JP5279960B2 - スリップリング及びスリップリングの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機構における配線接続手段として使用するスリップリング及びそのスリップリングの製造方法に関するものである。
産業用ロボット、搬送装置、遊技機、監視カメラの雲台など、回転機構を有する機械機器が数多く使用されている。これら回転機構を有する機械機器では、固定部側と回転部側との間で電力供給や信号伝達を行う場合が多い。そして、特に回転部が連続回転動作等を行う場合には、固定部側と回転部側との配線接続をスリップリングを用いて行うことが一般的である。このスリップリングを用いた配線接続では両側からの電気配線を摺動子の接触導通を用いて接続する。このため回転部分におけるケーブルの取り回しが不要となり、極めて自由度の高い回転動作が可能となる。
そして、これらスリップリングに対しても他の電子部品と同様、更なる小型化が要求されている。この要求に対し下記[特許文献1]には、従来よりも低背化を可能としたスリップリングに関する発明が開示されている。この[特許文献1]に記載の発明は、円板状のロータに摺動子を設置し、この摺動子と基板部に形成された環状電極パターンとを接触導通させることで固定部側と回転部側との配線を接続する。尚、基板部の内面側の環状電極パターンは、基板部を貫通するスルーホールを介して外面側の引出し電極パターンに接続され、この引出し電極パターンを介して固定部側の電気配線と接続する。
特開2003−116249号公報
しかしながら、[特許文献1]に記載の発明では、環状電極パターン間にスルーホールが形成され、このスルーホールの周りにランドパターンが形成される。そして、スルーホールはこのランドパターンを介して表面電極パターン(環状電極パターン及び引出し電極パターン)と導通する。ただし、このランドパターンはある程度の面積を有しているため、特に環状電極パターンの高密度化を阻害する要因となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、環状電極パターンを高密度化した小型で且つ多極なスリップリングを提供することを目的とする。また、そのスリップリングの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)回転機構の回転軸が嵌入する軸孔44を備えたロータ40と、
前記ロータ40を回転可能に収容するとともに前記軸孔44が露出するロータ孔22を備えたケース20と、
前記ロータ20側の面に前記軸孔44と略同心円状で径の異なる複数の環状電極パターン32を有し、他方の面に前記環状電極パターン32と一対一対応する引出し電極パターン34を有する基板部30と、
前記基板部30に穿孔され前記環状電極パターン32と前記引出し電極パターン34とを内壁に形成された導電層を介して導通させるスルーホール38と、
前記ロータ40に設置され前記環状電極パターン32と接触導通する摺動子50と、を備えたスリップリングにおいて、
前記スルーホール38は前記環状電極パターン32間に複数形成され、
前記環状電極パターン32は、前記複数のスルーホール38を挟み且つ前記複数のスルーホール38のそれぞれにかかるように形成されるとともに、前記環状電極パターン32間の距離をLとしたときに、前記スルーホール38の直径φを前記摺動子50の摺動領域にかからない L≦φ≦1.2L の範囲とし、
前記複数のスルーホール38の導電層は内周側と外周側の環状電極パターン32の間で分断されて、環状電極パターン32の両側に位置する分断された前記複数のスルーホール38の導電層39a、39bを介して、環状電極パターン32を対応する引出し電極パターン34にそれぞれ導通することを特徴とするスリップリング80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)両面に導電金属箔を有する基板にスルーホール38を複数穿孔する工程と、
前記複数のスルーホール38の内壁に導電層39を形成する工程と、
環状電極パターン32のレジストを前記基板の一面側の導電金属箔に前記複数のスルーホール38を挟み且つ前記複数のスルーホール38のそれぞれにかかるように形成し、引出し電極パターン34のレジストを前記基板の他面側の導電金属箔に前記複数のスルーホール38を挟み且つ前記複数のスルーホール38のそれぞれにかかるように形成する工程と、
前記レジストから露出した導電金属箔を除去する工程と、
