JP2008148843A - パチンコ機の大入賞口装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技球の入球に際して、開口状態変更部材に及ぼされる衝撃を軽減することが出来る、新規な構造のパチンコ機の大入賞口装置を提供することを、目的とする。
【解決手段】装置本体12内で変位可能に配設された開口状態変更部材48を装置本体12に形成された開口42から遊技盤96の表面側に突出しないようにすると共に、遊技領域100を流下してくる遊技球104の流下方向を装置本体12の開口42のほうへ変化させる誘導衝突面24が形成された案内部材22を装置本体12の開口前方に設けた。
【選択図】図1
【解決手段】装置本体12内で変位可能に配設された開口状態変更部材48を装置本体12に形成された開口42から遊技盤96の表面側に突出しないようにすると共に、遊技領域100を流下してくる遊技球104の流下方向を装置本体12の開口42のほうへ変化させる誘導衝突面24が形成された案内部材22を装置本体12の開口前方に設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、パチンコ機の大入賞口装置に関するものである。
従来から、始動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて変動表示が開始される複数の特別図柄が所定の図柄組み合わせで停止表示された場合に遊技球の入球が可能となって遊技者に有利な状態となる一方、それ以外の場合には、遊技球の入球が不能とされて遊技者に不利な状態となる大入賞口装置を遊技盤に設けたパチンコ機が知られている。
この種のパチンコ機の大入賞口装置においては、特許文献1に記載されているように、入球口を覆蓋可能に配された扉状部材を駆動機構によって駆動変位せしめることにより、遊技球の入球が可能な状態と不能な状態とを選択的にとる構造が、一般的に採用されている。
ところで、特許文献1に記載の如き構造とされた大入賞口装置においては、前方に倒れるように駆動せしめられた扉状部材によって遊技盤面上を流下する遊技球を受けることにより、遊技球の流下方向を変化させて、遊技球を入球口に入球させるようになっていることから、遊技盤面上を流下する遊技球が衝突した際の衝撃によって、扉状部材が破損したり、駆動機構に悪影響が及ぼされたりするおそれがあった。
また、近年のパチンコ機においては、大型の液晶表示装置を採用する傾向にあることから、大型液晶表示装置の採用に伴う大入賞口装置の配設スペースの縮小を考慮して、特許文献2に記載されているように、駆動機構によって駆動変位せしめられる開口状態変更部材を入球口内に配設し、開口状態変更部材を入球口から突出させることによって遊技盤面上を流下する遊技球が入球口に入球可能な状態となるようにする一方、開口状態変更部材を入球口から突出させないようにすることで遊技盤面上を流下する遊技球が入球口に入球不能となるようにした特別可能入賞装置が提案されている。
しかしながら、特許文献2に記載の大入賞口装置においても、入球口から突出せしめられた開口状態変更部材によって遊技盤面上を流下する遊技球を受けることにより、遊技球の流下方向を変化させて、遊技球を入球口に入球させるようになっていることから、特許文献1に記載の如き大入賞口装置と同様に、遊技球の衝突時の衝撃によって開口状態変更部材が破損したり、駆動機構に悪影響が及ぼされるおそれがあった。
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、遊技球の入球に際して、開口状態変更部材に及ぼされる衝撃を軽減することが出来る、新規な構造のパチンコ機の大入賞口装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の大入賞口装置は、遊技盤の表面に形成された遊技領域を流下してくる遊技球を受け入れるための開口が形成されていると共に、該開口を通じて受け入れた遊技球を遊技盤の裏側に排出する排出口が形成されている装置本体を備えており、かかる装置本体に形成された開口から遊技盤の表面側に突出しないようにして装置本体内で変位可能に配設された開口状態変更部材を駆動機構によって駆動せしめて、開口を遊技球が通過可能な開放状態と通過不能な閉鎖状態の何れか一方にすると共に、遊技領域を流下してくる遊技球の流下方向を装置本体に形成された開口のほうへ変化させる誘導衝突面が形成された案内部材を、装置本体の開口の前方において装置本体との間に遊技球が通過可能な隙間が形成される位置に設けたことを、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされたパチンコ機の大入賞口装置においては、装置本体内で変位可能に配設された開口状態変更部材が装置本体に形成された開口から遊技盤の表面側に突出しないようにされていることから、遊技領域を流下する遊技球が開口状態変更部材に対して直接衝突しないようになっている。