JP3258813B2 - 自動車の車室後部構造 - Google Patents

自動車の車室後部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パッケージトレイに
取り付けられるベルトホールカバーとベントルーバーと
を備えた自動車の車室後部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室後部構造には、従来、次の
ように構成されたものがある。
【0003】即ち、車体の後壁にリヤウィンドが設けら
れると共に、上記車体の内部の車室後部にシートが設け
られ、上記リヤウィンドとシートとの間にパッケージト
レイが設けられている。また、上記シート用のシートベ
ルト装置が設けられている。
【0004】上記シートベルト装置は、上記パッケージ
トレイの下方内部に設けられるリトラクタと、このリト
ラクタから繰り出されるシートベルトとを備え、このシ
ートベルトが上記パッケージトレイを上下に貫通してい
る。この場合、上記パッケージトレイに取り付けられて
シートベルトを挿通させるベルトホールカバーが設けら
れている。
【0005】一方、例えば、実開平3‐57146号公
報で示されるように、上記パッケージトレイに取り付け
られこのパッケージトレイの上下方を互いに連通させる
ベントルーバーが設けられ、このベントルーバーを空気
が通過することにより、車室が換気されるようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、ベルトホールカバーとベントルーバーとが個別
に設けられているため、第1に、車室後部を構成する部
品点数が多くて構成が複雑になっている。
【0007】第2に、パッケージトレイに対するベルト
ホールカバーとベントルーバーの取り付けは、個々に行
う必要があり、その取り付け作業が煩雑になっている。
【0008】第3に、パッケージトレイは車室側からだ
けでなく、リヤウィンドを通して車外側からも見え易い
部分であるが、上記パッケージトレイにはベルトホール
カバーとベントルーバーとが個別に取り付けられている
ために、外観上、いわゆるすっきり感が得られず、見栄
えの点でも問題がある。また、上記ベントルーバーに形
成された空気通路を通してパッケージトレイの下方内部
が容易に見えるおそれもあり、これも、上記見栄えを低
下させる原因となって好ましくない。
【0009】一方、上記シートベルト装置の組み付け作
業を容易にさせるため、上記シートベルトの中途部をそ
の幅方向への移動でベルトホールカバーの内部に嵌脱可
能とさせるスリットを同上ベルトホールカバーの一側部
に形成したものがある。
【0010】しかし、上記のようにスリットを形成する
と、ベルトホールカバーの強度が低下しがちとなる。よ
って、このベルトホールカバーの強度を向上させること
が望まれている。
【0011】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、自動車の車室後部に、パッケージト
レイに取り付けられるベルトホールカバーとベントルー
バーとが設けられた場合において、上記車室後部の構成
を簡単にすると共に、同上車室後部の構成部品の取り付
け作業が容易にできるようにし、また、車室後部の見栄
えを向上させ、更に、上記ベルトホールカバーの強度を
簡単な構成によって向上させるようにすることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の自動車の車室後部構造は、車体の後壁にリ
ヤウィンドを設けると共に、上記車体の内部の車室後部
にシートを設け、上記リヤウィンドとシートとの間にパ
ッケージトレイを設け、このパッケージトレイを上下に
貫通するシートベルトを設け、上記パッケージトレイに
取り付けられて上記シートベルトを挿通させるベルトホ
ールカバーを設け、一方、同上パッケージトレイに取り
付けられ、このパッケージトレイの上下方を互いに連通
させるベントルーバーを設けた場合において、上記ベル
トホールカバーと、ベントルーバーとを一体成形したも
のである。
【0013】また、上記ベントルーバーを、パッケージ
トレイに取り付けられるベントルーバー本体と、このベ
ントルーバー本体に形成され上記パッケージトレイの上
下方を互いに連通させる空気通路と、この空気通路内で
車体の前後方向に複数設けられるフィンとで構成し、こ
れら複数のフィンのうち、前側のフィンをほぼ垂直もし
くは後上りの形状とし、後側のフィンを後下がりの形状
にしてある
