JP5794124B2 - 通電加熱方法および通電加熱装置 - Google Patents
通電加熱方法および通電加熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5794124B2 JP5794124B2 JP2011256865A JP2011256865A JP5794124B2 JP 5794124 B2 JP5794124 B2 JP 5794124B2 JP 2011256865 A JP2011256865 A JP 2011256865A JP 2011256865 A JP2011256865 A JP 2011256865A JP 5794124 B2 JP5794124 B2 JP 5794124B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blank material
- blank
- electric heating
- energization
- rectangular blank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
この場合におけるブランク材を加熱する方法としては、ブランク材を加熱炉で加熱する方法や、ブランク材の両端部に電極を接続して、通電することによって加熱する方法(通電加熱)等が知られている。
特許文献1に開示されている従来技術では、成形型を用いた板状ワーク(ブランク材)の加工において、当該ブランク材に電極を接触させて通電して焼入れ温度まで加熱した後に、前記成形型により前記ブランク材を所定の形状に加工して、前記ブランク材を焼入れする構成としている。
これにより、加工性よく、ブランク材をプレス成形することが可能になっている。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る通電加熱装置の全体構成について、図1〜図5を用いて説明をする。
図1および図2に示す如く、本発明の一実施形態に係る通電加熱装置1は、プレス成形を行うための素材であるブランク材を、プレス成形前の段階で通電加熱するための装置であり、一対の電極2・2、電源装置3、挟圧手段4等を備えている。
図3に示す如く、第一の実施形態に係るブランク材10は、所定の板厚dの平板状部材からなる第一の部材たる第一ブランク材10aと、所定の板厚dの平板状部材からなる第二の部材たる第二ブランク材10bと、によって構成されている。
また、第一ブランク材10aの通電部10cに対向する辺部には、当該通電部10cに対して平行でない直線状の辺部である接続部10eが形成されており、各部10c・10d・10e・10dによって囲まれる第一ブランク材10aの外形形状は、板厚方向視において略台形状となっている。
さらに、第二ブランク材10bの通電部10fに対向する辺部には、当該通電部10fに対して平行でない直線状の辺部である接続部10hが形成されており、各部10f・10g・10h・10gによって囲まれる第二ブランク材10bの外形形状は、板厚方向視において略台形状となっている。
また、この第一ブランク材10aと第二ブランク材10bを重ね合わせた部位を、重ね合わせ部10kと呼ぶものとし、距離Tを重ねしろTと呼ぶものとする。
図4に示す如く、第二の実施形態に係るブランク材11は、所定の板厚dの平板状部材からなる第一の部材たる第一ブランク材11aと、所定の板厚dの平板状部材からなる第二の部材たる第二ブランク材11bと、によって構成されている。
また、第一ブランク材11aの通電部11cに対向する辺部には、当該通電部11cに対して平行でない曲線状の辺部である接続部11eが形成されており、各部11c・11d・11e・11dによって囲まれる第一ブランク材11aの外形形状は、非矩形となっている。
さらに、第二ブランク材11bの通電部11fに対向する辺部には、当該通電部11fに対して平行でない曲線状の辺部である接続部11hが形成されており、各部11f・11g・11h・11gによって囲まれる第二ブランク材11bの外形形状は、非矩形となっている。
また、この第一ブランク材11aと第二ブランク材11bを重ね合わせた部位を、重ね合わせ部11kと呼ぶものとしている。
図5に示す如く、第三の実施形態に係るブランク材12は、所定の板厚dの平板状部材からなる第一の部材たる第一ブランク材12aと、所定の板厚dの平板状部材からなる第二の部材たる第二ブランク材12bと、によって構成されている。
また、第一ブランク材12aの通電部12cに対向する辺部には、当該通電部12cに対して平行でない直線を含むクランク状の辺部である接続部12eが形成されており、各部12c・12d・12e・12dによって囲まれる第一ブランク材12aの外形形状は、非矩形となっている。
さらに、第二ブランク材12bの通電部12fに対向する辺部には、当該通電部12fに対して平行でない直線を含むクランク状の辺部である接続部12hが形成されており、各部12f・12g・12h・12gによって囲まれる第二ブランク材12bの外形形状は、非矩形となっている。
また、この第一ブランク材12aと第二ブランク材12bを重ね合わせた部位を、重ね合わせ部12kと呼ぶものとする。
尚、以下では、通電加熱装置1による通電加熱の対象がブランク材10である場合を例示して説明をするが、ブランク材10とある記載をその他の各ブランク材11・12に置き換えることが可能である。
また、電極2・2は、電源装置3に接続されており、電源装置3、電極2・2およびブランク材10によって、一つの閉回路を形成する構成としている。
そして、電極2・2に対して、電源装置3により所定の電圧を印加することによって、ブランク材10に所定の電流値で、電流を流すことができる構成としている。
このため、押圧部5b・6bを構成する材質としては、例えば、セラミックが好適である。
各ブランク材10a・10bの接触面に隙間が生じると、電流密度にばらつきが生じ、重ね合わせ部10kにおいて、局部的な過加熱が生じてしまう。
