JP5287893B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面電極と裏面電極との間の素子構造に電流を流してなる縦型の半導体素子を備えた半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)領域とダイオード領域とゲートランナ領域とを備えた半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。IGBT領域はIGBT素子が形成された領域であり、ダイオード領域はダイオード素子が形成された領域であり、表面にエミッタ電極や外部と接続される表面パッドを備えている。ゲートランナ領域はIGBT素子の配線やダイオード素子の配線を引き回すための領域であり、IGBT領域およびダイオード領域の外周に位置する外周領域である。また、ゲートランナ領域では半導体基板の表層部にP型ウェルが形成され、さらにこのP型ウェルの表層部にはウェルの抵抗を下げるための複数のP型のコンタクト領域が設けられている。
上記の構造により、リカバリ時に、ゲートランナ領域に蓄積されたホールは、P型のコンタクト領域を介してエミッタ電極および表面パッドを介して外部に抜き取られる。
特開2009−94158号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ゲートランナ領域のホールを抜きやすくするため、P型ウェルに抵抗を下げる複数のP型のコンタクト領域を形成している。これにより、半導体装置のリカバリ耐量を向上させることができるが、各P型のコンタクト領域の不純物濃度のばらつきによって抵抗が低いP型のコンタクト領域にホールが集中してしまい、ホールが集中した場所では温度が上昇してリカバリ破壊が起こってしまうという問題がある。すなわち、複数のコンタクト領域を形成した構造では、安定したリカバリ耐量を得られないという問題がある。
なお、上記では半導体装置としてのIGBTを例に挙げて説明したが、外周領域にホールが蓄積される構造、例えば半導体装置としてのMOSFET等においても上記と同様に安定したリカバリ耐量が得られないという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、安定したリカバリ耐量が得られる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(13a)および一面(13a)の反対面である他面(13b)を有する第1導電型の半導体基板(13)において、半導体基板(13)の一面(13a)には層間膜(20)が形成されると共に層間膜(20)上に表面電極(21)が形成され、表面電極(21)には外部と電気的に接続される表面パッド(5)が備えられており、他面(13b)に裏面電極(22)が形成され、半導体基板(13)の一面(13a)側に素子構造が形成されて表面電極(21)と裏面電極(22)との間に電流を流してなる縦型の半導体素子を備えたセル部(2a)と、セル部(2a)の外周に設けられ、半導体基板(13)の一面(13a)側に第2導電型の複数のコンタクト領域(23)が形成された抜き取り部(2b)と、を有する素子部(2)と、素子部(2)の外周に設けられた外周領域部(3)と、を備えた半導体装置において以下の点を特徴としている。
すなわち、表面電極(21)は、セル部(2a)において層間膜(20)に形成されたコンタクトホール(20a)を介して半導体基板(13)と電気的に接続されていると共に、抜き取り部(2b)において層間膜(20)に形成されたコンタクトホール(20b)を介してコンタクト領域(23)と電気的に接続されており、表面電極(21)のうち抜き取り部(2b)に形成されたコンタクトホール(20b)から露出するコンタクト領域(23)と対向する部分をそれぞれコンタクト部(21d)とすると、コンタクト部(21d)と表面パッド(5)とを結ぶ最短距離の線分(L1)上にはそれぞれ切り込み部(21c)が形成されていることを特徴としている。
このような半導体装置では、コンタクト部(21d)と表面パッド(5)とを結ぶ最短距離の線分(L1)上に切り込み部(21c)が形成されているため、抜き取り部(2b)に形成されたコンタクトホール(20b)を介して表面電極(21)に流れたホールは切り込み部(21c)を迂回して表面パッド(5)に流れる。このため、切り込み部(21c)が形成されていない半導体装置と比較して、コンタクト部(21d)から表面パッド(5)までのホールが流れる経路が長くなって抵抗が高くなるので、コンタクト領域(23)にホールが流れ込みにくくなる。したがって、各コンタクト領域(23)の不純物濃度がばらついたとしても、コンタクト領域(23)にホールが集中することを抑制することができ、安定したリカバリ耐量を得ることができる。
例えば、請求項2に記載の発明のように、表面電極(21)を直線部(21a)と角部(21b)とを有する平面形状とし、抜き取り部(2b)における層間膜(20)に表面電極(21)の外縁に沿ってコンタクトホール(20b)を複数形成し、直線部(21a)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)とを結ぶ線分(L1)上に位置する切り込み部(21c)を、角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)とを結ぶ線分(L1)上に位置する切り込み部(21c)より小さくすることができる。
これによれば、ドリフト層(11)に蓄積されたホールをさらに均一に表面電極(21)に流すことができる。
また、請求項3に記載の発明のように、切り込み部(21c)を、直線部(21a)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)とを結ぶ線分(L1)上に位置するものから角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)のうち中心に位置するコンタクト部(21d)と表面パッド(5)とを結ぶ線分上に位置するものに向かって次第に大きくなるものとすることができる。
