JP2008301906A - 可変入賞装置及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から不正に可動翼片を開けようとしても可動翼片が開くことがなく、確実に不正行為を防止することができる可変入賞装置及びそれを用いた遊技機を提供する。
【解決手段】電気的駆動源22の駆動力を伝達手段23を介して回動軸25に軸支された可動翼片19が開閉する可変入賞装置であって、可動翼片19の回動軸25に可動翼片19と同期し回動軸25と偏心する位置に伝達手段23と連係する操作部31を備えたカム部材52を設け、伝達手段23に電気的駆動源22の非駆動時に操作部31に対し所定ストローク単独で可動し得る間隙Cを存して係合部53を設けると共に操作部31の回転軌道上に操作部31の回動を阻止するストッパー35を設け、電気的駆動源22の駆動時に作動部材23の所定ストロークの単独運動によりストッパー35が操作部31の回転軌道上から離脱し操作部31を回動させるのに同期して可動翼片19が開放するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、可変入賞装置及びそれを用いた遊技機に関し、特に回動可能に設けられる可動翼片を外部操作によって開いて不当に賞球を獲得する不正行為を防止するための防犯機構を備えた可変入賞装置及びそれを用いた遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機、アレパチ機等の弾球遊技機を含む種々の遊技機に設けられる可変入賞装置として、可動翼片を球受入口の両側に開閉自由に軸支してソレノイド等の電気的駆動源の駆動により可動翼片を開閉して、遊技球が入球可能な開放状態としたり遊技球が入球不可能又は入球し難い閉鎖状態としたり変化するものがある。この可変入賞装置は、ソレノイドが作動していないときに、外部からピアノ線やセル板等の不正道具を遊技盤前面とガラス板との間に侵入させて可動翼片に引掛けて、可動翼片を無理矢理に開放できる構造である。そのため、不当に賞球を獲得する不正行為が多発したことから、外部から可変入賞装置の可動翼片を開けようとしても可動翼片が開かず不正行為を防止することができる可変入賞装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平1−90592号公報
しかしながら、特許文献の可変入賞装置は、連結杆の側端部とクランク部材に設けた係止片を当接させ外力による回動を防止するものの、ソレノイドの励磁により連結杆とクランク部材が同時に回動する構造であり、しかも回動を防止する箇所は一点のみであるため、ロックが外れ易くこじれや摩耗を生じやすい。さらに、連結杆とクランク部材の回動方向が同じであるため、無理に開放しようとすると簡単にロックが外れ、確実なロック効果を期待できないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で外部から不正に可動翼片を開けようとしても可動翼片が開くことがなく、確実に不正行為を防止することができる可変入賞装置及びそれを用いた遊技機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電気的駆動源の駆動力を伝達する伝達手段を介して回動軸に軸支された可動翼片が開閉し、遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不可能又は入球し難い閉鎖状態とに変化する可変入賞装置であって、前記可動翼片の回動軸に該可動翼片と同期すると共に回動軸と偏心する位置に前記伝達手段と連係する操作部を備えたカム部材を設け、前記伝達手段に前記電気的駆動源の非駆動時において前記操作部に対し所定ストローク単独で可動し得る間隙を存して係合する係合部を設けると共に前記操作部の回転軌道上に該操作部の回動を阻止するストッパーを設け、前記電気的駆動源の駆動時に前記作動部材の所定ストロークの単独運動により前記ストッパーが操作部の回転軌道上から離脱し、該操作部を回動させるのに同期して前記可動翼片が開放するようにしたことを特徴とする。ここでいう「伝達手段」とは、電気的駆動源の駆動力を可動翼片に伝達して、可動翼片を開閉させる機構要素を称するものであり、単体に限定されるものではなく、複数の機構要素を介して電気的駆動源の駆動力を可動翼片に伝達することをも含む。また、「電気的駆動源」とは電気的信号を受けて可動体を操作するアクチュエータの総称であり、例えばモータ及びソレノイド等が電気的駆動源に相当する。