前記レジストを除去する工程と、
前記複数のスルーホール38の導電層39を内周側と外周側の環状電極パターン32の間で分断する工程と、
前記基板を所定の形状に切断してスリップリング80の基板部30を作製する工程と、を有し、
前記環状電極パターン32間の距離をLとしたときに、前記複数のスルーホール38の直径φを前記環状電極パターン32と接触導通する摺動子50の摺動領域にかからない L≦φ≦1.2L の範囲で形成することを特徴とする上記(1)記載のスリップリングの製造方法を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係るスリップリングは、ランドパターンを用いずにスルーホールと表面電極パターンとを接続する。これにより、環状電極パターンの高密度化が可能となり、スリップリングを小型化、多極化することができる。また、スルーホールの導電層を分断することで1つのスルーホールが両側の表面電極パターンの導通に寄与する。これにより、環状電極パターンの更なる高密度化が可能となり、スリップリングを更に小型化、多極化することができる。
本発明に係るスリップリングを示す図である。 本発明に係るスリップリングの基板部を示す図である。 本発明に係るスリップリングのスルーホール部の拡大図である。 本発明に係るスリップリングの製造方法の工程フローチャートである。 本発明に係るスリップリングの製造方法を説明する図である。
本発明に係るスリップリング及びスリップリングの製造方法の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここで、図1(a)は本発明に係るスリップリング80を基板部30側から見た図である。また、図1(b)は本発明に係るスリップリング80をケース20側から見た図である。また、図1(c)はスリップリング80の模式断面図である。また、図1(d)は基板部30を外した状態のスリップリング80の内部を示す図である。尚、ここでは8極のスリップリングを例に説明を行うが、特に極数に限定は無く、本発明は如何なる極数のスリップリングに対しても適用が可能である。また、図1及び後述の図2においては、スルーホール38内壁の導電層39の図示は省略する。
本発明に係るスリップリング80は、回転機構の回転軸が嵌入する軸孔44を備えた合成樹脂製のロータ40と、ロータ40を回転可能に収容するケース20と、ロータ40を収容した状態でケース20に設置される基板部30と、ロータ40に設置され基板部30の環状電極パターン32と接触導通する摺動子50と、摺動子50に接続したリード線52と、を有している。
ケース20及びロータ40は例えばモールド成型により製造され、ケース20は一方が開口した円筒状のロータ収容部21と、このロータ収容部21の底面中央部に穿孔されたロータ孔22と、を有している。また、ロータ40は中心部が軸部42a、42bとして双方に突出した略円板形状を呈しており、軸部42a、42bの中心には軸孔44が貫通して形成されている。また、ケース側の軸部42aには配線導出孔46がロータ40を通して形成されている。さらに、ロータ40の基板部側の面には摺動子50を固定するための突起56が複数形成されている。尚、ロータ40のケース20側の面には例えば円環状の凸条を形成してケース20内面との接触面積を低減し、ロータ40とケース20間の回転抵抗を軽減することが好ましい。
ロータ40に設置される摺動子50は弾性を有する金属薄板で形成されており、ロータ40の基板部30側に後述の環状電極パターン32と同数設置される。また、摺動子50は摺動部50aと固定部50bとで主に構成され、摺動部50aと固定部50bとは所定の角度で屈曲している。そして、この屈曲部の弾性力は摺動部50aを基板部30側に所定の力で付勢する。摺動子50のロータ40への固定は、固定部50bに形成された複数の固定孔にロータ40の突起56を嵌入した上で、突起56をかしめて行うことが好ましい。この構成によれば、摺動子50の位置決めと固定とを容易に行うことができる。
また、摺動子50の固定部50bにはリード線52の一端が半田付けされており、このリード線52は配線導出孔46を通ってケース20の外部へ導出される。そして、リード線52の他端はコネクタ10に接続される。
次に、本発明に係るスリップリング80の基板部30を図2を用いて説明する。ここで、図2(a)は基板部30のロータ40側の面(ロータ面)を示す図であり、図2(b)は外面側を示す図である。
