JP5279484B2 - オイルパン - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂材を成形してなるオイルパンに関し、特に、剛性を向上させる構造の技術分野に属する。
従来より、エンジンやオートマチックトランスミッション等の動力装置には、内部を循環するオイルを一旦貯留しておくためのオイルパンが設けられている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1のオイルパンは、底壁部と、該底壁部の周縁部から立ち上がる周壁部とで形成されたオイル貯留部を有している。オイル貯留部の上部には、動力装置を循環したオイルをオイル貯留部に流入させるための開放口が形成されている。また、オイル貯留部の開放口よりも外側には、複数のリブと、動力装置に締結される締結部とが設けられている。
また、特許文献2のオイルパンは、樹脂材を成形してなるものであり、上部に開放口が形成されたオイル貯留部を有している。
特開平2−264109号公報 特開2006−283617号公報
ところが、特許文献2のオイルパンは、樹脂材を成形してなるものなので、例えば鋼板製のものに比べて軽量化を図ることができる反面、剛性不足の懸念がある。特に、オイル貯留部が開放口を有していることによる剛性低下は大きい。オイルパンの剛性が不足していると、動力装置の振動によってオイルパンの各部が振動し易く騒音の発生源となり、また、何らかの外力が加わった際に変形や破損を招き易いといった問題がある。
このことに対し、特許文献1のようなリブを設けて補強することが考えられる。しかしながら、特許文献1のリブは、オイル貯留部の開放口の外側に設けられているので、オイルパンの外形状はリブを設ける分、大きくなってしまう。また、開放口の外側にリブを設けても、開放口が大きく開口した状態に変わりはないことから、補強効果はあまり期待できない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂製のオイルパンにおいて、リブに工夫を凝らすことで、高い剛性を確保できる構造をコンパクトに得ることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明では、樹脂材を成形してなるとともに、車両に搭載されるオイルパンであって、底壁部と、該底壁部の周縁部から立ち上がる周壁部とにより上部に開放口を有するように形成されたオイル貯留部と、上記オイル貯留部内に配設され、上記底壁部に連続する複数のリブとを備え、上記周壁部の開放口側には、上記オイルパンを締結するためのボルトが挿通する複数のボルト挿通孔が該周壁部の周方向に互いに間隔をあけて設けられ、上記リブは、上記ボルト挿通孔の近傍同士を連結するように、かつ、平面視で上記開放口を横切るように延びる第1、第2及び第3主リブと、上記ボルト挿通孔の近傍同士を連結するように、かつ、平面視で上記開放口を横切るように延びる第4及び第5主リブと、上記ボルト挿通孔の近傍から平面視で上記開放口を横切るように延びる補助リブとを備え、上記第4主リブは、上記第1、第2及び第3主リブと交差し、上記第5主リブは、上記第1、第2及び第3主リブと交差し、上記第4主リブ及び上記第5主リブは、上記第2主リブと同一部位で交差するとともに、上記第1主リブと平面視で三角形を形成するように交差し、さらに、上記第3主リブとも平面視で三角形を形成するように交差し、上記補助リブは、上記第4主リブ及び上記第5主リブが上記第2主リブに交差する部位に連なっている構成とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記第1、第2及び第3主リブは、車両前後方向に延びるとともに、上記周壁部の車幅方向左側から右側に順に配置され、上記第4主リブは、上記周壁部の車幅方向左側の前部から右側の後部へ向けて延び、上記第5主リブは、上記周壁部の車幅方向左側の後部から右側の前部へ向けて延びている構成とする
第1の発明によれば、リブは、オイル貯留部の周壁部の互いに離れた部位同士を連結し、かつ、オイル貯留部の開放口を横切るように延びているので、剛性の低下し易い開放口近傍の剛性をリブによって十分に高めることができ、オイルパン各部の振動を抑制して騒音を低減できる。そして、そのようにリブがオイル貯留部の開放口を横切るように延びていることから、開放口内を有効に利用してオイルパンの外形状に殆ど影響を与えることなくリブを配設できる。よって、リブを効果的に配設して高い剛性を得ながら、リブを有するオイルパンをコンパクトにまとめることができる。
また、リブが締結部近傍から延びているので、リブを利用して締結部の強度も向上させることができる。
また、締結部近傍同士をリブで連結することで、締結部近傍の強度をより一層高めることができる。
また、締結部近傍同士を連結する第1、第2及び第3リブが互いに交差しているので、例えば第1リブに力が作用した場合に、その力を第2リブや第3リブに分散させることができる。これにより、オイルパンの変形や破損を抑制できる。