上記構成により、電気的駆動源の非駆動状態で可動翼片が閉状態にあるとき、ストッパーは、操作部の回転動作をロックして可動翼片の開方向への回動を阻止している。そして、電気的駆動源が駆動して伝達手段が間隙分可動すると、ストッパーが所定位置まで移動して操作部の回転軌道上から離脱することにより操作部との干渉が回避されて操作部の回動阻止を解除し、その後伝達手段が操作部に接触係合することによりカム部材が回動して、それに同期して可動翼片が回動する。言い換えれば、可動翼片は電気的駆動源の駆動力でのみ回動させることができる。このように構成することにより、電気的駆動源の非駆動状態で可動翼片に開方向の無用な作用力が働いたとしても、操作部がストッパーに衝止して可動翼片が開放することがない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記係合部は前記操作部が遊挿される係合孔であり、前記ストッパーを前記係合孔内に膨出して形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記操作部が前記ストッパーを押圧した際に前記伝達手段が押圧方向へ移動するのを防止する規制手段を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の可変入賞装置を遊技機に備えたことを特徴とし、興趣に富みゲーム性の高い遊技機を実現することができるようになる。
また、前記可動翼片を常に閉方向に付勢する付勢手段を設けるのが好ましく、可動翼片の誤作動による開放をし難くすることができる。前記付勢手段は、例えば前記可動翼片の重心位置を重錘等により該可動翼片が常に閉方向に付勢される位置に設定すればよく、前記操作部を前記回動軸より内側に位置して設けるのが好ましい。さらに、付勢手段として直接可動翼片を閉方向に付勢するスプリング・ゴム等の弾性部材を設けるようにしてもよい。
前記ストッパーに阻止面を形成すると共に前記操作部に該阻止面と面接触し得る平坦面を形成するのがよく、これにより、電気的駆動源の非駆動時に操作部の平坦面がストッパーと面接触した状態で作動部材の可動方向と異なる方向に押圧するため、伝達手段を誤動作させることはなく、ロック効果が確実なものとなる。
また、前記ストッパーの下面によりを伝達手段の復動時に操作部を復動方向に導くように傾斜面とするのが好ましい。
本発明による可変入賞装置によると、電気的駆動源が非駆動状態で外部からピアノ線やセル板等の不正道具を用いて可動翼片を開けようとしても可動翼片が開かないため、賞球を不当に獲得する不正行為を確実に防止することができる。
また、既成の伝達手段に僅かな設計変更を加えるのみで対応でき、簡単な構成によって可変入賞装置の通常の作動を確保しつつ不正行為を防止することができるので、不正防止用の部材を新たに作成する必要がなく、コストの低減化を図ることができる。
以下、本発明の遊技機としてパチンコ遊技機の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る可変入賞装置を設けたパチンコ遊技機の正面図、図2は本発明に係る可変入賞装置の正面図であり、図3は可変入賞装置の開閉機構を示す裏面斜視図である。パチンコ遊技機100は、遊技場の設置枠に取付けるための外枠1を備え、その外枠1の正面一側にヒンジ機構を介して内枠2が回動可能に設けられ、他側をロック機構によって開閉不能に施錠するようにしている。内枠2には、遊技盤4が装着されると共に、遊技盤4の正面を覆う透明板を備えた前面板6が回動可能に設けられている。また、前面板6の下方に位置する内枠2には遊技球を貯留し発射部に供給する供給皿7と余剰球を貯留する貯留皿8とが設けられている。そして、貯留皿8の右側に打球の弾発力を調節する操作ハンドル9が設けられている。
遊技盤4は、略方形状に形成され、所定の幅員を有する誘導部材により前面板6の透明板との間に略円形の遊技領域4aが形成され、その略中央領域に可動翼片19を供えた可変入賞装置12を設けている。そして、その下方に可動翼片19を1回又は2回開放させる複数の始動入賞口13,14が並設され、遊技領域4aの最下端には入賞球とならなかった遊技球がアウト球として流出するアウト口15が設けられている。始動入賞口13,14には夫々検知スイッチ13a,14aを備え、始動入賞口13に入賞するとその検知信号により可動翼片19を2回開放し、始動入賞口14に入賞すると可動翼片19を1回開放するように設定されている。
