JP5280031B2 - 滑り止め材およびこれを備えた建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、建設機械の車体フレーム上の通路や階段等の上面に設けられる滑り止め材およびこれを備えた建設機械に関する。
近年、例えば、建設機械等の車体フレーム上における階段や通路部分に、オペレータの転倒を防止するための滑り止め材が設置されている。
特許文献1には、建設機械、作業車両、産業機械等の通路や床面等に設けられ、泥水や油等が付着しても優れた滑り止め効果を有する滑り止め材について開示されている。
ここでは、金属板に複数の略星型の貫通孔を打ち抜き、それぞれの貫通孔の周縁部を引き起こして複数の突起部を形成することで、優れた滑り止め効果を得ている。
特開2005−171567号公報(平成17年6月30日公開)
しかしながら、上記従来の滑り止め材では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された滑り止め材は、金属板を加工することによって形成されるため、製造コストが大きくなりやすいという問題を有している。
本発明の課題は、製造コストを抑制しつつ、優れた滑り止め効果を有する滑り止め材およびこれを備えた建設機械を提供することにある。
第1の発明に係る滑り止め材は、シート状の平面部と、突起部と、滑り止め加工部と、を備えている。突起部は、平面部における所定の位置に、平面部の表面から突出するように形成されている。滑り止め加工部は、突起部が設けられていない平面部における表面領域に形成されている。そして、平面部と突起部と滑り止め加工部とが一体成形されている。突起部は、略円柱状の部分を複数段積層して形成された複数の段差部を有している。
ここでは、例えば、建設機械の車体フレーム上におけるオペレータが走行する面に貼り付けられており、シート状の平面部から突出する突起部を表面に備えた滑り止め材において、平面部における突起部がない表面領域に滑り止め加工が施されている。そして、滑り止め加工部が形成された平面部と突起部とは、一体成形されている。
ここで、上記一体成形は、例えば、平面部、突起部および滑り止め部を、樹脂によって一体成形することで実現される。なお、一体成形には、インジェクション成形等を用いることができる。また、上記滑り止め加工部としては、例えば、シボ加工や凹凸、溝加工等が含まれる。さらに、上記突起部は、平面部の表面に、一定のピッチで複数個形成されていてもよいし、ランダムに形成されていてもよい。
これにより、降雪時や降雨時等において突起部や滑り止め加工部において十分な滑り止め効果を発揮しつつ、突起部の形状や滑り止め加工部の形状が複雑な場合でも一体成形によって同時に成形することができる。よって、金属によって滑り止め材を形成する場合と比較して、大幅な製造コストの低減を図ることができる
また、ここでは、滑り止め材の表面に設けられた突起部を、例えば、略円柱状の部分を複数段積層して形成している。
これにより、複数の段差部によって滑り止め効果を向上させることができる。よって、例えば、摩耗や経年劣化等によって突起部の端部が擦り減ってしまった場合でも、その下段の段差部によって滑り止め機能を担保することができる。
の発明に係る滑り止め材は、第1の発明に係る滑り止め材であって、滑り止め加工部は、シボ加工によって形成されている。
ここでは、平面部の表面に形成された滑り止め加工として、シボ加工を用いている。
これにより、一体成形用の金型の表面にシボ加工を施すことで、容易に滑り止め加工用のシボ加工部分の成形を行うことができる。この結果、製造コストを抑えつつ、滑り止め効果に優れた滑り止め材を得ることができる。
の発明に係る滑り止め材は、第1またはの発明に係る滑り止め材であって、樹脂によって一体成形されている。
ここでは、滑り止め材を樹脂の一体成形品として形成している。
ここで、滑り止め材の成形用の樹脂としては、例えば、耐熱性が高く強度的にも優れた熱可塑性のポリエステルであるPBT(ポリブチレンテレフタレート)等を用いることができる。
これにより、金属等の他の材料と比較して成形性に優れた樹脂を用いて一体成形しているため、例えば、突起部のエッジ部分等のような高い成形精度が要求される部分の成形を精度良く行うことができる。また、使用環境や要求条件等に応じて耐熱性や耐摩耗性に優れた樹脂、軟質や半硬質等の樹脂等を選択して成形することで、所望の剛性、たわみ易さ、表面硬度等を有する滑り止め材を容易に成形することができる。さらには、金属によって形成される滑り止め材と比較して、コスト的に有利であることから、摩耗や経年劣化等によって滑り止め材の交換が必要になった場合でも、コスト的な負担を抑えつつ取り換えることができる。
