JPH04121446A - エンジンのブロック構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はクランク軸の振動によって生じるノくワプラン
ト系全体の振動を防止するエンジンのブロック構造に関
する。

（従来の技術） 一般にエンジンか回転すると、クランク軸の振動によっ
てエンジンとミソンヨンを一体としてパワープラント系
全体にたわみ振動等が発生し、これがこもり音などの騒
音を引き起こすこととなる。

そこで、従来、例えば実公昭５Ｆ＋−４０３６０号公報
に記載のように、ンリンダブロックとオイルパンとの間
にロアブロック等の構造体を挟持固定し、該構造体にク
ランク軸のベアリングキャップ部を固着もしくは一体に
形成するようにしたものが知られている。

上記のようにンリングブロックのスカート部間をロアブ
ロックによって連結することでスカート部の変形を抑制
することができ、また、このロアブロックにベアリング
キャップ部を固着あるいは一体に形成することでベアリ
ングキャップ部の振動を抑制しクランク軸の支持剛性を
高めることが可能となる。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記のようなロアブロック（オイルパンアッ
パーブロック）はコンロッド軌跡と：ｔ−バーラップし
ないような形状にする必要があるほか、オイルパンにオ
イルを戻すため所要の開口面積を持ったオイルリターン
穴を設けることが必要となる。ところが、このようなオ
イルリターン穴をロアブロックに単に設けたのではロア
ブロックの剛性が低下して所要の補強効果が得られなく
なるという問題がある。

また、従来のオイルリターン穴の形状では、ロアブロッ
ク底面に溜まったオイルが掻き上げられ、クランクケー
ス内に霧化状態となって浮遊してしまうという不都合が
発生する。

本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、オ
イルパンへのオイルリターンを適切に行いつつ、ロアブ
ロックの剛性を高めてｌくワープラント系の振動を防止
することのできるエンジンのブロック構造を得ることを
目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明に係るエンジンのブロック構造は、シリンダブロ
ックとオイルパンとの間にオイルパンアッパーブロック
を設けてなるエンジンのブロック構造であって、前記オ
イルパンアッパーブロックは両側壁近傍にオイルリター
ン穴を備え、かつ、これらオイルリターン穴に沿って該
オイルパンアッパーブロックの長平方向に一方は上方に
開口する溝状凹部、他方は下方に開口する溝状凹部を形
成するオイルガイド兼補強部を備えたことを特徴とする
。

コンロッドの回転方向下流側の補強部によって形成され
るオイルリターン穴をコンロッド軌跡に下流側から対向
するように設けると好適である。

（作用） 本発明によれば、オイルパンアッパーブロックが両側壁
近傍にオイルリターン穴を備え、かつ、長平方向に溝状
凹部を形成するオイルガイド兼補強部を備えていること
によって、オイルリターン穴の開口面積を確保しつつオ
イルパンアッパーブロックの剛性を向上させることがで
きる。したがって、エンジンの長平方向のたわみを防い
でパワープラント系の振動を防止することができ、しか
もオイルパンへのオイルリターンをスムーズに行うこと
ができる。

また、コンロッドの回転方向下流側の補強部によって形
成されるオイルリターン穴をフンロッド軌跡に下流側か
ら対向するように設けることで、オイルの跳ね上げを少
なくしてオイルパンへのオイルリターンをより確実に行
うことができる。

（実施例） 以下、実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例の全体縦断面図、第２図は同
実施例におけるロアブロックの平面図である。

この実施例において、エンジンのアルミニウム製のシリ
ンダブロックｌは下部にスカート部２を備え、下端には
、複数のボルトで連結される四方の周壁部３と該周壁部
３の間であって後述のバルクヘッド６を除く部分に延び
る底面プレート部４とを備えたアルミニウム製のロアブ
ロック（オイルパンアッパーブロック）５が連結されて
いる。

このロアブロック５はシリンダブロック１のスカート部
２間を補強し、同時にクランク軸のベアリングキャップ
（図示せず。）を補強支持するものであって、クランク
軸方向に並んだ四つのバルクヘッド６を備えている。そ
して、エンジンのフロント側（第２図で左側）から第１
．第２．第４番目の各バルクヘッド６およびミッンヨン
ケース側の周壁部３のそれぞれの中央には各２個ずつの
ボルト挿通孔７が形成され、これらのボルト挿通孔７に
挿通されるボルトを介してベアリングキャップがバルク
ヘッド６上面に締付結合される。

