地を保持する。このとき、布押えを上方に退避させた上昇位置から布押え位置まで一度に下降させると布押えと下板とが接触するときに生ずる振動や布押え操作時に生ずる振動等によって下板に設置された布地が位置ずれを起こすことがある。そこで、布押えによって布地を保持する際の布押えの上下動の移動量を減らすために、布押えの上昇位置と布押え位置との間に中間位置を設けたミシンの布保持機構が知られている(例えば特許文献1)。即ち、上昇位置にあるときに布をおおよその位置に合わせ、中間位置で布押えを停止可能とすることで位置ずれを防ぎ、なおかつ、中間位置にある布押えを見て、布を正確に位置合わせすることを可能としている。また、布押えの中間位置の高さを設定可能なミシンが知られている(例えば特許文献2)。
特開2003−135878号公報 特開2003−326039号公報
ところで、縫製作業ごとに布地の厚さは様々であるため、布地の厚さに最適な布押えの中間位置は異なる。このため、布地の厚さが変わるたびに中間位置の高さの設定を変更しなければならない。よって、ミシンで過去に行った縫製作業(縫製作業A)と同様の布地及び縫製データを用いる縫製作業を行う場合、ミシンに設定済みの縫製作業Aの布押えの中間位置の高さの設定をそのまま用いることができれば、再度布押えの中間位置の高さの設定を行う必要がなく、効率的である。
しかしながら、従来技術によるミシンでは、縫製作業Aを行った後に縫製作業Aとは異なる布押えの中間位置の高さの設定による縫製作業を行っていた場合、当該ミシンの布押えの中間位置の高さは縫製作業Aの布押えの中間位置の高さとは無関係な設定となっている。このため、縫製作業Aの布押えの中間位置の高さの設定を再度行わなければならず、効率が悪いといった問題点があった。
また、同一の縫製作業の途中で布地を新たに追加するような縫製作業(例えばポケットの縫いつけ等)においては、同一の縫製作業中に最適な布押えの中間位置が変わることとなる。この場合、従来技術によるミシンでは同一の縫製作業中において中間位置の設定を変更しなければならず、オペレータは縫製作業中に煩雑な作業を強いられるといった問題点があった。
さらに、複数のミシンを用いて同様の布地及び縫製データを用いた縫製作業を行う場合、従来技術によるミシンではミシンごとに布押えの中間位置の高さを設定しなければならず、効率が悪いといった問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、効率的に布押えの中間位置を設定可能なミシンを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い針を上下動させる針上下動機構と、被縫製物を上から押圧することで保持する布押えを有する布保持機構と、記布押さえと縫い針とを前記縫い針の上下動方向と交差する方向に相対移動可能とすることで被縫製物を移動させる布移動機構と、少なくとも縫製における複数の針落ち位置とその順番とを含む複数の縫製データを記憶する第1の記憶手段と、を備え、選択された前記縫製データに従って前記針上下動機構及び前記布移動機構を駆動することで被縫製物に縫い目を形成するミシンにおいて、前記布押えを少なくとも布押え位置、上昇位置及び中間位置の各々の高さに駆動する駆動手段と、前記布押え位置、上昇位置又は中間位置への布押えの移動を入力指示する布押え位置指示手段と、前記各縫製データに対応付けられた中間位置の高さを記憶する中間位置高さ記憶手段と、前記布押え位置指示手段によって前記布押えの中間位置への移動が指示されると縫いを行っている縫製データに対応付けられた中間位置の高さへ前記布押えを移動させるよう制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記布押えの中間位置の高さは、前記縫製データの一部として記憶されることを特徴とする。
請求項2において、縫製データを記憶する第1の記憶手段と布押えの中間位置の高さを記憶する中間位置高さ記憶手段とは同一の記憶手段である。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のミシンにおいて、前記縫製データは縫いの途中で縫いを停止させる一時停止命令と一時停止時の布押え高さデータとを含み、前記制御手段は、前記縫製データの一時停止命令に従って停止した後に、中間位置高さへ布押えを移動する場合には、前記布押え高さデータが示す高さとなるように駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記複数の縫製データに対して共用可能な前記布押えの中間位置の高さの設定を含む縫製の各種パラメータを含む縫製パッケージデータを記憶する第2の記憶手段を備え、前記制御手段は、前記縫製データと縫製パッケージデータとを組合わせて実行する際に、前記駆動手段によって前記布押えが中間位置へと移動する場合に前記縫製パッケージデータに記憶された前記布押えの中間位置の高さへ前記布押えを移動させるよう制御することを特徴とする。
請求項4において、縫製パッケージデータを記憶する第2の記憶手段と布押えの中間位置の高さを記憶する中間位置高さ記憶手段とは同一の記憶手段である。
請求項5の発明は、縫い針を上下動させる針上下動機構と、被縫製物を上から押圧することで保持する布押えを有する布保持機構と、記布押さえと縫い針とを前記縫い針の上下動方向と交差する方向に相対移動可能とすることで被縫製物を移動させる布移動機構と、 少なくとも縫製における複数の針落ち位置とその順番とを含む複数の縫製データを記憶する第1の記憶手段と、を備え、選択された前記縫製データに従って前記針上下動機構及び前記布移動機構を駆動することで被縫製物に縫い目を形成するミシンにおいて、前記布押えを少なくとも布押え位置、上昇位置及び中間位置の各々の高さに駆動する駆動手段と、 前記布押え位置、上昇位置又は中間位置への布押えの移動を入力指示する布押え位置指示手段と、前記各縫製データの一部として記憶される中間位置の高さを記憶する中間位置高さ記憶手段と、前記布押え位置指示手段によって前記布押えの中間位置への移動が指示されると縫いを行っている縫製データに対応付けられた中間位置の高さへ前記布押えを移動させるよう制御する制御手段と、前記複数の縫製データに対して共用可能な前記布押えの中間位置の高さの設定を含む縫製の各種パラメータを含む縫製パッケージデータを記憶する第2の記憶手段と、前記縫製データの一部として記憶された前記布押えの中間位置の高さと、前記縫製パッケージデータに記憶された前記布押えの中間位置の高さとの優先適用順位を選択可能に設定する選択手段と、を備え、前記制御手段は、前記選択手段によって設定された優先適用順位に従って前記縫製データ及び前記縫製パッケージデータに記憶された前記布押えの中間位置の高さへ前記布押さえを移動させるよう制御することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、布押え位置指示手段によって布押えの中間位置への移動が指示されると、制御手段は中間位置高さ記憶手段に記憶された中間位置へと布押えを移動させるよう駆動手段を制御する。このとき、中間位置高さ記憶手段には少なくとも縫いを行っている縫製データに対応付けられた中間位置が記憶されており、当該縫製データに対応付けられた中間位置高さとなるように布押えは移動される。よって、当該縫製データに最適な中間位置に布押えが位置することとなり、中間位置から布押え位置へと布押えが移動する際の被縫製物の位置ずれを最小限に抑えることが可能となり、ミシンによる縫製作業の効率が大幅に上昇する。また、中間位置にある布押さえを利用して布位置を微調整する際に、布押さえを縫製データに応じて適正な中間位置とすることができるので、布位置調整をより精度良く行うことができ、縫い品質を向上させることが可能となる。
