JP5290855B2 - 遊技機用入賞装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機用入賞装置及びそれを搭載した遊技機に関する。
遊技機において、例えば一般に「アタッカー」として用いられる入賞装置は、左右を長手方向とする長方形状の大入賞口(入賞口)が、対応する閉鎖部材(入賞扉)により開閉可能に塞がれる構造となっている。通常、入賞扉は下縁両端部が入賞装置の前面プレート(台板)等に例えばヒンジ止めされている。このような入賞扉は、直線駆動型のソレノイド(リニアアクチュエータ)と揺動アーム(伝達部材)等の伝達機構とにより、起立して大入賞口を塞ぐ閉鎖位置と、その閉鎖位置から手前側(遊技者側)に倒伏して大入賞口を開く開放位置との間で回動変位する。
また、このような入賞装置は賞球の払出しに直接関与するために不正行為(通称、ゴト行為)の標的となり易い。例えば、遊技機内に針金等の異物を挿入し、入賞扉、ソレノイドのプランジャ、プランジャから入賞扉へ動力伝達する伝達機構等を操作して、入賞扉を強制的に開放位置に移動する不正行為により、大量の賞球が不正に獲得されるおそれがある。そこで、従来より、入賞扉を閉鎖位置から開放位置へ回動変位させる外力が入賞扉に加えられても、大入賞口が不正に開口されないように、入賞扉を閉鎖位置に維持するためのロック機構(防犯機構)が考慮されている。
したがって、このような入賞装置では、上記したように、ソレノイドのプランジャによる前後方向の直線移動と、入賞扉による左右方向の回動軸線周りでの回動変位とを、回動軸線に平行な揺動軸線周りで揺動可能な揺動アーム(通称、梃子部材)によって連係し、ソレノイド(プランジャ)の駆動力を入賞扉に伝達している。その際、伝達機構を複数の伝達部材で構成し、それら伝達部材間あるいはいずれかの伝達部材と入賞扉との間に、動力伝達のための連動手段(連動機構)とは別に上記ロック機構を設置するのが一般的である(特許文献1参照)。
特開2000−279585号公報
特許文献1に示すような入賞装置においては、必然的に揺動アームの揺動スペースを要するために上下方向の寸法(高さ)が大きくなる。このように、入賞装置の小型・軽量化を図る際には、薄型化(高さの短縮)が最大の障害となっていた。また、上記ロック機構を連動手段とは別に設けたり、揺動アームに対する不正行為を防止するために揺動スペースのさらに外側をカバー体で覆ったりすることによって、さらに構造が複雑化・大型化しやすくなり、遊技盤の盤面(遊技領域)を有効活用する上で障害となる場合がある。
本発明の課題は、リニアアクチュエータから入賞扉に至る伝動構成を簡略化し、薄型化を図ることにより、小型・軽量化を実現するとともに、不正行為の防止構造を安価に組み込むことのできる遊技機用入賞装置とそれを備えた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用入賞装置は、
遊技盤の盤面上に形成された遊技領域から遊技者の位置する前方側とは反対側の後方側に向かう入賞領域へ遊技球を導入するために、前記遊技領域における流下方向を上下方向としその交差方向を左右方向として開口する入賞口を有し、前記遊技盤に固定される遊技機用入賞装置であって、
前記遊技盤と平行状で左右方向に延びる回動軸線周りで回動可能に配置され、前記遊技盤に沿って起立することにより前記入賞口を閉鎖して遊技球の前記入賞領域への導入を不能とする閉鎖位置と、前記遊技領域へ交差状に突出することにより前記入賞口を開放して遊技球の前記入賞領域への導入を可能とする開放位置とに変位する入賞扉と、
前記入賞口の左右方向一端部側において、前後方向に直線的に変位する駆動部材を後方側の後退位置と前方側の突出位置とでそれぞれ保持することにより、前記入賞扉を前記回動軸線周りで回動して前記閉鎖位置と開放位置とに変位させるためのリニアアクチュエータと、
前記駆動部材(例えば、その前端部又は後端部)に取り付けられ、その駆動部材と一体的に前後移動する移動体と、
を備え、
前記入賞扉の左右方向一端部から後方側に延出する回動側壁と、前記移動体の一部であって前方側に延出する移動壁とが、前後方向に沿って互いに対向状に配置されるとともに、
前記入賞扉と移動体とを連係するために、前記回動側壁と移動壁とのうち、いずれか一方の壁には、前記回動軸線と平行状に突出する係合凸部が形成され、他方の壁には、その係合凸部を受け入れて内部での移動を可能とする湾曲形状の係合凹部が形成され、
かつ、前記係合凸部と係合凹部との係合をロックするために、それら係合凸部と係合凹部とのうち少なくともいずれか一方には、前記リニアアクチュエータの駆動部材が前記後退位置にあり、前記入賞扉が前記閉鎖位置にあるときに、他方との接触によって前記入賞扉の前記閉鎖位置から開放位置への回動を阻止し得る回動阻止面が形成され、
前記閉鎖位置にある入賞扉を開放位置へ回動変位させようとする外力が前記入賞扉に加えられたとき、前記回動阻止面が前記係合凸部と係合凹部との係合をロックし、前記入賞扉の前記閉鎖位置から開放位置への回動を阻止することを特徴とする。
このような遊技機用入賞装置では、入賞扉と、リニアアクチュエータ(例えばソレノイド)の駆動部材(例えばプランジャ)に取り付けられた移動体(例えばヘッドカバー)とを連係するために、入賞扉の回動側壁と移動体の移動壁との一方に係合凸部(例えば軸状又は筒状の突起)、他方に係合凹部(例えば切欠溝又は長孔)がそれぞれ形成されている。これによって、従来一般的であった揺動アームを省略して、入賞扉と移動体とを直接的に連係し、リニアアクチュエータから入賞扉に至る伝動構成を簡略化し、薄型化を図ることができる。したがって、上下方向に大きな揺動スペースを要しなくなり、従来に比べて入賞装置の大幅な小型・軽量化を実現することができる。
また、係合凸部と係合凹部との係合をロックするために、係合凸部と係合凹部とのうち少なくともいずれか一方には回動阻止面が形成されている。したがって、強制的に開放位置に移動するために不正な外力が入賞扉に加えられても、回動阻止面が係合凸部と係合凹部との係合をロックし、入賞扉の閉鎖位置から開放位置への回動を阻止することができる。このように、移動体から入賞扉へ動力を伝達するために形成された係合凸部や係合凹部に回動阻止面を形成すればよいので、不正行為の防止構造を安価に組み込むことができる。