また、遊技領域を流下してくる遊技球の流下方向を装置本体の開口のほうへ変化させる誘導衝突面が形成された案内部材が装置本体の開口前方に設けられていることから、遊技領域を流下する遊技球は、装置本体の開口前方に設けられた案内部材の誘導衝突面に衝突して、その流下方向が装置本体の開口のほうへ変化せしめられると共に、その勢いが弱められてから装置本体の開口に入球するようになっている。
従って、本発明のパチンコ機の大入賞口装置においては、遊技領域を流下する遊技球が、開口状態変更部材に対して、直接衝突せずに、案内部材の誘導衝突面に衝突して勢いが弱められてから衝突するようになっていることから、開口状態変更部材に及ぼされる衝撃を有利に軽減することが可能となる。
なお、本発明において、遊技球が通過不能な状態とは、開口状態変更部材によって装置本体に形成された開口が覆蓋されている状態だけではなく、遊技球が通過出来ない程度の隙間が形成されている状態も含む。
また、本発明において、「装置本体の開口の前方に案内部材を位置せしめる」とは、装置本体に形成された開口を正面から見た場合に、かかる開口と重なる位置に対して、案内部材を位置せしめることをいう。
さらに、本発明においては、開口状態変更部材が一軸回りに回動可能に配されていることが望ましい。これにより、開口状態変更部材の駆動変位量が小さくても、装置本体に形成された開口を遊技球が通過可能な状態にすることを、有利に実現することが可能となる。
更にまた、本発明においては、開口状態変更部材に対して、排出口に向かって傾斜する案内面が形成されており、装置本体に形成された開口を通じて装置本体内に入ってきた遊技球がかかる案内面によって排出口へ案内されるようになっていることが望ましい。これにより、装置本体内に入ってきた遊技球を排出口へ導くことが有利に実現され得る。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1乃至5には、本発明の一実施形態としてのパチンコ機の大入賞口装置10が示されている。なお、以下の説明において、上下左右方向は、原則として、図1中の上下左右方向をいうものとする。
この大入賞口装置10は、装置本体12を備えており、かかる装置本体12は、第一構成部材14と第二構成部材16を含んで構成されている。
第一構成部材14は、ABS等の硬質の合成樹脂材料によって形成されており、全体として矩形筒体形状を呈している。また、第一構成部材14の一方の開口端部には、全周に亘って外方に突出する取付片18が一体形成されている。更に、第一構成部材14の一方の開口端面には、中心孔19の上方において、中心孔19の幅方向(図1中の左右方向)の全長に亘って延びる庇20が設けられている。
また、第一構成部材14の一方の開口端面から前方(図3における下方)へ離隔した位置には、案内部材22が配設されている。この案内部材22は、略一定の断面形状でストレートに延びており、全体として矩形ブロック形状を呈している。特に本実施形態の場合、案内部材22の長手方向寸法は、中心孔19の幅方向寸法と略同じとされている。なお、案内部材22は、ABS等の硬質の合成樹脂材料によって形成されている。
また、案内部材22は、中心孔19のほうへ行くに従って次第に高さ寸法が小さくなるようにされている。これにより、案内部材22の上面24は、中心孔19のほうへ下る傾斜面とされている。
さらに、案内部材22の長手方向両端には、それぞれ、幅方向外方へ突出する取付片26が一体形成されている。これら取付片26,26は、何れも、略一定の断面形状でストレートに延びるように形成されており、全体として矩形ブロック形状を呈している。また、本実施形態では、各取付片26は、案内部材22の長手方向外方に行くに従って次第に高さ寸法が小さくなるようにされている。これにより、各取付片26の上面は、案内部材22の長手方向において内側から外側へと下る傾斜面とされている。なお、本実施形態では、各取付片26の最大高さ寸法が、案内部材22の最大高さ寸法よりも大きくされている。
このような構造とされた案内部材22は、その長手方向両端に一体形成された一対の取付片26,26が、それぞれ、第一構成部材14の一方の開口端面に対して固定されることにより、第一構成部材14に対して取り付けられるようになっている。
