JP5278672B2 - 燃料電池のセパレータの製造装置、その制御方法、および燃料電池のセパレータの製造方法 - Google Patents

燃料電池のセパレータの製造装置、その制御方法、および燃料電池のセパレータの製造方法 Download PDF

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本発明は、燃料電池のセパレータの製造装置、その制御方法、および燃料電池のセパレータの製造方法に関し、特に、第1板状部材と第2板状部材との間に中間板状部材と樹脂部材とが配置され、該樹脂部材によって溶着され積層されており、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するための装置とこの製造装置の制御方法、および、第1板状部材と第2板状部材との間に中間板状部材と樹脂部材とを配置し、該樹脂部材を溶融させ加圧することにより前記第1板状部材および第2板状部材と中間板状部材とを積層して接着し、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造する方法に関するものである。
一般に、燃料電池は、複数のセルを積層することにより構成されている。積層されたセルは、エンドプレートの間で荷重が掛けられ、所定の加圧力が付与された状態で挟持されている。各セルの電極部構成部品としては、電解質膜の両面に電極層を設けてなるMEA(Membrane Electrode Assembly:膜−電極アセンブリ)と、MEAの両側に配置されたガス拡散層と、ガス拡散層へガスをそれぞれ流通させる多孔体とを含んでおり、これらの燃料電池構成部品はセパレータにより挟持されている。MEAとその両側に配置されたガス拡散層とにより構成される部材は、一般にMEGAと呼ばれる。
燃料電池のなかには、各セルが燃料電池構成部品の一方の面にセパレータを積重して構成されており、複数のセルを積層することにより、燃料電池構成部品がそのセルのセパレータと隣接する他のセルのセパレータとの間で挟持されるよう構成されたものがある。各セルには、反応ガスや冷却媒体を隣接する他のセルとの間で流通させるマニホールドを構成するためにガスケットが設けられる。
燃料電池のセパレータのなかには、特許文献1に開示されているように、その内部に反応ガスや冷却媒体を流通させるための流路を有するものがある。このようなセパレータは、一般に図11および図12に示すように、第1プレート1を構成するカソードプレートとアノードプレートのいずれか一方と、第2プレート2を構成するカソードプレートとアノードプレートのいずれか他方との間に、中間プレート3と樹脂部材4を挟んでなる、所謂三層構造で構成されている。中間プレート3には、各セルに反応ガスや冷却媒体を分配して流通させるための流路をセパレータの内部に形成するための溝または孔が設けられており、第1プレート1と第2プレート2には中間プレート3の溝または孔の端部と対応してマニホールド孔が設けられている。また、樹脂部材4として、フレーム状の樹脂シート材がその窓に中間プレート3を収容した状態で第1プレート1と第2プレート2に熱圧着され、第1プレート1と第2プレート2に挟まれた中間プレート3を囲繞してシールすると共に、第1プレート1と第2プレート2を一体に保持している。さらに、セパレータには、そのマニホールド孔の周囲を取り囲むようにして形成され隣接するセルのセパレータに当接されるガスケットが設けられており、反応ガスや冷却媒体を隣接するセルの間で流通させるためのマニホールドを構成している。
このように構成されたセパレータを製造するために、特許文献1には、「3枚のプレートは重ね合わせて、ホットプレスすることにより接合される。」などと記載されている(0025)。すなわち、所謂三層構造のセパレータを構成するための従来のとしては、第1プレート1と第2プレート2との間に中間プレート3と樹脂部材4を配置して、平面に形成されたプレス型200の加圧面200a、200bにより加熱すると共に加圧して、樹脂部材4を溶融させ、樹脂部材4が固化することにより第1プレート1と第2プレート2とに接着していた。なお、セパレータの製造時(樹脂部材4の熱圧着時)には、第1プレート1と第2プレート2との間に中間プレート3が位置した状態で、平面状のプレス型200の加圧面200a、200bによって加圧されるため、図13の(a)に示すように、樹脂シート材4の厚さは、中間プレート3の厚さと同じとなる。
ここで、複数のセルを積層しその積層方向に所定の荷重をかける燃料電池にあっては、セルによって厚さが異なると、各セルに設定された荷重をかけることができなくなる。そのため、各セルを構成するセパレータは、厚さを精度よく製造することが要求される。また、セパレータの厚さが部分的に異なると、その表面が平坦でなくなることから、その表面に成形されたガスケットが隣接する他のセルのセパレータの正しい位置に正しい姿勢で当接されなくなり、ガスケットと隣接する他のセルのセパレータとの間のシール性を確保できなくなる。そのため、各セルを構成するセパレータは、全面にわたって均等な厚さで精度よく製造することが要求される。