なお、リニアアクチュエータの駆動部材として、一般的には直線駆動型ソレノイドのプランジャが用いられるが、例えばリニアステッピングモータの駆動出力軸等を用いてもよい。また、回動軸線から係合凸部までの水平距離をLh、同じく垂直距離をLvとしたとき、Lh>Lvを満たす区間を広く設定することによって、移動体の後退位置(入賞扉の閉鎖位置)において回動軸線から係合凸部を見上げる直線が水平面となす係合仰角θを小さくすることが容易になる。同様に、Lh<Lvを満たす区間を広く設定することによって、移動体の突出位置(入賞扉の開放位置)において係合仰角θを大きくすることが容易になる。
そして上記遊技機用入賞装置において、係合凸部と係合凹部とは、いずれも回動軸線より上方に位置し、
移動体の前後移動及び入賞扉の往復回動にかかわらず、係合仰角θは正の鋭角範囲内(すなわち、90°>θ>0°)にあることが望ましい。
これによって、リニアアクチュエータ(駆動部材)からの水平方向(前後方向)への駆動力Pが係合仰角θをなす係合凸部(例えば突起)に作用するとき、回動軸線(回動軸)方向に向かう向心力Pnと、接線方向に向かう接線力Ptとは、それぞれ次の式で表される(図5参照)。
Pn=P・cosθ (1)
Pt=P・sinθ=Pn・tanθ (2)
また、接線力Ptは入賞扉を開放側又は閉鎖側に回動する回動力となり、90°>θ>0°の範囲では係合仰角θが大きくなるほど回動力Ptは大きくなる。したがって、入賞扉は開放位置に近づくほど勢いよく開き、閉鎖位置に近づくほどゆっくり閉まることになり、入賞扉の閉鎖時に球噛みが発生しにくくなる。
なお、入賞扉に係合凸部(例えば突起)が突出形成される場合には、係合仰角θが正の鋭角範囲内(すなわち、90°>θ>0°)であれば、回動軸線を基準とする係合凸部の回動半径をRとすると、R>Lh>0かつR>Lv>0が成り立つ。
具体的な構成の一例として、
係合凸部は、入賞扉の回動側壁において移動体の移動壁へ向けて突出する突起にて形成されるとともに、
係合凹部は、移動体の移動壁において下向きに開口し、突起が移動可能に挿入される切欠溝にて形成され、
かつ、突起との当接によって突起と切欠溝との係合をロックし、入賞扉の閉鎖位置から開放位置への回動を阻止するための当接ロック面が、回動阻止面として、切欠溝の前方側内面に連続する形態にて形成され、
移動体がリニアアクチュエータの駆動部材により後退位置から突出位置へ移動するとき、突起は切欠溝の内面を開口側から底側へ摺動して、入賞扉を閉鎖位置から開放位置へ回動変位させる一方、
移動体がリニアアクチュエータの駆動部材により突出位置から後退位置へ移動するとき、突起は切欠溝の内面を底側から開口側へ摺動して、入賞扉を開放位置から閉鎖位置へ回動変位させ、
さらに、その閉鎖位置にある入賞扉を開放位置へ回動変位させようとする外力が入賞扉に加えられたとき、当接ロック面が突起との当接によって突起と切欠溝との係合をロックし、入賞扉の閉鎖位置から開放位置への回動を阻止することができる。
このように、入賞扉の回動側壁に形成される突起(係合凸部)と、移動体の移動壁に形成される切欠溝(係合凹部)とによって、入賞扉と移動体とを直接的に連係することができ、構成を簡素化しつつ入賞扉を円滑に作動させることができる。また、係合凹部が移動体の移動壁において下向きに開口する切欠溝にて形成されるので、入賞装置の一層の薄型化を図ることができるとともに、突起(係合凸部)の組み立て作業の自由度が高くなり、組付性が向上する。この場合、移動体の移動壁に形成される切欠溝(係合凹部)の前方側及び後方側の内面(摺接面)は、切欠溝を摺動する突起(係合凸部)の内部移動を円滑にするために、外転(エピ)サイクロイド曲線又は外転(エピ)トロコイド曲線にて形成するとよい。
さらに、突起との当接によって突起と切欠溝との係合をロックする当接ロック面(回動阻止面)が、切欠溝の前方側内面に連続する形態にて形成されている。このように、切欠溝を延長して当接ロック面を形成すればよいので、不正行為の防止構造を安価に組み込むことができ、また、突起との当接によって直ちに係合ロックされるので、不正行為を未然に防止することができる。なお、当接ロック面はほぼ水平面に形成すればよいので、加工コストも安くすむ。
具体的には、上記回動阻止面は、入賞扉の回動軸線及び駆動部材に基づく駆動力の作用線のいずれとも平行な平面に形成されていることが望ましい。
これによって、回動阻止面(例えば当接ロック面)が回動軸線及び駆動力の作用線のいずれとも平行状(例えば水平状)に形成されるので、入賞扉に対して不正な外力が加えられたときに、入賞扉を回動させようとする回動力(外力)を回動阻止面で確実に受け止め、入賞扉の閉鎖位置から開放位置への回動を阻止することができる。すなわち、回動阻止面は、係合凸部(例えば軸状又は筒状の突起)が、係合凹部(例えば切欠溝又は長孔)を一端側(例えば開口側)から他端側(例えば底側)に移動したり、切欠溝の場合には開口から脱け出したりしようとするのを、面状又は線状での接触によりロックするので、入賞扉が閉鎖位置から開放位置へ回動変位しようとしても確実にその動きを封鎖することができる。
あるいは、上記回動阻止面は、入賞扉の回動軸線及び駆動部材に基づく駆動力の作用線のうち少なくともいずれか一方に対して傾斜する(すなわち勾配を有する)平面に形成され、
回動阻止面と直交する断面において、その回動阻止面の切断線と回動軸線又は作用線との交差角α,βの絶対値が、入賞扉の閉鎖位置において回動軸線から突起を見上げる直線が水平面となす係合仰角θの1/5以下(すなわち|α|,|β|≦θ/5)とする場合がある。
