JP4928417B2 - 電気二重層キャパシタの製造方法および製造装置 - Google Patents

電気二重層キャパシタの製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

この発明は、電気二重層キャパシタの製造方法および製造装置に関する。
近年、各種の蓄電装置として、急速充電が可能で充放電サイクル寿命が長い、電気二重層キャパシタの適用技術が注目される。
電気二重層キャパシタは、正極体と負極体をこれらの間にセパレータを介在させて交互に積層され、正極体および負極体のリード部としてこれらにそれぞれ端子が接合される。積層体(キャパシタ本体)は、容器に収容される(特許文献1)。
容器は、積層体を収容しやすく、1対の容器部材(底側部分と蓋側部分と)から構成される。各容器部材は、複数の樹脂層に金属の中間層を含む柔軟な積層フィルムから作成され、互の合わせ面(フランジ)を重ね合わせると積層体の収容部を形成する凹部が備えられる。
積層体(キャパシタ本体)は、一方の容器部材(底側部分)の凹部に納め、その上にもう一方の容器部材(蓋側部分)を被せ、これらの凹部を囲む周縁において、端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着し、その開口可能な一辺から内部に電解液を注入し、残りの開口可能な一辺を熱溶着することにより、電解液と共に密封されるのである。
容器の端子が突き出る一辺を除く三辺の熱溶着にヒートシール装置が用いられる。ヒートシール装置は、熱溶着用の加熱機能を持つ上型と、上型に対応する下型と、上型を下型に対する接離方向へ昇降可能に支持する手段と、を備える。
下型の上面においては、容器の端子が突き出る一辺を除く三辺に対応してコ字形に連続する受圧部が設定される一方、上金型の下面においては、同じく三辺に対応してコ字形に連続する加圧部が設定される。
容器の底側部分は、周囲の三辺が下型の受圧部に掛かるようにセットされ、その凹部に積層体を納め、その上に蓋側部分が重なり合うように被せられる。この状態において、上型を降下させると、上型の加圧部が下型の受圧部との間で容器の三辺を挟圧して加熱することにより、容器の端子が突き出る一辺を除く三辺が同時に熱溶着されるのである。
特開2006−108410
このような熱溶着により、容器の三辺は、コ字形に連続する熱溶着部(ヒートシール部)が形成される。ところが、溶着強度がばらつき、溶着面の剥離しにくい良好な熱溶着部が得られない。また、容器の三辺を同時に挟圧して加熱する際の圧力や温度を管理するのが難しく、コ字形に連続する熱溶着部に皺が発生しやすい。
この発明は、このような課題に着目してなされたものであり、容器の三辺についても、皴の発生しにくい、安定した十分な溶着強度を持つ、熱溶着部が得られるようになる、電気二重層キャパシタの製造方法および製造装置を提供することをを目的とする。
第1の発明は、正極体と負極体をこれらの間にセパレータを介在させて交互に積層して構成されるキャパシタ本体と、その正極体および負極体のリード部としてこれらにそれぞれ接合される端子と、キャパシタ本体をこれら端子が外部へ突き出る密封状態に収容する容器と、を備え、前記容器は、熱溶着可能な積層フィルムから成形される1対の容器部材からなり、これらは互いの合わせ面を重ね合わせるとキャパシタ本体の収容部を形成する凹部が備えられ、一方の容器部材の凹部にキャパシタ本体を納め、その上にもう一方の容器部材を被せ、これら周縁において、端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着し、その開口可能な一辺から内部に電解液を注入し、残りの開口可能な一辺を熱溶着することにより、キャパシタ本体を電解液と共に密封して構成される電気二重層キャパシタの製造方法において、前記容器の端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着する工程は、前記容器の対向する二辺を同時に熱溶着する工程と、同じく対向する二辺をつなぐ一辺を単独に熱溶着する工程と、を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る電気二重層キャパシタの製造方法において、前記容器の端子が突き出る一辺を除く三辺の熱溶着は、前記容器の対向する二辺をつなぐ一辺を単独に熱溶着する工程の前に前記容器の対向する二辺を同時に熱溶着する工程を処理することを特徴とする。
