JP2015026249A - 自動取引装置 - Google Patents

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一之 大橋
Kazuyuki Ohashi
一之 大橋
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Abstract

【課題】特定の権限を有する係員が、煩わしい作業を行う事無く装置内部の錠部を簡易な仕組みにて開錠できる自動取引装置を提供する【解決手段】IDカードを読み取るカード読取部と、前記カード読取部が前記IDカードを読み取るとロックが解除される装置扉と、装置内部に設けられ、ロックが解除された前記装置扉が開いた際に抜き取り可能な鍵が装着された鍵装着部と、抜き取られた鍵によって開錠される錠部と、を備える、自動取引装置。【選択図】図3

Description

本発明は、鍵により錠部を開錠する自動取引装置に関する。
昨今、金融機関の営業店等にATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置が設置されている。自動取引装置は、現金(紙幣や硬貨)の入金取引や出金取引等に利用される。
自動取引装置の中には、権限の無い第三者が装置内部にアクセスすることを防止するために、例えば外部の鍵保管機の中に置かれた鍵にて開錠可能な錠部を有するものがある。また、自動取引装置の中には、鍵の代わりに、IDカードが認証されると装置内部にアクセスできる仕組みもある(特許文献1参照)。
特開2001−243517号公報
しかし、例えば現金を収納するカセット等の一部のユニットについては、IDカードに置き換えることができず、外部の鍵保管機にて保管された鍵にて錠部を開錠する必要がある。通常、自動取引装置と鍵保管機は離れた位置に存在するため、鍵を持って移動する必要があり、係員に煩わしい作業を強いることになる。また、鍵保管機のセキュリティーを確保する必要もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、特定の権限を有する係員が、煩わしい作業を行う事無く装置内部の錠部を簡易な仕組みにて開錠できる自動取引装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、IDカードを読み取るカード読取部と、前記カード読取部が前記IDカードを読み取るとロックが解除される装置扉と、装置内部に設けられ、ロックが解除された前記装置扉が開いた際に抜き取り可能な鍵が装着された鍵装着部と、抜き取られた鍵によって開錠される錠部と、を備える、自動取引装置が提供される。
かかる自動取引装置によれば、係員は、IDカードを持参していれば、鍵をわざわざ持参しなくても、鍵装着部から鍵を抜き取って錠部を開錠することができる。このため、セキュリティーを維持しつつ、簡易な仕組みにて錠部を開錠することができる。また、鍵を外部の鍵保管機に鍵を保管する必要が無くなるので、係員に煩わしい作業を強いることも無い。
また、上記の自動取引装置において、前記錠部は、現金を収納する着脱可能な現金収納部に設けられても良い。
また、上記の自動取引装置において、前記鍵が前記鍵装着部に装着されている場合には、取引可能とし、前記鍵が前記鍵装着部から抜き取られている場合には、取引中止とさせる制御部を更に備えても良い。
また、上記の自動取引装置において、前記鍵は、前記鍵装着部から抜取りできる抜取位置と、前記鍵装着部から抜取りできない取引位置との間で回動可能であり、前記制御部は、前記鍵が前記抜取位置に位置する場合には、取引中止とさせても良い。
また、上記の自動取引装置において、前記鍵装着部に装着された前記鍵をロックするロック機構を有し、前記制御部は、前記カード読取部が前記IDカードを読み取ると、前記鍵が前記鍵装着部から抜取り可能となるように前記ロック機構のロックを解除しても良い。
また、上記の自動取引装置において、前記制御部は、前記自動取引装置の操作権限を示す権限情報が前記IDカードに記憶されている場合に、前記ロック機構のロックを解除しても良い。
また、上記の自動取引装置において、前記鍵装着部は、前記カード読取部が前記IDカードを読み取ると発光する発光部を有しても良い。
また、上記の自動取引装置において、前記鍵装着部に接続された配線の断線を検知する断線検知部と、前記断線検知部により断線が検知されると、報知を行う報知部と、を更に備えても良い。