これによれば、各コンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間の抵抗の差を小さくしつつ、角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)のうち中心に位置するコンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間の抵抗を最も大きくすることができるため、各コンタクト領域(23)から表面電極(21)に流れるホールのばらつきを抑制することができる。
そして、請求項4に記載の発明のように、表面電極(21)を相対する二つの角部(21b)を有する平面形状とし、切り込み部(21c)を、一方の角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間のホールが流れる経路距離と、他方の角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間のホールが流れる経路距離とが等しくなる形状とすることができる。
これによれば、切り込み部(21c)を各角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間のホールが流れる経路距離が等しくなる形状としているため、一方の角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)に電流が集中することを抑制することもできる。
また、請求項5に記載の発明のように、素子部(2)を半導体基板(13)のうちの一面(13a)側に第2導電型のチャネル領域(12)を備えたものとし、セル部(2a)では、チャネル領域(12)の表層部にチャネル領域(12)よりも不純物濃度が高く、コンタクトホール(20a)を介して表面電極(21)と電気的に接続される第2導電型のボデー領域(18)を形成し、コンタクト領域(23)をチャネル領域(12)よりも不純物濃度が高く、かつボデー領域(18)よりも不純物濃度が低くすることができる。
これによれば、ボデー領域(18)とコンタクト領域(23)との不純物濃度が等しくされている場合と比較して、外周領域部(3)に蓄積されたホールがコンタクト領域(23)に流れ込みにくくなり、コンタクト領域(23)にホールが集中することを抑制することができる。
そして、請求項6に記載の発明のように、表面電極(21)を直線部(21a)と角部(21b)とを有する平面形状とし、抜き取り部(2b)における層間膜(20)に表面電極(21)の外縁に沿ってコンタクトホール(20b)を形成し、層間膜(20)のうち抜き取り部(2b)においてコンタクトホール(20b)は表面電極(21)の外縁に沿って形成され、角部(21b)に沿って形成されるコンタクトホール(20b)を直線部(21a)に沿って形成されるコンタクトホール(20b)より小さくすることができる。
これによれば、角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)にホールが流れにくくなるので、リカバリ時にホールを表面電極(21)に均一に流しやすくなる。
そして、請求項7に記載の発明のように、表面電極(21)を、セル部(2a)における膜厚が抜き取り部(2b)における膜厚よりも厚くなるようにすることができる。これによれば、表面電極(21)は抜き取り部(2b)における抵抗率がセル部(2a)における抵抗率よりも高くなる。このため、抜き取り部(2b)にホールが集中することを抑制することができる。
さらに、請求項8および9に記載の発明のように、表面電極(21)を、層間膜(20)のうち抜き取り部(2b)に形成されたコンタクトホール(20b)を介してコンタクト領域(23)(半導体基板(13)それぞれ接触する第1電極(40)と、層間膜(20)のうちセル部(2a)に形成されたコンタクトホール(20b)を介して半導体基板(13)と接触し、第1電極(40)と電気的に接続される第2電極(41)と、を有するものとし、第1電極(40)の抵抗率が第2電極(41)の抵抗率より高いものとすることができる。
これによれば、コンタクト領域(23)(半導体基板(13)と第1電極(40)とのコンタクト抵抗が半導体基板(13)と第2電極(41)とのコンタクト抵抗より高くなるため、抜き取り部(2b)にホールが集中することを抑制することができる。
以上説明した半導体装置は、以下の製造方法により製造される。
すなわち、請求項10に記載の発明では、一面(13a)および他面(13b)を有する第1導電型の半導体基板(13)を用意する工程と、半導体基板(13)に素子構造を形成すると共に一面(13)に層間膜(20)を形成する工程と、層間膜(20)のうち抜き取り部(2b)に複数のコンタクトホール(20b)を形成する工程と、複数のコンタクトホール(20b)をそれぞれ埋め込みつつ、層間膜(20)上に電極膜(30)を形成する工程と、電極膜(30)をパターニングすると共に、電極膜(30)のうち複数のコンタクトホール(20b)から露出する半導体基板(13)と対向する部分をそれぞれコンタクト部(21d)とすると、コンタクト部(21d)と表面パッド(5)が形成される形成予定部分とを結ぶ最短距離の線分(L1)上にそれぞれ切り込み部(21c)を形成して表面電極(21)を形成する工程と、を行うことを特徴としている。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置としての半導体チップの平面図である。 図1中のA−A断面図である。 図1中のB部拡大平面図である。 図3中のC−C断面図である。 ソースパッド、切り込み部、コンタクト部の配置関係を説明するための図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における半導体チップの拡大平面図である。 本発明の第3実施形態における半導体チップの拡大平面図である。 本発明の第4実施形態における半導体チップの平面図である。 (a)は図9中のD部拡大平面図であり、(b)は図9中のE部拡大平面図である。 本発明の第6実施形態における半導体チップの拡大平面図である。 本発明の第7実施形態における半導体チップの断面構成を示す図である。 本発明の第8実施形態における半導体チップの断面構成を示す図である。 図13に示す半導体チップの製造工程を示す図である。 図14に続く製造工程を示す図である。 本発明の他の実施形態における半導体チップの拡大平面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置としての半導体チップ1の平面図である。
