JP6926999B2 - 燃料電池セルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池セルの製造方法に関する。
従来から燃料電池単セルの製造方法に関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された発明は、セパレータの材料として金属を用い、支持フレームの材料としてポリマーを用いる場合でも、膜電極接合体に大きな引張り荷重がかかり難くなるようにする技術が望まれることに鑑みて、次の構成を備えた燃料電池単セルの製造方法を提供している。
燃料電池単セルは、膜電極接合体と、ガス拡散層と、支持フレームと、セパレータと、を備えている。膜電極接合体は、電解質膜の両側に電極触媒層がそれぞれ形成されている。ガス拡散層は、膜電極接合体の両側に配置される。支持フレームは、膜電極接合体の外周において膜電極接合体を支持する。セパレータは、周縁部分において支持フレームに固定され、中央部分においてガス拡散層に当接するように支持フレームおよびガス拡散層の両側面上にそれぞれ配置されている。さらに、支持フレームは、支持フレーム本体と、この支持フレーム本体の両側面の少なくとも一方上に、熱可塑性を有する接着剤で形成された接着剤被覆層と、を含む。また、セパレータは、金属で形成され、支持フレーム本体は、延伸された結晶性ポリマーで形成されている。
特許文献1に記載された燃料電池単セルの製造方法は、次の各工程を備えることを特徴としている。第1に、膜電極接合体の一側面上にガス拡散層の外周縁部が残るようにしつつ膜電極接合体の両側面上にそれぞれガス拡散層が配置された膜電極接合体を準備する工程である。第2に、ガス拡散層の外周縁部を覆うように接着剤層を形成する工程である。第3に、接着剤層に支持フレームの内側部分を配置して、支持フレームと膜電極接合体とを接着する工程である。第4に、膜電極接合体に接着された支持フレームの外側部分の両側面上にセパレータの周縁部分を配置し、支持フレームとセパレータとを加熱して接着する工程である。
特開2016−162651号公報
前記特許文献1に記載された燃料電池単セルの製造方法では、前記第4の工程、すなわち、支持フレームとセパレータとを加熱して接着する工程の工程作業時間(タクトタイム)が、他の工程の工程作業時間よりも長くなる場合がある。その場合、製造ラインの他の工程においてワークの待ち時間が発生する。
また、他の工程における待ち時間の発生を回避するために、前記第4の工程を2工程以上に分割すると、分割された各工程の間で、支持フレームとセパレータとの接着が未完了の燃料電池セルを搬送する必要がある。この未完成の燃料電池セルの搬送時に、支持フレームやセパレータの温度が低下すると、支持フレームとセパレータとの接着不良が発生するおそれがある。
そこで、樹脂枠とセパレータとを加熱して接着する工程を2工程以上に分割しても樹脂枠とセパレータとの接着不良を抑制可能な燃料電池セルの製造方法を提供する。
本発明の一態様は、膜電極ガス拡散層接合体と該膜電極ガス拡散層接合体を囲む樹脂枠とが一対のセパレータの間に配置された積層体を加熱して前記セパレータと前記樹脂枠とを接着する加熱接着工程を含む燃料電池セルの製造方法であって、前記加熱接着工程は、前記積層体を加熱する複数の加熱工程と、該複数の加熱工程の間で前記積層体を搬送する搬送工程と、を有し、前記搬送工程において、前記積層体に向けて突出する凸部を有する支持部を用い、該凸部のみで前記積層体を支持して搬送することを特徴とする燃料電池セルの製造方法である。
上記態様の燃料電池セルの製造方法は、前記したように、加熱接着工程が複数の加熱工程を有している。これにより、燃料電池セルの製造方法に含まれる加熱接着工程以外の工程の工程作業時間が、加熱接着工程の工程作業時間よりも短い場合でも、各加熱工程の工程作業時間を他の工程の工程作業時間と同等にすることができる。したがって、燃料電池セルの製造方法において、加熱接着工程の工程作業時間が、加熱接着工程以外の工程の工程作業時間よりも長い場合でも、加熱接着工程以外の工程において、待ち時間が発生するのを防止できる。
また、上記態様の燃料電池セルの製造方法は、前記したように、複数の加熱工程の間で積層体を搬送する搬送工程を有している。このように、加熱工程と加熱工程の間の搬送工程において積層体を搬送する場合には、積層体の温度低下によるセパレータと樹脂枠との接着不良が課題となる。この課題に対し、上記態様の燃料電池セルの製造方法は、搬送工程において、前記したように、積層体に向けて突出する凸部を有する支持部を用い、この凸部のみで積層体を支持して搬送する。
これにより、搬送工程において、積層体を支持する支持部と、支持部によって支持される積層体とは、支持部から積層体へ向けて突出する凸部の先端のみを介して互いに接した状態になる。そのため、支持部と積層体との接触面積を最小限にして、積層体の熱が支持部に伝わるのを抑制して、積層体の温度が低下するのを抑制することができる。したがって、積層体の温度低下によるセパレータと樹脂枠との接着不良を抑制することができる。
