JP4880995B2 - 燃料電池モジュール及び燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子電解質膜の両側に一対の電極が設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが複数積層される積層体を有し、前記積層体には、少なくとも反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が前記積層方向に貫通して形成される燃料電池モジュール及び前記燃料電池モジュールを積層する燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)と多孔質カーボン(拡散層)からなるアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セルを構成している。通常、燃料電池では、この発電セルを所定の数だけ積層した燃料電池スタックが使用されている。
上記の燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールド型の燃料電池を採用する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を備えており、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路(酸化剤ガス流路及び燃料ガス流路)の入口側端部及び出口側端部には、前記反応ガス入口連通孔及び前記反応ガス出口連通孔がそれぞれ連通している。
ところで、この種の燃料電池を積層する際、内部抵抗を小さくするとともに、反応ガスの混合や漏れを防止する必要がある。このため、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池の単電池及びその製造方法では、図12に示すように、電解質膜1及びスペーサ2が一対のフレーム3により挟持された電解質膜部材4と、集電極5が融着されて燃料ガスをシールするように弾性接着剤6が塗布されたセパレータ7とを積層し、電池モジュール8が組み付けられている。
電池モジュール8の両端に所定電圧を加え、その内部抵抗が所定値となるよう押圧荷重を調節して弾性接着剤6を硬化させることにより、前記電池モジュール8が製造されている。弾性接着剤6は、燃料電池に発生する応力を吸収して部材の変形を抑制するとともに、燃料ガスの混合や漏れを防止する、としている。
特開平7−249417号公報(図1)
上記の特許文献1では、電池モジュール8を組み付ける際に、セパレータ7の両面に熱硬化性の弾性接着剤6を塗布するとともに、このセパレータ7に電解質膜部材4を積層して加圧及び加熱処理が施されることにより、前記弾性接着剤6を硬化させている。
しかしながら、多数の電解質膜部材4とセパレータ7とを積層する際には、各セパレータ7の両面に弾性接着剤6を塗布する作業が相当に煩雑化してしまい、生産性が低下するという問題がある。特に、電池モジュール8が数百枚のセパレータ7を使用する構成では、生産効率が著しく低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ効率的に、積層体全体を一体に接合するとともに、所望のシール性を確実に維持することができ、しかも取り扱い性に優れる燃料電池モジュール及び燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の両側に一対の電極が設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが複数積層される積層体を有し、前記積層体には、少なくとも反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が前記積層方向に貫通して形成される燃料電池モジュール及び燃料電池モジュールの作製方法である。そして、セパレータは、少なくとも反応ガス連通孔に対応する部位から外周部にわたって樹脂材で構成されるとともに、積層体は、前記樹脂材の溶着により一体に接合される樹脂接合部を設けている。
また、積層体に外力が付与されない状態で、電極面領域の積層方向の寸法が、樹脂接合部の前記積層方向の寸法よりも大きく設定されることが好ましい。
さらに、本発明の燃料電池スタックは、固体高分子電解質膜の両側に一対の電極が設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが複数積層される積層体を有し、前記積層体には、少なくとも反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が前記積層方向に貫通して形成され、前記セパレータは、少なくとも前記反応ガス連通孔に対応する部位から前記外周部にわたって樹脂材で構成されるとともに、前記積層体は、前記樹脂材の溶着により一体に接合される樹脂接合部を設ける複数の燃料電池モジュールと、前記燃料電池モジュール間に配設され、各燃料電池モジュール同士を電気的に接続するとともに、シール機能を有する介装部材とを設けている。
さらにまた、介装部材は、金属製プレートにシール部材を設けて構成されることが好ましい。
また、樹脂材は熱可塑性樹脂層であり、積層体の外周部を加熱する一方、前記積層体に加熱された成形部材を押し込んで反応ガス連通孔を形成することが好ましい。さらに、反応ガス連通孔が形成された後、前記反応ガス連通孔と反応ガス流路(電極面に沿って反応ガスを供給する)とを連結する連結用溝部を形成することが好ましい。