通電加熱装置1を用いた通電加熱方法では、挟圧手段4により重ね合わせ部10kを挟圧しつつ、通電加熱を行うことによって、各ブランク材10a・10bの接触面に隙間が生じることを確実に防止し、重ね合わせ部10kにおいて、過加熱が生じることを防止するようにしている。そして、これにより、通電加熱により、ブランク材10全体を均一な温度に加熱することを実現している。
即ち、本発明に係る通電加熱装置に備えられる挟圧手段の組数を一組に限定するものではなく、ブランク材の構成に対応させて、二組以上の挟圧手段を備える構成とすることも可能である。
このような構成により、通電加熱によって、非矩形である第一ブランク材10aおよび第二ブランク材10bを均一な温度に加熱することができる。
このような構成により、重ね合わせ部10kにおいて抜熱や漏電の発生を抑制することができ、加熱効率の悪化を防止できる。
尚、以下では、通電加熱装置1による通電加熱の対象がブランク材10である場合を例示して説明をするが、ブランク材10とある記載をその他の各ブランク材11・12に置き換えることが可能である。
図6(a)に示す如く、通電加熱装置1を用いた通電加熱方法では、まず始めに、通電加熱装置1の所定位置に、ブランク材10を配置する。
より詳しくは、ブランク材10の第一ブランク材10aにおける通電部10cと第二ブランク材10bにおける通電部10fを、電極2・2と接触する位置に配置する。
このとき、ブランク材10の重ね合わせ部10kにおける重ねしろTは、ブランク材10の板厚d以上の幅を確保するようにしている(図6(a)参照)。
このため、非矩形である各ブランク材10a・10bを、通電加熱によって、均一な温度に加熱することが可能になる。
尚、重ねしろTを板厚dに比して大きくしすぎると、重ね合わせ部10kにおける電流密度が低くなりすぎるため、重ねしろTは板厚dと同程度の寸法に設定することが望ましい。
このため、ブランク材10を通電加熱するときに、重ね合わせ部10kにおいて、電流密度のばらつきが生じることを確実に防止することができる。
このため、ブランク材10を通電加熱するときの加熱効率が悪化することが防止できる。
このような構成により、通電加熱によって、非矩形である素材(本実施形態では、第一ブランク材10aおよび第二ブランク材10b)を均一な温度に加熱することができる。
このような構成により、ブランク材10における電流密度を均一にすることができる。また、これにより、通電加熱によるブランク材10の加熱温度を均一にすることができる。
このような構成により、重ね合わせ部10kにおいて抜熱や漏電の発生を抑制することができ、加熱効率の悪化を防止できる。
2 電極
4 挟圧手段
5b 押圧部
6b 押圧部
10 ブランク材
10a 第一ブランク材
10b 第二ブランク材
10k 重ね合わせ部
11 ブランク材
11a 第一ブランク材
11b 第二ブランク材
11k 重ね合わせ部
12 ブランク材
12a 第一ブランク材
12b 第二ブランク材
12k 重ね合わせ部
Claims (5)
- 2以上の平板状の非矩形のブランク材を板厚方向に重ね合わせて、板厚方向視において、略矩形の外形形状を有する通電加熱の対象部材たるブランク材を形成し、
前記略矩形のブランク材における前記非矩形のブランク材を重ね合わせた部位を、板厚方向に挟圧しつつ、前記略矩形のブランク材に通電する、ことを特徴とする通電加熱方法。 - 前記略矩形のブランク材における前記非矩形のブランク材を重ね合わせた部位の重ねしろは、
前記非矩形のブランク材の板厚以上の距離とする、ことを特徴とする請求項1に記載の通電加熱方法。 - 前記略矩形のブランク材における重ね合わせた部位を、
断熱性および絶縁性を有する部材によって挟圧する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通電加熱方法。 - 2以上の平板状の非矩形のブランク材を板厚方向に重ね合わせて、板厚方向視において、略矩形の外形形状を有するブランク材を通電加熱するための通電加熱装置であって、
前記略矩形のブランク材の一端部および他端部に接触し、前記略矩形のブランク材に通電するための一対の電極と、
前記略矩形のブランク材における前記非矩形のブランク材を重ね合わせた部位において、前記非矩形のブランク材を板厚方向に挟圧するための挟圧手段と、を備える、ことを特徴とする通電加熱装置。 - 前記挟圧手段における前記非矩形のブランク材を重ね合わせた部位を押圧する部位である押圧部は、
断熱性および絶縁性を有する材質により構成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の通電加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011256865A JP5794124B2 (ja) | 2011-11-24 | 2011-11-24 | 通電加熱方法および通電加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011256865A JP5794124B2 (ja) | 2011-11-24 | 2011-11-24 | 通電加熱方法および通電加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013111582A JP2013111582A (ja) | 2013-06-10 |
JP5794124B2 true JP5794124B2 (ja) | 2015-10-14 |
Family
ID=48707700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011256865A Expired - Fee Related JP5794124B2 (ja) | 2011-11-24 | 2011-11-24 | 通電加熱方法および通電加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5794124B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5838823B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2016-01-06 | マツダ株式会社 | 通電加熱方法、通電加熱装置及び熱間プレス成形方法 |