本発明の一態様によれば、樹脂枠とセパレータとを加熱して接着する工程を2工程以上に分割しても、樹脂枠とセパレータとの接着不良を抑制可能な燃料電池セルの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池セルの製造方法のフロー図。 図1に示す搬送工程における積層体の平面図。 図2において二点鎖線で囲まれたIII部の拡大平面図。 図3に示す積層体と支持部の拡大側面図。
以下、図面を参照して本発明に係る燃料電池セルの製造方法の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池セルの製造方法Mのフロー図である。本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、たとえば、一対のセパレータ11,11と、膜電極ガス拡散層接合体(Membrane-Electrode-Gas Diffusion Layer Assembly:MEGA)12と、樹脂枠13とを備える燃料電池セルの製造方法Mである(図2を参照)。本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、たとえば、積層工程S1と、加熱接着工程S2と、冷却工程S3と、を有している。
積層工程S1は、MEGA12と、そのMEGA12を囲む樹脂枠13とを、一対のセパレータ11,11の間に配置して積層体10を構成する工程である。MEGA12は、たとえば、高分子電解質膜(Polymer Electrolyte Membrane:PEM)の表裏に、触媒層(Catalyst Layer:CL)、撥水層(Micro Porous Layer:MPL)、およびガス拡散層(Gas Diffusion Layer:GDL)を積層させることによって構成されている。
セパレータ11は、充分なガス不透過性を備える矩形板状の部材である。セパレータ11は、個々の燃料電池セルのMEGA12の表裏に反応ガスの流路を形成する。また、セパレータ11は、複数の燃料電池セル1を積層させて燃料電池スタックを構成したときに、隣り合う燃料電池セル1の間に冷媒の流路を形成する。セパレータ11は、両端部に複数のマニホールド孔11b−11gを有している。マニホールド孔11b−11gは、反応ガスや冷媒を供給したり排出したりするためのマニホールドを構成する。
セパレータ11の素材としては、たとえば、ステンレス鋼などの金属の薄板を用いることができる。セパレータ11の素材が金属の薄板である場合には、セパレータ11をプレス加工によって成形することができ、製造工程を簡素化および短期化して生産性を向上させ、製造コストの上昇を抑えることができる。
樹脂枠13は、たとえば、熱溶着可能な熱可塑性樹脂を少なくとも表面に有する可撓性を有するフィルム状の樹脂シートに打ち抜き加工を施すことによって、MEGA12を囲む枠状に形成されている。樹脂枠13は、セパレータ11の形状に対応する矩形枠状の形状を有し、中央部にMEGA12が配置される中央開口部13aを有し、中央開口部13aを挟んで両端部に複数のマニホールド開口部13b−13gを有している。
樹脂枠13のマニホールド開口部13b−13gは、セパレータ11のマニホールド孔11b−11gに対応する位置に開口されている。マニホールド開口部13b−13gは、反応ガスや冷媒を供給したり排出したりするためのマニホールドを構成する。なお、図示を省略するが、樹脂枠13は、たとえば、反応ガスの供給用および排出用のマニホールド開口部13b,13d,13e,13gと中央開口部13aとの間に、一対のセパレータ11,11の間の反応ガスの流路とマニホールドとを連通させるためのスリット状の流路を有している。
積層工程S1では、たとえば、一対のセパレータ11,11のうち、一方のセパレータ11をおおむね水平に配置し、その上にMEGA12とそのMEGA12を囲む樹脂枠13を配置し、さらにその上に、もう一方のセパレータ11を配置して、積層体10を構成する。積層工程S1の終了後は、図1に示すように、加熱接着工程S2が行われる。
加熱接着工程S2は、MEGA12とこのMEGA12を囲む樹脂枠13とが一対のセパレータ11,11の間に配置された積層体10を加熱して、セパレータ11と樹脂枠13とを接着する工程である。本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mにおいて、この加熱接着工程S2は、積層体10を加熱する複数の加熱工程S21,S23と、その複数の加熱工程S21,S23の間で積層体10を搬送する搬送工程S22と、を有している。