また、複数のリブを平面視で三角形を形成するように交差させたので、周壁部の側方からの力に対して変形し難い構造となり、剛性をより一層向上させることができる。
また、リブがオイル貯留部の底壁部に連続しているので、底壁部と周壁部とをリブにより連結でき、オイル貯留部の剛性をより一層向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るオイルパン1を示すものである。オイルパン1は、自動車の前部に設けられたエンジンルームに搭載されるエンジン(図示せず)用のオイルパンであり、図2や図3に示すように、該エンジンのシリンダブロック100の下面に取り付けられるようになっている。尚、エンジンルームに搭載されたエンジンの向きは、クランク軸が車両左右方向に延びる向きとなっている。
この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を端に「右」というものとする。
オイルパン1は、シリンダブロック100の下面の略全体を覆うように形成された底壁部2と、底壁部2の周縁部から立ち上がる周壁部3とにより形成された凹形状のオイル貯留部4と、図1及び図4に示すようにオイル貯留部4内に配設された第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9と、同様にオイル貯留部4内に配設されたストレーナ部5とを備えており、図5に示すように、上下方向に分割されたアッパー部材10及びロアー部材30と、ストレーナ部5に内蔵されるフィルタエレメント50(図6に示す)との3つの部材を組み合わせて構成されている。オイル貯留部4の上部には、開放口6が形成されている。シリンダブロック100から滴下するオイルは、開放口6からオイル貯留部4に流れ込むようになっている。
そして、オイル貯留部4に貯留されているオイルがストレーナ部5を通過する際に濾過されてからエンジンのオイルポンプ(図示せず)に吸入され、エンジンの各部に送給されて循環した後、オイル貯留部4に戻り、ストレーナ部5を再び通過するようになっている。
図2に示すように、オイル貯留部4の底壁部2は、車両の左右方向に長い形状となっている。底壁部2には、下方へ膨出する膨出部7が形成されている。図7に示すように、膨出部7は、底壁部2の右端部から左右方向中央よりも左側の領域に亘って形成されている。膨出部7の左端部は、底壁部2の左端部から右側へ離れている。また、膨出部7の左端部は、前後方向の中央部が左側へ突出するように形成されている。
図5に示すように、膨出部7はロアー部材30で構成され、また、底壁部2の膨出部7以外の部分と周壁部3とは、アッパー部材10で構成されている。これらロアー部材30及びアッパー部材10は樹脂材を成形してなるものである。図8及び図9に示すように、ロアー部材30の上端部は開放されており、該上端部には、アッパー部材10へ溶着されるロアー側接合部31が形成されている。ロアー側接合部31は、ロアー部材30の上端部から膨出部7の外方へ向けて延出して、該上端部の全周に亘って環状に延びる板状をなしている。
一方、図10に示すように、アッパー部材10の下端部には、ロアー部材30の上端部に合致する貫通孔11が形成されている。アッパー部材10の貫通孔11の周縁部には、ロアー部材30のロアー側接合部31に溶着されるアッパー側接合部12が形成されている。アッパー側接合部12は、ロアー側接合部31に沿って延びる板状をなしている。ロアー側接合部31とアッパー側接合部12とは、例えば熱板溶着法や振動溶着法等の各種溶着法を用いて溶着されるものである
図11に示すように、ロアー部材30の底部の右側には、フィルタエレメント50が固定されるエレメント固定部32が形成されている。エレメント固定部32は、ロアー部材30の底部から上方へ突出する厚肉板状をなし、底部の前端部を右端部まで延びた後、屈曲して後方へ延びてから、左側へ屈曲して延びており、図9に示す平面視で左側に開放するC字に近い形状となっている。オイル貯留部4のオイルは、エレメント固定部32の左側の開放部分からエレメント固定部32内に流入するようになっている。尚、図7における符号33は、エレメント固定部32を形成したことによってできた溝である。
図11に示すように、エレメント固定部32は、後側、かつ、右側へ行くほど底部からの突出高さが高くなるように形成されている。エレメント固定部32の上端部には、上方へ突出する突条部32aが形成されている。図12に示すように、この突条部32aには、フィルタエレメント50及びアッパー部材10が溶着されるようになっている。
図8及び図9に示すように、ロアー部材30の底部には、第1〜第5ロアーリブL1〜L5が上方へ突出するように形成されている。第1ロアーリブL1は、エレメント固定部32の後側に連なり、後方へ延びた後、左側へ屈曲して延びている。第1ロアーリブL1の左側部は、左端へ行くほど突出高さが低くなるように傾斜している。
