JP2544287Y2 - パチンコ機の電動式入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の電動式入賞装置

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JP2544287Y2
JP2544287Y2 JP4021892U JP4021892U JP2544287Y2 JP 2544287 Y2 JP2544287 Y2 JP 2544287Y2 JP 4021892 U JP4021892 U JP 4021892U JP 4021892 U JP4021892 U JP 4021892U JP 2544287 Y2 JP2544287 Y2 JP 2544287Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パチンコ機の電動式
入賞装置に関し、更に詳しくは、遊技盤内に打出された
パチンコ球(遊技球とも言う)に係る入賞領域を、電気的
動力手段を利用して閉鎖状態と開放状態とに変化させ得
る電動式入賞装置に関する。
【0002】
【従来技術】パチンコ機の遊技盤に実施されるこの種の
電動式入賞装置では、遊技球用の入賞領域を構成する扉
状や羽根状等の開閉部材が、電磁ソレノイドや連繋部材
を含む開閉駆動制御機構等を利用して開閉動作される基
本構成を具備して、単に「電動役物(デンドウヤクモノ)」
とも称されている。そしてこの「電動役物」にあって、型
式上の区分の一つとして、入賞領域の入口サイズが大き
いものは、「大入賞装置」として取扱われており、その代
表例の一つとして、横長の大入賞口に対設された扉板状
の開閉部材が閉鎖と開放の状態に変化される形態で、一
般に「アタッカー形式」とも呼ばれている大型の電動役物
があり、広く利用されている。
【0003】ちなみに、この「アタッカー形式」の電動役
物については、その多くの場合にあって、当業分野にお
いて「第1種役物連続作動装置付きパチンコ遊技機」、
「第3種始動口付パチンコ遊技機」と称されている夫々の
パチンコ機に実施されている。そして夫々のパチンコ機
において、当該ゲーム内容に適応した遊技作動として、
特別遊技条件の成立または開成作動権利の発生およびこ
の間における作動条件の成立の前提にあって、開閉部材
に係る開放時間設定および大入賞口内への入賞球個数設
定の規定範囲内において、所定の開成作動を奏するよう
になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述した「アタッカー
形式」の電動役物(大入賞装置)については、現在に至っ
て使用されている多くのものが、図14に例示するよう
に、本体61中央に形成された横長の大入賞口62に対
する扉板63が、駆動制御機構64の作動により起立し
た通常の閉鎖状態から、前倒した開放状態に変化できる
ようになっており、そして開放した扉板63上に受けら
れた遊技球が大入賞口62に案内されて通入する。すな
わち、大入賞口62を開放する扉板63が、その開放状
態(前倒状態)において球受け部材と化して、遊技盤面の
各方向から落下してくる遊技球を受入れた際にセーフ球
とするようになっている。この種の電動役物では、毎回
の開放作動により、開放された扉板63が遊技盤面の各
方向から落下してくる遊技球を直接受ける。言換える
と、セーフ球とされるべき遊技球が扉板63に直接落下
する。
【0005】前記扉板63に遊技球が直接落下すると、
該扉板63はその都度衝撃を受けることとなり、扉板6
3の回転(開閉)支点の早期ガタ付き(開閉支持不良)を生
じたり、開閉駆動制御機構の連繋部とのガタ付き(連繋
不良)を来たす。この結果、毎回の開閉作動時における
開閉駆動制御機構の電磁ソレノイドの正常作動に対し
て、扉板63の円滑な開放、閉鎖が行ない得なくなる
(開閉不良)欠点があった。そして初期の開放不良時状態
では、セーフ球の入賞遅れ、ひいてはセーフ球の入賞数