図1に示されるように、半導体チップ1は、矩形板状とされており、半導体素子等が形成された素子部2と、素子部2の外周に設けられ、半導体素子の配線が引き回される領域である外周領域部3と、を備えている。また、半導体チップ1は、一面側にゲートパッド4とソースパッド5とを備え、一面とは反対側の他面に図示しないドレインパッドを備えている。
素子部2は、半導体素子が形成されたセル部2aと、このセル部2aの外周に設けられていると共にセル部2aを取り囲む抜き取り部2bとで構成されている。セル部2aには、本実施形態では、半導体素子としてトレンチゲート型のDMOSFETが形成されている。まず、DMOSFETの構造について説明する。図2は、図1のA−A断面図である。
図2に示されるように、DMOSFETは、N型の支持基板10を用いて形成されている。この支持基板10の主表面上には、エピタキシャル成長等により支持基板10よりも低不純物濃度となるように形成されたN型のドリフト層11が備えられている。また、ドリフト層11の表層部には、所定深さのP型のチャネル領域12が形成されている。
なお、本実施形態では、支持基板10の上にドリフト層11が形成されたものを半導体基板13とする。また、ドリフト層11の表面(つまりチャネル領域12の表面)を半導体基板13の一面13aとし、この一面13aの反対面(つまり支持基板10においてドリフト層11側とは反対側の面)を半導体基板13の他面13bとする。
そして、チャネル領域12を貫通してドリフト層11まで達するように複数個のトレンチ14が形成されている。このトレンチ14は、後述するトレンチゲート構造を構成するものであり、本実施形態では、半導体チップ1の長辺方向に沿って複数個等間隔に平行に形成されている。
そして、各トレンチ14内は、各トレンチ14の内壁表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜15と、このゲート絶縁膜15の上に形成されたポリシリコン等により構成されるゲート電極16とにより埋め込まれている。これにより、トレンチ14、ゲート絶縁膜15、ゲート電極16よりなるトレンチゲート構造が構成される。なお、ゲート電極16は、図示しない配線部を介してゲートパッド4に接続されている。
また、チャネル領域12の表層部には、N型のソース領域17が形成されている。ソース領域17は、ドリフト層11よりも高不純物濃度で構成され、セル部2a内において終端しており、かつ、トレンチ14の側面に接するように形成されている。本実施形態では、ソース領域17の表面はゲート絶縁膜15で覆われている。
さらに、チャネル領域12の表層部には、トレンチ14の側面から離間した位置にP型のボデー領域18が形成されている。ボデー領域18は、コンタクト用としてチャネル領域12の一部を構成する部分であり、チャネル領域12よりも高不純物濃度で構成されている。そして、ソース領域17よりも深い位置に形成されており、セル部2a内において終端している。
また、各トレンチ14の間にはコンタクト用トレンチ19が形成されている。このコンタクト用トレンチ19は、トレンチ14よりも浅く、かつ、ソース領域17を貫通して底面においてボデー領域18(チャネル領域12)を露出させる構造とされている。本実施形態では、ボデー領域18の方がコンタクト用トレンチ19の底面よりも深くまで形成されたものを例に挙げて説明するが、例えば、ボデー領域18よりもコンタクト用トレンチ19の方が深くされ、コンタクト用トレンチ19の側面にボデー領域18が配置された構造とされていてもよい。この場合は、トレンチ14の底面からチャネル領域12が露出する構造となる。
上記構成において、ゲート絶縁膜15よびゲート絶縁膜15から露出するゲート電極16上にはBPSG等の層間膜20が形成され、層間膜20のうちコンタクト用トレンチ19と対向する領域にはコンタクトホール20aが形成されている。
そして、層間膜20に形成されたコンタクトホール20aおよびコンタクト用トレンチ19内を埋め込むようにソース電極21が形成されており、ソース電極21がソース領域17およびボデー領域18と電気的に接続されている。そして、ソース電極21は、上述のソースパッド5と電気的に接続されている。また、半導体基板13の他面13bにはドレイン電極22が形成されている。以上が本実施形態における半導体素子としてのDMOSFETの構造である。
なお、本実施形態のソース電極21は、図1に示されるように、4本の直線部21aと、面取りされた4つの角部21bとを有し、一方の短辺(図1中紙面上側の短辺)の一部が平面方向に凹まされた平面形状とされている。また、上記ゲートパッド4は、当該凹まされた部分に形成されている。そして、ソースパッド5は、各角部21bから等しい距離となる部分に形成されている。すなわち、ソース電極21のうち、凹み部が形成されていないとした略矩形状の中心部分に形成されている。
続いて、セル部2aの外周に位置する抜き取り部2b等の外周構造について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は図1に示すB部の拡大平面図であり、図4は図3中のC−C断面図である。なお、図3では、外周領域部3は省略して示してある。図3および図4に示されるように、チャネル領域12は、セル部2aから抜き取り部2bまで延設されている。そして、抜き取り部2bにおけるチャネル領域12の表層部には、ソース電極21の外縁に沿って複数のP型のコンタクト領域23が離間して形成されている。そして、各コンタクト領域23は、層間膜20のうち各コンタクト領域23と対向する領域に形成されたコンタクトホール20bを介してそれぞれソース電極21と電気的に接続されている。
すなわち、抜き取り部2bでは、ソース電極21とドレイン電極22との間でN型のドリフト層11とP型のチャネル領域12とで構成されるPN接合を有するダイオード素子が形成されている。このダイオード素子は、セル部2aの耐圧領域として機能する。また、コンタクト領域23は、本実施形態ではボデー領域18とほぼ同じ不純物濃度とされている。
