JP3735900B2 - 自動車用サイドステップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用サイドステップに関するものであり、特に、樹脂により所望形状部分を一体成形し、高意匠化を図ることができる自動車用サイドステップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用サイドステップとして、図17に示す技術を挙げることができる。図17は従来の自動車用サイドステップを示す斜視図である。
【0003】
近年、リクレーショナルビークル(RV車)等では、乗員の車内への乗降を容易にする等の目的で、ドア開口の下縁に沿って自動車用サイドステップを組付ける傾向にある。そして、従来の自動車用サイドステップは、図17に示すように、アルミニウ材を断面略L字状の板状に加工し、ブラケット状のステーを介して、ボルト等の締結具によりボデーに固定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動車用サイドステップは、上記のようにアルミニウム材により構成されているから、その剛性乃至強度は大きい一方、所望形状への加工が容易ではなく、複雑形状、例えば、彎曲部または段差部等混在した形状等に加工することは困難であり、意匠的な自由度が小さい。また、従来の自動車用サイドステップは、アルミニウム材よりなるため、重量が増加してしまい、近年の軽量化の要請からも改善する余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、軽量化を図ることができ、かつ、意匠の自由度を大きくして高意匠化を可能とした自動車用サイドステップ及び自動車用樹脂外装品の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる自動車用サイドステップは、ドア開口の下縁に沿って固定され、ドア開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部を有する樹脂材料からなる基部と、前記基部の内部に設けられ、前記基部の剛性を増大する剛性増大手段と、前記基部のステップ部の幅方向内側の上端に、ドア開口の下縁のロッカパネルを外部から遮蔽する遮蔽部を一体成形して、前記遮蔽部の外側面をドア閉成時にドアの下端外側面に連続する意匠面とし、前記遮蔽部とロッカパネルとの間に、前記基部をロッカパネルに固定するための固定手段と、前記基部のステップ部の取付内側面及び/または取付下面に一体成形された補強リブとを具備する。
【0007】
請求項2にかかる自動車用サイドステップは、請求項1の発明において、前記基部を軟質樹脂材料より構成すると共に、前記剛性増大手段を、サンドイッチ成形により前記基部内に一体成形される所定断面形状の硬質樹脂材料より構成したものである。
【0008】
請求項3にかかる自動車用サイドステップは、請求項1の発明において、前記基部を硬質樹脂材料より構成すると共に、前記剛性増大手段を前記基部内に形成された中空部により構成したものである。
【0009】
請求項4にかかる自動車用サイドステップは、請求項1の発明において、更に、前記基部の長さ方向前端に、前輪用ホイールハウスの後端に連続し、かつ、マッドガードを取付自在な略平板形状をなすマッドガード取付部を一体成形したものである。
【0010】
請求項5にかかる自動車用サイドステップは、請求項1の発明において、更に、前記基部のステップ部を下方から支持する剛体からなる支持部材を具備し、前記基部のステップ部の幅方向外側の下端に、前記支持部材を外部から遮蔽する第2の遮蔽部を一体成形したものである。
【0011】
請求項6にかかる自動車用サイドステップは、請求項1の発明において、更に、前記基部のステップ部の幅方向両端に一対の垂下部を一体成形して、前記基部を下方に開口する断面略逆U字状としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図1は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例1を示す斜視図である。図2は図1のA−A線断面図である。
【0014】
なお、図中、従来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すものであるから、ここでは、重複する説明を省略する。
【0015】
図1及び図2に示すように、基本的構成の事例1を示す自動車用サイドステップは、サンドイッチ成形により、軟質樹脂材料からなる基部21の内部に硬質樹脂材料23を充填してなるものであり、基部21の外形は、ドア開口の下縁に沿って固定される長尺状とされている。また、基部21は、ドア開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部21aを有し、ステップ部21aの幅方向内側(図1中左側)の上端に上方に突出する第1の遮蔽部21bを一体成形し、幅方向内側の下端に下方に垂下する第2の遮蔽部21cを一体成形した断面形状とされている。なお、ステップ部21aの上面には、乗員が足を載置した際のスリップを防止する凹凸状のスリップ防止部21dが長さ方向に延設されている。一方、前記硬質樹脂材料は、基部21のステップ部21a及び第2の遮蔽部21cの断面形状に対応する断面略L字状とされて剛性増大手段を構成している。硬質樹脂材料23は基部21の長さ方向の略全体にわたって延設されている。そして、前記剛性増大手段により、基部21の断面積乃至外形寸法をその分増加し、基部21自体の強度及び剛性を増大すると共に、剛性増大手段としての硬質樹脂材料23自体の剛性により、基部21を含めた全体の剛性も増大するようになっている。
【0016】
更に、前記基部21の長さ方向前端部は、前記スリップ防止部21dの上面から上方に彎曲して傾斜する傾斜面21eとされ、その前端には、前輪用ホイールハウス(図示略)の後端に連続し、かつ、マッドガード(図示略)を取付自在な略平板形状をなすマッドガード取付部25が一体成形されている。マッドガード取付部25は、前記基部21と同一の軟質樹脂材料により、前記サンドイッチ成形時に基部21と略直交するよう一体成形される。なお、マッドガード取付部25には、ビス等の締結具(図示略)を介して公知のマッドガードを取付けるようになっている。
【0017】