の減少を来たすおそれがある。また、終了の閉鎖不良時
状態では、セーフ球の過剰入賞(規定数以上の入賞)等を
招く問題が指摘される。
【0006】
【考案の目的】本考案は、前述した電動式入賞装置に内
在する前記の課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、遊技盤前面の各方向から落下し
てくる遊技球を、本体前面(遊技盤前面)に位置する球受
け領域で直接受入れ得ることの前提にあって、開放作動
状態においては球受け領域内に受入れた遊技球を、本体
内側で開放状態に変化保持されている開閉球受け部材
が、セーフ球として内部へ通入案内させるようにして、
入賞する遊技球、すなわちセーフ球の落下衝撃を一切受
けないようになした電動式入賞装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため、本考案に係るパチン
コ機の電動式入賞装置は、遊技盤に装着される本体の前
側に形成されて遊技球を受入れ得る所定開口広さの球受
け領域と、この球受け領域の通入側内部に形成されて同
領域に入った遊技球を通入開口面域から通入して通出開
口面域から再び遊技盤の前面に通出させ得る遊回排出領
域と、遊回排出領域の通入開口面域より内側に開設され
て前記球受け領域に入った遊技球をセーフ球として通入
出し得るセーフ球通入出領域と、このセーフ球通入出領
域の入口の閉鎖および前記遊回排出領域の通入開口面域
の開放を含む通常の第1状態と、セーフ球通入出領域の
入口の開放および遊回排出領域の通入開口面域の閉鎖を
含む作動時の第2状態とに変化可能にされて、前記球受
け領域に入った遊技球をセーフ球として受入れてセーフ
球通入出領域へ案内し得る開閉球受け部材と、この開閉
球受け部材を前記第1状態から設定条件に基いて前記第
2状態に変動操作し得る電動手段を含む開閉駆動制御機
構とからなり、前記球受け領域に入った遊技球につい
て、前記開閉球受け部材が第1状態にある場合では、全
球を前記遊回排出領域で通入出処理し、開閉球受け部材
が第2状態にある場合では同部材で案内して前記セーフ
球通入出領域へ通入させ得るように設定したことを特徴
とする。
【0008】
【作用】前述した本考案の電動式入賞装置にあって、開
閉球受け部材が通常の第1状態にある場合では、セーフ
球通入出領域の入口が閉鎖されると共に、遊回排出領域
の通入開口面域が開放されているので、球受け領域に直
接受入れられた遊技球は、全て遊回排出領域に通入され
る。また開閉球受け部材が第2状態にある場合では、セ
ーフ球通入出領域の入口が開放されると共に、遊回排出
領域の通入開口面域が閉鎖され、球受け領域に直接受入
れられた遊技球は、開閉球受け部材により案内されて全
てセーフ球としてセーフ球通入出領域に通入される。
【0009】
【実施例】次に、本考案に係るパチンコ機の電動式入賞
装置につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しな
がら、以下詳細に説明する。
【0010】本実施例の電動式入賞装置は、「アタッカ
ー形式の電動役物(大入賞装置)」として、後述する実施
態様例で取上げる夫々のパチンコ機に好適に実施される
ものであり、装置全体の概要としては、図1〜図4に示
すように、後述の遊技盤Pに装着されてセーフ球通入領
域Bを開設した本体1と、この本体1の正面中央部に設
置されて遊技球用の球受け領域Aを形成した球受け部材
6と、本体1の前面に装着されて内側に遊技球用の遊回
排出領域Dを画成した前蓋部材10と、本体1の裏側に
設置されてセーフ球通出領域Cを画成した枠体12と、
セーフ球通入領域Bの入口を開閉する開閉球受け部材1
5および同部材15に係る開閉駆動制御機構21と、セ
ーフ球通出領域Cの出口側に配置されたセーフ球用の第
1、第2の検出スイッチ28,29および本体1の前面
両側に配設された一対の入賞具30とから構成されてい
る。