また、ソース電極21の外縁部には、層間膜20を露出させる複数の切り込み部21cが形成されている。この切り込み部21cについて以下に説明する。なお、以下では、ソース電極21のうちコンタクトホール20bから露出するコンタクト領域23と対向する部分をコンタクト部21dとして説明する。図5は、ソース電極21の平面模式図であり、ソースパッド5、切り込み部21c、コンタクト部21dの配置関係を説明するための図である。
図5に示されるように、切り込み部21cは、コンタクト部21dとソースパッド5とを結ぶ最短距離の線分L1上に形成されている。言い換えると、切り込み部21cは、当該線分L1を遮るように形成されている。
これにより、コンタクトホール20bを介してコンタクト領域23からソース電極21に引き抜かれたホールが流れる経路(以下、単に経路という)は、コンタクト部21dから切り込み部21cを迂回してソースパッド5に流れる経路L2となる。すなわち、切り込み部21cによりソース電極21上の経路が長くなるため、コンタクト部21dとソースパッド5との間の抵抗が大きくなる。
また、図4に示されるように、抜き取り部2bの外縁部から外周領域部3にかけて、チャネル領域12と一部が重なる状態で、P型のリサーフ層24が形成されている。層間膜20は、抜き取り部2bの外縁部から外周領域部3にかけて、膜厚が厚くされており、電界集中を抑制する構造となっている。
次に、このような半導体チップ1の製造方法について説明する。図6は、本実施形態における半導体チップ1の製造工程を示す断面図である。
まず、図6(a)に示されるように、N型の支持基板10を用意し、支持基板10の表面にN型のドリフト層11をエピタキシャル成長させる。そして、ドリフト層11の表層部にイオン注入および熱拡散を行うことでチャネル領域12、ソース領域17、ボデー領域18、コンタクト領域23、リサーフ層24を形成する。その後、半導体基板13のうち素子部2においてチャネル領域12を貫通してドリフト層11に達するトレンチ14を形成する。次に、トレンチ14の内壁表面を酸素雰囲気中で熱酸化させてゲート絶縁膜15を形成し、ゲート絶縁膜15の上にCVD法等でゲート電極16としてポリシリコンを形成する。続いて、ゲート絶縁膜15上の不要なポリシリコンを除去し、ゲート絶縁膜15の上にゲート電極16を覆うように層間膜20をCVD法等で形成する。そして、フォトリソグラフィ・エッチング工程により層間膜20にコンタクトホール20a、20bを形成すると共にコンタクト用トレンチ19を形成する。
続いて、図6(b)に示されるように、半導体基板13の一面13a側にコンタクトホール20aおよびコンタクト用トレンチ19を埋め込むようにAl等のソース電極膜30をスパッタ法等で形成する。次に、図6(c)に示されるように、フォトリソグラフィ・エッチング工程によりソース電極膜30を所定形状にパターニングすると共に、コンタクト部21dとソースパッド5が形成される形成予定部分とを結ぶ最短距離の線分上に切り込み部21cを形成してソース電極21を形成する。
その後、ゲートパッド4およびソースパッド5を形成すると共に半導体基板13の他面13bにドレイン電極22およびドレインパッドを形成することにより、上記半導体チップ1が製造される。
上記半導体チップ1では、DMOSFETの内蔵ダイオードが通電すると、ボデー領域18からドリフト層11にホールが流れ、ドリフト層11にホールが蓄積される。その後、DMOSFETがオンすると、ドリフト層11に流れていたホールがボデー領域18やコンタクト領域23側に逆流するため、これがリカバリ電流となって現れる。
以上説明したように、本実施形態では、ソース電極21のうちコンタクト部21dとソースパッド5とを結ぶ最短距離の線分L1上に切り込み部21cを形成している。このため、切り込み部21cが形成されない従来の半導体チップと比較して、コンタクト部21dからソースパッド5までの経路が長くなり、コンタクト部21dとソースパッド5との間の抵抗が大きくなる。したがって、外周領域部3に蓄積されたホールは、抜き取り部2bに形成されたコンタクト領域23を介してソース電極21に流れにくくなり、内周側のボデー領域18を介してもソース電極21に抜け出そうとする。このため、各コンタクト領域23の不純物濃度がばらついたとしても、従来の半導体チップと比較して、特定のコンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができ、安定したリカバリ耐量を得ることができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、ソース電極21が特許請求の範囲の「表面電極」に対応し、ドレイン電極22が特許請求の範囲の「裏面電極」に対応し、ソースパッド5が特許請求の範囲の「表面パッド」に相当し、N型が特許請求の範囲の「第1導電型」に対応し、P型が特許請求の範囲の「第2導電型」に対応している。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ソース電極21のうち角部21bに沿って形成された切り込み部21cの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図7は、本実施形態における半導体チップ1の拡大平面図である。なお、図7は、図1中のB部の拡大平面図であり、外周領域部3は省略して示してある。
図7に示されるように、本実施形態では、直線部21aに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5とを結ぶ最短距離の線分上に位置する切り込み部21cは、角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5とを結ぶ最短距離の線分上に位置する切り込み部21cより小さくされている。具体的には、本実施形態では、表面電極21のうち角部21bに沿って形成される切り込み部21cは、ひと繋ぎに形成されている。
