JP5283375B2 - 貨幣取引処理装置 - Google Patents
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また、大口の現金の入出金を行う特定の法人客用のためのロビー入金機は、多量の硬貨・紙幣の入金が可能であるが、入金された現金は行員の手で回収して整理する必要がある。
一方、両替機は、棒金・小束(紙幣)の投出は行えるが、その棒金・小束は別途包装・結束されたものを両替機に手で装填するものである。
上述のように、大口の入出金を行う顧客はATMでは処理できないので、窓口担当者に依頼して行う必要があり、待ち時間増加や担当者の負担となっていた。
また、特定の法人客はロビー入金機で大口の入金処理を行うことができたとしても、入金されたバラ状態の現金を回収し、別途整理作業を行う必要があり、これが行員の負担ともなっていた。
さらには、両替機に装填する棒金・小束を別の包装装置で包装し、それを手作業で両替機に装填する作業もあり、これが行員にとって大きな負担となっていた。
しかしながら、かかる装置はロビー等に設置され、大口の入出金を扱うものであるため、セキュリティ上の理由により、パーティション等で仕切られた個室スペースに設置する必要がある。このことが営業店舗の経営にとって大きな負担となっていた。
しかしながら、この装置は多量の硬貨や紙幣を入出金することができる出納機としての機能は有しておらず、別途出納機等を設置する必要があった。また、対面して使用するため、プライバシーが損なわれると感ずる顧客にとっては使い勝手がよくないという問題もあった。
前記仕切手段は、操作者側の反対側から少なくとも前記貨幣取引口の目視を遮蔽する遮蔽手段と、前記遮蔽手段を一時的に固定して移動を禁止する係止手段とを備え、前記係止手段の作動中における解除指令信号の入力によって、前記係止手段の作動を強制的に解除し、前記遮蔽手段の移動を可能にしたことを特徴とする貨幣取引処理装置によって達成される。
前記仕切手段は、操作者側の反対側から少なくとも前記貨幣取引口の目視を遮蔽する遮蔽手段と、前記遮蔽手段を一時的に固定して移動を禁止する係止手段とを備え、前記遮蔽手段が存在する側を検出する遮蔽側検出手段を備えるとともに、前記遮蔽側検出手段からの検出信号に基づいて前記係止手段を作動させて前記遮蔽手段を所定の位置に固定するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする貨幣取引処理装置によって達成される。
また、長手方向が直線形状を成し短手方向がほぼ四半円弧形状に湾曲した天板と四半円形の側板とから成る蓋部材(各請求項における「遮蔽手段」の実施形態である。)30と、該蓋部材30を両側から挟むように配置され、ロックするための係止手段(ロック1、ロック2)を備えた支持部材31とで仕切手段が構成され、一方の側が使用しているときは他方の側からは見えないようになっている。図1の場合は行員側が使用中であることを示している。
例えば、電源投入直後のロック1及びロック2がフリーの状態において、蓋部材30の長方形のツバの部分を手前側に倒すと、そのツバによってSW1が押し下げられてSW1がオンになり、それに連動してロック1がオンになるので、蓋部材30がロックされるようになる。
また、スイッチSW2はロック2をオン/オフさせるための切り替えスイッチであり、図2の場合はSW2がオフになっているため、ロック2がオフになっている。この状態において、ロック1のロック状態を解除し、蓋部材30の長方形のツバの部分を手前側に倒すと、そのツバによってSW2が押し下げられてSW2がオンになり、それに連動してロック2がオンになるので、蓋部材30がロックされるようになる。結果として図1の状態に戻る。
初めに、操作者が蓋部材30を回動させて、自分の側を開ける(ステップS1)。最初の操作者が顧客の場合であれば、すでに開いているのでステップS2に進むが、行員の場合は蓋部材30を図5(B)の状態に移動させる必要がある(ロック1がOFFなので移動可能である。)。
次に、操作者が誰であるかを装置に認識させる必要があるので、操作者は操作表示部からIDを入力するか、又はIDの格納されたカードを挿入してIDを読み込ませる(ステップS2)。
IDの入力によって、装置が顧客の操作であると認識したときは(ステップS3がYES)、SW1がONかどうかをチェックする(ステップS4)。この状態ではSW1がONになっているので、ロック1がONになり(ステップS5)、蓋部材30が固定される。もし、蓋部材30が完全に倒されていなくて、SW1がONになっていない場合は、その旨を表示し注意を喚起する(ステップS6)。
次に顧客側の操作画面が操作可能になり(ステップS7)、操作開始となる(ステップS8)。操作が終了すると(ステップS9のYES)、ロック1が解除され(ステップS11)、蓋部材30の移動はフリー状態になる。また、行員側にはロック手段を強制的に解除する図示しない行員専用のロック解除ボタンが設けてあり、その操作によって解除指令が出されると(ステップS10のYES)、ロックの動作が終了して蓋部材30が回動自在になるようになっている。このフローチャートでは、ステップS9の後で解除指令が出されるように設定しているが、ステップS7以降であればいつでも解除可能に操作できるようにしても構わない。
IDの入力によって、装置が行員の操作であると認識したときは(ステップS3がNO)、SW2がONかどうかをチェックする(ステップS12)。この状態ではSW2がONになっているので、ロック2がONになり(ステップS14)、蓋部材30が固定される。もし、蓋部材30が完全に倒されていなくて、SW2がONになっていない場合は、その旨を表示し注意を喚起する(ステップS13)。
次に行員側の操作画面が操作可能になり(ステップS15)、操作開始となる(ステップS8)。操作が終了(ステップS9のYES)か強制解除指令が入力されると(ステップS10のYES)、ロック1が解除され(ステップS11)、蓋部材30の移動はフリー状態になる。以下、同様の繰り返しになる。
図7(A)は電源投入時あるいは操作終了時の状態を示す図であり、ロックが解除(OFF)された状態になっている。この状態から、行員側が操作しようとして蓋部材30を矢印方向に倒すと、(B)の状態に移行し、SW2が蓋部材30のツバによって押下されてONになり、それに連動してロックピンが突出して蓋部材30の側板に設けられた半円形の嵌合穴に突入してロックされる。このとき、SW1はOFFになる。
初めに、操作者が蓋部材30を回動させて、自分の側を開ける(ステップS20)。最初の操作者が顧客の場合であれば、すでに開いているのでステップS21に進むが、行員の場合は蓋部材30を図7(B)の状態に移動させる必要がある(ロックがOFFなので移動可能である。)。
次に、操作者が誰であるかを装置に認識させる必要があるので、操作者は操作表示部からIDを入力するか、又はIDの格納されたカードを挿入してIDを読み込ませる(ステップS21)。
IDの入力によって、装置が顧客の操作であると認識したときは(ステップS22がYES)、SW1がONかどうかをチェックする(ステップS23)。この状態ではSW1がONになっているので、ロックがONになり(ステップS24)、蓋部材30が固定される。もし、蓋部材30が完全に倒されていなくて、SW1がONになっていない場合は、その旨を表示し注意を喚起する(ステップS25)。
次に顧客側の操作画面が操作可能になり(ステップS26)、操作開始となる(ステップS27)。操作が終了(ステップS28のYES)か強制解除指令が入力されると(ステップS29のYES)、ロックが解除され(ステップS30)、蓋部材30の移動はフリー状態になる。
IDの入力によって、装置が行員の操作であると認識したときは(ステップS22がNO)、SW2がONかどうかをチェックする(ステップS31)。この状態ではSW2がONになっているので、ロックがONになり(ステップS32)、蓋部材30が固定される。もし、蓋部材30が完全に倒されていなくて、SW2がONになっていない場合は、その旨を表示し注意を喚起する(ステップS33)。
次に行員側の操作画面が操作可能になり(ステップS34)、操作開始となる(ステップS27)。操作が終了(ステップS28のYES)か強制解除指令が入力されると(ステップS29のYES)、ロックが解除され(ステップS30)、蓋部材30の移動はフリー状態になる。以下、同様の繰り返しになる。
まず、操作者が誰であるかを装置に認識させる必要があるので、操作者は操作表示部からIDを入力するか、又はIDの格納されたカードを挿入してIDを読み込ませる(ステップS41)。IDの入力によって、装置が顧客の操作であると認識したときは(ステップS42のYES)、L4をOFFにしてバー34を移動可能にする(ステップS43)。