【0011】そこで本実施例の電動式入賞装置につい
て、前述した各構成部分毎に説明する。
【0012】(本体について) 前記本体1は、図1に示す如く、遊技盤P前面に取着さ
れる横長の取付基板2の裏側に、横長の箱部3が一体に
成形されており、そしてこの両者2,3間の所要面域に
遊回排出領域Dの主体となる遊回室4が前面開口して形
成される一方、箱部3の裏側に、セーフ球通入領域Bの
入口となる大入賞口5を形成した横長凹形の蓋板71が
取着されている。なお遊回室4は、少なくとも球1個分
に対する奥行(深さ)とされ、その底部は、左端および右
端から中央にかけて同様な下り傾斜にされて、中央部が
最も低くされている(図2参照)。また蓋板71は、遊回
室4の裏蓋兼用部材として機能する。
【0013】(球受け部材について) 前記球受け部材6は、球受け領域Aを画成する正面凹枠
形に成形されて本体1の前側中央部に位置されている。
これにより球受け領域Aが内側の大入賞口5に対して前
記遊回排出領域Dの通入開口面域、すなわち遊回室4の
開口上面9の開口幅の間隔をおいて整合されている。な
お同部材6は、上面および前面を開口してその球受け領
域Aが大入賞口5と同一の開口幅にされた場合を例示し
ているが、上面のみを開口して大入賞口5より大きくし
てもよい。
【0014】(前蓋部材について) 前記前蓋部材10は、図2に示す如く、前記本体1の遊
回室4の開口前面に合わせて取着されており、その中央
下部に遊回室4の中央下座部に位置する排出口11が開
口されている。これにより遊回室4の前後面が覆蓋され
て、前記開口上面9および排出口11を合わせて遊回排
出領域Dが画成されている。なおこの前蓋部材10は、
遊回排出領域D内の球の通入出状態を透視できる透明材
質より成形されると共に、前記球受け部材6と一体成形
された場合を例示している。また前蓋部材10の裏側
(遊回室4の内部側)には、図5に示す如く、裏側に所定
長さだけ突出するストッパ10aが形成され、該ストッ
パ10aは、前記開閉球受け部材15を第2状態で安定
的に保持するべく機能する
【0015】(枠体について) 前記枠体12は、前記本体1の蓋板71の裏側中央部に
取着されており、前記大入賞口5に整合連通された内部
室全体が、セーフ球通出領域Cとして画成されている。
そしてこの通出領域Cにおいては、図1および図4に示
すように、左側の第1通入出路13Lと右側の第2通入
出路13Rが区画されており、各路13L,13Rの底
板部分の所要部位に出口14,14が開口されている。
なお第1,第2の通入出路13L,13Rは、略同一スペ
ースにされて夫々の底板部が当該出口14に向けて適宜
下り傾斜とされている。図中の符号73は、枠体12の
前面中央部において、双方の出口14,14の上方に形
成されたセーフ球用の案内片を示す。
【0016】(開閉球受け部材について) 前記開閉球受け部材15は、図1に示す如く、横長帯板
状に成形された傾動扉板形式例のものであって、前記大
入賞口5内に位置されたもとで、部材の下縁部の左右両
端の支点軸75,75が、前記枠体12両側の軸支部に
支持されている。そしてこの球受け部材15は、起立状
態で大入賞口5を閉鎖すると共に、前記遊回排出領域D
の開口上面9を開口した通常の第1状態(図5)と、前倒
状態で開口上面9を閉鎖すると共に、大入賞口5を開放
する第2状態(図6)とに変化し得るようになっている。
また同部材15の一端(図示左端)に、扇形ギヤ状の連繋
片72が形成されている。なお、開閉球受け部材15に
ついては、板状部と支点軸75,75および連繋片72
を一体成形したり、または各部材を夫々別体として成形
して後付けするようにしてもよい。更に、連繋片72の
前側に、第2状態で受入れた遊技球(セーフ球)を、該連
繋片72に当接させることなく大入賞口5の中央部に向
けて案内する案内片(図示せず)を設けることが推奨され
る。
【0017】(駆動制御機構について) 前記駆動制御機構21は、図4に示す如く、前記枠体1