これによって、回動軸線との交差角α(図9(a)参照)や駆動力の作用線との交差角β(図9(b)参照)が、閉鎖位置における係合仰角θ(図5参照)に対して微小角度範囲内に設定されるので、回動阻止面(例えば当接ロック面)において、係合凸部(例えば軸状又は筒状の突起)を係合凹部(例えば切欠溝又は長孔)の一端側(例えば開口側)から他端側(例えば底側)に移動させたり、切欠溝の場合には開口から脱け出させたりする力(ロック解除力)が発生しても、それらの力を小さく抑えることができる。例えば、閉鎖位置における係合仰角θ=20°のとき、交差角α,βは、−4°≦α,β≦+4°の範囲内に設定される。なお、ロック解除力の発生を極力抑制するために、−2°≦α,β≦+2°(すなわち|α|,|β|≦θ/10)とすることが望ましい。
ところで、リニアアクチュエータが、駆動部材として前後方向に貫通するプランジャを有するプッシュプル形のソレノイドで構成される場合、
移動体を、プランジャが消磁状態において後方側に後退する態様にて、そのプランジャの前方側のヘッド部に取り付ける一方、ソレノイドの前方側において移動壁と一体化することができる。
このように、プッシュプル形のソレノイドを用いる場合には、入賞扉に近接した位置で移動体をプランジャの前方側のヘッド部に取り付け、かつ移動壁と一体化することができる。したがって、移動体の前後方向の長さ(奥行)が短縮され、作動(前後移動)時の振れ幅を小さくすることができる。また、ソレノイドや移動体を収容するケーシングが上下分割式、前後分割式のいずれであっても、移動体を容易に組み付けることができる。
あるいは、少なくともリニアアクチュエータと移動体とを収容するためのベース体(例えば下側ケース体)と、そのベース体を上方から覆うカバー体(例えば上側ケース体)とを含むケーシングを備えるとともに、リニアアクチュエータが、駆動部材として後方側に延出するプランジャを有するプル形のソレノイドで構成される場合、
ソレノイドと移動体とを、プランジャが消磁状態において後方側に後退する態様にてベース体に載置し、
移動体を、ソレノイドの後方側においてプランジャのヘッド部に取り付ける一方、ソレノイドを迂回する形で延設された連結部を介し、ソレノイドの前方側において移動壁と一体化することができる。
このように、上下分割式のケーシングとプル形のソレノイドを用いる場合であっても、ソレノイド(プランジャ)を迂回する形で延設された連結部を介することによって、入賞扉に近接した位置に移動壁を配置し、ソレノイドの後方側に配置された移動体と連結・一体化することができる。このとき、連結部をソレノイドとケーシングとの隙間(ソレノイドの周囲を取り巻いて上下左右に形成される空間)に配置することによって、連結部(ひいては移動体及び移動壁)はプランジャの軸線と平行状に、ヘッド部と等価な距離を前後移動することができる。したがって、長尺状の移動体に対して、直進移動用のガイド等を用いなくても作動(前後移動)時の直進性が保持され、ケーシング(ひいては入賞装置)の小型・軽量化を阻害しない。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
以上のような遊技機用入賞装置が遊技盤に固定配置されることを特徴とする。
このように、リニアアクチュエータから入賞扉に至る伝動構成を簡略化し、薄型化が図られて小型・軽量になった上、不正行為の防止構造をも安価に組み込まれた入賞装置を搭載することにより、興趣に富む盤面構成を有する遊技機を容易に実現することができる。
なお、本発明の遊技機には、パチンコ機、アレパチ機等の弾球遊技機が含まれる。
本発明に係る入賞装置を備えたパチンコ機を例示する正面図。 本発明に係る入賞装置の一例を示す全体斜視図。 図2の分解斜視図。 図2の主要部を示す平面図。 入賞扉が閉鎖位置にあるときの、回動側壁と移動壁との連係構造を示す部分拡大正面図及びA−A断面図。 入賞扉が開放位置に変位したときの、回動側壁と移動壁との連係構造を示す部分拡大正面図及びA’−A’断面図。 入賞扉が開放位置にあるときの、入賞装置の全体斜視図。 入賞扉が開放位置にあるときの、主要部を示す平面図。 入賞扉が不正行為を受けたときの、回動側壁と移動壁とのロック構造を示す部分拡大正面図及びA”−A”断面図。 本発明に係る入賞装置の他の例を示す分解斜視図。 図10の主要部を示す平面図。 図11の斜視図。 入賞扉が開放位置にあるときの、主要部を示す平面図。 図13の斜視図。 本発明に係る入賞装置のさらに他の例について、入賞扉が閉鎖位置にあるときの、回動側壁と移動壁との連係構造及びロック構造を示す側面説明図。 入賞扉が開放位置に変位したときの、回動側壁と移動壁との連係構造及びロック構造を示す側面説明図。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用入賞装置(以下、単に入賞装置ともいう)を備えたパチンコ機を例示する正面図、図2は本発明に係る入賞装置の一例を示す全体斜視図、図3はその分解斜視図、図4はその主要部を示す平面図である。図1に示すように、パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の盤面(前面)には、ほぼ左半周が内外2本の発射レール2bによって区画され、全体として円形の遊技領域2aが形成されている。遊技領域2aの中央には液晶表示部3が搭載され、液晶表示部3の下方(遊技領域2aの中央下部)に大入賞装置4(入賞装置)が配置されている。また、液晶表示部3と大入賞装置4との間には、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動入賞装置7が配置されている。
この大入賞装置4は、高分子材料(例えばABS樹脂等の合成樹脂)製の台板5によって遊技盤2に固定されている。この台板5は、厚さ方向(前後方向)に貫通形成されるとともに、遊技領域2aにおける流下方向を上下方向としその交差(例えば直交)方向である左右方向を長手方向として開口する矩形状の大入賞口5a(入賞口)を有する(図2参照)。したがって、発射レール2bから打ち出された遊技球(図示せず)は、遊技盤2の盤面上に形成された遊技領域2aから大入賞口5aを通過して後方側の入賞領域4aへ導入される(図6(b),図7参照)。
本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者側(手前側)が前方側であり、その反対側(奥側)が後方側となる。