ここで、前記基部21の軟質樹脂材料としては、熱可塑性ゴム(TPR)が使用されるが、耐チッピング性、耐傷付き性が良好である限りにおいて、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、エチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂、ゴムを分散させたポリプロピレン(PP)樹脂、熱可塑性エラストマ(TPE)等の他の軟質樹脂材料を使用してもよい。
【0018】
また、剛性増大手段の硬質樹脂材料23としては、タルク、ガラス繊維等のフィラー乃至補強材を混入したポリプロピレン(PP)樹脂が使用されるが、基部の剛性を乗員の荷重に耐え得る程度に増大する限りにおいて、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、硬質ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂等の他の硬質樹脂材料を使用してもよい。
【0019】
上記のように構成された自動車用サイドステップを製造するには、公知のサンドイッチ成形技術により、硬質樹脂材料23を軟質樹脂材料中に射出して充填し、図2に示すように、軟質樹脂材料からなる基部21内に硬質樹脂材料23からなる剛性増大手段を一体成形した断面形状とすると共に、基部21前端にマッドガード取付部25を一体成形する。
【0020】
なお、このとき、前記剛性増大手段としての硬質樹脂材料23は、基部21のステップ部21a及び第2の遮蔽部21cのみならず、第1の遮蔽部21bにも充填して、基部21の全体断面形状と略相似の断面形状とし、基部21の剛性を更に増大してもよい。更に、マッドガード取付部25に関しては、硬質樹脂材料23を充填してその剛性を高めてもよく、或いは、硬質樹脂材料23を充填せずに軟質樹脂材料が有する柔軟性を維持してもよい。硬質樹脂材料23を充填せずに軟質樹脂材料が有する柔軟性を維持した場合、前記マッドガード取付部25自体がマッドガードと共に弾性変形自在となり、その機能性乃至意匠性を向上する。
【0021】
上記のように構成された自動車用サイドステップは、従来例と同様、ステー101を介して、ボルト等の締結具(図示略)により、ボデー側の取付部位としてのロッカパネル(図示略)に組付けることができる。そして、かかる自動車用サイドステップをボデーに組付けた状態では、乗員が基部21のステップ部21aに足を載置することにより車内への乗降が容易となる。このとき、基部21は樹脂製であり、従来のアルミニウム製の自動車用サイドステップ111より剛性が小さいものの、剛性増大手段としての硬質樹脂材料23により剛性が増大されているため、変形して破損したりする等の不具合はない。
【0022】
この自動車用サイドステップは、ドア開口の下縁に沿って固定される長尺状をなすと共に、ドア開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部21aを有する軟質樹脂材料からなる基部21と、前記基部21の内部にサンドイッチ成形により所定断面形状に一体成形され、前記基部21の断面積により剛性を増大する硬質樹脂材料23からなる剛性増大手段と、前記基部21の長さ方向前端に一体成形され、前輪用ホイールハウスの後端に連続し、かつ、マッドガードを取付自在な略平板形状をなすマッドガード取付部25とを具備するものである。
【0023】
したがって、自動車用サイドステップ全体を樹脂材料により形成することができるため、加工が容易であり、その形状を容易に多種多様、かつ、複雑な形状とすることができる。例えば、図示の例のように、基部21に凹凸状のスリップ防止部21d、傾斜部21e、マッドガード取付部25等の異形の所望の立体形状を一体成形することができる。また、樹脂製の自動車用サイドステップは、アルミニウム材からなる従来例と比較して十分な軽量化を図ることができ、更に、軽量化により取付作業時の労力を軽減することができる。ここで、自動車用サイドステップ全体を単に樹脂化した場合、アルミニウム材からなる従来例と比較して、その剛性が低下する。また、その剛性を確保すべく全体の肉厚を大きくすると、ひけ等の問題が生じる可能性がある。しかし、サンドイッチ成形により、基部21内に剛性増大手段としての硬質樹脂材料23を充填しているため、基部21自体の外形を拡大してその剛性を増大すると共に、剛性増大手段により基部21を支持して、全体の剛性を更に増大することができ、従来例と比較しても、剛性不足という不具合を生じることはない。また、基部21自体の肉厚は小さいため、ひけ等の問題を生じることもない。
【0024】
更に、基部21を軟質樹脂材料により構成したため、耐チッピング性乃至耐傷付き性が良好で、走行時に路面から飛散する小石等による意匠面の傷付き、及び、乗員の乗降時のステップ部21a上面等への傷付き等を防止することができる。加えて、ボデーへの組付け時に、第1及び第2の遮蔽部21b,21cにより、ボデー側の取付部位を外部から遮蔽することができ、全体の見栄えを向上することができる。
【0025】
次に、自動車用サイドステップにかかる本発明の構成の他の事例を以下に説明する。なお、ここでは、図1及び図2との相違点のみを説明し、上記図1及び図2と同一の構成については図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】
図3は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成の事例2を示す断面図である。
【0027】
図3に示す自動車用サイドステップは、図1及び図2の自動車用サイドステップのように、基部21の内部に硬質樹脂材料23を充填して剛性増大手段を構成する代わりに、基部31を図1の硬質樹脂材料と同様の硬質樹脂材料より構成し、ガス注入成形により基部31内に所定断面形状の中空部33を形成して剛性増大手段を構成している。なお、基部31の外形自体は、図1に示す基部21と同様であり、同様のステップ部31a、第1及び第2の遮蔽部31b,31c、スリップ防止部31d、傾斜面ならびにマッドガード取付部を備えている(いずれも図示略)。また、前記中空部33は、基部31のステップ部31aに対応する部分にのみ設けられ、ステップ部31aの断面形状に対応する断面平板状をなしている。前記中空部33は基部31の長さ方向の略全体にわたって設けられている。そして、前記剛性増大手段としての中空部33により、基部31の断面積乃至外形寸法をその分増加し、基部31の強度及び剛性を増大するようになっている。
【0028】
上記のように構成された自動車用サイドステップを製造するには、公知のガス注入成形技術により、硬質材料内にガスを注入して中空部33を形成し、図3に示すように、硬質樹脂材料からなる基部31内に剛性増大手段としての中空部33を形成した断面形状とすると共に、基部31前端にマッドガード取付部を一体成形する。