JP5942437B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2016-06-29 | マツダ株式会社 | 通電加熱方法、通電加熱装置及び熱間プレス成形方法 |
JP5910305B2 (ja) * | 2012-05-22 | 2016-04-27 | マツダ株式会社 | 熱間プレス成形方法及び熱間プレス成形装置 |
JP5910306B2 (ja) * | 2012-05-22 | 2016-04-27 | マツダ株式会社 | 熱間プレス成形方法及び熱間プレス成形装置 |
JP6173873B2 (ja) * | 2013-10-21 | 2017-08-02 | 株式会社アステア | 鋼板の加熱方法 |
KR101572472B1 (ko) * | 2014-04-18 | 2015-11-27 | 울산대학교 산학협력단 | 금속 표면 가공 장치 |
KR101607010B1 (ko) * | 2014-09-25 | 2016-03-28 | 현대제철 주식회사 | 핫스탬핑 통전가열장치 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04202714A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-23 | Aisin Seiki Co Ltd | パイプの精密挿入方法 |
JPH0959723A (ja) * | 1995-08-23 | 1997-03-04 | Nippon Steel Corp | 鋼板の通電加熱装置 |
JP2011183418A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Toyota Motor Corp | 通電加熱方法 |
-
2011
- 2011-11-24 JP JP2011256865A patent/JP5794124B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013111582A (ja) | 2013-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5794124B2 (ja) | 通電加熱方法および通電加熱装置 | |
JP5403068B2 (ja) | 通電加熱方法及び通電加熱装置 | |
JP2011183418A (ja) | 通電加熱方法 | |
JP5835328B2 (ja) | 通電加熱装置及び方法 | |
JP2015035922A (ja) | 回転電機のコイル接合方法 | |
WO2013038499A1 (ja) | 通電加熱装置 | |
JP5880176B2 (ja) | 通電加熱方法及び熱間プレス成形方法 | |
KR102024680B1 (ko) | 선택적 통전 소결장치 | |
CN104051679A (zh) | 电化学电池以及电化学电池的制造方法 | |
JP5298976B2 (ja) | 乾燥装置および乾燥方法 | |
JP6468769B2 (ja) | スポット溶接装置 | |
JP5708470B2 (ja) | 通電加熱装置 | |
WO2008044320A1 (fr) | Procédé de chauffage par conduction de pièces, procédé de production de corps liés, procédé de production de corps frittés, et dispositif de chauffage par conduction de pièces | |
JP5569218B2 (ja) | 通電加熱方法 | |
JP2011245535A (ja) | 通電加熱装置及び通電加熱方法 | |
JP2013163210A (ja) | 抵抗溶接用の電極 | |
JP5790473B2 (ja) | 通電加熱方法および通電加熱装置 | |
JP2021142643A (ja) | 溶着方法及び溶着装置 | |
JP5692126B2 (ja) | 通電加熱装置及び通電加熱方法 | |
JP2014038716A (ja) | 加熱用電極体、通電加熱装置及び通電加熱方法 | |
JP5799680B2 (ja) | アーク溶接方法及びアーク溶接装置 | |
JP3955381B2 (ja) | シール用素子 | |
JP5569219B2 (ja) | 通電加熱方法 | |
JP2023040697A (ja) | 蓄電モジュールの製造方法 | |
KR101579932B1 (ko) | 다점 전극을 이용한 통전가열 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141015 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150310 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150522 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150714 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150727 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5794124 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |