JP2001063643A - 建設機械の履帯構造 - Google Patents
建設機械の履帯構造Info
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Abstract
脂または合成ゴムを金属プレートに緊密に取り付けする
ことが可能な建設機械の履帯構造を提供する。 【解決手段】 ウレタン樹脂2を充填する凹所6を備え
た金属プレート1に複数のインサープレート片9を所定
間隔置きに溶接により固設し、前記インサープレート片
9を埋設するように、前記凹所6内にウレタン樹脂2を
充填し、該ウレタン樹脂2を前記インサープレート片9
および前記金属プレート1に一体化したことを特徴とし
ている。
Description
造に関する。
ザ、高所作業車などの建設機械で用いられている無端状
のキャタピラ(登録商標)は金属で形成されたものが採
用されている。しかしながら、金属で形成されたキャタ
ピラは作業車の移動時に路面を傷つけてしまう虞れがあ
り、これを防止するのに、特にアスファルト上を走行す
る場合や、舗装路面上を移動する場合などには、下面に
足場板などを敷かなければならず、多大な労を要してい
た。
ム製の緩衝材を取り付けたものも広く採用されている。
このような緩衝材を取り付けることにより、路面の損傷
が防止されるとともに、騒音の発生が防止されている。
通常、このような緩衝材は、無端状に連続して形成され
ている。
緩衝材を取り付ける場合であっても、無端状のゴム製の
緩衝材を取り付けた場合は、使用の途中でゴムが破断し
てしまったり、ゴム製緩衝材が脱輪してしまうなどの問
題があった。また、無端状に連続して形成されている
と、一部が劣化した場合であっても全部を取替なければ
ならず、コスト高になるとととも、取替作業が手間であ
った。
材に代えて合成樹脂からなる平板状の緩衝材を採用し、
さらにこれを金属プレートに取り付けて、この金属プレ
ートを介してシュープレートに取り付ける場合もある。
しかしながら、例えばウレタン樹脂は金属との接着性が
悪く、例え接着されたとしても、金属プレートから剥が
れてしまうなどの問題があり、改善が求められていた。
止する緩衝材として、例えば合成樹脂または合成ゴムを
金属プレートに緊密に取り付けすることが可能な建設機
械の履帯構造を提供することを目的としている。
の本発明に係る建設機械の履帯構造は、合成樹脂または
合成ゴムを充填する凹所を備えた金属プレートに複数の
インサープレート片を所定間隔置きに溶接により固設す
るとともに、前記インサープレート片を埋設するように
前記凹所内に合成樹脂または合成ゴムを充填し、合成樹
脂または合成ゴムを前記インサープレート片および前記
金属プレートに一体化したことを特徴としている。
ド、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネートの
うちから選択される熱可塑性樹脂を好ましく用いること
ができる。また、前記合成樹脂として、ウレタン樹脂を
好ましく用いることができる。また、前記合成ゴムとし
て、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム、ウレタンゴム、多流化ゴムのうちから選択されるゴ
ムを好ましく用いることができる。
合成樹脂または合成ゴムが金属プレートのインサープレ
ート片の回りに回り込んで固まるので、このインサープ
レート片がアンカーとなって、合成樹脂または合成ゴム
を金属プレートに一体化させることができる。
の一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例による
建設機械の履帯構造を示したものである。この実施例で
は、金属プレート1にウレタン樹脂2が一体化されるこ
とにより、履帯ユニット3が構成されている。この履帯
ユニット3は、建設機械のキャタピラに固設されている
シュープレートに着脱自在に取り付けられるもので、破
損、磨耗が生じた場合などに、その部分を交換すること
が可能になっている、この履帯ユニット3の全体の大き
さは、取り付けられる建設機械の大きさにもよるが、通
常、幅Sは70mm〜160mm、長さTは270〜8
00mm程度である。実施例のものは、幅が90mm、
長さが390mmで、高さUは40mmに形成されてい
る。
両側の舌片5、5とにより、全体として断面略W字状に
形成され、突出部4の両側には、2つの凹所6、6が形
成されている。また、これらの凹所6、6内に所定間隔
置きに形成されたボルト孔には、ボルト7が挿通され、
他方側に螺合されたナット8により、プレート1に緊密
に固定されている。
間には、凹所6を横断するように、インサープレート片
9がそれぞれ差し渡されている。このようなプレート片
9は、舌片5と突出部4とに溶接により固設され、所定
間隔置きに複数個、設置されている。なお、このプレー
ト片9は、少なくとも両端部と中央部に配置されている
と良い。また、プレート片9は、少なくとも一側部が金
属プレート1に溶接されていれば良く、他方側は溶接さ
れていなくても良い。例えば、突出部4には、溶接され
ていなくても良い。
れた金属プレート1を作成したら、通常のインジェクシ
ョン成形により履帯ユニット3を形成する。すなわち、
この金属プレート1の凹所6内に、インジェクション成
形により、例えば、通常使用されているウレタン樹脂を
充填する。流し込まれたウレタン樹脂は、インサープレ
ート片9の下部を通り、隅々にまで流入し、上部の樹脂
と一体化し、固化した場合に、インサープレート片9が
埋設され、アンカー作用を果たすことにより、ウレタン
樹脂2が金属プレート1と一体化される。
用せずに、ウレタン樹脂2を金属プレート1に一体化す
ることができる。また、適宜な染料をウレタン樹脂2に
含ませることにより、様々な色に着色することができ、
例えば、建設機械本体のボディの色に合わせることが可
能であり、製造メーカーが望む色の履帯を製造すること
ができる。
建設機械側のシュープレートに着脱自在に取り付けるこ
とができ、また、取外しも容易であるので、交換作業な
どを簡単に行うこともできる。また、このようにウレタ
ンを使用したものは、合成ゴムに比べて強度が高いの
で、耐久性が長く、また、スリップした場合などに、黒
い跡が残ることもない。したがって、路面を汚すことも
ない。しかも、ウレタン樹脂を使用した場合には、ゴム
に比べて成形時間が短くて良く、その分、大量生産する
場合にコストが易くなる。
所6内に開口部が形成されていないので、樹脂を成形し
た場合に、その樹脂が流れてしまうこともない。以上、
本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記
実施例に何ら限定されない。例えば、上記実施例では、
金属プレートと一体化する樹脂として、ウレタン樹脂を
好ましく使用しているが、熱可塑性樹脂を使用すること
もできる。
エチレン、ポリスチレン、ポリカーボネートなどを例示
することができ、この中から適宜選択することができ
る。また、合成樹脂に代え、合成ゴムを使用することも
できる。合成ゴムとしては、スチレン−ブタジエンゴ
ム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、
エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、クロロスル
ホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、多流化ゴムな
どを例示することができるが、中でも、スチレン−ブタ
ジエンゴム(SBR)を用いることが好ましい。