次に、バー34をSW2の上に移動して載置することを促す表示を顧客側の操作表示部に表示する(ステップS44)。顧客が案内に従ってバー34をSW2の上に載置するとSW2がONになり(ステップS45のYES)、L2がONになりロックされる(ステップS46)。そうすると顧客側の操作画面が操作可能になり(ステップS47)、顧客が操作を開始する(ステップS48)。操作終了又は強制解除指令が入力されるとL2のロックが解除されるとともに(ステップS50)、バー34を元の位置(SW4)に戻すように表示して移動を促す(ステップS51)。バー34がSW4の上に置かれるとSW4がONになって(ステップS52)L4がロックされ(ステップS53)、図9(B)の初期状態に戻る。このように操作終了後に初期状態に戻す理由は、次に行員が装置を操作しようとしたときに、行員側からは図10(B)の右側のバー34をSW4の上に載せることができない(移動させにくい)からである。
まず、操作者が誰であるかを装置に認識させる必要があるので、操作者は操作表示部からIDを入力するか、又は図示しないカード処理部にIDの格納されたカードを挿入してIDを読み込ませる(ステップS71)。IDの入力によって、装置が顧客の操作であると認識したときは(ステップS72のYES)、「SW1=ONで、かつSW2=OFF」であるか否かを(CPUが)チェックする(ステップS73)。蓋部材30の位置が図15に示す位置にあるときのみ「SW1=ONで、かつSW2=OFF」となるので、ロック1がONになるが(ステップS74)、それ以外の位置では蓋部材の回動を促す表示を行う(ステップS75)。顧客が蓋部材を回動して、ちょうど「SW1=ONで、かつSW2=OFF」となる位置に来たときにロック1がONになる。ロック1がONになると顧客側操作画面が操作可能になる(ステップS76)。なお、操作表示部16の向きはどのステップにおいて変えても構わない。また、蓋部材30の回動に連動して向きが変わるように構成してもよい。操作開始した後(ステップS77)、操作終了(ステップS78)あるいは強制解除指令信号が入力されると(ステップS79)、ロックが解除され(ステップS80)、蓋部材30の回動はフリー状態になる。以下、同様の繰り返しになる。
なお、ここでは操作表示部16は固定されずに操作する側に自由に向けられるようにしたが、この操作表示部16の向きを検知し、操作表示部16をロックするようにしても良い。但し、操作表示部16と蓋部材30の向きが合致していなければならないので、操作表示部16が顧客側に向いていると検知した場合、蓋部材30も顧客側が開放されるように操作するように案内表示によって促し、蓋部材30が正しい方向に操作されたらロックされるようにしても構わない。また、操作表示部16と蓋部材30の方向が一致するまでは操作ができないように制御しても構わない。
10 紙幣入出金口
11 硬貨入出金口
13 行員側操作部
14 行員側表示部
15 カード処理部
16 顧客側操作表示部又は液晶タッチパネル
17 バラ紙幣入出金部
18 バラ硬貨入出金部
19 束紙幣出金部
20 包装硬貨出金部
21 束紙幣出金口
22 包装硬貨(棒金)出金口
23 ターミナル部
30 蓋部材
31 支持手段
32 遮蔽板
SW1〜SW4 スイッチ(遮蔽側検出手段)
L1〜L4又はロック1、2 係止手段(ロック手段)
Claims (2)
- 装置上面に形成される貨幣取引口と、
少なくとも前記貨幣取引口を装置両側の何れか一方側からのみ選択的に操作可能にするように覆い、他方側からの目視を不能にする仕切手段と、
を備えた、金融営業店に設置され、設置された状態で装置両側から操作が行える貨幣取引処理装置において、
前記仕切手段は、
操作者側の反対側から少なくとも前記貨幣取引口の目視を遮蔽する遮蔽手段と、前記遮蔽手段を一時的に固定して移動を禁止する係止手段とを備え、
前記係止手段の作動中における解除指令信号の入力によって、前記係止手段の作動を強制的に解除し、前記遮蔽手段の移動を可能にしたことを特徴とする貨幣取引処理装置。 - 装置上面に形成される貨幣取引口と、
少なくとも前記貨幣取引口を装置両側の何れか一方側からのみ選択的に操作可能にするように覆い、他方側からの目視を不能にする仕切手段と、
を備えた、金融営業店に設置され、設置された状態で装置両側から操作が行える貨幣取引処理装置において、
前記仕切手段は、
操作者側の反対側から少なくとも前記貨幣取引口の目視を遮蔽する遮蔽手段と、前記遮蔽手段を一時的に固定して移動を禁止する係止手段とを備え、
前記遮蔽手段が存在する側を検出する遮蔽側検出手段を備えるとともに、
前記遮蔽側検出手段からの検出信号に基づいて前記係止手段を作動させて前記遮蔽手段を所定の位置に固定するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする貨幣取引処理装置。
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