【0029】
なお、このとき、中空部33は、図1の硬質樹脂材料23と同様、ステップ部31aのみならず第2の遮蔽部31cまで形成して、断面略L字状としてもよく、或いは、基部31のステップ部31a及び第2の遮蔽部31cのみならず、第1の遮蔽部31bにも形成して、基部31の全体断面形状と略相似の断面形状とし、基部31の剛性を更に増大してもよい。更に、マッドガード取付部に関しては、中空部33を形成してその剛性を高めてもよく、或いは、中空部33を形成せずに薄肉としてもよい。特に、基部31の中空部33を設けた部分は、ひけ防止の効果が大きいため、当該部分の肉厚等を考慮して、剛性及びひけ防止の観点から、中空部33を設ける箇所を選定することが好ましい。
【0030】
上記のように構成された自動車用サイドステップは、図1及び図2で示した事例と同様に、ボデー側の取付部位に組付けることができ、組付後は、図1及び図2で示した事例と同様、乗員の車内への乗降を容易にする。また、基部31は樹脂製であり、従来のアルミニウム製の自動車用サイドステップより剛性が小さいものの、剛性増大手段としての中空部33により剛性が増大されているため、変形して破損したりする等の不具合はない。
【0031】
このように、図3で示した自動車用サイドステップは、基部31を硬質樹脂材料より構成し、ガス注入成形により基部31内に剛性増大手段としての中空部33を形成したものである。
【0032】
したがって、上記実施形態は、図1及び図2で示した事例と同様の作用及び効果を奏するのに加え、基部31を硬質樹脂材料により構成したため、耐チッピング性は有しないものの、剛性増大手段としての硬質樹脂材料23を中空部33で置換でき、その分、一層の軽量化を図ることができ、更に、一層の軽量化により取付作業時の労力を更に軽減することができる。なお、本実施形態は、ガス注入成形により、基部31内に剛性増大手段としての中空部33を形成しているため、基部31自体の外形を拡大してその剛性を増大することができる。特に、図3で示した自動車用サイドステップは、硬質樹脂材料からなる基部31自体が、かなりの剛性を有するため、従来例と比較しても、剛性不足という不具合を生じることはない。また、基部31自体の肉厚は小さいため、ひけ等の問題を生じることもない。
【0033】
図4は本発明の実施形態の自動車用サイドステップを車体に組付けた状態を示す斜視図である。図5は本発明の実施形態の自動車用サイドステップの一部を切断して示す斜視図である。図6は本発明の実施形態の自動車用サイドステップを示す断面図である。
【0034】
図4乃至図6に示すように、本実施形態の自動車用サイドステップは、図1乃至図3で示した自動車用サイドステップと同様の外形を有している。即ち、基部41は、ドア103開口の下縁に沿って固定される長尺状をなし、ステップ部41aの幅方向内側(図5中左側)の上端に、断面略L字状の遮蔽部41bを前記ステップ部41aと略直交して一体成形している。前記遮蔽部41bは、図1及び図2に示す第1の遮蔽部21bと同様、ステップ部41aから上方に突出して、ドア103開口の下縁のロッカパネル105を外部から遮蔽すると共に、その外側面をドア閉成時にドアの下端外側面に連続する意匠面としている。ステップ部41aの内側の下端には、断面略L字状の取付部41cが、前記ステップ部41aの幅方向に延びるよう一体成形され、ボデーヘの組付時に、内端の垂下部分をロッカパネル105の下端外側面に当接して位置決めを行うようになっている。一方、前記遮蔽部41bの上端の水平部分の内端には、下方へ垂下する位置決め部41dが一体成形され、ボデーヘの組付時に、位置決め部41dをロッカパネル105の上端外側面に当接し、前記取付部41cと協働して位置決めを行うようになっている。前記ステップ部の上面の前端部及び後端部には、図1及び図2に示す傾斜面21eと同様の傾斜面41eが形成されている。また、前記ステップ部41aの内側面と取付部41cの上面との間には補強リブ41fが一体成形されると共に、取付部41cの下面にも補強リブ41gが一体成形されている。前記補強リブ41f及び補強リブ41gは、基部41のステップ部41aと一体成形され、ステップ部41aの剛性を増大している。なお、前記ステップ部41aの上面には、図1及び図2に示すようなスリップ防止部21dは設けていないが、シボ加工等の滑り止め加工を施し、スリップ防止部21dと同様の機能を発揮するようにしてもよい。
【0035】
前記ステップ部41aの内部には、ガス注入成形により、剛性増大手段としての中空部43が形成されている。本実施形態では、前記中空部43は、ステップ部41aの幅方向内側部分を外側部分より厚肉とし、幅方向内側部分の断面積乃至外形寸法を外側部分の断面積乃至外形寸法より大きくしている。中空部43はステップ部41aの長さ方向の略全体にわたって設けられている。そして、前記剛性増大手段としての中空部33により、基部41の内側部分の強度及び剛性を外側部分より一層増大するようになっている。なお、前記基部41の長さ方向前端には、図1及び図2と同様、前輪用ホイールハウス107の後端に連続し、かつ、マッドガードを取付自在な略平板形状をなすマッドガード取付部45が一体成形されている。前記マッドガード取付部45には、マッドガードを固定する締結具を挿着するための挿着孔45aと、内部を中空にして軽量化を図るための空洞部45bが形成されている。
【0036】
前記遮蔽部41b及び位置決め部41dの略コ字状をなす内側面には固定ブロック47が挿着され、固定ブロック47にはクリップ48の頭部が埋設乃至挿着して固定されている。前記固定ブロック47及びクリップ48は、基部41をロッカパネル105に固定するための固定手段を構成している。また、前記固定ブロック47は、内側面を位置決め部41dの内側面と面一とされ、ボデーへの組付時に、位置決め部41dと共にロッカパネル105の外側面に当接して、位置決めを行うと共に、組付後は、基部41の支持を行うようになっている。また、前記クリップ48は、固定ブロック47から露出する脚部をロッカパネル105に挿着自在となっている。更に、前記取付部41cの内端の垂下部分は、ボルト及びナットまたはリベット等の締結具49を介して、ロッカパネル105に固定されるようになっている。前記クリップ48及び締結具49は、基部41の長さ方向に所定間隔で所定数配設する。ここで、前記固定ブロック47は、遮蔽部41b及び位置決め部41dの長さ方向全体に連続して長尺状に設け、基部41の上端部を補強して全体の剛性を増大することが好ましい。一方、乗員が足を載置した際の基部41のボデーへの取付強度を十分確保できる限りにおいて、クリップ48及び締結具49の数は何個でもよい。また、固定ブロック47は、遮蔽部41b及び位置決め部41dの長さ方向全体に連続する長尺ブロック状とする以外に、少なくともクリップ48を設ける位置にのみ配設する短寸ブロック状としてもよい。更に、ボデーへの取付強度を向上する観点から、クリップ48の代わりにボルト等、より支持力の大きい締結具を使用してもよい。
