JP6405926B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、迅速に保守作業を行うことができる自動取引装置を提供することを目的とする。
前記カード読取部で読取ったカード情報が、保守対応係員のものであるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段により前記カード情報が保守対応係員のものであると判定したときに、前記顧客用表示部に、フロントパネルの解錠の要否を選択可能に表示し、解錠しないことを選択した場合は、前記顧客用表示部に、保守モード選択画面を表示することを特徴とする。
図1、図2において、1は自動取引装置としての現金自動預払機であり、銀行等の金融機関の支店やコンビニエンスストア等の店舗に設置され、顧客との間での取引処理を自動で行う。
2は金融機関のセンタ等に設置されたホストコンピュータであり、店舗に設置されている現金自動預払機1と専用回線や電話回線等の通信回線3を介して接続しており、口座開設者である顧客を個別に識別するための顧客ID(顧客識別子)に対応させて顧客の口座の店番号、口座番号等の口座情報やその暗証番号、口座残高等の顧客情報を保有して顧客の口座を管理する。
6は現金自動預払機1の記憶部であり、制御部5が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部5による処理結果等が格納される。
7は顧客操作部であり、現金自動預払機1の前面側の上部に設けられ、顧客が入金や出金等の取引を行うときに、取引における選択入力や現金(紙幣および硬貨)の入出金等の操作を行う部位であって、以下の構成を備えている。
また、本実施例の顧客用表示部8には、現金自動預払機1に対する保守作業等を行う場合に用いる保守モード選択画面等も表示される。
10は通帳取扱部であり、通帳挿入口10aから挿入された顧客の通帳の磁気ストライプ等に記録されている顧客通帳情報を読み書きする機能を有すると共に取引内容等を顧客の通帳に記帳する機能を有している。
12は硬貨入出金部であり、入金取引時等に硬貨入出金口12aによって顧客が投入した硬貨を受入れ、これを鑑別および計数して収納庫に収納し、出金取引時等に収納庫から顧客に支払う硬貨を繰出し、これを計数して硬貨入出金口12aから排出して顧客に引渡す機能を有している。
また、IDカード読取部15は、図1に示すように、現金自動預払機1の前面側の上部に内蔵され、その設置位置のカバーパネルに僅かな凹部または僅かな凸部を設けて、設置位置が外観から視認可能な状態で表示されている。
本実施例の開閉ノブ18は、フロントパネル17の開閉操作が容易なようにL字型のレバー形状としたノブを用いている(図1参照)。
なお、開閉ノブ18は、電子ロック19が施錠されているときは操作することはできないが、電子ロック19が解錠された後は、鍵等の特別な用具を用いなくても開閉ノブ18を手で操作すればフロントパネル17の解放が可能になるよう構成されている。
金融機関の店舗の係員が、始業時等に現金自動預払機1へ電源を投入すると、現金自動預払機1の記憶部6に格納されている業務処理実行プログラムが自動的に起動され、現金自動預払機1の運用が開始される。
以下の説明においては、現金自動預払機1の運用中における障害発生時の緊急対応の場合や、顧客の不在時に現金自動預払機1に対するメンテナンス等を行う場合等に、保守対応係員に対して現金自動預払機1の制御部5が実行する処理動作について説明する。
S3:IDカード読取部15に係員所持カードをかざした係員を無資格者と判定した制御部5は、顧客用表示部8の表示画面に、資格を有しない故に保守作業を行うことができない旨の文言等を表示した無資格報知画面を表示し、所定の時間の経過後に今回の保守対応処理を終了させ、ステップS1へ戻って取引開始前待機状態での待機を継続する。
パネル解錠要否選択画面には、フロントパネル17のロック機構の解錠を行うか否かの選択を促す旨の文言と、フロントパネル17のロック機構の解錠を指示するための「はい」ボタン、フロントパネル17のロック機構の解錠をしないことを指示するための「いいえ」ボタンが表示される。
保守対応係員は、フロントパネル17のロック機構を解錠して保守作業を行うときは「はい」ボタンを、フロントパネル17のロック機構を解錠せずに保守作業を行うときは「いいえ」ボタンを押下する。
「いいえ」ボタンの押下により、フロントパネル17のロック機構の電子ロック19による施錠の継続を認識したときはステップS6へ移行する。
なお、パネル解錠要否選択画面の表示後に、いずれのボタンも押下されずに所定時間経過した場合は、制御部5は今回の保守対応処理を終了させ、ステップS1へ戻って取引開始前待機状態での待機を継続する。
保守モード選択画面には、現金自動預払機1に装備された各ユニットの現在の状態が表示される他、現金の補充または回収を行うことを指示するための各モード選択ボタン、紙幣入出金部11で生じたジャム紙幣の除去後等に現金自動預払機1の各部の状態の確認運転を指示するための「動作確認モード」ボタン、障害が発生したユニット、例えばカード取扱部9に残留した明細票の欠損片等の異物の自動除去の再実行を手動で指示するための「リトライモード」ボタン、障害発生前に実行していた処理動作の表示を指示するための「履歴表示モード」ボタン等のモード選択ボタン、および各ユニットの現在の状態の表示やリトライの実行後に、フロントパネル17のロック機構を解錠する必要が生じた場合にステップS4へ戻ることを指示するための「戻る」ボタン、保守作業の終了を指示するための「終了」ボタン等の指示ボタンが表示される。
なお、「戻る」ボタンが押下された場合、制御部5は、ステップS4へ戻ってパネル解錠要否選択画面を再表示し、フロントパネル17のロック機構の解錠の要否の選択を受付ける。
この場合に、必要に応じて表示される次画面にも「終了」ボタンが表示され、保守対応係員は、当該保守モードの作業終了時に「終了」ボタンを押下する。
S8:選択された保守モードの実行開始後に、「終了」ボタンの押下を待って待機していた制御部5は、「終了」ボタンが押下されない場合は、選択された保守モードを実行しながら「終了」ボタンの押下を待って待機する。
「終了」ボタンが押下された場合は、今回の保守対応処理を終了させ、ステップS1へ戻って取引開始前待機状態での待機を継続する。
本ステップにおける保守モード選択画面には、上記ステップS6で図5を用いて説明した内容と同様の内容が表示されるが、図6に示すように、図5の保守モード選択画面から「戻る」ボタンの表示が省略されている。
保守対応係員は、フロントパネル17のロック機構を解錠して行う保守作業のモード選択ボタン(紙幣補充モード、硬貨回収モード等)を押下する。
この場合に、必要に応じて表示される次画面にも「終了」ボタンが表示され、保守対応係員は、当該保守モードの作業終了時に「終了」ボタンを押下する。
「終了」ボタンが押下された場合は、保守作業の終了を認識してステップS13へ移行する。
また、上記ステップS2において、係員カード情報に記録されている作業資格が、フロントパネル17の開閉を伴う保守作業を許可されていない無資格者の場合はステップS3へ移行して顧客用表示部8の表示画面に無資格報知画面を表示するとして説明したが、係員カード情報に記録されている作業資格が無資格者の場合は、ステップS1へ戻って取引開始前待機状態での待機を継続するようにし、ステップS3による無資格報知画面の表示を省略するようにしてもよい。
また、顧客用表示部8の表示画面にパネル解錠要否選択画面等の保守作業時の画面を表示するので、特許文献1の装置のように背面側に係員操作部等を設ける必要がなくなり、現金自動預払機1の簡素化を図ることができる。
このようにしても、一般の顧客に違和感を与えることなく、IDカード読取部15の設置位置を保守対応係員等の係員に容易に認識させることができ、保守作業における迅速化を図ることができる。
また、本実施例では、開閉ノブ18はL字型のレバー形状であるとして説明したが、図7、図8に示すように、円盤状の座に、現金自動預払機1のフロントカバーから突出させた一文字状の突起部を設けたノブとしてもよい。
本実施例の現金自動預払機1のIDカード読取部15は、図9に破線で示すように、現金自動預払機1の前面側の上部に内蔵され、その設置位置は外観からは視認不可能な状態とされ、上記実施例1のような設置位置を示す表示は省略されている。
本実施例の現金自動預払機1による保守対応処理の処理動作は、上記実施例1の処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
また、開閉ノブ18を、現金自動預払機1のフロントカバー内に埋込むようにしたので、顧客等によるいたずらに対する懸念を払拭することができる。
この場合には、上記ステップS2において、当該係員が有資格者であるか否かを判定するときに、読取った係員カード情報の係員IDを基に、制御部5が管理サーバと交信して当該係員の作業資格を取得し、取得した作業資格を基に有資格者であるか否かを判定するようにするとよい。