可変入賞装置12は、基板16の中央に開口部が開設され、開口部に連通して基板16の後方に遊技球が遊動する奥行き空間を備えた箱枠体18が設けられている。開口部の左右に位置して入賞口を開閉する一対の略左右対称形の可動翼片19が対向状に軸着され、両可動翼片19間に位置する箱枠体18内は複数個の通路に分割され、特別入賞口50と一般入賞口51とが形成される。そして、特別入賞口50を特定領域として遊技球が特別入賞口50に入賞することを条件に、遊技者に有利な特別状態を継続させるようにしている。
可動翼片19は、遊技盤4面と略直交し基板16の裏側へ突出する円形棒状の回動軸25を備え、回動軸25の軸端をD字状に切欠きしてカム部材52を設けている。カム部材52は、回動軸25と偏心した位置に操作部としての操作ピン31を備え、操作ピン31が可動翼片19と同期して一体的に回動するようにしている。この実施例において、操作ピン31はカム部材52に金属ピンをインサートして成形されており、操作ピン31は可動翼片19の重心が常に操作ピン31側となるようにする付勢手段の役割をなしている。つまり、操作ピン31により可動翼片19を常に起立するように付勢している。なお、カム部材52は図示しない規制部材により回動規制され、操作ピン31の軌道は回動軸25を中心として内方に移動しながら上方に回動する円弧状となる。また、箱枠体18の後面に電気的駆動源として駆動力が遊技盤4に対し上下方向に発生するように一対のソレノイド22が垂直状に設けられ、そのプランジャ45にソレノイド22の駆動力を伝達する伝達手段として作動部材23が連結して設けられており、ソレノイド22の励磁によりプランジャ45が上下方向に進退動して作動部材23が一体的に上下方向にスライドし、カム部材52を介して可動翼片19を回動するようにしている。
作動部材23は、図3及び図4に示すように長板状に形成され、その両側にカム部材52の回動を生じさせる係合部として操作ピン31の軸方向(突出方向)に貫通した係合孔53が形成され、係合孔53にカム部材52の操作ピン31を遊挿しソレノイド22と可動翼片19が連係される。係合孔53は、可動翼片19の閉状態において作動部材23と操作ピン31との間に所定の間隙Cが形成される構成としている。即ち、係合孔53は、操作ピン31に対し所定ストローク単独で可動し得る間隙Cを存して係合するように、係合孔53の孔面積は操作ピン31の断面積よりも大きく形成され、特に作動部材23の移動方向に間隙Cができるように形成される。そして、ソレノイド22の非駆動時において操作ピン31の回動を阻止するストッパー35を係合孔53内に段状に膨出して設け、可動翼片19の無用な回動を防止している。ストッパー35は操作ピン31が当接する阻止面が垂直状に形成され、下面を操作ピン31側に向かう上向き傾斜としている。なお、係合部を係合孔53としたが、必ずしも環状孔に限定されるものではなく、係合部を側方が開放する正面視コ字状又は反コ字状に形成し、この係合部内にストッパー35を段状に設けるようにしても、ソレノイド22の非駆動時において操作ピン31の回動を阻止することができ同様の効果を奏し得る。また、作動部材23には、横ブレを防止する規制手段として、略中央下方に上下方向の切溝55が形成され、ソレノイド22の非駆動時において箱枠体18後面に設けられるリブ片56が嵌り、作動部材23の横ブレを規制している。この実施例の切溝55は下方を末広がり状に形成して、作動部材23の復動時にリブ片56が嵌りやすいようにしている。なお、切溝55に嵌るリブ片56に替えて軸ピン状のものとして、この軸ピン状のものが切溝55に嵌ることで作動部材23の横ブレを規制するようにしてもよい。また、切溝55に替えてリブ片56に当接する規制片を作動部材23に設けるようにしてもよい。この規制片及びリブ片56は作動部材23の上下方向のガイド手段ともなる。
上記構成の可変入賞装置12は、可動翼片19を軸受により略水平に支持し、カム部材52の操作ピン31を作動部材23の係合孔53に遊挿してソレノイド22と可動翼片19とを連係している。このとき、操作ピン31はストッパー35の阻止面の側方に位置して、操作ピン31が無用に回動しないようにしている。なお、実施例ではソレノイド22を2個設けて安定した状態で作動部材23を上下動させ可動翼片19を開閉するようにしたが、1個のソレノイド22で作動部材23を上下動して可動翼片19を開閉させるようにしてもよい。
次に、上記構成の可変入賞装置12の動作を説明する。まず、図4(イ)に示すようにソレノイド22が消磁して作動していない状態においては、プランジャ45はスプリング44の付勢により下降位置にあり、これに伴い作動部材23も下降位置に保たれる。このとき、両可動翼片19は操作ピン31の荷重により起立状態を保持し、遊技球を受け入れ難い閉状態としている。また、操作ピン31が遊挿された係合孔53は、操作ピン31の下方に間隙Cを有する状態にあり、ストッパー35は操作ピン31の回転軌道上である操作ピン31の側方に位置し、ストッパー35により可動翼片19の無用な開方向への回転運動が阻止されている。
