JP4909102B2 - 刺繍ミシン - Google Patents

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本発明は、刺繍ミシンに関し、詳しくは、針の上下動と関連をもって左右に往復動自在に構成され、ボビンに蓄えられたコード等を針下へ向けて案内する為の千鳥ガイド部材を備える刺繍ミシンに関する。
従来より、針の上下動と関連をもって左右に往復動自在に構成され、ボビンに蓄えられたコード等を針下へ向けて案内する為の千鳥ガイド部材を備える刺繍ミシンは、特許文献1に開示される刺繍ミシン等を含め、広く知られている。
例えば、上記特許文献1に開示されている刺繍ミシンは、ベッドにおける針落ち位置へ向けて上下動自在にしてあって下端には針を備える針棒と、上記針棒の外周に配置されている布押え(ニップルパイプともいう)であって、布押え昇降機構(ニップル駆動機構とも称される)によって針棒に沿わせて上下動自在に構成され、しかも針棒の軸心を中心に往復回動自在に構成してある布押えと、針の上下動と関連をもって左右に往復動自在に構成され、ボビンに蓄えられたコード等を針下へ向けて案内する為の為の千鳥ガイド部材(ガイドレバーとも称される)とを備えている。
上記構成の刺繍ミシンにおいては、縫製に際して、上記針棒や布押えの動作等と同期させて、上記千鳥ガイド部材を、左右に往復回動させ、布に対してコード等の刺繍材を千鳥縫い(コードを針下位置でいわゆるチドリ振りさせることにより、コード自体に針落ちさせないでこのコードを布に縫い着ける形式の刺繍方法)で縫い付けることができる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3016954号
この従来の刺繍ミシン、例えば複数のミシンヘッドを並列させた刺繍ミシンであって、夫々の刺繍ミシンに対して、夫々ボビンに蓄えられたコード等を針下へ向けて案内する為の千鳥ガイド部材を備える刺繍ミシンでは、縫製終了後、刺繍枠を移動させる場合、作業員は、布押え昇降機構を用いて、複数のヘッド夫々に備えられている全ての布押えを、縫い時の上死点よりもさらに上方の退避位置に移動させ、刺繍枠を移動させる為の空間を作る。その後さらに、複数のヘッド夫々に備えられている千鳥ガイド部材を、刺繍枠移動の邪魔にならないように手動で跳ね上げて退避位置に移動させなければならないので、次段に向けての準備作業に時間がかかる問題点があった。
さらに上記の場合、作業員が複数のミシンヘッドの千鳥ガイド部材のうち、一つでも跳ね上げるのを忘れると、刺繍枠移動の際、千鳥ガイド部材を損傷させる恐れがあり、人手による作業は信頼性に欠ける問題点もあった。
本件出願の目的は、布に対してコード等の刺繍材を千鳥縫いで縫い付けることができるのは勿論、縫製終了後、刺繍枠を移動させる場合、布押えを退避位置に上昇させると同時に、全ての千鳥ガイド部材をも共に引き連れて退避位置に移動させて、縫製終了から刺繍枠を移動させるまでの時間を短くできる刺繍ミシンを提供しようとするものである。
他の目的は、上記のように千鳥ガイド部材を退避位置に移動させる場合、
複数のヘッドに備えられる全ての千鳥ガイド部材について、信頼性高く退避位置に移動できる刺繍ミシンを提供しようとするものである。