以上説明したように本発明によれば、特定の権限を有する係員が、煩わしい作業を行う事無く装置内部の錠部を簡易な仕組みにて開錠することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る自動取引装置10の概要を説明するための図である。 自動取引装置10の背面側の構成の一例を示す斜視図である。 自動取引装置10の内部構成の一例を示す図である。 鍵保管部150の外観構成の一例を示す図である。 鍵保管部150の内部構成の一例を示す図である。 鍵保管部150の内部構成の一例を示す図である。 自動取引装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。 鍵158にて錠部114が開錠された紙幣カセット112の引き出し状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.自動取引装置の構成>
(1−1.自動取引装置の概要)
図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る自動取引装置10の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動取引装置10の概要を説明するための図である。図2は、自動取引装置10の背面側の構成の一例を示す斜視図である。
自動取引装置10は、金融機関の顧客による操作に基づいて金銭の取引を実行する顧客操作型端末である。この自動取引装置10は、金融機関の営業店、コンビニエンスストア、駅構内、ホテル、病院、アミューズメントパーク、飲食店、オフィスビルディングなどの多様な施設に設置される。
自動取引装置10は、図1に示すように、前面側に、顧客操作表示部12と、通帳挿入部14と、カード挿入部16と、接客部18と、を備える。
顧客操作表示部12は、顧客による操作の誘導画面を表示する表示部および顧客操作を検出する顧客操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、顧客操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。なお、図1においては表示部および顧客操作部の機能が自動取引装置10において一体的に構成される例を示しているが、表示部および顧客操作部の機能は分離して構成されてもよい。
通帳挿入部14は、顧客の通帳の挿入および排出を行う。通帳挿入部14は、通帳が挿入される通帳挿入口14aを有する。なお、通帳は、顧客に関する顧客情報を記録した磁気ストライプを有する。
カード挿入部16は、顧客の取引カード(例えば、キャッシュカード、クレジットカード、振込カード等)の挿入および排出を行う。カード挿入部16は、取引カードが挿入されるカード挿入口16aを有する。取引カードは、現金支払い・預け入れ等に必要な顧客情報が記録された磁気ストライプやICチップを有する。
接客部18は、顧客による現金(紙幣及び硬貨)の入金口、および顧客への現金の出金口としての機能を有する。なお、接客部18には、入金口(出金口)を開閉可能なシャッターが設けられている。
自動取引装置10は、図2に示すように、背面側に、係員操作部22と、装着扉の一例である背面扉26と、を有する。
係員操作部22は、図2に示すように背面扉26の上部に設けられており、自動取引装置10の係員が操作を行う部分である。係員操作部22は、IDカードリーダー23と、表示入力部24と、を有する。
IDカードリーダー23は、IDカード28を読み取るカード読取部である。ここで、IDカード28は、係員に渡されたカードである。IDカードリーダー23は、読み取ったIDカード28が認証可能なカードか否かを判定する。IDカード28は、IDカードリーダー23が適切に読取りできれば、例えば非接触ICカードや磁気カードであっても良い。
表示入力部24は、係員に情報を表示する表示部の機能と、係員が入力を行う入力部の機能とを有する。表示部は、例えば液晶表示装置であり、自動取引装置10の状態に関する情報を表示する。入力部は、例えばタッチ入力が可能なタッチパネルであり、係員が入力した暗証番号を受け付ける。
背面扉26は、自動取引装置10の背面を覆う開閉可能な扉である。背面扉26は、係員が装置内部にアクセスする際に開くようになっている。例えば、係員は、装置内部に設けられた紙幣カセット112(図3)に紙幣を補充、又は硬貨カセット122(図3)に硬貨を補充するために、背面扉26を開ける。背面扉26には、係員が開閉する際に持つ取っ手部27が設けられている。
ところで、本実施形態に係る背面扉26は、電磁ロック式の扉である。そして、背面扉26は、IDカードリーダー23によるIDカード28の読取り後に係員が入力した暗証番号が正しいと、電磁ロックが解除されて開くことが可能である。ただし、上記に限定されず、係員が暗証番号を入力しなくても、IDカードリーダー23がIDカード28を認証すると、背面扉26の電磁ロックが解除されて開くこととしても良い。このように、背面扉26は、鍵では無く、IDカードリーダー23がIDカード28を読み取ると電磁ロックが解除され開くものである。これにより、正当な権限を有しない第三者が背面扉26を開けることを防止できる。