第2ロアーリブL2は、第1ロアーリブL1の左側部から左側に間隔をあけて配置されており、左側へ延びている。第2ロアーリブL2の右側部は、右端へ行くほど突出高さが低くなるように傾斜しており、また、左側部は、左端へ行くほど突出高さが低くなるように傾斜している。従って、第2ロアーリブL2は先細形状となっている。
第3ロアーリブL3は、第2ロアーリブL2の左側部から左側に間隔をあけて配置されており、左前方へ延びている。第3ロアーリブL3の右側部は、右端へ行くほど突出高さが低くなるように傾斜している。第3ロアーリブL3の左側部は、ロアー部材30の内側面に連続している。第4ロアーリブL4は、第3ロアーリブL3から前方へ離れた部位に設けられており、第4ロアーリブL4の右側部は、右端へ行くほど突出高さが低くなるように傾斜している。第4ロアーリブL4の左側部はロアー部材30の内面に連続している。
第5ロアーリブL5は、第2ロアーリブL2から前方へ離れた部位に設けられており、右前方へ向けて延びている。第5ロアーリブL5の左側部及び右側部は、第2ロアーリブL2と同様に傾斜しており、第5ロアーリブL5も先細形状となっている。
フィルタエレメント50は、樹脂材を成形してなり、図13に示すように、板状の濾過用網目部51と、網目部51の周縁部に設けられた取付部52とを備えている。フィルタエレメント50は、図12に示すように、網目部51がロアー部材30の底部と略平行となるように配置されている。図11にも示すように、網目部51は、エレメント固定部32を上方から覆うように形成された略矩形状をなしている。網目部51には、縦横に延びる複数の補強部53が設けられている。図13に示すように、取付部52は、エレメント固定部32の上端部の形状に合致するように平面視で略C字状に形成されている。図11に示すように、取付部52には、エレメント固定部32の左後側に嵌るように下方へ突出する嵌合板部54が設けられている。また、図12に示すように、取付部52の内周側には、下方へ突出して周方向に延びる内周側突条部55が形成され、外周側には、同様に下方へ突出する外周側突条部56が形成されている。これら内周側突条部55と外周側突条部56との間には、溝58が形成されている。また、網目部51の上面の周縁部には、全周に亘って延びる環状突条部57が形成されている。
フィルタエレメント50の内側突条部55の先端(下端)は、ロアー部材30のエレメント固定部32上端の突条部32aよりも内側に当接するようになっている。また、フィルタエレメント50の外側突条部56の先端(下端)は、全周に亘ってエレメント固定部32の突条部32aに溶着されるようになっている。このフィルタエレメント50と、エレメント固定部32とで囲まれた空間がストレーナ部5のオイルの流入側空間R1となっている。
一方、図11に示すように、アッパー部材10の上端部である周壁部3の上端部には、オイル貯留部4の外方へ延びる上部フランジ13が形成されている。図4にも示すように、上部フランジ13の前側には、オイルパン1をシリンダブロック100に締結するためのボルト(図示せず)が挿通する第1〜第4前側ボルト挿通孔(締結部)Bf1〜Bf4が左右方向に間隔をあけて設けられている。第1前側ボルト挿通孔Bf1が上部フランジ13の左端近傍に位置しており、第2〜第4前側ボルト挿通孔Bf2〜Bf4は、順に右側へ向かって並んでいる。
上部フランジ13の後側には、第1〜第4後側ボルト挿通孔(締結部)Bb1〜Bb4が左右方向に間隔をあけて設けられている。第1〜第4後側ボルト挿通孔Bb1〜Bb4は、第1〜第4前側ボルト挿通孔Bf1〜Bf4と同様に並んでいる。
上部フランジ13の左側には、第1及び第2左側ボルト挿通孔(締結部)Bl1,Bl2が前後方向に間隔あけて設けられている。第1左側ボルト挿通孔Bl1は、上部フランジ13の前寄りに位置しており、第2左側ボルト挿通孔Bl2は、上部フランジ13の後寄りに位置している。
上部フランジ13の右側には、第1及び第2右側ボルト挿通孔(締結部)Br1,Br2が前後方向に間隔あけて左側ボルト挿通孔Bl1,Bl2と同様に設けられている。周壁部3のボルト挿通孔Bf1〜Bf4,Bb1〜Bb4,Bl1,Bl2,Br1,Br2に対応する部分には、オイル貯留部4の内方へ向けて窪むボルト干渉回避部3a,3a,…が形成されている。
アッパー部材10の左側である周壁部3の左側には、変速機のケーシング101(図4にのみ仮想線で示す)に締結される側部フランジ14が形成されている。側部フランジ14は、周壁部3の前方及び後方へそれぞれ突出している。図1に示すように、側部フランジ14には、変速機のケーシング101に形成されたボルト孔に螺合するボルト(共に図示せず)が挿通する3つのボルト挿通孔14a,14a,14aが前後方向に間隔あけて形成されている。
上記第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9はアッパー部材10に配設されている。図15には、第1〜第5主リブM1〜M5を黒く塗りつぶして示し、第1〜第9補助リブS1〜S9を白抜きで示している。