本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mにおいて、加熱接着工程S2は、2段階の加熱工程S21,S23を有している。なお、加熱接着工程S2は、2段階に限定されず、3段階以上の複数の加熱工程を有してもよい。本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mにおいて、各加熱工程S21,S23は、たとえば、積層体10の周縁部を加圧するプレス加工を伴う加熱プレス工程である。
このように、加熱接着工程S2を複数の加熱工程S21,S23に分割することで、加熱接着工程S2の工程作業時間が、加熱接着工程S2以外の工程の工程作業時間よりも長い場合でも、各加熱工程S21,S23の工程作業時間を、加熱接着工程S2以外の工程の工程作業時間と同等にすることができる。したがって、加熱接着工程S2以外の工程において、加熱接着工程S2に起因する待ち時間が発生するのを防止することができ、燃料電池セル1の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mにおいて、一回目の加熱工程S21は、たとえば、積層体10を予熱する予熱プレス工程であり、二回目の加熱工程S23は、たとえば、積層体10を予熱プレス工程よりも低い温度で加熱する加熱プレス工程である。一回目の加熱工程S21および二回目の加熱工程S23のそれぞれの工程作業時間は、たとえば、積層工程S1、搬送工程S22、および冷却工程S3のそれぞれの工程作業時間とおおむね等しくなっている。なお、各工程の工程作業時間は、たとえば、2秒程度である。
一回目の加熱工程S21では、積層体10の温度を、たとえば190[℃]以上、200[℃]以下の温度に加熱し、二回目の加熱工程S23では、積層体10の温度を、たとえば170[℃]以上、190[℃]以下の温度に加熱する。本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mにおいて、搬送工程S22は、一回目の加熱工程S21と二回目の加熱工程S23との間に行われる。
図2は、図1に示す搬送工程S22における積層体10の平面図である。図3は、図2において二点鎖線で囲まれたIII部の拡大平面図である。図4は、図3に示す積層体10と支持部20の拡大側面図である。
本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、図1に示すように、加熱接着工程S2に含まれる複数の加熱工程S21,S23の間の搬送工程S22において、積層体10に向けて突出する凸部21を有する支持部20を用い、凸部21のみで積層体10を支持して搬送することを特徴としている。このように、凸部21のみで積層体10を支持して搬送することで、支持部20と積層体10との接触面積を最小限にして、積層体10の熱が支持部20に伝わるのを抑制して、搬送工程S22において積層体10の温度が低下するのを抑制することができる。
より詳細には、搬送工程S22において、積層体10は、加熱工程S21が行われた金型などの加熱装置から取り出されて、矩形枠状のパレット30に設けられた爪状の支持部20の先端部から、積層体10に向けて突出するように設けられた凸部21の上に載置される。そして、支持部20の先端部に設けられた凸部21によって支持された状態で、次の加熱工程S23が行われる金型などの加熱装置まで搬送される。
図2に示すように、支持部20は、たとえば、平面視で矩形のセパレータ11の四隅に対向する位置に配置されている。支持部20の凸部21は、たとえば、平面視で矩形のセパレータ11の角部を支持している。このように、加熱工程S21によって加熱された積層体10を搬送するときに、支持部20の凸部21によって互いに離隔した位置を支持することで、積層体10の温度低下を抑制することができる。なお、支持部20の凸部21によって積層体10を支持する位置は、セパレータ11の四隅に限定されない。たとえば、三つ以上の支持部20の凸部21によって、積層体10の周縁部の任意の三点以上を支持することができる。
図3および図4に示すように、支持部20は、たとえば、セパレータ11の表面に沿って延びる爪部22と、爪部22の先端からセパレータ11の表面に向けて突出する凸部21とを有している。爪部22は、セパレータ11の表面に対向する先端部が、セパレータ11の周縁部の外側に位置する基端部よりも細くなる先細のテーパ形状を有している。換言すると、爪部22の断面積は、基端部から先端部へ向けて漸次減少している。これにより、支持部20の伝熱面積が減少し、積層体10の熱が支持部20を介してパレット30に伝わりにくくなり、積層体10の温度低下を抑制することができる