他の目的は、千鳥ガイド部材の退避位置への移動を、短時間で、かつ、信頼性高くできるものであっても、特別に設備費をかけずにできる刺繍ミシンを提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本発明における刺繍ミシンは、上面1aに対してXY方向に向けての移動を可能に刺繍枠6を載置可能にしてあるベッド1と、上記ベッド1における針落ち位置1bへ向けて上下動自在にしてあって、下端には針13を備える針棒12と、上記針棒12の外周に配置されている布押え15であって、上記布押え15は、布押え昇降機構20によって上下動自在に構成され、しかも、方向出し回動機構29によって、針棒12の軸心を中心に往復回動自在に構成してあり、上記針13の上下動と関連をもって左右に往復動自在に構成され、ボビン60に蓄えられたコード等を針下へ向けて案内する為の千鳥ガイド部材55とを備える刺繍ミシンAにおいて、上記布押え15の外周位置において布押え15を中心に往復回動自在に設けられ、壁に上下方向に長い長孔45が形成されている中空軸部材41を備えさせ、上記布押え15には、その外周面から中空軸部材41の内周面に向けて突出する係合爪19を設け、上記中空軸部材41の外周位置には、上記中空軸部材41に対して上下動自在にしてある上下部材49を備え、上記上下部材49の上記長孔45に対向する位置には、上記係合爪19と係合させる為に、上記布押え15の側に向けて上記長孔45を貫通した状態で突出させた係止部50を設け、上記千鳥ガイド部材55は上記上下部材49に止着し、上記方向出し回動機構29を利用して布押え15を回動させることによって、上記係合爪19を上記係止部50と上下方向に重合する位置に移動させ、その重合位置で布押え15を布押え昇降機構20を用いて退避位置に上昇させることにより、布押え15の下方に刺繍枠6を移動させる為の空間を作り、同時に上記係合爪19を上記係止部50に係合させて、布押え15と共に上下部材49を介して千鳥ガイド部材55をも共に引き連れて上昇させ、千鳥ガイド部材55の下に空間を作るようにしたものである。
以上のように本発明は、縫製終了後、刺繍枠6を移動させる場合、布押え昇降機構20を用いて、布押え15を退避位置に上昇させると、刺繍枠6を移動させる為の空間が、ベッド1の上にできる。しかも本発明にあってはそれと同時に、全ての千鳥ガイド部材55をも共に引き連れて退避位置Uに移動させることができるので、千鳥ガイド部材55を手でいちいち跳ね上げる手間と、時間を不要とし、縫製終了から刺繍枠6を移動させるまでの人手と、時間が短くできる効果がある。
さらに、上記のように千鳥ガイド部材55を退避位置に移動させる場合の動きは、布押え昇降機構20を利用しての連動的な動作であるから、複数のヘッドに備えられる全ての千鳥ガイド部材55について、機械的に信頼度高く動作させることのできる特長がある。従って、従来のように、跳ね上げし忘れて、千鳥ガイド部材を損傷させる恐れはなく、信頼性が高い効果がある。
さらに、上記したように、千鳥ガイド部材55の退避位置Uへの移動を、短時間で、かつ、信頼性高くできるものであっても、千鳥ガイド部材55を退避位置へ移動させる為の設備は、布押え15の方向を調節する為に備えられている方向出し回動機構29と布押え15を上下させる為に備えられている布押え昇降機構20を利用するので、特別に設備費をかけなくても実施できる経済上の効果がある。
以下本発明の実施の形態を図1乃至図8を用いて説明する。
図1に示されるAは刺繍ミシン、例えば多頭式の千鳥縫いができる刺繍ミシンを示す。1は周知のベッド、2はベッド1上に立設させた機枠を示す。3はベッド1の上方に並列させた状態で機枠2に取付けられている複数のヘッドを示し、4は周知のように複数のヘッド3、3・・・3を貫通して設けられている主軸を示す。5は周知のように複数のヘッド3、3・・・3の夫々に備えられる布押え15の夫々に連繋され、各布押え15を方向出しの為に往復回動させる為の駆動軸を示し、モータ(図示省略)の往復回動力により、往復回動するようにしてある。6はベッド1の上面1aにおいてXY方向に移動可能にした刺繍枠を示し、7は周知のように刺繍枠6に装着された布を示し、8は刺繍ミシンAの動作を制御する為の制御装置を示す。
次に図2によく表れている上記ヘッド3について詳細に説明する。
9はヘッド3におけるミシンアーム、10はミシンアーム9に固定された筒状のガイドブラケットを示す。12は上記ベッド1(必要ならベッドに周知の針板を備えさせてもよい。)における針落ち位置1bへ向けて上下動自在にしてあって、下端には針13を備える針棒で、周知の連繋機構(任意のカム、リンク機構等)を介して主軸4に連繋させてある。
15は上記針棒12の外周に配置されている布押えであって、上記布押え15は、布押え昇降機構20によって上下動自在に構成され、しかも、方向出し回動機構29によって、針棒12の軸心を中心に往復回動自在に構成してある。
さらに、上記布押え15には、その外周面から中空軸部材41の内周面に向けて突出する係合爪19を図2(B)、図4、図6(B)(C)に表れているように設けてある。係合爪19の布押え15における配設位置は、布押え15を回動させた場合、後述する係止部50と上下方向に重合した状態(図6参照)で係止部50の下に位置するように配置させてある。さらに、突出寸法は、布押え15が往復回動でき、係止部50とは、先端部相互が上下方向に重合し、かつ、係合できるような寸法に設定してある。
16は中空のニップルパイプ、17はニップルパイプ16の下端に取り付けられている布押え部材を示す。
上記布押え昇降機構20について説明する。図2(A)によく表れる18はニップルパイプ16の上端に取付けられたニップルリング、図2(A)によく表れる21は針棒12と平行に配置されたニップル駆動軸を示し、周知の駆動機構24、25(24は正逆回動するパルスモータの存在を示し、25はモータ24の出力軸24aの正逆回動運動を、ニップル駆動軸21に対して上下運動にして伝達する為の布押えの制御機構)により上下に駆動されるようにしてある。
22は元部がニップル駆動軸21に取り付けられ、ニップル駆動軸21と共に上下動できるようにしてあるストロークアームを示す。ストロークアーム22の腕部22aは、ニップルリング18の係合溝18aに対して上下方向への動力伝達可能に係合している。
上記布押えの制御機構25の構成は広く知られている(例えば特許文献1参照)。なお図8に示されるものは特許文献1に開示されている構成を略示したものである。図において、符号25aは一端がモーター軸24aに固着され、他端をリンク部材25bに屈曲回動自在に連結しているレバ−、レバ−25cは一端25dを静止部材に枢着し、他端は係合部材25eとし、ニップル駆動軸21に固着してある係合片25fに対して係合させてある。リンク部材25bはレバ−25aの回動運動をレバ−25cに伝達する為に先端25gをレバ−25cの中間に回動自在に連結してある。
次に上記の布押えの制御機構25を用いた昇降手段26(布押え15を下死点Lと上死点Hの範囲で上下動させる手段)を説明する。
図8(A)のパルスモータ24の軸24aを、レバ−25aが矢印76aの範囲内で往復回動するように回動させる。するとレバ−25cは矢印76bの範囲内で往復上下動し、係合部材25eは係合片25fを矢印76cの範囲内で往復上下動させる。この上下動の動きは、布押え15を下死点Lと上死点Hの範囲で上下動させる動きになる。
次に上記の布押えの制御機構25を用いた退避手段27(布押え15を上死点Hよりもさらに上方の退避位置Uに移動させる手段)を説明する。
図8(B)のパルスモータ24の軸24aをレバ−25aが矢印77aの範囲内で往復回動するように回動させる。するとレバ−25cは矢印77bの範囲内で往復上下動し、係合部材25eは係合片25fを矢印77cの範囲内で往復上下動させる。この上下動の動きは、布押え15を上死点Hよりもさらに上方の退避位置Uに移動させる動きになる。なお、パルスモータ24をレバ−25aが矢印77dの範囲内で往復動させる場合には、モーターに電力が送られない場合でも、ニップル駆動軸21は下降をしない。
