JPH0914049A - オイルパン - Google Patents

オイルパン

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JPH0914049A
JPH0914049A JP15813095A JP15813095A JPH0914049A JP H0914049 A JPH0914049 A JP H0914049A JP 15813095 A JP15813095 A JP 15813095A JP 15813095 A JP15813095 A JP 15813095A JP H0914049 A JPH0914049 A JP H0914049A
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JP
Japan
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oil
pan
shallow
oil pan
deep
Prior art date
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Pending
Application number
JP15813095A
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English (en)
Inventor
Haruyo Kimura
治世 木村
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
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Publication of JPH0914049A publication Critical patent/JPH0914049A/ja
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の急旋回などで起こるオイル切れを防
止し、オイル排出の際の残留油を可及的に少なくし、浅
皿部の振動を抑制し、しかも軽量化できる内燃機関のオ
イルパンを提供する。 【構成】 内燃機関(図示せず)のオイルパン2の浅皿
部6側の周壁10から深皿部7側に延びるリブ8を複数形
成し、浅皿部6と深皿部7との境界付近において、オイ
ルパン2の長手方向と交差し、且つオイル排出穴1側横
方向に延び出すバッフル部11を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車両に搭
載する内燃機関のオイルパンに関し、更に詳細には、搭
載する自動車の性能向上によってオイルパンに要求され
る各種性能を満足しながら軽量化を可能にしたオイルパ
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関の高性能化に伴い、オ
イルパンに各種の課題を解決するための各種提案がなさ
れている。例えば、内燃機関の軽量化によって自動車用
の高性能化を達成するためにオイルパンを樹脂などの軽
量材を使用すると、オイルパンの面部が振動し易くな
る。そこでオイルパン本体の内・外面に格子状の補強用
リブを形成し、騒音の低減を図ったオイルパンが実開平
4−132445号公報に開示されている。
【0003】また別の問題として、自動車の性能が向上
に伴い例えば横置き機関の場合に、急旋回による遠心力
でオイルポンプの吸引口付近のオイルが浅皿部側に移動
して空気を吸い込み、オイル切れを起こすという問題が
ある。そこで特開昭64−19009号公報に記載され
た提案は、急旋回の場合でも前記吸引口付近にオイルを
滞留させるためため、オイルパン内にバッフル壁を設け
ることを提案している。
【0004】この公報に開示された実施例では、中央部
分横方向に配置したバッフル壁で、オイルパンの深皿部
側と浅皿部側とを分割し、且つ中央部分バッフル壁と一
方のオイルパン側壁との間に開口を設け、両オイル溜ま
りの間でオイルが流通できるように形成し、更に両オイ
ル溜まりにそれぞれ次のようなバッフル壁を形成してい
る。即ち、深皿部側のオイル溜まりは、自動車の旋回な
どで生じるオイルの流れが、浅皿部側に流れ出にくくす
るため、前記開口部分の中央バッフル壁を深底側にカー
ブさせ、且つオイルポンプの吸引口部分に集中してオイ
ルの往復流が得られるように流路をC状に形成してい
る。そして流路端末でオイルが一か所に集中しないよう
に、流れ方向を向くバッフル壁によって複数の袋小路を
形成している。
【0005】また浅皿部側のオイル溜まりは、前記開口
部から流入するオイルが一か所に集中しないように、流
れ方向を向くバッフル壁によって複数の袋小路を形成
し、揺り戻しによるオイル流が前記開口部に向かって生
じさせるようにしている。また、両オイル溜まり共、オ
イルパン側壁から小バッフル壁を突き出させ、壁面に沿
って流れが集中しないようにしている。
【0006】また、クランクシャフトに取付けたカウン