2の中央裏側に前後横向きに設置された電磁ソレノイド
22を駆動源として、そのロッド23前端が枠体12の
上部左右に横設支持された回動軸27に対して連繋具2
5を介して連繋されている。また、回動軸27の一端に
固着された扇形ギヤ状の連繋片74が、前記開閉球受け
部材15の連繋片72に連繋されている。そして、ソレ
ノイド22の作動前におけるロッド23の前出時に球受
け部材15が第1状態に保持され、ソレノイド22の作
動時におけるロッド23の後退時に球受け部材15が第
2状態に変化されるようになっている。なお実施例で
は、図6に示すように、開閉球受け部材15を前記前蓋
部材10に設けたストッパ10aに当接させることによ
り第2状態に保持するようにしているが、枠体12にお
ける連繋片74の回動軌跡に臨む所要位置にストッパを
設け、該ストッパにより連繋片74の回動を規制するこ
とにより開閉球受け部材15を第2状態に保持させるよ
うにしてもよい。
【0018】(第1、第2の検出スイッチについて) 前記検出スイッチ28,29は、前記枠体12における
第1、第2の通入出路13L,13Rの下底部に夫々着
脱可能に配置されて、個々の検出口28a,29aを、
当該出口14の下面に合わせて各セーフ球を検出し得る
ようになっている。なお各スイッチ28,29は球通過
検出形式のものを例示し、そして夫々が電動式入賞装置
自体に係る遊技条件、開成作動条件の設定内容に合わせ
て、例えばセーフ球のカウント検出用や特別セーフ球の
検出用等の用途、機能が適宜選定可能とされる。ちなみ
に各スイッチ28,29の検出口28a,29aは、当該
出口14に合わせたまま各通入出路13L,13Rの何
れの部位に配置してもよい。
【0019】(入賞具について) 前記入賞具30は、図2に示す如く、共に前記本体1の
前面に取着された装飾兼用のカバー31に入賞口32お
よび通路33が形成されると共に、通路33内にセーフ
球用の検出スイッチ34が着脱可能に組込まれており、
そして通路33下部が本体1の箱部3の両側に開口され
た各出口35に連通されている。但し夫々の入賞具30
は、当該のカバー31の内側と前記球受け部材6の左右
の各垂直壁との間に、球1個分以上の流通間隔Gをもっ
て配置されている。なおこの入賞具30は、検出スイッ
チ34の有無(着脱)の前提にあって、始動(作動)入賞具
または通常入賞具として、その用途、機能が選択可能と
される。また本体1の裏側に付設された夫々のランプ3
6の点灯時に、当該カバー31全体が照明されるように
なっている。
【0020】
【実施例の作用】前述のように構成された本実施例の電
動式入賞装置は、実施の対象とされるパチンコ機のゲー
ム内容によって遊技状態や開成作動態様が異なるが、基
本的には下記のような態様等を奏する。
【0021】すなわち先ず通常の開成作動前では、電磁
ソレノイド22が停止状態にあることから、図5に示す
如く、開閉球受け部材15は起立状態で大入賞口5を閉
鎖すると共に、前記遊回排出領域Dの開口上面9を開口
した第1状態に保持されている。このため遊技中におい
て、球受け領域Aを画成する球受け部材6に受けられた
全ての遊技球は、前記開口上面9から遊回室4内に通入
する。そしてこの遊回室4内を遊回(落下)して、最終的
には遊回室4の底面中央に導かれて排出口11から遊技
盤前面に排出される。
【0022】一方遊技中において、特別遊技状態の成立
や開成作動権利の発生および開成作動条件の成立があっ
た場合、これに基いて装置自体に開成作動が付与され
る。そこで前記電磁ソレノイド22が適時点から所定時
間に亘り通電励磁(作動)されることにより、図6に示す
如く、ロッド23の牽引に伴ない連繋具25を介して前
記開閉球受け部材15が下方前倒状態に変化されて、開
口上面9を閉鎖すると共に、大入賞口5を開放する第2
状態に保持される。このため前述のように球受け領域A
に受入れられた全ての遊技球は、開閉球受け部材15に
案内されて大入賞口5に通入する。この場合に、球受け