一方、ソレノイド22が励磁すると、プランジャ45はスプリング44の付勢に抗して上動すると共に作動部材23が上方にスライド移動する。そして、図4(ロ)に示すようにストッパー35が操作ピン31の回転軌道上から離脱して所定位置まで移動し、操作ピン31の回動阻止を解除する。このとき、可動翼片19は自重によりまだ閉状態を維持している。また、操作ピン31がストッパー35の回動阻止から解除されると、図4(ロ)に示すように係合孔53の下端作用部53aが操作ピン31に当接係合し、図4(ハ)に示すように操作ピン31を押し上げ、操作ピン31はストッパー35の下方に臨みながら回動し、それに伴い回動軸25が回転することにより可動翼片19は回動軸25を中心として開方向へ所定角度回動して全開状態となり、遊技球が入賞し易くなる。なお、可動翼片19が上記のように閉状態から開状態になるまでの間において、操作ピン31はストッパー35より下方に位置することになり、ストッパー35と干渉することはない。このとき、操作ピン31の軌跡は回動軸25の中心を通る水平面に対して略対象であり、言い換えれば可動翼片19の閉状態時の操作ピン31の停止位置と開状態時の操作ピン31の停止位置の関係は、回動軸25からの仰角と俯角とが略同角度の位置関係にあり、互いに略同一鉛直線上に位置している。
その後、ソレノイド22を消磁すると、プランジャ45がスプリング44の付勢により下降位置まで戻り、作動部材23が下動するのに伴いカム部材52の自重により操作ピン31も係合孔53の下端作用部53aに接触しながら下向き回動し、可動翼片19が同期して図4(イ)に示す閉状態に復動する。
一方、図4(イ)に示す閉状態で可動翼片19の上端又はカム部材52にピアノ線又はセル板等の不正道具を引掛けて、可動翼片19を無理矢理に開方向へ回転しようとする強制操作力が加えられたとしても、操作ピン31がストッパー35の阻止面に当接するため回動作が阻止され、カム部材52は回動することができない。このとき、例え過剰な強制操作力が加えられストッパー35を無理やり押圧して作動部材23を横方向にずらしてカム部材52を回動させようとしても、規制手段としてのリブ片56が切溝55に嵌まり込んでいるため作動部材23は動くことはなく、操作ピン31のロック状態を確実に保持する。したがって、可動翼片19は開放しないため遊技球を不正に入賞口へ入れることはできない。
なお、実施例において可動翼片19を常に閉方向に付勢するようにしたが、これに限定されることなく、例えば閉状態では可動翼片19は閉方向に付勢され、作動部材23の作用により開放し始め所定位置で自重により可動翼片19が開方向に傾倒するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る可変入賞装置は、電気的駆動源の駆動力を伝達する作動部材23に可動翼片19の裏面側の操作ピン31の回動を阻止するストッパー35を設けたので、電気的駆動源が非駆動状態で可動翼片19を開放しようとしても操作ピン31がストッパー35に衝止し、可動翼片19の開方向への回動が阻止される。そして、電気的駆動源の駆動時にはストッパー35の回動阻止を解除して可動翼片19が開放される。つまり、可動翼片19は電気的駆動源の駆動時にのみ開放される。
また、本実施形態に係る可変入賞装置12は、既成の作動部材23に僅かな設計変更を加えるのみで対応できるので、簡単な構成によって可変入賞装置12の通常の作動を確保しつつ不正行為を防止することができる。そして、間隙Cの形成によりストッパー35を操作ピンの変位経路から退避させることができ、可動翼片19の回動開始の時間差を生じさせることができるため、装置構成は簡素化が図れ、装置の軽量化,コンパクト化等に寄与する。また、不正防止用の新たな金型等を作成する必要がなく、コストの低減化を図ることができる。
なお、前記実施例では可動翼片19の閉状態時の操作ピン31の停止位置と開状態時の操作ピン31の停止位置との関係を、回動軸25からの仰角と俯角とが略同角度となるようにしたが、図5に示すように可動翼片19の閉状態時の操作ピン31の停止位置と開状態時の操作ピン31の停止位置との関係を回動軸25からの俯角を仰角より大きくなるように設定して、開状態時の操作ピン31の停止位置を閉状態時の操作ピン31の停止位置より内方に位置させている。したがって、可動翼片19の開状態では操作ピン31はストッパー35の下面に臨むように位置することになり、ソレノイド22の消磁時には操作ピン31はストッパー35の下面により押し下げられて復動する。このため、可動翼片19が自重により開方向に付勢されていても確実に閉状態に復動させることができる。