第3の発明は、正極体と負極体をこれらの間にセパレータを介在させて交互に積層して構成されるキャパシタ本体と、その正極体および負極体のリード部としてこれらにそれぞれ接合される端子と、キャパシタ本体をこれら端子が外部へ突き出る密封状態に収容する容器と、を備え、前記容器は、熱溶着可能な積層フィルムから成形される1対の容器部材からなり、これらは互いの合わせ面を重ね合わせるとキャパシタ本体の収容部を形成する凹部が備えられ、一方の容器部材の凹部にキャパシタ本体を納め、その上にもう一方の容器部材を被せ、これら周縁において、端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着し、その開口可能な一辺から内部に電解液を注入し、残りの開口可能な一辺を熱溶着することにより、キャパシタ本体を電解液と共に密封して構成される電気二重層キャパシタの製造装置において、前記容器の端子が突き出る一辺を除く三辺の熱溶着に用いられるヒートシール装置は、熱溶着用の加熱機能を持つ上型と、上型に対応する下型と、下型を水平方向へ移動可能に支持する手段と、その移動方向と直交する方向へ上型を昇降可能に支持する手段と、を備え、前記下型は、容器の端子が突き出る一辺を除く三辺に対応してこれらを囲むコ字形に連続する受圧部が設定される一方、前記上型は、下型が容器の対向する二辺を同時に熱溶着する位置にあるときに降下して前記受圧部との間で容器の対向する二辺を所定の面圧に挟圧する加圧部と、下型が容器の対向する二辺をつなぐ一辺を単独に熱溶着する位置にあるときに降下して前記受圧部との間で容器の対向する二辺をつなぐ一辺を挟圧する加圧部と、が下型の移動方向へ離間する配置状態に設定されることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置において、前記下型を移動可能に支持する手段は、前記容器の一辺を熱溶着する前に前記容器の二辺を同時に熱溶着するべく下型の移動を制御する手段を備えることを特徴とする。
第5の発明は、第3の発明または第4の発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置において、前記下型は、熱溶着用の加熱機能が備えられることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置において、前記下型の加熱機能は、熱溶着用の熱源としてセラミックヒータが前記受圧部に配置されることを特徴とする。
第1の発明においては、容器の三辺を、同時に熱溶着するのでなく、対向する二辺と、これらをつなぐ一辺と、に分けて熱溶着するため、各辺について、熱溶着の温度や圧力を均一に管理しやすくなる。また、二辺の熱溶着についても、熱溶着時は、容器の両側に熱溶着部が離れるので、熱溶着の余剰な溶融部分が逃げやすく、皴の発生を抑えられる。その結果、容器の端子が突き出る一辺を除く三辺についても、皴のない、均一な溶着強度を持つ、剥離しにくい熱溶着部が得られるようになる。
第2の発明においては、容器の二辺に対する熱溶着により、容器の両側が接合され、その後、容器の一辺に対する熱溶着により、容器の一側を接合するので、熱溶着時に1対の重なり合う容器部材が圧接され、開くように変形することもなく、熱溶着が容易かつ正確に処理しえるようになる。
第3の発明においては、上型に対し、容器の対向する二辺に対応する加圧部と、同じく対向する二辺をつなぐ一辺に対応する加圧部と、が下型の移動方向へ離間する配置状態に設定されるので、下型の変位(移動)により、上型と下型との位置関係が変わるため、容器の対向する二辺と、二辺をつなぐ一辺と、に分けて熱溶着することができる。
下型が容器の二辺を熱溶着する位置にあるときは、上型の降下により、容器の二辺に対応する加圧部が下型の受圧部との間で容器の二辺を挟圧状態に加熱するため、容器の両側(二辺)に熱溶着部が形成される。下型が容器の一辺を熱溶着する位置にあるときは、上型の降下により、容器の一辺に対応する加圧部が下型の受圧部との間で容器の一辺を挟圧状態に加熱するため、容器の一側(対向する二辺をつなぐ一辺)に熱溶着部が形成されるのである。