【0037】
上記のように構成された本実施形態の自動車用サイドステップを製造するには、公知のガス注入成形技術により、硬質材料内にガスを注入して中空部43を形成し、図5に示すように、硬質樹脂材料からなる基部41のステップ部41a内に剛性増大手段としての中空部43を形成した断面形状とすると共に、基部41前端にマッドガード取付部45を一体成形する。
【0038】
上記のように構成された本実施形態の自動車用サイドステップは、取付部41cの垂下部、位置決め部41d及び固定ブロック47を介して、ロッカパネル105の所定位置に位置決めし、クリップ48及び締結具49を介して組付けることができ、組付後は、前記各実施形態と同様、乗員の車内への乗降を容易にする。また、基部41は樹脂製であり、従来のアルミニウム製の自動車用サイドステップより剛性が小さいものの、剛性増大手段としての中空部43により剛性が増大されているため、変形して破損したりする等の不具合はない。また、本実施形態は、遮蔽部41b、取付部41c、位置決め部41d、補強リブ41f,41g及び固定ブロック47も剛性を増大すべく機能し、全体の剛性が一層高いものとなる。
【0039】
このように、本発明の実施形態の自動車用サイドステップは、基部41のステップ部41aに剛性増大手段としての中空部43を形成すると共に、基部41のステップ部41aの幅方向内側の上端に、ドア103開口の下縁のロッカパネル105を外部から遮蔽する遮蔽部41bを一体成形して、前記遮蔽部41bの外側面をドア103閉成時にドア103の下端外側面に連続する意匠面とし、また、前記遮蔽部41bとロッカパネル105との間には、前記基部41をロッカパネル105に固定するための固定手段としての固定ブロック47及びクリップ48を配設し、更に、前記基部41に、取付部41c、位置決め部41d、傾斜面41e、前記基部41のステップ部41aの剛性を増大するための補強リブ41f,41g及びマッドガード取付部45を一体成形したものである。
即ち、ドア103開口の下縁に沿って固定され、ドア103開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部41aを有する樹脂材料からなる基部41と、基部41の内部に設けられ、基部41の剛性を増大する中空部43からなる剛性増大手段と、基部41のステップ部41aの幅方向内側の上端にドア103開口の下縁のロッカパネル105を外部から遮蔽する遮蔽部41bを一体成形して、遮蔽部41bの外側面をドア閉成時にドア103の下端外側面に連続する意匠面とし、遮蔽部41bとロッカパネル105との間に、基部41をロッカパネル105に固定するための固定手段としての固定ブロック47及びクリップ48を配設し、基部41のステップ部41aの取付内側面及び/または取付下面に一体成形された補強リブ41f,41gとを具備するものである。
【0040】
したがって、上記実施形態は、図3に示す自動車用サイドステップと同様の作用及び効果を奏するのに加え、樹脂製の基部41に、同じく樹脂製の取付部41c、位置決め部41d、傾斜面41e、補強リブ41f,41g及びマッドガード取付部45等の異形の部分を任意に一体成形することができ、その高意匠化を図ることができる。また、遮蔽部41bによりロッカパネル105及び固定手段としてのクリップ48等を遮蔽して、後付け感のない良好な意匠を提供することができ、組付後の見栄えを一層向上することができる。更に、取付部41c、位置決め部41d及び固定ブロック47により組付時の位置決め作業を容易にすることができ、作業性が一層向上する。
【0041】
図7は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例3で、自動車用サイドステップを車体に組付けた状態を示す斜視図である。図8は図7の自動車用サイドステップの一部を切断して示す斜視図である。図9は図7の自動車用サイドステップを示す断面図である。
【0042】
図7乃至図9に示す自動車用サイドステップは、上記図1乃至図6の自動車用サイドステップと同様、基部51をドア103開口の下縁に沿って固定される長尺状としている。一方、基部51のステップ部51aは、図3乃至図6に示す自動車用サイドステップとは異なり中空とはされず、平板状とされている。ステップ部51aの幅方向内側(図9中左側)には、断面略平板状の第1の遮蔽部51bが前記ステップ部51aと略直交して一体成形され、ステップ部51aから上方に突出して、ドア103開口の下縁のロッカパネル105を外部から遮蔽すると共に、その外側面をドア103閉成時にドア103の下端外側面に連続する意匠面としている。また、ステップ部51aの幅方向外側には、断面屈曲状の第2の遮蔽部が一体成形され、ステップ部51aと共に断面略U字状の収容凹部51gを形成している。更に、前記ステップ部51aの下面には、下方へ若干突出する支持突部51dが一体形成されている。また、前記第1の遮蔽部51bの内側面の上部には、内方へ若干突出する固定突部51fが一体成形され、クリップ48の頭部を挿着乃至埋設して固定するようになっている。なお、ステップ部51の上面の長さ方向両端には、図1乃至図6に示す自動車用サイドステップと同様、傾斜面51eが形成されている。
【0043】
図7乃至図9に示す自動車用サイドステップは、剛性増大手段として、ステップ部51aと第1の遮蔽部51bとの間の交差部分に、断面長方形状の中空部53を一体成形している。中空部53は基部51の長さ方向の略全体にわたって設けられている。また、図7乃至図9に示す自動車用サイドステップは、基部51をクリップ48によりボデーに固定する一方、ステンレススチール等の剛体からなる支持部材54を介して基部51のステップ部51aを下方から支持するようにしている。前記支持部材54は、ボルト等の締結具を挿通孔55aに挿通してロッカパネル105に固定される四角板状の固定板55と、各固定板55から左右方向に水平に突出する連結棒56と、連結棒56の外端に固定されて前後方向に延びる支持棒57とを備え、支持棒57を前記収容凹部51gに当接支持して、基部51を支持するようになっている。なお、前記連結棒56は基部51の支持突部51dに当接して基部51を支持すると共に、前記支持部材54の全体は、ステップ部51aの幅方向外側に設けた第2の遮蔽部51cにより外部から遮蔽されるようになっている。