また、中間位置は中間位置高さ記憶手段に記憶されているので、当該縫製データとは異なる縫製データによる縫製作業を行った後に当該縫製作業データによる縫製作業を行った場合であっても自動的に当該縫製データに対応付けられた中間位置に布押えの中間位置が制御される。よって、当該縫製データとは異なる縫製データによる縫製作業を行った場合に従来技術では布押えの中間位置の設定を再度行わなければならなかった問題点を解消でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
請求項2記載の発明によれば、中間位置高さ記憶手段に記憶される中間位置は、縫製データの一部である。よって、当該縫製データによる縫製作業を行う際に縫製データを記憶した第1の記憶手段と中間位置を記憶した中間位置高さ記憶手段とを照合する手間を省略でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。また、中間位置高さ記憶手段は、第1の記憶手段の一部となることとなる。
さらに、当該縫製データは複製することにより、一度に複数のミシンで利用することが可能である。よって、複数のミシンで同様の縫製データに基づく縫製作業を行う際に、従来技術ではミシンごとに布押えの中間位置を設定しなければならなかった問題点を解消でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
請求項3記載の発明によれば、縫製データは縫いの途中で縫いを停止させる一時停止命令と一時停止時の布押え高さデータとを含み、当該一時停止命令で縫製作業が停止すると、当該布押え高さデータが示す布押えの中間位置高さに布押えが位置するよう制御手段によって駆動手段が制御される。これによって、縫製データによる縫製の途中で布地を追加する等によって被縫製物の厚みが変わった場合であっても最適な布押えの中間位置を縫製データに対応付けて設定可能となる。よって、従来技術では縫製作業の途中に布押えの中間位置の高さを再度設定しなおさなければならなかった問題点を解消でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
請求項4記載の発明によれば、縫製データと縫製パッケージデータとを組合わせて縫製作業を行う際に布押え位置指示手段によって布押えが中間位置に位置するよう指示されると、布押えは縫製パッケージデータに記憶された布押えの中間位置の高さに位置するよう制御手段によって駆動手段が制御される。これによって、複数の異なる縫製データに対して共通の布押えの中間位置の高さの設定を用いたい場合に、縫製パッケージデータの中間位置の高さの設定のみを行えば足り、縫製データごとに中間位置の高さの設定を行う必要がなくなる。よって、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
さらに、ひとつの縫製データに対して複数の縫製パッケージデータのうちいずれかひとつを組合わせて用いることにより、ひとつの縫製データに対して異なる布押えの中間位置の設定を利用でき、縫製データの中間位置を一時的に変更したい場合に縫製データを書き換えることなく利用することが可能となる。よって、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
請求項5の発明によれば、選択手段は、縫製データの一部として記憶された布押えの中間位置の高さと、縫製パッケージデータに記憶された布押えの中間位置の高さとの優先適用順位を選択可能に設定する。これによって、縫製データの一部及び縫製パッケージデータの双方に布押えの中間位置高さが記憶されている場合、オペレータが優先して採用したい中間位置高さを選択して利用可能となる。よって、より柔軟な布押えの中間位置高さの設定及び運用が可能となり、ミシンの操作性がより大幅に向上する。
(発明の全体構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明によるミシン100は、複数の針落ち位置とその順番とを含む縫製データ30(図6参照)に従って縫い目を形成するミシンである。
図1は本発明によるミシン100の実施形態を示す斜視図である。図2は本発明のミシン100の主要な構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ミシン100は、縫い針9aを保持する針棒9を上下動可能に支持するミシン本体1と、針棒9を上下動させる図示しない針上下動機構と、被縫製物を乗せる下板16に対して上下動することで被縫製物を保持する布押え20を有し、布押え20と下板16とからなる布保持機構を基板としての針板8の上面に沿って水平移動させることで被縫製物を針棒9に対して相対移動させる布移動機構15と、縫い針9aの近傍に設けられて被縫製物が縫い針9aの上昇に伴って上方に伸びないよう押える中押え25と、ミシン100の駆動と停止とを切り替えると共にミシン100による縫製速度を調節するペダル6と、布押え20の上下動を指示する「布押え位置指示手段」としてのペダル7と、ミシン100の各種の情報の表示を行うと共に、ミシン100に対して各種の入力を行うとしてのタッチパネルディスプレイ4と、ミシンの各種動作を制御する「制御手段」としての制御部10と、を備える。
ミシン本体1は少なくとも、筐体であるミシンフレームと、ミシンフレーム内部に設けられたミシンモータ2と、ミシンフレームのアーム部の延設方向に沿って配接されてミシンモータに連結された図示しない主軸とを備える。ミシンモータの駆動によって主軸が回転すると、針上下動機構によって針棒9が上下動し、針棒9に保持された縫い針9aが被縫製物に対して上下動する。
また、図示しないが、針板8の下側には主軸にそって配接されて主軸の回転に連動して回転する下軸と、下軸と連結して回転可能に設けられた釜部とが設けられている。下軸は、ミシンの立胴部内に設けられた図示しない動力伝達機構を介して主軸の回転に連動して回転し、釜部を回転させる。このとき、釜部の回転は上述の縫い針の上下動の位相に合わせて行われるよう設けられている。かようにして被縫製物に縫い目が形成され、周知のようにミシンによる縫製が行われる。
なお、主軸の配接方向をY軸方向、Y軸方向に直交して針板8の上面に沿った方向をX軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。
また、図2に示すように、ペダル6にはオペレータによるペダル6の踏み込み位置を検出するペダルセンサ6aが設けられている。ミシンモータの駆動はペダルセンサ6aによって検出されたペダル6の踏み込み位置に応じた速度に制御される。これによって、ミシンによる縫製速度が制御される。
また、主軸には主軸の回転角度を検出するエンコーダ3が設けられており、エンコーダ3によって主軸の回転角度が検出されることで、針棒の上下動の位置が検出される。
布移動機構15は、図2に示すように、布押え20と下板16とからなる布保持機構をX軸方向に移動させる駆動源としてのX軸用モータ17と、布保持機構をY軸方向に移動させる駆動源としてのY軸用モータ18と、針板8に対する下板16のX軸方向の位置を検出するX軸位置センサ17aと、針板8に対する下板16のY軸方向の位置を検出するY軸位置センサ18aと、を備える。布移動機構15は、針棒9の上下動に連動してX軸用モータ17及びY軸用モータ18を駆動させることで布保持機構によって保持された被縫製物を針棒9に対して相対移動させる。
このときの布移動機構15による被縫製物の移動は縫製作業の針落ち位置とその順番、その他各種の縫製作業に関するパラメータを含む製データに基づいて行われる。また、布移動機構15による被縫製物の移動後の位置は、下板16の針板8に対する位置を検出するX軸位置センサ17aとY軸位置センサ18aとによって検出される。つまり、X軸位置センサ17aとY軸位置センサ18aとによって被縫製物の位置がフィードバックされることで縫製データ30の指定した針落ち位置と実際の被縫製物の位置とを比較し、補正する。かようにして周知のように縫製データ30に基づく縫製が行われる。なお、縫製データ30に関しては後述する。
タッチパネルディスプレイ4は、ミシン100の各種の情報を表示する。また、タッチパネルディスプレイ4に表示された各種の入力用画面がオペレータによって操作されることでミシン100に対する入力が行われる。
また、タッチパネルディスプレイ4の側部にはメディアインターフェイス5が設けられている。メディアインターフェイス5は外部記憶装置(例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)等)を接続可能なインターフェイスであり、ミシン100はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶された各種のプログラム及びデータを利用可能になっている。また、上述の縫製データ30はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶されている。オペレータによってメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶された縫製データ30がタッチパネルディスプレイ4の画面において選択されると、ミシン100は当該縫製データ30による縫製作業を行う。即ち、メディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置は「第1の記憶手段」として機能する。
さらに、タッチパネルディスプレイ4からの入力によって縫製データ30を作成することが可能である。タッチパネルディスプレイ4によって作成された縫製データ30はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶される。なお、タッチパネルディスプレイ4による縫製データ30の作成については後述する。
布押え20は布押え20を上下動させる「駆動手段」としての布押え用モータ21と、布押えの上下動位置を検出する布押え位置検出器22とを備える。布押え20は布押え用モータ21の駆動によって上下動し、下板16の上に設置された被縫製物に対して下降することで被縫製物に上からの押圧力を加え、被縫製物を保持する。
また、布押え20の位置として、最も上昇して針板上から待避した位置としての上昇位置と、布押えを保持する際の下降位置である布押え位置と、上昇位置と布押え位置との間の所定位置である中間位置とが設けられている。このうち中間位置はその高さがオペレータによって設定可能に設けられている。布押え20の中間位置の高さの設定については後述する。
また、布押え20の位置は布押え位置検出器22によって検出される。これによって布押え20の位置がフィードバックされ、オペレータの意図した高さに布押え20が位置するよう調整される。
ペダル7は布押え20の上下動を指示する「布押え位置指示手段」として機能する。ペダル7にはオペレータによるペダル7の踏み込み位置を検出するペダルセンサ7aが設けられている。このとき、ペダル7の踏み込み位置は布押え20の上昇位置、中間位置及び布押え位置に対応した3ポジションが設けられており、オペレータによってペダル7が操作されることで布押え20はペダル7の踏み込み位置に対応した高さに制御される。
中押え25の近傍には、中押え25を上下動させる駆動源である布押え用モータ26と、中押え25の上下動位置を検出する中押え位置検出器27とが配備されている。中押え25は中押え用モータ26の駆動によって上下動し、布押え20と下板16とによって保持された被縫製物に上から近接する位置に移動する。
縫い針9aが被縫製物に対して下降した後に再び上昇する際、被縫製物が縫い針9aの上昇に伴って上方に引っ張られることがある。このとき、中押え25が上方に引っ張られる被縫製物を上方から押えることにより、被縫製物から縫い針9aが抜けるようにする。
また、中押え25の位置は布押え位置検出器27によって検出される。これによって中押え25の位置がフィードバックされ、オペレータの意図した高さに中押え25が位置するよう調整される。
制御部10は少なくとも、ミシン100の動作に関する各種の処理を行うCPU11と、CPU11によって処理される各種のプログラム及びデータを記憶するROM12と、CPU11が処理する各種のデータの一次格納領域となるRAM13と、を備える。
制御部10は上述の布押え用モータ21の駆動を制御することで布押え20の高さを制御する。また、制御部10は上述の中押え用モータ26の駆動を制御することで中押え25の高さを制御する。また、制御部10はメディアインターフェイス5を介して接続された外部記憶装置からタッチパネルディスプレイ4によって選択された縫製データ30を呼び出し、当該縫製データ30に基づいてミシンモータの駆動を制御すると共に布移動機構15のX軸モータ17及びY軸モータ18の駆動を制御する。かようにして縫製データ30による縫製作業が行われる。
また、制御部10はタッチパネルディスプレイ4に各種の画面を表示するよう制御する。さらに、制御部10はタッチパネルディスプレイ4を介して入力された命令に対する各種の処理を行う。さらに、制御部10はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置のデータ読み込み及び書き出しを行う。
(タッチパネルディスプレイによる縫製データの作成)
次に、タッチパネルディスプレイ4からの入力によって縫製データ30を作成する仕組みについて図3及至図5を用いて詳細に説明する。
図3はタッチパネルディスプレイ4に表示される入力画面50を示す説明図である。図4は縫製データ30の針落ち位置を入力する形状点入力画面を示す形状点入力画面60を示す説明図である。
入力画面50は少なくとも、縫製データ30の針落ち位置を入力する形状点入力画面60へと遷移する縫い入力ボタン51と、作成済みの縫製データ30の針落ち点を針落ちの順番にトレースする送り前進ボタン52と、作成済みの縫製データ30の針落ち点を針落ちの順番とは逆にトレースする送り後退ボタン53と、縫製データ30全体の各種パラメータを設定可能にするパターン情報ボタン54と、縫製データ30の特定の針落ち位置に対して各種の操作を行う機能選択ボタン55と、縫製パターンの針落ち位置を画面上に示す針落ち位置表示エリア56とを備える。
タッチパネルディスプレイ4に表示された入力画面50の縫い入力ボタン51が押下されると、タッチパネルディスプレイの表示内容が図4に示す形状点入力画面60に遷移する。
形状点入力画面60は少なくとも、縫製パターンの針落ち位置を画面上に示す針落ち位置表示エリア65と、針落ち位置表示エリア65上を移動可能なカーソル66と、カーソル66を針落ち位置表示エリア65内でそれぞれの方向に移動させる複数の矢印ボタン61と、針落ち位置の途中点を指定する途中点ボタン62と、針落ち位置の終端位置を指定する端点ボタン63と、針落ち位置の入力が終了したことを入力するエンターボタン64とを備える。
タッチパネルディスプレイ4に表示された形状点入力画面60の矢印ボタン61のいずれかが押下されると、針落ち位置表示エリア65のカーソル66が押下された矢印ボタン61に対応した方向へと移動する。また、途中点ボタン62を押下すると、カーソル66が表示された位置に途中点(例えば途中点67aや途中点67b)が記録され、針落ち位置表示エリア65内に表示される。端点ボタン63が押下されると、カーソル66が表示された位置が針落ち位置の終端点として記録され、途中点と同様に針落ち位置表示エリア65内に表示される。
図5は針落ち位置が針落ち位置表示画面56に表示された入力画面50を示す説明図である。