このような、ヒートシール装置により、容器の三辺は、対向する二辺と、二辺をつなぐ一辺と、に分けて熱溶着されるため、各辺について、熱溶着の温度や圧力を均一に管理しやすくなる。また、二辺の熱溶着についても、熱溶着時は、容器の両側に熱溶着部が離れるので、熱溶着の余剰な溶融部分が逃げやすく、皴の発生を抑えられる。その結果、容器の端子が突き出る一辺を除く三辺について、皴のない、均一な溶着強度を持つ、剥離しにくい熱溶着部が得られるようになる。また、下型の位置が変わると、熱溶着の対象部位が変わるため、ヒートシール装置は1台のみで済み、電気二重層キャパシタの製造に要する設備コストを抑えられる。
第4の発明においては、容器の二辺に対する熱溶着により、容器の両側が接合され、その後、容器の一辺に対する熱溶着により、容器の一側を接合するので、上型の加圧部により、1対の重なり合う容器部材が圧接され、これらが開くように変形することもなくなり、熱溶着が容易かつ正確に処理しえるようになる。
第5の発明においては、下型と上型との両方に熱源を持つため、1対の容器部材は、上下から加熱を受けて熱溶着され、さらに剥離しにくい品質の高い熱溶着部が得られるようになる。
第6の発明においては、下型の受圧部に配置されるセラミックヒータは、温度の変化が急速な特性を持つため、ヒートシール装置の稼働中、セラミックヒータの電源は、常時オンに保つのでなく、ON-OFFに制御すれば、とくに冷却期間を設ける必要もなく、下型の受圧部に容器部材をセットすることが可能となる。上型については、ヒータ棒(ニクロムなど発熱素子から構成される)を用いることも考えられる。ヒータ棒は、昇温に時間が掛かるため、温度を所定範囲に維持する上から、ヒートシール装置の稼働中、電源は常時オンに保つ必要がある。
図1は、電気二重層キャパシタ10を例示する説明図である。11はキャパシタ本体13を電解液と共に収容する容器であり、1対の端子板12(電極)が外部へ引き出される。各端子板12は軽量かつ電気抵抗の小さいアルミニウムから短尺状に形成される。
キャパシタ本体13については、矩形板状の正極体および負極体とこれらの間に介在するセパレータ(紙製などの多孔質膜)とから所定の積層体に組成される。正極体および負極体は、集電極とその両面の分極性電極(活性炭電極)とから構成される。これらの集電極は、矩形状の金属箔(たとえば、アルミニウム箔)からなり、その矩形平面の一辺に片側へ寄せて帯状のリード部が一体に成形される。各リード部の同極同士は束ねられ、この結束部にそれぞれ端子板12が接合される。
容器11は、1対の容器部材11a,11b(底側部分と蓋側部分と)から構成される。各容器部材11a,11bは、金属の中間層を含む樹脂の積層フィルムから成形される。1対の容器部材11a,11bは、互いの合わせ面(フランジ)を重ね合わせると、積層体の収容部を形成する凹部が備えられる。凹部は方形に形成され、その周囲にフランジ(合わせ面)が設定される。
積層体13は、一方の容器部材10a(底側部分)の内側に納められ、その上からもう一方の容器部材11b(蓋側部分)が被せられる。凹部を囲む周縁において、端子板12が引き出される一辺を除く三辺がヒートシール(熱溶着)される。容器11は、端子板12が突き出る一辺が開口可能となり、その開口部から内部に電解液が注入され、残りの開口可能な一辺がヒートシール(熱溶着)されるのである。
1対の容器部材11a,11bは、金属の中間層を含む樹脂の積層フィルムを素材に成形されるが、これらの素材となる積層フィルムについては、複数の樹脂層とアルミニウム箔の中間層とから構成される。容器11の内面(合わせ面を含む)を構成する表層は、熱溶着(溶融)性の高い樹脂によって形成される。
図2,図3は、1対の重なり合う容器部材11a,11bの端子板12が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着するためのヒートシール装置20であり、熱溶着用の加熱機能を持つ上型21と、上型21に対応する下型22と、が配置される。