【0044】
上記のように構成された図7乃至図9に示す自動車用サイドステップを製造するには、公知のガス注入成形技術により、硬質材料内にガスを注入して中空部53を形成し、図9に示すように、硬質樹脂材料からなる基部51のステップ部51aと第1の遮蔽部51bとの交差部分に、剛性増大手段としての中空部53を形成した断面形状とする。
【0045】
上記のように構成された図7乃至図9に示す自動車用サイドステップは、まず、支持部材54をボデーに取付ける。その後、第1の遮蔽部51bの上端彎曲部及び固定突部51fをロッカパネル105の外側面上端に当接させると共に、支持突部51dを支持部材54の連結棒56に、第2の遮蔽部51cの内面の収容凹部51gを支持棒57にそれぞれ当接させて、ロッカパネル105の所定位置に位置決めし、クリップ48を介して組付けることができる。組付後は、前記実施形態と同様、乗員の車内への乗降が容易になる。また、基部51は樹脂製であり、従来のアルミニウム製の自動車用サイドステップより剛性が小さいものの、剛性増大手段としての中空部53により剛性が増大されると共に、支持部材54により下方から支持されるため、変形して破損したりする等の不具合はない。また、本実施形態は、第1及び第2の遮蔽部51b,51cも剛性を増大すべく機能し、全体の剛性が一層高いものとなる。
【0046】
このように、図7乃至図9に示す自動車用サイドステップは、基部51のステップ部51aの幅方向内側の上端に、ドア103開口の下縁のロッカパネル105を外部から遮蔽する第1の遮蔽部51bを一体成形して、前記遮蔽部51bの外側面をドア103閉成時にドア103の下端外側面に連続する意匠面とすると共に、ステップ部51aと第1の遮蔽部との交差部分に剛性増大手段としての中空部53を一体成形し、また、前記第1の遮蔽部51bとロッカパネル105との間には、前記基部51をロッカパネル105に固定するためのクリップ48を配設する一方、基部51のステップ部51aを下方から支持する剛体からなる支持部材54を設けて、ステップ部51aの幅方向外側に一体成形した第2の遮蔽部51cにより支持部材54を外部から遮蔽したものである。
【0047】
したがって、図3に示す自動車用サイドステップと同様の作用及び効果を奏するのに加え、樹脂製の基部51に、同じく樹脂製の第1及び第2の遮蔽部51b,51c、支持突部51d、固定突部51f等の異形の部分を任意に一体成形することができ、形状の自由度が大きくなる。また、第1の遮蔽部51bによりロッカパネル105及びクリップ48等を遮蔽して、後付け感のない良好な意匠を提供することができ、組付後の見栄えを一層向上することができる。更に、支持突部51d、固定突部51f、収容凹部51g及び支持部材54等により組付時の位置決め作業を容易にすることができ、作業性が一層向上する。そして、支持部材54により一層強固に基部51を支持して、乗員の乗降時の安定感を向上することができる。
【0048】
図10自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例4で、自動車用サイドステップを車体に組付けた状態を示す斜視図である。図11は図10に示す自動車用サイドステップを示す斜視図である。図12は図11のB−B線断面図である。
【0049】
図10乃至図12に示す自動車用サイドステップは、上記実施形態と同様、基部61をドア103開口の下縁に沿って固定される長尺状としている。また、基部61は、断面平板状のステップ部61a及びステップ部61aの幅方向両端から垂下する平板状の一対の垂下部61b及び61cより、下方に開口する断面略逆U字状に形成されている。ステップ部61aの上面には、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様、凹凸状のスリップ防止部61dが長さ方向に延設されている。更に、図10乃至図12に示す自動車用サイドステップの剛性増大手段は、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様、サンドイッチ成形により、軟質樹脂材料からなる基部61の内部に硬質樹脂材料63を充填してなるものであり、基部61の長さ方向の略全体にわたって延設されている。なお、硬質樹脂材料63は、基部61の断面形状と対応する断面略略U字状とされている。そして、前記剛性増大手段により、基部61の断面積乃至外形寸法をその分増加し、基部61自体の強度及び剛性を増大すると共に、剛性増大手段としての硬質樹脂材料63自体の剛性により、基部61を含めた全体の剛性も増大するようになっている。
【0050】
一方、前記基部61の長さ方向両端及び中央には、樹脂製の支持部材65,66及び67が外嵌して固定され、各支持部材65〜67をロッカパネル105にボルト等の締結具を介して固定することにより、基部61をボデーに組付けるようになっている。
【0051】
上記のように構成された図10乃至図12に示す自動車用サイドステップを製造するには、公知のサンドイッチ成形技術により、硬質樹脂材料63を軟質樹脂材料中に射出して充填し、図12に示すように、軟質樹脂材料からなる基部61内に硬質樹脂材料63からなる剛性増大手段を一体成形した断面略逆U字状とする。また、上記のように構成された図10乃至図12に示す自動車用サイドステップは、支持部材65〜67をロッカパネル105に締結具を介して固定することにより、ボデーの所定位置に組付けることができ、組付後は、前記実施形態と同様、乗員の車内への乗降を容易にする。このとき、基部61は樹脂製であり、従来のアルミニウム製の自動車用サイドステップ111より剛性が小さいものの、剛性増大手段としての硬質樹脂材料63により剛性が増大されているため、変形して破損したりする等の不具合はない。また、基部61は支持部材65〜67によりボデーに強固に組付けられ、乗員の乗降時のボデーから脱落したりする等の不具合はない。更に、支持部材65〜67は樹脂製であるため、全体の軽量化に貢献する。特に、図10乃至図12に示す自動車用サイドステップは、基部を断面略逆U字状という簡単な形状としたため、初期の目的を達成し、かつ、その製造が一層容易となり、コスト低減を図ることができる。
【0052】
このように、図10乃至図12に示す自動車用サイドステップは、基部61のステップ部61aに一対の垂下部61b及び61cを一体成形して、基部61を下方に開口する断面略逆U字状とすると共に、サンドイッチ成形により、基部61の内部に硬質樹脂材料63からなる剛性増大手段を断面略逆U字状に一体成形し、樹脂製の支持部材65〜67により基部61をボデーに支持固定したものである。