上述の形状点入力画面60においてエンターボタン64が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図5に示す入力画面に遷移する。図5に示すように、針落ち位置表示画面56に表示された針落ち位置57は、形状点入力画面60にて設定した途中点67a,67bを経由し、カーソル66の位置で指定した終端点に辿り着くように設定されている。つまり、形状点入力画面60のエンターボタン64を押下することで、縫製データ30の針落ち位置が決定する。かようにして、タッチパネルディスプレイ4からの入力によって縫製データ30が作成される。作成された縫製データ30はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶される。
また、図5に示す入力画面50において送り前進ボタン52あるいは送り後退ボタン53を押下すると、針落ち位置表示エリア56に表示された針落ち位置57をトレースすることができる。このとき、針落ち位置57の線上に着目針落ち位置点58が表示され、送り前進ボタン52が押下されると着目針落ち位置点58は次の針落ち位置に移動し、送り後退ボタン53が押下されると着目針落ち位置点58は手前の針落ち位置に移動する。
かかる前進ボタン52あるいは送り後退ボタン53を用いて針落ち位置を特定し、当該針落ち位置の前後に後述する布押さえ高さや途中停止等のコマンドを入力設定することが可能となっている。
次に、縫製データ30の構造について図6及び図7を用いて詳細に説明する。
図6は縫製データ30の構造を示す説明図である。
メディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶された縫製データ30は図6に示すように、縫製データ毎のパラメータ31と、針落ち位置に関するデータの第1要素32と、第2要素以降の針落ち位置の要素33とを有する。縫製データ毎のパラメータ31は、縫製データ30の基本的な要素を示すパラメータ郡である。第1要素32及び第2要素以降の針落ち位置の要素33は、縫製データ30による縫いの工程別に設けられた縫いパターンの要素である。例えば、ポケットとなる布地を衣服に縫い付ける縫製データ30の場合、ポケットの開口部の両端を返し縫いする工程と、ポケットの側部を線縫いする工程とは別の要素である。縫製データ30は少なくとも縫製データ毎のパラメータ31と第1要素32とを有し、縫製データ30によって行われる縫製の種類によって第2要素以降の針落ち位置の要素33が加わる。なお、針落ち位置に関するデータの第1要素32及び第2要素以降の針落ち位置の要素33については後述する。
図7は縫製データ30の一部である縫製データ毎のパラメータ31の構造を示す説明図である。縫製データ毎のパラメータ31は少なくとも、縫製データ30に付与された縫製データ番号と、縫製データ30の総針数と、縫製データ30の縫い範囲(縫製データ30による布移動機構15の移動範囲)と、縫製データ30の原点位置(針落ち位置の基準となるX軸方向及びY軸方向の座標位置)と、縫製データ30に設定されて縫製データ30による縫製がミシン100によって行われている際の布押え20の中間位置の高さとして適用される布押え高さH1と、縫製データ30を作成したソフトウェアバージョンを示すエディションと、縫製データ30の作成者によって記録された縫製データ30に関するコメントと、を有する。縫製データ毎のパラメータ31は、縫製データ30を作成した時点で定められた初期値が設定されるが、タッチパネルディスプレイ4を介してオペレータによって個別に設定することが可能である。
次に、縫製データ毎のパラメータ31の布押え高さH1の設定方法について詳細に説明する。
図8はタッチパネルディスプレイ4に表示される布押え高さ設定画面70を示す説明図である。
図5に示す入力画面において、パターン情報ボタン54が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図示しない縫製データ毎のパラメータ31の設定画面に遷移する。当該設定画面において布押え高さH1を設定するためのボタンが押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図8に示す布押え高さ設定画面70へと遷移する。
布押え高さ設定画面70は少なくとも、布押え20の中間位置の高さを数値入力あるいは既存値からの増減で設定する複数の布押え高さ設定ボタン71と、現在設定されている布押え20の中間位置の高さを0.1[mm]単位で表示する布押え高さ表示エリア72と、布押え20の中間位置の高さをその時点で布押え高さ表示エリア72に表示されている高さに設定するエンターボタン73とを有する。
布押え20の中間位置の高さは0.0[mm]〜99.9[mm]の間で設定可能であり、布押え高さ設定画面70の布押え高さ設定ボタン71に含まれる1〜0のそれぞれの数字ボタンが押下されると、押下された順番に上述の中間位置の高さの10の位の値、1の位の値、小数点以下の値として設定される。例えば布押え高さ設定ボタン71の数字ボタンを0,2,3の順で押下した場合、2.3[mm]が布押え高さ表示エリア72に設定される。また、上矢印ボタン71aが押下されると、押下される前に布押え高さ表示エリア72に表示されていた数値より0.1だけ数値が増加する。また、下矢印ボタン71bが押下されると、押下される前に布押え高さ表示エリア72に表示されていた数値より0.1だけ数値が減少する。ただし、上矢印ボタン71a及び下矢印ボタン71bによって布押え高さ表示エリア72に設定された布押え20の中間位置の高さが99.9[mm]を上回ったり0.0[mm]を下回ったりすることはない。
なお、上述の実施形態における数値はあくまで一例であり、変更可能であることは言うまでもない。
上述の布押え高さ設定画面70の布押え高さ表示エリア72に表示された布押え20の中間位置の高さが所望の高さになった状態でエンターボタン73が押下されると、縫製データ毎のパラメータ31の布押え高さH1の値として設定される。設定された布押え高さH1は、縫製データ30の一部としてメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶される。かようにして縫製データ30の縫製データ毎のパラメータ31の布押え高さH1はタッチパネルディスプレイ4を介してオペレータによって設定される。
また、ミシン100によって布押え高さH1が設定された縫製データ30による縫製作業が行われる際、制御部10は布押え高さH1に設定された布押え20の中間位置の高さを当該縫製作業における布押え20の中間位置の高さとし、布押え用モータ21を駆動する。
つまり、縫製データ30の一部として記憶される布押え高さH1を設定することにより、縫製データ30に対応付けられた布押え20の中間位置の高さを設定可能となる。即ち、布押え高さH1を記憶する外部記憶装置は「中間位置高さ記憶手段」として機能する。また、縫製データ30による縫製作業において布押え20が中間位置に位置する際に、布押え高さH1に設定された布押え20の中間位置の高さに布押え20が位置するよう布押え用モータ21を駆動する制御部10は「制御手段」として機能する。
次に、縫製データ30による縫いの途中で設けることが可能な一時停止位置とその際の布押えの中間位置高さについて図9を用いて詳細に説明する。
図9は縫製データ30の第1要素32の構造を示す説明図である。
第1要素32は少なくとも、第1要素32の縫いパターンを示す要素の種類と、第1要素32の針数と、針落ち位置とその次の針落ち位置との間の布移動機構15の移動量を示す移動量と、を有する。このとき、図9に示すように、特定の針落ち位置とその次の針落ち位置との間に布押え高さH2及び縫製作業の一時停止を行うための一時停止命令32aを設けることが可能である。また、一時停止命令32aを設定した際、一時停止命令32aの後に布押え20を上昇させるための布押え上昇命令32bを設けることが可能である。