る樹脂は、実施例のウレタン樹脂に何ら限定されない。
さらに、上記実施例では、インサープレート片9を舌片
5と突出部4との間に差し渡して溶接で固着している
が、これに代え、図2に示したように、例えば、略U字
状のインサープレート片10を、凹所6内に多数、溶接
することもできる。
なU字状のインサープレート片10を長さ方向に配列す
ることもできる。また、図4に示したように、多数の孔
11aが形成された多孔板11を金属プレート1内に差
し渡しても良い。このような場合には、ウレタン樹脂が
孔11aの間を通って、凹所6内に充填されることな
る。
1は一つの凹所6を有するように、U字状に形成されて
いても良い。また、図6に示したように、長さ方向にイ
ンサープレート片10を配置することもできる。さら
に、7図に示したように、金網からなるインサープレー
ト片12を用意し、このプレート片12を溶接で固設す
ることもできる。
プレート片の大きさ、形状、配設一所などは、実施例に
何ら限定されるものではない。
設機械の履帯構造によれば、溶接により金属プレートに
固設されたインサープレート片が、合成樹脂または合成
ゴム内に埋設されるので、接着材を使用しないでも、合
成樹脂または合成ゴムと金属プレートとを一体化するこ
とができる。また、インサート片を金属プレートに溶接
で一体化する場合は、任意の形状のインサート片を選ん
で、金属プレートの任意の場所に固設することができ
る。したがって、設計の自由度が大きくなる。
は、合成ゴムの場合に比べて強度が高いとともに、合成
ゴムのように塊で破損することなく全体が均一的に磨耗
するため、合成ゴムの場合に比べて耐久性を良くするこ
とができる。さらには、任意の色に着色することが可能
であるので、建設機械のボディの色などに合わせて着色
することができ、カラフルにもなる。また、黒いスリッ
プ跡を付けることもない。また、無端状ではなく、金属
プレートに取り付けるように平板状に形成したものは、
交換作業が容易であり、成形時間が短いことなどから安
価に製造することができる。
一部破断して示す斜視図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 合成樹脂または合成ゴムを充填する凹所
を備えた金属プレートに複数のインサープレート片を所
定間隔置きに溶接により固設するとともに、前記インサ
ープレート片を埋設するように前記凹所内に合成樹脂ま
たは合成ゴムを充填し、合成樹脂または合成ゴムを前記
インサープレート片および前記金属プレートに一体化し
たことを特徴とする建設機械の履帯構造。 - 【請求項2】 前記合成樹脂が、ポリアミド、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリカーボネートのうちから選択
される熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1に
記載の建設機械の履帯構造。 - 【請求項3】 前記合成樹脂が、ウレタン樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の建設機械の履帯構造。 - 【請求項4】 前記合成ゴムが、スチレン−ブタジエン
ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、多流化ゴ
ムのうちから選択されるゴムであることを特徴とする請
求項1に記載の建設機械の履帯構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24532599A JP4392728B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 建設機械の履帯構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24532599A JP4392728B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 建設機械の履帯構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063643A true JP2001063643A (ja) | 2001-03-13 |
JP4392728B2 JP4392728B2 (ja) | 2010-01-06 |
Family
ID=17131992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24532599A Expired - Lifetime JP4392728B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 建設機械の履帯構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4392728B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007050772A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Bridgestone Corp | 履帯ゴムパッド |
KR20170120026A (ko) * | 2016-04-20 | 2017-10-30 | 에버패드 컴퍼니 리미티드 | 트랙 슈 패드 구조 조립체 |
JP2019142485A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 矢崎化工株式会社 | クローラユニットとそれを使用した悪路用運搬台車 |
CN113002647A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-06-22 | 郑远 | 一种用于挖掘机行走履带保护地面装置 |
JP7012808B1 (ja) | 2020-12-04 | 2022-01-28 | 三菱製鋼株式会社 | 履帯用ゴムパッド |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24532599A patent/JP4392728B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
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JP7256492B2 (ja) | 2018-02-22 | 2023-04-12 | 矢崎化工株式会社 | クローラユニットとそれを使用した悪路用運搬台車 |
JP7012808B1 (ja) | 2020-12-04 | 2022-01-28 | 三菱製鋼株式会社 | 履帯用ゴムパッド |
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CN113002647A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-06-22 | 郑远 | 一种用于挖掘机行走履带保护地面装置 |
CN113002647B (zh) * | 2021-03-04 | 2022-07-08 | 枣庄昊天机械制造有限公司 | 一种用于挖掘机行走履带保护地面装置 |
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---|---|
JP4392728B2 (ja) | 2010-01-06 |
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