同図に示すように、第1主リブM1は、第2前側ボルト挿通孔Bf2近傍から第2後側ボルト挿通孔Bb2近傍まで両締結部Bf2,Bb2同士を連結するように真っ直ぐに延びており、アッパー部材10の貫通孔11の左端から貫通孔11内方に離れている。第2主リブM2は、第3前側ボルト挿通孔Bf3近傍から第3後側ボルト挿通孔Bb3近傍まで真っ直ぐに延びている。
第3主リブM3は、第4前側ボルト挿通孔Bf4近傍から第4後側ボルト挿通孔Br4近傍まで真っ直ぐに延びている。第1〜第3主リブM1〜M3は、互いに略平行である。
第4主リブM4は、第1左側ボルト挿通孔Bl1近傍から第2右側ボルト挿通孔Br2近傍まで真っ直ぐに延びている。図5に示すように、第4主リブM4の下部は、ロアー部材30の底部まで延びている。第4主リブM4の延びる方向は、ロアー部材30の第1及び第2ロアーリブL1,L2の延びる方向と一致しており、かつ、第4主リブM4は、第1及び第2ロアーリブL1,L2の直上方に位置している。すなわち、第4主リブM4の下部には、図8に示す第1及び第2ロアーリブL1,L2が入るようにV字状の切欠部20,20(図5及び図10参照)が形成されている。図16に示すように、切欠部20,20と第1及び第2ロアーリブL1,L2との間には、オイルの流通可能な隙間T1,T1がそれぞれ形成されている。隙間T1の大きさは、第1及び第2ロアーリブL1,L2の上方へ行くほど大きくするのが好ましい。その理由は、オイルパン1内の暖かいオイルをセパレータ部Pに流入させることができるからである。尚、隙間T1の大きさは、第1及び第2ロアーリブL1,L2の下方へ行くほど大きくしてもよい。
図15に示すように、第5主リブM5は、第2左側ボルト挿通孔Bl2近傍から第1右側ボルト挿通孔Br1近傍まで略真っ直ぐに延びている。
第2主リブM2と、第4主リブM4と、第5主リブM5とは点Aで交わっている。点Aは、第2主リブM2の前後方向中間部に位置している。また、第4主リブM4と第2主リブM2との交わる角度は、直角とはなっておらず、また、第5主リブM5と第2主リブM2との交わる角度も直角とはなっていない。さらに、第4主リブM4と第5主リブM5との交わる角度も直角とはなっていない。尚、第2、第4及び第5主リブM2,M4,M5は互いに直交させてもよい。
また、第4主リブM4は、第1主リブM1及び第3主リブM3と点B、点Eで交わっている。また、第5主リブM5は、第1主リブM1及び第3主リブM3と点C、点Dで交わっている。点B〜点Eは、平面視でアッパー部材10の貫通孔11内に位置している。また、第1主リブM1、第4主リブM4及び第5主リブM5の下端部は、アッパー部材10における底壁部2を構成している部分に連続しており、リブM1,M4,M5により、周壁部3と底壁部2とが連結されている。また、第1〜第5主リブM1〜M5は、それぞれ、周壁部3の互いに離れた部位同士を連結するように、かつ、開放口6を横切るように延びている。
第1補助リブS1は、第1前側ボルト挿通孔Bf1近傍から点Bまで真っ直ぐに延びている。第1補助リブS1の下部は、ロアー部材30の底部まで延びている。第1補助リブS1の直下方には、図8に示すロアー部材30の第3ロアーリブL3が位置している。この第3ロアーリブL3の一部は、第4主リブM4の下部に位置している。第1補助リブS1及び第4主リブM4の下部には、第3ロアーリブL3が入る切欠部21(図10参照)が設けられている。図16に示すように、切欠部21と第3ロアーリブL3との間には、オイルの流通可能な隙間T2が形成されている。隙間T2の大きさは、第3ロアーリブL3の上方へ行くほど大きくするのが上述したように好ましいが、第3ロアーリブL3の下方へ行くほど大きくしてもよい。
図15に示すように、第2補助リブS2は、第4前側ボルト挿通孔Bf4近傍から点Bまで真っ直ぐに延びており、その中間部が第2主リブM2と交差している。この交差点を点Fとする。第2補助リブS2の下部は、ロアー部材30の底部まで延びている。第2補助リブS2の延びる方向は、図9に示すロアー部材30の第5ロアーリブL5の延びる方向と一致しており、かつ、第2補助リブS2は、第5ロアーリブL5の直上方に位置している。第2補助リブS2の下部には、図9に示す第5ロアーリブL5が入るようにV字状の切欠部22(図6及び図10参照)が形成されている。図6に示すように、切欠部22と第5ロアーリブL5との間には、オイルの流通可能な隙間T3が形成されている。隙間T3の大きさは、上述したように第5ロアーリブL5の上方へ行くほど大きくするのが好ましいが、逆に、第5ロアーリブL5の下方へ行くほど大きくしてもよい。
