JP2013187036A - 燃料電池用部材の製造装置及び燃料電池用部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】狙った場所のみを加熱し接着する。
【解決手段】燃料電池用部材の製造装置10であって、第1の部材300と、前記第1の部材上に載置され、熱により接着剤として機能する接着材料400と、前記可塑性樹脂の上に載置される導電性材料で形成された第2の部材200とを含む多層構造の前記第2の部材200を電磁誘導により加熱するための誘導コイル100と、前記第2の部材側に凹凸を有し、非導電性材料で形成されたプレス治具120と、前記多層構造に前記プレス治具を押圧する加圧装置120と、前記プレス治具と前記第2の部材との隙間に冷媒を供給する冷媒供給部130と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池セルを加圧しながら加熱して接着する燃料電池セルの製造装置及び製造方法に関する。
従来から、導電性材料で形成された板部材に接着剤を付着させたセルを積層し、セルに板状部材を重ね、さらに板状部材の上に誘導コイルを配置し、誘導コイルに電流を印加し、誘導コイル内に生じた磁界により板状部材に渦電流を発生させ、渦電流によって板状部材に発生する熱で接着剤を溶かし、その後冷却することにより接着剤を硬化させる技術が知られている(特許文献1)。
特開2006−302741号公報
しかし、従来の方法では、狙った場所のみをすばやく接着することが難しかった。またセルを熱可塑性樹脂で接着する場合、荷重を掛けた状態で加熱と冷却を行わなければならい。しかし、コールドプレスなどの冷却しながらプレスする装置を用いずに、荷重を掛けた状態で加熱から短時間で冷却に移行することは難しく、量産性を向上させることが難しかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、狙った場所のみを接着することを目的とする。さらに、荷重を掛けた状態で加熱から短時間で冷却に移行することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
燃料電池用部材の製造装置であって、第1の部材と、前記第1の部材上に載置され熱により接着剤として機能する接着材料と、前記接着材料の上に載置される導電性材料で形成された第2の部材とを含む多層構造の前記第2の部材を電磁誘導により加熱するための誘導コイルと、前記第2の部材側に凹凸を有し、非導電性材料で形成されたプレス治具と、前記多層構造に前記プレス治具を押圧する加圧装置と、前記プレス治具と前記第2の部材との隙間に冷媒を供給する冷媒供給部と、を備える、燃料電池用部材の製造装置。
この適用例によれば、プレス治具の凹凸により、狙った場所のみを加熱し接着することが可能となる。また、プレス治具の凹凸と、第2の部材との間の隙間に冷媒を供給することにより、荷重を掛けた状態で加熱から短時間で冷却に移行することが可能となる。
[適用例2]
燃料電池用部材の製造方法であって、(a)第1の部材と、導電性材料で形成された第2の部材との間に、熱により前記第1と第2の部材とを接着する接着材料を配置する工程と、(b)前記第2の部材の一方の面に凹凸構造を有する非導電性材料で形成されたプレス治具を、前記凹凸構造が前記第2の部材側となるように配置する工程と、(c)前記第2の部材を電磁誘導により加熱するための誘導コイルを配置する工程と、(d)前記第1の部材から前記プレス治具までを加圧しながら、前記誘導コイルに誘導電流を流して前記第2の部材を加熱する工程と、(e)前記加熱の終了後、前記加圧を維持しながら、前記凹凸構造による前記プレス治具と前記第2の部材との隙間に冷媒を供給して前記第2の部材を冷却する工程と、を備える、燃料電池用部材の製造方法。
この適用例によれば、プレス治具の凹凸により、狙った場所のみを加熱し接着することが可能となる。また、プレス治具の凹凸と、第2の部材との間の隙間に冷媒を供給することにより、荷重を掛けた状態で加熱から短時間で冷却に移行することが可能となる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池用部材の製造装置の他、燃料電池用部材の製造方法、熱圧接着装置等の形態で実現することができる。