ロアブロック５の両サイドの周壁部３は断面コ字状の薄
肉形状とすることにより軽量化が図られている。また、
周壁部３の下端にはオイルパン８が連結され、さらに、
ロアブロック５のプレート部４におけるフロント側端部
近傍には、オイルパン８内にオイルストレーナを配置し
てオイルを吸い出すためのオイル取入孔９が設けられて
いる。

また、ロアブロック５のリア側端部にはミッンヨンケー
ス（図示せず。）との合わせ面ＩＯを構成する締付部１
１が一体に形成されている。

ロアブロック５の第１番目のバルクヘッド（ＮＯ９１バ
ルクヘッド）６のフロント側には、デッドスペースを利
用する形でリブ１２が設けられる。

このリブ１２は、Ｎｏ、Ｉバルクヘッド６の中央部から
ロアブロック５の周壁部３のコーナ一部に向かってオイ
ル取入孔９を避けるように延設されている。このような
リブ１２が設けられたことによって、最も縦振動の大き
いフロント側端部が補強される。

ロアブロック５の各バルクヘッド６問および第４番目の
バルクヘラＦ６とミッションケース側の周壁部３との間
に設けられたプレート部４は、第１図において一点鎖線
で示すコンロッドの軌跡に沿うように形成されており、
その両側部の周壁部３近傍にはそれぞれオイルリターン
穴１３．１４が形成されている。コンロッドは図に矢印
の方向に回転する。ここで、コンロッドの回転方向上流
側（第１図で左側）のオイルリターン穴１３に沿うプレ
ート部４端縁は鋭角状とされ、その下方にオイルガイド
となる縦壁リブ１５が形成されている。この縦壁リブ１
５は底面プレート部４との間にオイルパンアッパーブロ
ック５の長手方向に下方に開口する溝状凹部を形成し、
それによってロアブロック５の剛性を高めている。一方
、コンロッドの回転方向′下流側のオイルリターン穴１
４は、プレート部４の端縁とこの端縁の上方に段違い状
に周壁部３側から突出するひさしリブ１６との間に形成
され、上記オイルリターン穴１４の土壁を形成するひさ
しリブ１６は、その下面がプレート部４の下方に焦点を
有する放物線形状とされ、また、その先端がコンロッド
の回転軌跡に対向するとともにオイルのセパレート性を
良くするためにエツジ形状とされている。また、上記ひ
さしリブ１６はオイルパンアッパーブロック５の長手方
向に上方に開口する溝状凹部を形成するものであって、
それによりやはりロアブロック５の剛性を高めている。

オイルリターン穴１３．１４を上記形状とすることによ
り、フンロッドの回転方向上流側のオイルリターン穴１
３は、コンロッドから下方に振り切られるオイルを直接
オイルパン８に落とすよう機能してオイルの跳ね返りを
防ぎ、また、下流側のオイルリターン穴１４は、コンロ
ッドによって掻き上げられたオイルをひさしリブ１６の
放物線状の下面によって下方に方向転換するよう機能し
、それによりオイルリターン穴の間口をむやみに広くし
なくてもオイルの跳ね上がりを十分防ぐことができる。

また、上記ロアブロック５は縦壁リブ１５およびひさし
リブ１６を長手方向に延設させた形状とされていること
により、これらのリブ１５．１６が補強部材の役目をし
、ロアブロック５の長手方向のたわみを防いでパワープ
ラント系の振動防止を図ることができる。

（発明の効果） 本発明は以上のように構成されているので、オイルパン
へのオイルリターンを適切に行いつつ、オイルパンアッ
パーブロックの剛性を高めてパワープラント系の振動を
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の全体縦断面図、第２図は同
実施例におけるロアブロックの平面図である。 ｌ、ノリンダブロック、３：周壁部、５．ロアブロック
（オイルパンアッパーブロック）、８ニオイルパン、１
３，１４．ニオイルリターン穴、Ｉ５、縦壁リブ、１６
：ひさしリブ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダブロックとオイルパンとの間にオイルパ
   ンアッパーブロックを設けてなるエンジンのブロック構
   造であって、前記オイルパンアッパーブロックは両側壁
   近傍にオイルリターン穴を備え、かつ、これらオイルリ
   ターン穴に沿って該オイルパンアッパーブロックの長手
   方向に一方は上方に開口する溝状凹部、他方は下方に開
   口する溝状凹部を形成するオイルガイド兼補強部を備え
   たことを特徴とするエンジンのブロック構造。
2. （２）コンロッドの回転方向下流側の補強部によって形
   成されるオイルリターン穴がコンロッド軌跡に下流側か
   ら対向するように設けられた請求項１記載のエンジンの
   ブロック構造。