の発明に係る滑り止め材は、第1から第の発明のいずれか1つに係る滑り止め材であって、平面部の裏面側に設けられた粘着部をさらに備えている。
ここでは、シート状の平面部における突起部が形成された表面とは反対の裏面側に、粘着部を設けている。
ここで、上記粘着部は、粘着シートであってもよいし、接着剤等が塗布された部分であってもよい。
これにより、裏面に設けられた粘着部によって車体フレーム等に固定することで、滑り止め材を容易に設置することができる。また、金属製の滑り止め材と比較して、耐摩耗性に劣る樹脂製の滑り止め材を採用した場合でも、粘着シートによって固定されているだけであるため、容易に交換することができる。
の発明に係る滑り止め材は、第1から第の発明のいずれか1つに係る滑り止め材であって、平面部は、外周部分に沿って、外縁側に向かって薄肉化していく傾斜部を有している。
ここでは、平面部の外周部分に沿って、外縁側に向かって下方傾斜(薄肉化)する傾斜部を設けている。
ここで、傾斜部は、上述した平面部や突起部等との一体成形時に形成してもよいし、一体成形後のトリミング加工等によって形成してもよい。
これにより、オペレータが通路を歩いている際に、平面部の端部付近に靴が引っ掛かって剥がれてしまうことを防止することができる。この結果、製造コストを抑制しつつ、滑り止め効果とともに、剥がれ防止効果を付与することができる。
の発明に係る建設機械は、第1から第の発明のいずれか1つに係る滑り止め材が上面に貼り付けられた車体フレームを備えている。
これにより、上述したように、製造コストを抑制しつつ、優れた滑り止め効果を持つ滑り止め材によって、車体フレーム上において作業を行うオペレータの転倒を従来以上に効果的に防止することができる。
本発明に係る滑り止め材によれば、製造コストを抑制しつつ、優れた滑り止め効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る滑り止め材20a〜20eが貼り付けられた油圧ショベル(建設機械)1について、図1〜図13を用いて説明すれば以下の通りである。なお、以下の説明で用いる「左」、「右」とは、油圧ショベル1が前進する方向を「前」とし、前進時のオペレータから見た左右方向をそれぞれ意味するものとする。
[油圧ショベル1全体の構成]
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、下部走行体2と、旋回台(車体フレーム)3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、機器室9と、キャブ10と、滑り止め材20a〜20e(図2等参照)と、を備えている。
下部走行体2は、進行方向における左右両端部分に巻き掛けられた履帯Pを回転させることで、油圧ショベル1を前進、後進させるとともに、上面側に旋回台3を旋回可能な状態で搭載している。
旋回台3は、下部走行体2上において、任意の方向に旋回可能であって、上面に作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、キャブ10とを搭載している。
作業機4は、ブーム11と、ブーム11の先端に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端に取り付けられたバケット13とを含むように構成されている。そして、作業機4は、図示しない油圧回路に含まれる各油圧シリンダ11a,12a,13a等によって、ブーム11やアーム12、バケット13等を上下に移動させながら、土砂や砂礫等の掘削を行う土木工事の現場において作業を行う。
カウンタウェイト5は、例えば、鋼板を組み立てて形成した箱の中に屑鉄やコンクリート等を入れて固めたものであって、採掘時等において車体のバランスをとるために旋回台3上におけるエンジンルーム6の後方に設けられている。
エンジンルーム6は、カウンタウェイト5に隣接する位置に配置されており、開閉可能なエンジンフード14によって覆われた点検用の上部開口を有している。そして、エンジンルーム6は、下部走行体2や作業機4を駆動するための動力源であるエンジン(図示せず)や冷却ユニット(図示せず)等を内部に収容している。