特開2006−164765号公報
しかしながら、上述したように平面状のプレス型の加圧面によって樹脂シート材を熱圧着させる従来の技術にあっては、樹脂部材4の厚さは、図13の(a)に示すように熱圧着が完了した時点では中間プレート3の厚さと同じであっても、図13の(b)に示すようにその後室温に冷却され固化したときに収縮する。そのため、第1プレート1と第2プレート2の樹脂部材4と対応する部分が特に変形し、セパレータの厚さを全面にわたって精度よく製造することが困難であった。
また、燃料電池においては、たとえば300〜400枚など、多数のセルを積層することにより構成されている。そのため、各セルを構成するセパレータを効率よく製造する必要があるが、平面状の加圧面200a、200bを有するプレス型200を使用する従来の技術の場合では、樹脂部材4が溶融してから固化するまでに時間がかかるため、セパレータの製造サイクルを短縮することができないという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、セパレータを精度よく且つ効率よく製造することができる装置と、その制御方法、および、方法を提供することを目的とする。
請求項1の燃料電池のセパレータの製造装置に係る発明は、上記目的を達成するため、第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートと樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するための装置であって、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部と、を有する加圧部材を備えていることを特徴とする。
また、請求項4の燃料電池のセパレータの製造装置の制御方法に係る発明は、上記目的を達成するため、一対の回転ローラを有しており、第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートとその周囲を囲繞するフレーム状の樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着させるための内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するための装置において、回転ローラに、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部とを予め形成されると共に、回転ローラが互いの間隔を変更可能に予め支持されてなる燃料電池のセパレータの製造装置の制御方法であって、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧することにより、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートおよび樹脂部材を積層し溶着することを特徴とするものである。
さらに、請求項5の燃料電池のセパレータの製造方法に係る発明は、上記目的を達成するため、第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートと樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造する方法であって、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧すると共に、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧することを特徴とするものである。
請求項1の燃料電池のセパレータの製造装置に係る発明によれば、熱圧着する加圧部材が、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部と、を有しているという簡単な構成により、樹脂部材が溶融したときの厚さを中間プレートの厚さよりも厚くなるように加圧し、その後の固化したときに収縮して中間プレートと略同じ厚さとなるように適切な厚さに成形されるため、セパレータを精度よく且つ効率よく製造することができる装置を提供することができる。
また、請求項4の燃料電池のセパレータの製造装置の制御方法に係る発明によれば、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧することにより、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートおよび樹脂部材を積層し溶着するという簡単な構成により、厚さが変わることがない定寸構造体である中間プレートを基準として、中間プレートと樹脂部材を正確に回転ローラの凸部と凹部によってそれぞれ正確に所定の厚さとなるよう加圧することができるため、セパレータを連続して精度よく順次製造することができ、したがって、セパレータを効率よく製造することができる。
