JP6536440B2 - 可変入球装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に設けられる可変入球装置に関する。
特許文献1は、ソレノイドを故障させることなく、開閉羽根を不正部材等により強制的に開放させて不正に遊技球を入賞させるといった不正行為を防止できる遊技機を提供するため、可変入賞装置は、ソレノイド59の励磁の解除に基づくプランジャ59aの励磁解除動作に応じて、軸受長孔313の回動位置に位置する回動軸324を中心として伝達部材320が第1の方向に回転して開放姿勢から閉止姿勢となるとともに、該閉止姿勢の状態で回動軸324が回動位置から規制位置まで移動し、ソレノイド59の励磁に基づくプランジャ59aの励磁動作に応じて、回動軸324が軸受長孔313の規制位置から回動位置まで移動し、該回動位置の回動軸324を中心として伝達部材320が第2の方向に回転して閉止姿勢から開放姿勢となるように構成され、回動軸324が規制位置に位置した状態において、伝達部材320の第2の方向への回転が回転規制部316により規制される。
特許文献2は、遊技媒体が通過領域を通過し難い第2状態において通過領域へ遊技媒体が不正に通過されることを防止するため、遊技領域を流下する遊技媒体が通過領域としての大入賞口7Aを通過し易い第1状態と該第1状態よりも通過し難い第2状態とに変化可能な特別可変入賞球装置7は、遊技領域10を流下する遊技球を大入賞口7Aに向けて誘導する誘導部材としての誘導板300と、誘導板300を、第2位置において遊技領域10に突出させ、第2状態において該遊技領域10から退避させるソレノイド5、連結部材334、リンク部材322、連結軸337を有する作動部4,ソレノイド5と、第2状態であるときに遊技球が大入賞口7Aを通過することを規制する規制部としての突出部351と、を備える。
特開2008-272121号公報 特開2015-77235号公報
しかしながら、開閉部材(羽根、誘導板等)を閉鎖姿勢にて規制する規制状態から開放状態に変化させる場合、及び、開閉部材を開放状態から規制状態に変化させる場合に、開放状態と規制状態の遷移に用いるリンク機構、及び、閉鎖位置において作動する規制部材が用いられている。この規制部材は、複数段階の相違する動作(例えば、スライドと回動の2段階の動作)を必要とするため、構造も複雑化し、部品点数も増えてしまった。
本発明は、上記現状に鑑み、可変入球装置の開閉部材の規制部材の構造を簡素化することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の可変入球装置は、
遊技球が入球可能な入球口と、遊技球が入球しないまたは入球しにくい第1位置と、前記第1位置よりも遊技球が入球しやすい第2位置と、に移動可能な開閉部材と、
前記開閉部材を開閉するための作動部を有する電気的駆動手段と、
前記作動部に連係して駆動力を前記開閉部材に伝達する伝達部材と、
前記開閉部材が前記第1位置にあるときに、前記開閉部材が前記第2位置へ移動することを規制する移動規制部と、
を備えた可変入球装置において、
前記伝達部材は、前記作動部の作動に連係して、所定の回転軸の回りに回動する第1係合部と、前記第1係合部と係合する、前記開閉部材側に設けた第2係合部と、を備え、
前記第1係合部又は第2係合部のいずれか一方に、前記回軸の軸方向から見て全周囲を壁で囲まれた空間部を設け、他方に前記空間部内で係合する係合凸部を設け、前記移動規制部は、前記空間部に設けられる第1規制部と、
前記係合凸部に設けられ、前記空間部内で前記第1規制部に当接し前記規制を行う第2規制部と、
を備えたことを特徴とする。
この本発明の可変入球装置では、第1規制部と第2規制部とによる開閉部材の規制を行うことにより、規制に係る機構構造が簡素化できる。
また本発明の可変入球装置は、さらに
第1係合部の回動範囲は、
前記移動規制部によって前記開閉部材の第2位置への移動が規制されている状態における第1係合部の位置から、第1係合部の回動動作が開閉部材の移動を開始する位置までの初期回動範囲を含み、
前記第1係合部は前記回軸の回りに遊嵌し、
前記係合凸部が凸面又は凹面を有し、前記第1係合部又は第2係合部のいずれか一方に前記凸面と当接する凹面、又は、前記凹面と当接する凸面を有し、前記初期回動範囲において、前記凸面が凹面に当接する状態から、前記係合凸部又は前記空間部のいずれか一方が他方に対して移動することを特徴とする。