図15に示すように、第3補助リブS3は、第2前側ボルト挿通孔Bf2近傍から点Fまで真っ直ぐに延びている。第4補助リブS4は、第4前側ボルト挿通孔Bf4近傍から点Aまで真っ直ぐに延びている。第5補助リブS5は、第4後側ボルト挿通孔Bb4近傍から点Aまで真っ直ぐに延びている。第6補助リブS6は、第4後側ボルト挿通孔Bb4近傍から点Cまで真っ直ぐに延びており、その中間部が第2主リブM2と交差している。この交差点を点Gとする。第7補助リブS7は、第2後側ボルト挿通孔Bb2近傍から点Gまで延びている。第8補助リブS8は、第1後側ボルト挿通孔Bb1近傍から点Cまで真っ直ぐに延びている。第9補助リブS9は、第1及び第2左側ボルト挿通孔Bl1、Bl2の間から右側へ延び、右側が2つに分岐して点B及び点Cまでそれぞれ延びている。この分岐点を点Hとする。上記第1補助リブS1、第3補助リブS3、第6補助リブS6、第7補助リブS7、第8補助リブS8及び第9補助リブS9の下端部は、アッパー部材10における底壁部2を構成している部分に連続している。上記第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9は、略鉛直に延びている縦リブであり、全てが一体成形されている。
また、上述のように延びる第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9は、平面視で三角形を形成するように交差している。例えば、第1主リブM1、第6補助リブS6及び第7補助リブ7により三角形が形成されている。また、例えば、第1左側ボルト挿通孔Bl1と、第2左側ボルト挿通孔Bl2と、点Aとでも三角形が形成されるようになっており、このように、締結部とリブの交差点とで三角形を形成するようにしたことによっても、外力に対して強固な構造となっている。
シリンダブロック100のリターンオイルが吐出するリターンパイプ102(図1及び図4に仮想線で示す)は、平面視で、第1主リブM1と、第1補助リブS1との間に位置するようになっており、循環したオイルの大部分は、第1主リブM1と、第1補助リブS1との間に落ちるようになっている。また、シリンダブロック100の下面からは、リターンパイプ102以外の部分からもオイルが滴下するようになっている。
図1に示すように、アッパー部材10の右側には、ストレーナ部5の吐出管部15が設けられている。吐出管部15は、第3主リブM3と、第5主リブM5と、第4補助リブS4とで囲まれた空間に配置され、上下方向に延びて下端部がこれらリブM3、M5、S4に一体化されている。すなわち、図4に示すように、吐出管部15の下端部には、フィルタエレメント50を上方から覆うカバー部16が径方向外方へ延びるように形成されている。カバー部16は、平面視でフィルタエレメント50と略相似な矩形状をなし、このカバー部16の周縁部が第3主リブリブM3、第5主リブM5、第4補助リブS4と一体化している。図12に示すように、カバー部16の下端の周縁部には、フィルタエレメント50の外周部が嵌る嵌合凹部16aが全周に亘って形成されている。このカバー部16の下面の嵌合凹部16aよりも外周側には、ロアー部材30のエレメント固定部32における突条部32aに溶着される凸状の溶着部16bが全周に亘って形成されている。さらに、カバー部16の溶着部16bよりも外周側には、エレメント固定部32上端の突条部32aよりも外周側に当接する当接部16cが全周に亘って形成されている。
上記カバー部16とフィルタエレメント50とで囲まれた空間がストレーナ部5のオイルの流出側空間R2となっている。また、カバー部16を、第3主リブリブM3、第5主リブM5、第4補助リブS4と一体成形したことで、これらリブM3,M5,S4が強固に連結されることになる。
図1に示すように、吐出管部15の上端部は、アッパー部材10の上端部近傍に位置している。吐出管部15の上端部は、オイルパン1をシリンダブロック100に取り付けた状態で、シリンダブロック100の下面に開口するオイル吸入孔(図示せず)に接続されるようになっている。
つまり、ストレーナ部5は、ロアー部材30のフィルタ固定部32と、フィルタエレメント50と、アッパー部材10の吐出管部15及びカバー部16とで構成されており、オイルパン1に一体化されたものである。また、ストレーナ部5の吸入孔5a(図6に示す)は、エレメント固定部32の開放部分で構成されている。
上記アッパー部材10の第4主リブM4及び第2補助リブS2と、ロアー部材30のロアーリブL1〜L5とにより、オイル貯留部4内が区画され、ストレーナ部5の吸入孔5a周りにセパレータ部Pが形成されている。
また、セパレータ部Pには、主オイル通路Qが連通している。主オイル通路Qは、セパレータ部Pの左側に連通してオイル貯留部4の左側へ延びるように形成されている。すなわち、図4に示すように、第2補助リブS2の下部には、B点とF点との間に、下方へ開放する切欠部23が形成されている。また、第1主リブM1の下部にも、下方へ開放する切欠部24が形成されている。そして、第1主リブM1と第2補助リブS2との間には、主オイル通路Qを区画形成するための区画部35が設けられている。