【0053】
したがって、図10乃至図12に示す自動車用サイドステップは、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様の作用及び効果を奏する上、基部61の形状を簡単にして、その製造を一層容易にし、一層のコスト低減を図ることができる。更に、図10乃至図12に示す自動車用サイドステップは、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様、基部61を軟質樹脂材料により構成したため、耐チッピング性乃至耐傷付き性が良好である。
【0054】
図13は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例5で、自動車用サイドステップを示す斜視図である。図14は図13のC−C線断面図である。
【0055】
図13及び図14に示す自動車用サイドステップは、図1及び図2に示す自動車用サイドステップのマッドガード取付部25の代わりに、マッドガード部75を基部71の長さ方向前端に一体成形したものであり、その他の構成は、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様である。なお、前記マッドガード部75の形状自体は、従来の別個製造される一般的なマッドガードと同様であり、前輪用ホイールハウス107の後端に連続する略平板状をなすよう、基部71と同一の軟質樹脂材料より基部71に一体成形される。即ち、本実施形態の基部71は、ドア103開口の下縁に沿って固定される長尺状をなすと共に、ドア103開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部71aを有する軟質樹脂材料からなる。また、図13及び図14に示す自動車用サイドステップの剛性増大手段は、サンドイッチ成形により前記基部71内に一体成形される断面平板状の硬質樹脂材料73からなり、前記基部71の断面積を増加して剛性を増大するようになっている。基部71の幅方向両端には、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様、第1及び第2の遮蔽部71b及び71cが一体成形され、ステップ部71aの上面にはスリップ防止部71dが形成されている。また、ステップ部71aの長さ方向両端には傾斜面71eが形成されると共に、後側の傾斜面71eより後方には前方へ傾斜する傾斜面71fが形成されている。なお、前記マッドガード部75内には硬質樹脂材料73は充填されず、マッドガード部75は従来のマッドガードと同様の十分な柔軟性及び可撓性を有している。
【0056】
一方、前記基部71及び硬質樹脂材料73の内部には、インサートボルト77aの頭部が埋設固定され、ナット等77b等の締結具を前記インサートボルト77aの軸部に螺入して締め付けることにより、従来例と同様のステー101に固定するようになっている。そして、前記ステー101をボルト101aを介して、ロッカパネル105に固定することにより、基部71をボデーの定位置に固定するようになっている。
【0057】
上記のように構成された図13及び図14に示す自動車用サイドステップを製造するには、公知のサンドイッチ成形技術により、硬質樹脂材料73を軟質樹脂材料中に射出して充填し、図14に示すように、軟質樹脂材料からなる基部71内に硬質樹脂材料73からなる剛性増大手段を一体成形し、基部71の幅方向両端に第1及び第2の遮蔽部71a,71bを、長さ方向前端にマッドガード部75を一体成形した断面形状とする。
【0058】
また、上記のように構成された図13及び図14に示す自動車用サイドステップは、インサートボルト77a、ナット77b、ステー101及びボルト101a等により、ロッカパネル105の所定位置に組付けることができ、組付後は、前記実施形態と同様、乗員の車内への乗降を容易にする。このとき、基部71は樹脂製であり、従来のアルミニウム製の自動車用サイドステップ111より剛性が小さいものの、剛性増大手段としての硬質樹脂材料73により剛性が増大されているため、変形して破損したりする等の不具合はない。また、基部71をボデーに強固に組付けるためのインサートボルト77aを、基部71の成形時に埋設固定できるため、インサートボルト77aの別個の取付作業が不要となり、全体の作業性が向上する。
【0059】
このように、図13及び図14に示す自動車用サイドステップは、ドア103開口の下縁に沿って固定される長尺状をなすと共に、ドア103開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部71aを有する軟質樹脂材料からなる基部71と、基部71の幅方向両端に一体成形される軟質樹脂材料よりなる第1及び第2の遮蔽部71b.71cと、サンドイッチ成形により前記基部71内に一体成形される断面平板状の硬質樹脂材料73からなり、前記基部71の断面積を増加して剛性を増大する剛性増大手段と、前記基部71の長さ方向前端に一体成形され、前輪用ホイールハウス107の後端に連続する略平板状をなす軟質樹脂材料からなるマッドガード部75とを具備するものである。
【0060】
したがって、図1及び図2に示す自動車用サイドステップと同様の作用及び効果に加え、従来のような別個製造したマッドガードに代わるマッドガード部75をも基部71に一体成形することができ、従来のマッドガードの取付作業が不要となり、全体の組付作業性が向上する。かかるマッドガード部75は、基部71と同一の軟質樹脂材料からなるため、基部71に対して強固かつ一体的に接合し、従来のように、マッドガードを別個組付ける場合と比較して、マッドガードの不意の脱落がなく、また、防振性に優れる。なお、前記マッドガード部75は、従来のマッドガードと同様の十分な耐傷付き性を有する。
【0061】
図15は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例6で、自動車用サイドステップを示す断面図である。
【0062】
図15に示す自動車用サイドステップは、基部81の断面形状及び剛性増大手段としての中空部83の断面形状を除いて、図3に示す自動車用サイドステップと同様の構成を有する。即ち、基部81のステップ部81aは、幅方向内側から外側に向かって肉厚を漸減する断面形状をなすと共に、中空部83は、少なくとも基部81のステップ部81aに設けられ、前記ステップ部81aの断面形状に対応して、幅方向内側から外側に向かって肉厚を漸減する断面形状をなす。なお、ステップ部81aの幅方向両端には、図3に示す自動車用サイドステップと同様、第1及び第2の遮蔽部81b及び81cが一体成形されている。
