JP4938064B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、入賞口への遊技球の入賞を規制した状態と、その規制を解除した状態とに切り替え可能な弾球遊技機に関する。
従来、この種の弾球遊技機として、所謂、チューリップ型の入賞口や大当たり用の大入賞口を備えたものが知られている。チューリップ型の入賞口は、上方を向いて開放すると共に左右両側に可動翼片を備え、通常は、可動翼が起立状態になって遊技球の入賞が規制される一方、その規制を解除するように可動翼片が側方に回動して倒れ、可動翼片を案内にして遊技球を取り込む構造になっている。また、大当たり用の大入賞口は、前方を向いて開放した横長の長方形をなすと共にその下辺を中心に回動可能な回動扉を備え、通常は、回動扉が起立して遊技球の入球が規制される一方、その規制を解除するように回動扉が斜め前側に倒れ、可動翼片を案内にして遊技球を取り込む構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−340020号公報([0034]、第6図)
しかしながら、上述した可動翼片を備えたチューリップ型入賞口や大入賞口は、登場してから久しいので新鮮味に欠け、遊技の趣向性を低下させていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技の趣向性を向上させることが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技板の前面に開放した前面開放入賞口と、前面開放入賞口を前端部に備えた遊技球導入孔と、突片状をなして、遊技球導入孔の下端部で前後方向に直動して前端作動位置と後端退避位置との間を往復動し、前端作動位置に配置されたときには、前面開放入賞口から前方に突出して、遊技板の前面を流下する遊技球を受け止めて遊技球導入孔内に取り込み可能になる一方、後端退避位置に配置されたときには、前面開放入賞口の奥側に退避して、その前面開放入賞口の前を遊技球が素通り可能な状態にする可動舌片と、可動舌片を直動させるための駆動装置と、遊技球導入孔内で可動舌片の上方に配置されて、遊技板の前面と平行かつ水平な回動軸を中心に回動し、可動舌片が後端退避位置に配置されたときに、前面開放入賞口を閉塞する閉塞端位置に位置する一方、可動舌片が前端作動位置に配置されたときに、前面開放入賞口を開放する開放端位置に位置するように可動舌片に対して連動する回動扉と、回動扉と一体に回動する扉回動突部と、可動舌片と一体に直動し、可動舌片が後端退避位置に配置されたときに、扉回動突部に対して上下方向で対向して、回動扉が開放端位置側に回動することを規制する一方、可動舌片が後端退避位置から前端作動位置に向かって移動する間に、扉回動突部に対して上下方向で対向する位置から外れて、回動扉が開放端位置側に回動することを許容する扉用ストッパ部とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、可動舌片と一体に直動し、閉塞端位置の回動扉における扉回動突部を、可動舌片が後端退避位置から前端作動位置に移動するときに後側から押圧して、回動扉を開放端位置へと回動させる開放押圧部と、可動舌片に一体に直動しかつ開放押圧部より前側に配置され、開放端位置の回動扉における扉回動突部を、可動舌片が前端作動位置から後端退避位置に移動するときに前側から押圧して、回動扉を閉塞端位置へと回動させる閉塞押圧部とを備え、扉用ストッパを可動舌片のうち閉塞押圧部より前側に配置したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、閉塞端位置の回動扉の扉回動突部と開放押圧部との間には、可動舌片が前進を開始して一部が前面開放入賞口から突出した前向き中間位置に到るまで、扉回動突部と開放押圧部とを当接させないための第1の空間が設けられ、可動舌片が前向き中間位置より前進したときに開放押圧部による扉回動突部の押圧が開始されるようにしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の弾球遊技機において、開放端位置の回動扉における扉回動突部と閉塞押圧部との間には、可動舌片が後退を開始して可動舌片のうち前面開放入賞口から突出した部分の一部又は全体が前面開放入賞口内に移動した後向き中間位置に到るまで、扉回動突部と閉塞押圧部とを当接させないための第2の空間が設けられ、可動舌片が後向き中間位置より後退したときに閉塞押圧部による扉回動突部の押圧が開始されるようにしたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、可動舌片の上面における側部には、上方に向かって突出した前側押圧突部と、前側押圧突部の後側に間隔を空けて配置されかつ前側押圧突部より高く突出した後側押圧突部とが備えられ、後側押圧突部の前面が開放押圧部をなし、前側押圧突部の後面が閉塞押圧部をなすと共に、前側押圧突部の上面が扉用ストッパ部をなしたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の弾球遊技機において、回動扉のうちその回動方向における扉回動突部の隣には、回動扉が開放端位置側に回動したときに後側押圧突部の上面に当接して回動扉を開放端位置に位置決めするための位置決め当接部が備えられているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載の弾球遊技機において、扉回動突部を、回動扉の両側部に対にして設けると共に、前側押圧突部及び後側押圧突部を、可動舌片の上面における両側部に対にして設けたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載の弾球遊技機において、可動舌片の上面における両側部には、前側押圧突部より前側部分に、両側方に向かって下るように傾斜した1対の外下り傾斜面が形成されると共に、可動舌片の上面のうち1対の外下り傾斜面の間には、後方に向かって下るように傾斜した引き込み傾斜面が形成されているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項8に記載の弾球遊技機において、引き込み傾斜面は、可動舌片の横幅方向の中央に向かって下るように傾斜しているところに特徴を有する。
請求項10の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技板の前面に開放した前面開放入賞口と、前面開放入賞口を前端部に備えた遊技球導入孔と、突片状をなして、遊技球導入孔の下端部で前後方向に直動して前端作動位置と後端退避位置との間を往復動し、前端作動位置に配置されたときには、前面開放入賞口から前方に突出し、遊技板の前面を流下する遊技球を受け止めて遊技球導入孔内に取り込み可能な状態にする一方、後端退避位置に配置されたときには、前面開放入賞口の奥側に退避して、その前面開放入賞口の前を遊技球が素通り可能な状態にする可動舌片と、可動舌片を直動させるための駆動装置と、遊技球導入孔内で可動舌片の上方に配置されて、前面開放入賞口を開放する開放端位置と、前面開放入賞口を閉塞する閉塞端位置との間を回動する回動扉と、回動扉と一体に回動する扉回動突部と、可動舌片と一体に直動し、閉塞端位置の回動扉における扉回動突部を、可動舌片が後端退避位置から前端作動位置に移動するときに後側から押圧して、回動扉を開放端位置へと回動させる開放押圧部と、可動舌片と一体に直動しかつ開放押圧部より前側に配置され、開放端位置の回動扉における扉回動突部を、可動舌片が前端作動位置から後端退避位置に移動するときに前側から押圧して、回動扉を閉塞端位置へと回動させる閉塞押圧部とを備え、閉塞端位置の回動扉における扉回動突部と開放押圧部との間に第1の空間を、可動舌片が後端退避位置から前進して前面開放入賞口から一部が突出する中間位置で開放押圧部による扉回動突部の押圧が開始されるように設けたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、駆動装置には、直動駆動源と、遊技板の後面側に配置されて、直動駆動源によって前後方向に直動される直動部材と、遊技板の前面と平行かつ水平な回動軸を中心に回動し、一端部が直動部材に連結されると共に、回動軸を挟んで一端部とは反対側の他端部が可動舌片に連結され、直動部材の直動に伴い可動舌片を前端作動位置と後端退避位置との間で直動させるシーソー部材とが備えられ、直動部材がその直動ストロークの前端位置から弾球遊技機後方に移動したときに、シーソー部材の他端部が弾球遊技機前方に回動して可動舌片を後端退避位置から前端作動位置に向けて押し出す一方、直動部材がその直動ストロークの後端位置から弾球遊技機前方に移動したときに、シーソー部材の他端部が弾球遊技機後方に回動して可動舌片を前端作動位置から後端退避位置に向けて引き込むように構成され、可動舌片のうち、シーソー部材の他端部が弾球遊技機後方に回動した場合に、シーソー部材の他端部が押圧しかつ摺接する後側摺接面には、可動舌片が後端退避位置に位置する状態から、可動舌片が入賞口の前方に引っ張られた場合に、シーソー部材の他端部の摺接を禁止するシーソー用ストッパ部が設けられたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、回動扉は、回動に伴う重心移動により開放端位置及び閉塞端位置とに保持されるように構成したところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、回動扉には、閉塞端位置で前面開放入賞口を介して前側に臨む扉主体壁と、扉主体壁の上端部から後方に直角曲げされた入賞補助壁と、扉主体壁と入賞補助壁との両側端部に直交して、それら扉主体壁及び入賞補助壁の内側空間を両側方から覆った1対の側部壁とが備えられ、扉主体壁の内面は、回動扉が開放端位置から閉塞端位置に移動する過程で可動舌片上の遊技球を前面開放入賞口の奥側に掻き込むことが可能な誘導面になっているところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項13に記載の弾球遊技機において、扉回動突部は、回動扉の側部壁を回転軸を挟んで扉主体壁と反対側に延長してなるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の弾球遊技機は、前面開放入賞口を前端に有した遊技球導入孔内で、可動舌片が直動する一方、回動扉が回動するという、直動部位と回動部位とを備えた新規な構造になっている。そして、可動舌片が前面開放入賞口の奥側に退避して、前面開放入賞口の前方を遊技球が素通り可能な状態になったときに、回動扉が前面開放入賞口を閉塞して遊技球の入賞を規制する一方、可動舌片が前面開放入賞口より前側に前進して流下した遊技球を受け止め可能になったときに、回動扉が前面開放入賞口を開放し、可動舌片を案内にした遊技球の入賞を許容する。即ち、本発明の弾球遊技機では、回動扉が前面開放入賞口を開放したときに、従来のように開いた回動扉を案内にするのではなく、可動舌片を案内にして遊技球を前面開放入賞口に取り込むという、今までにない動作で遊技球を前面開放入賞口に取り込むことができる。