上記布押えの制御機構25は、図1、2から理解できるよう前記各布押え15を、個別に刺繍枠の横動を許容する退避位置Uに上昇させる為に、上記複数のヘッド3、3・・・3に夫々備えられている。
布押え昇降機構20を用いて、モータ24の出力軸24aの往復回動を、制御機構25、ニップル駆動軸21、ストロークアーム22、ニップルリング18を介して伝え、布押え15を針13の上下動作に対して所定のタイミングで下死点Lと上死点Hの範囲を上下動させることができるようにしてある(図2参照)。
さらに、周知のように、布押え昇降機構20を用いて、モータ24の出力軸24aの回転を、制御機構25、ニップル駆動軸21、ストロークアーム22、ニップルリング18を介して伝え、布押え15を上死点Hよりもさらに上方の退避位置Uに移動させ、刺繍枠6を移動させる為の空間Sをベッド1の上に作ることができるようにしてある。
次に、布押え15の押え部17aが、下死点Lでは常にコード等63を押えることができるように方向制御(「方向出し」ともいう)する為の方向出し回動機構29について説明する。
図2に表われている32は伝達軸で軸受け33によって回動自在に支持されている。伝達軸32の一端は一対の伝達ギア31,31を介して駆動軸5に連繋されている。34は伝達軸32の他端に取付けられた伝達ギア、35はガイドブラケット10の上部における外周に対して回動自在に取付けられた伝達ギアを示し、伝達ギア34、35は噛み合っている。37は伝達ギア35の上面に一体的に備えられた係止片(ロータリーガイド)を示し、図2から理解できるように伝達ギア35の軸心方向に突出状に形成されている。係止片37の先端は、上記ニップルパイプ16の外周に上下方向に長く形成されている溝16aに上下動自在に係合している。駆動軸5を往復回転させると、伝達ギア31、伝達軸32、伝達ギア34、35、係止片37を介してニップルパイプ16は往復回動され、布押え部材17の押え部17aは方向制御できるようにしてある。
次に、布に対して飾り糸、紐、テープ、ビーズ素材糸等の紐類(「コード等」という)の刺繍材を針下位置でチドリ振りさせて供給する為の千鳥機構40について説明する。千鳥機構40は、布押え15の外周位置において布押え15を中心に往復回動自在に設けられた中空軸部材41と、コード等を針落ち位置1bへ向けて案内する為の千鳥ガイド部材55と、ボビン60と、千鳥駆動手段65を備える。
中空軸部材41の本体部42は、図から理解できるように筒状に形成され、その周壁には上下方向に長い長孔45が形成されている。長孔45の長さL1は、布押え15の係合爪19が後述する係止部50と係合した状態(図6の状態)で、布押え15が退避位置Uまで上昇できるような寸法に設定するとよい。46は本体部42の下端に形成された切欠部を示し、その大きさは後述する千鳥ガイド部材55が退避位置Uに上昇するのを妨げられず通過できる大きさに形成するとよい。43は本体部42の上端に突設させた張出部で、後述するボビンの保持具61を装着し、重量のあるボビン60を安定的に保持できるように形成してある。
中空軸部材41の外周位置には、上記中空軸部材41に対して上下動自在にしてあるリング状の上下部材49を備えている。
上記上下部材49の上記長孔45に対向する位置には、上記布押え15における係合爪19と係合させる為に、上記布押え15の側に向けて上記長孔を貫通した状態で突出させた係止部50を設けている。
係止部50の配設位置は、上記布押え15の係合爪19と対称位置に配設したものを図示したが、係合爪19の位置と相対的に決定すればよい。即ち、
縫製時における布押え15の回動範囲と千鳥ガイド部材55の回動範囲を考慮して、縫製時に相互に干渉しないように決定すればよく、
例えば、布押え15の回動範囲が最大120°;千鳥ガイド部材55の回動範囲が最大90°である場合(図4参照)、係合爪19は回動範囲W3(120°)を回動し、係止部50は回動範囲W2(90°)を回動するので、夫々の回動範囲W2、W3が重ならない位置に配設すればよい。例えば、係止部50を符号50’で示す位置に設けてもよい。
