JP5628589B2 - 物品保管装置 - Google Patents
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Description
なお、括弧内の数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、収納部に未収納の物品がある場合には、利用者の権限および当該物品の重要度に基づいて、終了処理の実行が許容または禁止される。すなわち、収納部に未収納の物品がある場合であっても、物品の重要度および/または利用者の権限いかんによっては、終了処理が許可される場合がある。したがって、収納部に未収納の物品がある場合であっても、終了処理を実行することが可能である。
この発明の一実施形態にかかる物品保管装置では、請求項4に記載されているように、前記収納部は、施解錠可能な扉(215)を備えており、前記終了処理は、前記扉の施錠処理であってもよい。この場合、収納部に未収納の物品がある場合には、当該物品の重要度に基づいて、扉の施錠が許容または禁止されるので、収納部に未収納の物品がある場合であっても、扉を施錠することが可能である。
また、この発明の別の実施形態にかかる物品保管装置では、請求項6に記載のように、前記終了処理は、前記物品保管装置のシャットダウン処理を含むものであってもよい。この場合、収納部に未収納の物品がある場合には、当該物品の重要度に基づいて、物品保管装置のシャットダウン処理が許容または禁止されるので、収納部に未収納の物品がある場合であっても、物品保管装置をシャットダウンさせることが可能である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる物品保管装置1の外観正面図である。物品保管装置1は、操作制御ユニット10と、鍵管理ユニット21と、通帳管理ユニット22と、一般ユニット23,24とを備え、たとえば銀行等の金融機関のオフィスに設置されている。このように、物品保管装置1は、ユニット10,21〜24を複数組み合わせて構成されており、各ユニット21〜24では、保管対象の物品の種類(性質)に応じた物品管理が行われている。
鍵管理ユニット21は、複数の鍵の持ち出しや返却を個別に管理する管理収納ユニットである。具体的には、鍵管理ユニット21は、2つの収納部B1,B2のうち収納部B2内に複数個(たとえば最大30個)の鍵を保管する。
鍵管理ユニット21の収納部B2は、収納部B2内を開閉する扉215と、扉215を施解錠する扉施錠部212と、収納部B2内部に設けられた鍵ホルダ部213とを有している。扉215は、本体(筐体)に対して片開き可能に設けられている。
扉215を、鍵管理ユニット21の前面に対して約90度をなす姿勢になるまで引き出した後、鍵管理ユニット21の奥方向へとスライド移動させることにより、収納部B2の本体の側板と鍵ホルダ部213との間に形成される収納スペース内に収納することができるようになっている。鍵管理ユニット扉開放運用中(鍵管理ユニット扉開放運用が設定された状態)に開状態の扉215をこの収納スペース内に収納しておけば、扉215が邪魔にならない。
なお、各鍵ホルダA1〜A30の上部には、鍵ホルダA1〜A30の状態を利用者に報知するためのランプRが1対1に対応して設けられている。具体的には、各ランプRは、対応する鍵ホルダA1〜A30が施錠されている場合には消灯され、対応する鍵ホルダA1〜A30が解錠されている場合には緑色に照光(点灯)され、鍵ホルダ部213から鍵ホルダA1〜A30が抜き出されている場合(不挿入または不完全挿入の場合)には赤色に照光(点灯)されるようになっている。
再び、図1を参照して、通帳管理ユニット22について説明する。通帳管理ユニット22は、収納されているバラ通帳(以下、単に「通帳」とする)を計数するための通帳計数部を備えた管理収納ユニットである。通帳管理ユニット22は、3つの収納部B10〜B12を有している。収納部B10および収納部B11内には、それぞれ複数の通帳が保管されている。
操作制御ユニット10は、一般ユニット23,24および管理収納ユニット21,22の施解錠等を制御する制御ユニットである。利用者は、物品保管装置1から物品を持ち出す場合には、この操作制御ユニット10に設けられたタッチパネルLCD(Liquid Crystal Display。報知手段)102を操作して、目的の物品が保管されているユニット21,22,23,24の収納部の扉を解錠する。
しかも、図1に示すように、物品保管装置1では、鍵管理ユニット21や通帳管理ユニット22が操作制御ユニット10に隣接する位置に配置されている。したがって、物品保管装置1では、鍵管理ユニット21や通帳管理ユニット22が、タッチパネルLCD102の近傍に位置している。そのため、利用者は、タッチパネルLCD102に表示された鍵位置案内画面を目視しながら、鍵ホルダ部213に対して鍵を持ち出す/返却することができる。これにより、鍵の持ち出し/返却のための操作を、より一層容易に行うことができる。
なお、以下の説明において、床面直上に設置される通帳管理ユニット22および一般ユニット24を下段ユニットといい、また、下段ユニットの上方に設置される操作制御ユニット10、鍵管理ユニット21および一般ユニット23を上段ユニットという場合がある。
物品保管装置1は、操作制御ユニット10と、被制御ユニット20とを備えている。ここで、被制御ユニット20とは、鍵管理ユニット21、通帳管理ユニット22および一般ユニット23,24を含む趣旨である。
カードリーダ101(図1も併せて参照)は、磁気カードからID(Identification)を読み取る読取装置である。タッチパネルLCD102は、各種の操作画面等を表示したり、指先等でタッチされた情報を制御部105へ伝えたりする表示操作部である。
利用者管理テーブル104bには、利用者名、利用者が解錠権限を有する扉(以下、「権限扉」という)、利用者が持出権限を有する鍵(以下、「権限鍵」という)および利用者の権限が、利用者のIDに対応付けて格納されている。すなわち、物品保管装置1には、利用者が、ID、権限扉、権限鍵および利用者の権限に関連付けて登録されている。また、利用者のIDとは、利用者に配布されたカード(磁気カードやICカード等)のカードIDである。
図4では、物品保管装置1に登録されている利用者の一例として、「栄光太郎」、「栄光二郎」および「栄光三郎」が挙げられている。利用者「栄光一郎」には「012」のカードIDを有するカードが配布されている。この利用者「栄光一郎」は、収納部B1〜B12の扉を開閉する権限を有しており、鍵ホルダA1〜A30から鍵を持ち出す権限を有しており、また、利用者の権限は「管理者」(高い権限)である。
図5は、鍵管理テーブル104eの一例を示す図である。鍵管理テーブル104eには、鍵管理ユニット21の収納部B2に収納されるべき鍵のデータが格納されている。具体的には、鍵管理テーブル104eには、鍵が収納される鍵ホルダと、当該鍵の種類と、当該鍵の重要度とが格納(記憶)されている。鍵の重要度とは、当該鍵に対応する錠が設けられた機器・装置(たとえば、金庫、ATMなど)の重要度や、当該機器・装置に収納される物品の重要度などを考慮して決定される重要度をいう。この実施形態では、鍵の重要度はたとえば3段階に区分けされている。
鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dは、鍵管理ユニット扉開放運用中に鍵管理ユニット21の収納部B2の扉215の施錠処理を許容/禁止を決定するために参照されるテーブルである。鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dには、未返却の鍵の重要度に対応して、扉215に対する利用者の施錠権限が記憶されている。図6の鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dでは、重要度が「高」の鍵が未返却の場合、または重要度が「高」の鍵が全て返却済みであって重要度が「中」の鍵が未返却の場合には、「管理者」の権限(高い権限)を有する利用者は扉215に対する施錠権限を有するが、「行員」の権限(低い権限)しか有さない利用者は扉215に対する施錠権限を有さない。また、図6の鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dでは、重要度が「高」の鍵の全ておよび重要度が「中」の鍵が全て返却済みであって重要度が「低」の鍵が未返却の場合、ならびに全ての鍵が返却済みである場合には、いずれの権限を有する利用者も、扉215に対する施錠権限を有する。