タウエイトが高速回転すると、その影響で発生する空気
流によってオイルパンを横断する方向のオイル流が生じ
る。そこで、オイルパンの浅皿部の強度を高めるために
設けるリブを、前記空気流に伴われて流動するオイルを
深皿部側に誘導する形状に形成するようにしたオイルパ
ンが、特開平6−257509号公報に開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オイルパン
内には、循環するオイルによって機関各部で磨耗した金
属片や金属粉などの固形夾雑物が滞留し、循環するオイ
ルに巻き込まれて機関各部の磨耗を促進するおそれがあ
る。また劣化したオイルは、新オイルの劣化を促進する
という問題があるので、オイル交換時に劣化オイルは可
及的に排出する必要がある。
【0008】その点、格子状リブを設ける前記実開平4
−132445号公報に記載された方法は、図3によっ
て説明する問題がある。図3において、オイル排出穴1
を図に示す位置に設けたオイルパン2に、長手方向のリ
ブ3と、幅方向を向くリブ4とを格子状に形成すると、
リブ3及びリブ4で囲まれた皿状部分5内に溜まったオ
イル及び金属粉などの固形夾雑物は、自動車を大きく傾
けない限り皿状部分5から流出することができず、機関
の耐久性及び機関性能の信頼性確保・向上の面から重要
である。
【0009】また、実開昭64−19009号公報に記
載された手段は、複雑に配置されたバッフル壁が、劣化
したオイルの排出を阻害し、多量のオイルをオイルパン
内に残留させるおそれがある。また、特開平6−257
509号公報に開示された手段は、空気流で深皿部側に
オイルを還流させるものであるため、自動車の急旋回、
急発進・急停車などの際に、オイルポンプの吸入口での
オイル切れを防止することができないという問題があ
る。
【0010】本発明は、以上の問題点に着目してなされ
たものであり、自動車の急旋回、急発進・急停車などで
起こるオイル切れの防止、オイル交換時のオイル排出性
能の向上、浅皿部の振動の抑制、オイルパンの軽量化な
どの諸特性を向上させた内燃機関のオイルパンを提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明のオイルパンの構成は、浅皿部と深皿部とを
有し、且つ深皿部所の定位置にオイル排出穴を形成した
内燃機関用オイルパンであって、浅皿部のオイルパン周
壁から深皿部側に延びる複数のリブを形成し、少なくと
も1個の前記リブにバッフル部を形成し、このバッフル
部を、浅皿部と深皿部との境界付近において、リブか
ら、オイルパンの幅方向、且つオイル排出穴側に延び出
す形状に形成したものである。
【0012】前記浅皿部に形成するリブの配置を、浅皿
部及び深皿部の斜面部分にまで、更に深皿部に達する部
分にまで延長して形成することができる。前記前記リブ
の配置方向を、オイルパンの長手方向、又は長手方向か
らオイル排出穴を設けた側斜め方向を向けるようにして
実施することができる。本発明のオイルパンには、浅皿
部、深皿部共に、オイルパン周壁及び前記リブから、補
強用、オイル流を減速させるなどの目的で、従来と同様
に、オイルパン長手方向と交差する短いリブを取り付け
ることができる。但し、オイル排出性能を犠牲にするよ
うに設けてはならない。また、オイルパンの外側面にも
リブを設けることができる。
【0013】なお、オイルパンの底面は、通常平面に形
成するが、浅皿部の底面を深皿部に向かう下り勾配を有
する斜面に形成し、ここに形成するリブを、浅皿部との
交わる部分の浅皿部底面傾斜が、必ず深皿部に向かう下
がり勾配となるように配置し、深皿部の底面を、オイル
穴にオイルが集約される傾斜面に形成して実施すること
ができる。
【0014】
【作用】前記浅皿部のオイルパン周壁から深皿部側に延
びる複数のリブを形成し、少なくとも1個の前記リブ
に、リブから、オイルパンの幅方向、且つオイル排出穴
側に延びるバッフル部を形成する前記手段は、次のよう
な作用が得られる。1)オイルパンを軽量材で、しかも
肉薄に形成した場合でも、浅皿部の面強度を増加させて
振動による騒音の発生を著しく抑制することができる。
【0015】2)オイル交換時に、固形夾雑物を伴って
オイル排出穴に向かって流れるオイル流に対してリブが
障害物とならないため、オイルパン内残留物を可及的に
少なくすることができる。3)自動車の急旋回や、急発
進・急停車などで、深皿部側に滞留するオイルが浅底側
に流れた場合に、前記バッフル部が流れを塞き止めるた
め、オイル切れを防止することができる。
【0016】浅皿部に取り付けた前記リブの配置方向
を、オイルパンの長手方向、又は長手方向からオイル排
出穴を設けた側斜め方向を向ける前記手段は、オイル排
出時のオイル排出をより円滑に行わせる。また、浅皿部
の底面を深皿部に向かう下り勾配を有する斜面に形成
し、前記リブを、浅皿部との交わる部分の浅皿部底面傾
斜が、必ず深皿部に向かう下がり勾配となるように配置
し、深皿部の底面を、オイル穴にオイルが集約される傾