なお、係止部50は上下部材49とは別部材で形成し、上下部材49の内周面に固着するものを図示したが、係止部50と上下部材49と一体材で形成してもよい。
52は中空軸部材41の本体部42の外周に配置され、上下部材49を下方向に付勢するようにしたばねを示す。
千鳥ガイド部材55は、元部が上下部材49の外周49aに任意の固着手段、例えば、リベット止めで止着され、上下部材49を介して中空軸部材41と共に往復回動できるようにしてある。なお、千鳥ガイド部材55は、複数の別部材(部材55a、55b)を伸縮自在に連結して構成してある。58は部材55bに形成したガイド部56の高さを調節する為の上下方向に長い透孔、59は部材55aと部材55bとを伸縮調節する為の調節ねじの存在を示し、ベッド1に対するガイド部56の高さを変更できるようにしてある。
60は周知のようにコード63等を巻き付けた状態で蓄えるボビンを示し、61はボビン60を回動自在に支持する保持具を示す。
次に千鳥ガイド部材55とボビン60とを回動駆動する為の千鳥駆動手段65について説明する(図2参照)。66は周知のモータを示し、67はモータ66の駆動軸に連繋されているプーリー、68は中空軸部材41に連繋されているプーリーを示す。69はプーリー67、68に巻掛けられているタイミングベルトを示す。モータによる駆動軸の回動に伴って、プーリー67、タイミングベルト69、プーリー68、中空軸部材41が回動され、千鳥ガイド部材55は上下部材49を介して中空軸部材41と、ボビン60は中空軸部材41と共に、回動駆動できるようにしてある。
さらに、上記のような回動によって、千鳥ガイド部材55のガイド部56は、コード63を針落ち位置1bを中心にして中央(図4におけるCの位置)から左(図4におけるLの方向)又は右(図4におけるRの方向)に交互に回動させて、
コード等を針落ち位置1bを中心にいわゆるチドリ振りさせることにより、コード等自体に針落ちさせないでこのコード等を布に縫い着けるようにしてある。
上記千鳥ガイド部材55のガイド部56の回動動作のタイミングは、布押え15がコード等を押えている状態Pのときから次のステップで布押えがコード等を押えている状態Pのときの間に回動動作をさせるようにしてある(図5参照)。
なお、針13、布押え15、刺繍枠6、千鳥機構40等の関連動作の状態は図5に示す。これらの動作は、周知のように制御装置8によるコンピュータ制御によりすればよい。
上記構成のものを用いて、縫製終了後、刺繍枠を移動させる場合の動作について説明する。刺繍ミシンAにおける各ヘッド3に備えられている針棒12、布押え15、千鳥機構40等は動作を停止し、図2、図4に示される状態となっている。
作業員は、この状態から上記方向出し回動機構29を利用して布押え15を矢印71方向へ回動させることによって、上記布押え15に備えさせた係合爪19を、上下部材49側の上記係止部50と上下方向に重合する位置に移動させ(図6(B)(C)参照)、その重合位置で布押え15を布押え昇降機構20を利用して退避位置Uに上昇させることにより、布押え15の下方に刺繍枠6を移動させる為の空間Sをベッド1上に作り(図7参照)、同時に上記係合爪19を上記係止部50に係合させて、布押え15と共に上下部材49を介して千鳥ガイド部材55をも共に引き連れて上昇させ、千鳥ガイド部材55の下に空間Sを作る。
作業員は、通常行われるように布押え15を退避位置Uに上昇させて刺繍枠6を移動させる為の空間Sをベッド1上に作るという操作だけでもって、全ての千鳥ガイド部材55をも共に引き連れて退避位置に移動させることができる。