第1の実施例の燃料電池セル製造装置を模式的に示す説明図である。 燃料電池セル製造装置における加熱工程を示す説明図である。 燃料電池セル製造装置における冷却工程を示す説明図である。 燃料電池の単セルを展開して模式的に示す説明図である。 第2の実施例の燃料電池セル製造装置を模式的に示す説明図である。 変形例の燃料電池セル製造装置を模式的に示す説明図である。 燃料電池セル製造装置における加熱工程を示す説明図である。 燃料電池セル製造装置における冷却工程を示す説明図である。
A.第1の実施例:
図1は、第1の実施例の燃料電池セル製造装置10を模式的に示す説明図である。燃料電池セル製造装置10は、誘導コイル100と、交流電源110と、プレス治具120と、冷媒送出機130と、を備え、金属板200と、基板300とを、熱可塑性樹脂400で接着する。熱可塑性樹脂400としては、例えば、ポリプロピレンを用いることが出来る。
誘導コイル100として、例えば、ソレノイド型のコイルを用いることが出来る。誘導コイル100は、鉄心、フェライトなどの強磁性体を備えていても良い。本実施例では、誘導コイル100を模式的に示し、プレス治具120の金属板200と反対側にあるように記載しているが、後述するように金属板200に渦電流を発生させることが出来れば、位置はどこにあっても良い。プレス治具120は、金属板200側が凹凸である部材であり、金属板200と、基板300との間を加圧する加圧装置である。プレス治具120は、誘導コイルに交流が流れても渦電流が生じないように、非導電性材料、例えば、セラミックで形成されていることが好ましい。冷媒送出機130は、複数の冷媒送出口134を有する冷媒送風管132に接続されている。冷媒送出口134は、プレス治具120の凹部と金属板200との隙間に冷媒を供給する。
図2は、燃料電池セル製造装置10における加熱工程を示す説明図である。金属板200は、プレス治具120の凸の先端に接するように配置される。その後、基板300と金属板200との間に圧力が掛けられてプレスされる。次に、誘導コイル100に交流電源110により交流電流が流される。誘導コイル100に電流が流されると誘導コイル100の周りに磁界が生じる。ここで、誘導コイル100に流される電流は交流のため、誘導コイル100の周りに生じた磁界が変化する。金属板200には、この磁界の変化により渦電流が生じ、ジュール熱を発生させる。
金属板200の一部は、プレス治具120の凸の先端に接しているので、この金属板200の一部に生じたジュール熱は、プレス治具120に流れる。したがって、プレス治具120と接している部分(プレス治具120の凸部分)の金属板200は温度が下がる。一方、プレス治具120と接していない部分(プレス治具120の凸でない部分)の金属板200は、熱が逃げる先がないので、温度が下がり難い。その結果、熱可塑性樹脂400のうち、プレス治具120の凸でない部分の近傍の熱可塑性樹脂410は溶けて金属板200と、基板300と、を接着する。一方、プレス治具120の凸部分の近傍の熱可塑性樹脂420は溶け難いので、金属板200と、基板300と、を接着しない。このように、プレス治具120は、加圧装置であるが、放熱装置としても機能する。
図3は、燃料電池セル製造装置10における冷却工程を示す説明図である。冷却工程では、基板300と金属板200との間のプレスが維持されたまま、交流電源110からの電流供給が停止され、次いで、冷媒送出口134から冷媒が供給される。冷媒は、空気や窒素などの気体の他、水などの液体であっても良い。これにより、加熱融解していた熱可塑性樹脂410が冷却されて固まり、金属板200と、基板300との接着が安定化する。
以上のように、本実施例によれば、プレス治具120は、金属板200側に凹凸構造を有しており、凸部が金属板200に接触している。そのため、誘導コイル100により、金属板200が加熱された場合、金属板200のプレス治具120の凸部が接触している部分は、熱がプレス治具に逃げる。その結果、この部分では、温度が上がり難く、金属板200と基板300とは、熱可塑性樹脂400により接着しない。一方、金属板200のプレス治具120の凸部が接触していない部分は熱がプレス治具に逃げ難い。その結果、この部分では、温度が上がり、金属板200と基板300とは、熱可塑性樹脂400により接着する。さらに、金属板200の加熱される部分は、プレス治具120の凸部と接していない部分なので、金属板200と、プレス治具120との間に隙間がある。この隙間に、冷媒送出口134から冷媒を供給するので、プレスを維持したまま、冷却することができる。
B.第2の実施例:
図4は、燃料電池の単セル50を展開して模式的に示す説明図である。燃料電池の単セル50は、膜電極接合体基板500と、ガス拡散層520、540と、アノードセパレータプレート560と、カソードセパレータプレート580と、を備える。
膜電極接合体基板500は、膜電極接合体505と、樹脂フレーム510とを備える。膜電極接合体505は、パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマのようなプロトン導電性の電解質膜と、その両面に形成された触媒層を備える。樹脂フレーム510は、膜電極接合体505の外縁に形成されており、例えば、ポリアミドシートにより形成されている。本実施例では、樹脂フレーム510の長手方向の端部には、開口部511〜516が形成されている。なお、図4では、開口部512は、ガス拡散層540により隠されて見えない状態である。開口部511〜516は、それぞれ、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールド、冷媒供給マニホールド、冷媒排出マニホールドを形成するために用いられる。開口部511〜516の位置は、樹脂フレーム510の外縁であれば、長手方向の端部に限られない。
ガス拡散層520、540は、カーボン不織布を用いたカーボンクロスやカーボンペーパーを用いて形成されている。なお、カーボンクロスやカーボンペーパーの代わりに、金属性の多孔体を用いても良い。ガス拡散層520、540は、膜電極接合体基板500の開口部511〜516と重ならないように配置される。
アノードセパレータプレート560は、膜電極接合体基板500とほぼ同じ大きさの金属板である。アノードセパレータプレート560は、膜電極接合体基板500の開口部511〜516と対応する位置に開口部561〜566を有している。同様に、図4では、開口部562は、ガス拡散層520により隠されて見えない状態である。開口部561〜566は、同様に、それぞれ、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールド、冷媒供給マニホールド、冷媒排出マニホールドを形成するために用いられる。
アノードセパレータプレート560のガス拡散層520と重なる部分には、プレスにより凹凸が形成されている。この凹凸により、ガス拡散層520側の面には、燃料ガス流路570が形成されている。なお、ガス拡散層520と反対側の面には、図4では見えない冷媒流路が形成されている。
カソードセパレータプレート580は、膜電極接合体基板500とほぼ同じ大きさの金属板である。カソードセパレータプレート580は、膜電極接合体基板500の開口部511〜516と対応する位置に開口部581〜586を有している。開口部581〜586は、同様に、それぞれ、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールド、冷媒供給マニホールド、冷媒排出マニホールドを形成するために用いられる。カソードセパレータプレート580のガス拡散層540と重なる部分には、プレスにより凹凸が形成されている。この凹凸により、ガス拡散層540と反対側の面には、冷媒流路595が形成されている。なお、ガス拡散層520側の面には、図4では見えない酸化ガス流路が形成されている。なお、アノードセパレータプレート560による冷媒流路と、カソードセパレータプレート580による冷媒流路595は、単セル50が積層されたときには、一体の冷媒流路となる。