制御部105は、被制御ユニット20からの情報の取得、利用者の認証、タッチパネルLCD102の表示制御、被制御ユニット20への各種指示等の処理を行う処理部である。制御部105は、情報取得部105a、認証部105b、表示制御部105cおよび指示部105dを備えている。
また、情報取得部105aは、鍵管理ユニット21から鍵ホルダA1〜A30の位置情報や鍵ホルダ状態情報を取得する。鍵ホルダ状態情報には、各鍵ホルダA1〜A30が施錠状態/解錠状態のいずれにあるかを示す施解錠情報や、各鍵ホルダA1〜A30に鍵が返却された状態であるか否か(鍵が返却された状態/鍵が持ち出された状態のいずれであるか)を示す有無情報等を含んでいる。さらに、情報取得部105aは、通帳管理ユニット22から個別収納部の位置情報や通帳計数部222による計数結果情報等を取得する。
表示制御部105cは、タッチパネルLCD102に対して各種の画面を表示させる処理部である。たとえば、表示制御部105cは、認証部105bによって利用者が認証された場合には、利用者に対して各種の操作を選択させるための種々の画面をタッチパネルLCD102に表示させる。
図7は、鍵管理ユニット21の電気的構成を示すブロック図である。
鍵管理ユニット21は、I/F(Interface)部211と、扉施錠部212と、鍵ホルダ部213と、鍵管理部214とを備えている。鍵管理部214は、鍵ホルダ施解錠指示部214aと、状態検知部214bと、記憶部214cと、情報通知部214dとを備えている。
なお、I/F部211は、鍵管理ユニット21に対する解錠指示や施錠指示だけでなく、鍵管理ユニット21の下部に設置された下段ユニット、すなわち、一般ユニット24の扉に対する解錠指示や施錠指示も受け取る。そして、I/F部211は、一般ユニット24に対する解錠指示または施錠指示を操作制御ユニット10から受け取ると、受け取った指示に従って一般ユニット24の扉の施解錠を行う。なお、操作制御ユニット10およびI/F部211間、隣接する上段ユニットのI/F部間、I/F部および下段ユニット間の通信インタフェイスとしては、たとえばRS−485を用いることができる。
鍵ホルダ部213は、30個の鍵ホルダA1〜A30を個別に施解錠する。たとえば、鍵ホルダ部213は、鍵ホルダA1を解錠すべき旨の指示を受けたならば、鍵ホルダA1のみを解錠し、鍵ホルダA1〜A5を解錠すべき旨の指示を受けたならば、鍵ホルダA1〜A5をまとめて解錠する。
情報通知部214dは、記憶部214cに記憶された情報を操作制御ユニット10に対して通知する処理部である。具体的には、情報通知部214dは、記憶部214cに記憶されている情報が更新された場合に、更新された鍵ホルダ状態情報を記憶部214cから取り出して操作制御ユニット10に対して通知する。また、情報通知部214dは、物品保管装置1の起動時に、各鍵ホルダA1〜A30の位置情報を操作制御ユニット10に対して通知する。
通帳計数部222は、通帳管理ユニット22の収納部B10(図1参照)に収納された通帳を計数するための機構である。
通帳計数部222は、反射型センサ(図示しない)と、この反射型センサが取り付けられたセンサ基板とを含む。反射型センサは、発光素子と受光素子とを備えるセンサである。反射型センサは、センサ基板の稼働に伴って、収納部B10内を前後方向に移動する。反射型センサは、センサ基板の稼働に伴って、発光素子が通帳に光を照射し、かつその反射光を受光素子が受光しつつ、収納部B10内を、前後方向に移動す(手前側から奥側へと移動す)る。そして、通帳計数部222は、受光素子が受光した反射光の受光レベルに基づいて通帳間の凹凸を検出し、この凹凸の数に基づいて通帳の数を決定する。通帳計数部222は、かかる通帳計数処理を完了すると、計数処理が完了した旨を情報通知部223cに通知するとともに、計数結果を記憶部223bに記憶する。
計数指示部223aは、通帳計数部222に対して通帳計数処理の実行を指示する処理部である。具体的には、計数指示部223aは、操作制御ユニット10の指示部105dから通帳計数処理の実行指示を受け取った場合に、通帳計数部222に対して通帳計数処理の実行を指示する。