多頭ミシンの概略斜視図。 刺繍ミシンを説明する為の概略図で、(A)は刺繍ミシンにおけるヘッドを一部破断して表した正面図、(B)はヘッドを一部破断して表した左側断面図(なお、布押えを省略した)。 千鳥機構におけるプーリーと中空軸部材と上下部材と千鳥ガイド部材の関係を説明する為の斜視図で、(B)は(A)の分解斜視図。 布押えの係合爪と、中空軸部材と、上下部材の係止部と千鳥ガイド部材の関係を説明する為の図で、図2(A)のIII−III線断面図。 刺繍ミシンにおける針と、布押えと、刺繍枠と、千鳥ガイド部材の動作の関係を説明する為の図で、主軸が3回転する間の各所の動作を表したもの。 布押えの係合爪と、中空軸部材と、上下部材の係止部と千鳥ガイド部材の関係を説明する為の図(係合爪を係止部の上下方向に重合する位置に移動させた状態)で、(A)は正面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図(一部破断して示す)、(C)は(A)におけるC−C線断面図。 布押えと、中空軸部材と、上下部材と千鳥ガイド部材の関係を説明する為の正面図(布押えを退避位置Uに上昇させた状態)。 布押えの制御機構の概略機構図。
符号の説明
A・・・刺繍ミシン、1・・・ベッド、3・・・ヘッド、6・・・刺繍枠、7・・・布、9・・・アーム、10・・・ガイドブラケット、12・・・針棒、13・・・針、 15・・・布押え、16・・・ニップルパイプ、16a・・・溝、17・・・布押え部材、18・・・ニップルリング、18a・・・凹部、19・・・係合爪、20・・・布押え昇降機構、21・・・駆動軸、22・・・ストロークアーム、22a・・・腕部、29・・・方向出し回動機構、37・・・係止片(ロータリーガイド)、40・・・千鳥機構、41・・・中空軸部材、42・・・本体部、43・・・張出部、45・・・長孔、46・・・切欠部、49・・・上下部材、50・・・係止部、52・・・ばね、55・・・千鳥ガイド部材、60・・・ボビン、63・・・コード等、65・・・千鳥駆動手段

Claims (1)

  1. 上面に対してXY方向に向けての移動を可能に刺繍枠を載置可能にしてあるベッドと、
    上記ベッドにおける針落ち位置へ向けて上下動自在にしてあって、下端には針を備える針棒と、
    上記針棒の外周に配置されている布押えであって、上記布押えは、布押え昇降機構によって上下動自在に構成され、しかも、方向出し回動機構によって、針棒の軸心を中心に往復回動自在に構成してあり、
    上記針の上下動と関連をもって左右に往復動自在に構成され、ボビンに蓄えられたコード等を針下へ向けて案内する為の千鳥ガイド部材とを備える刺繍ミシンにおいて、
    上記布押えの外周位置において布押えを中心に往復回動自在に設けられ、壁に上下方向に長い長孔が形成されている中空軸部材を備えさせ、
    上記布押えには、その外周面から中空軸部材の内周面に向けて突出する係合爪を設け、
    上記中空軸部材の外周位置には、上記中空軸部材に対して上下動自在にしてある上下部材を備え、上記上下部材の上記長孔に対向する位置には、上記係合爪と係合させる為に、上記布押えの側に向けて上記長孔を貫通した状態で突出させた係止部を設け、
    上記千鳥ガイド部材は上記上下部材に止着し、
    上記方向出し回動機構を利用して布押えを回動させることによって、上記係合爪を上記係止部と上下方向に重合する位置に移動させ、その重合位置で布押えを布押え昇降機構を用いて退避位置に上昇させることにより、布押えの下方に刺繍枠を移動させる為の空間を作り、同時に上記係合爪を上記係止部に係合させて、布押えと共に上下部材を介して千鳥ガイド部材をも共に引き連れて上昇させ、千鳥ガイド部材の下に空間を作るようにしてあることを特徴とする刺繍ミシン。
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