23は下型22の搬送部であり、下型22を水平方向へ移動可能に支持するガイドレール24(下面ガイドと側面ガイドとから構成される)と、下型22をガイドレール24に沿って移動させる搬送シリンダ25と、を備える。搬送シリンダ25は、機台に取り付けられ、ロッド先端に下型22が連結される。26は上型21の昇降部であり、下型22の移動方向と直交する鉛直方向へ上型21を昇降させるプレス装置27であり、ロッド先端に基板28が結合され、その下面に支持部29を介して上型21が取り付けられる。30はプレス装置27の伸縮に伴う上型21の昇降を案内するガイドであり、基板28上に立設され、プレス装置27の載置板31にこれを摺動自在に支持するガイド穴(貫通孔)が設けられる。
搬送シリンダ25は、制御手段(図示せず)により、下型22を間欠的に移動させるように制御される。つまり、下型22は、容器11の対向する二辺を熱溶着するための位置と、容器11の対向する二辺をつなぐ一辺を熱溶着するための位置と、端子板12の突き出る一辺を除く三辺の熱溶着が完了の容器11を搬出するための位置と、にそれぞれ所定時間(容器部材およびキャパシタ本体の搬入セットに要する時間,二辺の熱溶着に要する時間、一辺の熱溶着に要する時間、容器の搬出に要する時間)停止するように制御される。
プレス装置27は、制御手段(図示せず)により、上型21を間欠的に昇降させるように制御される。つまり、上型21は、下型22が容器11の対向する二辺を熱溶着するための停止位置にあり、容器部材11a,11bおよびキャパシタ本体13の搬入セットが完了すると、初期位置から下降して下型22との間で容器11の対向する二辺を所定の面圧で所定時間(二辺の熱溶着に要する時間)加圧しつつ、所定時間(二辺の熱溶着に要する時間)が経過すると、初期位置へ上昇する。また、下型22が容器11の対向する二辺をつなぐ一辺を熱溶着するための停止位置にあるときは、初期位置から下降して下型22との間で容器11の一辺を所定の面圧で所定時間(一辺の熱溶着に要する時間)加圧しつつ、所定時間(一辺の熱溶着に要する時間)が経過すると、初期位置へ上昇する、ように制御されるのである。
下型22は、底側部分11aの凹部の裏面側の隆起部を受け入れるキャビティ35(凹部)が備えられ、容器11の端子板12が突出する一辺を除く三辺に対応する受圧部36(コ字形に連続する)が設けられる。受圧部36は、下型22の基準面より、上方へ所定寸法に突出される(図6,図7、参照)。
上型21は、蓋側部分11bの凹部の裏側の受け入れるキャビティ38(凹部)が備えられ、容器11の端子板12が突出する一辺を除く三辺のうち、対向する二辺に対応する加圧部39と、対向する二辺をつなぐ一辺に対応する加圧部40と、が設けられる(図4、参照)。
下型22に容器11の端子板12が突き出る一辺側を保持するクランプ45が備えられ、容器11の対向する二辺を熱溶着する際、クランプ45との干渉を避けるための段差が上型21に設定され、対向する二辺をつなぐ一辺に対応する加圧部40は、段差の低位(図4において、紙面の奥行方向へ後退する)面に配置される。
加圧部39は、上型21の基準面より下方へ所定寸法に突出され、加圧部40は、低位面より下方へ所定寸法に突出される。加圧部40は、上型21の基準面より低位(上方へ後退する)面に設定されるので、プレス装置27のストローク(伸縮量)は、容器11の二辺を熱溶着する場合より、容器11の一辺を熱溶着する場合の方が大きくなる。
上型21の加熱機能については、熱溶着用の熱源として加圧部39,40を加熱するヒータ棒(ニクロムなど発熱素子から構成される)が所定の配置状態に内蔵される。ヒータ棒は、加圧部39,40ごとに1本ずつ配置され、各加圧部39,40の温度を所定範囲(熱溶着が可能な温度範囲)に保つように制御される。この制御手段として、ヒートシール装置20の稼働中は、各ヒータ棒の電源を常時ONに維持しつつ、各加圧部39,40の温度を所定範囲に保つように電源の電圧を調整する手段(図示せず)が備えられる。
容器11の端子板12が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着する工程においては、下型22に対し、底側部分11aが凹部をキャビティ35に嵌め入れ、その三辺が受圧部に掛かる位置決め状態にセットされる。積層体13(キャパシタ本体)を底側部分11aの凹部に納め、その上に蓋側部分11bが被せられ、底側部分11aと重ね合わせる。