本実施例では、単セル50の外縁部、例えば、図4の破線Xで囲まれた部分を加熱圧着する。図5は、第2の実施例の燃料電池セル製造装置11を模式的に示す説明図である。燃料電池セル製造装置11は、誘導コイル100と、交流電源110と、プレス治具120と、冷媒送出機130と、冷媒送風管132と、冷媒送出口134と、をそれぞれ2組備えている。2つの誘導コイル100と、プレス治具120と、冷媒送風管132は、アノードセパレータプレート560、熱可塑性樹脂400、膜電極接合体基板500、熱可塑性樹脂400、カソードセパレータプレート580、の順に並べられた単セル50の構成部材を挟んで、それぞれ対称位置に配置されている。ただし、2つのプレス治具120の凹凸の位置は、異なっていてもよい。また、冷媒送出口134の位置は、プレス治具120の凹凸の位置に依存するので、2つのプレス治具120の凹凸の位置は、必ずしも対称位置にはならない。また、本実施例では、交流電源110を2つ備えているが、これらを1つにして2つの誘導コイル100に電流を流してもよい。冷媒送出機130についても同様である。
加熱工程では、2つのプレス治具120の間がプレスされるとともに、誘導コイル100により、アノードセパレータプレート560と、カソードセパレータプレート580が加熱される。このときの圧力は、約1MPaであり、アノードセパレータプレート560と、カソードセパレータプレート580の温度が約140℃となるように、誘導コイル100に電流を流した。アノードセパレータプレート560と、カソードセパレータプレート580のうち、プレス治具120の凸部と接している部分は、熱がプレス治具120に逃げ易く、プレス治具120の凸部と接していない部分は、熱が逃げ難いので、プレス治具120の凸部と接していない部分が加熱される。そして、この部分の熱可塑性樹脂400が溶け、アノードセパレータプレート560と、膜電極接合体基板500と、カソードセパレータプレート580とを接着する。その後、冷媒送出口134から冷媒が供給される。これにより、加熱融解していた熱可塑性樹脂が冷却されて固まり、アノードセパレータプレート560と、膜電極接合体基板500と、カソードセパレータプレート580との接着が安定化する。
以上、本実施例によれば、アノード側のプレス治具120は、アノードセパレータプレート560側に凹凸構造を有しており、凸部は、アノードセパレータプレート560に接触している。そのため、誘導コイル100により、アノードセパレータプレート560が加熱された場合、アノードセパレータプレート560のプレス治具120の凸部が接触している部分は、熱がプレス治具120に逃げ易い。その結果、この部分では、温度が上がり難く、アノードセパレータプレート560と、膜電極接合体基板500とは、熱可塑性樹脂400により接着しない。一方、アノードセパレータプレート560のプレス治具120の凸部が接触していない部分は熱がプレス治具に逃げ難い。その結果、この部分では、温度が上がり、アノードセパレータプレート560と、膜電極接合体基板500とは、熱可塑性樹脂400により接着する。さらに、アノードセパレータプレート560の加熱される部分は、プレス治具120の凸部と接していない部分なので、アノードセパレータプレート560と、プレス治具120との間に隙間がある。この隙間に、冷媒送出口134から冷媒を供給するので、プレスを維持したまま、冷却することができる。カソード側についても同様である。
C.変形例:
図6は、変形例の燃料電池セル製造装置12を模式的に示す説明図である。この燃料電池セル製造装置12は、凹凸のあるセパレータプレート201を基板300と接着するために用いられる。第1の実施例の燃料電池セル製造装置10と比較すると、燃料電池セル製造装置12は、プレス治具121のセパレータプレート201側が平面である点が異なっている。なお、本変形例では、セパレータプレート201の基板300側に突き出た部分と「凸部201a」と呼び、基板300から見て凹んだ部分(プレス治具121から見れば突き出た部分)を「凹部201b」と呼ぶ。凸部201aは、熱可塑性樹脂400を介して基板300と接し、凹部201bは、プレス治具121と接している。
図7は、燃料電池セル製造装置12における加熱工程を示す説明図である。誘導コイル100に交流電源110により交流電流が流されると、第1の実施例と同様に、セパレータプレート201に渦電流が生じ、ジュール熱を発生させる。セパレータプレート201の凹部201bは、プレス治具121と接しているので、凹部201bに生じた熱は、プレス治具121に移動する。一方、凸部201aに生じた熱は、熱可塑性樹脂400を溶かし、熱可塑性樹脂400は、セパレータプレート201の凸部201aと基板300とを接着する。