本発明によれば、セパレータは、少なくとも反応ガス連通孔に対応する部位から外周部にわたって樹脂材で構成されている。このため、電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層された状態で、樹脂材を、例えば、加熱溶融させるだけで、積層体全体が前記樹脂材の溶着により一体に接合される。これにより、各セパレータ毎に液状シールを塗布する作業が不要になり、燃料電池モジュールの作製作業が簡単且つ効率的に遂行可能になる。
しかも、積層体は、反応ガス連通孔に対応する部位から外周部にわたって樹脂材の溶着により一体に接合されている。従って、反応ガスの洩れが可及的に阻止されるとともに、シール構造が一挙に簡素化される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池モジュール10の概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池モジュール10の一部断面側面説明図であり、図3は、前記燃料電池モジュール10を構成する発電セル12の分解斜視説明図である。なお、発電セル12は、実際上、後述するように、一体に結合されているが、図3では、説明のために分解した状態を示している。
燃料電池モジュール10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備え、前記積層体14の積層方向両端部には、第1及び第2ターミナルプレート16a、16bと、第1及び第2絶縁プレート18a、18bと、第1及び第2エンドプレート20a、20bとが、順次、設けられる。なお、燃料電池モジュール10は、図示しないが、例えば、締め付けボルト等により締め付け保持される。
図2及び図3に示すように、発電セル12は、互いに積層される電解質膜・電極構造体22と、第1及び第2カーボンセパレータ24、26とを備える。なお、第1及び第2カーボンセパレータ24、26に代替して、例えば、金属セパレータを使用してもよい。
電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜28と、該固体高分子電解質膜28を挟持するアノード側電極30及びカソード側電極32とを備える。アノード側電極30及びカソード側電極32は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。
図3に示すように、発電セル12の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)40a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔42a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)44bが、矢印C方向に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)44a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔42b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)40bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第1カーボンセパレータ24の電解質膜・電極構造体22に向かう面24aには、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路46が設けられる。酸化剤ガス流路46は、複数の流路溝を有するとともに、酸化剤ガス入口連通孔40aに連通する複数の入口溝部(連結用溝部)46aと、酸化剤ガス出口連通孔40bに連通する複数の出口溝部(連結用溝部)46bとを有する。なお、酸化剤ガス流路46は、例えば、矢印B方向に一往復半だけ折り返すサーペタイン流路を構成してもよい。
第2カーボンセパレータ26の電解質膜・電極構造体22に向かう面26aには、燃料ガス流路48が設けられる。図4に示すように、燃料ガス流路48は、酸化剤ガス流路46と同様に、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有する。燃料ガス流路48は、燃料ガス入口連通孔44aに連通する複数の入口溝部(連結用溝部)48aと、燃料ガス出口連通孔44bに連通する複数の出口溝部(連結用溝部)48bとを有する。
図3に示すように、第2カーボンセパレータ26の面26bには、矢印B方向に延在する冷却媒体流路50が設けられる。冷却媒体流路50は、冷却媒体入口連通孔42aに連通する複数の入口溝部(連結用溝部)50aと、冷却媒体出口連通孔42bに連通する複数の出口溝部(連結用溝部)50bとを有する。
第1カーボンセパレータ24は、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bに対応する部位から外周部にわたって樹脂材、例えば、第1熱可塑性樹脂層54で構成される。この第1熱可塑性樹脂層54は、カーボン材に一部を含浸させて第1カーボンセパレータ24に一体に構成される。