そして、上述の如く案内部材22が第一構成部材14に取り付けられることによって、遊技球が通過可能な距離だけ中心孔19の一方の開口端から前方に離隔した位置に、案内部材22が位置せしめられるようになっている。換言すれば、装置本体12の前方において、案内部材22と装置本体12を構成する第一構成部材14との間には、遊技球が通過可能な隙間が形成されているのである。特に本実施形態では、中心孔19の開口方向での投影において、中心孔19の高さ方向中間部分に案内部材22が位置せしめられるようになっている。
一方、第二構成部材16は、第一構成部材14と同様に、ABS等の硬質の合成樹脂材料によって形成されており、全体として矩形筒体形状を呈している。また、第二構成部材16の一方の開口端部には、中心孔28の幅方向(図1中の左右方向)外方に突出する取付片30,30が一体形成されている。
更にまた、第二構成部材16の中心孔28内には、中心孔28を覆蓋するようにして、板部材32が配設されている。そこにおいて、本実施形態の板部材32は、一方の開口端側において、下端よりも上端が他方の開口端側に位置せしめられるようにして、中心孔28内に配設されている。即ち、本実施形態の場合、板部材32は、中心孔28の開口方向に直交するように配設されておらず、中心孔28の開口方向に対して直交する方向に傾斜した状態で配設されているのである。
また、板部材32には、長手方向(図1中の左右方向)中間部分において、板厚方向と略同じ方向に貫通する貫通穴34が形成されている。更にまた、板部材32には、貫通穴34の左右両側において、板厚方向に突出するガイド片36,38が設けられており、各ガイド片36,38の突出先端面は、板部材32の長手方向において外側から内側に行くに従って次第に板部材32に接近する傾斜面とされている。なお、本実施形態では、貫通穴34の右側に位置するガイド片38の突出先端面には段差が形成されており、かかる段差を挟んで貫通穴34側にある傾斜面のほうが、貫通穴34とは反対側にある傾斜面よりも板部材32側に位置せしめられている。
上述の如き構造とされた第一構成部材14と第二構成部材16は、第一構成部材14における他方の開口端面に対して第二構成部材16における一方の開口端面が重ね合わされた状態で、ビス止め固定されるようになっている。これにより、第一構成部材14によって側壁が構成されていると共に、第二構成部材16の中心孔28内に配設された板部材32によって奥壁40が構成されており、更に、奥壁40が位置するほうとは反対側において奥壁40と略同じ大きさの入口42が形成されている凹室44を備えた装置本体12が形成されるようになっている。
そこにおいて、奥壁40に突設されたガイド片36,38は、上述の如く形成された凹室44の入口42から外側に突出しないようにして、凹室44内に位置せしめられている。
また、奥壁40の裏側には、従来から公知の近接スイッチによって構成された検出スイッチ46が配設されている。そこにおいて、本実施形態では、第二構成部材16の中心孔28内に位置せしめられて、奥壁40の裏面に重ね合わせられた状態で、検出スイッチ46が配設されており、特に本実施形態では、検出スイッチ46の長手方向が、奥壁40の長手方向(図1中の左右方向)と一致するようになっている。即ち、本実施形態では、横向きに立てられた状態で、奥壁40の裏側に検出スイッチ46が配設されているのである。また、上述の如く奥壁40の裏面に重ね合わされた状態で検出スイッチ46が配設されていることにより、検出スイッチ46において厚さ方向に貫通するように形成されて、その内周面が検出スイッチ46の厚さ方向に対して略平行に延びている、遊技球が通過可能な検出用開口部47は、その内周面が凹室44の開口方向に対して傾斜する方向に延びるようになっている。
また、上述の如く形成された凹室44内には、開口状態変更部材としての可動部材48が配されている。この可動部材48は、ABS等の硬質の合成樹脂材料によって形成されており、全体として長手平板形状を呈する本体部50の幅方向一端側において本体部50の板面に交差する方向に突出する突出部52が本体部50の長手方向の全長に亘って一体形成された構造とされている。そこにおいて、本実施形態では、突出部52の突出方向と本体部50の板面との為す角度が鋭角となるようにして、突出部52が本体部50の幅方向一端側に突出形成されている。