情報通知部223cは、記憶部223bに記憶された計数結果情報を操作制御ユニット10に対して通知する処理部である。具体的には、情報通知部223cは、計数処理が完了した旨を通帳計数部222から受け取ると、更新前の計数結果および更新後の計数結果を記憶部223bから取得する。
物品保管装置1は、電源が投入されると、初期化処理を行う(ステップS1)。この初期化処理において、操作制御ユニット10の情報取得部105aは、被制御ユニット20の位置情報、鍵ホルダA1〜A30の位置情報、鍵ホルダ状態情報、計数結果情報等を取得し、被制御ユニット管理情報104aとして記憶部104に記憶させる。初期化処理を終えると、物品保管装置1では、操作制御ユニット10の表示制御部105cが、タッチパネルLCD102に待機画面を表示させる(ステップS2)。
鍵持出処理の実行に先立って、タッチパネルLCD102に、鍵持出/鍵返却選択画面(図11参照)が表示される。この鍵持出/鍵返却選択画面では、鍵持出処理の実行を指示するための鍵持出ボタン291および鍵を返却するための鍵返却処理を指示するための鍵返却ボタン292が画面中央に設けられている。この鍵持出/扉閉じ選択画面では、また、画面の隅(図11では左下隅)に、前の表示画面に戻るための戻るボタン293が配置されている。
扉215が開状態でない場合(ステップS21でNO)、すなわち、扉215が閉状態である場合には、操作制御ユニット10は、鍵管理ユニット21の扉215を解錠する(ステップS22)。具体的には、操作制御ユニット10の指示部105dが、鍵管理ユニット21のI/F部211に対して扉施錠部212の解錠指示を行い、I/F部211が扉施錠部212の解錠を実行する。
具体的には、物品保管装置1では、操作制御ユニット10の指示部105dが、利用者管理テーブル104bを参照し、ログイン中の利用者に対応する権限鍵情報(当該利用者が解錠権限を有する鍵ホルダなどの情報)を取得する。次いで、指示部105dは、取得した権限鍵情報を含む鍵ホルダ解錠指示を鍵管理ユニット21の鍵ホルダ施解錠指示部214aに対して指示する。鍵ホルダ施解錠指示部214aは、鍵ホルダ解錠指示を受け取ると、その鍵ホルダ解錠指示に含まれる権限鍵情報に対応する鍵ホルダ、すなわちログイン中の利用者が解錠権限を有する鍵ホルダを解錠する。
鍵位置案内画面は、持ち出し可能な鍵の位置を利用者に把握させるための画面である。鍵位置案内画面には、鍵ホルダ部213を模式的に描いた鍵ホルダ部画像が設けられている。この鍵ホルダ部画像には、鍵ホルダ部213に設けられた各鍵ホルダA1〜A30に対応する鍵ホルダの画像が、各鍵ホルダA1〜A30と同様の配置で表示される。そして、鍵位置案内画面(鍵ホルダ部画像)では、利用者が鍵を持ち出すことのできる鍵ホルダに対応する鍵ホルダの画像が、他の鍵ホルダの画像とは異なる態様(たとえば異なる色)で表示される。また、鍵位置案内画面には、鍵ホルダ部画像の他に、ログイン中の利用者の利用者名およびID、鍵を持ち出すべき旨のメッセージ311、操作完了時に押下される決定ボタン312等が表示される。
次いで、物品保管装置1では、鍵ホルダ状態情報の更新が行われる(ステップS27)。具体的には、鍵管理ユニット21の状態検知部214bが検知した各鍵ホルダA1〜A30の状態(施錠状態/解錠状態のいずれにあるか、および各鍵ホルダA1〜A30に鍵が返却された状態であるか否か)を検知する。記憶部214cに記憶されている鍵ホルダA1〜A30の状態が、状態検知部214bが検知された状態に更新される。そして、情報通知部214dは、状態検知部214bによって更新された鍵ホルダ状態情報を操作制御ユニット10に対して通知する。操作制御ユニット10の情報取得部105aは、情報通知部214dから通知された鍵ホルダ状態情報を記憶部104に記憶する。
次に、鍵管理ユニット扉開放運用について説明する。鍵管理ユニット扉開放運用は、
扉215を常時開状態としておく運用である。この鍵管理ユニット扉開放運用中では、たとえば毎日の営業開始時に扉215が解錠され、その後、扉215は開状態のまま維持される。そして、たとえば営業終了時に扉215が閉められ施錠される。
図14は、鍵管理ユニット扉開放運用中における扉閉じ処理の流れを示すフローチャートである。