領域Aがセーフ球通入領域Bとなる。
【0023】そして前述のセーフ球については、開閉球
受け部材15に沿ってセーフ球通出領域C内に導入され
て、第1、第2の通入出路13L,13Rの何れかに入
り、当該の出口14,14から夫々の検出スイッチ28,
29の検出口28a,29aを通過する毎に検出され
て、遊技盤の裏側へ排出される。
【0024】このセーフ球通入出過程において、検出ス
イッチ28,29のカウント検出によるセーフ球の規定
個数の到達時点または電磁ソレノイド22の作動設定時
間の経過時点(タイムアップ)の何れか早い方の条件成立
時に開成作動が終了され、ソレノイド22の停止復帰に
伴ない、開閉球受け部材15が大入賞口5を閉鎖すると
共に開口上面9を開口する元の第1状態に復帰保持され
る。
【0025】前述した如く、セーフ球の大入賞口5の開
放および閉鎖を行なう開閉球受け部材15は、球受け領
域Aの内側に設けられているので、遊技盤の各方向から
落下する遊技球が直接落下することはなく、該球受け部
材15の開閉不良を未然に防止し得る。
【0026】(実施態様例) 前述した遊技状態や開成作動を奏する本実施例の電動式
入賞装置は、その代表的な実施態様として、図7に略示
する「第1種役物連続作動装置付きパチンコ遊技機」およ
び図8に略示する「第3種始動口付きパチンコ遊技機」に
おける夫々の遊技盤Pの所要部位に設置されて、夫々の
ゲーム内容に適応する所定作動条件設定がなされて好適
に実施される。但し夫々のパチンコ機については、基本
的な構成およびゲーム内容が在来のものと同様につき、
当該の遊技盤Pのみを例示し、電気的な制御技術等につ
いては本考案の要旨としないので、その説明は省略す
る。
【0027】そこで、先ず図7のパチンコ機での実施態
様について説明する。すなわちこの場合における本実施
例の入賞装置に係る設定条件として、電磁ソレノイド2
2の作動可能時間T秒、セーフ球の規定個数n個、開成
作動の継続可能回数N回、第1の検出スイッチ28がカ
ウント専用、第2の検出スイッチ29がカウントおよび
特定セーフ球の検出に基く継続条件成立用とされ、そし
て双方の入賞具30が第1種始動入賞口として利用され
る例とする。
【0028】この設定条件のもとで、当該パチンコ機で
は、遊技盤P内に打込まれた遊技球が各入賞具30に入
ることにより、検出スイッチ34の検出信号に基いて、
図柄表示装置(デジタル形式、液晶形式、回転ドラム形
式等を含む)41による図柄可変ゲームが展開されて同
装置41の図柄組合わせが判定される。これに基いて特
別遊技状態が成立された場合において、本実施例の入賞
装置では、前述のように開成作動条件が付与され、電磁
ソレノイド22の作動により開閉球受け部材15が大入
賞口5を開放すると共に開口上面9を閉鎖する第2状態
に変化される。そしてこの間において、遊技盤Pの各方
向から前記球受け部材6に落下することにより球受け領
域Aに受け入れられた全ての遊技球は、開閉球受け部材
15に案内されてセーフ球として大入賞口5に通入させ
ながら、各セーフ球を双方の検出スイッチ28,29で
カウント検出する。
【0029】そうして装置自体の遊技条件として、セー
フ球の規定個数のカウント検出と、電磁ソレノイド22
のタイムアップの何れか早い時点で開成作動が終了停止
されて、開閉球受け部材15により大入賞口5が閉鎖さ
れると共に、開口上面9が開口される第1状態に戻る。
また第2の検出スイッチ29により特定セーフ球(第2
通入出路13Rを通入出するセーフ球をいう)が検出さ
れたことに基いて、次回の開成作動が可能とされる継続
条件が成立される前提において、以下設定回までの開成
作動が継続可能とされる。
【0030】なお図7中において、符号42は入賞具3
0と同様な機能を持つ別の第1種始動口を示し、また符
号43は他の入賞具を示す。
【0031】次に、図8のパチンコ機での実施態様につ
いて説明する。すなわちこの場合における本実施例の入