また、本体部50の幅方向他端側には、その長手方向両端において、長手方向外方に突出する支持軸54,54が設けられている。更にまた、本体部50には、その幅方向他端側であって、且つ、長手方向一端側において、支持軸54の軸直角方向外方に向かって突出する操作片56が設けられており、かかる操作片56の突出端には、支持軸54の中心軸線に対して略平行に延びる操作突起58が設けられている。
このような構造とされた可動部材48は、凹室44の側壁の奥側部分に開口形成された凹部(図示せず)に対して支持軸54,54が嵌め入れられることにより、一軸回りに回動可能な状態で、凹室44内に配設されている。特に本実施形態では、突出部52が凹室44の底面に向かって突出するようにして、可動部材48が凹室44内で一軸回りに回動可能な状態で配設されている。これにより、後述する図13に示されているように、突出部52の先端が凹室44の底面に当接した状態であっても、本体部50の上面62(本体部50の両方の板面のうち突出部52が突出するほうとは反対側に位置するほうの板面)が奥壁40のほうへ下る傾斜面とされている。また、可動部材48において、突出部52の凹室入口側の側面(以下、凹室入口側側面64と称する)と本体部50の上面62によって形成された、凹室44の入口42付近に位置せしめられる角部(以下、凹室入口側角部66と称する)は、後述する図13に示されているように、突出部52の先端が凹室44の底面に当接した状態で、凹室44の入口42から外側に突出しないようになっている。更にまた、可動部材48の上面62の下流端は、図5に示されているように、突出部52の先端が凹室44の底面から離隔した位置において、貫通穴34の内周面と略同じ高さに位置せしめられている。
なお、本実施形態では、各支持軸54が嵌め入れられる凹部は、第一構成部材14の内周面と外周面と他方の開口端面に開口する切欠状凹所における他方の開口端面に開口する部分が第二構成部材16によって覆蓋されることによって形成されている。それ故、本実施形態では、第一構成部材14と第二構成部材16の取付状態が解除されない限り、支持軸54の凹部からの抜け出しが防止されるようになっている。
また、装置本体12の後方には、取付部材68を介して、駆動源としてのソレノイド70が取り付けられており、かかるソレノイド70のプランジャ72と可動部材48が、図6及び図7に示されているように、駆動力伝達部材74によって連結されるようになっている。この駆動力伝達部材74は、ABS等の硬質の合成樹脂材料によって形成されており、プランジャ72に連結される第一連結部78と可動部材48に連結される第二連結部82を備えている。そこにおいて、本実施形態では、第一連結部78は、全体として厚肉の平板形状を呈しており、その側面に開口する凹所76を備えている。また、第二連結部82は、全体として矩形平板形状とされており、第一連結部78の側面に開口形成された凹所76の開口方向に直交し、且つ、その板厚方向が凹所76の開口方向と同じになるようにして、第一連結部78に突設されている。
そして、第一連結部78において側面に開口形成された凹所76に対してプランジャ72を軸直角方向にスライド変位せしめてプランジャ72の先端を凹所76に収容位置せしめると共に、プランジャ72の本体部分を第一連結部78に形成された切欠84内に収容位置せしめることにより、第二連結部82がプランジャ72の軸方向に突出するようにして、プランジャ72と駆動力伝達部材74が連結されるようになっている。
また、第二連結部82において板厚方向に貫通形成された誘導孔80に対して操作突起58が挿通配置せしめられることにより、駆動力伝達部材74と可動部材48が連結されるようになっている。そこにおいて、第二連結部82に形成された誘導孔80の内周面には、第二連結部82の突出方向、即ち、プランジャ72の変位方向となるプランジャ72の軸方向に対して所定角度:αだけ傾斜して、プランジャ72が駆動変位せしめられた際に操作突起58を案内するガイド面86が形成されている。第二連結部82の突出方向(プランジャ72の変位方向)に対するガイド面86の傾斜角度:αは、好ましくは30度以下、より好ましくは10〜20度に設定されるようになっている。
このような構造とされた大入賞口装置10は、図8に示されているように、遊技盤88に取り付けられるようになっている。具体的には、図9に示されているように、遊技盤88を構成する遊技板90に形成された取付穴91に装置本体12が挿通配置された状態で、装置本体12を構成する第一構成部材14の取付片18が、遊技板90の表面に重ね合わされて、図示しないネジやピン等で四隅を固定されることにより、遊技板90に取り付けられるようになっている。これにより、装置本体12に形成された凹室44の入口42が遊技板90の表面側に開口することとなる。なお、遊技盤88には、大入賞口装置10の他に、液晶表示装置92や始動入賞装置94,多数の遊技釘96等が設けられており、これら大入賞口装置10や液晶表示装置92,始動入賞装置94,多数の遊技釘96等は、遊技板90の表面に突設されたレールセット98で囲まれることによって形成された遊技領域100内に位置せしめられている。