下型22が容器11の対向する二辺を熱溶着する位置にあるときは、プレス装置27の伸張により、上型21が初期位置から降下して加熱機能を持つ加圧部39が下型22の受圧部36との間で容器11の対向する二辺を挟み、所定面圧で所定時間だけ加熱する。これにより、容器11の対向する二辺が同時に熱溶着される(図6、参照)。
下型22が容器11の対向する二辺をつなぐ一辺を熱溶着する位置にあるときは、プレス装置27の伸張により、上型21が初期位置から降下して加熱機能を持つ加圧部40が下型22の受圧部36との間で容器11の対向する二辺をつなぐ一辺を挟み、所定面圧で所定時間だけ加熱する。これにより、容器11の対向する二辺をつなぐ一辺が単独に熱溶着される(図7、参照)。
下型22が容器11を搬出する位置にあるときは、クランプ45から解放されると、三辺の熱溶着を終えた容器11が下型22から取り出され、次の工程(容器11の開口可能な一辺から電解液を注入し、残る一辺を熱溶着する処理)へ搬送される。
図示の場合、容器11の対向する二辺を熱溶着する位置において、容器部材11a,11bおよびキャパシタ本体13の搬入セットが処理され、容器11の一辺を単独に熱溶着する前に容器11の対向する二辺を熱溶着するよう、下型22の搬送部23(搬送シリンダ25)を制御する手段(図示せず)が備えられる(図2,図5、参照)。
このような、2工程の熱溶着により、容器11の端子板12が突き出る一辺を除く三辺は、コ字形に連続する熱溶着部(ヒートシール部)が形成される。この場合、容器11の三辺を、同時に熱溶着するのでなく、対向する二辺と、これらをつなぐ一辺と、に分けて熱溶着するため、各辺について、熱溶着の温度や圧力を均一に管理しやすくなる。また、二辺の熱溶着についても、熱溶着時は、容器11の両側に熱溶着部が離れるので、熱溶着の余剰な溶融部分が逃げやすく、皴の発生を抑えられる。その結果、容器11の端子板12が突き出る一辺を除く三辺についても、皴のない、均一な溶着強度を持つ、剥離しにくい熱溶着部(ヒートシール部)が得られるのである。
この例においては、容器11の一辺を単独に熱溶着する前に容器11の対向する二辺を熱溶着するので、容器11の二辺に対する熱溶着により、容器11の両側が接合され、その後、容器11の一辺に対する熱溶着により、容器11の一側(端子板12の突き出る辺と反対側の辺)を接合するので、上型21の加圧部39,40により、1対の重なり合う容器部材11a,11bが圧接され、開くように変形することもなく、熱溶着が容易かつ正確に処理しえるようになる。
ヒートシール装置20においては、下型22の搬送部23により、その停止位置が変わると、上型21の加圧部39,40(熱溶着を実行する加圧部39または40)と共に容器11の熱溶着部位が変わるのである。このため、ヒートシール装置20は、1台のみで済み(上型21が1個のみ良い)、電気二重層キャパシタの製造に要する設備コストを抑えられる。
ヒートシール部の品質を高めるため、下型22の方についても、加熱機能を付加して両側から容器部材11a,11bを加熱することが考えられる。その場合、ヒータ棒よりも、セラミックヒータを下型22の受圧部36に配置することが望ましい。セラミックヒータは、温度の変化が急速な特性を持つため、ヒータ棒のように電源を常時ONに保つのでなく、これをON-OFFに制御すれば、とくに冷却期間を設ける必要もなく、下型22への容器部材11a,11bおよびキャパシタ本体13の搬入セットが可能となる。上型21のヒータ棒は、これをセラミックヒータに代えることもできる。
容器11の端子板12が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着する順序については、前記と逆に容器11の対向する二辺を熱溶着する前に容器11の一辺を単独に熱溶着する設定にしても良い。
電気二重層キャパシタの正面図、平面図、側面図である。 ヒートシール装置の正面図である。 ヒートシール装置の側面図である。 下型の搬送部を説明する平面図である。 上型の下方から見る構成説明図である。 熱溶着工程の説明図(正面図,平面図)である。 熱溶着工程の説明図(正面図,平面図)である。
符号の説明
10 電気二重層キャパシタ
11 容器
11a,11b 容器部材
12 端子板
13 キャパシタ本体(積層体)
20 ヒートシール装置
21 上型
22 下型