一時停止命令32aは、縫いの途中で縫いを停止させる命令である。布押え上昇命令32bは、一時停止命令32aで縫いを途中で停止すると自動的に布押さえ20を中間位置に移動させる命令である。
また、布押え高さH2は、一時停止命令32aによる縫い停止中にペダル7により中間位置が入力されたとき、或いは、一時停止命令32aに続いて布押え上昇命令32bが存在するときに、布押さえ20を移動させる高さの設定値である。このとき、布押え高さH2は、一時停止命令32aの手前にあるデータが採用される。例えば、一時停止命令32aが複数箇所で設定されている場合には、直近の布押え高さH2の値が採用される。
つまり、縫製データ30による縫製作業の一工程である第1要素32による縫製作業の途中に一時停止命令である一時停止命令32aを設けることが可能である。また、一時停止命令32aによる一時停止の際に行われる布押え20の上下動に際して中間位置が指示された場合に、中間位置高さとして布押え高さH2を設定することが可能である。
次に、縫製データ30の第1要素32の縫いの途中で一時停止命令32a、布押え上昇命令32b、中間位置高さである布押え高さH2を設定する手順について図10を用いて詳細に説明する。
図10はタッチパネルディスプレイ4に表示される途中停止命令入力画面75を示す説明図である。
図5に示す入力画面において、機能選択ボタン55が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図示しない機能選択画面に遷移する。機能選択画面は図5において表示された縫製データ30の着目針落ち位置58の針落ち位置に対して各種のパラメータを付加する操作を行う画面である。機能選択画面において途中停止制御命令を選択すると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図10に示す途中停止命令入力画面75に遷移する。そして、途中停止命令入力画面75における一時停止命令設定ボタン78が押下されると、着目針落ち位置58とその次の針落ち位置との間に一時停止命令32aが設けられる。
さらに、途中停止命令入力画面75は、一時停止命令32aによる縫製作業の一時停止時に布押え20の上昇を行うための布押え上昇命令32bを設けるか否かを選択する布押え状態設定ボタン76と、一時停止命令32aにおける中間位置高さを設定する布押え高さ設定ボタン77と、途中停止命令入力画面75を起点として入力した内容を縫製データ30に反映するエンターボタン78とを備えている。
途中停止命令入力画面75の布押え状態設定ボタン76が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が一時停止命令32aによる縫製作業の一時停止時に布押え20の上昇を行うか否かを選択するための図示しない選択画面に遷移する。選択画面において布押え20の上昇を行う設定を選択すると、一時停止命令32aの後に布押え上昇命令32bが設けられ、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が途中停止命令入力画面75に遷移する。
図5において表示された縫製データ30の着目針落ち位置58の針落ち位置に対して、機能選択ボタン55が押下され、さらに、機能選択画面において途中停止制御命令が選択され、途中停止入力画面75の布押え高さ設定ボタン77が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図8に示す布押え高さ設定画面70に遷移する。このとき布押え高さ設定画面70において設定した布押え20の中間位置高さは、中間位置高さである布押え高さH2として設定される。また、布押え高さ設定画面70のエンターボタン73が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図10に示す途中停止命令入力画面75に遷移する。
その後、途中停止命令入力画面75のエンターボタン78が押下されると、上述の作業で設定された一時停止命令32a,布押え上昇命令32b及び布押え高さH2がメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶された縫製データ30の記憶内容として記憶され、縫製データ30の第1要素32に反映される。これによって、縫製データ30による縫製作業の途中で一時停止位置を設けた際の布押え20の中間位置高さを設定可能となる。
また、ミシン100によって、布押え上昇命令32bが設定されず、布押え高さH2が設定された縫製データ30による縫製作業が行われる際に一時停止命令32aによって縫製作業が一時停止した場合にペダル7によって布押えが中間位置に位置するよう指示されると、制御部10は布押え高さH2に設定された布押え20の中間位置の高さに布押え20を移動させるよう布押え用モータ21を駆動する。
つまり、布押え上昇命令32bの設定は任意であって、当該布押え上昇命令32bが設定され、縫製データ30の途中に設けられる一時停止命令32aと布押え高さH2とが設定されていることにより、一時停止時に自動的に縫製データ30の一時停止命令32aに対応付けられた布押え20の中間位置の高さに調節可能となる。また、布押え上昇命令32bが設定されていない場合には、縫製データ30の途中に設けられる一時停止命令32aと布押え高さH2とが設定されていることにより、一時停止時にペダル7が中間位置に踏まれた場合に限り、縫製データ30の一時停止命令32aに対応付けられた布押え20の中間位置の高さに調節可能となる。
即ち、布押え高さH2を記憶する外部記憶装置は「中間位置高さ記憶手段」として機能する。また、縫製データ30による縫製作業において布押え20が中間位置に位置する際に、布押え高さH2に設定された布押え20の中間位置の高さに布押え20が位置するよう布押え用モータ21を駆動する制御部10は「制御手段」として機能する。
なお、上述の実施形態においては、第1要素32に一時停止命令32a、布押え上昇命令32b及び布押え高さH2を設ける場合の記載に留まっているが、第1要素において複数の停止命令を設ける場合や、第2要素以降の針落ち位置の要素33において一時停止を行う場合であっても同様であることは言うまでもない。
また、一時停止命令32a及び布押え上昇命令32bを設けて布押え高さH2を設定しなかった場合は、縫製データ30の縫製データ毎のパラメータ31に設定された布押え高さH1が布押え上昇命令32bの布押え20の中間位置高さとして適用される。
次に、縫製パッケージデータ40について図11を用いて詳細に説明する。図11は縫製パッケージデータ40の構造を示す説明図である。
縫製パッケージデータ40は、縫製データ30とは別に設けられる縫製作業に関する各種のパラメータを有するデータである。縫製パッケージデータ40は縫製データ30と組合わせて縫製作業において利用される。このとき、縫製パッケージデータ40に含まれるパラメータによって縫製データ30に各種の補正が加えられ、また、縫製パッケージデータ40と縫製データ30とに共通する同種のパラメータについては縫製パッケージデータ40の設定が優先的に適用される。また、縫製パッケージデータ40の各種のパラメータには布押え20の中間位置の高さの設定値である布押え高さH3(図11参照)が含まれている。よって、縫製パッケージデータ40を用いることにより、布押え20の中間位置高さの設定を行うことが可能となる。
また、縫製パッケージデータ40は、異なる複数の縫製データ30と組合わせて利用可能である。つまり、縫製パッケージデータ40を用いることにより、複数の縫製データ30に共通したパラメータによる補正を縫製データ30による縫製作業に対して加えることが可能となる。つまり、複数の縫製データ30にそれぞれ共通の補正を加えるための設定を省略することが可能となる。