また、このように大入賞口装置10等が設けられた遊技盤88は、パチンコ機の中枠に取り付けられるようになっており、この状態で、大入賞口装置10等が位置せしめられている遊技領域100は、遊技盤88を覆うように配されたガラス枠によって保持されているガラス板102(図9参照)を通じて外部から視認出来るようになっている。
そして、中枠に突設された操作ハンドルに対して回動可能に組み付けられた操作レバーを遊技者が回動操作することによって遊技領域100へ向けて発射された遊技球は、遊技領域100に到達した後、遊技領域100を流下するようになっている。
そこにおいて、遊技領域100に設けられた大入賞口装置10は、通常、ソレノイド70への通電が行われていない状態とされている。この状態では、図6や図7に示されているように、操作突起58は、誘導孔80内において第二連結部82の基端側に位置せしめられている。これにより、図10に示されているように、可動部材48が凹室44の入口42から外側に突出しない状態で、可動部材48における突出部52の先端が凹室44の底面から離隔位置せしめられて、可動部材48の凹室入口側角部66と凹室44の天井面との離隔距離:Lが遊技球104の直径よりも小さくされるようになっている。その結果、ソレノイド70への通電が行われていない状態では、遊技球104の大入賞口装置10への入球が可動部材48によって阻止されるようになっている(図10参照)。
従って、図10に示されているように、遊技領域100を流下する遊技球104が凹室44の入口42前方に位置せしめられた案内部材22の上面24に衝突した後、凹室44の入口42に向かって移動してきたとしても、凹室44内には入れないようになっている。
一方、遊技領域100を流下する遊技球が始動入賞装置94に入球すると、液晶表示装置92において複数の特別図柄の変動表示が開始される。そして、所定時間が経過した後、液晶表示装置92において複数の特別図柄が予め定められた所定の図柄組み合わせで停止表示されると、所定の作動条件に従ってソレノイド70への通電が行われる。
そこにおいて、上述の如き構造とされた大入賞口装置10においては、ソレノイド70への通電が行われると、プランジャ72が引込作動せしめられるようになっている。これにより、誘導孔80内において第二連結部82の基端側に位置せしめられていた操作突起58が、誘導孔80の内周面に形成されたガイド面86によって案内されて、図11や図12に示されているように、誘導孔80内において第二連結部82の突出端側に位置せしめられるようになる。その結果、可動部材48が支持軸54回りで回動せしめられることとなり、図13に示されているように、可動部材48が凹室44の入口42から外側に突出しない状態で、可動部材48における突出部52の先端が凹室44の底面に当接せしめられて、可動部材48の凹室入口側角部66と凹室44の天井面との離隔距離:Lが遊技球104の直径よりも大きくされるようになっている。即ち、ソレノイド70への通電が行われている状態では、遊技球104の大入賞口装置10への入球が許容されるようになっているのである。
そして、図13に示されているように、遊技領域100を流下する遊技球104が、凹室44の入口42前方に位置せしめられた案内部材22の上面24に衝突すると、遊技球104は、その流下方向が変化せしめられて、凹室44の入口42に向かって移動し、凹室44の入口42から凹室44内に入るようになっている。
特に本実施形態では、上述の如く可動部材48の突出部52の先端が凹室44の底面に当接せしめられた状態で、案内部材22の上面24の下流端が可動部材48の凹室入口側角部66よりも上方に位置せしめられるようになっていることから、案内部材22の上面24に衝突した遊技球104を凹室44に入れることが有利に実現され得るようになっている。
また、このようにして凹室44内に入ってきた遊技球104は、ガイド片36,38の突出先端面に沿って可動部材48の上面62を転がり、奥壁40に形成された貫通穴34へと案内された後、貫通穴34を通じて遊技盤88の裏側に排出されるようになっている。そこにおいて、可動部材48の上面62の下流端は、貫通穴34の内周面と略同じ高さに位置せしめられており、それによって、遊技球104を貫通穴34から排出することが有利に実現されるようになっている。