基板部30は、図2に示すように、中央部にロータ孔36を有し、ロータ面に軸孔44(ロータ孔36)と略同心円状で径の異なる複数の環状電極パターン32がスリップリング80の極数形成されている。また、基板部30の他方の面(外面側)には環状電極パターン32と一対一対応する引出し電極パターン34が環状電極パターン32と同数形成されている。そして、環状電極パターン32の間には基板部30を貫通するスルーホール38が穿孔されている。
ここで、基板部30のスルーホール部分の拡大図を図3に示す。尚、図3(a)は環状電極パターン32のスルーホール部分の拡大図であり、図3(b)は引出し電極パターン34のスルーホール部分の拡大図である。また、図3(a)においては3本の環状電極パターン32a、32b、32cを図面の上方向から順に図示し、図3(b)においてはこれと対応する3本の引出し電極パターン34a、34b、34cを図面の上方向から順に図示した。
図3に示すように、環状電極パターン32は、スルーホール38が隣り合う2本の環状電極パターン32a、32b(32b、32c)の間に位置し、且つ、両側の環状電極パターン32a、32b(32b、32c)がスルーホール38にかかるように形成される。そして、このスルーホール38の内壁には導電層が形成され、この導電層を介して環状電極パターン32と引出し電極パターン34とは導通する。特に本発明に係るスリップリング80の導電層は、両側の環状電極パターン32a、32b、及び、環状電極パターン32b、32cの間で導電層39a、導電層39bに分断されている。そして、環状電極パターン32bは、環状電極パターン32a、32b間の導電層39bと、環状電極パターン32b、32c間の導電層39aとを介して引出し電極パターン34bと導通する。この導電層39の分断にはプレスによる打ち抜き、ドリル、レーザ照射による切削等の周知の手法を用いることができる。尚、図3においては、環状電極パターン32間にプレス等で切断孔18を形成して導電層39を分断する例を示している。
このように、本発明に係るスリップリング80はスルーホール38を環状電極パターン32にかかるように形成することでランドパターンを不要とし、環状電極パターン32を高密度化している。また、本発明に係るスリップリング80は、スルーホール38の導電層を分断することで1つのスルーホール38を両側の表面電極パターンの導通に寄与させ、環状電極パターン32のさらなる高密度化を図っている。これにより、スリップリング80を小型化、多極化することができる。
尚、スルーホール38の直径φが大き過ぎる場合、スルーホール38上を摺動子50が通過する可能性が有る。摺動子50の摺動領域にスルーホール38等の凹凸が存在することはスリップリング80の動作安定性、信頼性及び摺動子50の寿命の面から好ましいものではない。よって、スルーホール38の直径φは、環状電極パターン32間の距離をLとしたときに、摺動子50の摺動領域にかからない L≦φ≦(1.2×L)の範囲とする。例えば、環状電極パターン32a、32b間の距離LをL=0.5mmとした場合には、スルーホール38の直径φは0.5mm〜0.6mmとする。
また、本例では環状電極パターン32間にスルーホール38を各4個ずつ形成する例を示しているが、この個数に特に限定は無く、如何なる個数としても良い。尚、環状電極パターン32間に形成するスルーホール38の個数を多くした場合、導通に寄与する導電層の面積が増大し、損失の低減と許容電流の向上を図ることができる。ただし、スルーホール38の個数が多すぎると、基板強度の低下や基板部30の作製工程が複雑化するため、その個数は3個から6個が好ましく、特に4個が好ましい。
尚、各引出し電極パターン34は、図1に示すように、基板部30上に半田付されたコネクタ12と電気的に接続する。また、図2に示すように、最内周の環状電極パターン32の内周はロータ孔36に繋がっており、このロータ孔36の内壁にはスルーホール38と同様に導電層が形成されている。よって、最内周の環状電極パターン32はロータ孔36の導電層とスルーホール38の導電層とを介して対応する引出し電極パターン34に導通する。また、最外周の環状電極パターン32はロータ面にも引出し電極パターン34aを有しており、最外周の環状電極パターン32は基板両面の引出し電極パターン34、34aを介してコネクタ12と接続する。
次に、本発明に係るスリップリング80の特に基板部30の製造方法を環状電極パターン32側の面を例に図4の工程フローチャートと図5を用いて説明する。尚、ここでは基板部30として個別に切断される前の状態を単なる基板と記述する。