図2において、大入賞装置4を構成する台板5(図1参照)の後面(裏面)には、高分子材料(例えば例えばポリカーボネート(PC)等の合成樹脂)製のケーシング6が取り付けられている。ケーシング6は上側ケース体6U(カバー体)と下側ケース体6D(ベース体)とから構成され、両ケース体6U,6Dが一体化されるとともに、いずれか一方のケース体(例えば下側ケース体6D)が台板5に固定されている。
図3に示すように、大入賞装置4は、高分子材料(例えばポリカーボネート(PC)等の合成樹脂)製で大入賞口5aに対応して配置される入賞扉10と、前後方向でプランジャ22(駆動部材;図4参照)が直線的に変位するように配置される直線駆動型のプッシュプル形ソレノイド20(リニアアクチュエータ)と、プランジャ22の前端側ヘッド部23aに固定されて一体的に前後移動するヘッドカバー30(移動体)とを備えている。そして、大入賞装置4の主要部をなす入賞扉10,ソレノイド20,ヘッドカバー30は、ケーシング6のうち、上側ケース体6Uで覆う前の下側ケース体6Dに収容・載置される。なお、ケーシング6には、大入賞装置4への入賞球を検知するための近接スイッチ6a,6b(入賞球検出器)も収容されている。その他、ケーシング6には、大入賞装置4の内部を照明するための発光基板等も収容されているが、図示を省略した。
図2及び図3に示すように、入賞扉10は、正面視において左右方向が長手方向となる矩形状の板状形態をなし、台板5に形成された大入賞口5aを塞いでいる。具体的には、入賞扉10は、大入賞口5aに対応して前方側が開放された両ケース体6U,6Dの前端部に配置され、遊技盤2(図1参照)と平行状で大入賞口5aの下辺に沿って延びる回動軸線O周りに回動可能に下側ケース体6Dに軸支されている。なお、入賞扉10を台板5に軸支する形態としてもよい。このようにして入賞扉10は、遊技盤2に沿って起立することにより大入賞口5aを閉鎖して遊技球の入賞領域4aへの導入を不能とする閉鎖位置(第一位置;図5参照)と、遊技領域2a(図1参照)へ交差状に突出することにより大入賞口5aを開放して遊技球の入賞領域4aへの導入を可能とする開放位置(第二位置;図6参照)とに回動変位する。
図4に示すように、入賞扉10は、両側部下端に回動軸線Oに沿って左右に各々突出する回動軸11,11を有しており、この回動軸11,11が下側ケース体6Dに回転可能に支持されている(図4参照)。なお、回動軸11,11の代わりに軸孔を形成して下側ケース体6D又は台板5側から軸支する形態としてもよい。また、入賞扉10は、両側部で後方に延出する回動側壁12,12が形成され、遊技者側から見て左側(一端部側)の回動側壁12の後端部には、丸軸状の突起13(係合凸部)が左側端面から外側に向けて回動軸線Oと平行状に突出形成されている。後述するように、突起13は、ヘッドカバー30の一部を構成する移動壁32に形成された切欠溝33(係合凹部)へ移動可能に挿入されている(図5(b)参照)。
プッシュプル形のソレノイド20は、入賞扉10の左側端部において前後方向に配置され、コイル部21(本体部)及びソレノイドケース29を前後方向に貫通して両端から突出するプランジャ22の前後両端には、円盤状のヘッド部23a,23bがそれぞれ形成されている(図3参照)。後端側ヘッド部23bとソレノイドケース29との間には圧縮コイルばね24(付勢部材)が介装され、プランジャ22は後方側の後退位置(図4,図5参照)と前方側の突出位置(図6,図8参照)とでそれぞれ保持される。
具体的には、通常状態ではコイル部21は消磁され、圧縮コイルばね24がプランジャ22を後方側の後退位置に向けて付勢するので、図4に示すように、後端側ヘッド部23bが押出され(進出)、前端側ヘッド部23aが引込まれる(退入)。一方、コイル部21が励磁されると、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してプランジャ22が前方側の突出位置に移動するので、図8に示すように、前端側ヘッド部23aが押出され(進出)、後端側ヘッド部23bが引込まれる(退入)。
図3に戻り、ヘッドカバー30は、プランジャ22の前端側ヘッド部23aを固定保持するカバー部31と、そのカバー部31から前方側に延出する移動壁32とが一体的に形成され、プランジャ22と一体となって前後移動する。上記した入賞扉10の左側の回動側壁12とヘッドカバー30の移動壁32とは、互いに対向するように前後方向に配置され、入賞扉10とヘッドカバー30とを連係して作動させるための連係構造を有している。
具体的には図5に示すように、入賞扉10の左側の回動側壁12には、ヘッドカバー30の移動壁32側へ向けて、回動軸線Oと平行状に突起13(係合凸部)が突出形成されている。一方、ヘッドカバー30の移動壁32には、突起13を移動可能に挿入するために湾曲形状を有し、かつ下向きに開口する切欠溝33(係合凹部)が形成されている。また、突起13と切欠溝33との係合により、入賞扉10とヘッドカバー30とを連係して作動させることができる。その際、突起13は、湾曲形状の切欠溝33の前方側摺接面33a(前方側内面)と後方側摺接面33b(後方側内面)との間を摺動することにより、切欠溝33の開口と底との間を往復移動可能である。なお、右側の回動側壁12には、入賞扉10を閉鎖位置へ円滑に移行させ、かつ閉鎖位置を保持するために、金属(例えば真鍮)製の錘14が、回動軸線Oより後方側において右側端面の外側に取り付けられている(図3参照)。
したがって、移動壁32がプランジャ22(前端側ヘッド部23a)とともに後退位置(図5(b))から突出位置(図6(b))へ移動するとき、突起13は、回動軸線O(回動軸11)から突起13を見上げる直線が水平面となす係合仰角θを次第に増大させながら、両摺接面33a,33bに沿って切欠溝33を開口側から底側へ摺動し、入賞扉10を閉鎖位置から開放位置へ回動変位させる。一方、移動壁32が突出位置(図6(b))から後退位置(図5(b))へ移動するとき、突起13は、係合仰角θを次第に減少させながら、両摺接面33a,33bに沿って切欠溝33を底側から開口側へ摺動し、入賞扉10を開放位置から閉鎖位置へ回動変位させる。