さらに、複数の縫製パッケージデータ40を設け、ひとつの縫製データ30に対して複数の縫製パッケージデータ40を使い分けて組合わせることにより、ひとつの縫製データ30による縫製作業に異なる縫製パッケージデータ40によって加えられた異なる補正による縫製作業を行うことが可能となる。つまり、縫製データ30を個別に再設定しなおすことなく縫製データ30の各種パラメータを変更可能となる。
縫製パッケージデータ40は少なくとも、複数の縫製パッケージデータを識別するための縫製パッケージデータ番号と、縫製データ30に設定された原点位置に対してX軸方向及びY軸方向について補正を加えるための縫製位置の移動量と、縫製データ30の縫い範囲に倍率による補正を加えるための拡大縮小率と、縫製データ30による縫製作業の縫い速度を設定するための縫い速度と、縫製パッケージデータ40を用いて縫製作業を行った場合の布押え20の中間位置高さを設定する布押え高さH3と、縫製パッケージデータ40を用いて縫製作業を行った場合の中押え25の位置を設定する中押え高さと、を有する。
また、縫製パッケージデータ40はあらかじめ特定の縫製データ30と関連付ける設定を行うことが可能である。これによって、縫製パッケージ番号を指定するだけで、特定の縫製データ30による縫製作業において縫製パッケージデータ40による各種のパラメータによる補正を加えて縫製作業を行うことが可能となる。
なお、縫製パッケージデータ40はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶されている。即ち、メディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置は「第2の記憶手段」として機能する。
次に、縫製パッケージデータ40の布押え高さH3の設定方法について図12を用いて詳細に説明する。図12はタッチパネルディスプレイ4に表示された縫製パッケージデータ設定画面80を示す説明図である。
縫製パッケージデータ設定画面80は少なくとも、縫製パッケージデータ40を用いた縫製作業時の布押え20の中間位置高さである布押え高さH3を設定するための布押え高さ設定ボタン81を有する。縫製パッケージデータ設定画面80の布押え高さ設定ボタン81が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図8に示す布押え高さ設定画面70に遷移する。このとき布押え高さ設定画面70において設定した布押え20の中間位置高さは、縫製パッケージデータ40の中間位置高さである布押え高さH3として設定される。また、布押え高さ設定画面70のエンターボタン73が押下されると、タッチパネルディスプレイ4の表示内容が図12に示す縫製パッケージデータ設定画面80に遷移する。このとき、布押え高さH3はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶媒体に記憶された縫製パッケージデータ40のパラメータとして記憶され、縫製パッケージデータ40に反映される。
また、ミシン100によって布押え高さH3が設定された縫製パッケージデータ40による縫製作業が行われる際、制御部10は布押え高さH3に設定された布押え20の中間位置の高さを当該縫製作業における布押え20の中間位置の高さとし、布押え用モータ21を駆動する。
つまり、縫製パッケージデータ40の一部として記憶される布押え高さH3を設定することにより、縫製パッケージデータ40に対応付けられた布押え20の中間位置の高さを設定可能となる。また、縫製パッケージデータ40による縫製作業において布押え20が中間位置に位置する際に、布押え高さH3に設定された布押え20の中間位置の高さに布押え20が位置するよう布押え用モータ21を駆動する制御部10は「制御手段」として機能する。
次に、縫製パッケージデータ40と縫製データ30とによる縫製作業について説明する。図13はタッチパネルディスプレイ4に表示されたパッケージ縫製画面85を示す説明図である。
パッケージ縫製画面85は少なくとも、縫製作業における縫製パッケージデータ40の縫製パッケージデータ番号を選択するパッケージ番号選択エリア86を有する。また、パッケージ縫製画面85は、選択された縫製パッケージデータ40の縫製パッケージデータ番号を表示するパッケージ番号表示エリア87と、選択された縫製パッケージデータ40に関連付けられた縫製データ30の縫製データ番号を表示する縫製データ番号表示エリア88とを有する。
パッケージ番号選択エリア86には、縫製パッケージデータ40の縫製パッケージデータ番号を示すアイコン86aが表示されている。このときアイコン86aが表示された縫製パッケージデータ番号を有する縫製パッケージデータ40にはあらかじめ特定の縫製データ30が関連付けられている。
パッケージ縫製画面85のパッケージ番号選択エリア86に表示されたアイコン86aのいずれかひとつを押下すると、当該アイコン86aに対応した縫製パッケージデータ40の縫製パッケージデータ番号がパッケージ番号表示エリア87に表示される。また、当該アイコン86aに対応した縫製パッケージデータ40に関連付けられた縫製データ30の縫製データ番号が縫製データ番号表示エリア88に表示される。これによって当該アイコン86aに対応した縫製パッケージデータ40と当該アイコン86aに対応した縫製パッケージデータ40に関連付けられた縫製データ30とによる縫製作業が可能となる。
なお、縫製パッケージデータ40に関連付けた縫製データ30に布押え高さH1あるいは布押え高さH2又はその両方が設定されていた場合、ミシン100は縫製パッケージデータ40に設定された布押え高さH3を優先して適用する。つまり、縫製パッケージデータ40を用いた縫製作業における布押え20の中間位置高さは布押え高さH3に基づく。
次に、ミシン100による縫製作業の手順について詳細に説明する。図14はペダル7の操作による布押え20の位置制御の処理の流れを示すフロー図である。図15は図14のフロー図のステップS4において縫製データ30及び縫製パッケージデータ40による布押え20の中間位置の高さの決定手順を示すサブフロー図である。
ミシン100の電源が投入されると、制御部10によってミシン100の各部が初期位置へと移動するよう制御される。また、タッチパネルディスプレイ4に縫製作業に関する各種の指示を入力するための図示しない画面が表示される。
オペレータによってタッチパネルディスプレイ4から特定の縫製データ30又は特定の縫製データと関連付けられた縫製パッケージデータ40が選択されると、ミシン100はオペレータによって選択された当該縫製データ30又は縫製パッケージデータ40を呼び出す。
その後、布保持機構に被縫製物をセットするため、オペレータによってペダル7が操作される。布保持機構の布押え20は、ペダル7の踏み込み位置に対応した位置へと移動する。図14のフローに示すように、ペダル7の位置が上昇位置(ステップS1:上昇)の際は、制御部10は布押え20が上昇位置に位置するよう布押え用モータ21の駆動を制御する(ステップS2)。ペダル7の位置が下降位置(ステップS1:下降)の際は、制御部10は布押え20が布押え位置に位置するよう布押え用モータ21の駆動を制御する(ステップS3)。ペダル7の位置が中間位置(ステップS1:中間)の際は、制御部10は選択された縫製データ30又は縫製パッケージデータ40の中間位置の高さを取得し(ステップS4)、当該中間位置の高さへ布押え20が位置するよう布押え用モータ21の駆動を制御する(ステップS5)。
このとき上述のステップS4は、図15のサブフローに示すように、縫製パッケージデータ40が選択されていた場合(ステップS11:YES)は布押え高さH3を中間位置として採用する(ステップS12)。また、縫製パッケージデータ40が選択されていない場合(ステップS11:NO)、現在の停止位置が途中停止(一時停止命令32aによる停止)であるかどうかの判別が行われる(ステップS13)。このとき、現在の停止位置が途中停止でない場合(ステップS13:NO)、布押え高さH1を中間位置として採用する(ステップS14)。現在の停止位置が途中停止であった場合(ステップS13:YES)、布押え高さH2の設定があるかどうか判別される(ステップS15)。布押え高さH2の設定があった場合(ステップS15:YES)、布押え高さH2を中間位置として採用する(ステップS16)。布押え高さH2の設定がなかった場合(ステップS15:NO)、布押え高さH1を中間位置として採用する(ステップS14)。