賞装置に係る設定条件として、電磁ソレノイド22の作
動可能時間T1秒、セーフ球の規定個数n個、開成作動
の継続可能回数N回、第1、第2の検出スイッチ28,
29がカウント専用または一方のスイッチが省略(取外
しや検出不能)され、双方の入賞具30,30が開成作動
条件成立用の第3種始動入賞口として利用される例とす
る。
【0032】この設定条件のもとで、当該パチンコ機で
は、遊技盤P内に打込まれた遊技球が特定入賞口44に
入る過程で、特別装置(検出手段、図柄表示手段を含む)
45が作動されたことに基いて開成作動権利条件が発生
され、この権利発生(存続)中において別の遊技球が各入
賞具30,30に入って検出されることに基いて開成作
動条件が成立される。これにより本実施例の入賞装置で
は、前述のように開成作動が付与され、大入賞口5の開
放中において、球受け領域Aに入った全ての遊技球を、
開閉球受け部材15によりセーフ球として大入賞口5に
案内通入させながら、各セーフ球を検出スイッチ28,
29でカウント検出する。
【0033】そして装置自体の遊技状態条件として、セ
ーフ球の規定個数のカウント検出と、電磁ソレノイド2
2のタイムアップの何れか早い時点で開成作動が終了停
止されて大入賞口5が閉鎖される。そうして遊技球が各
入賞具30に再度入って検出されたことに基いて、次回
の開成作動条件が成立され、以下この条件成立毎におい
て設定回までの開成作動が継続可能とされる。
【0034】但しこの種のパチンコ機において、遊技盤
Pの所要他部所に図柄表示装置46および同装置46の
図柄判定に基いて開成作動される小型の電動役物47が
配置される一方、第3種始動入賞口(図示しない)が別途
配設された場合では、本実施例の入賞装置における双方
の入賞具30,30については、図柄表示装置46に対
する作動用入賞口として使用することが可能である。ま
た夫々の検出スイッチ28,29について、一方をカウ
ント専用、他方を第3種始動入賞口に入ったセーフ球検
出用として利用することも可能である。なお、図8中に
おいて符号48は他の入賞具を示す。
【0035】前述したように本実施例の電動式入賞装置
によれば、大入賞口5を開閉作動する開開球受け部材1
5は、遊技盤Pに打出された遊技球を直接受けないの
で、該部材15の作動不良を来たすことはなく、長期に
亘って円滑な開閉作動を達成し得る。これにより、セー
フ球の入賞数の減少や過剰入賞を防止することができ
る。
【0036】(変更例) 本考案の対象とする電動式入賞装置は、前述の実施例だ
けに制限されず、これを適宜応用した変更別例として、
下記の構成(形式)や形態等のものとすることが容易に可
能であって、また好適に推奨し得る。
【0037】すなわち電動式入賞装置の基本的な構成等
を前述の実施例と同様にする前提にあって、先ず各構成
部分については、実施例で示した本体1と枠体12を一
体成形して大入賞口5および通入出路13L,13Rを
一つの入賞通入出領域に連通して画成すること。球受け
部材6と前蓋部材10を別体成形して互いに組合わせ式
とし、球受け領域Aおよび遊回排出領域Dを連通して画
成すること。また開閉球受け部材15を図示の前後開閉
形式の他に、前後移動開閉形式や昇降開閉形式等とする
こと。そして球受け部材6の開口幅(球受け領域Aの入
口)を大入賞口5の入口より大きくすること等である。
なお何れにあっても、遊回排出領域Dの排出口11を左
右両側部2個としてもよい。
【0038】また開閉球受け部材15の具体的な形式や
動作形態として、次のような技術例が提案される。
【0039】(1)開閉球受け部材15が前述の実施例と
同様な形式のものである場合の前提にあって、図9に例
示するように、該部材15および開閉駆動制御機構21
の回動軸27の長手方向中央に扇形ギヤ状の連繋片7
2,74を形成し、両連繋片72,74の係合作用下に開
閉球受け部材15を作動させる例。この場合に、連繋片
72の前端にV字状の案内片76を形成し、該案内片7