図5(b)及び図6(b)から明らかなように、突起13と切欠溝33とは、いずれも回動軸線Oより上方に位置しており、ヘッドカバー30の前後移動及び入賞扉10の往復回動にかかわらず、係合仰角θは正の鋭角範囲内(90°>θ>0°)にある。よって、回動軸線Oを基準とする突起13の回動半径をR、回動軸線Oから突起13までの水平距離をLh、同じく垂直距離をLvとすると、R>Lh>0とR>Lv>0が同時に成り立っている。
ところで、図5(b)に示すように、ソレノイド20(プランジャ22)から水平方向(前後方向)の駆動力Pが係合仰角θをなす突起13に作用するとき、回動軸線O(回動軸11)方向に向かう向心力Pnと、接線方向に向かう接線力Ptとは、それぞれ次の式で表される。
Pn=P・cosθ (1)
Pt=P・sinθ=Pn・tanθ (2)
ここで、接線力Ptは入賞扉10を開放側(図5(b)矢印方向)又は閉鎖側(図6(b)矢印方向)に回動する回動力となり、突起13が前方側摺接面33a又は後方側摺接面33bを摺動しつつ押圧する。そして、90°>θ>0°の範囲では、係合仰角θが大きくなるほど回動力Ptは大きくなる。したがって、入賞扉10は開放位置に近づくほど勢いよく開き、閉鎖位置に近づくほどゆっくり閉まることになり、入賞扉10の閉鎖時に球噛みが発生しにくくなる。また、Lh>Lvを満たす区間を広く設定することによって、ヘッドカバー30の後退位置(入賞扉10の閉鎖位置;図5)において係合仰角θを小さくすることが容易になる。同様に、Lh<Lvを満たす区間を広く設定することによって、ヘッドカバー30の突出位置(入賞扉10の開放位置;図6)において係合仰角θを大きくすることが容易になる。さらに、摺動抵抗を低減して突起13の移動を円滑にするために、両摺接面33a,33bの断面形状は、例えば回動半径Rで描かれた円弧を基準円(固定円)とする外転(エピ)サイクロイド曲線又は外転(エピ)トロコイド曲線で構成するとよい。
このような大入賞装置4は、さらに、閉鎖位置(図5)にある入賞扉10を無理やり開こうとする不正行為を防止するために、突起13(入賞扉10)と切欠溝33(ヘッドカバー30)との係合をロックするロック構造を有している。
具体的には、図9に示すように、切欠溝33の前方側摺接面33aに連続する形態で、前方側摺接面33aの開口先端から水平状に当接ロック面34(回動阻止面)が形成されている。すなわち、当接ロック面34は、入賞扉10の回動軸線O及びプランジャ22に基づく駆動力Pの作用線(図5(b)参照)のいずれとも平行な平面に形成されている。さらに換言すれば、図9(a)において、当接ロック面34と回動軸線Oとの左右方向の交差角α(回動軸線交差角)≒0°であり、かつ図9(b)において、当接ロック面34と駆動力Pの作用線との前後方向の交差角β(作用線交差角)≒0°であることを表している。
この当接ロック面34は、入賞扉10を不正に開こうとする外力Pbが入賞扉10に加えられたとき(図9)、切欠溝33の開口に位置する突起13との当接によって、突起13と切欠溝33との係合をロックし、入賞扉10の閉鎖位置(図5)から開放位置(図6)への回動を阻止する。具体的には、入賞扉10に対して不正な外力Pbが加えられたことに起因して、切欠溝33を開口側から底側に移動したり、開口から脱け出したりしようとする突起13に対し、当接ロック面34は面状又は線状に当接して確実にロックする。
次に、図2及び図4〜図9を用いて、以上のような構成を有する大入賞装置4の作動について説明する。
<通常状態=閉鎖位置>(図2,図4,図5)
通常状態(非大当たり状態)では、ソレノイド20のコイル部21が消磁され、圧縮コイルばね24がプランジャ22を後方側の後退位置に向けて付勢し、入賞扉10を閉鎖位置に保持する(図4)。具体的には、ソレノイド20のプランジャ22が突出位置(図6)から後退位置(図5)へ後退変位するとき、突起13は、係合仰角θを次第に減少させながら、両摺接面33a,33bに沿って切欠溝33を底側から開口側へ摺動し、当接ロック面34よりも下方(低位)になるまで位置変動する。これによって、入賞扉10は回動軸線Oを中心に図6(b)で反時計回り(矢印方向)に回転して開放位置から閉鎖位置へ回動変位し、大入賞口5aが閉鎖される(図2)。
<大当たり状態=開放位置>(図6〜図8)
大当たり状態ではソレノイド20のコイル部21が励磁され、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してプランジャ22が前方側の突出位置に移動し、入賞扉10を開放位置に保持する(図8)。具体的には、プランジャ22が後退位置(図5)から突出位置(図6)へ前進変位するとき、突起13は、係合仰角θを次第に増大させながら、両摺接面33a,33bに沿って切欠溝33を開口側から底側へ摺動する。これによって、入賞扉10は回動軸線Oを中心に図5(b)で時計回り(矢印方向)に回転して閉鎖位置から開放位置へ回動変位し、大入賞口5aが開放されるので、遊技領域2a(図1参照)を流下する遊技球は入賞領域4aに導入されるようになる(図7)。
<ロック状態>(図9)
入賞扉10が閉鎖位置(図5)に保持されているときに、入賞扉10を不正に開こうとする外力Pbが入賞扉10に加えられると、切欠溝33の開口に位置し、回動側壁12とともに回動する突起13が、切欠溝33の前方側摺接面33aに連続する形態で形成された当接ロック面34に当接する。これによって、突起13と切欠溝33との係合がロックされるので、入賞扉10の閉鎖位置(図5)から開放位置(図6)への回動は阻止され、不正行為は未然に防止される。
このように、入賞扉10の回動側壁12に形成される突起13と、ヘッドカバー30の移動壁32に形成される切欠溝33とによって、入賞扉10とヘッドカバー30とを直接的に連係することができ、構成を簡素化しつつ入賞扉10を円滑に作動させることができる。また、ヘッドカバー30の移動壁32に、下向きに開口する切欠溝33を形成したので、大入賞装置4を極めて薄くすることができ、また突起13の組み立て作業の自由度が高くなり、組付性が向上する。
さらに、当接ロック面34は切欠溝33(前方側摺接面33a)の開口先端を水平状に延長して形成されているので、不正行為の防止構造を安価に組み込むことができる。また、当接ロック面34と突起13との当接によって直ちに係合ロックされるので、不正行為を未然に防止することができる。
(実施例2)
図10は本発明に係る入賞装置の他の例を示す分解斜視図、図11はその主要部を示す平面図、図12はその斜視図である。また、図13は入賞扉が開放位置にあるときの、主要部を示す平面図、図14はその斜視図である。図10に示す大入賞装置104(入賞装置)においても、ケーシング6は上側ケース体6U(カバー体)と下側ケース体6D(ベース体)とから構成され、両ケース体6U,6Dが一体化されるとともに、いずれか一方のケース体(例えば下側ケース体6D)が台板5に固定されている。大入賞装置104は、入賞扉10と、直線駆動型のプル形ソレノイド120(リニアアクチュエータ)と、ヘッドカバー130(移動体)とを備えている。そして、この実施例においても、大入賞装置104の主要部をなす入賞扉10,ソレノイド120,ヘッドカバー130は、ケーシング6のうち、上側ケース体6Uで覆う前の下側ケース体6Dに収容・載置される。
プル形のソレノイド120は、入賞扉10の左側端部において前後方向に配置され、コイル部21(本体部)及びソレノイドケース29から後方側に突出するプランジャ122の先端(後端)には、円盤状のヘッド部123が形成されている(図12参照)。ヘッド部123とソレノイドケース29との間には圧縮コイルばね24(付勢部材)が介装され、プランジャ122は後方側の後退位置(図11,図12参照)と前方側の突出位置(図13,図14参照)とでそれぞれ保持される。
具体的には、通常状態ではコイル部21は消磁され、圧縮コイルばね24がプランジャ122を後方側の後退位置に向けて付勢するので、図12に示すように、ヘッド部123が押出される(進出)。一方、コイル部21が励磁されると、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してプランジャ122が前方側の突出位置に移動するので、図14に示すように、ヘッド部123が引込まれる(退入)。
図10に戻り、ヘッドカバー130は、ソレノイド120の後方側に位置してプランジャ122のヘッド部123を固定保持するカバー部131と、ソレノイド120の前方側に位置して前方側に延出する移動壁32と、そのカバー部131からプランジャ122の軸線と平行状にソレノイド120を迂回する形で延設され移動壁32に至る長尺状の連結部134とが一体的に形成され、これらがプランジャ122(ヘッド部123)と一体となって前後移動する。具体的には図11及び図12に示すように、連結部134は、ソレノイド120とケーシング6との隙間(ソレノイド120の周囲を取り巻いて上下左右に形成される空間)のいずれか(例えば下側ケース体6Dの外周壁との間においてソレノイド120の左側方に形成される空間)に配置される。これによって、連結部134(ひいてはヘッドカバー130及び移動壁32)は、プランジャ122の軸線と平行状に、ヘッド部123と等価な距離を前後移動することができる。
そして、入賞扉10の左側の回動側壁12とヘッドカバー130の移動壁32とは、互いに対向するように前後方向に配置され、入賞扉10とヘッドカバー130とを連係して作動させるために、実施例1と同様の連係構造及びロック構造を有している。したがって、図11〜図14に示す大入賞装置104の作動は実施例1と同様であり、連結部134が長尺状であっても移動壁32は作動(前後移動)時の直進性を保つことができ、ケーシング6(ひいては大入賞装置104)について実施例1と遜色のない小型・軽量化と不正防止とを実現できる。
(実施例3)
図15は本発明に係る入賞装置のさらに他の例について、入賞扉が閉鎖位置にあるときの、回動側壁と移動壁との連係構造及びロック構造を示す側面説明図、図16は入賞扉が開放位置に変位したときの、回動側壁と移動壁との連係構造及びロック構造を示す側面説明図である。図15に示す大入賞装置204(入賞装置)においても、入賞扉210の一方側(左側)の回動側壁212とヘッドカバー230(移動体)の移動壁232とは、互いに対向するように前後方向に配置され、入賞扉210とヘッドカバー230とを連係して作動させるための連係構造を有している。
具体的には、ヘッドカバー230の移動壁232には、入賞扉210の左側の回動側壁212側へ向けて、回動軸線Oと平行状に突起233(係合凸部)が突出形成されている。一方、入賞扉210の回動側壁212には、突起233を移動可能に挿入するために湾曲形状を有する長孔213(係合凹部)が形成されている。また、突起233と長孔213との係合により、入賞扉210とヘッドカバー230とを連係して作動させることができる。その際、突起233は、湾曲形状の長孔213の前方側摺接面213a(前方側内面)と後方側摺接面213b(後方側内面)との間を摺動することにより、長孔213の上端側(一端側)と下端側(他端側)との間を往復移動可能である。
したがって、移動壁232がプランジャ22(前端側ヘッド部23a)とともに後退位置(図15)から突出位置(図16)へ移動するとき、突起233は、回動軸線O(回動軸11)から突起233を見上げる直線が水平面となす係合仰角θを次第に増大させながら、両摺接面213a,213bに沿って長孔213を上端側から下端側へ摺動し、入賞扉210を閉鎖位置から開放位置へ回動変位させる。一方、移動壁232が突出位置(図16)から後退位置(図15)へ移動するとき、突起233は、係合仰角θを次第に減少させながら、両摺接面213a,213bに沿って長孔213を下端側から上端側へ摺動し、入賞扉210を開放位置から閉鎖位置へ回動変位させる。
図15及び図16から明らかなように、突起233と長孔213とは、いずれも回動軸線Oより上方に位置しており、ヘッドカバー230の前後移動及び入賞扉210の往復回動にかかわらず、係合仰角θは正の鋭角範囲内(90°>θ>0°)にある。