なお、上述の説明から明らかなように、本実施形態では、凹室44の入口42によって開口が形成されており、貫通穴34によって排出口が形成されている。また、本実施形態では、可動部材48の凹室入口側角部66と凹室44の天井面との離隔距離:Lが遊技球104の直径よりも小さい状態が閉鎖状態とされている一方、かかる離隔距離:Lが遊技球104の直径よりも大きい状態が開放状態とされている。更に、本実施形態では、ソレノイド70と駆動力伝達部材74によって駆動機構が構成されている。更にまた、本実施形態では、案内部材22の上面24によって誘導傾斜面が形成されている。また、本実施形態では、可動部材48の上面62によって案内面が形成されている。
上述の如き構造とされた大入賞口装置10においては、可動部材48が凹室44内に収容位置せしめられていることから、遊技領域100を流下する遊技球104が可動部材48に直接衝突することがない。また、凹室44内に入ってくる遊技球104は、案内部材22の上面24に衝突して勢いが弱められている。それ故、遊技領域100を流下する遊技球104が凹室44に入る際に可動部材48に衝突しても、可動部材48に及ぼされる衝撃を軽減することが出来るようになっている。
また、本実施形態では、可動部材48が支持軸54回りで回動可能な状態で凹室44内に配設されていることから、可動部材48の駆動変位量が小さくても、遊技球104が入球可能な状態と入球不能な状態との切換を有利に実現することが可能となる。
さらに、本実施形態では、凹室44の入口42が閉鎖されている状態で可動部材48に遊技球104が衝突すると、可動部材48に対して凹室44の奥行方向に衝撃力が加わるようになっている。即ち、ソレノイド70と駆動力伝達部材74によって可動部材48が駆動変位せしめられる方向とは異なる方向に遊技球104の衝突に起因する衝撃力が加わるようになっている。それ故、駆動力伝達部材74やソレノイド70に対して衝撃が及ぼされ難いようにすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、可動部材48の上面62が貫通穴34が形成された奥壁40に向かって下る傾斜面とされていることから、凹室44内に入ってきた遊技球104を貫通穴34を通じて遊技盤88の裏側に排出することが有利に実現され得るようになっている。
更にまた、本実施形態では、操作突起58を案内するガイド面86が適当な傾斜角度:αで形成されていることから、ソレノイド70への通電が行われていない状態で、可動部材48の凹室入口側角部66を下げようとすると、操作突起58がガイド面86に及ぼす力の方向とガイド面86の傾斜角度:αとの関係で、操作突起58のガイド面86に沿った摺動が阻止されるようになっている。即ち、遊技球の入球が阻止された状態が維持されるようになっているのである。それ故、本実施形態では、ソレノイド70への通電が行われていない状態で凹室44内に遊技球を入れようとする不正行為を有利に防止することが可能となる。
また、本実施形態では、遊技球の入球が可能な状態と不能な状態との切り換えが、可動部材48の小さな駆動変位量で実現されるようになっていることから、遊技球の入球が可能な状態であるのか不能な状態であるのかを区別することが難しくなっている。従って、本実施形態では、遊技球の入球が可能な状態で液晶表示装置92における演出表示に遊技者の注意を惹きつける等することにより、演出効果の多様化を図ることが可能となる。
さらに、本実施形態では、案内部材22が装置本体12に設けられていることから、案内部材22の上面24と凹室44の入口42との位置関係を有利に設定することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、検出スイッチ46が奥壁40に重ね合わされるようにして配設されていることから、装置本体12、延いては、大入賞口装置10の高さ方向の寸法を小さくすることが可能となる。
特に本実施形態では、検出スイッチ46が横向きにされていることから、装置本体12、延いては、大入賞口装置10の高さ方向の寸法を一層小さくすることが可能となる。
加えて、本実施形態では、検出スイッチ46が凹室44の開口方向に直交する方向に対して傾斜して配設されていると共に、検出スイッチ46の検出用開口部47の内周面が検出スイッチ46の厚さ方向に対して略平行に延びていることから、検出用開口部47の内周面において遊技球が転動する部分が、装置本体12の前方から後方に向かって下る傾斜面となり、その結果、遊技球を遊技盤88の裏側に排出することが有利に実現され得ることとなる。