23 下型の搬送部
24 ガイドレール
25 搬送シリンダ
26 上型の昇降部
27 プレス装置
35 下型のキャビティ(凹部)
36 下型の受圧部
38 上型のキャビティ(凹部)
39,40 上型の加圧部

Claims (6)

  1. 正極体と負極体をこれらの間にセパレータを介在させて交互に積層して構成されるキャパシタ本体と、その正極体および負極体のリード部としてこれらにそれぞれ接合される端子と、キャパシタ本体をこれら端子が外部へ突き出る密封状態に収容する容器と、を備え、前記容器は、熱溶着可能な積層フィルムから成形される1対の容器部材からなり、これらは互いの合わせ面を重ね合わせるとキャパシタ本体の収容部を形成する凹部が備えられ、一方の容器部材の凹部にキャパシタ本体を納め、その上にもう一方の容器部材を被せ、これら周縁において、端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着し、その開口可能な一辺から内部に電解液を注入し、残りの開口可能な一辺を熱溶着することにより、キャパシタ本体を電解液と共に密封して構成される電気二重層キャパシタの製造方法において、前記容器の端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着する工程は、前記容器の対向する二辺を同時に熱溶着する工程と、同じく対向する二辺をつなぐ一辺を単独に熱溶着する工程と、を備えることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
  2. 前記容器の端子が突き出る一辺を除く三辺の熱溶着は、前記容器の対向する二辺をつなぐ一辺を単独に熱溶着する工程の前に前記容器の対向する二辺を同時に熱溶着する工程を処理することを特徴とする請求項1に係る電気二重層キャパシタの製造方法。
  3. 正極体と負極体をこれらの間にセパレータを介在させて交互に積層して構成されるキャパシタ本体と、その正極体および負極体のリード部としてこれらにそれぞれ接合される端子と、キャパシタ本体をこれら端子が外部へ突き出る密封状態に収容する容器と、を備え、前記容器は、熱溶着可能な積層フィルムから成形される1対の容器部材からなり、これらは互いの合わせ面を重ね合わせるとキャパシタ本体の収容部を形成する凹部が備えられ、一方の容器部材の凹部にキャパシタ本体を納め、その上にもう一方の容器部材を被せ、これら周縁において、端子が突き出る一辺を除く三辺を熱溶着し、その開口可能な一辺から内部に電解液を注入し、残りの開口可能な一辺を熱溶着することにより、キャパシタ本体を電解液と共に密封して構成される電気二重層キャパシタの製造装置において、前記容器の端子が突き出る一辺を除く三辺の熱溶着に用いられるヒートシール装置は、熱溶着用の加熱機能を持つ上型と、上型に対応する下型と、下型を水平方向へ移動可能に支持する手段と、その移動方向と直交する方向へ上型を昇降可能に支持する手段と、を備え、前記下型は、容器の端子が突き出る一辺を除く三辺に対応してこれらを囲むコ字形に連続する受圧部が設定される一方、前記上型は、下型が容器の対向する二辺を同時に熱溶着する位置にあるときに降下して前記受圧部との間で容器の対向する二辺を所定の面圧に挟圧する加圧部と、下型が容器の対向する二辺をつなぐ一辺を単独に熱溶着する位置にあるときに降下して前記受圧部との間で容器の対向する二辺をつなぐ一辺を挟圧する加圧部と、が下型の移動方向へ離間する配置状態に設定されることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造装置。
  4. 前記下型を移動可能に支持する手段は、前記容器の一辺を熱溶着する前に前記容器の二辺を同時に熱溶着するべく下型の移動を制御する手段を備えることを特徴とする請求項3に係る電気二重層キャパシタの製造装置。
  5. 前記下型は、熱溶着用の加熱機能が備えられることを特徴とする請求項3または請求項4に係る電気二重層キャパシタの製造装置。
  6. 前記下型の加熱機能は、熱溶着用の熱源としてセラミックヒータが前記受圧部に配置されることを特徴とする請求項5に係る電気二重層キャパシタの製造装置。
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