この本発明の可変入球装置では、初期回動範囲において第2係合部がその位置を維持し、また第1係合部の回動範囲において規制を解除できるので、規制に係る機構構造が簡素化できる。
この本発明の可変入球装置では、凸面と凹面の簡単な当接により規制を実施することができるので、規制に係る機構構造が簡素化できる。
開閉部材は、いわゆる電動チューリップの両羽根部材、片羽根部材、扉式アタッカー、舌状部材等を含む。開閉部材を開閉するための作動部は、プランジャ、付勢部材を有するソレノイドが好ましいが、その構成は、限定されるわけではない。
前記空間部は、第1係合部または第2係合部のいずれかの領域に設けられる貫通孔、溝、凹み等の内部空間をいう。空間部は開口を有し、密閉された空間部は除外する。前記空間部は所定の壁で形成されることが好ましい。この所定の壁は、単数又は複数の面を備える。
第1係合部は長手方向と短手方向を有する棒状部材、回転盤等が例示される。
第2係合部は、凸部、又は、凹部が例示される。第2係合部は開閉部材の一部に一体的に設けることが好ましいが、開閉部材と第2係合部に運動機構、例えば、直線運動を回動運動に変換する機構を介在させてもよい。
係合凸部は、開閉部材または開閉部材に設けた部材の表面から部分的にでっぱる部分をいい、軸、ピン、リブ、突部等を含む。
前記所定の壁は、通常の辞義ではなく、第1係合部又は第2係合部の部材の空間部に接することができる面を有するものをいう。所定の壁の面は、平面、曲面のいずれでもよく、また、面の数は単数又は複数のいずれでもよく、具体例として、帯形状、コ字形状、丸形状、角形状等の種々の面が挙げられる。
当接は、第1規制部又は第2規制部のいずれか一方が、他方に突き当てた状態で接することをいう。
第1規制部又は第2規制部は、係合凸部に設ける凸面又は凹面、又は、所定の壁に設ける凹面又は凸面のいずれか1つが例示される。例えば、前記第1規制部が凸面を有し、前記第2規制部が前記凸面を受け入れる凹面を有し、前記第1位置において、前記凸面が凹面に当接し、前記初期回動範囲において、凸面又は凹面のいずれか一方が他方に対して非当接状態で移動する。開閉部材が開閉扉である場合、凸面は開閉部材の第2位置から第1位置に向かう運動方向に突出し、凹面は空間部を介して凸面に対向して配置されることが好ましい。開閉部材が羽根である場合、羽根の駆動軸の上下運動と、凸面又は凹面の向きとを連係させる構成が好ましい。
空間部における係合凸部の可動域を変更すると、初期回動範囲を変更できる。
凸面には山形、放物線状凸部、ピン状凸部等、第2規制部の凹面には切欠、凹溝、陥没穴、窪み等が例示される。凸面と凹面は、平面、曲面いずれか、又は、それらの組み合わせで構成されてもよい。
以上の凹凸の配置を逆にして、前記第1規制部が凹面を有し、前記第2規制部が前記凹面に向かって突出する凸面を有し、前記第1位置において、前記凸面が凹面に当接し、前記初期回動範囲において、前記第1係合部が非当接状態で遊動することとしてもよい。
本発明によれば、伝達部材と移動規制部を簡素化することができる。
本発明実施形態のアタッカーの分解斜視図である。 本発明実施形態のアタッカーのシャッターの正面図である。 本発明実施形態のアタッカーのベース板の背面斜視図である。 本発明実施形態のアタッカーの第1係合部の正面図である。 同じく背面図である。 本発明実施形態のアタッカーの第1位置での表カバーを縦断面で示す内部図である。 図6の第1係合部と第2係合部の部分拡大正面図である。 本発明実施形態のアタッカーの第1係合部の初期回動範囲の終点を示す正面図である。 図8の第1係合部と第2係合部の部分拡大正面図である。 本発明実施形態のアタッカーの第2位置での表カバーを縦断面で示す内部図である。 本発明実施形態のアタッカーの第1係合部の変更形態を示す部分拡大正面図である。 本発明実施形態のアタッカーの第1係合部及び第2係合部の変更形態を示す部分拡大正面図である。
本発明実施形態の可変入球装置の具体例であるアタッカー1について図面を参照して説明する。このアタッカー1は、遊技球が入球可能な入球2と、遊技球が入球しない第1位置と、第1位置よりも遊技球が入球しやすい第2位置とに移動可能なシャッター3と、シャッター3を開閉するための作動部4を有するソレノイド5と、作動部4に連係して駆動力をシャッター3に伝達する伝達部材6と、シャッター3が第1位置にあるときに、シャッター3が第2位置へ移動することを規制する移動規制部7と、を備えている。