機器室9は、作業機4の後方に配置されており、図示しない燃料タンクや作動油タンクおよび操作弁等を収容する。
キャブ10は、油圧ショベル1のオペレータが乗降する運転室であって、作業機4の先端部を見通せるように、旋回台3上における作業機4の側方となる左側前部に配置されている。
滑り止め材20a〜20eは、例えば、旋回台3上に雪が積もっている場合や雨で濡れているような場合に、オペレータが旋回台3上の通路部分を移動する際の転倒防止用に設けられている。具体的には、滑り止め材20a〜20eは、図2に示すように、点検時等に開閉するエンジンフード14の周辺を含む旋回台3の上面にそれぞれ配置されている。なお、この滑り止め材20a〜20eについては、後段にて詳述する。
[滑り止め材20a〜20e]
本実施形態では、上述したように、旋回台3上における通路部分に沿って、その場所ごとに適切な大きさで成形された複数の滑り止め材20a〜20eを設けている。また、滑り止め材20a〜20eは、熱可塑性で結晶性のポリエステル系樹脂であるPBT(ポリブチレンテレフタレート)を用いて、後述する成形用金型51,52(図13参照)内に溶融した樹脂を注入する射出成形によって一体成形されている。なお、射出成形には、一般的な射出成形機を用いることができる。ここで、PBTは、比較的機械的強度も大きく、熱劣化や熱変形しにくく耐熱性、寸法安定性、成形性に優れるという特性を有している。このため、滑り止め材20a〜20eの表面に形成された突起部22a〜22e等の細かい部分まで正確に成形することができる。さらに、旋回台3上における通路部分という、直射日光にさらされ、かつエンジンルーム6等の熱が伝達される過酷な環境下において使用される場合でも、熱による変形等を抑制することができる。
滑り止め材20aは、平面視において旋回台3上における右側に配置されたバッテリケースの上面30aに設けられている。また、滑り止め材20aは、図3に示すように、シート状の平面部21aと、平面部21aの表面から突出する複数の突起部22aと、を備えている。
滑り止め材20bは、平面視において旋回台3上における右側であって、バッテリケースの上面30aの後方に配置された燃料タンクの上面30bに設けられている。また、滑り止め材20bは、図4に示すように、シート状の平面部21bと、平面部21bの表面から突出する複数の突起部22bと、を備えている。
滑り止め材20cは、平面視において旋回台3上におけるほぼ中央部分であって、作業機4の取付位置の後方、かつエンジンフード14の前方に配置されたバルブカバーの上面30cに設けられている。また、滑り止め材20cは、図5に示すように、シート中の平面部21cと、平面部21cの表面から突出する複数の突起部22cと、を備えている。
滑り止め材20dは、平面視において旋回台3上におけるエンジンフード14の左斜め前であって、旋回台3上のキャブ10後方の上面30dに設けられている。また、滑り止め材20dは、図6に示すように、シート状の平面部21dと、平面部21dの表面から突出する複数の突起部22dと、を備えている。
滑り止め材20eは、平面視において旋回台3上におけるエンジンフード14の後方であって、旋回台3の後端部に配置されたカウンタウェイト5の上面5aに設けられている。また、滑り止め材20eは、図7に示すように、シート状の平面部21eと、平面部21eの表面から突出する複数の突起部22eと、を備えている。
(滑り止め材20d)
ここでは、上述した滑り止め材20a〜20eの詳細な構成について、滑り止め材20dを例として挙げて以下で説明する。なお、他の滑り止め材20a〜20c,20eについても、基本的な構成は滑り止め材20dと同様であるから、それぞれの説明については省略する。
滑り止め材20dは、図8に示すように、平面部21dの表面から突出するように形成された突起部22dとは反対側の面(以下、裏面側と示す。)に設けられた粘着シート(粘着部)24dを介して、キャブ10後方の上面30dに貼り付けられる。また、滑り止め材20dは、図9および図10に示すように、平面部21dと、突起部22dと、傾斜部23dと、粘着シート24dと、を備えている。
平面部21dは、滑り止め材20dの表面に露出する部分であって、図9に示すように、突起部22dが形成されていない領域にシボパターン(滑り止め加工部)の滑り止め加工が施されている。なお、この平面部21dのシボパターンは、滑り止め材20dの成形用金型51,52(図13参照)の成形面51b,52bのうち、表面側である成形面51bに形成されている。
突起部22dは、図11に示すように、平面視において略円径の3つの段差部22d1,22d2,22d3を積層して構成されている。そして、段差部22d1〜22d3は、下段に向かって平面視における面積が大きくなるように成形されている。これにより、最上段の段差部22d1が摩耗によって小さくなってしまった場合でも、その下段の段差部22d2,22d3の段差部分によって滑り止め効果を確保することができる。よって、滑り止め材20dの使用可能な期間を延長することができる。
傾斜部23dは、図9および図10に示すように、平面部21dにおける外周部分に沿って形成されており、外周側に向かって下方傾斜することで外周端側の厚みが薄くなるように形成されている。このため、図12に示すように、オペレータが滑り止め材20dの周辺を歩行する際に、滑り止め材20dの端部に靴が引っ掛かって滑り止め材20dが剥がれてきてしまうことを防止することができる。
粘着シート24dは、滑り止め材20dの裏面側に設けられており、平面部21dや突起部22d、傾斜部23d等を含む状態で一体成形された後で貼り付けられる。このため、溶接によって固定していた金属製の滑り止め材と比較して、図8に示すように、滑り止め材20dを粘着シート24dを介して容易に設置することができる。
滑り止め材20dを射出成形するための成形用金型51,52を、図13に示す。成形用金型51,52は、ボルト穴51a,52aに挿入されたボルトによって互いに固定される。そして、成形面51b、52bによって成形用金型51,52の内部に形成される空間内に、PBTの溶融樹脂が流し込まれた後、冷却されることで、シボパターンを含む平面部21d、複数段の突起部22d、傾斜部23dを容易に一体成形することができる。
[本滑り止め材20a〜20eの特徴]
(1)
本実施形態の滑り止め材20a〜20e(例えば、滑り止め材20d)は、図9および図10に示すように、シート状の平面部21dと、平面部21dの表面から突出する突起部22dと、を備えている。そして、平面部21dの表面には、シボパターンが滑り止め加工部として形成されている。さらに、シボパターンを含む平面部21dおよび突起部22dは、一体成形されている。
これにより、金属製の板材を加工したり複数の部材を組み合わせたりして構成される従来の滑り止め材と比較して、安価に成形することができる。さらに、平面部21dの滑り止め加工(シボパターン)と突起部22dとを組み合わせることによって、従来の金属製の滑り止め材と比較しても優れた滑り止め効果を得ることができる。
この結果、旋回台3上に雨水や雪がある状況下においても、安価な構成により十分な滑り止め効果を有する滑り止め材20dを得ることができる。
(2)
本実施形態の滑り止め材20a〜20e(例えば、滑り止め材20d)では、図10および図11に示すように、平面部21dの表面から突出する突起部22dが、複数の段差部22d1〜22d3を積層して形成されている。
これにより、それぞれの段差部分においてエッジを有するため、突起部22d単体での滑り止め効果を向上させることができる。この結果、摩耗や経年劣化等によって最上部の段差部22d1のエッジ部分が丸くなってしまった場合でも、2段目、3段目の段差部22d2,22d3において引き続き滑り止め効果を得ることができる。
(3)
本実施形態の滑り止め材20a〜20e(例えば、滑り止め材20d)は、図9に示すように、平面部21dの表面に形成されたシボパターンによって滑り止め加工されている。
これにより、成形用金型51,52を用いた一体成形によって、シボパターンが形成された平面部21dを容易に成形することができる。そして、滑り止め効果を奏する突起部22dが設けられていない平面部21dの領域においても、シボパターンによって優れた滑り止め効果を得ることができる。
(4)
本実施形態の滑り止め材20a〜20e(例えば、滑り止め材20d)は、図9等に示すように、シボパターンを含む平面部21dや突起部22dとともに、樹脂によって一体成形されている。
これにより、シボパターンや突起部22dのような複雑な形状であっても、シート状の平面部22dを成形した後で加工する必要がないため、十分な滑り止め効果を有する滑り止め材20dを容易に製造することができる。