6により通入出路13L,13Rへのセーフ球の区分通
入を行なうようにすることが推奨される。
【0040】(2)開閉球受け部材15が前後移動開閉形
式とされた場合では、図10および図11に例示するよ
うに、開閉球受け部材15については、セーフ球用の案
内受け板15aの前端に大入賞口5に対する開閉板部1
5bを形成した引出し式トレー状のものとする。一方球
受け部材6については、大入賞口5より大きい開口幅に
形成する。また前蓋部材10の裏側に、遊回室4の上方
に延出する案内板8を形成し、該案内板8の中央に前記
開閉球受け部材15で閉鎖および開放される開口上面9
を開口して、この両側の下段位置に開閉球受け部材15
用の受け縁8aを形成したものとする。更に、案内受け
板15aに突設した突片77に開閉駆動制御機構21を
構成する電磁ソレノイド22のロッド23を接続してあ
る。
【0041】そして開閉球受け部材15が前出端位置で
開口上面9を閉鎖すると共に、大入賞口5を開放した第
2状態において、球受け部材6で受けた全ての遊技球
を、開閉球受け部材15を介して大入賞口5に案内通入
させる。また開閉球受け部材15が後退端位置で開口上
面9を開放すると共に、大入賞口5を閉鎖した第1状態
において、球受け部材6で受けた全ての遊技球を、開口
上面9を介して遊回室4に通入させる例。なお開閉球受
け部材15の開閉板部15bは、球受け部材6の底面内
端より低く、かつ大入賞口5への遊技球の通入を阻止し
得る適宜高さに設定される。
【0042】(3)開閉球受け部材15が昇降開閉形式と
された場合において、図12および図13に例示するよ
うに、球受け部材6に連設されて遊回室4の上方に案内
板8を延出すると共に、該案内板8の両側に遊回室4へ
の入口9,9を開口させる。これに対して開閉球受け部
材15は、枠体12内の両側に位置する左右一対のアー
ム16,16の前端間に、前記大入賞口5に対する横長
の開閉板18が連設される。また各アーム16の前端に
開閉側片16aを延出形成して、上昇時には開閉板18
が大入賞口5を開放し、両開閉側片16a,16aが入
口9,9を閉鎖する(第2状態)ようにする。更に開閉球
受け部材15の下降時には、開閉板18が大入賞口5を
閉鎖すると共に、両開閉側片16a,16aが案内板8
の下方に臨んで入口9,9を開放する(第1状態)例。こ
の実施例では、両アーム16,16の後端間に配設した
軸支筒17に連繋具25を設け、該連繋具25に電磁ソ
レノイド22のロッド23を係合させている。
【0043】なお開閉球受け部材15が、図1または図
9に示す開閉形式の場合において、遊回室4の開口上面
9の開口幅を大入賞口5より適宜幅広く形成すると共
に、開閉球受け部材15の左右両端に規制片を設け、該
部材15が第1状態から第2状態に変化した際に、球受
け領域Aに受け入れた全ての遊技球を大入賞口5に案内
通入させることも可能である。
【0044】前述した夫々の変更例にあって、関連的に
図示しながら記述しなかった各構成部分において、本実
施例と同一または均等部分については、同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0045】
【考案の効果】前述した如く、本考案に係るパチンコ機
の電動式入賞装置は、遊技球を受入れ得る球受け領域の
内側に、セーフ球通入出領域の入口を閉鎖および開放す
る開閉球受け部材を配設することにより、当該球受け部
材に遊技球が直接落下するのを防止することができる。
これにより、開閉球受け部材における開閉支点のガタ付
きや、開閉駆動制御機構との連繋部にガタ付きを来たす
のを防ぎ得る。そして、セーフ球の入賞数の減少や、セ
ーフ球の過剰入賞等を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る電動式入賞装置を
部分的に簡略化して示す分解斜視図である。
【図2】入賞装置を示す一部破断した正面図である。
【図3】入賞装置を示す背面図である。