このように、本発明の弾球遊技機によれば、今までにない新鮮な動作を経て遊技球を前面開放入賞口に入賞させることができ、遊技の趣向性を向上させることが可能になる。これに加え、本発明の弾球遊技機では、回動扉の不正な開放を確実に防止することができる。即ち、本発明の構成によれば、可動舌片が前面開放入賞口の奥側に配置され、回動扉が前面開放入賞口を閉塞した状態で、可動舌片の扉用ストッパ部が、その可動方向と直交する上下方向で回動扉の扉回動突部と対向して回動扉の開動作を規制するので、回動扉に不正な外力が加えられたときに、可動舌片の扉用ストッパ部は、その可動方向と直交する方向で不正な外力を受け止めることができる。これにより、扉用ストッパ部は、可動方向に動かされずに、回動扉の不正な開放を確実に防止することができる。なお、可動舌片が前進したとき、扉用ストッパ部と扉回動突部とが上下方向で対向しなくなり、回動扉の開動作が許容される。
[請求項2,5,6,7,8及び9の発明]
請求項2の弾球遊技機では、可動舌片が前面開放入賞口の前側に突出し、回動扉が開いた状態から可動舌片が後退するときに、可動舌片の閉塞押圧部が、回動扉の扉回動突部を前側から押圧して回動扉を閉じ、さらに、可動舌片が後退して扉用ストッパが回動扉の扉回動突部と上下方向で対向する。一方、可動舌片が前面開放入賞口の奥側に退避し、回動扉が閉じた状態から可動舌片が前進するときに、可動舌片が扉用ストッパを通過してから、可動舌片の開放押圧部が回動扉の扉回動突部を後側から押圧して回動扉を開く。このように、本発明の構成によれば、可動舌片を直動させる動力を利用して、回動扉を回動させることができると共に、回動扉を閉じてから不正開放を禁止した状態にスムーズに移行することができる。
ここで、開放押圧部、閉塞押圧部及び扉用ストッパを備えるために、例えば、可動舌片を上下方向に貫通した貫通孔を設けて、その貫通孔における対向面を開放押圧部及び閉塞押圧部とし、貫通孔より前側の上面を扉用ストッパとしてもよいし、請求項5の発明のように、可動舌片から上方に突出した前側押圧突部及び後側押圧突部を設けて、後側押圧突部の前面を開放押圧部とし、前側押圧突部の後面が閉塞押圧部としてもよい。この場合、回動扉に設けた位置決め当接部が、後側押圧突部の上面に当接して回動扉を開放端位置に位置決めする構成とすれば(請求項6の発明)、回動扉の過度の開放を防ぎ、回動扉の開閉動作を安定させることができる。
また、扉回動突部を対にして設けると共に、前側押圧突部及び後側押圧突部も、可動舌片の上面における両側部に対をなして設けた構成にすれば(請求項7の発明)、扉回動突部、前側押圧突部及び後側押圧突部への負荷が分散され、耐久性を向上させることができる。
さらに、可動舌片の上面における両側部に1対の外下り傾斜面を形成すると共に、それら1対の外下り傾斜面の間には、後方に向かって下るように傾斜した引き込み傾斜面を形成すれば(請求項8の発明)、可動舌片は前面開放入賞口への遊技球のガイドばかりではなく、外下り傾斜面によって前面開放入賞口から遊技球が外れるようにガイドすることもでき、遊技の趣向性が向上する。また、その引き込み傾斜面を可動舌片の横幅方向の中央に向かって下るように傾斜させれば(請求項9の発明)、一度、引き込み傾斜面上に載った遊技球が可動舌片からこぼれ落ちるのを防ぐことができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成では、閉塞端位置の回動扉の扉回動突部と開放押圧部との間に第1の空間を設けたことで、可動舌片が前進を開始して一部が前面開放入賞口から突出した前向き中間位置に到るまでは、開放押圧部は第1の空間を移動することになり、この間、回動扉は閉じた状態に維持される。そして、可動舌片が前向き中間位置を通過して前進したときに開放押圧部による扉回動突部の押圧が開始されて、可動舌片の前進に伴って回動扉が開く。このように、本発明によれば、可動舌片が前進を開始して途中までは回動扉が停止していて、途中から回動扉が開き始めるという、今までにはない2ステップの新鮮な動作で前面開放入賞口を開くことができ、これにより趣向性を向上させることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成では、開放端位置の回動扉の扉回動突部と閉塞押圧部との間に第2の空間を設けたことで、可動舌片が後退を開始して一部又は全体が前面開放入賞口内に移動した後向き中間位置に到るまでは、閉塞押圧部は第2の空間を移動することになり、この間、回動扉は開いた状態に維持される。そして、可動舌片が後向き中間位置を通過して後退したときに閉塞押圧部による扉回動突部の押圧が開始されて、可動舌片の後退に伴って回動扉が閉じる。このように、本発明によれば、可動舌片が後退を開始して途中までは回動扉が停止していて、途中から回動扉が閉じ始めるという、今までにはない2ステップの新鮮な動作で前面開放入賞口を閉じることができ、これにより趣向性を向上させることができる。
[請求項10の発明]
請求項10の弾球遊技機は、前面開放入賞口を前端に有した遊技球導入孔内で、可動舌片が直動する一方、回動扉が回動するという、直動部位と回動部位とを備えた新規な構造になっている。そして、可動舌片が前面開放入賞口の奥側に退避して、前面開放入賞口の前方を遊技球が素通り可能な状態になったときに、回動扉が前面開放入賞口を閉塞して遊技球の入賞を規制する一方、可動舌片が前面開放入賞口より前側に前進して流下した遊技球を受け止め可能になったときに、回動扉が前面開放入賞口を開放し、可動舌片を案内にした遊技球の入賞を許容する。即ち、本発明の弾球遊技機では、回動扉が前面開放入賞口を開放したときに、従来のように開いた回動扉を案内にするのではなく、可動舌片を案内にして遊技球を前面開放入賞口に取り込むという、今までにない動作で遊技球を前面開放入賞口に取り込むことができる。
このように、本発明の弾球遊技機によれば、今までにない新鮮な動作を経て遊技球を前面開放入賞口に入賞させることができ、遊技の趣向性を向上させることが可能になる。これに加え、本発明の弾球遊技機では、閉塞端位置の回動扉の扉回動突部と開放押圧部との間に第1の空間を設けたことで、可動舌片が前進を開始して一部が前面開放入賞口から突出した前向き中間位置に到るまでは、開放押圧部は第1の空間を移動することになり、この間、回動扉は閉じた状態に維持される。そして、可動舌片が前向き中間位置を通過して前進したときに開放押圧部による扉回動突部の押圧が開始されて、可動舌片の前進に伴って回動扉が開く。このように、本発明によれば、可動舌片が前進を開始して途中までは回動扉が停止していて、途中から回動扉が開き始めるという、今までにはない2ステップの新鮮な動作で前面開放入賞口を開くことができ、この点においても趣向性を向上させることができる。
[請求項11の発明]
請求項11の弾球遊技機では、可動舌片が後端退避位置に位置する状態から前面開放入賞口の前方に引っ張られた場合に、可動舌片に備えたシーソー用ストッパ突部が、シーソー部材の他端部と後側摺接面との摺接を禁じるから、可動舌片が前方に移動することが不可能となり、前面開放入賞口から突出させることができなくなる。これにより、可動舌片を前面開放入賞口から引っ張り出して、その可動舌片により遊技球を入球させるという不正を防止することができる。
[請求項12の発明]
請求項12の弾球遊技機では、回動扉をその重心移動により開放端位置と閉塞端位置とに保持することができる。
[請求項13の発明]
請求項13の弾球遊技機では、回動扉が開放端位置から閉塞端位置に移動する過程で可動舌片上の遊技球を、回動扉の誘導面によって前面開放入賞口の奥側に掻き込むことで、遊技者を楽しませることができる。
[請求項14の発明]
請求項14の発明によれば、扉回動突部が回動扉の側部壁に一体に形成して、回動扉を簡易な構成にすることが可能になる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 パチンコ遊技機の後面図 枠体ベースと入賞機構ユニットの斜視図 入賞機構ユニットの分解斜視図 可動舌片の斜視図 可動舌片の正面図 可動舌片の上面図 可動舌片のA−A断面図 シーソー部材の斜視図 入賞機構ユニットの斜視図 入賞機構ユニットの正面図 可動舌片が後端退避位置に位置するときの入賞機構ユニット内部の側面図 可動舌片が後端退避位置に位置するときの入賞機構ユニット内部のB−B断面図 可動舌片が前端作動位置に向かって移動する途中の入賞機構ユニット内部の(A)B−B断面図、(B)C−C断面図 可動舌片が前端作動位置に向かって移動する途中の入賞機構ユニット内部の側面図 可動舌片が前端作動位置に位置するときの入賞機構ユニット内部のB−B断面図 可動舌片が後端退避位置に位置するときの回動扉の開閉状態を示す側断面図 可動舌片が前進するときの回動扉の開閉状態を示す側断面図 可動舌片が前端作動位置に位置するときの回動扉の開閉状態を示す側断面図 可動舌片が後退するときの回動扉の開閉状態を示す側断面図 入賞機構ユニットの分解斜視図 シーソー部材と後側摺接面との摺接状態を示す側面図 回動扉の斜視図 サイド始動入賞口の斜視図 変形例に係る斜視図 変形例に係る側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図24に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の遊技板10の遊技板11には、略円形の遊技領域R1が設けられ、遊技領域R1は周囲をガイドレール12によって囲まれている。遊技板11は前側を前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zには、遊技領域R1に対応した略円形のガラス窓10Wが設けられている。そして、そのガラス窓10Wを通して遊技領域R1が視認可能になっている。前面枠10Zのうちガラス窓10Wの上方には左右に1対のスピーカ25S,25Sが設けられ、ガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、前面枠10Zの右下角部に備えた操作ノブ28を回動操作すると、上皿27Aに収容された遊技球が、ガイドレール12に沿って発射され、遊技領域R1へと送り込まれる。なお、上皿27Aに備えた図示しない球抜きボタンを押すと上皿27Aに収容されていた遊技球が下皿27Bへと移動する。また、下皿27Bの下方に容器(所謂、ドル箱)を配置して下皿27Bに備えた球抜きレバー27Cを押すと下皿27Bに収容されていた遊技球が容器へと移動する。
遊技領域R1の中央には、表示窓34Wが貫通形成され、その表示窓34Wの奥部には液晶表示画面34が備えられている。また、表示窓34Wの縁部には、遊技板11の前面側から表示枠体23が装着されている。この表示枠体23は、図3に示した枠体ベース23Bに複数の部品を組み合わせてなる。
枠体ベース23Bの側面からは、略全体に亘って取付壁23Fが張り出している。取付壁23Fには、点在した複数位置にビス孔23Eが貫通形成されている。そして、遊技板11に形成された表示開口(図示せず)の開口縁に取付壁23Fを重ねた状態にして、ビス孔23Eに挿通したビスを遊技板11に締め付けて固定されている。なお、取付壁23Fの外縁部には傾斜面が形成され、遊技球が取付壁23Fにスムーズに乗り上がるようになっている。
枠体ベース23Bのうち上辺部分及び両側辺部分には、取付壁23Fより前方に突出して遊技球が液晶表示画面34の前側を通過することを規制する進入規制突部23Aが備えられている。また、枠体ベース23Bの上辺部分には左右方向の中央に段差部23Dが設けられ、その段差部23Dより右側が高くなっている。
枠体ベース23Bの上辺部分のうち段差部23Dより左側部分においては、進入規制突部23Aの外側面が、左側方に向かって緩やかに傾斜しかつ、途中から湾曲しながら略鉛直下方に向かっている。一方、枠体ベース23Bのうち段差部23Dより右側部分においては、進入規制突部23Aの外側面が、ガイドレール12との間に遊技球略1.5個分の間隔を開けて、そのガイドレール12と同心の略円弧を描いて延び、途中で鉛直下方に屈曲している。
図1に示すように、表示枠体23の左辺部分における上下方向の中間部から下端寄り位置に亘る範囲には、ワープ樋39が設けられている。ワープ樋39の上端は、表示枠体23の外側面に開口した入賞口39Aになっている。そして、入賞口39Aに入球した遊技球は、表示枠体23を通過して次述するステージ23Sの上面に排出される。
表示枠体23の下辺部分の内側上面には、遊技球が転動可能なステージ23Sが設けられている。ステージ23Sは、表示枠体23の奥行き方向で2段になっており、前段部が後段部より低くなっている。また、ステージ23Sの前段部における左右方向の中央には誘導ワープ口23Yが陥没形成され、ここに進入した遊技球は、中央始動入賞口14の真上に設けた排出口23Zから表示枠体23の外に排出される。
表示枠体23のうち右側部分の進入規制突部23Aの外側面には、上下方向の中間部分から下端寄り位置に亘る範囲に、入賞樋37が設けられている。入賞樋37の上端は、進入規制突部23Aの外側面に開口したサイド大入賞口37Aになっており、そのサイド大入賞口37Aは、通常は、サイドメイン可動扉37Tによって閉塞されている。そのサイドメイン可動扉37Tは、サイド大入賞口37Aの下端部を中心にして回動可能になっており、所定の条件が成立したときに、側方に倒れるように回動して傾斜姿勢になり、サイド大入賞口37Aを開放すると共にサイド大入賞口37Aに遊技球を案内する。
入賞樋37は、サイド大入賞口37Aから下方に延びかつ表示窓34Wの奥側に直角曲げされて透視ケース38に繋がっている。透視ケース38は、透明な樹脂で構成され、ステージ23Sにおける右側端部に配置されている(図1参照)。透視ケース38の内部には、遊技球1個分が通過可能な幅の通路が設けられ、その通路内の下面に2つの入賞口(ともに図示せず)が横並びに備えられている。これら入賞口のうち一方の入賞口は常時開放されているが、他方の入賞口は規制片(図示せず)によって開閉されるようになっていて、入賞樋37に遊技球が入球すると、その遊技球が何れかの入賞口に入球するようになっている。そして、これらの入賞口の何れかに遊技球が1つ入球する度に、例えば、15個の遊技球が上皿27Aに払い出される。以下、本明細書では、規制片によって開閉される入賞口を継続入賞口と呼ぶことにする。
遊技領域R1のうち表示枠体23の下方における左右方向の中央部には、図1に示すように、中央始動入賞口14、中央大入賞口15及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右の両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。そして、中央始動入賞口14、中央大入賞口15、一般入賞口20,21及びアウト口16に入球した遊技球は、遊技板11の裏側に取り込まれ、中央始動入賞口14、中央大入賞口15及び一般入賞口20,21の奥部に備えた図示しない検出スイッチによって、遊技球の入球が検出される。
中央大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、中央可動扉15Tにて閉塞されている。そして、所定の条件が成立したときに中央可動扉15Tが下縁部を中心に回動して斜め前側に開き、その中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能となる。また、中央大入賞口15の内部には、計数入賞口(図示せず)が設けられている。中央可動扉15Tが開いたときには、計数入賞口で遊技球の通過を検出して中央大入賞口15に入球した遊技球数を計数している。また、計数入賞口に遊技球が1つ入球する度に、例えば、15個の遊技球が上皿27Aに払い出される。
中央始動入賞口14及び一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。また、中央始動入賞口14及び一般入賞口20,21に遊技球が1つ入球する度に、例えば、4個の賞球が上皿27Aに払い出される。
図1に示すように、遊技領域R1のうち表示枠体23の右側の側方領域には、上端部に、進入規制突部23Aとガイドレール12とに挟まれた関所部R2が設けられている。関所部R2は、遊技球が1つ通過可能な幅になっている。また、表示枠体23の右側の側方領域は、関所部R2から上下方向の中間部までは、ガイドレール12の側方への膨出形状に従って下方に向かって徐々に横幅が広くなり、上下方向の中間部より下側が下方に向かって徐々に横幅が狭くなっている。そして、表示枠体23の右側の側方領域のうち上下方向で最も横幅が広くなった領域に臨むように前記したサイド大入賞口37Aが配置されている。
表示枠体23の右側の側方領域のうちサイド大入賞口37Aを開閉する前記サイドメイン可動扉37Tの回動範囲と関所部R2との間には、始動ゲート18が設けられている。始動ゲート18は、内側を遊技球が通過可能な門形構造をなし、内側を通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵されたゲートスイッチ(図示せず)によって検出される。
図3に示すように、枠体ベース23Bの右下部分には、斜め下方に向かって扇形状に張り出した右サイドベース部24が設けられている。そして、その上側部分のうち、サイドメイン可動扉37T(図1参照)の回動領域の下方位置には、遊技球導入孔40が貫通形成され、その遊技球導入孔40の前端部分にサイド始動入賞口40A(本発明に係る「前面開放入賞口」に相当する)が備えられている。サイド始動入賞口40Aは、1対のゲート支柱40G,40G(図3参照)に挟まれた部位の真下に配置され、前方に向かって遊技板11の前面に開口している。なお、図24に示すように、1対のゲート支柱40G,40Gは、遊技球が丁度1つ通過可能な間隔に配置され、その中間部には、サイド始動入賞口40Aの上端縁から上方に向かって延びるゲート突状40Tが形成されている。
サイド始動入賞口40Aの内部には、サイド始動入賞口40Aを開閉する回動扉220と、サイド始動入賞口40Aの下面に沿って前後に進退する可動舌片230が設けられている。回動扉220は通常はサイド始動入賞口40Aを閉塞し、可動舌片230は、通常は、サイド始動入賞口40A内、即ち、遊技板11の前面より後方に配置されている。そして、所定の条件が成立すると、回動扉220が開くと共に可動舌片230が遊技板11の前面より前方に突出し、ゲート支柱40G,40Gの内部を通過した遊技球を受け止めてサイド始動入賞口40Aに取り込む。サイド始動入賞口40Aに入賞した遊技球は、サイド始動入賞口40Aの奥部に備えた検出スイッチ280によって検出され、サイド始動入賞口40Aに遊技球が1つ入球する度に、例えば、4個の賞球が上皿27Aに払い出される。本実施形態では、回動扉220、可動舌片230及び検出スイッチ280は、図10に示した入賞機構ユニット200の一部として構成されている。そして、この入賞機構ユニット200が、右サイドベース部24に後側から取り付けられている(図3参照)。サイド始動入賞口40A及び入賞機構ユニット200の詳細形状については、後に説明する。
右サイドベース部24のうちサイド始動入賞口40Aより下方には、右側サイド誘導部24Rが設けられている。右側サイド誘導部24Rは、全体が略三角形の枠体をなして遊技板11の前面から突出している。また、右側サイド誘導部24Rには、上方を向くと共に遊技領域R1の左右方向の中央に向かって滑らかかつ緩やかな角度で傾斜したサブ誘導面24Vが備えられている。具体的には、サブ誘導面24Vは、水平面に対して例えば5度の傾斜角で遊技領域R1の左右方向の中央に向かって下るように傾斜している。また、右サイドベース部24の右側部は、ガイドレール12に対応した円弧状をなしてガイドレール12に隣接しており、右サイドベース部24とガイドレール12との間を遊技球が通過しないようになっている。
図1に示すように、遊技領域R1のうち表示枠体23の左側の側方領域には、下寄り位置に風車19が設けられている。風車19は、遊技板11から起立した支軸(図示せず)に回転可能に支持され、遊技球が衝突して自在に回転する。その風車19の下方には、複数(例えば、10個)のLEDを有した保留数表示部36と7セグメントLEDで構成された普通図柄表示部36Fとが設けられている。
図2に示すように、遊技板11の後面には、主制御基板32A及び従制御基板32Bが取り付けられている。そして、これら制御基板によって前記した液晶表示画面34の表示画像や、遊技の当否確率の変更等の制御を行っている。また、主制御基板32Aの下方には、電源基板32F、払出制御基板32Lが取り付けられている。
さて、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上記した中央始動入賞口14、始動ゲート18、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球すると以下の3種類の抽選が行われ、遊技者を楽しませることができる。
具体的には、1種類目の抽選として、中央始動入賞口14に遊技球が入球する度に、「第1の大当たり遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が、液晶表示画面34に表示される。液晶表示画面34には、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、中央始動入賞口14に遊技球が入球して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示(変動表示)され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、遊技の当否判定の結果が「大当たり」であれば、例えば全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になる。
液晶表示画面34において特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に中央始動入賞口14に入球した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶され、その保留記憶数(保留球数)が、前記した保留数表示部36の上側半分のLEDを使用して表示される。そして、特別図柄13A,13B,13Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて再び、特別図柄13A,13B,13Cが変動表示されてから停止表示されて、遊技の当否判定結果が表示される。ここで、大当たりになる確率は例えば1/399に設定されている。なお、遊技の当否判定の結果が「大当たり」であれば、中央大入賞口15の中央可動扉15Tを所定期間に亘って開く。
このように、中央始動入賞口14に遊技球が入球したときに、単に中央大入賞口15を開くのではなく、中央大入賞口15を開くか否かの当否判定を行い、当たりの場合に、中央可動扉15Tを開いて中央大入賞口15を所定期間に亘って開くので、その当否判定によって遊技者を楽しませることができる。そして、中央始動入賞口14に遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができ、中央始動入賞口14に遊技球が入球した後は、中央大入賞口15に遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができる。
2種類目の抽選として、始動ゲート18の内側を遊技球が通過する度に、前記した可動舌片230を作動させるか否かの予備当否判定が行われ、その予備当否判定の結果が、普通図柄表示部36Fに表示される。具体的には、始動ゲート18の内側を遊技球が通過すると、普通図柄表示部36Fに、「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。このとき停止表示された数字が奇数の場合には、「当たり」となり、偶数の場合には「外れ」になる。ここで、当たりになる確率は例えば99/100に設定されている。
そして、予備当否判定の結果が当たりになると、所定期間(例えば、0.088秒間)に亘って可動舌片230が前進して、それに従動して回動扉220が開き、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球可能になる。
なお、普通図柄表示部36Fにおいて数字図柄が変動表示又は「当たり状態」の最中に始動ゲート18の内側を遊技球が通過した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶され、その保留記憶数(保留球数)が、前記した保留数表示部36の下側半分のLEDを使用して表示される。そして、数字図柄が停止表示又は「当たり状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて再び、数字図柄が変動表示してから停止表示されて、予備当否判定結果が表示される。
このように、サイド始動入賞口40Aは、通常は閉塞しており、遊技球が始動ゲート18の内側を通過したことを起因にして遊技球が入球可能となるので、始動ゲート18の内側を遊技球が通過するか否かに興味を持たせることができ、始動ゲート18の内側を遊技球が通過した後は、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができる。しかも、始動ゲート18の内側を遊技球が通過したときに、単にサイド始動入賞口40Aを開くのではなく、サイド始動入賞口40Aを開くか否かの当否判定を行い、当たりの場合に、回動扉220を開き可動舌片230を突出させてサイド始動入賞口40Aを所定期間に亘って開くので、その当否判定によって遊技者を楽しませることができる。
3種類目の抽選として、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球する度に、「第2の大当たり遊技」を実行するか否かの判定が行われ、その判定の結果が、液晶表示画面34に表示される。液晶表示画面34における判定の表示方法は、上記した「第1の大当たり遊技」の当否判定結果の表示方法と同様であり、特別図柄13A,13B,13Cに対する装飾用の色彩、模様等や、液晶表示画面34における特別図柄13A,13B,13Cの背景画等は、「第1の大当たり遊技」の当否判定結果の場合と異なっている。ここで、大当たりになる確率は1/399、小当たりになる確率は、398/399に設定されている。即ち、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球すると、大当たりか小当たりが当たる。遊技の判定の結果が「大当たり」であれば、中央大入賞口15の中央可動扉15Tを所定期間に亘って開く。なお、液晶表示画面34において特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中にサイド始動入賞口40Aに入球した場合、その入賞球は保留されない。
ここで、遊技の判定の結果が小当たりになると、サイド大入賞口37Aにおけるサイドメイン可動扉37Tが開放され、サイドメイン可動扉37Tの開放から約1秒後に前記した透明ケース38内の継続入賞口が0.388秒開放する。ここで、サイドメイン可動扉37Tが開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、サイドメイン可動扉37Tの開放時間が1.6秒に達した場合に終了する。また、「小当たり状態」(サイドメイン可動扉37Tの開放動作)は、最大で、例えば16ラウンドまで継続される。そして、「小当たり状態」終了後、25/50(時短中は41/50)の確率で「時短状態」になるように設定されている。なお、サイド大入賞口37Aに入球した遊技球が継続入賞口に入球しなかった場合はその1回目のラウンドで終了し、継続入賞口に入球した場合は次のラウンドからサイドメイン可動扉37Tの開閉を行わずに「大当たり状態」となって中央大入賞口15の中央可動扉15Tを所定期間に亘って開閉して残りのラウンド(例えば15ラウンド)が実行される。
このように、サイド大入賞口37Aのサイドメイン可動扉37Tは、通常は閉塞しており、遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球したことを起因にして遊技球が入球可能となるので、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができる。しかも、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球した場合には、サイド大入賞口37Aのサイドメイン可動扉37Tを開くか中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開くかの判定を行い、小当たりの場合にサイドメイン可動扉37Tを所定期間に亘って開き、大当たりの場合に中央可動扉15Tを所定期間に亘って開くので、その判定によって遊技者を楽しませることができる。即ち、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球した後は、中央大入賞口15又はサイド大入賞口37Aに遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができる。
さらには、サイド大入賞口37Aに遊技球が入球したことを起因に、中央大入賞口15の中央可動扉15Tを所定期間に亘って開くので、サイド大入賞口37Aに遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができ、サイド大入賞口37Aに遊技球が入球した後は、中央大入賞口15に遊技球が入球するか否かに興味を持たせることができる。
上記したように、中央大入賞口15は、中央可動扉15Tによって開閉されるように構成され、中央大入賞口15の上側に設けた中央始動入賞口14に遊技球が入球してその当否判定が当たりとなった場合と、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球してその判定が大当たり(第2の当たり)となった場合に、中央大入賞口15の中央可動扉15Tが所定期間に亘って開放される。ここで、中央可動扉15Tが開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、例えば1つのラウンドは、中央可動扉15Tの開放時間が所定時間(30秒)に達したか、又は、中央大入賞口15に遊技球が所定個数(10個)入球したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」(中央可動扉15Tの開放動作)は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。そして、「大当たり状態」終了後、25/50(時短中は41/50)の確率で「時短状態」になるように設定されている。
「時短状態」になると、回動扉220の開放秒数及び可動舌片230の前進秒数が、例えば通常状態の0.088秒から1.7秒へと長くなり、それらの回数も1回から3回と増える遊技が行われる。「時短状態」である有利な状態が持続されることにより、「時短状態」中は、サイド始動入賞口40Aへ入球し易くなることから通常遊技状態よりも賞球を得やすくなり、持ち球の減りを抑制する状態になる。そして、持ち球を減らすことを抑制しつつ次の大当たりまで遊技を行うことができる。
さて次に、前記したサイド始動入賞口40A及び入賞機構ユニット200について詳説する。図24に示すように、サイド始動入賞口40Aは、前述の如く枠体ベース23Bの右サイドベース部24に貫通形成され、四角形の下端側を段付き状に幅広にした形状をなしている。また、サイド始動入賞口40Aのうち上端側の幅狭部分の幅は、遊技球が丁度1つ通過可能な大きさをなし、上端側の幅狭部分の高さは遊技球の直径より若干小さくなっている。
入賞機構ユニット200は、図21に示すように、第1と第2のハウジング構成体211,215に分解可能な樹脂ハウジング210の内部に、可動舌片230、回動扉220、シーソー部材250等を収容して備えている。そして、その第1ハウジング構成体211は、右サイドベース部24の後面に一体形成されて、サイド始動入賞口40Aの周囲を囲む位置から後方に突出した包囲壁211Hを有している。包囲壁211Hは、左右対称形状をなし、上下両面と左右の両面とが平行になっていると共に、上下方向の中間部が段付き状に幅狭になっている。これにより、包囲壁211Hは、上下方向で、上段幅広部211A、中段幅狭部211B、下段幅広部211Cとに分かれている。そして、サイド始動入賞口40Aにおける上側の幅狭部分が中段幅狭部211Bから下段幅広部211Cの上端に亘る範囲の内側に配置され、サイド始動入賞口40Aにおける下側の幅広部分が下段幅広部211Cの内側に配置されている。また、包囲壁211Hは、中段幅狭部211Bの上下方向の中央から上方部分は、後方へ比較的大きく突出した第1フード部211Fになっている。また、中段幅狭部211Bのうち第1フード部211Fより下側部分の後端面は、円弧状に切り欠かれた軸受け部214,214になっている。さらに、下段幅広部211Cの下端部は、突片状に突出した中間壁部213になっていて、包囲壁211Hのうち中間壁部213との間は、後方への突出が比較的小さい接合凹部211Kになっている。なお、包囲壁211Hの下方には、中間壁部213の一部を共有した略角筒状のスイッチ前端収容筒部211Mが連設されている。
第2ハウジング構成体215は、前後方向に延び上下方向に偏平になった略角筒状の第2フード部215Kの下面に、その第2フード部215Kより幅狭でかつ前後に短い略角筒状のスイッチ後端収容筒部215Mを一体形成して備えると共に、第2フード部215Kの上面に門形突部216を一体形成して備えた構造になっている。また、それら門形突部216及びスイッチ後端収容筒部215Mは、第2フード部215Kの前後方向における中間部に配置されている。また、門形突部216の下端部の前面には、円弧状に切り欠かれた軸受け部210Yが形成されている。そして、第2ハウジング構成体215の門形突部216、第2フード部215K、スイッチ後端収容筒部215Mの各前端面が、第1ハウジング構成体211の第1フード部211F、接合凹部211K、スイッチ前端収容筒部211Mの後端面にそれぞれ接合した状態で、門形突部216の両側部に備えた1対の固定片217,217を、第1フード部211Fの両側部に備えた1対の固定用支柱212,212にビス止めして、第1と第2のハウジング構成体211,215が合体した状態に固定されている。
上記した接合凹部211Kと第2フード部215Kの接合により樹脂ハウジング210には舌片収容部215Aが形成されると共に、上記したスイッチ前端収容筒部211Mとスイッチ後端収容筒部215Mの接合により樹脂ハウジング210にはスイッチ収容部215Bが形成されている。また、第1と第2のハウジング構成体211,215同士を固定するためのビスを利用して、門形突部216の上面にはソレノイド270が固定され、これにより、第1フード部211Fの上面が塞がれて樹脂ハウジング210にプランジャ直動部屋215C(図10参照)が形成されている。
ソレノイド270は金属フレーム272の内側に励磁用コイル270Cを備えてなり、ソレノイド270における励磁用コイル270Cの中心には、所定のストロークで前後方向に直動するプランジャ274(図4参照。本発明の「直動部材」に相当する)が挿入されており、そのプランジャ274のうち励磁用コイル270Cから突出した先端部には、側方に張り出したフランジ部274F(図4参照)が形成されている。
プランジャ274には、プランジャ274と次述するシーソー部材250の一端部とを連結するための連結補助部材275が取り付けられている。連結補助部材275は、プランジャ274の外側に遊嵌されたリング部275Aからフランジ部274Fに向かって1対の円弧壁275B,275Bが突出した構造をなしている(図4参照)。そして、プランジャ274の外側に巻回された金属製の圧縮コイルバネ276が、連結補助部材275におけるリング部275Aとソレノイド270の前端面との間に突っ張り状態にして備えられ、連結補助部材275の円弧壁275B,275Bが圧縮コイルバネ276によってプランジャ274のフランジ部274Fに押し付けられている。リング部275Aと1対の円弧壁275B,275B及びプランジャ274のフランジ部274Fとで囲まれた部分は、矩形の陥没凹所277,277(図14参照。同図には一方の陥没凹所277のみが示されている)となっており、ここにシーソー部材250の上端部が連結されている。
なお、ソレノイド270は、励磁用コイル270Cの励磁により圧縮コイルバネ276に抗してプランジャ274を吸引する(図16の状態)。そして、励磁が停止されると圧縮コイルバネ276の付勢力によってプランジャ274がソレノイド270から突出する(図12,13の状態)。
シーソー部材250は、遊技板11と平行かつ水平な回動軸を中心に回動可能となっている。図9に示すように、シーソー部材250は、水平方向で対向した1対の連結アーム251,251の上端部間を連絡壁252で連結した門形構造をなしている。1対の連結アーム251,251のうち上端寄り部分の外側面からは、相反する方向に1対の回動軸部253,253が突出している。そして、これら回動軸部253,253が、前記した第2ハウジング構成体215の軸受け部210Y,210Yに受容され、第1と第2のハウジング構成体211,215の接合によって抜け止めされている。
シーソー部材250のうち、回動軸部253,253より上端側位置には、1対の上端連結凸部254,254が設けられている。1対の上端連結凸部254,254は、1対の連結アーム251,251の向かい合った内側面から互いに接近するように突出しており、円柱状をなしている。これら上端連結凸部254,254の先端部が、プランジャ274に備えられた陥没凹所277,277に凹凸係合している。これにより、プランジャ274の前後方向への直動に連動してシーソー部材250が回動軸部253,253を中心にして回動可能となっている(図17〜図20参照)。
図14(B)に示すように、シーソー部材250の連絡壁252は、上端連結凸部254,254及び回動軸部253,253より前側に設けられている。そして、シーソー部材250は、回動軸部253,253より前方に配された連絡壁252が錘となって、シーソー部材250の上端部が遊技機前方に向かって回動する方向(図14における反時計回り方向)に回動付勢されている。また、連絡壁252の後面254Mの下辺には、プランジャ274側(後方)に向かって僅かに突出した三角突条257が設けられている。
シーソー部材250における1対の連結アーム251,251のうち、回動軸部253,253を挟んで上端連結凸部254,254とは反対側の下端部には、1対の下端連結凸部255,255が設けられている(図9参照)。1対の下端連結凸部255,255は、1対の連結アーム251,251の外側面から側方に突出して回動軸部253,253と平行になっている。
下端連結凸部255,255には、ストッパ凹部258,258が形成されている。ストッパ凹部258,258は、例えば、下端連結凸部255を構成する円柱体の外周面に陥没形成されており、円柱体の軸方向に沿って延びた断面L字形の溝形構造になっている。具体的には、図22に示すように、ストッパ凹部258は、互いに交差した第1平面M1と第2平面M2とで構成されている。第1平面M1は、回動軸部253から下端連結凸部255に向かって延びる方向と直交し、第1平面M1の中心と回動軸部253の中心とを結ぶ直線が第1平面M1とほぼ直交している。また、第2平面M2は、第1平面M1と直交し、遊技機後方側を向いている。そして、これら下端連結凸部255,255によって、シーソー部材250と後述する可動舌片230との間が連結している。
回動扉220は、シーソー部材250と同様に、遊技板11と平行かつ水平な回動軸を中心に回動可能となっている。図23に示すように、回動扉220は、水平方向で対向した1対の側部壁221,221の間を、サイド始動入賞口40Aを開閉するシャッター部222で連絡してなる。1対の対向壁221,221の外側面からは、相反する方向に1対の回動軸部223,223が突出している。そして、これら回動軸部223,223が、前記した第2ハウジング構成体215の軸受け部214,214に受容され、第1と第2のハウジング構成体211,215の接合によって抜け止めされている。
図17に示すように、シャッター部222は、回動軸部223,223と直交する断面が略「く」の字に湾曲し、回動扉220がサイド始動入賞口40Aを閉鎖した状態のときに前側に位置して略鉛直に起立する扉主体壁222Aと、この状態で扉主体壁222の上端部から後方に向かって延びる入賞補助壁222Bとからなっている。扉主体壁222Aは、遊技球の噛み込みを防止するために断面V字形になっている。また、扉主体壁222Aは、回動軸部223,223から離れて位置し、回動扉220が開放した状態から閉じた状態へと回動するにつれて、略水平な状態から前方に回動して略鉛直に起立した状態になる(図13、図16参照)。入賞補助壁222Bは、回動扉220が開放した状態で、サイド始動入賞口40Aの奥側へ向かって下るように傾斜している。
また、シャッター部222の幅はサイド始動入賞口40Aの横幅よりも若干狭くなっている一方、1対の側部壁221,221の幅はサイド始動入賞口40Aの横幅よりも広くなっている(図11参照)。そして、回動扉220が完全に閉じた状態では、側部壁221の前面がサイド始動入賞口40Aの側縁部と当接して、回動扉220がさらにサイド始動入賞口40Aを閉鎖する側へ回動するのを防いでいる。
1対の側部壁221,221のうち、回動軸部223,223を挟んでシャッター部222とは反対側にはそれぞれ扉回動突部224,224が設けられている。また、側部壁221,221には、回動扉220が完全に開放した開放端位置にあるときに扉回動突部224の後方に位置すると共に下方に突出した位置決め当接部225,225(図16参照。同図には一方のみが示されている)が形成されている。
樹脂ハウジング210の上記したスイッチ収容部215Bには、検出センサ280が収容されている。検出センサ280は、図3に示すように、偏平な直方体状をなし、その後端部には上下方向に遊技球通過孔281が貫通形成されている。その遊技球通過孔281に対応してスイッチ収容部215Bの上下の両面には、貫通孔が形成されていて、舌片収容部215Aに進入した遊技球が遊技球通過孔281を通過してスイッチ収容部215Bの下方に移動するようになっている。なお、スイッチ収容部215Bの下方には、遊技球を取り込んで遊技場の球循環システムに案内する図示しないダクトが備えられている。
樹脂ハウジング210の舌片収容部215Aには、可動舌片230に収容されている。図5に示すように、可動舌片230は、前後方向に対して横幅方向が短くかつ上下方向に薄くなった扁平構造をなし、舌片収容部215Aの内面に摺接しながら前後にスライドするように支持されている。
図7に示すように、可動舌片230は上方から見ると、左右対称な形状をなし、その前端部(図7における下側端部)には、全体より段付き状に幅狭になった出没突片部240が備えられている。そして、出没突片部240は、遊技球の直径より若干幅広で、サイド始動入賞口40Aの下側幅広部分に挿通可能な幅になっている。
出没突片部240の上面のうち、横幅方向の両側部には、両側方に向かって下るように傾斜した1対の外下り傾斜面240S,240Sが形成されている(図6参照)。また、出没突片部240のうち1対の外下り傾斜面240S、240Sの間には、中央に向かうに従って下るように極緩やかに傾斜すると共に後方に向かって下るように緩やかに傾斜した引き込み傾斜面240Hが形成されている(図6,8参照)。さらに、出没突片部240の上面には、引き込み傾斜面240Hの後端から後方に向かって比較的急峻に下っている誘導傾斜面240Yが形成されている。
図7に示すように、可動舌片230は上方から見た場合の出没突片部240より後側部分は、略四角形のベース部232の後端部における幅方向の中央からは台形突部231Dを後方に突出した形状になっている。そして、ベース部231の幅方向の中央には、前端位置から後端位置に亘って球通過長孔238が上下に貫通形成されている。球通過長孔238は、遊技球が1つ丁度通過可能でかつ出没突片部240の幅より若干小さい幅になっている。また、球通過長孔238の前端部は半円形になって一部が出没突片部240の基端部まで達し、球通過長孔238の後端部は、台形突部231Dの底辺と平行になってベース部231の後端寄り位置に達している。
可動舌片230のうち出没突片部240の基端部からベース部231の前後方向に中間位置に亘った範囲には、球通過長孔238の両側縁部に沿って上下方向に延びた1対の扉駆動突壁233,233が突出形成されている。そして、ベース部231のうち扉駆動突壁233より後側部分全体が、扉駆動突壁233の後端部上面と面一の上面を有するように上下方向に厚くなった動力受部230Pになっている。
動力受部230Pのうち球通過長孔238を挟んで対向した対向内側面には、1対の連結凹部234,234が陥没形成されている。各連結凹部234は、下端側が窄んだ略三角形の干渉回避凹部235と、その干渉回避凹部235のうち球通過長孔238から離れた側の奥面に陥没形成されて上下方向に延びた係合溝部236とからなる。係合溝部236のうち前側に配置された前側摺接面236Aは、上下方向に真っ直ぐ延びている。係合溝部236のうち後側に配置された後側摺接面236Bは、上下方向の中間位置より下側部分が前方に張り出し、本発明に係るシーソー用ストッパ部237になっている。シーソー用ストッパ部237の上端のストッパ当接面237Sは、前側摺接面236Aに向かって下るように若干傾斜している(図8参照)となっている。
図5に示すように、各扉駆動突壁233は、前後方向の中間位置に中間陥没部233Kを備え、その中間陥没部233Kより前側が本発明に係る前側押圧突部241となり、中間陥没部233Kより後側が本発明に係る後側押圧突部242になっている。後側押圧突部242は動力受部230Pと同じ高さをなし、前側押圧突部241は、動力受部230Pより低くなっている。また、中間陥没部233Kの底面は、水平で平坦な中間陥没平坦面233Nになっている。そして、前側押圧突部241の後面は、本発明に係る閉塞押圧部241Kになっていて、中間陥没平坦面233Nから垂直に立ち上がっている。また、前側押圧突部241の上面は、本発明に係る扉用ストッパ部241Jになっていて、水平平坦になっている。一方、後側押圧突部242の前面は、本発明に係る開放押圧部242Zになっていて、これも中間陥没平坦面233Nから垂直に立ち上がっている。なお、前側押圧突部241の前面は、後面である閉塞押圧部241Kと平行になっていて途中からなだらかに前側に傾斜して、前述した外下り傾斜面240S,240Sの後端まで延びている。
可動舌片230における連結凹部234,234には、シーソー部材250の下端部が係合し、可動舌片230における扉駆動突壁233,233には、回動扉220の扉回動突部224,224がそれぞれ係合している。これにより、可動舌片230がシーソー部材250を介してソレノイド270から動力を受けて駆動され、その可動舌片230から回動扉220が動力を受けて駆動される。
最初に、シーソー部材250から可動舌片230への動力の伝達について説明する。可動舌片230の各連結凹部234,234のうち各干渉回避凹部235,235にシーソー部材250の各連結アーム251,251が受容されると共に、各連結凹部234,234の各係合溝部236,236に、各連結アーム251,251の下端連結凸部255,255が係合される。
ここで、ソレノイド270が、励磁されていない状態では、図17に示すようにプランジャ274が前方に突出して、このとき下端連結凸部255,255は、係合溝部236,236の下端部に位置している。このとき、可動舌片230は、直動可能範囲の後端位置(本発明に係る「後端退避位置」に相当する)に配置され、出没突片部240はサイド始動入賞口40Aの奥側に退避している。この状態からソレノイド270が励磁されてプランジャ274が後方に吸引されると、シーソー部材250が回動軸部253,253を中心に回動して、連結アーム251,251が前方に向かって回動し、これにより、下端連結凸部255,255が、前側摺接面236A,236Aに摺接しながらそれら前側摺接面236A,236Aを前方に押圧する。これにより、可動舌片230が遊技機前方に押し出されて、図18に示すように、出没突片部240がサイド始動入賞口40Aから遊技板11の前面側に突出する。そして、例えば、可動舌片230におけるベース部231の端面が、サイド始動入賞口40Aの開口縁に後面側から当接して、可動舌片230が本発明に係る「前端作動位置」に位置決めされて停止し、出没突片部240がサイド始動入賞口40Aから最大限に突出した状態になる(図19参照)。
可動舌片230が前端作動位置に配置された状態(図19の状態)で、ソレノイド270の励磁が停止されると、圧縮コイルバネ276によってプランジャ274が前方に突出する。すると、シーソー部材250の下端部が回動軸部253,253を中心にして遊技機後方に回動し、シーソー部材250の下端部が、回動軸部253,253より前方位置から後方位置まで移動する。このとき、下端連結凸部255,255が係合溝部236,236の後側摺接面236B,236Bと摺接して後方に押す。これにより、可動舌片230が、遊技機後方に引き込まれて、出没突片部240がサイド始動入賞口40Aの奥側に退避する(図20参照)。
詳細には、ソレノイド270の励磁が停止されて、シーソー部材250における連結アーム251,251の下端部が後方に向かって回動すると、図22(A)〜同図(D)への変化に示すように、最初に、下端連結凸部255に備えたストッパ凹部258の上側エッジ部E1(第1平面M1の後端縁)が、シーソー用ストッパ部237のストッパ当接面237Sに当接する(図22(A)参照)。そして、シーソー部材250の回動に伴って下端連結凸部255が後側摺接面236Bに摺接し、下端連結凸部255がシーソー部材250の回動軸部253,253よりも後方に位置したときに、ストッパ凹部258の下側エッジ部E2(第2平面M2の下端縁)が、後側摺接面236Bのうちシーソー用ストッパ部237より下側部分に当接して、係合溝部236,236の後側摺接面236B,236Bを後方に押す。これにより、圧縮コイルバネ276の弾発力によって可動舌片230を初期位置(後端退避位置)まで戻すことができる。
ところで、サイド始動入賞口40Aの奥部に退避している可動舌片230を、例えば、遊技機の隙間から挿入した針金等で遊技板11の前面に引っ張り出すという不正行為が行われた場合、以下のようになる。即ち、ソレノイド270からシーソー部材250に動力が伝達されず、可動舌片230からシーソー部材250の動力が伝達され、シーソー部材250の連結アーム251,251が係合溝部236における後側摺接面236Bによって前方に押されると、図22(D)から図22(C)の変化に示すように、下端連結凸部255,255の各ストッパ凹部258,258における第1平面M1と、シーソー用ストッパ部237のストッパ当接面237Sとが面当接する。この状態から、さらに可動舌片230を前方に引っ張ると、その引っ張る力が、段差部237のストッパ当接面237Sに直交する上向きの力F1となって、第1平面M1の中心と回動軸部253の中心とを結ぶ方向とほぼ平行な方向、即ち、ストッパ凹部258の回動方向とほぼ直交する方向を向く。これにより、シーソー部材250の回動が規制され、可動舌片230を手前に引っ張って出没突片部240をサイド始動入賞口40Aの前方に突出させることが不可能となる。また、仮に、上向きの力F1によってシーソー部材250が斜め上方に若干持ち上げられても、シーソー部材250の連絡壁252に形成された三角突条257が、プランジャ274のフランジ部274Fと係合する。これにより、シーソー部材250の回動が、より確実に禁止される。
次に、可動舌片230から回動扉220への動力の伝達について説明する。可動舌片230の扉駆動突壁233,233には、回動扉220の扉回動突部224,224がそれぞれ係合して、これにより、回動扉220が可動舌片230から動力を受けて回動する。具体的には、可動舌片230が後端退避位置に配置され、出没突片部240全体がサイド始動入賞口40Aの奥側に退避している状態では、扉回動突部224は、前側押圧突部241における扉用ストッパ部241Jの上方に配置されている(図17の状態)。このとき、回動扉220の回動軸部223は、扉回動突部224より斜め前方に位置している。このとき、扉回動突部224の下端部と後側押圧突部242の開放押圧部242Zとの間に、本発明に係る第1の空間S1が形成される。
そして、可動舌片230が後端退避位置から前進すると、図17〜図19への変化に示すように、前側押圧突部241が前方へ移動して、扉回動突部224の下端部と前側押圧突部241の扉用ストッパ部241Jとが上下方向で対向しなくなると共に、扉回動突部224の下端部が中間陥没平坦面233Nと上下方向で対向してその中間陥没平坦面233Nとの間には、扉回動突部224の回動空間が確保される。
そして、可動舌片230がさらに前方に向かって移動すると、扉回動突部224の下端部は、前記した第1の空間S1を移動し、この間、可動舌片230は前進するが回動扉220が停止した状態に維持される。そして、図18に示すように、可動舌片230の出没突片部240がサイド始動入賞口40Aから所定量だけ突出したときに、扉回動突部224の下端部が後側押圧突部242の前面242Zに当接する。そして、さらに可動舌片230が前進することで、回動扉220の扉主体壁222Aが持ち上げられ、サイド始動入賞口40Aが開放されていき(図18、図19参照)、可動舌片230が前端作動位置に到達したときに回動扉220が全開状態になって、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞可能になる。より詳細には、回動扉220は、後側押圧突部242に押されて一定角度回転すると、自重により開放端位置へ向けて回動する。すなわち、回動扉220は、出没突片部240がサイド始動入賞口40Aから約半分程度突出したときに、回動動作を開始し、出没突片部240が約半分程度突出してから完全に突出するまでの比較的短期間の間に、サイド始動入賞口40Aが全閉状態から全開状態になる。このように本実施形態では、可動舌片230が前進を開始して途中までは回動扉220が停止していて、途中から回動扉220が開き始めるという、2ステップの動作で前面開放入賞口40Aが開放される。そして、サイド始動入賞口40Aから突出した出没突片部240の上面に遊技球が落下したとき、その遊技球が出没突片部240に案内されてサイド始動入賞口40Aへと入賞し、入賞した遊技球は、検出スイッチ280(図15参照)によって検出される。
また、回動扉220が完全に開放した状態では、図19に示すように、側部壁221の位置決め当接部225が後側押圧突部242の上面と当接し、回動扉220が開放端位置に位置決めされる。これにより、回動扉220のがたつきが規制される。また、この状態で、扉回動突部224の下端部と後側押圧突部242の開放押圧部242Zとの間には、本発明に係る第2の空間S2が形成される。
また、可動舌片230が前端作動位置から後退すると、図19〜図20への変化に示すように、前側押圧突部241が後方へ移動する。このとき、扉回動突部224の下端部は、第2の空間S2内を前側押圧突部241に向かって相対的に移動する。これにより、可動舌片230における出没突片部240の一部が前面開放入賞口40A内に移動する(扉回動突部224が開放押圧部242Zに当接した状態から閉塞押圧部241Kに当接するまで第2の空間S2内を移動する)間は、回動扉220は開いた状態に維持される。そして、可動舌片230が所定量(扉回動突部224が開放押圧部242Zに当接した状態から閉塞押圧部241Kに当接するまで第2の空間S2内を移動する距離)だけ前面開放入賞口40A内に移動したときに、前側押圧突部241の閉塞押圧部241Kが扉回動突部224の下端部と当接する。このとき、可動舌片230の出没突片部240は、サイド始動入賞口40A内に約半分程度収容されている。そして、さらに可動舌片230が後退すると、その可動舌片230の後退に伴って回動扉220が閉じるように動作して、出没突片部240が完全に退避した時点で、回動扉220がサイド始動入賞口40Aを完全に閉鎖して停止し、そのサイド始動入賞口40Aの奥側で可動舌片230がさらに後退して扉回動突部224の下端部が扉用ストッパ部241Jと上下方向で対向した初期状態に戻る。このように、本実施形態では、可動舌片230が後退を開始して途中までは回動扉220が停止していて、途中から回動扉220が閉じ始めるという2ステップの動作で前面開放入賞口40Aが閉じられる。
ところで、サイド始動入賞口40Aが閉塞された状態(図17の状態)で、例えば、針金等で回動扉220をこじ開けようとすると、扉回動突部224が開放する側に回動して、前側押圧突部241の扉用ストッパ部241Jと上下方向で当接する。これにより、回動扉220の不正な開放が禁止される。ここで、扉回動突部224が前側押圧突部241の扉用ストッパ部241Jを押す力の向きは上下方向になっていて、可動舌片230の可動方向(前後方向)と直交しているので、回動扉220に不正な外力が加えられたときに、可動舌片230の扉用ストッパ部241Jは、可動方向に動かされずに、回動扉220の不正な開放を確実に防止することができる。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。操作ノブ28を操作して複数の遊技球を、順次、遊技領域R1に打ち込むと、それら遊技球の一部は遊技領域R1のうち表示枠体23の上方領域から左側の側方領域を流下する。そして、それら遊技球は下方へと流下する。そして、遊技球が中央始動入賞口14や一般入賞口20,21に入賞すると、賞球が上皿27Aに払い出される。また、中央始動入賞口14に入賞すると、中央可動扉15Tを開くか否かの抽選(当否判定)が行われ、その抽選結果が当たりであると、中央可動扉15Tが開き、表示枠体23の下方領域を流下する遊技球の多くが中央大入賞口15に入賞可能となる。
また、遊技領域R1に打ち込まれた遊技球の一部は、表示枠体23の上部右側部分とガイドレール12との間の狭い領域を1球ずつ通過して、表示枠体23の側方領域の上端部に到る。そして、関所部R2を通過して表示枠体23の側方領域を遊技球が1球ずつ流下する。そして、表示枠体23の右側の側方領域の上端部では、まず、遊技球が、始動ゲート18の内側を通過するか否かに分かれる。ここで、始動ゲート18の内側を遊技球が通過すると、サイド始動入賞口40Aに入賞可能とするか否かの抽選が行われ、その抽選結果が当たりであれば、所定期間(例えば、通常遊技状態では0.088秒間を1回、時短遊技状態では1.7秒を3回)に亘ってサイド始動入賞口40Aへの入賞が可能になる。そして、サイド始動入賞口40Aに入賞すると、サイドメイン可動扉37Tを開くか、中央可動扉15Tを開くか否かの抽選を行う。そして、サイドメイン可動扉37Tが開き透明ケース38の継続入賞口に入球してから中央可動扉15Tが開いたり、中央可動扉15Tが抽選により直接開くと、中央大入賞口15への大量の遊技球の入球が可能になり、多くの賞球を得ることができる。
ここで、サイド始動入賞口40Aに入賞可能とするか否かの抽選結果が当たりである場合には、可動舌片230がサイド始動入賞口40Aの前方に前進して遊技球をサイド始動入賞口40Aへ案内し、サイド始動入賞口40Aを開放する回動扉220が開く。このように、本実施形態では、サイド始動入賞口40Aを開放する回動扉220とは別個の可動舌片230が遊技球をサイド始動入賞口40Aへ案内するという従来にはない動作で遊技球を入球させることができ、遊技の趣向性を高めることができる。また、サイド始動入賞口40Aの開放が、可動舌片230が前進して、その前進の途中から回動扉220が開き始めるという2ステップの動作で行われるので、両方の動作に興味を持たせることができる。しかも、本実施形態の構成によれば、可動舌片230が遊技球を受け止め可能になるまでは遊技球の入賞を防ぐことができる。さらに、出没突片部240の側部に遊技球が受け止められた場合には、その遊技球は外側にはじかれてサイド始動入賞口40Aに入球しないが、出没突片部240中間部に遊技球が受け止められた場合には、遊技球は出没突片部240の幅方向の中央に集められてサイド始動入賞口40Aの奥側へ案内されるので、出没突片部240のどの位置で遊技球が受け止められるかについて遊技者に興味を持たせることができる。
また、可動舌片230が突出してから所定期間が経過すると、可動舌片230が後退してサイド始動入賞口40A内にある程度収容された後、回動扉220が閉まってサイド始動入賞口40Aへの入球が規制される。このように、本実施形態では、サイド始動入賞口40Aの閉塞が従来にはない新規な動作で行われるので、新鮮味を遊技者に与えて、趣向性を高めることができる。ここで仮に、回動扉220の扉主体壁222Aが開放端位置から鉛直下方に移動して閉まると、可動舌片230が後退する途中で出没突片部240に受け止められた遊技球が扉主体壁222Aによって外側にはじかれる可能性がある。しかしながら、本実施形態では、扉主体壁222Aが回動軸部223を中心にしてサイド始動入賞口40Aの奥側に遊技球を掻き込むように回動するので、遊技球を入賞させ易くして遊技者を喜ばせることができる。
ところで、このパチンコ遊技機10では、サイド始動入賞口40Aが閉まった状態(図17参照)で、回動扉220を不正にこじ開けて、その状態で遊技を行ってサイド始動入賞口40Aに遊技球を入球させ、賞球を取得するという不正行為が行われる可能性がある。しかしながら、本実施形態では、前述の如く、サイド始動入賞口40Aが閉まっているとき、扉回動突部224の回動が扉用ストッパ部241Jによって規制されるので、このような不正行為が防がれる。しかも、扉回動突部224を回動扉220の両側部に、扉用ストッパ部241Jを可動舌片230の両側部に、それぞれ対にして配置したので、それら扉回動突部224、扉用ストッパ部241Jを1組だけ設けた場合に比べて負荷が分散されて変形が防がれる。
また、可動舌片230を不正に引っ張り出して、その状態で遊技を行ってサイド始動入賞口40Aに遊技球を入球させて、賞球を取得するという不正行為が行われる可能性もあるが、本実施形態では、可動舌片230を不正に引っ張ってもシーソー用ストッパ部237がシーソー部材250の回動を規制するので、このような不正行為をも防ぐことができる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、サイド始動入賞口40Aを開閉する回動扉220ではなく、可動舌片230を案内にして遊技球をサイド始動入賞口40Aに取り込むという新鮮な動作を経て、遊技球の入賞が行われるので、遊技の趣向性を高めることができる。しかも、サイド始動入賞口40Aが閉塞した状態で不正に回動扉220を開けようとしても、扉用ストッパ部241Jが回動扉220の開動作を規制するので、回動扉220の不正な開放を防止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)図25に示すように、可動舌片230Vの側部壁233Vに前後方向の中間部で底面が段突き状になった突部受容凹部290を陥没形成し、その突部受容凹部290に扉回動突部224が受容されるようにしてもよい。この場合、突部受容凹部290の後側の内側面が開放押圧部292Kに、底面の段付き部分が閉塞押圧部291Zに、底面のうち段突き部分より前側が扉用ストッパ部291Jになっている。
(2)図26に示すように、可動舌片230の側壁部233Wを横方向に貫通する断面L字形状の係止孔295を設け、回動扉220の側部壁221Wから外側に向かって側方に張り出した扉回動突部224Wが係止孔295に遊嵌されるようにしてもよい。
(3)前記実施形態では、前側押圧突部241と後側押圧突部242とが備えられていたが、前側押圧突部241だけが備えられていてもよい。この場合であっても、趣向性を高めることができ、回動扉220の不正な開放を防ぐことができる。
(4)前記実施形態では、回動扉220が、直動する可動舌片230に直接押されて回動する構成であったが、回動扉220と可動舌片230との間に、例えば、ギアを設け、回動扉220がギアを介して回動する構成であってもよい。
(5)前記実施形態では、可動舌片230を進退させる駆動源と、回動扉220を回動させる駆動源とを共通のソレノイド270で兼用させていたが、別個の駆動源を備えた構成であってもよい。なお、この場合に比べて、前記実施形態の方がコストダウンを図ることができる。
(6)前記実施形態では、回動扉220が閉まり始めるタイミングが、可動舌片230の出没突片部240がサイド始動入賞口40A内に完全に収容される前であったが、出没突片部240がサイド始動入賞口40Aの奥側に完全に退避した時或いは退避した後であってもよい。この構成によれば、可動舌片230に受け止められた遊技球と回動扉220の扉主体壁222Aの先端との噛み込みを防ぐことができる。なお、このような構成は、閉塞押圧部241Kを前記実施形態よりも前側に配置したり、扉回動突部224の先端部を円弧状に形成して閉塞押圧部241Kとの当接を遅らせることで実現することができる。