【0014】上記の場合、シートベルトの中途部をその
幅方向への移動でベルトホールカバーの内部に嵌脱可能
とさせるスリットを同上ベルトホールカバーの一側部に
形成し、上記ベルトホールカバーの他側部にベントルー
バーを一体成形してもよい。
【0015】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0016】車体2の後壁11にリヤウィンド12を設
けると共に、上記車体2の内部の車室3後部にシート5
を設け、上記リヤウィンド12とシート5との間にパッ
ケージトレイ23を設け、このパッケージトレイ23を
上下に貫通するシートベルト32を設け、上記パッケー
ジトレイ23に取り付けられて上記シートベルト32を
挿通させるベルトホールカバー35を設け、一方、同上
パッケージトレイ23に取り付けられ、このパッケージ
トレイ23の上下方を互いに連通させるベントルーバー
47を設けた場合において、上記ベルトホールカバー3
5と、ベントルーバー47とを一体成形してある。
【0017】このため、従来では、ベルトホールカバー
35とベントルーバー47とが個別に設けられていたこ
とに比べて、第1に、車室3後部の部品点数が少なくな
る。
【0018】第2に、パッケージトレイ23に対するベ
ルトホールカバー35とベントルーバー47の取り付け
が一体的にできる。
【0019】第3に、ベルトホールカバー35とベント
ルーバー47とは一体化されているため、これらにまと
まりがあって、外観上、いわゆるすっきり感が得られ
る。
【0020】また、上記ベントルーバー47を、パッケ
ージトレイ23に取り付けられるベントルーバー本体4
9と、このベントルーバー本体49に形成され上記パッ
ケージトレイ23の上下方を互いに連通させる空気通路
50と、この空気通路50内で車体2の前後方向に複数
設けられるフィン54,55とで構成し、これら複数の
フィン54,55のうち、前側のフィン54をほぼ垂直
もしくは後上りの形状とし、後側のフィン55を後下が
りの形状にしてある
【0021】このため、図1中矢印Aで示すように、車
室3側から上記ベントルーバー47の空気通路50を通
してパッケージトレイ23の下方内部を見ようとして
も、これは、上記前側のフィン54によって阻まれる。
また、図1中矢印Bで示すように、車外側から前記リヤ
ウィンド12を通し、かつ、同上空気通路50を通して
パッケージトレイ23の下方内部を見ようとしても、こ
れは、上記後側のフィン55によって阻まれる。
【0022】よって、上記ベントルーバー47の空気通
路50を通してパッケージトレイ23の内部が見えるこ
とが抑制される。
【0023】上記の場合、シートベルト32の中途部を
その幅方向への移動でベルトホールカバー35の内部に
嵌脱可能とさせるスリット41を同上ベルトホールカバ
ー35の一側部に形成し、上記ベルトホールカバー35
の他側部にベントルーバー47を一体成形してもよい。
【0024】このようにすれば、上記スリット41を通
しての上記ベルトホールカバー35の内部へのシートベ
ルト32の嵌脱作業が上記ベントルーバー47によって
何ら阻害されずに、上記ベルトホールカバー35が補強
される。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0026】図2において、符号1は自動車で、3ボッ
クスカーである。また、図中矢印Frは、この自動車1
の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての方
向をいうものとする。
【0027】上記自動車1の車体2における前後中途部
の内部が車室3であり、この車室3の前部には左右一対
のフロントシート4が設けられ、同上車室3の後部には
リヤシート5が設けられている。
【0028】上記車体2の左右各側部は車体静止側であ
る側壁7によって構成されている。上記フロントシート
4の各側方で上記側壁7にはドア開口8が形成され、こ
のドア開口8はドア9によって開閉自在に閉じられてい
る。また、上記リヤシート5の側方で同上側壁7の上部
にはサイドウィンド10が設けられている。更に、同上
車体2の後上部は車体静止側である後壁11によって構
成されている。この後壁11は上記シート5の後上方に
位置し、この後壁11にはリヤウィンド12が設けられ
ている。
【0029】上記車体2における後部の内部が荷室13
であり、この荷室13と上記車室3とは、車体静止側で
ある仕切り壁14によって互いに仕切られ、この仕切り