第2カーボンセパレータ26は、第1カーボンセパレータ24と同様に、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bに対応する部位から外周部にわたって樹脂材、例えば、第2熱可塑性樹脂層56で構成される。
積層体14は、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bの各内周面が、後述するように、第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56により積層方向に延在して覆われることにより、連続樹脂面58を構成する(図5参照)。
図2に示すように、積層体14は、各第1及び第2カーボンセパレータ24、26を構成する第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56の溶着により一体に接合される樹脂接合部60を設ける。積層体14に第1及び第2エンドプレート20a、20bを介して締め付け荷重(外力)が付与されない状態では、図6に示すように、電極面領域Sの積層方向の寸法H1は、樹脂接合部60の前記積層方向の寸法H2よりも大きく設定される。樹脂接合部60は、連続樹脂面58を有するとともに、積層体14の外周部を覆って連続外周樹脂面62を有する。
次に、燃料電池モジュール10を作製する方法について説明する。
先ず、図7に示すように、電解質膜・電極構造体22を挟んで第1及び第2セパレータ部材64、66が積層される。第1セパレータ部材64は、第1カーボンセパレータ24を作成するための中間プレート部材であり、第2セパレータ部材66は、第2カーボンセパレータ26を作成するための中間プレート部材である。
第1及び第2セパレータ部材64、66を構成する第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56には、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bが設けられていない。
第1セパレータ部材64の電解質膜・電極構造体22に向かう面には、酸化剤ガス流路46の入口及び出口に連通し、且つ酸化剤ガス入口連通孔40a及び酸化剤ガス出口連通孔40bに対応する部位近傍で終端する複数の入口溝部46a1及び複数の出口溝部46b1が設けられる。
第2セパレータ部材66の一方の面には、燃料ガス流路48の入口及び出口に連通し、且つ燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bに対応する部位近傍で終端する複数の入口溝部48a1及び複数の出口溝部48b1が設けられる。この第2セパレータ部材66の他方の面には、冷却媒体流路50の入口及び出口に連通し、且つ冷却媒体入口連通孔42a及び冷却媒体出口連通孔42bに対応する部位近傍で終端する複数の入口溝部50a1及び複数の出口溝部50b1が設けられる。
なお、第1及び第2セパレータ部材64、66の外形寸法は、電解質膜・電極構造体22を構成する固体高分子電解質膜28の外形寸法よりも大きく設定することが好ましい。この固体高分子電解質膜28の外周を覆って連続外周樹脂面62を確実に形成するためである。
次いで、図8に示すように、第1セパレータ部材64、電解質膜・電極構造体22及び第2セパレータ部材66がそれぞれ積層された積層体14aを用意する。そして、この積層体14aを構成する第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56が、図示しない加熱機構、例えば、加熱炉や加熱ヒータ又は加熱エア等によって加熱される。このため、積層体14aは、第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56が加熱溶融され、第1セパレータ部材64、電解質膜・電極構造体22及び第2セパレータ部材66の外周部から所定の範囲にわたって溶着される。
その際、所定温度に加熱された成形部材70が、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bに対応する部位に積層方向に向かって押し込まれる。
従って、各成形部材70が押し込まれる積層体14aには、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bが成形されるとともに、これらの連通孔内周面は、第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56の溶融部分によって覆われ、連続樹脂面58が形成される。
さらに、積層体14aの外周部の加熱処理及び成形部材70による加熱押し込み処理が終了した後、入口溝部46a、48a及び50aと出口溝部46b、48b及び50bが形成される。具体的には、図9に示すように、酸化剤ガス入口連通孔40aに孔開け用の工具72が配置され、この工具72が入口溝部46a1に向かって連続樹脂面58に押し込まれる。これにより、酸化剤ガス入口連通孔40aと酸化剤ガス流路46とは、複数の入口溝部46aを介して連通する。ここで、各入口溝部46aに対応して複数の工具72を一体的に配置し、各入口溝部46aを同時に形成してもよい。
同様に、工具72を用いて複数の入口溝部48a1及び50a1と複数の出口溝部46b1、48b1及び50b1とが形成される。このため、樹脂接合部60を介して積層方向に一体に接合された積層体14が得られる。