また、ペダル7の踏み込みとは無関係な処理として、縫製データに従って縫いが実行され、一時停止命令32aに基づく途中停止が行われ、一時停止命令32aに布押え上昇命令32bが付随している場合には、ペダル7の踏み込みに関係なく、自動的に布押さえ20が布押え高さH2に位置決めされる。
一般的に、被縫製物をセットする場合は、一度布押え20を上昇位置まで上昇させ、下板16に被縫製物を乗せ、中間位置まで布押え20を下降させる。その後、被縫製物の位置の微調整を行い、被縫製物を手で押えながら布押え20を布押え位置まで下降させ、布保持機構に被縫製物を保持させる。
その後、ペダル6が操作されると、制御部10はオペレータによって選択された当該縫製データ30又は縫製パッケージデータ40に基づいてミシンモータや布移動機構15のX軸用モータ17、Y軸用モータ18等の各部の駆動を制御し、ミシン100による縫製作業を行う。また、当該縫製データ30又は縫製パッケージデータ40に関連付けられた縫製データ30に途中停止に伴う布押え上昇命令32bが含まれていた場合は、上述のフロー及びサブフローと同様のオペレータによるペダル7の操作に基づく布押え20の上下動が行われる。
また、当該縫製データ30又は縫製パッケージデータ40による縫製が終わり、別の縫製作業を行うための縫製データ30又は縫製パッケージデータ40が選択された際には、選択された縫製データ30又は縫製パッケージデータ40に記憶された布押え高さH1,H2及びH3に基づいて布押え20の位置制御が行われる。
(上述の実施形態によるミシンの作用効果)
上述の実施形態によれば、ペダル7によって布押え20の中間位置への移動が指示されると、制御部10はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に記憶された布押え高さH1、布押え高さH2、布押え高さH3のうちいずれかひとつの中間位置高さへと布押え20を移動させるよう布押え用モータ21を制御する。このとき、外部記憶装置には布押え高さH1、布押え高さH2及び布押え高さH3は縫いを行っている縫製データ30に対応付けられた布押え20の中間位置が記憶されており、当該縫製データ30に対応付けられた中間位置高さとなるように布押え20は移動される。よって、縫製データ30に最適な中間位置高さに布押え20が位置することとなり、中間位置から布押え位置へと布押え20が移動する際の被縫製物の位置ずれを最小限に抑えることが可能となり、ミシンによる縫製作業の効率が大幅に上昇する。また、中間位置にある布押さえ20を利用して布位置を微調整する際に、布押さえ20を縫製データに応じて適正な中間位置とすることができるので、布位置調整をより精度良く行うことができ、縫い品質を向上させることが可能となる。
また、布押え高さH1、布押え高さH2及び布押え高さH3は外部記憶装置に記憶されているので、これから縫いを行うための縫製データ30とは異なる縫製データ30による縫製作業を行った後に当該これから縫いを行うための縫製データ30による縫製作業を行う場合であっても自動的に当該これから縫いを行うための縫製データ30に対応付けられた中間位置高さである布押え高さH1、布押え高さH2、布押え高さH3のうちいずれかひとつに布押え20の中間位置高さが制御される。よって、当該これから縫いを行うための縫製データ30とは異なる縫製データ30による縫製作業を行った場合に従来技術では布押えの中間位置高さの設定を再度行わなければならなかった問題点を解消でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
また、外部記憶装置に記憶される布押え高さH1及び布押え高さH2は、縫製データ30の一部である。よって、縫製データ30による縫製作業を行う際に縫製データ30と布押え高さH1及び布押え高さH2とを照合する手間を省略でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。また、中間位置高さ記憶手段を別途用意する必要が無く、より簡便かつ快適に縫製データ30に対応付けられた布押え高さH1及び布押え高さH2を利用可能となる。
さらに、縫製データ30は複製することにより、一度に複数のミシンで利用することが可能である。よって、複数のミシンで同様の縫製データ30に基づく縫製作業を行う際に、従来技術ではミシンごとに布押えの中間位置高さを設定しなければならなかった問題点を解消でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
さらに、縫製データ30は縫いの途中で縫いを停止させる一時停止命令32aと一時停止命令32aに伴う布押え上昇命令32bの布押え高さH2とを含み、一時停止命令32aで縫製作業が停止すると、布押え高さH2が示す布押え20の中間位置高さに布押え20が位置するよう制御部10によって布押え用モータ21が制御される。これによって、縫製データ30による縫製の途中で布地を追加する等によって被縫製物の厚みが変わった場合であっても最適な布押え20の中間位置である布押え高さH2を縫製データ30に対応付けて設定可能となる。よって、従来技術では縫製作業の途中に布押えの中間位置の高さを再度設定しなおさなければならなかった問題点を解消でき、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
さらに、縫製データ30と縫製パッケージデータ40とを組合わせて縫製作業を行う際にペダル7によって布押え20が中間位置に位置するよう指示されると、布押え20は縫製パッケージデータ40に記憶された布押え20の中間位置の高さである布押え高さH3に位置するよう制御部10によって布押え用モータ21が制御される。これによって、複数の異なる縫製データ30に対して共通の布押え20の中間位置の高さの設定である布押え高さH3を用いたい場合に、縫製パッケージデータ40の布押え高さH3の設定のみを行えば足り、縫製データ30ごとに中間位置の高さの設定を行う必要がなくなる。よって、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
さらに、ひとつの縫製データ30に対して複数の縫製パッケージデータ40のうちいずれかひとつを組合わせて用いることにより、ひとつの縫製データ30に対して異なる布押え高さH3の設定や各種の縫製に関するパラメータを組合わせて利用でき、縫製データ30に対して補正を加えたい場合に縫製データ30を書き換えることなく利用することが可能となる。よって、ミシンによる縫製作業の効率がより大幅に上昇する。
(その他)
なお、上述の実施形態においては縫製パッケージデータ40を用いている場合は自動的に縫製パッケージデータ40の布押え高さH3が適用されるが、縫製パッケージデータ40の布押え高さH3と縫製データ30の布押え高さH1,H2とが個別に設定されている場合にはそのいずれか一方を優先的に採用するよう選択可能な「選択手段」を設けてもよい。この場合の「選択手段」は、例えば図示しない布押え中間位置高さ優先設定画面といった方法で提供される。布押え中間位置高さ優先設定画面は、縫製パッケージ40と縫製データ30とのそれぞれに布押え20の中間位置高さ設定があった場合に、いずれか一方に設定された布押え20の中間位置高さを優先的に採用するよう設定可能な画面である。