(5)
本実施形態の滑り止め材20a〜20e(例えば、滑り止め材20d)は、図8および図10に示すように、裏面側に粘着シート24dを有している。
これにより、旋回台3の上面への設置を容易に行うことができるとともに、経年劣化等によって交換が必要になった場合でも、粘着シート24dの部分を引き剥がして容易に交換することができる。この結果、従来の金属製の滑り止め材を溶接によって取り付けた構成と比較して、設置、交換作業に要する時間やコストを大幅に削減することができる。
(6)
本実施形態の滑り止め材20a〜20e(例えば、滑り止め材20d)は、図10および図12に示すように、平面部21dの外周端に沿って、外周側に向かって薄肉化する傾斜部23dを備えている。
これにより、オペレータの靴が外縁部に引っ掛かってしまうことを防止して、滑り止め材20dが剥がれてきてしまうことを回避することができる。
(7)
本実施形態の油圧ショベル1は、図1および図2に示すように、上述した滑り止め材20a〜20eを、旋回台3における上面に設けている。
これにより、例えば、エンジンルーム6の点検時等のように、旋回台3上において作業が必要な場合でも、安価に成形可能な滑り止め材20a〜20eによって旋回台3上においてオペレータが滑ってしまうことをより確実に防止することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、滑り止め材20a〜20eの一例として、表面に突起部22dが8個形成されている滑り止め材20dを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、突起部122の数を大幅に増やして平面部121の表面における密度を高くした滑り止め材120であってもよい。
この場合には、突起部122が密集しているため、平面部121の表面における突起部122が形成されていない領域にシボパターン等の滑り止め加工が形成されていない場合でも、十分な滑り止め効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、滑り止め材20a〜20eの表面に形成された突起部22dとして、3段の段差部22d1〜22d3を有するものを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、突起部の構成としては必ずしも複数の段差部を有するものでなくてもよいし、段差部の数としても3段に限定されるものではない。
ただし、複数段の突起部を形成することで、先端が摩耗していく過程においても十分な滑り止め効果を得ることができるという点では、上記実施形態のような複数段の突起部の構成を採用することが好ましい。
(C)
上記実施形態では、平面部22dの表面に加工された滑り止め加工として、シボパターンを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、シボパターン以外にも、溝や凹凸を形成することで滑り止め加工としてもよい。
(D)
上記実施形態では、滑り止め材20dの裏面側に粘着シート24dを設け、粘着シート24dを介して滑り止め材20dを旋回台3の上面に貼り付けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、裏面側の粘着シートの替わりに、接着剤等の粘着剤を用いて旋回台上に貼り付けるようにしてもよい。
ただし、摩耗や経年劣化等によって滑り止め材を交換する必要がある場合を考慮すれば、引き剥がし作業や貼付け作業が容易な粘着シートを用いて固定することがより好ましい。
(E)
上記実施形態では、滑り止め材20a〜20eの成形材料として、PBTを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、耐熱性や耐候性等に優れた他の樹脂を用いて、滑り止め材を一体成形してもよい。
また、滑り止め材20a〜20eの成形材料としては、樹脂に限定されるものではなく、例えば、金属によって一体成形してもよい。
(F)