先ず、図5(a)に示すように、両面に銅等の導電金属箔を有する基板の所定の位置にスルーホール38を穿孔する(ステップS100:穿孔工程)。スルーホール38の穿孔はドリル等の周知の穿孔手段を用いることができる。
次に、図5(b)に示すように、スルーホール38の内壁に銅等の導電金属で導電層39を形成する(ステップS102:導電層形成工程)。導電層39の形成は、例えばメッキ等の周知の製膜方法を用いることができる。
次に、図5(c)に示すように、ロータ面側の導電金属箔上に環状電極パターンを形成するためのレジストパターンを周知の手法により形成する。また、外面側の導電金属箔上に引出し電極パターンを形成するためのレジストパターンを周知の手法により形成する(ステップS104:レジスト工程)。尚、このときの両レジストパターンはスルーホール38を挟み且つ稜線がスルーホール38にかかるよう、スルーホール38部分を覆うように形成することが好ましい。この構成によれば、両レジストパターンがスルーホール38に対するマスキングを兼ねることとなる。
次に、例えば化学エッチング等の周知の手法を用い、レジストパターンから露出した導電金属箔を除去する(ステップS106:エッチング工程)。
次に、周知の手法によりレジストパターンを除去する(ステップS108:レジスト除去工程)。これにより、図5(d)に示すように、基板のロータ面側に環状電極パターン32が形成される。また、外面側に引出し電極パターン34が形成される。尚、両レジストパターンはスルーホール38にかかるよう設計されているため、隣り合う表面電極パターン(環状電極パターン32、引出し電極パターン34)はそれぞれ導通状態にある。
上記のようにして形成された環状電極パターン32、引出し電極パターン34上には、周知の手法により耐摩耗導電メッキ層が形成される。耐摩耗導電メッキ層の材質としては、金、銀、パラジウム、ニッケル等の他、導電性を有し且つ耐摩耗性に優れた周知の金属を用いることができる。
次に、図5(e)に示すように、導電層39を両側の環状電極パターン32の間で分断する(ステップS110:導電層分断工程)。導電層39の分断は、前述のようにプレスによる打ち抜き、ドリル、レーザ照射による切削等の周知の手法を用いることができる。これにより、隣り合う表面電極パターンは絶縁状態となる。また、それぞれの環状電極パターン32は分断された導電層39a、39bを介して対応する外面側の引出し電極パターン34と導通する。尚、図5(e)では、環状電極パターン32間にプレス等で切断孔18を形成して導電層39及び表面電極パターンの導通部分を一括して分断する例を示している。
次に、基板をプレス等により基板部30の形状に打ち抜く(ステップS112:打ち抜き工程)。これにより、スリップリング80の基板部30が完成する。このようにして作製された基板部30にはコネクタ12等の付属部品が周知の手法により半田付される。
また、これと並行して例えばモールド法等の周知の手法により合成樹脂製のケース20及びロータ40が成型される。また、所定の金属薄板をプレス等で打ち抜き、摺動子50が形成される。摺動子50の固定部50bにはリード線52の一端が半田付けされ、リード線52の他端は配線導出孔46を通して軸部42aから逆側に引き出される。また、摺動子50は突起56のかしめ等によりロータ40に固定される。また、外部に引き出されたリード線52の端部にはコネクタ10が半田付される。
摺動子50の設置されたロータ40はケース20のロータ収容部21に収容される。このとき、ロータ側の軸部42aはケース20のロータ孔22に回転自在に嵌入する。そして、この状態でケース20に基板部30が設置される。このとき、基板部側の軸部42bは基板部30のロータ孔36に回転自在に嵌入される。これにより、ロータ40はケース20内で回転自在に軸支される。またこのとき、摺動子50の摺動部50aは所定の弾性力で対応する環状電極パターン32に押圧され、環状電極パターン32と摺動子50とは接触導通する。これにより、スリップリング80が完成する。
上記のようにして完成したスリップリング80の軸孔44には、例えばモータ等の回転機構の回転軸が基板部30側から嵌入する。そして、軸孔44を貫通した回転軸はロータ孔22側で機器の回転部と固定される。また、固定部側の電気配線はコネクタ12に接続される。また、回転部側の電気配線はコネクタ10に接続される。これにより、固定部側の電気配線は、コネクタ12、引出し電極パターン34、スルーホール38、環状電極パターン32、摺動子50、リード線52、コネクタ10を介して回転部側の電気配線と導通する。