この場合、上述の実施形態の効果に加え、縫製データ30の布押え高さH1又は布押え高さH1,H2と縫製パッケージデータ40の布押え高さH3との両方が設定されている場合には、中間位置高さ設定優先選択画面においていずれか一方を優先して採用するよう選択設定できる。よって、より柔軟な布押え20の中間位置高さの設定及び運用が可能となり、ミシンの操作性がより大幅に向上する。
なお、上述の実施形態に限らず、縫製データを用いて縫製を行うミシンならば他のミシンでもよい。例えば電子制御のボタン付けミシンでもよい。
また、タッチパネルディスプレイ4による操作は他の方法によってもよい。例えばインターフェイスを介してミシンとパソコンとを接続し、パソコンから各種の操作を行っても良い。また、この場合パソコンに設けられた記憶装置から縫製データを呼び出しても良い。
また、縫製データ30及び縫製パッケージデータ40はメディアインターフェイス5に接続された外部記憶装置に限らず、例えば制御部10のROM12をEPROM等の書き換え可能な記憶媒体とし、そこに書き込み可能に設定してもよい。
また、縫製パッケージデータ40を用いる場合、縫製データ30に布押え高さH1、H2の設定がある場合は縫製データ30の布押え高さH1、H2を利用するよう設定してもよい。
また、縫製データ30に含まれる布押さえ高さH1のデータは、当該縫製データ30に含ませることで縫製データと布押さえ高さとの関連づけを明らかにしているが、これに限定されるものではない。例えば、布押さえ高さH1を縫製データ30から分離独立した別個のデータとして別のメモリ又は記憶領域に記憶し、複数の縫製データと複数の布押さえ高さデータとをそれぞれ用意して、縫製データが選択されるたびに対応する布押さえ高さデータを読み出して、適正な組み合わせで縫いを実行する制御手段をミシンに設けても良い。
本発明によるミシン100の実施形態を示す斜視図である。 本発明のミシン100の主要な構成を示すブロック図である。 タッチパネルディスプレイ4に表示される入力画面50を示す説明図である。 縫製データ30の針落ち位置を入力する形状点入力画面を示す形状点入力画面60を示す説明図である。 針落ち位置が針落ち位置表示画面56に表示された入力画面50を示す説明図である。 縫製データ30の構造を示す説明図である。 縫製データ30の一部である縫製データ毎のパラメータ31の構造を示す説明図である。 タッチパネルディスプレイ4に表示される布押え高さ設定画面70を示す説明図である。 縫製データ30の第1要素32の構造を示す説明図である。 タッチパネルディスプレイ4に表示される途中停止命令入力画面75を示す説明図である。 縫製パッケージデータ40の構造を示す説明図である。 タッチパネルディスプレイ4に表示された縫製パッケージデータ設定画面80を示す説明図である。 タッチパネルディスプレイ4に表示されたパッケージ縫製画面85を示す説明図である。 ペダル7の操作による布押え20の位置制御の処理の流れを示すフロー図である。 図14のフロー図のステップS4において縫製データ30及び縫製パッケージデータ40による布押え20の中間位置の高さの決定手順を示すサブフロー図である。
符号の説明
4 タッチパネルディスプレイ
5 メディアインターフェイス
10 制御部
15 布移動機構
16 下板
20 布押え
21 布押え用モータ
30 縫製データ
40 縫製パッケージデータ
70 布押え高さ設定画面
100 ミシン
H1,H2,H3 布押え高さ

Claims (5)

  1. 縫い針を上下動させる針上下動機構と、
    被縫製物を上から押圧することで保持する布押えを有する布保持機構と、
    前記布押さえと縫い針とを前記縫い針の上下動方向と交差する方向に相対移動可能とすることで被縫製物を移動させる布移動機構と、
    少なくとも縫製における複数の針落ち位置とその順番とを含む複数の縫製データを記憶する第1の記憶手段と、を備え、
    選択された前記縫製データに従って前記針上下動機構及び前記布移動機構を駆動することで被縫製物に縫い目を形成するミシンにおいて、
    前記布押えを少なくとも布押え位置、上昇位置及び中間位置の各々の高さに駆動する駆動手段と、
    前記布押え位置、上昇位置又は中間位置への布押えの移動を入力指示する布押え位置指示手段と、
    前記各縫製データに対応付けられた中間位置の高さを記憶する中間位置高さ記憶手段と、
    前記布押え位置指示手段によって前記布押えの中間位置への移動が指示されると縫いを行っている縫製データに対応付けられた中間位置の高さへ前記布押えを移動させるよう制御する制御手段とを備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記布押えの中間位置の高さは、前記縫製データの一部として記憶されることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記縫製データは縫いの途中で縫いを停止させる一時停止命令と一時停止時の布押え高さデータとを含み、
    前記制御手段は、前記縫製データの一時停止命令に従って停止した後に、中間位置高さへ前記布押さえを移動する場合には、前記布押え高さデータが示す高さとなるように駆動手段を制御することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記複数の縫製データに対して共用可能な前記布押えの中間位置の高さの設定を含む縫製の各種パラメータを含む縫製パッケージデータを記憶する第2の記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記縫製データと縫製パッケージデータとを組合わせて実行する際に、前記駆動手段によって前記布押えが中間位置へと移動する場合に前記縫製パッケージデータに記憶された前記布押えの中間位置の高さへ前記布押えを移動させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  5. 縫い針を上下動させる針上下動機構と、
    被縫製物を上から押圧することで保持する布押えを有する布保持機構と、
    前記布押さえと縫い針とを前記縫い針の上下動方向と交差する方向に相対移動可能とすることで被縫製物を移動させる布移動機構と、
    少なくとも縫製における複数の針落ち位置とその順番とを含む複数の縫製データを記憶する第1の記憶手段と、を備え、
    選択された前記縫製データに従って前記針上下動機構及び前記布移動機構を駆動することで被縫製物に縫い目を形成するミシンにおいて、
    前記布押えを少なくとも布押え位置、上昇位置及び中間位置の各々の高さに駆動する駆動手段と、
    前記布押え位置、上昇位置又は中間位置への布押えの移動を入力指示する布押え位置指示手段と、
    前記各縫製データの一部として記憶される中間位置の高さを記憶する中間位置高さ記憶手段と、
    前記布押え位置指示手段によって前記布押えの中間位置への移動が指示されると縫いを行っている縫製データに対応付けられた中間位置の高さへ前記布押えを移動させるよう制御する制御手段と、
    前記複数の縫製データに対して共用可能な前記布押えの中間位置の高さの設定を含む縫製の各種パラメータを含む縫製パッケージデータを記憶する第2の記憶手段と、
    前記縫製データの一部として記憶された前記布押えの中間位置の高さと、前記縫製パッケージデータに記憶された前記布押えの中間位置の高さとの優先適用順位を選択可能に設定する選択手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記選択手段によって設定された優先適用順位に従って前記縫製データ及び前記縫製パッケージデータに記憶された前記布押えの中間位置の高さへ前記布押さえを移動させるよう制御することを特徴とするミシン。
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