自動取引装置10は、専用網30(図1)を介して金融機関ホスト40と通信可能に接続されている。専用網30は、金融機関のネットワークであり、例えばIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。
金融機関ホスト40は、専用網30を介して自動取引装置10と通信することにより、各種取引を制御する。例えば、金融機関ホスト40は、自動取引装置10を操作する顧客の認証を行ったり、自動取引装置10において顧客により指示された入金や振込などの金銭取引(勘定の取引処理)を実行したりする。また、金融機関ホスト40は、口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、預金残高などの顧客情報(口座の元帳)を管理する。
なお、上記では、装着扉が自動取引装置10の背面に設けられた背面扉26であることとしたが、これに限定されない。例えば、装着扉26は自動取引装置10の側面や上面に設けられた扉であっても良い。
(1−2.自動取引装置の内部構成)
図3を参照しながら、自動取引装置10の内部構成の一例について説明する。図3は、自動取引装置10の内部構成の一例を示す図である。なお、図3では、自動取引装置10の背面扉26が開いた状態が示されている。
自動取引装置10は、図3に示すように、扉開閉検知部102と、紙幣処理部110と、硬貨処理部120と、通帳処理部130と、カード処理部140と、鍵装着部の一例である鍵保管部150と、制御部180と、を有する。
扉開閉検知部102は、背面扉26の開閉を検知する。扉開閉検知部102は、装置の底部に設けられた検知スイッチを有し、当該検知スイッチによって背面扉26の開閉を検知する。
紙幣処理部110は、紙幣の入金処理、出金処理等を行う。例えば、紙幣処理部110は、顧客が接客部18(図1)に挿入した紙幣を装置内部に取り込み、又は装置内部の紙幣を接客部18に排出する。紙幣処理部110は、紙幣を収納する着脱可能な紙幣カセット112を有する。係員は、紙幣カセット112を引き出して、紙幣カセット112に収納された紙幣を回収し、又は紙幣カセット112に紙幣を補充する。
紙幣カセット112には、鍵保管部150に保管された鍵158によって施錠又は開錠可能な錠部114が設けられている。錠部114が鍵158によって開錠されることで、紙幣カセット112のロックが解除される。これにより、係員は、紙幣カセット112を引き出して、紙幣を回収又は補充できる。なお、上記では、紙幣カセット112を引き出して紙幣を回収又は補充することとしたが、これに限定されず、ロックが解除されると紙幣カセット112を回動させる構成であっても良い。
硬貨処理部120は、硬貨の入金処理、出金処理等を行う。例えば、硬貨処理部120は、顧客が接客部18に挿入した硬貨を装置内部に取り込み、又は装置内部の硬貨を接客部18に排出する。硬貨処理部120は、硬貨を収納する着脱可能な硬貨カセット122を有する。係員は、硬貨カセット122を引き出して、硬貨カセット122に収納された硬貨を回収し、又は硬貨カセット122に硬貨を補充する。
硬貨カセット122には、鍵保管部150に保管された鍵158によって施錠又は開錠可能な錠部124が設けられている。錠部124が鍵158によって開錠されることで、硬貨カセット122のロックが開錠される。これにより、係員は、硬貨カセット122を引き出して、硬貨を回収又は補充できる。
通帳処理部130は、通帳挿入部14(図1)から挿入された通帳に対する処理を行う。通帳処理部130は、カードリーダーを有し、挿入された通帳に記録された顧客情報を読み取る。
カード処理部140は、カード挿入部16(図1)から挿入された取引カード(例えば、キャッシュカード、クレジットカード、振込カード等)に対する処理を行う。カード処理部140は、カードリーダーを有し、挿入された取引カードに記録された顧客情報を読取る。なお、カード処理部140は、取引内容に関するレシートの印字も行う。カード処理部140は、取引カードと共に印字したレシートをカード挿入部16から排出する。
鍵保管部150は、自動取引装置10の内部に設けられ、電磁ロックが解除された背面扉26が開いた際に抜き取り可能な鍵158を装着している。鍵158は、現金収納部である紙幣カセット112や硬貨カセット122に設けられた錠部114、124を開錠又は施錠するためのものである。鍵保管部150は、係員が背面扉26を開けた際にアクセスしやすい部分に設けられている。例えば、鍵保管部150は、図3に示すように制御部180の背面側に取り付けられている。なお、鍵保管部150の詳細構成については、後述する。