図6は伝達手段の他の実施例を示し、この実施例において伝達手段は複数の機構要素からなり、ソレノイド22の駆動力を可動翼片19に伝達するようにしている。なお、図上可動翼片19は個々に独立して可動する構成であるため一方の可動翼片19を代表して説明する。伝達手段は、図6に示すようにプランジャ45に固着され鉛直方向にスライド運動する連結部材57と、遊技盤4と平行な面内で回動する作動部材23Aとで構成している。作動部材23Aは、一端を箱枠体18に設けた支軸58に揺動自在に軸支すると共に他端にカム部材52の回動を生じさせる係合部として係合孔53が操作ピン31に対し所定ストローク単独で可動し得る間隙Cを存して係合するように形成され、係合孔53内にソレノイド22の非駆動時において操作ピン31の回動を阻止するストッパー35を段状に膨出して設けている。そして、軸支部と係合孔53との間に遊技盤4面と直交する軸線方向にピン59を突設している。また、連結部材57には、作動部材23Aのピン59が遊挿される水平方向の長孔60が形成され、箱枠体18に設けられるガイドピン61が遊挿されると共に連結部材57の左右方向のブレを規制する縦長状のガイド孔62が形成されている。なお、実施例においてガイド孔62は、一端をガイドピン61に衝止させ、連結部材57の下動域を規制する規制手段の役割をなしている。なお、連結部材57と作動部材23Aとの連係部を作動部材23Aに設けたピン59と連結部材57に設けた長孔60とで構成したが、連結部材57にピンを設け作動部材23Aに長孔を設けて連係するようにしてもよい。
次に上記構成の伝達手段の作用を説明する。先ず図6(イ)に示すソレノイド22が消磁した常態では、連結部材57はガイド孔62の上端がガイドピン61に衝止した下動状態にあり、ピン59と長孔60との連係に伴って作動部材23Aが下傾し、係合孔53により操作ピン31を下方に押し下げて可動翼片19を起立状態としている。このとき、操作ピン31はストッパー35の阻止面近傍に位置している。そして、ソレノイド22が励磁されると図6(ロ)に示すように、プランジャ45がスプリング44の付勢に抗して吸引されて連結部材57が上動し、それに伴い作動部材23Aが支軸58を中心として上向き回動し、ストッパー35の阻止面が操作ピン31から離間すると共に係合孔53が操作ピン31に係合することにより、カム部材52を回動させて可動翼片19を開放させる。このとき、操作ピン31はストッパー35の下方に位置している。そして、所定時間経過後又は所定個数の遊技球が入賞するとソレノイド22が消磁し、操作ピン31がストッパー35の下面により押し下げられて図6(イ)に示す阻止面の側方に移動し、可動翼片19が閉状態に復動する。
また、図6(イ)に示す可動翼片19の閉状態で、ピアノ線又はセル板等の不正道具により可動翼片19又はカム52部材を無理矢理に開方向へ回転しようとする強制操作力が加えられたとしても、図6(イ)鎖線に示すように操作ピン31がストッパー35の阻止面に当接し、作用力が支軸58に向かって作用するため作動部材23Aの回動作が阻止され、可動翼片19を回動させることができない。したがって、可動翼片19を無理矢理開放させる不正行為を確実に防止することができる。
図7は、操作ピン31の回動軌跡を回動軸25の中心を通る水平面に対して略対象であり、言い換えれば可動翼片19の閉状態時の操作ピン31の停止位置と開状態時の操作ピン31の停止位置との関係は、回動軸25からの仰角と俯角とが略同角度の位置関係にあり、互いに略同一鉛直線上に位置している。そして、作動部材23Aの支軸58の位置を、可動翼片19の閉状態時の操作ピン31との距離が、可動翼片19の開状態時の操作ピン31の停止位置との距離より長くなるように設定している。実施例では支軸58が回動軸25より上方に位置しており、作動部材23Aは、可動翼片19の開状態時には略水平状態となる。したがって、可動翼片19の開状態では操作ピン31はストッパー35の下面に臨むように位置することになり、ソレノイド22の消磁時には操作ピン31はストッパー35の下面により押し下げられて復動する。このため、可動翼片19が開方向に付勢されていても確実に閉状態に復動させることができる。