さらに、図3に示す例において、爪部22の最先端には、先端が尖ったくさび形の先鋭部22aが設けられている。この先鋭部22aに、円柱状の凸部21が設けられている。円柱状の凸部21は、中心軸がセパレータ11の表面におおむね垂直になっている。なお、凸部21の形状は、円柱状に限定されず、多角形柱状、円錐状、多角錘状など、任意の形状を採用することができる。このように、支持部20の爪部22が先鋭部22aを有する場合には、支持部20の伝熱面積をより減少させ、積層体10の温度低下をより効果的に抑制することができる。支持部20の寸法の一例として、爪部22の厚さを5[mm]程度、円柱状の凸部21の直径を4[mm]程度、凸部21の突出高さを4[mm]程度にすることができる
凸部21の断面積は、たとえば、セパレータ11に近付くほど、減少するようにしてもよい。凸部21の先端と積層体10との接触面積は、凸部21によって積層体10を支持可能な範囲で極力小さくすることが好ましい。すなわち、凸部21と積層体10との接触は、可能な限り点接触に近付けることが好ましい。これにより、積層体10と凸部21との間の伝熱面積を減少させることができ、積層体10の温度低下をより効果的に抑制することができる。
本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mにおいて、搬送工程S22に用いられるパレット30は、鉛直方向において積層体10の上下に配置された二つの支持部20,20の対を四つ有し、この四対の支持部20,20によって積層体10を鉛直方向の上下から挟持するチャックが構成されている。これにより、搬送工程S22において、積層体10をしっかりと把持して搬送することができ、精密に位置合わせがされた積層体10の各部材の位置ずれをより確実に防止することができる。
なお、パレット30は、上下一対の支持部20,20を有する構成に限定されず、積層体10を鉛直方向の下方から支持する凸部21を有する下方側の支持部20のみを有してもよい。また、セパレータ11に、支持部20の凸部21を係合させる凹部または穴を設けてもよい。これにより、支持部20の凸部21と積層体10との位置ずれを防止しつつ、支持部20と積層体10との接触面積を減少させ、積層体10の温度低下をより抑制することができる。
さらに、パレット30は、積層体10の温度低下を抑制する観点から、少なくとも支持部20の凸部21を加熱するためのヒータなどの加熱手段を有してもよい。しかし、パレット30が加熱手段を有しない場合には、積層体10を搬送するパレット30の構造を簡略化して、パレット30の移動を容易にすることができ、燃料電池セル1の生産性を向上させることができる。
支持部20の素材は、たとえばステンレス鋼やアルミニウムなどの金属を用いることができる。また、支持部20の熱伝導率を低減して積層体10の温度低下を抑制する観点から、より熱伝導率の低い材料であることが望ましい。さらに、支持部20の耐久性、耐摩耗性を向上させ、燃料電池セル1の汚染、異物混入を防止する観点から、支持部20の素材は、剛性、耐摩耗性、および化学的安定性が高い素材が好ましく、たとえば、セラミックスであることが好ましい。
また、支持部20は、積層体10に接する部分を、より熱伝導率の低いポリイミドなどの断熱素材からなる断熱部によって被覆してもよい。より具体的には、支持部20は、積層体10に接する凸部21の先端部を、凸部21を構成する素材よりも熱伝導率が低いフィルム状の断熱部によって被覆することができる。断熱部の厚さは、たとえば、0.15[mm]程度にすることができる。
なお、支持部20は、凸部21の全体または爪部22および凸部21を含む支持部20の全体を、断熱部によって被覆してもよい。断熱部は、たとえば、接着層を有するポリイミドフィルムを支持部20の表面に貼り付けることによって形成することができる。これにより、積層体10の熱がより支持部20に伝わりにくくなり、積層体10の温度低下をより効果的に抑制することができる。
以上のように、積層体10を加熱する複数の加熱工程S21,S23と、その複数の加熱工程S21,S23の間で積層体10を搬送する搬送工程S22と、を含む加熱接着工程S2の終了後は、図1に示すように、冷却工程S3が行われる。
冷却工程S3は、たとえば、積層体10を加熱接着工程S2における積層体10の温度よりも低い温度まで低下させて、加熱接着工程S2において少なくとも一部が可塑化した樹脂枠13を硬化させる工程である。冷却工程S3は、たとえば、積層体10の周縁部を加圧するプレス加工を伴う冷却プレス工程である。この冷却工程S3において、積層体10の温度は、たとえば約140℃前後まで低下する。その後、積層体10は、たとえば、常温まで冷却される。以上の工程により、燃料電池セル1を製造することができる。