このような大入賞装置204は、さらに、閉鎖位置(図15)にある入賞扉210を無理やり開こうとする不正行為を防止するために、突起233(ヘッドカバー230)と切欠溝213(入賞扉210)との係合をロックするロック構造を有している。
具体的には、図15に示すように、長孔213の後方側摺接面213bに連続する形態で、後方側摺接面213bの上端から水平状に摺接ロック面214(回動阻止面)が形成されている。すなわち、摺接ロック面214は、入賞扉210の回動軸線O及びプランジャ22に基づく駆動力Pの作用線(図5(b)参照)のいずれとも平行な平面に形成されている。さらに換言すれば、図15において、摺接ロック面214と回動軸線Oとの左右方向の交差角α(回動軸線交差角)≒0°であり(図9(a)参照)、かつ、摺接ロック面214と駆動力Pの作用線との前後方向の交差角β(作用線交差角)≒0°である(図9(b)参照)ことを表している。
この摺接ロック面214は、入賞扉210を不正に開こうとする外力Pbが入賞扉210に加えられたとき(図15)、長孔213の上端部に位置する突起233との摺接によって、突起233と長孔213との係合をロックし、入賞扉210の閉鎖位置(図15)から開放位置(図16)への回動を阻止する。具体的には、入賞扉210に対して不正な外力Pbが加えられたことに起因して、回動側壁212とともに回動しようとする長孔213に対し、突起233が摺接ロック面214に面状又は線状に接触してロックしている。
次に、図15及び図16を用いて、以上のような構成を有する大入賞装置204の作動について説明する。
<通常状態=閉鎖位置>(図15)
通常状態(非大当たり状態)では、ソレノイド20のコイル部21が消磁され、圧縮コイルばね24がプランジャ22を後方側の後退位置に向けて付勢し、入賞扉210を閉鎖位置に保持する。具体的には、ソレノイド20のプランジャ22が突出位置(図16)から後退位置(図15)へ後退変位するとき、突起233は、係合仰角θを次第に減少させながら、両摺接面213a,213bに沿って長孔213を下端側から上端側へ摺動する。これによって、入賞扉210は回動軸線Oを中心に図16で反時計回り(矢印方向)に回転して開放位置から閉鎖位置へ回動変位し、大入賞口5aが閉鎖される。
<大当たり状態=開放位置>(図16)
大当たり状態ではソレノイド20のコイル部21が励磁され、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してプランジャ22が前方側の突出位置に移動し、入賞扉210を開放位置に保持する。具体的には、プランジャ22が後退位置(図15)から突出位置(図16)へ前進変位するとき、突起233は、係合仰角θを次第に増大させながら、初期には摺接ロック面214上を摺動し、その後には両摺接面213a,213bに沿って長孔213を上端側から下端側へ摺動する。これによって、入賞扉210は回動軸線Oを中心に図15で時計回り(矢印方向)に回転して閉鎖位置から開放位置へ回動変位し、大入賞口5aが開放されるので、遊技領域2a(図1参照)を流下する遊技球は入賞領域4aに導入されるようになる。
<ロック状態>(図15)
入賞扉210が閉鎖位置(図15)に保持されているときに、入賞扉210を不正に開こうとする外力Pbが入賞扉210に加えられても、移動壁232と一体の突起233が摺接ロック面214に接触しているので、回動側壁212(長孔213)は回動できない。これによって、突起233と長孔213との係合がロックされるので、入賞扉210の閉鎖位置(図15)から開放位置(図16)への回動は阻止され、不正行為は未然に防止される。
このように、ヘッドカバー230の移動壁232に形成される突起233と、入賞扉210の回動側壁212に形成される長孔213とによって、入賞扉210とヘッドカバー230とを直接的に連係することができ、構成を簡素化しつつ入賞扉210を円滑に作動させることができる。また、入賞扉210の回動側壁212に、湾曲形状の長孔213を形成したので、大入賞装置204を薄くするとともに入賞扉210の耐久性向上を図ることができる。なお、摺動抵抗を低減して突起233の移動を円滑にするために、両摺接面213a,213bの断面形状は、内転(ハイポ)サイクロイド曲線又は内転(ハイポ)トロコイド曲線で構成するとよい。
さらに、摺接ロック面214は後方側摺接面213bの上端を水平状に延長して形成されているので、不正行為の防止構造を安価に組み込むことができる。また、摺接ロック面214と突起233との摺接によって直ちに係合ロックされるので、不正行為を未然に防止することができる。
なお、実施例2(図10〜図14)及び実施例3(図15,図16)において実施例1(図2〜図9)と共通する機能を有する部分にはそれぞれ同一符号を付して説明を省略する。
以上の実施例では、遊技機用入賞装置をパチンコ機に搭載する場合についてのみ説明したが、アレパチ機等のその他の弾球遊技機で実施してもよい。また、実施例3で用いるソレノイドは、実施例1のプッシュプル形、実施例2のプル形のいずれであってもよい。
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
2a 遊技領域
4 大入賞装置(遊技機用入賞装置)
4a 入賞領域
5 台板
5a 大入賞口(入賞口)
6 ケーシング
6D 下側ケース体(ベース体)
6U 上側ケース体(カバー体)
10 入賞扉
11 回動軸
12 回動側壁
13 突起(係合凸部)
20 プッシュプル形ソレノイド(リニアアクチュエータ)
21 コイル部(本体部)
22 プランジャ(駆動部材)
23a 前端側ヘッド部
23b 後端側ヘッド部
24 圧縮コイルばね(付勢部材)
29 ソレノイドケース
30 ヘッドカバー(移動体)
31 カバー部
32 移動壁
33 切欠溝(係合凹部)
33a 前方側摺接面(前方側内面)
33b 後方側摺接面(後方側内面)
34 当接ロック面(回動阻止面)
104 大入賞装置(遊技機用入賞装置)
120 プル形ソレノイド(リニアアクチュエータ)
122 プランジャ(駆動部材)
123 ヘッド部
130 ヘッドカバー(移動体)
131 カバー部
134 連結部
204 大入賞装置(遊技機用入賞装置)