伝達部材6は、作動部4の作動に連係して、所定の回転軸8を中心軸として回動する第1係合部9と、第1係合部9と係合する、シャッター3側に設けた第2係合部10と、を備えている。
第1係合部9に軸受、第2係合部10に軸を設けて係合を構成する。軸受がその内側領域に所定形状(図示例では略リング形状)の壁を有し、内壁面(図示例では帯面)に接する3次元空間部92を有し、3次元空間部92での軸の占有体積が3次元空間の体積よりも小さく設定され、軸が3次元空間部内を移動可能となるように配置する。
移動規制部7は、軸受である第1係合部9の3次元空間部92に突出して設けられ3次元空間部92の輪郭の一部を画定する第1規制部71と、軸である第2係合部10に設けられ、シャッター3が第1位置にあるときに、3次元空間92部内で第1規制部71に当接し規制を行う第2規制部76と、を備えている。第2規制部76の全部または一部が3次元空間部92に内包される。
ソレノイド5が作動部4を作動させ第1係合部9を回動させる範囲のうち、初期回動範囲は、移動規制部7によってシャッター3の第2位置への移動が規制されている状態における第1係合部9の位置から(図6の状態)、第1係合部9の回動動作がシャッター3の移動を開始する位置まで(図8の状態)の範囲である。シャッター3の第1位置には図6ないし図8の位置も含む。この初期回動範囲において、第2係合部10がその位置を維持した状態で、第1係合部9が回動することにより、当接が解除される構造である。アタッカー1はベース板11と、ベース板11の表側に取り付けられる表カバ−12と、ベース板11の裏側に取り付けられる裏カバ−13と、を備えている。図中、X軸はベース板11の水平方向(幅方向)、Y軸はX軸と直交しベース板11の主面の法線方向(厚み方向)、Z軸はベース板11の垂直方向(高さ方向)である。以下、各構成を詳細に説明する。
アタッカー1はパチンコ遊技機のいわゆる大入賞装置である。
入球2は遊技球が通過可能な通過領域を構成するものであり、上方からの遊技球を受け入れるように、単数又は複数(ここでは2個)が形成され、図6に示す通り、表カバー12の裏側内部空間に形成されている。シャッター3が第2位置にあるとき、入球口2から入球した遊技球は通過口を有するカウントスイッチ14を通過し、入賞数が計数され、ベース板11に設けた誘導路110、裏カバー13に設けた誘導路130を通過し排出される。カウントスイッチ14はベース板11の縦スリット111から表側カバー12の内部に突出し、ベース板11に固定される。ベース板11、表カバー12、裏カバー13は所定形状の合成樹脂板であり、組立体を構成する。
シャッター3は、L字形状のベース30と、ベース30から上方に延び出す垂直板31と、第1位置で入球口2を閉鎖する複数枚(ここでは2枚)の所定間隙を設けて並置され表側に延び出す水平板をなす被覆板32,33と、垂直板31から上部に延び出す凸部34と、ベース30から下方に突出する垂直板35と、垂直板35からY軸方向に延び出す横板36と、を備え、正面視で左下側(第1位置側)に第2係合部10を固設してある。シャッター3は、XZ平面において、左方向(X方向)又は右方向(X方向)にスライドする。シャッター3は水平に配設されており、その長手方向が、プランジャ41の駆動軸、横スリット112,113と平行である。シャッター3は上下(Z方向)、及び、前後方向(Y方向)には運動しないように規制されている。
被覆板32,33はそれぞれ横スリット112,113を貫通しX軸方向に横スリット112,113内を摺動するとともに、表カバー12の内部に突出した状態で水平方向(X軸方向)に往復動する。シャッター3の被覆板32,33以外の構造は、ベース板11と裏カバー13の間の空間に収容され、X軸方向に移動可能に配置される。裏カバー13の内側側面にガイド部131が形成され、シャッターの垂直板31および凸部34の背面と摺接し、案内する。ベース板11の背面に被覆板32,33の上面を案内するガイド114と、垂直板35の正面側および横板36を案内するガイド115とを設け、X、X方向への摺動を確保している。
シャッター3が第2位置からX方向に移動すると、第1位置で、被覆板32,33が入球口2を閉鎖するように構成されている。