制御部180は、自動取引装置10の動作を制御する。制御部180は、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、自動取引装置10の動作を制御する。なお、記憶部には、プログラム以外に、自動取引装置10による取引に関する各種データを記憶する。また、制御部180は、専用網30を介して金融機関ホスト40と通信を行い、取引を行う。
<2.鍵保管部の構成>
本実施形態に係る鍵保管部150の構成を説明する前に、従来例に係る自動取引装置について説明する。
従来例に係る自動取引装置の鍵管理は、装置毎に鍵を鍵保管機に保管していた。このため、鍵保管機に保管された鍵を取り出して使用していた。かかる場合には、正当な権限を有しない第三者が、鍵保管機から鍵を取り出して悪用する恐れがある。
また、従来例に係る自動取引装置の中には、鍵の代わりに、IDカードリーダーが所定の権限を有するIDカードを読み取ると、扉等を開閉するものがある。しかし、現金を収納するカセット(紙幣カセットや硬貨カセット)については、装置から引き出される等の観点から、IDカードによるロックに置き換えることが困難である。このため、カセットに現金を補充等する際には、鍵保管機から取り出した鍵を用いてカセットのロックを解除して引き出されていた。
しかし、通常、自動取引装置と鍵保管機は離れた位置に存在するため、鍵を持って移動する必要があり、係員に煩わしい作業を強いることになる。また、鍵保管機のセキュリティーを確保する必要もある。
そこで、上述した問題を解決すべく、本実施形態に係る自動取引装置10では、装置内部に鍵保管部150を設け、IDカード28で背面扉26を開けると、鍵保管部150に装着された鍵158を抜き出すことができる構成となっている。これにより、係員は、IDカード28を持参していれば、鍵をわざわざ持参しなくても、鍵保管部150から鍵158を抜き取って錠部114、124を開錠することができる。このため、セキュリティーを維持しつつ、簡易な仕組みにて錠部114、124を開錠することができる。また、鍵を外部の鍵保管機に鍵を保管する必要が無くなるので、係員に煩わしい作業を強いることも無い。
(鍵保管部の詳細構成)
図4を参照しながら、本実施形態に係る鍵保管部150の詳細構成について説明する。図4は、鍵保管部150の外観構成の一例を示す図である。なお、図4(a)は鍵158が運用位置に位置する状態を示し、図4(b)は鍵158が取出し位置に位置する状態を示す。
鍵保管部150は、自動取引装置10の内部に設けられ、鍵158を保管する。鍵保管部150は、図4に示すように、本体部151と、着脱部152と、位置表示部153は、LED表示部154と、を有する。
本体部151は、例えば長方体形状で形成され、鍵保管部150の本体を成す。本体部151の内部には、後述するように、鍵158の着脱を可能とする機構や、鍵158の位置を検知する機構が設けられている。
着脱部152は、本体部151の前面151aの中央側に設けられており、着脱部152に対して鍵158が装着又は抜き取られる。着脱部152は、装着された鍵158を取出し位置と運用位置の間で回転可能な構成となっている。ここで、取出し位置は、鍵158を着脱部152から抜き取りできる位置である。運用位置は、鍵158を着脱部152から抜き取りできない位置である。また、本実施形態では、鍵158が運用位置に位置している場合には、取引が可能であり、鍵158が取出し位置に位置している場合には、取引が中止される。
位置表示部153は、着脱部152の周囲に設けられ、着脱部152に装着された鍵158の運用位置と取出し位置を示すものである。このような位置表示部153により、係員は鍵158の位置を直感的に理解できる。なお、位置表示部153は、文字が印刷されていても良く、又は文字が刻印されていても良い。
LED表示部154は、本体部151の前面151aの隅に設けられ、光を点灯又は点滅可能な発光部の機能を有する。例えば、LED表示部154は、IDカードリーダー23がIDカードを読み取ると(別言すれば、着脱部152に装着された鍵158を抜くことができる状態になると)、点灯する。また、LED表示部154は、鍵158の取出しが可能なことを示す文字を表示する機能も有する。係員は、LED表示部154が点灯されていると鍵158を抜き取ることが可能と判断し、運用位置に位置する鍵158を取出し位置に回転させた後に引っ張る。
次に、図5及び図6を参照しながら、鍵保管部150の本体部151の内部構成の一例について説明する。図5及び図6は、鍵保管部150の内部構成の一例を示す図である。なお、図5は、回転円盤162がロックされた状態を示し、図6は、回転円盤162がロックされていない状態を示す。
鍵保管部150は、図5に示すように、シリンダー161と、回転円盤162と、検知部材163と、回動部164と、アクチュエータ165と、バネ166と、を有する。なお、これらの部材が、着脱部152に装着された鍵158の回転をロックさせるロック機構として機能する。