なお、実施例においてカム部材52を操作ピン31が可動翼片19の回動軸25に対して内方でありかつ下方に偏心した位置に設けたが、この実施例に限定されることなく、回動軸25に対して任意の位置に偏心して設けることが可能である。この場合、作動部材23に設けるストッパー35は電気的駆動源の非駆動時において可動翼片19の開方向への移動を阻止する側に設けられる。例えば図8に示すように、操作ピン31を回動軸25に対して外方でありかつ上方に偏心して設けた場合には、ストッパー35は操作ピン31の外方位置に設けて外方回動を阻止する。また、図9に示すように、操作ピン31を回動軸に対して外方でありかつ下方に偏心して設けた場合には、ストッパー35は前記実施例と同様に操作ピン31の内方位置に設けて内方回動を阻止する。なお、操作ピン31を回動軸25の内方に設けた場合と外方に設けた場合には、作動部材23の可動方向を逆にする必要がある。つまり、操作ピン31を回動軸25の外方に設けた場合には、ソレノイド22の励磁によって作動部材23の係合部53を下動させることになる。
また、実施例において、操作部を円柱状の操作ピン31としたが、操作ピン31にストッパー35と面接触し得る平坦面を形成するのがよく、電気的駆動源の非駆動時に操作ピン31の平坦面がストッパー35の阻止面と面接触した状態で作動部材23の可動方向である上下方向と異なる横方向に押圧するため、作動部材23を誤動作させることはなくロック効果が確実なものとなる。
また、電気的駆動源は正逆モータやロータリーソレノイドであってもよい。電気的駆動源を正逆モータやロータリーソレノイドとした場合には、例えば前記実施例に示した作動部材23の軸支部に電気的駆動源の駆動軸を固着し、駆動源を正逆回転させることにより作動部材23を揺動させ可動翼片19を開閉させることができる。なお、正逆モータやロータリーソレノイドに偏心カムを設け、偏心カムを作動部材23の偏心位置に連係させて作動部材23を可動させるようにすることも可能である。
本発明は、実施例においてパチンコ遊技機を遊技機の一例として説明したが、遊技球を遊技媒体とする雀球遊技機やアレンジボール式遊技機等の弾球遊技機にも適応可能である。
パチンコ遊技機の正面図である。 可変入賞装置の正面図である。 図2の要部となる開閉機構例を示す背面斜視図である。 (イ)〜(ハ)は図2の可動翼片の開閉動作を示す作用説明図である。 可動翼片の開閉動作の他の実施例を示す作用説明図である。 (イ),(ロ)は伝達手段の他の実施例を示す作用説明図である。 可動翼片の開閉動作の他の実施例を示す作用説明図である。 (イ),(ロ)は可動翼片の動作の他の実施例を示す作用説明図である。 (イ),(ロ)はさらに可動翼片の動作の他の実施例を示す作用説明図である。
符号の説明
12 可変入賞装置
19 可動翼片
22 ソレノイド(電気駆動源)
23,23A 作動部材(伝達手段)
25 回動軸
31 操作ピン(操作部)
35 ストッパー
52 カム部材
53 係合孔(係合部)
55 切溝(規制手段)
56 リブ片(規制手段)
57 連結部材(伝達手段)
100 パチンコ遊技機(遊技機)
C 間隙

Claims (4)

  1. 電気的駆動源の駆動力を伝達する伝達手段を介して回動軸に軸支された可動翼片が開閉し、遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不可能又は入球し難い閉鎖状態とに変化する可変入賞装置であって、
    前記可動翼片の回動軸に該可動翼片と同期すると共に回動軸と偏心する位置に前記伝達手段と連係する操作部を備えたカム部材を設け、
    前記伝達手段に前記操作部に対し所定ストローク単独で可動し得る間隙を存して係合する係合部を設けると共に前記電気的駆動源の非駆動時において前記操作部の回転軌道上に該操作部の回動を阻止するストッパーを設け、
    前記電気的駆動源の駆動時に前記伝達手段の所定ストロークの単独運動により前記ストッパーが操作部の回転軌道上から離脱し、該操作部を回動させるのに同期して前記可動翼片が開放するようにしたことを特徴とする可変入賞装置。
  2. 前記係合部は前記操作部が遊挿される係合孔であり、前記ストッパーを前記係合孔内に膨出して形成したことを特徴とする請求項1記載の可変入賞装置。
  3. 前記操作部が前記ストッパーを押圧した際に前記伝達手段が押圧方向へ移動するのを防止する規制手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の可変入賞装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の可変入賞装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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