210 入賞扉
212 回動側壁
213 切欠溝(係合凹部)
213a 前方側摺接面(前方側内面)
213b 後方側摺接面(後方側内面)
214 摺接ロック面(回動阻止面)
230 ヘッドカバー(移動体)
232 移動壁
233 突起(係合凸部)
O 回動軸線
P 駆動力
Pn 向心力
Pt 接線力(回動力)
R 回動半径
α 回動軸線交差角
β 作用線交差角
θ 係合仰角

Claims (7)

  1. 遊技盤の盤面上に形成された遊技領域から遊技者の位置する前方側とは反対側の後方側に向かう入賞領域へ遊技球を導入するために、前記遊技領域における流下方向を上下方向としその交差方向を左右方向として開口する入賞口を有し、前記遊技盤に固定される遊技機用入賞装置であって、
    前記遊技盤と平行状で左右方向に延びる回動軸線周りで回動可能に配置され、前記遊技盤に沿って起立することにより前記入賞口を閉鎖して遊技球の前記入賞領域への導入を不能とする閉鎖位置と、前記遊技領域へ交差状に突出することにより前記入賞口を開放して遊技球の前記入賞領域への導入を可能とする開放位置とに変位する入賞扉と、
    前記入賞口の左右方向一端部側において、前後方向に直線的に変位する駆動部材を後方側の後退位置と前方側の突出位置とでそれぞれ保持することにより、前記入賞扉を前記回動軸線周りで回動して前記閉鎖位置と開放位置とに変位させるためのリニアアクチュエータと、
    前記駆動部材に取り付けられ、その駆動部材と一体的に前後移動する移動体と、
    を備え、
    前記入賞扉の左右方向一端部から後方側に延出する回動側壁と、前記移動体の一部であって前方側に延出する移動壁とが、前後方向に沿って互いに対向状に配置されるとともに、
    前記入賞扉と移動体とを連係するために、前記回動側壁と移動壁とのうち、いずれか一方の壁には、前記回動軸線と平行状に突出する係合凸部が形成され、他方の壁には、その係合凸部を受け入れて内部での移動を可能とする湾曲形状の係合凹部が形成され、
    かつ、前記係合凸部と係合凹部との係合をロックするために、それら係合凸部と係合凹部とのうち少なくともいずれか一方には、前記リニアアクチュエータの駆動部材が前記後退位置にあり、前記入賞扉が前記閉鎖位置にあるときに、他方との接触によって前記入賞扉の前記閉鎖位置から開放位置への回動を阻止し得る回動阻止面が形成され、
    前記閉鎖位置にある入賞扉を開放位置へ回動変位させようとする外力が前記入賞扉に加えられたとき、前記回動阻止面が前記係合凸部と係合凹部との係合をロックし、前記入賞扉の前記閉鎖位置から開放位置への回動を阻止することを特徴とする遊技機用入賞装置。
  2. 前記係合凸部は、前記入賞扉の回動側壁において前記移動体の移動壁へ向けて突出する突起にて形成されるとともに、
    前記係合凹部は、前記移動体の移動壁において下向きに開口し、前記突起が移動可能に挿入される切欠溝にて形成され、
    かつ、前記突起との当接によって前記突起と切欠溝との係合をロックし、前記入賞扉の前記閉鎖位置から開放位置への回動を阻止するための当接ロック面が、前記回動阻止面として、前記切欠溝の前方側内面に連続する形態にて形成され、
    前記移動体が前記リニアアクチュエータの駆動部材により前記後退位置から突出位置へ移動するとき、前記突起は前記切欠溝の内面を開口側から底側へ摺動して、前記入賞扉を前記閉鎖位置から開放位置へ回動変位させる一方、
    前記移動体が前記リニアアクチュエータの駆動部材により前記突出位置から後退位置へ移動するとき、前記突起は前記切欠溝の内面を底側から開口側へ摺動して、前記入賞扉を前記開放位置から閉鎖位置へ回動変位させ、
    さらに、その閉鎖位置にある入賞扉を開放位置へ回動変位させようとする外力が前記入賞扉に加えられたとき、前記当接ロック面が前記突起との当接によって前記突起と切欠溝との係合をロックし、前記入賞扉の前記閉鎖位置から開放位置への回動を阻止する請求項1に記載の遊技機用入賞装置。
  3. 前記回動阻止面は、前記入賞扉の回動軸線及び前記駆動部材に基づく駆動力の作用線のいずれとも平行な平面に形成されている請求項1又は2に記載の遊技機用入賞装置。
  4. 前記回動阻止面は、前記入賞扉の回動軸線及び前記駆動部材に基づく駆動力の作用線のうち少なくともいずれか一方に対して傾斜する平面に形成され、
    前記回動阻止面と直交する断面において、その回動阻止面の切断線と前記回動軸線又は作用線との交差角の絶対値が、前記入賞扉の閉鎖位置において前記回動軸線から前記突起を見上げる直線が水平面となす係合仰角の1/5以下である請求項1又は2に記載の遊技機用入賞装置。
  5. 前記リニアアクチュエータは、前記駆動部材として前後方向に貫通するプランジャを有するプッシュプル形のソレノイドで構成され、
    前記移動体は、前記プランジャが消磁状態において後方側に後退する態様にて、そのプランジャの前方側のヘッド部に取り付けられる一方、前記ソレノイドの前方側において前記移動壁と一体化されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。
  6. 少なくとも前記リニアアクチュエータと移動体とを収容するためのベース体と、そのベース体を上方から覆うカバー体とを含むケーシングを備えるとともに、
    前記リニアアクチュエータは、前記駆動部材として後方側に延出するプランジャを有するプル形のソレノイドで構成され、
    前記ソレノイドと移動体とは、前記プランジャが消磁状態において後方側に後退する態様にて前記ベース体に載置され、
    前記移動体は、前記ソレノイドの後方側において前記プランジャのヘッド部に取り付けられる一方、前記ソレノイドを迂回する形で延設された連結部を介し、前記ソレノイドの前方側において前記移動壁と一体化されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置が前記遊技盤に固定配置されることを特徴とする遊技機。
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