一方、シャッター3が第1位置からX2方向に移動すると、第2位置で、被覆板32,33が入球口2を開放するように構成されている。第2位置では被覆板32,33が、それぞれ表カバー12の収容部121、122に退避できるように構成され、ガタツキを抑えている。
作動部4は、プランジャヘッド40と、プランジャヘッド40と嵌合しソレノイド5に向かって配置されるプランジャ41と、プランジャ41に挿入されるコイルばね42とワッシャ43と、を備えている。プランジャヘッド40の遊技領域側に、Y方向に形成された溝44がZ方向に設けてある。
作動部4とソレノイド5はベース板11と裏カバー13の間に収容され、裏カバー13の収容部132に設置され、ソレノイド5が収容部132に固定される。ソレノイド5は、プランジャヘッド40を左方向(M方向)に向けた状態(第1位置側に向けた状態)で、プランジャ41を右方向(M方向)に駆動させるように配設されている。Mはプランジャ41の中心を通る軸で、X軸に平行である。
第1規制部71が、略リング形状の壁の内壁面に凸面72を有し、第2規制部76が凸面72を受け入れる凹面77を有し、第1位置において、凸面72が凹面77に当接し、初期回動範囲において、第1係合部9が非当接状態で遊動する構造である。凸面72は、その形状、大きさ、及び位置が凹面77に適合するように定められている。
図3に示す通り、回転軸8はベース板11の裏側の下部領域に固設されたピンである。
図4、5に示す通り、第1係合部9はリンク形状の部材であり、回転軸8を中心軸として、XZ平面で、揺動自在に回動するものである。第1位置では、第1係合部9は左上方斜め方向に傾斜して配置され、第2位置では右上方斜め方向に配置され、下端部にY軸方向に円形の貫通孔90を設けた円環部91と、上端部にY軸方向に3次元空間部92を設けた円環部93と、円環部91と円環部93を連結する軸部94を備えている。
貫通孔90に回転軸8が回動可能に遊嵌し、第1係合部9は、XZ平面において、回転軸8の回りに反時計方向Rと時計方向Rに回動する。3次元空間部92は第1係合部9の軸方向Fに略楕円又は小判形状に形成され、第2位置側の3次元空間部92に第1規制部71が突出している。第1係合部9の裏カバー13側にピン95が突出形成され、プランジャヘッド40の溝44内を縦方向に摺動する。3次元空間部92を画定する壁の内壁面のうち、第1位置側に摺動面96が形成される。凸面72と凹面77の形状、大きさ、又は位置を変更することにより、3次元空間部92における第2規制部10の可動域を変更すると、初期回動範囲を変更でき、規制の解除時間の幅を自由に定めることが容易になる。摺動面96は空間部92を介して凹面72と対面する位置に設けられる(図4参照)。摺動面96は空間部92を介して凸面72と対面する位置に設けられる摺動面101と対面する位置に設けられる(図7、図9参照)。
図7に示す通り、第1位置において第1規制部71と第2規制部76とが当接している。この状態で不正にシャッター3の被覆板32,33を開こうとして、被覆板32,33に対して、第1位置から第2位置へ動かそうとする外力を加えても、第1規制部71が第2規制部76と当接しているため、第1係合部9の回動が阻止され、シャッター3がロックされる。
図7に示す通り、第2係合部10の3次元空間部92内での占有体積は、3次元空間部92の体積よりも小さく設定され、3次元空間部92に対する第2係合部10の体積比率40%〜60%が例示される。第1規制部71の凸面72は、軸方向Fを基準とする場合、水平面と、該水平面と直交する垂直面から構成され、第2規制部76の凹面77は、凸面72と当接するべく、対応する水平面と、該水平面と直交する垂直面とを備えている。XZ平面を基準とする場合、水平面は左下側に向かって傾斜して配置され、垂直面は右下側に向かって傾斜して配置されている。第1規制部71の2次元の大きさは、3次元空間部92の高さの30〜60%の高さ、3次元空間部92の横幅の10〜40%の横幅が例示され、3次元空間部92の第2位置よりの右側領域の下部の部位に形成される。図7において、第2係合部10の中心が3次元空間部92の中心から右上に偏心しているので、第2係合部10の左側に所定の空隙が形成される。
次にアタッカー1の動作を説明する。図6に示す通り、アタッカー1が第1位置のときには、ソレノイド5が励磁されておらず、プランジャ41に環装されたコイルばね42の付勢力によりプランジャ41が突出する状態となる。溝44の下方の位置にピン95が遊嵌し、第1係合部9が左斜め上方に傾斜した状態で配置される。第1規制部71と第2規制部76とが当接し、シャッター3がロックされるので、不正行為を防止できる。このとき被覆板32,33で入球口2は閉鎖される。