一方、行員(の権限を有する利用者)は、重要度が「低」の鍵が未返却の場合に、扉215に対する施錠権限を有しているが、重要度が「高」の鍵が未返却の場合または重要度が「中」の鍵が未返却の場合には、扉215に対する施錠権限を有していない。言い換えれば、行員は、重要度が「低」の鍵が未返却の場合には、施錠処理の実行が許容されているが、重要度が「高」または「中」である鍵が未返却の場合には、施錠処理の実行が禁止されている。
図16は、鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dの他の例を示す図である。
図16の鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dでは、重要度が「高」の鍵が未返却の場合には、「管理者」の権限(最も高い権限)を有する利用者は扉215に対する施錠権限を有するが、「バイト」の権限(最も低い権限)しか有さない利用者は扉215に対する施錠権限を有さない。また、この場合、「行員」の権限(「管理者」と「バイト」との間の中間の権限)を有する利用者は、二者認証を条件に扉215に対する施錠権限を有する。ここで、二者認証とは、本人以外の一人の利用者(物品管理装置1に、二者認証の認証者として予め登録された利用者。以下、「二者認証者」という)の認証を条件に、施錠権限を付与することをいう。すなわち、行員は、単独では扉215を施錠することはできないが、二者認証者が認証されることにより、扉215を施錠することができる。この場合、タッチパネルLCD102に、図17に示す二者認証要求画面が表示される。二者認証画面では、二者認証者のカードをカードリーダ101に通すことを促す旨の画像およびメッセージ331が設けられている。また、画面の隅(図17では左下隅)に、前の表示画面に戻るための戻るボタン332が配置されている。そして、二者認証者のカードをカードリーダ101に通すことにより、二者認証が認証され、扉215の施錠が行われる。なお、この場合、二者認証者としての登録は、「行員」または「管理者」の権限を有するものに限られる。
なお、図16を用いて、特定の利用者に対して二者認証を要求する場合を例に挙げて説明したが、二者認証に代えて、本人以外の複数(2人以上)の利用者の認証を許可条件として要求する複数(三者以上)認証が採用されていてもよい。
この非管理者施錠確認画面では、「鍵○○(鍵ホルダA○)が未返却で利用者名□□□により扉がクローズされました。」という、ログイン中の利用者に対して確認を促すメッセージが表示されるとともに、「シャットダウンを続行して良いですか?」という、ログイン中の利用者に対する問い掛けのメッセージが表示される。その後、管理者の権限を有する利用者は、非管理者施錠確認画面中の「はい」ボタン341(図18参照)または「いいえ」ボタン342を押操作する。「はい」ボタン341が操作されると、シャットダウン処理が続行され、また、「いいえ」ボタン342が操作されると、シャットダウン処理が中止される。
また、この場合において、未返却の鍵を収納すべき鍵ホルダの位置を、タッチパネルLCD102にグラフィック表示するものであってもよい。
この実施形態では、鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dは、物品保管装置1において終了処理としてのシャットダウン処理の実行を許容/禁止を決定するために参照されるテーブルである。この鍵重要度−利用者権限対応テーブル104dの内容が図6と同様の内容である場合を例に挙げて説明する。
一方、行員(の権限を有する利用者)は、重要度が「低」の鍵が未返却の場合に、物品保管装置1に対するシャットダウン権限を有しているが、重要度が「高」の鍵が未返却の場合または重要度が「中」の鍵が未返却の場合には、物品保管装置1に対するシャットダウン権限を有していない。言い換えれば、行員は、重要度が「低」の鍵が未返却の場合には、シャットダウン処理の実行が許容されているが、重要度が「高」または「中」である鍵が未返却の場合には、シャットダウン処理の実行が禁止されている。
以上、この発明の2つの実施形態を例に挙げて説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の各実施形態において、物品保管装置1に登録される利用者の権限が4段階以上に区分けされていてもよい。また、物品保管装置1に登録される鍵の重要度は、2段階に区分けされるものであってもよいし、4段階以上に区分けされるものであってもよい。