壁14は上記各側壁7に強固に固着されている。その
他、15は後輪、16はバンパである。
【0030】図2と図3において、上記各シート4,5
は、それぞれシートクッション18と、このシートクッ
ション18の後端から後上方に向って突設されるシート
バック19とで構成され、これらはいずれも弾性パッド
と、これを覆う表皮とで主構成されている。そして、着
座者は上記シートクッション18に着座して、シートバ
ック19にもたれることできるようになっている。
【0031】上記リヤシート5のシートバック19の上
縁20の後方で、上記リヤウィンド12の下部の前方に
荷物載置装置21が設けられている。この荷物載置装置
21は、鉛筆などの小さな物22を載置可能とさせるパ
ッケージトレイ23を有している。このパッケージトレ
イ23は上記シートバック19の上縁20の後方近傍か
ら上記リヤウィンド12の下縁近傍にまで延びるトレイ
本体24と、このトレイ本体24の前縁25から前下方
に向けて一体的に延びるパーティション26とで構成さ
れている。
【0032】上記トレイ本体24の左右側縁は、図示し
ないが前記側壁7に支持され、かつ、トレイ本体24の
後縁27は前記仕切り壁14の上部に支持されている。
また、パーティション26の下端部28の後方近傍には
左右に延びる支持フレーム29が設けられ、この支持フ
レーム29は、その両端が左右側壁7に支持されて車体
静止側の一部を構成している。この支持フレーム29は
円形の金属製パイプで成形され、この支持フレーム29
に上記パーティション26の下端部28が緩衝材45を
介して支持されている。そして、上記構成により、上記
パッケージトレイ23が車体2に強固に支持されてい
る。
【0033】上記リヤシート5用として左右一対のシー
トベルト装置31が設けられている。これら各シートベ
ルト装置31は、上記トレイ本体24の側部下方の側壁
7側に取り付けられるリトラクタ(不図示)と、このリ
トラクタから繰り出されるシートベルト32と、このシ
ートベルト32の中途部を摺動自在に挿通させて側壁7
後部のリヤピラー33に係止させるアンカー34とを備
えている。
【0034】上記シートベルト32の繰り出し端側は、
上記シート5上の着座者の前側を通って車体静止側のい
ずれかに係脱自在に係止され、この状態のシートベルト
32によって、シート5上の着座者が保護されるように
なっている。
【0035】上記パッケージトレイ23の各側縁には、
平面視でほぼコの字状の切り欠きが形成されている。こ
の切り欠きの開口縁に着脱自在に樹脂製のベルトホール
カバー35が取り付けられ、このベルトホールカバー3
5を上記シートベルト32の中途部が摺動自在に挿通
し、この際、このシートベルト32は上記パッケージト
レイ23を上下に貫通している。
【0036】全図において、上記ベルトホールカバー3
5は孔芯が上下に延びる短い筒体38と、この筒体38
の上縁に一体成形される外向きフランジ39とで構成さ
れ、上記筒体38内のベルト挿通孔40に上記シートベ
ルト32が挿通されている。また、上記ベルトホールカ
バー35の一側部にはスリット41が形成されている。
このスリット41は、上記シートベルト32の中途部を
その幅方向(左右方向)への移動で通過可能とさせる。
そして、この通過により、上記シートベルト32の中途
部は上記ベルトホールカバー35の内部である筒体38
内のベルト挿通孔40に嵌脱可能とされている。
【0037】上記パッケージトレイ23に取り付けら
れ、このパッケージトレイ23の上下方を互いに連通さ
せる樹脂製のベントルーバー47が設けられている。こ
のベントルーバー47は車室3側の空気48を車外に排
出させる際、その途中でこの空気48を、一旦パッケー
ジトレイ23の下方内部に通過可能とさせるものであ
る。
【0038】上記ベントルーバー47は、前記切り欠き
36の開口縁に取り付けられるベントルーバー本体49
と、このベントルーバー本体49に形成され上記パッケ
ージトレイ23の上下方を互いに連通させる空気通路5
0とを備えている。また、上記ベントルーバー本体49
は孔芯が上下に延びる短い筒体52と、この筒体52の
上縁に一体成形される外向きフランジ53とで構成さ
れ、上記筒体52内が上記空気通路50となっている。
【0039】上記空気通路50は平面視で前後に長い形
状とされ、この空気通路50内には前後方向に複数(3
本)のフィン54,55が設けられてる。これら各フィ
ン54,55は上記ベントルーバー本体49の筒体52
に一体成形されており、上記筒体52の内面と、各フィ