区画部35は、第1主リブM1の切欠部24周縁部に連続して、第2補助リブS2の切欠部23周縁まで延びるチャンネル形状となっており、図6に示すように、下端部が底壁部3に接するように形成されている。この区画部35により、主オイル通路Qの上流端は、シリンダブロック100のリターンパイプ102近傍に位置することになり、リターンパイプ102から吐出されたオイルの大部分を主オイル通路Qを介してセパレータ部Pに流入させることができるようになっている。つまり、セパレータ部P及び主オイル通路Qは、エンジンを循環したオイルを直接的にストレーナ部5に吸入させることができるようにするためのものである。
区画部35が第1主リブM1と第2補助リブS2とに一体成形されていることで、これら第1主リブM1と第2補助リブS2とが強固に連結されることになる。また、図10に示すように、区画部35の下部には、ロアー部材30の第4ロアーリブL4(図9参照)が入る切欠部25が形成されている。この切欠部25と第4ロアーリブL4との間には、オイルの流通が可能な隙間(図示せず)が形成されている。
次に、上記のように構成されたオイルパン1を製造する要領について説明する。まず、樹脂材を射出成形してアッパー部材10、ロアー部材30及びフィルタエレメント50を得る。そして、フィルタエレメント50をアッパー部材10に組み付ける。すなわち、図12に示すように、フィルタエレメント50の環状突条部57をカバー部16の嵌合凹部16aに嵌める。その後、フィルタエレメント50の外周側突条部56とカバー部16の溶着部16bとをフィルタ固定部32の突条部32aに当接させる。
しかる後、ロアー部材30のロアー側接合部31と、アッパー部材10のアッパー側接合部12とを溶着する。このとき、フィルタエレメント50の外周側突条部56及びカバー部16の溶着部16bをフィルタ固定部32の突条部32aに同時に溶着する。
このようにして得られたオイルパン1をシリンダブロック100に取り付ける際には、ボルト挿通孔Bf1〜Bf4,Bb1〜Bb4,Bl1,Bl2,Br1,Br2にボルトを挿通して締結する。これにより、オイルパン1のオイル吐出管部15がシリンダブロック100のオイル吸入孔に接続される。
そして、エンジンが始動してオイルポンプが作動を開始すると、オイル吐出管部15内に負圧が作用してセパレータ部P内のオイルがストレーナ部5の吸入孔5aから流入側空間R1に吸い込まれる。この流入側空間R1内のオイルは、フィルタエレメント50の網目部51を通過して濾過されて流出側空間R2に流入する。流出側空間R2のオイルは吐出管部15を上方へ流れてエンジンの各部に供給される。
エンジンの各部から戻ってきたオイルは、リターンパイプ102からオイルパン1のオイル貯留部4に流入する。このとき、図4に示すように、リターンパイプ102が、第1主リブM1と第1補助リブS1との間にあるので、オイルは、第1主リブM1と第1補助リブS1との間に流入する。このオイルの大部分は、主オイル通路Qを通ってセパレータ部Pに流入する。リターンパイプ102からオイルパン1内に流入したオイルは、他のオイルに比べて温まっており、この比較的暖かいオイルをセパレータ部Pからストレーナ部5に吸入させることが可能となる。これにより、オイルを早く昇温させてオイルの粘度を各部の潤滑に適した粘度としてエンジンの回転抵抗が早期に抑制され、その結果、燃費を向上させることができる。
尚、オイルは、図16に示す隙間T1,T2や、図6に示す隙間T3からもセパレータ部Pに流入していくが、冷間時はオイルの粘度が高いため、隙間T1,T2,T3からの流入量は少ない。隙間T1,T2,T3の大きさは、互いに異ならせることもできるし、同一にすることもできる。
また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9の交点である点A〜点Hの全てが、平面視でアッパー部材10の貫通孔11と重なるように位置している。これにより、例えば、第5主リブM5と第9補助リブS9との間に滴下したオイルや、第5主リブM5と第8補助リブS8との間に滴下したオイルを、貫通孔11内へ流入させて、ストレーナ部5に吸入させることが可能になる。
また、第1〜第5主リブM1〜M5は、オイル貯留部4の周壁部3の互いに離れた部位同士を連結し、かつ、オイル貯留部4の開放口6を横切るように延びているので、剛性の低下し易い開放口6近傍の剛性をリブM1〜M5によって十分に高めることができる。さらに、第1〜第9補助リブS1〜S9を主リブM1〜M5に連続させたことで、より高い剛性が得られている。従って、例えば、車両の走行時に、飛び石や縁石等の障害物がオイルパン1に当たった場合に、オイルパン1の変形や破損を抑制できる。また、エンジンの回転時には、シリンダブロック100の振動がオイルパン1に伝達するが、このとき、オイルパン1に第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9が設けられていることで、周壁部3や底壁部2の振動が抑制されて騒音が低減される。また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9が互いに連結されているので、これらリブM1〜M5,S1〜S9の振動も抑制される。