前述の各実施形態では、磁気読み取り式のカードリーダ101を備えるとして説明したが、物品保管装置1には、カードリーダ101に代えて、またはカードリーダ101とともに、非接触IC対応の非接触式のカードが備えられていてもよい。利用者が所持するカードとしてICカードを用いることができる。
また、終了処理として、鍵管理ユニット21の収納部B2の扉215の施錠処理を例に挙げて説明したが、鍵管理ユニット21の別の収納部B1の扉の施錠処理であってもよいし、他のユニット22〜24の収納部B3〜B12の扉の施錠処理であってもよい。
また、この場合、全てのファイルの種別について、ファイルの冊数が予め定める冊数と一致する場合には、利用者の権限によらず、いずれの利用者も、物品保管装置1のシャットダウン処理をすることができるとする。また、ある収納部B3〜B9に収納されているある種類のファイルの冊数が予め定める冊数に足りないとき、管理者の権限を有する利用者でなければ、物品保管装置1のシャットダウン処理が実行できないとし、足りないファイルが重要度の低いファイルであるときは、行員やバイト(高い権限を有さない利用者)であっても、物品保管装置1のシャットダウン処理の実行が許容されていてもよい。
また、収納部B1〜B12に収納すべき物品が未返却(未収納)である場合や、各収納部B1〜B12に収納されている物品の数と収納すべき物品の数とが異なる場合の他、収納されている物品数が確定できない場合も、終了処理(扉の施錠処理や物品保管装置1のシャットダウン処理)を実行可能な利用者を限定してもよい。物品数が確定できない場合の原因として、鍵ホルダA1〜A30の状態を検出するためのセンサや通帳計数部222の故障の他、物品保管装置1に登録されている物品数の未入力や、物品の取り出し/返却にかかる物品数の未入力が考えられる。
管理収納ユニットは、鍵管理ユニット21や通帳管理ユニット22に限られない。また、管理収納ユニットは、光学式センサや重量センサを用いて収納されている棒金の個数や金額を計数する棒金管理ユニットであってもよい。
21 鍵管理ユニット
102 タッチパネルLCD(報知手段)
105 制御部(終了処理の実行を許可または禁止する手段,設定手段,利用者の権限を設定する手段,報知手段)
212 扉施錠部
215 扉
A1〜A30 鍵ホルダ
B1〜B12 収納部
Claims (7)
- 予め定める複数の物品を収納するための収納部と、
前記収納部に収納される各物品の重要度を設定する設定手段と、
前記収納部内における未収納の物品の重要度に基づいて、所定の終了処理の実行を許容または禁止する許可/禁止手段とを含み、
前記許可/禁止手段は、前記未収納の物品の重要度が低い場合、前記終了処理の実行を許容する、物品保管装置。 - 利用者の権限を設定する手段をさらに含み、
前記許可/禁止手段は、前記終了処理を実行可能な利用者を、利用者の権限、ならびに前記収納部内における未収納の物品の重要度に基づいて、前記終了処理の実行を許可または禁止する、請求項1記載の物品保管装置。 - 前記許可/禁止手段は、前記利用者のうち特定の利用者に対しては、本人以外の1または複数の利用者の認証を許可条件として含む、請求項2記載の物品保管装置。
- 前記収納部は、施解錠可能な扉を備え、
前記終了処理は、前記扉の施錠処理である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の物品保管装置。 - 未収納の物品がある前記収納部の前記扉が施錠されたことに基づいてその旨を報知する報知手段を備える、請求項4記載の物品保管装置。
- 前記終了処理は、前記物品保管装置のシャットダウン処理を含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の物品保管装置。
- 前記物品は鍵であり、
前記収納部は、複数の前記鍵を保持可能な鍵ホルダを有する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の物品保管装置。
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