このような半導体チップ1では、上記第1実施形態と比較して、ドリフト層11に蓄積されたホールをさらに均一にソース電極21に流すことができる。すなわち、図1に示されるような半導体チップ1では、ソース電極21の直線部21aと対向する部分の内側に形成されているコンタクト領域23より、ソース電極21の角部21bと対向する部分の内側に形成されているコンタクト領域23には外周領域部3に蓄積されたホールが集中しやすい。しかしながら、本実施形態では、上記のように角部21bに沿って形成された切り込み部21cを直線部21aに沿って形成された切り込み部21cより大きくしているため、上記第1実施形態と比較して、角部21bに位置するコンタクト部21dとソースパッド5との間の経路が長くなって抵抗が高くなる。このため、外周領域部3からホールが流れ込みやすいコンタクト領域23にホールが流れこみにくくなり、リカバリ時にホールをソース電極21に均一に流しやすくなる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ソース電極21のうち角部21bに沿って形成された切り込み部21cの形状を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図8は、本実施形態における半導体チップ1の拡大平面図である。なお、図8は、図1中のB部の拡大平面図であり、外周領域部3は省略して示してある。
図8に示されるように、本実施形態では、切り込み部21cは、直線部21aに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5とを結ぶ最短距離の線分上に位置するものから角部21bに沿ったコンタクト部21dのうち中心に位置するコンタクト部21dとソースパッド5とを結ぶ最短距離の線分上に位置するものに向かって次第に大きくされている。このような半導体チップ1では、上記第2実施形態と比較して、各コンタクト部21dとソースパッド5との間の抵抗の差を小さくしつつ、角部21bに沿ったコンタクト部21dのうち中心に位置するコンタクト部21dとソースパッド5との間の抵抗を最も大きくすることができるため、各コンタクト領域23からソース電極21に流れるホールのばらつきを抑制することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ソース電極21のうち角部21bに沿って形成された切り込み部21cの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図9は、本実施形態における半導体チップ1の平面図である。図10(a)は図9中のD部拡大平面図であり、図10(b)は図9中のE部拡大平面図であり、外周領域部3を省略して示してある。
図9に示されるように、本実施形態では、ソースパッド5は、各角部21bから等しい距離となる部分に形成されておらず、ソース電極21のうち紙面右上の角部21b側に形成されている。
そして、図10に示されるように、ソースパッド5に最も近い角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間には(図10(a))、ソースパッド5に最も遠い角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間(図10(b))より多くの切り込み部21cが形成されている。具体的には、ソースパッド5に最も近い角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間の経路距離と、ソースパッド5に最も遠い角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間の経路距離とが等しくなるように切り込み部21cが形成されている。なお、本明細書において、等しいとは完全に等しい場合も含めて若干の製造誤差等を含むものである。
また、特に図示しないが、紙面左上および右下の角部21bにおいても、紙面右上および紙面左下の角部21bに位置するコンタクト部21dとソースパッド5との間の経路距離がほぼ等しくなるように、切り込み部21cが形成されている。すなわち、角部21bに沿って形成される切り込み部21cの数は、コンタクト部21dとソースパッド5との最短距離に応じた数とされており、本実施形態では、紙面右上の角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間、紙面左上の角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間、紙面右下の角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間、紙面左下の角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間の順に少なくなっている。
このような半導体チップ1では、ソースパッド5が各角部21bから等しい距離となる部分に形成されていないが、各角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間の経路距離がほぼ等しくなるように切り込み部21cが形成されている。このため、ソース電極21の角部21bと対向する部分の内側に形成されているコンタクト領域23のうち、特定の角部21bと対向する部分の内側に形成されているコンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、切り込み部21cの数を変更する例について説明したが、切り込み部21cの大きさを変化させることにより各角部21bに沿ったコンタクト部21dとソースパッド5との間の経路距離がほぼ等しくなるようにしてもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ボデー領域18とコンタクト領域23との不純物濃度を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態における半導体チップ1の外周構造の断面は、図4と同様である。