以上のように、本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、MEGA12とそのMEGA12を囲む樹脂枠13とが一対のセパレータ11,11の間に配置された積層体10を加熱してセパレータ11と樹脂枠13とを接着する加熱接着工程S2を含んでいる。この加熱接着工程S2は、積層体10を加熱する複数の加熱工程S21,S23と、その複数の加熱工程S21,S23の間で積層体10を搬送する搬送工程S22と、を有している。本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、搬送工程S22において、積層体10に向けて突出する凸部21を有する支持部20を用い、この凸部21のみで積層体10を支持して搬送する。
このように、加熱接着工程S2が複数の加熱工程S21,S23を有していることで、燃料電池セルの製造方法Mに含まれる加熱接着工程S2以外の工程の工程作業時間が、加熱接着工程S2の工程作業時間よりも短い場合でも、各加熱工程S21,S23の工程作業時間を他の工程の工程作業時間と同等にすることができる。したがって、燃料電池セルの製造方法Mにおいて、加熱接着工程S2以外の工程において、待ち時間が発生するのを防止できる。
また、本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、前述のように、複数の加熱工程S21,S23の間で積層体10を搬送する搬送工程S22を有している。そのため、加熱工程S21と加熱工程S23の間の搬送工程S22において積層体10を搬送するときに、積層体10の温度低下によるセパレータ11と樹脂枠13との接着不良が課題となる。この課題に対し、本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、搬送工程S22において、前述のように、積層体10に向けて突出する凸部21を有する支持部20を用い、この凸部21のみで積層体10を支持して搬送する。
これにより、搬送工程S22において、積層体10を支持する支持部20と、支持部20によって支持される積層体10とは、支持部20から積層体10へ向けて突出する凸部21の先端のみを介して互いに接した状態になる。そのため、支持部20と積層体10との接触面積を最小限にして、積層体10の熱が支持部20に伝わるのを抑制して、積層体10の温度が低下するのを抑制することができる。したがって、積層体10の温度低下によるセパレータ11と樹脂枠13との接着不良を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mは、前述のように、加熱接着工程S2において、熱溶着可能な熱可塑性樹脂を少なくとも表面に有する樹脂シートを素材とする樹脂枠13を、一対のセパレータ11,11の間に配置して加熱する。これにより、セパレータ11と樹脂枠13とを接着し、樹脂枠13を介して一対のセパレータ11,11を接合している。このように樹脂枠13を介して一対のセパレータ11,11を接合することで、セパレータ11の表面に液状の接着剤を塗布して一対のセパレータ11,11を接合する場合と比較して、生産性を向上させることができる。
このように、樹脂枠13を介して一対のセパレータ11,11を接合する加熱接着工程S2を有する燃料電池セルの製造方法Mは、複数の燃料電池セル1を積層させた燃料電池スタックを製造する場合に、特に有用である。たとえば、車両に搭載される燃料電池スタックは、数百個の燃料電池セル1を積層させて製造されるため、個々の燃料電池セル1の製造時間を短縮することが重要となるからである。
すなわち、液状の接着剤をセパレータ11の表面の所定の位置に均一に塗布することは困難であるのに対し、樹脂枠13はセパレータ11の表面の所定の位置に配置するだけでよい。そのため、本実施形態の燃料電池セルの製造方法Mによれば、液状の接着剤をセパレータ11の表面に塗布する製造方法と比較して、燃料電池セル1の生産性を向上させることができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
10 積層体
11 セパレータ
12 MEGA(膜電極ガス拡散層接合体)
13 樹脂枠
20 支持部
21 凸部
M 燃料電池セルの製造方法
S2 加熱接着工程
S21 加熱工程
S22 搬送工程
S23 加熱工程

Claims (1)

  1. 膜電極ガス拡散層接合体と該膜電極ガス拡散層接合体を囲む樹脂枠とが一対のセパレータの間に配置された積層体を加熱して前記セパレータと前記樹脂枠とを接着する加熱接着工程を含む燃料電池セルの製造方法であって、
    前記加熱接着工程は、前記積層体を加熱する複数の加熱工程と、該複数の加熱工程の間で前記積層体を搬送する搬送工程と、を有し、
    前記搬送工程において、前記積層体に向けて突出する凸部を有する支持部を用い、該凸部のみで前記積層体を支持して搬送することを特徴とする燃料電池セルの製造方法。
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