【図4】入賞装置を示す一部破断した平面図である。
【図5】開閉球受け部材による大入賞口の閉鎖状態で示
す入賞装置の縦断側面図である。
【図6】開閉球受け部材による大入賞口の開放状態で示
す入賞装置の縦断側面図である。
【図7】電動式入賞装置を実施した第1のパチンコ機の
遊技盤を略示する正面図である。
【図8】電動式入賞装置を実施した第2のパチンコ機の
遊技盤を略示する正面図である。
【図9】開閉球受け部材の変更例を示す斜視図である。
【図10】球受け領域、大入賞口および遊回排出領域を
含む主要部に係る変更例における開閉球受け部材および
球受け部材を示す斜視図である。
【図11】図10に示す変更例を示す平断面図である。
【図12】前記主要部に係る別の変更例における開閉球
受け部材および球受け部材を示す斜視図である。
【図13】図12に示す変更例を示す平断面図である。
【図14】従来の「アタッカー形式」の電動式入賞装置を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 5 大入賞口 9 開口上面 11 排出口 15 開閉球受け部材 21 開閉駆動制御機構 22 電磁ソレノイド A 球受け領域 B セーフ球通入領域 C セーフ球通出領域 D 遊回排出領域 P 遊技盤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(P)に装着される本体(1)の前側に
    形成されて遊技球を受入れ得る所定開口広さの球受け領
    域(A)と、 この球受け領域(A)の通入側内部に形成されて同領域(A)
    に入った遊技球を通入開口面域(9)から通入して通出開
    口面域(11)から再び遊技盤(P)の前面に通出させ得る遊
    回排出領域(D)と、 遊回排出領域(D)の通入開口面域(9)より内側に開設され
    て前記球受け領域(A)に入った遊技球をセーフ球として
    通入出し得るセーフ球通入出領域(B,C)と、 このセーフ球通入出領域(B,C)の入口(5)の閉鎖および前
    記遊回排出領域(D)の通入開口面域(9)の開放を含む通常
    の第1状態と、セーフ球通入出領域(B,C)の入口(5)の開
    放および遊回排出領域(D)の通入開口面域(9)の閉鎖を含
    む作動時の第2状態とに変化可能にされて、前記球受け
    領域(A)に入った遊技球をセーフ球として受入れてセー
    フ球通入出領域(B,C)へ案内し得る開閉球受け部材(15)
    と、 この開閉球受け部材(15)を前記第1状態から設定条件に
    基いて前記第2状態に変動操作し得る電動手段(22)を含
    む開閉駆動制御機構(21)とからなり、 前記球受け領域(A)に入った遊技球について、前記開閉
    球受け部材(15)が第1状態にある場合では、全球を前記
    遊回排出領域(D)で通入出処理し、開閉球受け部材(15)
    が第2状態にある場合では同部材(15)で案内して前記セ
    ーフ球通入出領域(B,C)へ通入させ得るように設定した
    ことを特徴とするパチンコ機の電動式入賞装置。
JP4021892U 1992-05-19 1992-05-19 パチンコ機の電動式入賞装置 Expired - Lifetime JP2544287Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148843A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機の大入賞口装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008148843A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機の大入賞口装置

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