斜面に形成する前記手段は、オイル排出を更に円滑に行
わせることができる。
【0017】
【実施例】以下添付の図面を参照して一実施例により本
発明を具体的に説明する。図1,2に示す本実施例のオ
イルパン2の浅皿部6の底面を従来と同様に水平状に形
成し、また深皿部7の底面は、オイル排出穴1に向かっ
て緩く傾斜して形成した。そして、浅皿部6に形成した
リブ8,9は、いずれもオイルパン2の周壁10から深皿
部7に向かって伸び出すように形成し、リブ8の先端部
を、オイルパン長手方向と交差し(実施例では直角
状)、且つオイル排出穴1を向く方向に延び出すバッフ
ル部11を形成した。
【0018】なお本実施例においては、リブ8が段差部
12及び深皿部7に達するように形成し、段差部12の補強
と、リブ8自体の振動を抑制するようにした。またリブ
9は、リブ8より短く形成し、周壁10とリブ8とで囲わ
れる中に小分けした袋小路を形成し、流入したオイルが
一か所に集中しないようにした。深皿部7の段差部12近
くに形成したリブ14は、補強用とバッフルとの機能を持
たせ、深皿部7からリブ14が立ち上がる部分の底面傾斜
は、必ずオイル排出穴1に向かって下がり勾配となるよ
うに取付けた。また深皿部7に形成したリブ15(図1)
は補強用である。
【0019】本実施例のオイルパン2は、以上のように
形成したために、浅皿部6が補強され、騒音発生を著し
く抑制すると共に、オイル排出時の残留オイルを可及的
に低減させ、しかも、自動車の急旋回、急発進・急停車
によるオイル切れを防止することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオイルパン
は、前記浅皿部のオイルパン周壁から深皿部側に延びる
複数のリブを形成し、少なくとも1個の前記リブに、リ
ブから、オイルパンの幅方向、且つオイル排出穴側に延
びるバッフル部を形成するようにしたので、次の効果が
得られる。
【0021】1)オイルパンを軽量材で、しかも肉薄に
形成して軽量化した場合でも、浅皿部の面強度を増加さ
せて振動により発生する騒音を著しく抑制することがで
きる。 2)オイル交換時に、固形夾雑物を伴ってオイル排出穴
に向かって流れるオイル流に対してリブが障害物となら
ないため、オイルパン内残留物を可及的に少なくするこ
とができる。
【0022】3)自動車の急旋回や、急発進・急停車な
どで、深皿部側に滞留するオイルが浅底側に流れた場合
に、前記バッフル部が流れを塞き止めるため、オイル切
れを防止することができる。 浅皿部に取り付けた前記リブの配置方向を、オイルパン
の長手方向、又は長手方向からオイル排出穴を設けた側
斜め方向を向けるようにした請求項2に記載の構成は、
オイル排出時のオイル排出をより円滑に行わせることが
できる。
【0023】浅皿部の底面を深皿部に向かう下り勾配の
斜面に形成し、ここに配置するリブを、浅皿部との交わ
る部分の浅皿部底面傾斜が、必ず深皿部に向かう下がり
勾配となるように配置し、深皿部の底面を、オイル穴に
オイルが集約される傾斜面に形成する請求項3に記載の
構成は、オイル排出を更に円滑に行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるオイルパンの平面図であ
る。
【図2】図1に示すオイルパンの斜視図である。
【図3】従来例によるオイルパンの斜視図である。
【符号の説明】
1 オイル排出穴 2 オイルパン 5 皿状部分 6 浅皿部 7 深皿部 8 リブ 9 リブ 10 周壁 11 バッフル部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浅皿部と深皿部とを有し、且つ深皿部所
    の定位置にオイル排出穴を形成した内燃機関用オイルパ
    ンであって、浅皿部のオイルパン周壁から深皿部側に延
    びる複数のリブを形成し、少なくとも1個の前記リブに
    バッフル部を形成し、このバッフル部を、浅皿部と深皿
    部との境界付近において、リブから、オイルパンの幅方
    向、且つオイル排出穴側に延び出す形状に形成したオイ
    ルパン。
  2. 【請求項2】 浅皿部に取り付けた前記リブの配置方向
    を、オイルパンの長手方向、又は長手方向からオイル排
    出穴を設けた側斜め方向を向けるようにした請求項1記
    載のオイルパン。
  3. 【請求項3】 前記浅皿部の底面を深皿部に向かう下り
    勾配を有する斜面に形成し、前記リブを、浅皿部との交
    わる部分の浅皿部底面傾斜が、必ず深皿部に向かう下が
    り勾配となるように配置し、深皿部の底面を、オイル穴
    にオイルが集約される傾斜面に形成した請求項1又は2
    記載のオイルパン。
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Effective date: 20040723

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