図6に示す通り、アタッカー1が第1位置のときに、所定遊技条件の成立に伴い、ソレノイド5が励磁されると、プランジャ41に挿入されたコイルばね42の付勢力に抗してプランジャ41が右方向(M方向)に移動すると、溝44の右方向(M方向)の水平移動にともない、下方の位置にあったピン95が回動し溝44内を上方に移動することで、第1係合部9がR方向に回動し始める。これにより、図8、図9に示す通り、第2規制部76を有する第2係合部10が動かない状態、すなわちシャッター3の移動を開始させない状態を維持したままで、第1規制部71と第2規制部76との当接が解除される。
図8、図9に示す通り、第1係合部9が初期回動範囲の終点を脱すると、第2係合部10の中心が3次元空間部92の中心から左上に偏心するので、第2係合部10の右側に空隙が設けられる。第2位置に至るまでの期間、第1係合部9のR方向への回動に伴い、第2係合部10の第2規制部76が設けられた部位とは反対面側に設けられ摺動面101が、その摺動位置を変えながら、第1係合部9の摺動面96に押されることにより、第2係合部10を有するシャッター3がX方向にスライドし、図10に示す第2位置に至る。つまり、アタッカー1がいわゆる閉鎖状態にあるとき、開放状態にしようと被覆板32、33にX方向の力を加えても、移動規制部7の作用により、シャッター3はロックされてスライドしないが、第1係合部9を回動させると、ロックが解除されてスライドする構造となっている。第2位置ではソレノイド5の励磁が継続される。
所定遊技条件の終了にともない、アタッカー1がいわゆる開放状態から閉鎖状態に変化する場合には、ソレノイド5が消磁され、上記動作とは逆の動作となるので、説明は上記を援用する。
以上説明した通り、本実施形態のアタッカー1は、遊技領域を流下する遊技球に対し、第1位置で入球口2を閉鎖し、第2位置で開放するシャッター3を備え、伝達部材6と移動規制部7の形状、或いは構造を簡素化することにより、アタッカー1の小型化を達成することができる。
本実施形態のアタッカー1による規制と規制解除は、単に1方向に第1係合部9を回動する動作で済み、特にその回動する動作における初期動作で解除できるので、第1規制部と第2規制部の当接を迅速に解除することができる。
本実施形態のアタッカー1は、3次元空間部92に対して第1規制部71と第2規制部76が占める体積の割合が小さい(例えば40〜60%以下)。このように、規制部材の機構構造の簡素化によって、規制部材の機構構造の小型化も可能となる。この小型化も合わせて実施すれば、可変入球装置の設計の自由度が増すことにつながる。
第1規制部71が第1係合部9と一体化され、第2規制部76がシャッター3と一体化されているので、大幅なコスト低減が可能である。
移動規制部7が簡素な構造であるので、可変入球装置内の他の部材の動作への悪影響を回避できる。
本実施形態のアタッカー1は、第1規制部71と第2規制部76とが、アタッカー1がいわゆる開放状態及び閉鎖状態のいずれにあるときでも、ベース板11の背面側に配置されているので、安定した駆動が可能である。
図11は上記実施形態の第1係合部9の変更形態を示し、円環部93の上部の一部が削除されて、開口97、2つの自由端部98,99を備えた構造である。他の構成は上述の実施形態の説明を援用する。
図12は上記実施形態の第1係合部9と第2係合部10の変更形態を示し、第1規制部71の凸面72と第2規制部76の凹面77の凹凸を交換し配置し、初期回動範囲において、第1係合部9が非当接状態で遊動する構造としたものである。他の構成は上述の実施形態の説明を援用する。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施形態では、第1規制部71の凸面72と第2規制部76の凹面77は平面としたが、これを曲面、例えば、山形、放物線形等として構成することも可能である。
本実施形態では、第1係合部9に3次元空間部92を設けたが、これを、第2係合部10側に形成する凹溝又は穴としてもよい。
本実施形態では、第1係合部9は3次元空間部92を有し、第2係合部10は凸部であるが、図示は略すが、これらの配置を逆にして、第1係合部9は凸部を有し、第2係合部10は凹溝としてもよい。