ここで、回転機構が回転動作すると回転軸に固定された機器の回転部が回転する。また、この回転動作は軸孔44を介してロータ40に伝達しロータ40がケース20内で回転する。このとき、ロータ40に設置された摺動子50は環状電極パターン32上を接触導通を維持しながら摺動する。よって、固定部側の電気配線と回転部側の電気配線との導通は回転機構が回転動作しても常に良好に維持される。
以上のように、本発明に係るスリップリング80は、環状電極パターン32をスルーホール38にかかるように形成することでランドパターンを不要としている。これにより、環状電極パターン32の高密度化が可能となり、スリップリング80を小型化、多極化することができる。また、本発明に係るスリップリング80は、スルーホール38の導電層を分断することで1つのスルーホール38が両側の表面電極パターンの導通に寄与する。これにより、環状電極パターン32のさらなる高密度化が可能となり、スリップリング80をさらに小型化、多極化することができる。さらに、環状電極パターン32間に複数のスルーホール38を形成することで導通に寄与する導電層の面積を増やすことができる。これにより、損失の低減と許容電流の向上とを図ることができる。
尚、本例で示したスリップリング80及びスリップリングの製造方法は一例であり、スリップリング80を構成する各部の形状、寸法、機構、材質、及び製造方法の工程内容は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。また、スリップリングの製造方法では、必要に応じて必要な工程を適宜挿入可能である。
20 ケース
22 ロータ孔
30 基板部
32 環状電極パターン
34 引出し電極パターン
38 スルーホール
39a、39b 導電層
40 ロータ
44 軸孔
50 摺動子
80 スリップリング

Claims (2)

  1. 回転機構の回転軸が嵌入する軸孔を備えたロータと、
    前記ロータを回転可能に収容するとともに前記軸孔が露出するロータ孔を備えたケースと、
    前記ロータ側の面に前記軸孔と略同心円状で径の異なる複数の環状電極パターンを有し、他方の面に前記環状電極パターンと一対一対応する引出し電極パターンを有する基板部と、
    前記基板部に穿孔され前記環状電極パターンと前記引出し電極パターンとを内壁に形成された導電層を介して導通させるスルーホールと、
    前記ロータに設置され前記環状電極パターンと接触導通する摺動子と、を備えたスリップリングにおいて、
    前記スルーホールは前記環状電極パターン間に複数形成され、
    前記環状電極パターンは、前記複数のスルーホールを挟み且つ前記複数のスルーホールのそれぞれにかかるように形成されるとともに、前記環状電極パターン間の距離をLとしたときに、前記スルーホールの直径φを前記摺動子の摺動領域にかからない L≦φ≦1.2L の範囲とし、
    前記複数のスルーホールの導電層は内周側と外周側の環状電極パターンの間で分断されて、環状電極パターンの両側に位置する分断された前記複数のスルーホールの導電層を介して、環状電極パターンを対応する引出し電極パターンにそれぞれ導通することを特徴とするスリップリング。
  2. 両面に導電金属箔を有する基板にスルーホールを複数穿孔する工程と、
    前記複数のスルーホールの内壁に導電層を形成する工程と、
    環状電極パターンのレジストを前記基板の一面側の導電金属箔に前記複数のスルーホールを挟み且つ前記複数のスルーホールのそれぞれにかかるように形成し、引出し電極パターンのレジストを前記基板の他面側の導電金属箔に前記複数のスルーホールを挟み且つ前記複数のスルーホールのそれぞれにかかるように形成する工程と、
    前記レジストから露出した導電金属箔を除去する工程と、
    レジストを除去する工程と、
    前記複数のスルーホールの導電層を内周側と外周側の環状電極パターンの間で分断する工程と、
    前記基板を所定の形状に切断してスリップリングの基板部を作製する工程と、を有し、
    前記環状電極パターン間の距離をLとしたときに、前記複数のスルーホールの直径φを前記環状電極パターンと接触導通する摺動子の摺動領域にかからない L≦φ≦1.2L の範囲で形成することを特徴とする請求項1記載のスリップリングの製造方法。
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