本実施形態では、コンタクト領域23の不純物濃度がボデー領域18より低くされている。すなわち、コンタクト領域23内はボデー領域18内より抵抗値が高くされている。したがって、このような半導体チップ1では、外周領域部3に蓄積されたホールがコンタクト領域23に流れにくくなるため、コンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ソース電極21の角部21bに沿ったコンタクトホール20bの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図11は、本実施形態における半導体チップ1の拡大平面図である。なお、図11は、図1中のB部の拡大平面図である。
図11に示されるように、本実施形態では、角部21bに沿ったコンタクト部21dは直線部21aに沿ったコンタクト部21dより小さくされている。すなわち、角部21bに沿ったコンタクトホール20bが直線部21aに沿ったコンタクトホール20bより小さくされており、ソース電極21の角部21bと対向する部分の内側に形成されているコンタクト領域23がコンタクトホール20bから露出する面積がソース電極21の直線部21aと対向する部分の内側に形成されているコンタクト領域23がコンタクトホール20bから露出する面積より小さくされている。
このような半導体チップ1では、角部21bに沿ったコンタクト部21dは直線部21aに沿ったコンタクト部21dより小さくされているため、角部21bに沿ったコンタクト部21dにホールが流れにくくなり、リカバリ時にホールをソース電極21に均一に流しやすくなる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ソース電極21の膜厚を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図12は、本実施形態における半導体チップ1の断面構成を示す図である。なお、図12は、図3中のC−C断面に相当する。
図12に示されるように、本実施形態では、ソース電極21は、セル部2aの膜厚が抜き取り部2bの膜厚より厚くされている。これによれば、ソース電極21は、抜き取り部2bよりセル部2aにおける膜厚が厚くされているため、抜き取り部2bにおける抵抗率がセル部2aにおける抵抗率よりも高くなる。したがって、コンタクト部21dとソースパッド5との間の抵抗が高くなるため、コンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。
なお、図12では、ソース電極21に切り込み部21cが形成されていないものを図示しているが、もちろん上記第1〜第6実施形態のようにソース電極21に切り込み部21cが形成されていてもよく、切り込み部21cが形成されている場合にはさらにコンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態の半導体チップ1は、ソース電極21を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図13は、本実施形態における半導体チップ1の断面構成を示す図である。なお、図13は、図3中のC−C断面に相当する。
図13に示されるように、ソース電極21は、コンタクトホール20bを介してコンタクト領域23と接触する第1電極40と、コンタクトホール20aを介してソース領域17およびボデー領域18と接触し、第1電極40より抵抗率の低い第2電極41とを有して構成されている。特に限定されるものではないが、例えば、第2電極41としては、アルミニウムが用いられ、第1電極40としては、アルミニウムより抵抗率の高いTiN、アルミニウムより抵抗率が高くなるように不純物が添加されたポリシリコン等が用いられる。そして、第1電極40の膜厚は第2電極41の膜厚より薄くされていると共に第1、第2電極40、41は電気的に接続されている。
このような半導体チップ1の製造方法について説明する。なお、以下では、第1電極40としてポリシリコンを用いた例について説明する。図14および図15は、本実施形態における半導体チップ1の製造工程を示す断面図である。
まず、図14(a)に示されるように、図6(a)と同様の工程を行って、チャネル領域12、ソース領域17、トレンチ14を含むトレンチゲート構造、コンタクト領域23、リサーフ層24を形成した後、一面13aに層間膜20を形成し、当該層間膜20にフォトリソグラフィ・エッチング工程を行ってコンタクトホール20bを形成する。
その後、図14(b)に示されるように、半導体基板13の一面13a側にコンタクトホール20bを埋め込むように第1電極膜40aとなるポリシリコンをCVD法等で形成する。続いて、図14(c)に示されるように、第1電極膜40aをフォトリソグラフィ・エッチング工程によりパターニングする。
次に、図15(a)に示されるように、層間膜20にフォトリソグラフィ・エッチング工程を行ってコンタクトホール20aおよびコンタクト用トレンチ19を形成する。続いて、半導体基板13の一面13a側からボロン等の不純物を第1電極膜40aおよびコンタクト用トレンチ19の底面にイオン注入すると共に熱処理して第1電極40およびボデー領域18を同時に形成する。なお、イオン注入は、第1電極40が第2電極41より抵抗率が高くなるようにドーズ量等を適宜調整して行う。
続いて、図15(b)に示されるように、第1電極40を覆うように第2電極膜41aとなるアルミニウムをスパッタ法等により形成する。次に、図15(c)に示されるように、第2電極膜41aに対してフォトリソグラフィ・エッチング工程を行って第2電極41を形成する。その後は、上記第1実施形態と同様に、ドレイン電極22やドレインパッドを形成することにより、図13に示す半導体チップ1が製造される。
このような半導体チップ1では、コンタクト領域23と接触する第1電極40の抵抗率がボデー領域と接触する第2電極41の抵抗率より高くされている。このため、コンタクト領域23と第2電極41とのコンタクト抵抗がボデー領域18と第1電極40とのコンタクト抵抗より高くなるため、コンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。また、第1電極40の膜厚が第2電極41の膜厚より薄くされているため、第1電極40および第2電極41が同じ膜厚とされている場合と比較して、さらに、コンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。
なお、上記図13〜15では、ソース電極21に切り込み部21cが形成されていないものを図示しているが、もちろん上記第1〜第6実施形態のようにソース電極21に切り込み部21cが形成されていてもよく、切り込み部21cが形成されている場合にはさらにコンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。また、第1電極40の膜厚は第2電極41の膜厚と等しくされていてもよく、この場合であっても第1電極40の抵抗率が第2電極41の抵抗率より高くされているためコンタクト領域23にホールが集中することを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された半導体チップ1の構成は一例であり、上記で示した内容に限定されることなく、本発明の特徴を含んだ他の構成とすることもできる。例えば、素子部2のうちセル部2aに形成される半導体素子はDMOSFETに限らずIGBT等の他の素子でも良い。もちろん、トレンチゲート型に限らず、プレーナ型でも良い。
また、上記各実施形態では、ソース電極21は、面取りされた4つの角部21bを有するものを例に挙げて説明したが、例えば、各角部21bは直角とされていてもよい。
さらに、上記各実施形態では、トレンチ14の間にコンタクト用トレンチ19が形成されている例について説明したが、コンタクト用トレンチ19は形成されていなくてもよい。この場合は、例えば、チャネル領域12の表層部に、ソース領域17に挟まれるボデー領域18を形成し、ソース領域17の表面の一部とボデー領域18の表面とが露出するコンタクトホール20aを形成する。そして、コンタクトホール20aを介してソース電極21がソース領域17およびボデー領域18と電気的に接続されるようにすればよい。
そして、上記第2実施形態では、角部21bに沿って形成される切り込み部21cが直線部21aに沿って形成される切り込み部21cより大きくされている例について説明したが、さらに次のようにすることもできる。図16は、他の実施形態における半導体チップ1の拡大平面図であり、図1中のB部拡大平面図に相当している。図16に示されるように、ソース電極21のうち角部21b近傍の領域には、各コンタクト部21dの間にさらに切り込み部21cを形成してもよい。
1 半導体チップ
2 素子部
2a セル部
2b 抜き取り部
3 外周領域部
4 ゲートパッド
5 ソースパッド
18 ボデー領域
21 ソース電極
21c 切り込み部
21d コンタクト部
23 コンタクト領域

Claims (10)

  1. 一面(13a)および前記一面(13a)の反対面である他面(13b)を有する第1導電型の半導体基板(13)において、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)には層間膜(20)が形成されると共に前記層間膜(20)上に表面電極(21)が形成され、前記表面電極(21)に外部と電気的に接続される表面パッド(5)が備えられており、前記他面(13b)に裏面電極(22)が形成され、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)側に素子構造が形成されて前記表面電極(21)と前記裏面電極(22)との間に電流を流してなる縦型の半導体素子を備えたセル部(2a)と、前記セル部(2a)の外周に設けられ、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)側に第2導電型の複数のコンタクト領域(23)が形成された抜き取り部(2b)と、を有する素子部(2)と、
    前記素子部(2)の外周に設けられた外周領域部(3)と、を備え、
    前記表面電極(21)は、セル部(2a)において前記層間膜(20)に形成されたコンタクトホール(20a)を介して前記半導体基板(13)と電気的に接続されていると共に、前記抜き取り部(2b)において前記層間膜(20)に形成されたコンタクトホール(20b)を介して前記コンタクト領域(23)と電気的に接続されており、
    前記表面電極(21)のうち前記抜き取り部(2b)に形成された前記コンタクトホール(20b)から露出する前記コンタクト領域(23)と対向する部分をそれぞれコンタクト部(21d)とすると、前記コンタクト部(21d)と前記表面パッド(5)とを結ぶ最短距離の線分(L1)上にはそれぞれ切り込み部(21c)が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記表面電極(21)は、直線部(21a)と角部(21b)とを有する平面形状とされ、
    前記抜き取り部(2b)における前記層間膜(20)には、前記表面電極(21)の外縁に沿って前記コンタクトホール(20b)が複数形成されており、
    前記直線部(21a)に沿ったコンタクト部(21d)と前記表面パッド(5)とを結ぶ前記線分(L1)上に位置する前記切り込み部(21c)は、前記角部(21b)に沿った前記コンタクト部(21d)と前記表面パッド(5)とを結ぶ前記線分(L1)上に位置する前記切り込み部(21c)より小さくされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記切り込み部(21c)は、前記直線部(21a)に沿った前記コンタクト部(21d)と前記表面パッド(5)とを結ぶ前記線分(L1)上に位置するものから前記角部(21b)に沿った前記コンタクト部(21d)のうち中心に位置する前記コンタクト部(21d)に向かって次第に大きくされていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記表面電極(21)は、相対する二つの前記角部(21b)を有する平面形状とされ、
    前記切り込み部(21c)は、一方の角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間のホールが流れる経路距離と、他方の角部(21b)に沿ったコンタクト部(21d)と表面パッド(5)との間のホールが流れる経路距離とが等しくなる形状とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記素子部(2)は、前記半導体基板(13)のうちの前記一面(13a)側に第2導電型のチャネル領域(12)を備え、