ン54,55間を上記空気48が通過可能とされてい
る。
【0040】上記ベルトホールカバー35と、ベントル
ーバー47とは一体成形されている。つまり、両筒体3
8,52が左右に並んで一体化されると共に、両外向き
フランジ39,53も左右に並んで一体化されている。
【0041】そして、これらベルトホールカバー35と
ベントルーバー47が一体化されたことにより、車室3
後部の部品点数が少なくされ、これらベルトホールカバ
ー35とベントルーバー47の取り付けが容易にされ、
更に、これらベルトホールカバー35とベントルーバー
47にまとまりを生じさせて、車室3後部の見栄えを向
上させている。
【0042】また、上記の場合、複数のフィン54,5
5のうち、前側の2つのフィン54がほぼ垂直の形状と
され、後側のフィン55が後下がりの形状とされてい
る。なお、この場合、前側のフィン54は後上りの形状
であってもよい。
【0043】このようにしたため、図1中矢印Aで示す
ように、車室3側から上記ベントルーバー47の空気通
路50を通してパッケージトレイ23の下方内部を見よ
うとしても、これは、上記前側のフィン54によって阻
まれる。また、図1中矢印Bで示すように、車外側から
前記リヤウィンド12を通し、かつ、同上空気通路50
を通してパッケージトレイ23の下方内部を見ようとし
ても、これは、上記後側のフィン55によって阻まれ
る。
【0044】このようにして、上記ベントルーバー47
の空気通路50を通してパッケージトレイ23の内部が
見えることが抑制されている。
【0045】また、上記ベルトホールカバー35とベン
トルーバー47を一体化する場合において、上記スリッ
ト41を形成したのとは反対側の上記ベルトホールカバ
ー35の他側部に上記ベントルーバー47が一体成形さ
れている。
【0046】このため、上記スリット41を通しての上
記ベルトホールカバー35の内部へのシートベルト32
の嵌脱作業が上記ベントルーバー47によって何ら阻害
されることはない。そして、上記ベルトホールカバー3
5が上記ベントルーバー47によって補強される。
【0047】上記の場合、複数で、かつ、互いに向きを
相違させたフィン54,55がベントルーバー本体49
に一体成形されていて、ベントルーバー47の強度と剛
性とは十分に高められているため、このベントルーバー
47によるベルトホールカバー35の補強は極めて効果
的となる。
【0048】上記ベルトホールカバー35とベントルー
バー47との一体物は、上記パッケージトレイ23に対
し取り付け具57によって着脱自在に取り付けられてい
る。この取り付け具57は、上記ベルトホールカバー3
5とベントルーバー47の両筒体38,52に跨って、
これらから突設される第1係止部58と、各外向きフラ
ンジ39,53から突設される複数(3本)の第2係止
部59とで構成されている。そして、上記第1係止部5
8が上記切り欠き36の開口縁に係脱自在に係止され、
かつ、第2係止部59が同上切り欠き36の開口縁に形
成された係止孔に係脱自在に係止されることにより、上
記ベルトホールカバー35とベントルーバー47とが一
体的に上記パッケージトレイ23に取り付けられてい
る。
【0049】上記の場合、第1係止部58は上記ベルト
ホールカバー35とベントルーバー47の結合を補強し
ている。
【0050】なお、以上は図示の例によるが、自動車1
は2ボックスカーであってもよい。また、フィン54,
55は2枚以上であれば、4枚以上であってもよく、前
側のフィン54と、後側のフィン55をそれぞれ複数に
してもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、車体の後壁にリヤウ
ィンドを設けると共に、上記車体の内部の車室後部にシ
ートを設け、上記リヤウィンドとシートとの間にパッケ
ージトレイを設け、このパッケージトレイを上下に貫通
するシートベルトを設け、上記パッケージトレイに取り
付けられて上記シートベルトを挿通させるベルトホール
カバーを設け、一方、同上パッケージトレイに取り付け
られ、このパッケージトレイの上下方を互いに連通させ
るベントルーバーを設けた場合において、上記ベルトホ
ールカバーと、ベントルーバーとを一体成形してある。
【0052】このため、従来では、ベルトホールカバー
とベントルーバーとが個別に設けられていたことに比べ
て、第1に、車室後部の部品点数が少なくなり、よっ
て、この車室後部の構成が簡単になる。
【0053】第2に、パッケージトレイに対するベルト
ホールカバーとベントルーバーの取り付けが一体的にで