さらに、請求項5の燃料電池のセパレータの製造方法に係る発明によれば、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧すると共に、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧するという簡単な構成により、樹脂部材が溶融してから固化したときに適切な厚さに成形することができるため、セパレータを精度よく且つ効率よく製造することができる方法を提供することができる。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(2)項が請求項2に相当し、(5)項が請求項3に相当し、(6)が請求項4に相当し、(7)項が請求項5に相当する。
(1) 第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートと樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するための装置であって、
第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、
第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部と、
を有する加圧部材を備えていることを特徴とする燃料電池のセパレータの製造装置。
(1)項の発明では、熱圧着する加圧部材が、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部と、を有しているという簡単な構成により、樹脂部材が溶融してから固化したときに適切な厚さに成形されるため、セパレータを精度よく且つ効率よく製造することができる。
(2) 加圧部材が、一対からなる回転ローラの少なくとも一方により構成されていることを特徴とする(1)項に記載の燃料電池のセパレータの製造装置。
(2)項の発明では、(1)項に記載の発明において、加圧部材が、一対からなる回転ローラの少なくとも一方により構成されていることにより、セパレータが連続して順次製造されるため、したがって、セパレータを効率よく製造することができる。
(3) 加圧部材を構成する回転ローラの前段に、第1プレートと第2プレートとの間に配置された樹脂部材を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする(2)項に記載の燃料電池のセパレータの製造装置。
(3)項の発明では、(2)項に記載の発明において、加圧部材を構成する回転ローラの前段に、第1プレートと第2プレートとの間に配置された樹脂部材を加熱する加熱手段を備えていることにより、樹脂部材を適切に溶融した状態で短時間でその収縮量を見込んだ厚さまで加圧することができ、したがって適切な厚さに樹脂部材を成形することができる。
(4) 加圧部材を構成する回転ローラの後段に、第1プレートと第2プレートとの間に配置された樹脂部材を冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする(2)項または(3)項に記載の燃料電池のセパレータの製造装置。
(4)項の発明では、(2)項または(3)項に記載の発明において、加圧部材を構成する回転ローラの後段に、第1プレートと第2プレートとの間に配置された樹脂部材を冷却する冷却手段を備えていることにより、溶融した樹脂部材を中間プレートと同じ厚さまで適切に短時間で収縮させて安定させることができる。
(5) 加圧部材が、間に中間プレートと樹脂部材が配置された第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方に積重されて、プレス装置の間に挿入される板状の治具により構成されていることを特徴とする(1)項に記載の燃料電池のセパレータの製造装置。
(5)の発明では、(1)項に記載の発明において、加圧部材が、間に中間プレートと樹脂部材が配置された第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方に積重されて、プレス装置の間に挿入される板状の治具により構成されていることにより、セパレータを精度よく製造することができる。
(6) (2)項に記載の装置の制御方法であって、
第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、
回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧することにより、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートおよび樹脂部材を積層し溶着することを特徴とする燃料電池のセパレータの製造装置の制御方法。
(6)項の発明では、一対の回転ローラを有しており、第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートとその周囲を囲繞するフレーム状の樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着させるための内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するための装置において、
回転ローラに、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部とを予め形成されると共に、回転ローラが互いの間隔を変更可能に予め支持されてなる燃料電池のセパレータの製造装置の制御方法であって、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧することにより、厚さが変わることがない定寸構造体である中間プレートを基準として、中間プレートと樹脂部材を正確に回転ローラの凸部と凹部によってそれぞれ正確に所定の厚さとなるよう加圧することができるため、セパレータを連続して精度よく順次製造することができ、したがって、セパレータを効率よく製造することができる。
(7) 第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートと樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造する方法であって、
第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧すると共に、
第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧することを特徴とする燃料電池のセパレータの製造方法。
(7)項の発明では、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧すると共に、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧するという簡単な構成により、樹脂部材が溶融してから固化したときに適切な厚さに成形することができるため、セパレータを精度よく且つ効率よく製造することができる方法を提供することができる。
(8) 第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートとその周囲を囲繞するフレーム状の樹脂部材を配置し一対の回転ローラにより熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着させるための内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造する方法であって、
回転ローラに、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部とを予め形成しておくと共に、
回転ローラを互いの間隔が変更可能に予め支持しておき、
第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧することを特徴とする燃料電池のセパレータを製造する方法。
(8)項の発明では、回転ローラに凸部と凹部とを予め形成しておくと共に、回転ローラを互いの間隔が変更可能に予め支持しておき、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧するこという簡単な構成により、厚さが変わることがない定寸構造体である中間プレートを基準として、中間プレートと樹脂部材を正確に回転ローラの凸部と凹部によってそれぞれ正確に所定の厚さとなるよう加圧することができるため、セパレータを連続して精度よく順次製造することができ、したがって、セパレータを効率よく製造することができる。
最初に、本発明の燃料電池のセパレータを製造するための装置の実施の一形態を、図1および図2に基づいて詳細に説明する。なお、図において同じ符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明の燃料電池のセパレータの製造装置は、概略、第1プレート1と第2プレート2との間に、中間プレート3と樹脂部材4を配置し熱圧着して、中間プレート3を挟持した第1プレート1と第2プレート2とを樹脂部材4で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するためのもので、第1プレート1と第2プレート2との間に配置された樹脂部材4を加熱する加熱手段5と、中間プレート3と溶融された樹脂部材4が間に配置された第1プレート1および第2プレート2を加圧する加圧部材として一対の回転ローラ6,7と、第1プレート1と第2プレート2との間に配置され加圧された樹脂部材4を冷却する冷却手段8とが順次配列されており、回転ローラ6,7の少なくとも一方には、第1プレート1および第2プレート2の少なくとも一方の中間プレート3と対応する部分を、第1プレート1および第2プレート2と中間プレート3とが接合する厚さまで加圧する凸部9と、第1プレート1および第2プレート2の少なくとも一方の樹脂部材4と対応する部分を、樹脂部材4の溶融時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部10とが形成されており、回転ローラ6,7はアクチュエータ11によって支持されて互いの間隔が変更可能となっている。