なお、上記の接合作業時には、積層体14の電極面領域Sに予め湾曲形状を付与する。これにより、図6に示すように、樹脂接合部60が形成された際には、電極面領域Sの積層方向の寸法H1が、前記樹脂接合部60の前記積層方向の寸法H2よりも大きくなるように調整される。
積層体14は、積層方向両端部に第1及び第2ターミナルプレート16a、16bと、第1及び第2絶縁プレート18a、18bと、第1及び第2エンドプレート20a、20bとが配設され、図示しない締付ボルト等によって締付保持されることにより、燃料電池モジュール10が構成される。
この場合、第1の実施形態では、電解質膜・電極構造体22と第1及び第2カーボンセパレータ24、26とは、第1及び第2熱可塑性樹脂層54、56の溶着により一体に接合されている。このため、例えば、第1及び第2カーボンセパレータ24、26毎に液状シールを塗布する作業が不要になり、燃料電池モジュール10の作成作業が簡単且つ効率的に遂行可能になる。
しかも、積層体14は、樹脂接合部60により一体に接合されるとともに、この樹脂接合部60は、連続樹脂面58及び連続外周樹脂面62を有している。従って、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bを確実にシールすることができる。これにより、酸化剤ガス、冷却媒体及び燃料ガスの漏れが可及的に阻止されるとともに、個別のシール部材、例えば、パッキン部材等が不要になり、シール構造が一挙に簡素化されるという効果が得られる。
さらに、積層体14では、積層方向に延在する連続樹脂面58が設けられている。従って、この連続樹脂面58には、積層方向に沿って段差が発生することがなく、酸化剤ガス、冷却媒体及び燃料ガスが円滑且つ良好に積層方向に沿って流動することができる。
さらにまた、積層体14は、図6に示すように、電極面領域Sの積層方向の寸法H1が、樹脂接合部60の前記積層方向の寸法H2よりも大きく設定されている。このため、第1及び第2エンドプレート20a、20bを介して積層体14の積層方向に締め付け荷重を付与する際、電極面領域Sに対して所望の電極面圧を確実に付与することができ、発電性能の向上を図ることが可能になるという利点がある。
このように構成される燃料電池モジュール10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、燃料電池モジュール10を構成する第1エンドプレート20aにおいて、酸化剤ガス入口連通孔40aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔44aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔42aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔40aから入口溝部46aを通って第1カーボンセパレータ24の酸化剤ガス流路46に導入される。このため、酸化剤ガスは、電解質膜・電極構造体22のカソード側電極32に沿って移動する。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔44aから入口溝部48aを通って第2カーボンセパレータ26の燃料ガス流路48に導入される(図4参照)。従って、燃料ガスは、電解質膜・電極構造体22のアノード側電極30に沿って移動する。
これにより、電解質膜・電極構造体22では、カソード側電極32に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極32に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口溝部46bから酸化剤ガス出口連通孔40bに排出される(図3参照)。同様に、アノード側電極30に供給されて消費された燃料ガスは、出口溝部48bから燃料ガス出口連通孔44bに排出される(図4参照)。
一方、冷却媒体入口連通孔42aに供給された冷却媒体は、入口溝部50aから第2カーボンセパレータ26に形成された冷却媒体流路50に導入される。この冷却媒体流路50では、冷却媒体が矢印B方向に移動する。従って、冷却媒体は、電解質膜・電極構造体22の発電領域全面にわたって冷却した後、出口溝部50bから冷却媒体出口連通孔42bに排出される。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池モジュール80が積層される燃料電池スタック82の側面説明図であり、図11は、前記燃料電池スタック82の分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池モジュール10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック82は、複数の燃料電池モジュール80と、前記燃料電池モジュール80間に配設される介装部材84とを備える。介装部材84は、金属製プレート86とシール部材88とを設けて構成される。
図11に示すように、金属製プレート86は、酸化剤ガス入口連通孔40a、酸化剤ガス出口連通孔40b、冷却媒体入口連通孔42a、冷却媒体出口連通孔42b、燃料ガス入口連通孔44a及び燃料ガス出口連通孔44bを設ける一方、シール部材88は、これらを囲繞して酸化剤ガス、冷却媒体及び燃料ガスの漏れを阻止する。
介装部材84は、各燃料電池モジュール80間に配設されることにより、前記燃料電池モジュール80同士を電気的に接続する機能を有する。