シリンダー161は、円筒状の部材であり、前述した鍵158が着脱可能な着脱部152を構成する。シリンダー161は、装着された鍵158を係員が回転させると一緒に回転する。シリンダー161は、回転円盤162の中央部と連結されている。
回転円盤162は、連結されたシリンダー161の回転に連動して回転する。回転円盤162の外周側には、ロック溝162a及び検知溝162bが形成されている。ロック溝162aは、凹状に形成された溝である。回動部164がロック溝162aに入り込むことで、回転円盤162(鍵158)の回転がロックされる。検知溝162bも、凹状に形成された溝である。検知溝162bには、鍵158の運用位置を検知する検知部材163が入り込み可能である。
検知部材163は、鍵158の運用位置を検知するためのものである。検知部材163は、回転円盤162の外周面に接触可能な板状の検知スイッチ163aを有する。検知スイッチ163aは、回転円盤162の検知溝162bに入り込むことで、鍵158が運用位置に位置することを検知する。
回動部164は、板状の部材を連結した構成となっており、回動可能に設けられている。具体的には、回動部164は、第1レバー164aと、第2レバー164bと、連結棒164cと、回転軸164dと、を有する。
第1レバー164aの一端側はアクチュエータ165に連結され、他端側はバネ166に連結されている。第1レバー164aは、図5に示す方向A1、A2に移動可能である。第2レバー164bは、第1レバー164aに移動に連動して図5に示す方向B1、B2に移動可能であり、方向B2に移動した際に回転円盤162のロック溝162aに入り込む。これにより、回転円盤162(鍵158)の回転が規制される(ロックされる)。連結棒164cは、第1レバー164aと第2レバー164bを連結すると共に、回転軸164dを中心に回転する。連結棒164cと第2レバー164bは、第1レバー164aの移動に連動して、それぞれ回動又は移動する。
アクチュエータ165は、例えばソレノイドである。アクチュエータ165は、動作を行うと、連結された第1レバー164aを引っ張る。具体的には、アクチュエータ165は、バネ166により方向A1に付勢された第1レバー164aを、方向A2に引っ張り下げる。そして、第1レバー164aが方向A2に下がると、第2レバー164bは方向B1に上がる。
バネ166は、例えば引張バネであり、第1レバー164aを方向A1に付勢する。アクチュエータ165が動作をしていない場合には、第1レバー164aは、バネ166に付勢されて方向A1に持ち上げられた状態を維持する。そして、第1レバー164aが方向A1に上がると、第2レバー164bは方向B2に下がる。
そして、第2レバー164bが方向B2に下がると、第2レバー164bが回転円盤162のロック溝162aに入り込む。これにより、回転円盤162(鍵158)の回転が規制される。一方で、第2レバー164bが方向B1に上がると、第2レバー164bがロック溝162aから外れる。これにより、回転円盤162(鍵158)が回転できるようになる。
<3.自動取引装置の動作制御>
図7を参照しながら、制御部180による自動取引装置10の動作の制御について説明する。図7は、自動取引装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。
制御部180は、顧客操作表示部12、紙幣処理部110、硬貨処理部120、通帳処理部130、及びカード処理部140を制御する。すなわち、制御部180は、顧客の操作に基づいて、入金取引・出金取引等の処理を制御する。
制御部180は、IDカードリーダー23、表示入力部24、背面扉26を制御する。具体的には、制御部180は、IDカードリーダー23によるIDカード28の読取り、表示入力部24による表示及び入力を制御する。また、制御部180は、背面扉26の電磁ロックのオン・オフを制御する。例えば、制御部180は、IDカードリーダー23によりIDカード28が認証されると、背面扉26の電磁ロックをオフにする(解除する)。
制御部180は、鍵保管部150を制御する。具体的には、制御部180は、LED表示部154の制御、アクチュエータ165のオン・オフの制御、検知部材163による鍵158の運用位置の検知制御等を行う。また、制御部180は、鍵保管部150に対する鍵158の装着状態に応じて、運用を切り替える。例えば、制御部180は、鍵158が鍵保管部150に装着されている場合には、自動取引装置10による取引を可能とし、鍵158が鍵保管部150から拭き取られている場合には、取引を中止にさせる。これにより、鍵158が紛失した場合等に、自動取引装置10が運用することを防止できる。
なお、制御部180は、鍵158が鍵保管部150に装着されていても、鍵158が運用位置に位置する場合には取引を可能とし、鍵158が取出し位置に位置する場合には取引を中止させても良い。これにより、自動取引装置10の運用状態で、鍵158が抜き取られることを防止できる。
また、制御部180は、IDカードリーダー23がIDカード28を読み取ると、鍵158が鍵保管部150から抜取り可能となるようにロック機構(回転円盤162、回動部164、アクチュエータ165、及びバネ166)のロックを解除する。ここで、制御部180は、自動取引装置10の操作権限を示す権限情報がIDカード28に記憶されている場合に、ロック機構のロックを解除する。これにより、権限の無い係員が背面扉26を開けても、鍵158を鍵保管部150から抜き出すことができない。なお、上記では、権限情報がIDカード28に記憶されていることとしたが、これに限定されない。例えば、制御部180は、金融機関ホスト40(図1)からIDカード28の権限情報を取得しても良い。
鍵保管部150には、不図示の配線が接続されている。制御部180は、鍵保管部150に接続された配線が切断されたか否かを検知する断線検知部の機能を有する。制御部180は、配線の切断を検知した場合には、報知部190により報知を行う。報知部190は、例えばアラームを発する。ただし、これに限定されず、報知部190は、光を発したり、文字等を表示しても良い。このような報知を行うことにより、係員は、鍵保管部150に異常が発生したことを理解できる。
<4.現金補充時の係員の操作の流れ>
次に、紙幣カセット112に紙幣を補充する(又は、硬貨カセット122に硬貨を補充する)際の、係員の操作の流れについて説明する。なお、紙幣カセット112から紙幣を回収する(又は、硬貨カセット122から硬貨を回収する)際の係員の操作の流れも同様であるので、以下では説明を省略する。
ここでは、鍵158が鍵保管部150に装着された(具体的には、鍵158が運用位置に位置する)状態、すなわち自動取引装置10が運用可能な状態にあるものとして説明を行う。
まず、係員は、現金(紙幣、硬貨)を補充すべく、所有するIDカード28をIDカードリーダー23にかざす。次に、係員は、表示入力部24により暗証番号を入力する。暗証番号が正しい場合には、制御部180は、IDカード28を認証し、IDカード28に記憶された情報(権限情報等)を確認する。
次に、制御部180は、自動取引装置10の運用を中止し、背面扉26の電磁ロックを所定時間解除する。これにより、係員は、背面扉26を開けることができる。そして、制御部180は、IDカード28から読み取った権限情報から係員が現金を扱う権限を有すると判断した場合には、アクチュエータ165を所定時間オンする。これにより、回転円盤162の回動部164によるロックが解除され、鍵158が運用位置から回転できる状態となる。この際、制御部180は、LED表示部154を点灯させる。なお、制御部180は、扉開閉検知部102により背面扉26が開いたと検知された場合に、LED表示部154を点灯させても良い。これにより、LED表示部154を無駄に点灯させることを防止できる。
その後、背面扉26を開けてLED表示部154が点灯した状態を見た係員は、鍵158を抜くことができると判断し、鍵158を運用位置から取出し位置へ回転させる。そして、係員は、取出し位置に位置する鍵158を抜き取る。
紙幣を補充する場合には、係員は、抜き取った鍵158で紙幣カセット112の錠部114を開錠する。そして、係員は、図8に示すように紙幣カセット112を自動取引装置10から引き出して、紙幣カセット112に紙幣を補充する。同様に、硬貨を補充する場合には、係員は、抜き取った鍵158で硬貨カセット122の錠部124を開錠して、硬貨カセット122に硬貨を補充する。なお、図8は、鍵158にて錠部114が開錠された紙幣カセット112の引き出し状態を示す図である。
現金の補充後、係員は、錠部114又は錠部124から鍵158を抜き取り、鍵保管部150に再度装着させる。これは、鍵158が鍵保管部150に装着されていないと(具体的には、操作された鍵158が運用位置に位置しないと)、自動取引装置10が運用を行うことができないからである。
その後、係員が背面扉26を閉めると、扉開閉検知部102が背面扉26の閉まったことを検知する。すると、制御部180は、自動取引装置10の運用中止状態から運用状態へと切り替える。
<5.まとめ>
上述した自動取引装置10は、図3に示すように、装置内部に設けられ、IDカード28が読み取られてロックが解除された背面扉26が開いた際に抜き取り可能な鍵158が装着された鍵保管部150を備える。そして、紙幣カセット112の錠部114や硬貨カセット122の錠部124は、抜き取られた鍵158によって開錠される。