この実施の形態で製造されるセパレータは、図11に示した平面図および図12に示した断面図のように、第1プレート1として、アノードプレートとカソードプレートのいずれか一方と、第2プレート2として、アノードプレートとカソードプレートのいずれか他方との間の略中央に中間プレート3が配置される。そして、樹脂部材4は、中間プレート3の厚さよりも僅かに厚いシート状またはフィルム状のもので、中間プレート3の周囲を取り囲み収容するように略中央に貫通する窓が設けられたフレーム状に形成されている。
この実施の形態における加熱手段5は、一対からなる加熱ローラ15を複数対配列してなるもので、加熱ローラ15はたとえば、電流を印加されることにより発熱するヒータが内蔵され、あるいは、所定の温度に加熱された油などの温調流体を循環供給する温調流路が内部に形成されている。樹脂部材4は、中間プレート3を取り囲むようにして第1プレート1と第2プレート2との間に配置され、加熱ローラ15の間で搬送されることにより、所定の温度に加熱され、溶融して変形可能な状態となる。
この実施の形態における冷却手段8は、一対からなる冷却ローラ16を複数対配列してなるもので、冷却ローラ16はたとえば、所定の温度のガスが表面に吹き付けられ、あるいは、所定の温度に冷却された水などの温調流体を循環供給する温調流路が内部に形成されている。第1プレート1と第2プレート2との間で溶融され後述するように加圧された樹脂部材4は、冷却ローラ16間で搬送されることにより、所定の温度に冷却され、固化して収縮した状態となる。
図1に示した実施の形態では、下方に位置する回転ローラ7は、周面が滑らかに形成されている。一方、図2に示すように、上方に位置する回転ローラ6は、その周面の幅方向中央に、中間プレート3の搬送方向長さと略同じ長さおよび中間プレート3の搬送方向に対する幅と同じ長さを有する相対的に突出した凸部9が形成されている。したがって、上方の回転ローラ6の周面において凸部9が形成されていない部分は相対的に凹部10となっている。凸部9と凹部10の高低差(回転ローラ7の周面の径の差)は、樹脂部材4が溶融した状態から固化したときの収縮する厚さに設定される。回転ローラ6は、その周長が、樹脂部材4によって溶着される第1プレート1と第2プレート2の搬送方向の長さ以上となるように、径が設定されている。そして、下方の回転ローラ7と上方の回転ローラ6は、相対的に近接および遠退移動することができるよう、その回転軸がアクチュエータ11(図4〜図7を参照)によりそれぞれ支持されており、また、その凸部9の端部を樹脂部材4の窓に収容された中間プレート3の端部と位置合わせができるように、任意の回転位相に回転することができ、且つ、その回転位相を検出することができるように構成されている。なお、本発明は、一対の回転ローラ6,7の一方6のみに凸部9および凹部10を形成することに限定されることはなく、図4〜図7に参照されるように、上方および下方の双方の回転ローラ6,7に凸部9および凹部10をそれぞれ形成することもできる。この場合においては、各回転ローラ6,7の凸部9と凹部10の高低差は、樹脂部材4が溶融した状態から固化したときの収縮する厚さのおおよそ半分に設定される。さらに、回転ローラ6,7の近傍には、中間プレート3および樹脂部材4が間に積重された第1および第2プレート1,2が加熱手段5から所定の位置(後述する)に搬送されたことを検知するセンサ12が設けられている。
次に、本発明の燃料電池のセパレータの製造方法の実施の一形態を、上述したように構成された本発明の製造装置を使用する場合により、その装置の制御方法と共に説明する。なお、以下においては、図4〜図7に示したように、上述した装置が上下に位置する一対の回転ローラ6,7の双方に凸部9および凹部10をそれぞれ形成した場合で説明する。
本発明の燃料電池のセパレータの製造方法は、概略、第1プレート1と第2プレート2との間に、中間プレート3とその周囲を囲繞するフレーム状の樹脂部材4を配置し、一対の回転ローラ6,7により熱圧着して、中間プレート3を挟持した第1プレート1と第2プレート2とを樹脂部材4で溶着させることにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するためのもので、第1プレート1および第2プレート2の少なくとも一方の中間プレート3と対応する部分を、第1プレート1および第2プレート2と中間プレート3とが接合する厚さまで加圧すると共に、第1プレート1および第2プレート2の少なくとも一方の樹脂部材4と対応する部分を、樹脂部材4の溶融時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧するものである。
また、本発明のセパレータ製造装置の制御方法は、概略、セパレータ製造装置が、第1プレート1と第2プレート2との間に、中間プレート3とその周囲を囲繞するフレーム状の樹脂部材4を配置し熱圧着して、中間プレート3を挟持した第1プレート1と第2プレート2とを樹脂部材4で溶着させて、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するためのものであり、一対の回転ローラ6,7を有しており、この回転ローラ6,7の少なくとも一方に、第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレート3と対応する部分を、第1プレート1および第2プレート2と中間プレート3とが接合する厚さまで加圧する凸部9と、第1プレート1および第2プレート2の少なくとも一方の樹脂部材4と対応する部分を、樹脂部材4の溶融時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部10とが予め形成されると共に、回転ローラ6,7が互いの間隔を変更可能に予め支持されてなるものである場合の、その制御方法であって、第1プレート1と第2プレート2との間に中間プレート3と樹脂部材4とを配置して、回転ローラ6,7の少なくとも一方に形成された凸部9の端部と中間プレート3の搬送方向端部とを位置合わせし、間に中間プレート3と樹脂部材4とが配置された第1プレート1と第2プレート2を加圧するよう回転ローラ6,7を相対的に近接させて回転させるものである。
セパレータを製造するに先立って、図4に示すように、回転ローラ6,7は、アクチュエータ11の駆動によって搬送経路から退避しており、その凸部9の回転方向先端縁が搬送経路に対して鉛直線上であって搬送経路に近接して位置するよう回転位相が調整されている。また、センサ12は、第1および第2プレート1,2の間に積重された中間プレート3の搬送方向先端縁が回転ローラ6,7の各凸部9の回転方向先端縁と対応して位置するよう搬送されたときに、かかる第1および第2プレート1,2の先端縁を検知するよう配設されている。
セパレータを製造するに際しては、第1および第2プレート1,2の間に中間プレート3と樹脂部材4を積重して、加熱手段5の加熱ローラ15により搬送し、第1および第2プレート1,2の間に積重された樹脂部材4を加熱して溶融させ、変形可能な状態とする。この状態で間に中間プレート3と樹脂部材4が積重された第1および第2プレート1,2をさらに搬送して、この実施の形態の場合、両回転ローラ6,7の間に進行させる。
図4に示すように、間に中間プレート3と樹脂部材4とが配置された第1プレート1と第2プレート2を加圧するに際しては、アクチュエータ11の駆動によって回転ローラ6,7が搬送経路から退避した状態とされており、回転ローラ6,7の回転位相は、その凸部9の回転方向先端縁がそれぞれ搬送経路に対して鉛直線上であって搬送経路に近接する位置となった状態とされている。図3の(a)に示すように、このときの第1プレート1と第2プレート2の間に積重された樹脂部材4は、中間プレート3の厚さよりもわずかに厚く成形されている。加熱手段5によって樹脂部材4が溶融された状態で第1および第2プレート1,2の搬送方向先端縁が所定の位置まで搬送されたことをセンサ12が検知すると、第1および第2プレート1,2の搬送を停止させる。このとき、第1および第2プレート1,2の間に積重された中間プレート3の搬送方向先端縁は、それぞれ搬送経路に対して鉛直線上であって搬送経路に近接して位置している回転ローラ6,7の凸部9の回転方向先端縁と対応するよう位置合わせされることとなる。
次いで、図5に示すように、アクチュエータ11を駆動して回転ローラ6,7を互いに近接移動させる。回転ローラ6,7の凸部9の回転方向先端縁は、第1および第2プレート1,2の中間プレート3の搬送方向先端縁と対応する位置に位置合わせされているため、かかる位置を正確に加圧することができる。続いて、図6に示すように、回転ローラ6,7を搬送方向の回転に対して逆転させて、その凹部10により第1および第2プレート1,2の、センサ12に検知された搬送方向先端縁から中間プレート3の搬送方向先端縁と対応する位置を加圧する。その後、図7に示すように回転ローラ6,7を搬送方向に順回転させると、図3の(b)に示したように、第1および第2プレート1,2の、中間プレート3と対応する位置全体が回転ローラ6,7の凸部9によって加圧されて、中間プレート3とこれに対応する範囲の第1および第2プレート1,2とが接することとなり、また、中間プレート3と対応する位置の周囲に位置する樹脂部材4と対応する位置全体が回転ローラ6,7の凹部10によって加圧されて、中間プレート3の厚さに樹脂材料4が固化するときに見込まれる収縮量を加えた厚さに樹脂部材4が成形される。このとき、図2に示したように、加圧によって厚さが変わることがない定寸構造体である中間プレート3と対応する位置の第1および第2プレート1,2を回転ローラ6,7の凸部9が加圧し、かかる中間プレート3の厚さを基準として、回転ローラ6,7が転動してその凹部10により第1および第2プレート1,2の樹脂部材4と対応する部分を加圧するため、中間プレート3の厚さ自体に誤差があっても、中間プレート3の厚さに樹脂部材4の収縮量を加えた厚さに確実に且つ精度よく樹脂部材4を成形することができる。
その後、アクチュエータ11の駆動により回転ローラ6,7を互いに離間させるよう退避移動させ、次いで、冷却手段8の冷却ローラ16により搬送し、第1および第2プレート1,2の間に積重された樹脂部材4をたとえば室温程度まで冷却して固化させる。これにより、樹脂部材4が中間プレート3の周囲を取り囲むようにシールすると共に第1および第2プレート1,2の間に溶着されて積層されることとなる。このとき、樹脂部材4は、冷却されることにより収縮し、厚さが減少することとなる。しかしながら、本発明では樹脂部材4を溶融させて加圧するときに、図3の(b)に示したように、中間プレート3の厚さに樹脂部材4の冷却時の収縮に伴う厚さの減少量を加えた厚さとなるまで加圧するため、冷却したときには、図3の(c)に示すように、樹脂部材4が中間プレート3の厚さと略同じ厚さとなり、したがって、全体に均一の厚さを有するセパレータを確実に短時間で製造することができる。
本発明では、第1プレート1および第2プレート2の間に中間プレート3と樹脂部材4を重合して回転ローラ6,7によって順次加圧することにより、短時間で大量に製造することができる。そのため、セパレータを効率よく製造することができる。
次に、本発明の燃料電池のセパレータの製造装置の第2の実施の形態を、図8〜図10に基づいて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明することとする。
上述した第1の実施の形態においては、回転ローラ6,7の周面に凸部9と凹部10が形成されていたのに対し、この実施の形態においては、加圧部材として、板状の治具6’に凸部9と凹部10が一体に形成されている。
図8に示すように、板状の治具6’は、全体が第1および第2プレート1,2よりも大きく成形されており、その略中央には、周囲に対して相対的に突出する凸部9が中間プレート3と対応する大きさで形成されている。すなわち、凸部9の周囲は相対的に凹部10を構成している。凸部9と凹部10の高低差は、樹脂部材4が溶融した状態から固化したときの収縮する厚さに設定される。治具6’は、第1および第2プレート1,2よりも大きい板材の一方の面に凸部9と対応する板材を固着することなどにより構成することができ、また、凸部9の厚さ以上の板厚を有する板材を用意して、かかる板材を切削など除去加工して凹部10を形成することにより構成することもできる。なお、図9および図10に示した実施の形態においては、間に中間プレート3と樹脂部材4が積重された第1および第2プレート1,2の、一方の面のみに上述した凸部9と凹部10を有する治具6’を積重し、他方の面には平面状の治具7’を積重する場合を示したが、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、間に中間プレート3と樹脂部材4が積重された第1および第2プレート1,2の両面に凸部9と凹部10を有する治具6’,7’を積重するよう構成することもできる。この場合においては、各治具6’、7’の、周囲の凹部10に対する凸部9の高低差は、樹脂部材4が溶融した状態から固化したときの収縮する厚さのおおよそ半分にそれぞれ設定される。
次に、以上のように構成された治具6’、7’の使用方法を、その作動と共に図9および図10に基づいて説明する。
セパレータを製造するに先立っては、図9に示すように、加圧プレス20と冷却プレス21が用意される。加圧プレス20は、上プレス盤20aと下プレス盤20bとを備えており、両プレス盤20a、20bの互いに対向するプレス面は、平面状に形成されている。両プレス盤20a、20bの内部には、電流を印加することにより発熱するヒータが内蔵され、あるいは、所定の温度に加熱された油などの温調流体を循環供給する温調流路が内部に形成されている。また、冷却プレス21は、上プレス盤21aと下プレス盤21bとを備えており、両プレス盤21a、21bの互いに対向するプレス面は、平面状に形成されている。両プレス盤21a、21bの内部には、所定の温度の冷媒や、あるいは、所定の温度に冷却された水などの温調流体を循環供給する温調流路が内部に形成されている。
セパレータを製造するに際しては、図9の左方に示すように、この実施の形態においては、間に中間プレート3と樹脂部材4が積重された第1および第2プレート1,2の一方の面に上述した凸部9と凹部10を有する治具6’を積重し、他方の面には平面状の治具7’を積重する。そして、加熱プレス20の上プレス盤20aと下プレス盤20bのプレス面の間に配置して型閉じすると、図10に示すように、治具6’の凸部9によって第1プレート1と第2プレート2の少なくとも一方の中間プレート3と対応する部分が加圧されて、中間プレート3に第1および第2プレート1,2が接することとなる。また、樹脂部材4は、加熱プレス20内で加熱されることによって変形可能に溶融され、治具6’の凹部10によって第1プレート1と第2プレート2の樹脂部材4と対応する部分が加圧され所定の厚さに成形される。治具6’は、加圧により厚さが変わることがない定寸構造体である中間プレート3を凸部9により加圧した状態であるため、この中間プレート3の厚さを基準として樹脂部材4を凹部10が加圧するため、中間プレート3の厚さ自体に誤差が生じている場合であっても、正確に中間プレート3の厚さに樹脂部材4の固化時の収縮厚さを加えた厚さに樹脂部材4を成形することができる。そして、治具6’の凸部9と凹部10が一体に成形されているため、第1プレート1と第2プレート2の中間プレート3と樹脂部材4とに対応する部分をずれることなく正確にそれぞれ加圧して所定の厚さに成形することができる。