【0063】
図15に示す自動車用サイドステップは、図3に示す自動車用サイドステップと同様の作用及び効果に加え、剛性増大手段としての中空部83の肉厚が、基部81の取付側であるボデー側でより大きくなっているため、その部分の基部81の外形寸法乃至断面積が他の部分より一層大きいものとなる。その結果、基部81の取付側における強度乃至剛性が一層大きくなり、基部81を一層安定してボデーに固定することができる。
【0064】
図16は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例7で、自動車用サイドステップを示す断面図である。
【0065】
図16に示す自動車用サイドステップは、基部91の断面形状及び剛性増大手段としての中空部93の断面形状を除いて、図3に示す自動車用サイドステップと同様の構成を有する。即ち、基部91のステップ部91aの下面は、ドア103開口の長さ方向略中央部に位置する部分を下方に膨出した膨出部91bとする縦断面形状とされ、中空部93は、少なくとも基部91のステップ部91aに設けられ、前記ステップ部91aの断面形状に対応して、ドア103開口の長さ方向略中央部に対応する位置を下方に膨出した断面形状をなす。即ち、剛性増大手段としての中空部93は、ステップ部91aのうち、ドア103開口の下縁の長さ方向略中央部に対応する部分の断面積を他の部分の断面積より大きくした断面形状をなし、その部分の基部91の強度乃至剛性を一層大きくしている。なお、ステップ部91aの幅方向両端には、図3に示す自動車用サイドステップと同様、第1及び第2の遮蔽部(図示略)が一体成形されている。
【0066】
図16に示す自動車用サイドステップは、図3に示す自動車用サイドステップと同様の作用及び効果に加え、剛性増大手段としての中空部93の縦断面形状における肉厚が、ドア103開口の長さ方向略中央部、即ち、乗員が足を載置する箇所でより大きくなっているため、その部分の基部91の外形寸法乃至断面積が他の部分より一層大きいものとなる。その結果、当該部分における基部91の強度乃至剛性が一層大きくなり、乗員の乗降に際して基部91を一層安定してボデーの定位置に保持することができる。
【0067】
ところで、上記実施形態は、剛性増大手段として中空部43、図8及び図9では中空部53を採用して構成されているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、図1及び図2に示すように、サンドイッチ成形により硬質樹脂材料を基部41,51に充填して構成してもよい。この場合、基部41,51が耐傷付き性を有することになる。また、剛性増大手段として硬質樹脂材料63を採用してもよいし、これを中空部として構成し、基部61を硬質樹脂材料により形成してもよい。更に、剛性増大手段として中空部83,93を採用しているが、サンドイッチ成形により硬質樹脂材料を基81,91に充填し、その断面形状を図1乃至図16に示す自動車用サイドステップのように構成してもよい。
【0068】
また、本発明は、図1乃至図16に示す自動車用サイドステップの基部の前端及び後端の一方または両方に、オーバフェンダ部を一体成形して構成してもよい。即ち、基部をドア開口の下縁に沿って固定される長尺状をなすと共に、ドア開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部を有する樹脂材料から構成すると共に、剛性増大手段を、サンドイッチ成形により前記基部内に一体成形される所定断面形状の樹脂材料より構成して、前記基部の断面積を増加して剛性を増大するようにし、更に、前記基部の長さ方向一端に、ホイールハウスの外周縁から外方に張出す形状をなす樹脂材料からなるオーバフェンダ部を一体成形する。
【0069】
この場合、図16に示す自動車用サイドステップと同様、従来のような別個製造したオーバフェンダに代わるオーバフェンダ部をも基部に一体成形することができ、従来のオーバフェンダの取付作業が不要となり、全体の組付作業性が向上する。かかるオーバフェンダは、基部と同一の樹脂材料からなるため、基部に対して強固かつ一体的に接合する。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の自動車用サイドステップは、ドア開口の下縁に沿って固定される長尺状をなすと共に、ドア開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部を有する樹脂材料からなる基部と、前記基部の内部に設けられ、前記基部の剛性を増大する剛性増大手段と、前記基部のステップ部の幅方向内側の上端に、ドア開口の下縁のロッカパネルを外部から遮蔽する遮蔽部を一体成形して、前記遮蔽部の外側面をドア閉成時にドアの下端外側面に連続する意匠面とし、前記遮蔽部とロッカパネルとの間に、前記基部をロッカパネルに固定するための固定手段と、前記基部のステップ部の取付内側面及び/または取付下面に一体成形された補強リブとを具備する。したがって、自動車用サイドステップ全体を樹脂材料により形成することができるため、加工が容易であり、その形状を容易に多種多様、かつ、複雑な形状とすることができると共に、全体が軽量となる。その結果、軽量化を図ることができ、かつ、意匠の自由度を大きくして高意匠化を図ることができる。また、剛性増大手段により十分な剛性を確保することができる。そして、遮蔽部により取付部位であるロッカパネルを遮蔽して見栄えを一層向上することができると共に、基部をロッカパネルに固定する固定手段をも遮蔽して意匠的効果を向上することができる。更に、樹脂材料に置換したことにより発生する剛性低下をステップ部の取付内側面及び/または取付下面に一体成形された補強リブ構造により防止することができる。
【0071】
請求項2の自動車用サイドステップは、請求項1において、前記基部を軟質樹脂材料より構成すると共に、前記剛性増大手段を、サンドイッチ成形により前記基部内に一体成形される所定断面形状の硬質樹脂材料より構成したものである。したがって、硬質樹脂材料により基部の剛性を増大することができると共に、基部に耐傷付き性を付与することができる。
【0072】
請求項3の自動車用サイドステップは、請求項1において、前記基部を硬質樹脂材料より構成すると共に、前記剛性増大手段を、ガス注入成形により前記基部内に形成される所定断面形状の中空部より構成したものである。したがって、中空部により基部の剛性を増大することができると共に、全体を一層軽量化することができる。
【0073】