かかる自動取引装置10によれば、係員は、IDカード28を持参していれば、鍵をわざわざ持参していなくても、紙幣カセット112や硬貨カセット122に紙幣や硬貨を補充したり回収することが可能となる。また、鍵158が自動取引装置10の内部に保管されるので、外部の鍵保管機が不要となり、係員が自動取引装置10から離れた鍵保管機から鍵を取ってくる煩わしさも解消される。
また、IDカード28で認証された係員のみが鍵保管部150に装着された鍵158を引き出すことができるので、鍵158を扱う係員を管理しやすくなる。さらに、上記の自動取引装置10によれば、鍵158が運用位置に位置しないと自動取引装置10が運用を行えないので、鍵158が紛失したり持ち去られることを防止できる。
なお、上記では、鍵保管部150から抜き取られた鍵158によって、紙幣カセット112の錠部114や硬貨カセット122の錠部124を開錠することとしたが、これに限定されない。例えば、鍵保管部150から抜き取られた鍵158によって、通帳処理部130やカード処理部140に設けられた錠部を開錠することとしても良い。かかる場合にも、係員は、鍵を持参しなくても、IDカードで開錠できない通帳処理部130やカード処理部140の錠部を開錠することができる。
また、上記では、紙幣カセット112の錠部114と硬貨カセット122の錠部124が、鍵保管部150に装着された共通の鍵158で開錠されることとしたが、これに限定されない。例えば、錠部114と錠部124は、鍵保管部150に装着された別々の鍵でそれぞれ開錠されても良い。
また、上記では、自動取引装置10を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば現金支払機や通帳繰越機、消費者金融の受付端末、発券機等の装置の内部に、上述した鍵保管部を設けても良い。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 自動取引装置
23 IDカードリーダー
26 背面扉
28 IDカード
102 扉開閉検知部
112 紙幣カセット
114 錠部
122 硬貨カセット
124 錠部
150 鍵保管部
152 着脱部
153 位置表示部
154 LED表示部
158 鍵
161 シリンダー
162 回転円盤
163 検知部材
164 回動部
165 アクチュエータ
166 バネ
180 制御部
190 報知部

Claims (8)

  1. IDカードを読み取るカード読取部と、
    前記カード読取部が前記IDカードを読み取るとロックが解除される装置扉と、
    装置内部に設けられ、ロックが解除された前記装置扉が開いた際に抜き取り可能な鍵が装着された鍵装着部と、
    抜き取られた鍵によって開錠される錠部と、
    を備える、自動取引装置。
  2. 請求項1に記載の自動取引装置において、
    前記錠部は、現金を収納する着脱可能な現金収納部に設けられている、自動取引装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動取引装置において、
    前記鍵が前記鍵装着部に装着されている場合には、取引可能とし、
    前記鍵が前記鍵装着部から抜き取られている場合には、取引中止とさせる制御部を更に備える、自動取引装置。
  4. 請求項3に記載の自動取引装置において、
    前記鍵は、前記鍵装着部から抜取りできる抜取位置と、前記鍵装着部から抜取りできない取引位置との間で回動可能であり、
    前記制御部は、前記鍵が前記抜取位置に位置する場合には、取引中止とさせる、自動取引装置。
  5. 請求項3又は4に記載の自動取引装置において、
    前記鍵装着部に装着された前記鍵をロックするロック機構を有し、
    前記制御部は、前記カード読取部が前記IDカードを読み取ると、前記鍵が前記鍵装着部から抜取り可能となるように前記ロック機構のロックを解除する、自動取引装置。
  6. 請求項5に記載の自動取引装置において、
    前記制御部は、前記自動取引装置の操作権限を示す権限情報が前記IDカードに記憶されている場合に、前記ロック機構のロックを解除する、自動取引装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動取引装置において、
    前記鍵装着部は、前記カード読取部が前記IDカードを読み取ると発光する発光部を有する、自動取引装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動取引装置において、
    前記鍵装着部に接続された配線の断線を検知する断線検知部と、
    前記断線検知部により断線が検知されると、報知を行う報知部と、
    を更に備える、自動取引装置。

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