    前記セル部(2a)では、前記チャネル領域(12)の表層部に前記チャネル領域(12)よりも不純物濃度が高く、前記コンタクトホール(20a)を介して前記表面電極(21)と電気的に接続される第2導電型のボデー領域(18)が形成され、
    前記コンタクト領域(23)は、前記チャネル領域(12)よりも不純物濃度が高く、かつ前記ボデー領域(18)よりも不純物濃度が低くされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記表面電極(21)は、直線部(21a)と角部(21b)とを有する平面形状とされ、
    前記抜き取り部(2b)における前記層間膜(20)には、前記表面電極(21)の外縁に沿って前記コンタクトホール(20b)が形成されており、前記角部(21b)に沿って形成される前記コンタクトホール(20b)は前記直線部(21a)に沿って形成される前記コンタクトホール(20b)より小さくされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記表面電極(21)は、前記セル部(2a)における膜厚が前記抜き取り部(2b)における膜厚よりも厚くされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記表面電極(21)は、前記層間膜(20)のうち前記抜き取り部(2b)に形成されたコンタクトホール(20b)を介して前記半導体基板(13)と接触する第1電極(40)と、前記層間膜(20)のうち前記セル部(2a)に形成されたコンタクトホール(20b)を介して前記半導体基板(13)と接触し、前記第1電極(40)と電気的に接続される第2電極(41)と、を有し、
    前記第1電極(40)の抵抗率が前記第2電極(41)の抵抗率より高くされていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 一面(13a)および前記一面(13a)の反対面である他面(13b)を有する第1導電型の半導体基板(13)において、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)には層間膜(20)が形成されると共に前記層間膜(20)上に表面電極(21)が形成され、前記表面電極(21)に外部と電気的に接続される表面パッド(5)が備えられており、前記他面(13b)に裏面電極(22)が形成され、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)側に素子構造が形成されて前記表面電極(21)と前記裏面電極(22)との間に電流を流してなる縦型の半導体素子を備えたセル部(2a)と、前記セル部(2a)の外周に設けられ、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)側に第2導電型の複数のコンタクト領域(23)が形成された抜き取り部(2b)と、を有する素子部(2)と、
    前記素子部(2)の外周に設けられた外周領域部(3)と、を備え、
    前記表面電極(21)は、前記抜き取り部(2b)において前記層間膜(20)に形成されたコンタクトホール(20b)を介して前記コンタクト領域(23)それぞれ接触する第1電極(40)と、前記セル部(2a)において前記層間膜(20)に形成されたコンタクトホール(20a)を介して前記半導体基板(13)と接触し、前記第1電極(40)と電気的に接続される第2電極(41)と、を有し、
    前記第1電極(40)の抵抗率が前記第2電極(41)の抵抗率より高くされていることを特徴とする半導体装置。
  10. 一面(13a)および前記一面(13a)の反対面である他面(13b)を有する第1導電型の半導体基板(13)において、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)には層間膜(20)が形成されると共に前記層間膜(20)上に表面電極(21)が形成され、前記表面電極(21)に外部と電気的に接続される表面パッド(5)が備えられており、前記他面(13b)に裏面電極(22)が形成され、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)側に素子構造が形成されて前記表面電極(21)と前記裏面電極(22)との間に電流を流してなる縦型の半導体素子を備えたセル部(2a)と、前記セル部(2a)の外周に設けられ、前記半導体基板(13)の前記一面(13a)側に第2導電型の複数のコンタクト領域(23)が形成された抜き取り部(2b)と、を有する素子部(2)と、
    前記素子部(2)の外周に設けられた外周領域部(3)と、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    一面(13a)および前記他面(13b)を有する第1導電型の前記半導体基板(13)を用意する工程と、
    前記半導体基板(13)に前記素子構造を形成すると共に前記一面(13)に前記層間膜(20)を形成する工程と、
    前記層間膜(20)のうち前記抜き取り部(2b)に複数のコンタクトホール(20b)を形成する工程と、
    前記複数のコンタクトホール(20b)をそれぞれ埋め込みつつ、前記層間膜(20)上に電極膜(30)を形成する工程と、
    前記電極膜(30)をパターニングすると共に、前記電極膜(30)のうち前記複数のコンタクトホール(20b)から露出する前記半導体基板(13)と対向する部分をそれぞれコンタクト部(21d)とすると、前記コンタクト部(21d)と前記表面パッド(5)が形成される形成予定部分とを結ぶ最短距離の線分(L1)上にそれぞれ切り込み部(21c)を形成して前記表面電極(21)を形成する工程と、を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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