また、上記各実施例においては、IDカード読取部15は、現金自動預払機1の前面側に外観からは視認可能または視認不可能な状態で新たに設置するとして説明したが、カード取扱部9に、非接触ICカードの係員カード情報を非接触で読取る機能を追加してカード読取部として機能させ、IDカード読取部を省略するようにしてもよい。
2 ホストコンピュータ
3 通信回線
5 制御部
6 記憶部
7 顧客操作部
8 顧客用表示部
9 カード取扱部
10 通帳取扱部
11 紙幣入出金部
12 硬貨入出金部
15 IDカード読取部
15a 表示ラベル
17 フロントパネル
18 開閉ノブ
19 電子ロック
Claims (11)
- 顧客に対する取引画面を表示する顧客用表示部と、
カードに記録されたカード情報を読取るカード読取部と、
前記カード読取部で読取ったカード情報が、保守対応係員のものであるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段により前記カード情報が保守対応係員のものであると判定したときに、前記顧客用表示部に、フロントパネルの解錠の要否を選択可能に表示し、
解錠しないことを選択した場合は、前記顧客用表示部に、保守モード選択画面を表示することを特徴とする自動取引装置。 - 顧客に対する取引画面を表示する顧客用表示部と、
カードに記録されたカード情報を読取るカード読取部と、
前記カード読取部で読取ったカード情報が、保守対応係員のものであるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段により前記カード情報が保守対応係員のものであると判定したときに、前記顧客用表示部に、フロントパネルの解錠の要否を選択可能に表示し、
前記フロントパネルの解錠の要否を選択するときに、解錠しないことを選択したときは、前記顧客用表示部に、前記フロントパネルの解錠の要否の選択を再度可能にする指示ボタンを設けた保守モード選択画面を表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記カードは、非接触ICカードであり、
前記カード読取部の設置位置を、視認可能に表示したことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項3に記載の自動取引装置において、
前記カード読取部の設置位置を、前記設置位置に設けた凹部または凸部により表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項3に記載の自動取引装置において、
前記カード読取部の設置位置を、銘板により表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記カードは、非接触ICカードであり、
前記カード読取部は、装置の前面側に視認不可能な状態で設置されていることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
顧客との取引開始前は、前記カード読取部を前記カード情報の読取を可能とした待機状態とし、前記顧客用表示部に、取引選択画面を表示した待機状態で待機することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項7に記載の自動取引装置において、
顧客が前記取引選択画面から取引を選択したときに、前記カード読取部を無効状態にすることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
前記判定手段により前記カード情報が保守対応係員のものではないと判定したときは、前記顧客用表示部に、無資格報知画面を表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
前記判定手段により前記カード情報が保守対応係員のものではないと判定したときは、取引開始前待機状態に戻って待機することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
前記フロントパネルの解錠の要否を選択するときに、解錠することを選択したときは、開閉ノブの操作により前記フロントパネルの解錠を可能にすることを特徴とする自動取引装置。
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