本実施形態では、アタッカーに適用した例を説明したが、可変入球装置であればあらゆるもので適応でき、普通可変入賞球装置、可変始動入賞口、一般入賞口、振分装置に設けられた普通可変入賞球装置、通過ゲート、賞球や図柄の変動表示を伴わない演出用の進入口などであってもよい。
シャッター3に代えて、開閉羽根(開閉片)を含むものであってもよく、左右いずれか一方、すなわち、単体の開閉羽根を開閉させる機構としてもよいし、あるいは3以上の開閉羽根を開閉させる機構としてもよい。
実施形態では、電気的駆動部の一例として作動部4、ソレノイド5が適用されたが、例えば電気的駆動部としてモータを適用し、モータの駆動軸の回転力をギヤ等を介してプランジャに伝達させるようにし、駆動軸を正逆回転させることにより、プランジャを動作させることも可能である。
その他、作動部4、ソレノイド5の位置及び向きは、適宜、設定可能である。第1係合部9、第2係合部10、第1規制部71、第2規制部76の形状、又は、構造、例えば、寸法、位置、取付角度、回動方向、摺動方向、体積比率等は、適宜変更可能である。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、アタッカー1が「可変入球装置」に相当し、シャッター3が「開閉部材」に相当し、ソレノイド5が「電気的駆動手段」に相当し、3次元空間部92が「空間部」に相当し、軸が「係合凸部」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
1 アタッカー
2 入球
3 シャッター
30 ベース
31,35 垂直板
32,33 被覆板
34 凸部
36 横板
4 作動部
40 プランジャヘッド
41 プランジャ
42 コイルばね
43 ワッシャ
44 溝
5 ソレノイド
6 伝達部材
7 移動規制部
71 第1規制部
72 凸面
76 第2規制部
77 凹面
8 回転軸
9 第1係合部
90 貫通孔
91 円環部
92 3次元空間部
93 円環部
94 軸部
95 ピン
96 摺動面
97 開口
98,99 自由端部
10 第2係合部
101 摺動面
11 ベース板
110 誘導路
111 縦スリット
112,113 横スリット
114,115 ガイド
12 表カバ−
121、122 収容部
13 裏カバ−
130 誘導路
131 ガイド部
132 収容部
14 カウントスイッチ
反時計方向
時計方向
F 軸方向

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な入球口と、遊技球が入球しないまたは入球しにくい第1位置と、前記第1位置よりも遊技球が入球しやすい第2位置と、に移動可能な開閉部材と、
    前記開閉部材を開閉するための作動部を有する電気的駆動手段と、
    前記作動部に連係して駆動力を前記開閉部材に伝達する伝達部材と、
    前記開閉部材が前記第1位置にあるときに、前記開閉部材が前記第2位置へ移動することを規制する移動規制部と、
    を備えた可変入球装置において、
    前記伝達部材は、前記作動部の作動に連係して、所定の回転軸の回りに回動する第1係合部と、前記第1係合部と係合する、前記開閉部材側に設けた第2係合部と、を備え、
    前記第1係合部又は第2係合部のいずれか一方に、前記回軸の軸方向から見て全周囲を壁で囲まれた空間部を設け、他方に前記空間部内で係合する係合凸部を設け、
    前記移動規制部は、前記空間部に設けられる第1規制部と、
    前記係合凸部に設けられ、前記空間部内で前記第1規制部に当接し前記規制を行う第2規制部と、
    を備え
    前記第1係合部の回動範囲は、
    前記移動規制部によって前記開閉部材の第2位置への移動が規制されている状態における第1係合部の位置から、第1係合部の回動動作が開閉部材の移動を開始する位置までの初期回動範囲を含み、
    前記第1係合部は前記回転軸の回りに遊嵌し、
    前記係合凸部が凸面又は凹面を有し、前記第1係合部又は第2係合部のいずれか一方に前記凸面と当接する凹面、又は、前記凹面と当接する凸面を有し、前記初期回動範囲において、前記凸面が凹面に当接する状態から、前記係合凸部又は前記空間部のいずれか一方が他方に対して移動することを特徴とする可変入球装置。
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