このように治具6’,7’の間で加圧された所定の厚さとなった樹脂部材4と中間プレート3を挟持した第1および第2プレート1,2は、加熱プレス20を型開きして取り出された後に、図9の左方に示すように、治具6’,7’が積重されたままの状態で、隣接する冷却プレス21の上プレス盤21aと下プレス盤21bのプレス面の間に配置され、冷却プレス21を型閉じすることにより冷却される。これにより樹脂部材4は、固化に伴って収縮し厚さが減少し、図3の(c)に示したように、中間プレート3と略同じ厚さとなる。
なお、この実施の形態においては、治具6’,7’の成形が容易であるため、セパレータを試作する場合や、少量のセパレータを製造する場合に有効である。
本発明のセパレータ製造装置の実施の一形態を示す概念図である。 図1に示した回転ローラにより加圧した状態の説明図である。 本発明によりより間に中間プレートと樹脂部材とが配置された第1プレートと第2プレートとが加圧され、樹脂部材が収縮する状態を示す説明図である。 本発明のセパレータ製造装置の制御方法において、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせした状態を示す説明図である。 図4の状態から回転ローラを互いに近接させた状態を示す説明図である。 図5の状態から回転ローラを逆転させて、その凹部により第1および第2プレートの搬送方向先端縁から中間プレートの搬送方向先端縁と対応する位置を加圧した状態を示す説明図である。 図6に示した状態から回転ローラを回転させて、間に中間プレートと樹脂部材とが配置された第1プレートと第2プレートとを加圧した状態を示す説明図である。 本発明の治具を示す底面図または平面図である。 図8に示した治具を用いてセパレータを製造する場合の説明図である。 図9に示した加圧プレスが治具を介して間に中間プレートと樹脂部材とが配置された第1プレートと第2プレートとを加圧した状態を示す説明図である。 セパレータの一例を示す平面図である。 図11の断面図である。 従来の技術により間に中間プレートと樹脂部材とが配置された第1プレートと第2プレートとが加圧され、樹脂部材が収縮する状態を示す説明図である。
符号の説明
1:第1プレート、 2:第2プレート、 3:中間プレート、 4:樹脂部材、 5:加熱手段、 6:回転ローラ、 7:回転ローラ、 8:冷却手段、 9:凸部、 10:凹部、 6’:治具、 7’:治具、 20:加圧プレス、 21:冷却プレス

Claims (5)

  1. 第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートと樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造するための装置であって、
    第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧する凸部と、
    第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧する凹部と、
    を有する加圧部材を備えていることを特徴とする燃料電池のセパレータの製造装置。
  2. 加圧部材が、一対からなる回転ローラの少なくとも一方により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のセパレータの製造装置。
  3. 加圧部材が、間に中間プレートと樹脂部材が配置された第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方に積重されて、プレス装置の間に挿入される板状の治具により構成されていることを特徴とする請求項1項に記載の燃料電池のセパレータの製造装置。
  4. 請求項2に記載の装置の制御方法であって、
    第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートと樹脂部材とを配置して、回転ローラに形成された凸部の端部と中間プレートの端部とを位置合わせし、
    回転ローラを相対的に近接させ回転させてその間で加圧することにより、第1プレートと第2プレートとの間に中間プレートおよび樹脂部材を積層し溶着することを特徴とする燃料電池のセパレータの製造装置の制御方法。
  5. 第1プレートと第2プレートとの間に、中間プレートと樹脂部材を配置し熱圧着して、中間プレートを挟持した第1プレートと第2プレートとを樹脂部材で溶着することにより、内部に流体流路が形成された燃料電池のセパレータを製造する方法であって、
    第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の中間プレートと対応する部分を、第1プレートおよび第2プレートと中間プレートとが接合する厚さまで加圧すると共に、
    第1プレートおよび第2プレートの少なくとも一方の樹脂部材と対応する部分を、樹脂部材の溶着時から固化するときの収縮量を見込んだ厚さまで加圧することを特徴とする燃料電池のセパレータの製造方法。
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