さらに、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9は、オイル貯留部4の開放口6を横切るように延びていることから、開放口6内を有効に利用してオイルパン1の外形状に殆ど影響を与えることなく第1〜第5主リブM1〜M5を配設することが可能である。
以上説明したように、この実施形態に係るオイルパン1によれば、第1〜第5主リブM1〜M5が、オイル貯留部4の周壁部3の互いに離れた部位同士を連結し、かつ、オイル貯留部4の開放口6を横切るように延びているので、剛性の低下し易い開放口6近傍の剛性をリブM1〜M5によって十分に高めることができ、オイルパン1各部の振動を抑制して、騒音を低減できる。そして、そのように第1〜第5リブM1〜M5がオイル貯留部4の開放口6を横切るように延びていることから、開放口6内を有効に利用してオイルパン2の外形状に殆ど影響を与えることなく第1〜第5リブM1〜M5を配設できる。よって、第1〜第5主リブM1〜M5を効果的に配設して高い剛性を得ながら、第1〜第5主リブM1〜M5を有するオイルパン1をコンパクトにまとめることができる。
また、第1〜第5主リブM1〜M5がボルト挿通孔Bf2〜Bf4,Bb2〜Bb4,Bl1,Bl2,Br1,Br2近傍から延びているので、第1〜第5主リブM1〜M5を利用してボルト挿通孔Bf2〜Bf4,Bb2〜Bb4,Bl1,Bl2,Br1,Br2周りの強度も向上させることができる。
また、ボルト挿通孔Bf2〜Bf4,Bb2〜Bb4,Bl1,Bl2,Br1,Br2近傍同士を第1〜第5主リブM1〜M5で連結することで、ボルト挿通孔Bf2〜Bf4,Bb2〜Bb4,Bl1,Bl2,Br1,Br2近傍の強度をより一層高めることができる。
また、ボルト挿通孔Bf3,Bb3,Bl1,Bl2,Br1,Br2近傍同士を連結する第2、第4及び第5主リブM2,M4,M5が互いに交差しているので、例えば第2主リブM2に前方から後方へ向けて力が作用した場合に、その力が第4主リブM4や第5主リブM5に分散するようになる。これにより、オイルパン1の変形や破損を抑制できる。
また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9を平面視で三角形を形成するように交差させたので、周壁部3の側方からの力に対して変形し難い構造となり、剛性をより一層向上させることができる。
また、第1、第4及び第5主リブM1,M4,M5を、アッパー部材10における底壁部2を構成している部分に連続させているので、底壁部2と周壁部3とをリブM1,M4,M5により連結でき、オイル貯留部4の剛性をより一層向上させることができる。
また、自動車のオイルパン1においては、走行時に前方から飛び石が当たることがあるが、この実施形態では、第1〜第3主リブM1〜M3を前後方向に延びる形状としているので、飛び石による衝撃力を第1〜第3主リブM1〜M3で受けて変形や破損を抑止できる。
また、第1、第4及び第5主リブM1,M4,M5並びに第1、第3、第6、第7、第8及び第9補助リブS1,S3,S6,S7,S8,S9を、アッパー部材10における底壁部2を構成している部分に連続させているので、底壁部2の剛性が高まっている。従って、自動車をジャッキアップする場合に、オイルパン1の底壁部2にジャッキがかけられても、底壁部2の変形や破損を抑止できる。
また、自動車の走行時に遠心力が作用した場合には、第1〜第5ロアーリブL1〜L5や第4主リブM4、第2補助リブS2等により、オイルのオイルパン1内での偏りを抑制できる。これにより、オイルポンプに空気が吸い込まれるのが抑制される。
また、図示しないが、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9の任意のリブの下端部を部分的に、ロアー部材30に対し、例えば溶着等によって一体化してもよい。また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9には、オイルを流通させるための切欠部や貫通孔を設けてもよい。
尚、上記実施形態では、アッパー部材10とロアー部材30とを組み合わせてオイルパン1を構成したが、これに限らず、一体成形品としてもよい。
また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9の数は、上記に限られるものではない。また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9の厚さは、互いに同じにしてもよいし、異ならせてもよい。また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9は、湾曲させてもよい。