10 パチンコ遊技機
11 遊技板
40 遊技球導入孔
40A サイド始動入賞口(前面開放入賞口)
200 入賞機構ユニット
220 回動扉
222 シャッター部
221,221W 側部壁
222A 扉主体壁
222B 入賞補助壁
224,224W 扉回動突部
225 位置決め当接部
230,230V,230W 可動舌片
236A 前側摺接面
236B 後側摺接面
237 シーソー用ストッパ部
240 出没突片部
240S 外下り傾斜面
240H 引き込み傾斜面
241 前側押圧突部
241J,291J 扉用ストッパ部
241K,291K 閉塞押圧部
242 後側押圧突部
242Z,292Z 開放押圧部
250 シーソー部材
258 ストッパ凹部
270 ソレノイド(直動駆動源)
274 プランジャ(直動部材)
S1 第1の空間
S2 第2の空間

Claims (14)

  1. 遊技球が流下する遊技板の前面に開放した前面開放入賞口と、
    前記前面開放入賞口を前端部に備えた遊技球導入孔と、
    突片状をなして、前記遊技球導入孔の下端部で前後方向に直動して前端作動位置と後端退避位置との間を往復動し、前記前端作動位置に配置されたときには、前記前面開放入賞口から前方に突出して、前記遊技板の前面を流下する遊技球を受け止めて前記遊技球導入孔内に取り込み可能になる一方、前記後端退避位置に配置されたときには、前記前面開放入賞口の奥側に退避して、その前面開放入賞口の前を遊技球が素通り可能な状態にする可動舌片と、
    前記可動舌片を直動させるための駆動装置と、
    前記遊技球導入孔内で前記可動舌片の上方に配置されて、前記遊技板の前面と平行かつ水平な回動軸を中心に回動し、前記可動舌片が前記後端退避位置に配置されたときに、前記前面開放入賞口を閉塞する閉塞端位置に位置する一方、前記可動舌片が前記前端作動位置に配置されたときに、前記前面開放入賞口を開放する開放端位置に位置するように前記可動舌片に対して連動する回動扉と、
    前記回動扉と一体に回動する扉回動突部と、
    前記可動舌片と一体に直動し、前記可動舌片が前記後端退避位置に配置されたときに、前記扉回動突部に対して上下方向で対向して、前記回動扉が前記開放端位置側に回動することを規制する一方、前記可動舌片が前記後端退避位置から前記前端作動位置に向かって移動する間に、前記扉回動突部に対して上下方向で対向する位置から外れて、前記回動扉が前記開放端位置側に回動することを許容する扉用ストッパ部とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記可動舌片と一体に直動し、前記閉塞端位置の前記回動扉における前記扉回動突部を、前記可動舌片が前記後端退避位置から前記前端作動位置に移動するときに後側から押圧して、前記回動扉を前記開放端位置へと回動させる開放押圧部と、
    前記可動舌片に一体に直動しかつ前記開放押圧部より前側に配置され、前記開放端位置の前記回動扉における前記扉回動突部を、前記可動舌片が前記前端作動位置から前記後端退避位置に移動するときに前側から押圧して、前記回動扉を前記閉塞端位置へと回動させる閉塞押圧部とを備え、
    前記扉用ストッパを前記可動舌片のうち前記閉塞押圧部より前側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記閉塞端位置の前記回動扉の前記扉回動突部と前記開放押圧部との間には、前記可動舌片が前進を開始して一部が前記前面開放入賞口から突出した前向き中間位置に到るまで、前記扉回動突部と前記開放押圧部とを当接させないための第1の空間が設けられ、前記可動舌片が前記前向き中間位置より前進したときに前記開放押圧部による前記扉回動突部の押圧が開始されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記開放端位置の前記回動扉における前記扉回動突部と前記閉塞押圧部との間には、前記可動舌片が後退を開始して前記可動舌片のうち前記前面開放入賞口から突出した部分の一部又は全体が前記前面開放入賞口内に移動した後向き中間位置に到るまで、前記扉回動突部と前記閉塞押圧部とを当接させないための第2の空間が設けられ、前記可動舌片が前記後向き中間位置より後退したときに前記閉塞押圧部による前記扉回動突部の押圧が開始されるようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記可動舌片の上面における側部には、上方に向かって突出した前側押圧突部と、前記前側押圧突部の後側に間隔を空けて配置されかつ前記前側押圧突部より高く突出した後側押圧突部とが備えられ、
    前記後側押圧突部の前面が前記開放押圧部をなし、
    前記前側押圧突部の後面が前記閉塞押圧部をなすと共に、前記前側押圧突部の上面が前記扉用ストッパ部をなしたことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記回動扉のうちその回動方向における前記扉回動突部の隣には、前記回動扉が前記開放端位置側に回動したときに前記後側押圧突部の上面に当接して前記回動扉を前記開放端位置に位置決めするための位置決め当接部が備えられていることを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記扉回動突部を、前記回動扉の両側部に対にして設けると共に、前記前側押圧突部及び前記後側押圧突部を、前記可動舌片の上面における両側部に対にして設けたことを特徴とする請求項5又は6に記載の弾球遊技機。
  8. 前記可動舌片の上面における両側部には、前記前側押圧突部より前側部分に、両側方に向かって下るように傾斜した1対の外下り傾斜面が形成されると共に、前記可動舌片の上面のうち前記1対の外下り傾斜面の間には、後方に向かって下るように傾斜した引き込み傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
  9. 前記引き込み傾斜面は、前記可動舌片の横幅方向の中央に向かって下るように傾斜していることを特徴とする請求項8に記載の弾球遊技機。
  10. 遊技球が前面を流下する遊技板を前後に貫通した遊技球導入孔と、
    前記遊技球導入孔の前端に設けられて、前記遊技板の前面に開放した前面開放入賞口と、
    突片状をなして、前記遊技球導入孔の下端部で前後方向に直動して前端作動位置と後端退避位置との間を往復動し、前記前端作動位置に配置されたときには、前記前面開放入賞口から前方に突出し、前記遊技板の前面を流下する遊技球を受け止めて前記遊技球導入孔内に取り込み可能な状態にする一方、前記後端退避位置に配置されたときには、前記前面開放入賞口の奥側に退避して、その前面開放入賞口の前を遊技球が素通り可能な状態にする可動舌片と、
    前記可動舌片を直動させるための駆動装置と、
    前記遊技球導入孔内で前記可動舌片の上方に配置されて、前記前面開放入賞口を開放する開放端位置と、前記前面開放入賞口を閉塞する閉塞端位置との間を回動する回動扉と、
    前記回動扉と一体に回動する扉回動突部と、
    前記可動舌片と一体に直動し、前記閉塞端位置の前記回動扉における前記扉回動突部を、前記可動舌片が前記後端退避位置から前記前端作動位置に移動するときに後側から押圧して、前記回動扉を前記開放端位置へと回動させる開放押圧部と、
    前記可動舌片と一体に直動しかつ前記開放押圧部より前側に配置され、前記開放端位置の前記回動扉における前記扉回動突部を、前記可動舌片が前記前端作動位置から前記後端退避位置に移動するときに前側から押圧して、前記回動扉を前記閉塞端位置へと回動させる閉塞押圧部とを備え、
    前記閉塞端位置の前記回動扉の前記扉回動突部と前記開放押圧部との間には、前記可動舌片が前進を開始して一部が前記前面開放入賞口から突出した前向き中間位置に到るまで、前記扉回動突部と前記開放押圧部とを当接させないための第1の空間が設けられ、前記可動舌片が前記前向き中間位置より前進したときに前記開放押圧部による前記扉回動突部の押圧が開始されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  11. 前記駆動装置には、直動駆動源と、
    前記遊技板の後面側に配置されて、前記直動駆動源によって前後方向に直動される直動部材と、
    前記遊技板の前面と平行かつ水平な回動軸を中心に回動し、一端部が前記直動部材に連結されると共に、前記回動軸を挟んで前記一端部とは反対側の他端部が前記可動舌片に連結され、前記直動部材の直動に伴い前記可動舌片を前記前端作動位置と前記後端退避位置との間で直動させるシーソー部材とが備えられ、
    前記直動部材がその直動ストロークの前端位置から弾球遊技機後方に移動したときに、前記シーソー部材の他端部が弾球遊技機前方に回動して前記可動舌片を前記後端退避位置から前記前端作動位置に向けて押し出す一方、
    前記直動部材がその直動ストロークの後端位置から弾球遊技機前方に移動したときに、前記シーソー部材の他端部が弾球遊技機後方に回動して前記可動舌片を前記前端作動位置から前記後端退避位置に向けて引き込むように構成され、
    前記可動舌片のうち、前記シーソー部材の他端部が弾球遊技機後方に回動した場合に、前記シーソー部材の他端部が押圧しかつ摺接する後側摺接面には、前記可動舌片が前記後端退避位置に位置する状態から、前記可動舌片が前記入賞口の前方に引っ張られた場合に、前記シーソー部材の他端部の摺接を禁止するシーソー用ストッパ部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  12. 前記回動扉は、回動に伴う重心移動により前記開放端位置及び前記閉塞端位置とに保持されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  13. 前記回動扉には、前記閉塞端位置で前記前面開放入賞口を介して前側に臨む扉主体壁と、前記扉主体壁の上端部から後方に直角曲げされた入賞補助壁と、前記扉主体壁と前記入賞補助壁との両側端部に直交して、それら前記扉主体壁及び前記入賞補助壁の内側空間を両側方から覆った1対の側部壁とが備えられ、
    前記扉主体壁の内面は、前記回動扉が前記開放端位置から前記閉塞端位置に移動する過程で前記可動舌片上の遊技球を前記前面開放入賞口の奥側に掻き込むことが可能な誘導面になっていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  14. 前記扉回動突部は、前記回動扉の前記側部壁を回転軸を挟んで前記扉主体壁と反対側に延長してなることを特徴とする請求項13に記載の弾球遊技機。
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