上記実施形態では、油圧ショベル1の旋回台3上における、カウンタウェイト5の上面5a、バッテリケースの上面30a、燃料タンクの上面30b、バルブカバーの上面30c、およびキャブ後方の上面30d等に滑り止め材20a〜20eをそれぞれ設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、大型の建設機械等に設置される階段のステップ部分等のように、オペレータが移動する必要がある他の通路部分に対して、滑り止め材が設定されていてもよい。
(G)
上記実施形態では、本発明に係る滑り止め材20a〜20eが貼り付けられる建設機械として、油圧ショベル1を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、油圧ショベル以外にも、ホイルローダ等の他の建設機械や作業機械、産業機械の通路や階段部分等に対しても同様に適用可能である。
本発明の滑り止め材は、製造コストを抑制しつつ、優れた滑り止め効果を得ることができるという効果を奏することから、建設機械の通路や階段部分だけでなく、作業機械や産業機械等の作業位置、通路部分等に用いられる滑り止め材としても広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る滑り止め材が配置された旋回台を搭載した油圧ショベル全体の構成を示す斜視図。 図1の油圧ショベルの旋回台上の構成を示す平面図。 図2の旋回台上に貼り付けられた滑り止め材を示す拡大図。 図2の旋回台上に貼り付けられた滑り止め材を示す拡大図。 図2の旋回台上に貼り付けられた滑り止め材を示す拡大図。 図2の旋回台上に貼り付けられた滑り止め材を示す拡大図。 図2のカウンタウェイト上に貼り付けられた滑り止め材を示す拡大図。 図2の旋回台上へ滑り止め材を貼り付ける際の状態を示す模式図。 図6の滑り止め材の詳細な構成を示す平面図。 図6の滑り止め材の詳細な構成を示す側面図。 図10の滑り止め材の表面に形成された突起部の構成を示す拡大図。 図10の滑り止め材の外周縁部に形成された傾斜部とオペレータの靴との関係を示す図。 図10の滑り止め材を成形するための1組の成形用金型の構成を示す図。 本発明の他の実施形態に係る滑り止め材の構成を示す平面図。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 旋回台(車体フレーム)
4 作業機
5 カウンタウェイト
5a 上面
6 エンジンルーム
9 機器室
10 キャブ
11 ブーム
11a 油圧シリンダ
12 アーム
12a 油圧シリンダ
13 バケット
13a 油圧シリンダ
14 エンジンフード
20a〜20e 滑り止め材
21a〜21e 平面部
22a〜22e 突起部
22d1〜22d3 段差部
23d 傾斜部
24d 粘着シート(粘着部)
30a バッテリケースの上面
30b 燃料タンクの上面
30c バルブカバーの上面
30d キャブ後方の上面
51,52 成形用金型
51a,52a ボルト穴
51b,52b 成形面
120 滑り止め材
121 平面部
122 突起部
P 履帯

Claims (6)

  1. シート状の平面部と、
    前記平面部における所定の位置に、前記平面部の表面から突出するように形成されている突起部と、
    前記突起部が設けられていない前記平面部における表面領域に形成された滑り止め加工部と、を備え、
    前記平面部と前記突起部と前記滑り止め加工部とが一体成形されているとともに
    前記突起部は、略円柱状の部分を複数段積層して形成された複数の段差部を有している、
    滑り止め材。
  2. 前記滑り止め加工部は、シボ加工によって形成されている、
    請求項1に記載の滑り止め材。
  3. 樹脂によって一体成形されている、
    請求項1または2に記載の滑り止め材。
  4. 前記平面部の裏面側に設けられた粘着部をさらに備えている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の滑り止め材。
  5. 前記平面部は、外周部分に沿って、外縁側に向かって薄肉化していく傾斜部を有している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の滑り止め材。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の滑り止め材が上面に貼り付けられた車体フレームを備えている、建設機械。
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