図8は、燃料電池セル製造装置12における冷却工程を示す説明図である。冷却工程では、基板300とセパレータプレート201との間のプレスが維持されたまま、交流電源110からの電流供給が停止され、次いで、冷媒送出口134から凸部201aとプレス治具121との間の隙間に、冷媒が供給される。これにより、加熱融解していた熱可塑性樹脂が冷却されて固まり、セパレータプレート201と、基板300との接着が安定化する。
以上、この変形例によれば、凹凸のあるセパレータプレート201と基板300とを接着する場合にも適用可能である。この場合、プレス治具121は、凹凸のある形状ではなく、平板形状のものを用いることが出来る。
なお、ヒーターを用いてプレス治具121を加熱し、プレス治具121からセパレータプレート201を加熱するようにすると、プレス治具121とセパレータプレート201との間の隙間、及び、セパレータプレート201と基板300との間の隙間も同時に加熱されるため、熱可塑性樹脂400が必要以上に溶けて発電性能に悪影響を与える可能性も考えられるが、本変形例によれば、そのような可能性は起こり難い。
上記各実施例では、プレス治具120、121が加圧装置を兼ねる構成であったが、加圧装置は、プレス治具120、121と別個の装置としてもよい。すなわち、放熱機構と、加圧機構とを別の装置に担わせても良い。
上記各実施例では、金属板200と基板300とを接着するときの接着材料として熱可塑性樹脂400を用い、セパレータプレート201と基板300とを接着するときの接着材料として熱可塑性樹脂400を用いていたが、接着材料として、熱可塑性樹脂400の代わりに熱硬化性樹脂を用いても良い。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10、11、12…燃料電池セル製造装置
50…単セル
100…誘導コイル
110…交流電源
120、121…プレス治具
130…冷媒送出機
132…冷媒送風管
134…冷媒送出口
200…金属板
201…セパレータプレート
201a…凸部
201b…凹部
300…基板
400、410、420…熱可塑性樹脂
500…膜電極接合体基板
505…膜電極接合体
510…樹脂フレーム
511〜516、561〜566、581〜586…開口部
520、540…ガス拡散層
560…アノードセパレータプレート
570…燃料ガス流路
580…カソードセパレータプレート
595…冷媒流路

Claims (2)

  1. 燃料電池用部材の製造装置であって、
    第1の部材と、前記第1の部材上に載置され熱により接着剤として機能する接着材料と、前記接着材料の上に載置される導電性材料で形成された第2の部材とを含む多層構造の前記第2の部材を電磁誘導により加熱するための誘導コイルと、
    前記第2の部材側に凹凸を有し、非導電性材料で形成されたプレス治具と、
    前記多層構造に前記プレス治具を押圧する加圧装置と、
    前記プレス治具と前記第2の部材との隙間に冷媒を供給する冷媒供給部と、
    を備える、燃料電池用部材の製造装置。
  2. 燃料電池用部材の製造方法であって、
    (a)第1の部材と、導電性材料で形成された第2の部材との間に、熱により前記第1と第2の部材とを接着する接着材料を配置する工程と、
    (b)前記第2の部材の一方の面に凹凸構造を有する非導電性材料で形成されたプレス治具を、前記凹凸構造が前記第2の部材側となるように配置する工程と、
    (c)前記第2の部材を電磁誘導により加熱するための誘導コイルを配置する工程と、
    (d)前記第1の部材から前記プレス治具までを加圧しながら、前記誘導コイルに誘導電流を流して前記第2の部材を加熱する工程と、
    (e)前記加熱の終了後、前記加圧を維持しながら、前記凹凸構造による前記プレス治具と前記第2の部材との隙間に冷媒を供給して前記第2の部材を冷却する工程と、
    を備える、燃料電池用部材の製造方法。
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