また、本実施形態では、凹室44の入口42前方において、案内部材22との間に遊技球が通過出来る隙間が形成されていることから、凹室44の入口42前方に案内部材22が設けられていることにより、遊技球が凹室44の入口42前方で停留してしまうことを有利に回避することが可能となる。
さらに、本実施形態では、凹室44の入口42の上方において、庇20が設けられていることから、遊技領域100を流下する遊技球を、庇20に衝突させて、案内部材22のほうへ誘導することが可能となる。それ故、遊技領域100を流下する遊技球が大入賞口装置10の前方をそのまま通過してしまわないようにすることが可能となる。
更にまた、本実施形態では、凹室44内に遊技球104が入ってくることが許容された状態で、可動部材48における突出部52の先端が凹室44の底面に当接していることから、凹室44内に入ってくる遊技球104が可動部材48に衝突しても、かかる遊技球104の衝突に起因して可動部材48が動いてしまうことを有利に回避することが可能となる。その結果、遊技球104の衝突に起因する衝撃が駆動力伝達部材74やソレノイド70に及ぼされ難いようにすることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、図14に示されているように、遊技盤88のほうへ行くに従って下る傾斜面が上面105に形成された案内部材106をガラス板102に設けるようにしても良い。なお、理解を容易にするために、図14においては、第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、第一の実施形態と同一の符号を付してある。
また、案内部材22の最大高さ寸法と取付片26の最大高さ寸法が同じであっても良い。
さらに、開口状態変更部材は、凹室44の入口42において上下方向に変位可能な棒状乃至は板状の部材であっても良い。例えば、開口状態変更部材としてロッドやバーのような棒状部材を、凹室44の入口42において、その軸方向(長手方向)両端で凹室44の上下方向に変位可能に支持した状態で配設するようにしても良い。この場合、例えば、開口状態変更部材(棒状部材)を凹室44の高さ方向の略中央に位置せしめることによって遊技球が凹室44内に入ってくることを阻止する一方、開口状態変更部材(棒状部材)を凹室44の底面乃至は天井面に対して当接せしめることによって遊技球が凹室44内に入ってくることを許容することとなる。また、開口状態変更部材(棒状部材)は、凹室44の開口方向から見た場合に上下方向に変位していれば良く、例えば、開口状態変更部材(棒状部材)をその中心軸線に対して平行に延びる回動中心軸線回りに回動させることにより、凹室44の開口方向から見た場合に上下方向に変位するようになっていても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:大入賞口装置,12:装置本体,22:案内部材,24:上面,34:貫通穴,42:入口,48:可動部材,70:ソレノイド,74:駆動力伝達部材,88:遊技盤,100:遊技領域
Claims (3)
- 遊技盤の表面に形成された遊技領域を流下してくる遊技球を受け入れるための開口が形成されていると共に、該開口を通じて受け入れた遊技球を該遊技盤の裏側に排出する排出口が形成されている装置本体と、
前記開口から前記遊技盤の表面側に突出しないようにして前記装置本体内で変位可能に配設されており、該開口を遊技球が通過可能な開放状態と通過不能な閉鎖状態とに選択的に変化させる開口状態変更部材と、
前記開口が前記開放状態と前記閉鎖状態との何れか一方となるように、前記開口状態変更部材を駆動変位せしめる駆動機構と、
前記開口の前方において前記装置本体との間に遊技球が通過可能な隙間が形成される位置に設けられて、前記遊技領域を流下してくる遊技球の流下方向を該開口のほうへ変化させる誘導衝突面が形成された案内部材と
を、備えていることを特徴とするパチンコ機の大入賞口装置。 - 前記開口状態変更部材が一軸回りに回動可能に配されている請求項1に記載のパチンコ機の大入賞口装置。
- 前記開口状態変更部材には、前記排出口に向かって傾斜しており、前記開口を通じて前記装置本体内に入ってきた遊技球を該排出口へと案内する案内面が形成されている請求項1に記載のパチンコ機の大入賞口装置。
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