また、第1〜第5主リブM1〜M5及び第1〜第9補助リブS1〜S9のうち、任意のリブを底壁部2に連続させることが可能であり、この場合、底壁部2に連続させるリブを該底壁部2に一体成形してもよいし、溶着してもよいし、接着剤を用いて接着してもよい
また、ストレーナ部5をオイルパン1に一体化しているが、ストレーナ部5をオイルパン1とは別体にしてエンジンにオイルパン1とは別に組み付けるようにしてもよい。また、ストレーナをオイルパン1に組み付けるようにしてもよい。
また、アッパー部材10の第4主リブM4と、ロアー部材30の第1〜第3ロアーリブL1〜L3とは、溶着や接着してもよい。また、第2補助リブS2と、第5ロアーリブL5とも、溶着や接着してもよい。また、アッパー部材10の区画部35と、ロアー部材30の第4ロアーリブL4とも、溶着や接着してもよい。
また、本発明は、各種エンジンやオートマチックトランスミッション等の動力機械のオイルパンとして適用することができる。
以上説明したように、本発明に係るオイルパンは、例えば、自動車のエンジンに装着するのに適している。
実施形態に係るオイルパンの斜視図である。 オイルパンを車両後側から見た図である。 オイルパンの右側面図である。 オイルパンの平面図である。 オイルパンの分解図である。 図4のVI−VI線における断面構造を示す斜視図である。 オイルパンの底面図である。 ロアー部材の斜視図である。 ロアー部材の平面図である。 アッパー部材の底面図である。 ロアー部材の右側部分とフィルタエレメントとを示す斜視図である。 ストレーナ部近傍を拡大した図6相当図である。 フィルタエレメントの平面図である。 フィルタエレメントを嵌合板部側から見た図である。 主リブ及び補助リブの平面図である。 図4のXVI−XVI線における断面図である。
1 オイルパン
2 底壁部
3 周壁部
4 オイル貯留部
5 ストレーナ部
6 開放口
10 アッパー部材
30 ロアー部材
50 フィルタエレメント
M1〜M5 第1〜第5主リブ
S1〜S9 第1〜第9補助リブ
Bf1〜Bf4 第1〜第4前側ボルト挿通孔(締結部)
Bb1〜Bb4 第1〜第4後側ボルト挿通孔(締結部)
Br1、Br2 第1、第2右側ボルト挿通孔(締結部)
Bl1、Bl2 第1、第2左側ボルト挿通孔(締結部)

Claims (2)

  1. 樹脂材を成形してなるとともに、車両に搭載されるオイルパン(1)であって、
    底壁部(2)と、該底壁部(2)の周縁部から立ち上がる周壁部(3)とにより上部に開放口(6)を有するように形成されたオイル貯留部(4)と、
    上記オイル貯留部(4)内に配設され、上記底壁部(2)に連続する複数のリブ(M1〜M5、S4、S5)とを備え、
    上記周壁部(2)の開放口側には、上記オイルパン(1)を締結するためのボルトが挿通する複数のボルト挿通孔(Bf1〜Bf4、Bb1〜Bb4、Br1、Br2、Bl1、Bl2)が該周壁部(2)の周方向に互いに間隔をあけて設けられ、
    上記リブ(M1〜M5、S4、S5)は、
    上記ボルト挿通孔(Bf1〜Bf4、Bb1〜Bb4、Br1、Br2、Bl1、Bl2)の近傍同士を連結するように、かつ、平面視で上記開放口(6)を横切るように延びる第1、第2及び第3主リブ(M1〜M3)と、
    上記ボルト挿通孔(Bf1〜Bf4、Bb1〜Bb4、Br1、Br2、Bl1、Bl2)の近傍同士を連結するように、かつ、平面視で上記開放口(6)を横切るように延びる第4及び第5主リブ(M4、M5)と、
    上記ボルト挿通孔(Bf1〜Bf4、Bb1〜Bb4、Br1、Br2、Bl1、Bl2)の近傍から平面視で上記開放口(6)を横切るように延びる補助リブ(S4、S5)とを備え、
    上記第4主リブ(M4)は、上記第1、第2及び第3主リブ(M1〜M3)と交差し、
    上記第5主リブ(M5)は、上記第1、第2及び第3主リブ(M1〜M3)と交差し、
    上記第4主リブ(M4)及び上記第5主リブ(M5)は、上記第2主リブ(M2)と同一部位で交差するとともに、上記第1主リブ(M1)と平面視で三角形を形成するように交差し、さらに、上記第3主リブ(M3)とも平面視で三角形を形成するように交差し、
    上記補助リブ(S4、S5)は、上記第4主リブ(M4)及び上記第5主リブ(M5)が上記第2主リブ(M2)に交差する部位に連なっていることを特徴とするオイルパン(1)
  2. 請求項1に記載のオイルパン(1)において、
    上記第1、第2及び第3主リブ(M1〜M3)は、車両前後方向に延びるとともに、上記周壁部(3)の車幅方向左側から右側に順に配置され、
    上記第4主リブ(M4)は、上記周壁部(3)の車幅方向左側の前部から右側の後部へ向けて延び、
    上記第5主リブ(M5)は、上記周壁部(3)の車幅方向左側の後部から右側の前部へ向けて延びていることを特徴とするオイルパン(1)
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