燃料電池スタック82は、積層方向両端に第1及び第2エンドプレート90a、90bを設けている。この第1及び第2エンドプレート90a、90bには、燃料電池モジュール80の電極面領域Sに対応して膨出部92a、92bを設けることにより、前記電極面領域Sに所望の面圧を一層確実に付与することが可能になる。なお、膨出部92a、92bを設けることにより、例えば、各燃料電池モジュール80の電極面領域Sの積層方向の寸法を、樹脂接合部60の前記積層方向の寸法と同等に設定してもよい。
このように、第2の実施形態では、予め複数の燃料電池モジュール80を作製しておき、各燃料電池モジュール80間に介装部材84を配設するだけで、燃料電池スタック82を構成することができる。従って、燃料電池スタック82全体の製造作業が一挙に簡素化且つ良好に遂行されるとともに、取り扱い作業性に優れるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池モジュールの概略斜視図である。 前記燃料電池モジュールの一部断面側面説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成する第2カーボンセパレータの説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成する樹脂接合部の一部説明図である。 前記樹脂接合部の説明図である。 前記燃料電池モジュールの作製方法の説明図である。 前記燃料電池モジュールの作製方法の説明図である。 前記燃料電池モジュールの作製方法の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池モジュールが積層される燃料電池スタックの側面説明図である。 前記燃料電池スタックの分解斜視説明図である。 特許文献1の説明図である。
符号の説明
10、80…燃料電池モジュール 12…発電セル
14…積層体
20a、20b、90a、90b…エンドプレート
22…電解質膜・電極構造体 24、26…カーボンセパレータ
28…固体高分子電解質膜 30…アノード側電極
32…カソード側電極 40a…酸化剤ガス入口連通孔
40b…酸化剤ガス出口連通孔 42a…冷却媒体入口連通孔
42b…冷却媒体出口連通孔 44a…燃料ガス入口連通孔
44b…燃料ガス出口連通孔 46…酸化剤ガス流路
46a、48a、50a…入口溝部 46b、48b、50b…出口溝部
48…燃料ガス流路 50…冷却媒体流路
54、56…熱可塑性樹脂層 58…連続樹脂面
60…樹脂接合部 62…連続外周樹脂面
64、66…セパレータ部材 82…燃料電池スタック
84…介装部材 86…金属製プレート
88…シール部材

Claims (4)

  1. 固体高分子電解質膜の両側に一対の電極が設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが複数積層される積層体を有し、前記積層体には、少なくとも反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が前記積層方向に貫通して形成される燃料電池モジュールであって、
    前記セパレータは、少なくとも前記反応ガス連通孔に対応する部位から外周部にわたって樹脂材のみで構成されるとともに、
    前記積層体は、前記樹脂材の溶着により一体に接合される樹脂接合部を設け、
    前記樹脂接合部は、前記反応ガス連通孔の内周面に、前記積層体の積層方向に延在する連続樹脂面を有することを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 請求項1記載の燃料電池モジュールにおいて、前記積層体に外力が付与されない状態で、電極面領域の前記積層方向の寸法が、前記樹脂接合部の前記積層方向の寸法よりも大きく設定されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  3. 固体高分子電解質膜の両側に一対の電極が設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが複数積層される積層体を有し、前記積層体には、少なくとも反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が前記積層方向に貫通して形成され、前記セパレータは、少なくとも前記反応ガス連通孔に対応する部位から外周部にわたって樹脂材で構成されるとともに、前記積層体は、前記樹脂材の溶着により一体に接合される樹脂接合部を設け、前記樹脂接合部は、前記反応ガス連通孔の内周面に、前記積層体の積層方向に延在する連続樹脂面を有する複数の燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュール間に配設され、各燃料電池モジュール同士を電気的に接続するとともに、シール機能を有する介装部材と、
    を設けることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項3記載の燃料電池スタックにおいて、前記介装部材は、金属製プレートにシール部材を設けて構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
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