請求項4の自動車用サイドステップは、請求項1において、更に、前記基部の長さ方向前端に、前輪用ホイールハウスの後端に連続し、かつ、マッドガードを取付自在な略平板形状をなすマッドガード取付部を一体成形したものである。したがって、マッドガードを組付ける部材を別個製造する必要がなく、生産性が向上する。また、かかる部材を別個製造した場合と比較して、基部に対する接合性が良好となり、かつ、基部との間での防振性が向上する。
【0074】
請求項5の自動車用サイドステップは、請求項1において、更に、前記基部のステップ部を下方から支持する剛体からなる支持部材を具備し、前記基部のステップ部の幅方向外側の下端に、前記支持部材を外部から遮蔽する第2の遮蔽部を一体成形したものである。したがって、支持部材により基部をロッカパネルに強固に固定できると共に、第2の遮蔽部により支持部材を遮蔽して意匠的効果を向上することができる。
【0075】
請求項6の自動車用サイドステップは、請求項1において、更に、前記基部のステップ部の幅方向両端に一対の垂下部を一体成形して、前記基部を下方に開口する断面略逆U字状としたものである。したがって、基部の形状が簡単となり、その製造コストを低減することができる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例1を示す斜視図である。
【図2】 図2は図1のA−A線断面図である。
【図3】 図3は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成の事例2を示す断面図である。
【図4】 図4は本発明の実施形態の自動車用サイドステップを車体に組付けた状態を示す斜視図である。
【図5】 図5は本発明の実施形態の自動車用サイドステップの一部を切断して示す斜視図である。
【図6】 図6は本発明の実施形態の自動車用サイドステップを示す断面図である。
【図7】 図7は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例3で、自動車用サイドステップを車体に組付けた状態を示す斜視図である。
【図8】 図8は図7の自動車用サイドステップの一部を切断して示す斜視図である。
【図9】 図9は図7の自動車用サイドステップを示す断面図である。
【図10】 図10自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例4で、自動車用サイドステップを車体に組付けた状態を示す斜視図である。
【図11】 図11は図10に示す自動車用サイドステップを示す斜視図である。
【図12】 図12は図11のB−B線断面図である。
【図13】 図13は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例5で 、自動車用サイドステップを示す斜視図である。
【図14】 図14は図13のC−C線断面図である。
【図15】 図15は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例6で、自動車用サイドステップを示す断面図である。
【図16】 図16は自動車用サイドステップにかかる本発明の構成部分の事例7で、自動車用サイドステップを示す断面図である。
【図17】 図17は従来の自動車用サイドステップを示す斜視図である。
【符号の説明】
21 基部
21a ステップ部
23 硬質樹脂材料(剛性増大手段)
25 マッドガード取付部
31 基部
31a ステップ部
33 中空部(剛性増大手段)
41 基部
41a ステップ部
41b 第1の遮蔽部(遮蔽部)
43 中空部(剛性増大手段)
45 マッドガード取付部
47 固定ブロック(固定手段)
48 クリップ(固定手段)
51 基部
51a ステップ部
51b 第1の遮蔽部
51c 第2の遮蔽部
53 中空部(剛性増大手段)
54 支持部材
61 基部
61a ステップ部
61b 垂下部
61c 垂下部
63 硬質樹脂材料(剛性増大手段)
71 基部
71a ステップ部
73 硬質樹脂材料(剛性増大手段)
75 マッドガード部
81 基部
81a ステップ部
83 中空部(剛性増大手段)
91 基部
91a ステップ部
93 中空部(剛性増大手段)
103 ドア
105 ロッカパネル
107 ホイールハウス

Claims (6)

  1. ドア開口の下縁に沿って固定され、ドア開口の下縁から略水平方向に外方に延びる略平板状のステップ部を有する樹脂材料からなる基部と、
    前記基部の内部に設けられ、前記基部の剛性を増大する剛性増大手段と、
    前記基部のステップ部の幅方向内側の上端に、ドア開口の下縁のロッカパネルを外部から遮蔽する遮蔽部を一体成形して、前記遮蔽部の外側面をドア閉成時にドアの下端外側面に連続する意匠面とし、前記遮蔽部とロッカパネルとの間に、前記基部をロッカパネルに固定するための固定手段と、
    前記基部のステップ部の取付内側面及び/または取付下面に一体成形された補強リブ手段と
    を具備することを特徴とする自動車用サイドステップ。
  2. 前記基部は軟質樹脂材料からなると共に、前記剛性増大手段は、サンドイッチ成形により前記基部内に一体成形される所定断面形状の硬質樹脂材料からなることを特徴とする請求項1に記載の自動車用サイドステップ。
  3. 前記基部は硬質樹脂材料からなると共に、前記剛性増大手段は前記基部内の所定断面形状の中空部で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用サイドステップ。
  4. 更に、前記基部の長さ方向前端に、前輪用ホイールハウスの後端に連続し、かつ、マッドガードを取付自在な略平板形状をなすマッドガード取付部を一体成形したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用サイドステップ。
  5. 更に、前記基部のステップ部を下方から支持する剛体からなる支持部材を具備し、前記基部のステップ部の幅方向外側の下端に、前記支持部材を外部から遮蔽する第2の遮蔽部を一体成形したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用サイドステップ。
  6. 更に、前記基部のステップ部の幅方向両端に一対の垂下部を一体成形して、前記基部を下方に開口する断面略逆U字状としたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用サイドステップ。
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