き、よって、従来ではこれらを個々に取り付けていたこ
とに比べて、その取り付け作業が容易になる。
【0054】第3に、ベルトホールカバーとベントルー
バーとは一体化されているため、これらにまとまりがあ
って、外観上、いわゆるすっきり感が得られ、よって、
車室後部の見栄えが向上する。
【0055】また、上記ベントルーバーを、パッケージ
トレイに取り付けられるベントルーバー本体と、このベ
ントルーバー本体に形成され上記パッケージトレイの上
下方を互いに連通させる空気通路と、この空気通路内で
車体の前後方向に複数設けられるフィンとで構成し、こ
れら複数のフィンのうち、前側のフィンをほぼ垂直もし
くは後上りの形状とし、後側のフィンを後下がりの形状
にしてある
【0056】このため、車室側から上記ベントルーバー
の空気通路を通してパッケージトレイの下方内部を見よ
うとしても、これは、上記前側のフィンによって阻まれ
る。また、車外側から前記リヤウィンドを通し、かつ、
同上空気通路を通してパッケージトレイの下方内部を見
ようとしても、これは、上記後側のフィンによって阻ま
れる。
【0057】よって、上記ベントルーバーの空気通路を
通してパッケージトレイの内部が見えることが抑制され
るため、この点でも上記車室後部の見栄えが向上する。
【0058】上記の場合、シートベルトの中途部をその
幅方向への移動でベルトホールカバーの内部に嵌脱可能
とさせるスリットを同上ベルトホールカバーの一側部に
形成し、上記ベルトホールカバーの他側部にベントルー
バーを一体成形してもよい。
【0059】このようにすれば、上記スリットを通して
の上記ベルトホールカバーの内部へのシートベルトの嵌
脱作業が上記ベントルーバーによって何ら阻害されず
に、上記ベルトホールカバーが補強され、かつ、この補
強が上記ベントルーバーの利用によりなされることか
ら、この補強は簡単な構成によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の1‐1線矢視断面図である。
【図2】自動車の部分側面図である。
【図3】車室後部の斜視図である。
【図4】ベルトホールカバーとベントルーバーの斜視図
である。
【図5】ベルトホールカバーとベントルーバーの平面図
である。
【図6】図1の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 車室 5 シート 11 後壁 12 リヤウィンド 23 パッケージトレイ 31 シートベルト装置 32 シートベルト 35 ベルトホールカバー 41 スリット 47 ベントルーバー 48 空気 49 ベントルーバー本体 50 空気通路 54 フィン 55 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/24 B60H 1/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の後壁にリヤウィンドを設けると共
    に、上記車体の内部の車室後部にシートを設け、上記リ
    ヤウィンドとシートとの間にパッケージトレイを設け、
    このパッケージトレイを上下に貫通するシートベルトを
    設け、上記パッケージトレイに取り付けられて上記シー
    トベルトを挿通させるベルトホールカバーを設け、一
    方、同上パッケージトレイに取り付けられ、このパッケ
    ージトレイの上下方を互いに連通させるベントルーバー
    を設けた自動車の車室後部構造において、 上記ベルトホールカバーと、ベントルーバーとを一体成
    形し 上記 ベントルーバーを、パッケージトレイに取り付けら
    れるベントルーバー本体と、このベントルーバー本体に
    形成され上記パッケージトレイの上下方を互いに連通さ
    せる空気通路と、この空気通路内で車体の前後方向に複
    数設けられるフィンとで構成し、これら複数のフィンの
    うち、前側のフィンをほぼ垂直もしくは後上りの形状と
    し、後側のフィンを後下がりの形状にした自動車の車室
    後部構造。
  2. 【請求項2】 シートベルトの中途部をその幅方向への
    移動でベルトホールカバーの内部に嵌脱可能とさせるス
    リットを同上ベルトホールカバーの一側部に形成し、上
    記ベルトホールカバーの他側部にベントルーバーを一体
    成形した請求項1に記載の自動車の車室後部構造。
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