JP2005129343A - 膜電極接合体とそれを用いた燃料電池およびそれらの製造方法 - Google Patents

膜電極接合体とそれを用いた燃料電池およびそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フレーム付き膜電極接合体5aを連続して製造する。また、セパレータ7との位置合わせ作業や接着積層作業が容易な得られたフレーム付き膜電極接合体5aを得る。それにより、高い発電性能を持つ燃料電池10を連続してかつ安価に生産することが可能となる。
【解決手段】 帯状の電解質膜1w上に電極4を形成して該帯状の電解質膜1wの長手方向に膜電極積層体5を連続的に形成する。膜電極積層体5の周囲の電解質膜を覆うようにしてフレーム20を接着積層する。隣接するフレーム20との間で帯状の電解質膜1wを切断してバッチ化したフレーム付き膜電極接合体5aとする。側方に延出している電解質膜部分1aを接着剤中に埋設するようにして、セパレータ7を積層一体化して、燃料電池とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池、特に固定高分子形燃料電池で用いられる膜電極接合体とそれを用いた燃料電池、およびそれらの製造方法に関する。
燃料電池の1つとして固体高分子形燃料電池が知られている。図7はその一例であり、電解質膜1の両側に触媒層2と拡散層3とが電極(アノード側電極、カソード側電極)4として積層された膜電極接合体(MEA)5が形成され、それを両面にリブ(ガス流路)6、6を備えたセパレータ7で挟持して単セルと呼ばれる1つの燃料電池10が形成される。通常、多数個の単セルが気密に組み付けられた燃料電池スタック11とされ、実用に供される。セパレータ7の外周領域にはガス流路となる穴(マニホルド穴)8・・が形成され、燃料電池の運転に必要な燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)がマニホルド穴8・・を通してセパレータ7の両面に形成したリブ(ガス流路)6、6を介して電極4、4にそれぞれ供給される。また、冷却水用のマニホルド穴も設けられる場合もある。
高い電池性能を得るためには多くの要件を満たす必要があるが、膜電極接合体5とセパレータ7とが高い精度で位置合わせされ、かつ、等しい面圧で気密に積層されることも大きな要件となる。しかし、膜電極接合体5は薄く曲がりやすいものであり、上下のセパレータ7、7の間に膜電極接合体5を所望するように積層することは容易でなく、大きな作業負担となっている。
膜電極接合体とセパレータとの積層作業を簡素化し、かつ高い性能の燃料電池を得ることのできる改良された燃料電池の製造方法として、特許文献1(特開平7−249417号公報)には、図8に示すように、膜電極接合体5の周囲に張り出している電解質膜部分1aを、当該電解質膜部分1aを含む面積よりも一回り大きなフレーム20,20で、シール機能を備えた接着剤21を介して、上下から挟持一体化したフレーム付きの膜電極接合体5aを造り、そのフレーム20,20を利用して、同様にシール機能を備えた接着剤21を用いてセパレータ7,7を積層一体して燃料電池10とする技術が提案されている。なお、図8で、8はマニホルド穴であり、9はフレーム20,20の姿勢を安定化するためのスペーサである。フレームにはフェノール系樹脂、PPS、ポリアミドなどの樹脂材料が用いられる。このようにフレーム付きの膜電極接合体を用いることにより、膜電極接合体の保形性を高めることでセパレータとの積層一体化作業が容易となると共に、膜電極接合体とセパレータとの接触面の高い平坦性も確保することができる利点がある。
図9は、上記の方法により製造した燃料電池の他の例を示す断面図であり、マニホルド穴8のない方向での断面を示している。この例では、セパレータ7として金属板を板金加工したものを用いており、一枚の金属板の表裏面に燃料ガス流路6aと空気流路6bとが平行して形成されている。ここでも、電解質膜1の両面に触媒層と拡散層とがこの順で積層された電極4が形成され、「電極の4周」には電解質膜1aが張り出している。フレーム20の側辺はこの張り出した電解質膜部分1aの先端よりも外側(側方)に位置しており、電解質膜部分1aは接着剤21内に全体が埋設してガスシール性を確保している。セパレータ7の大きさはフレーム20の大きさとほぼ同じとされ、周縁領域をシール機能を持つ接着剤21を介してフレーム付き膜電極接合体5aのフレーム20に接着一体化している。
特開平7−249417号公報
図8あるいは図9に示したフレーム付きの膜電極接合体5aを造るにあたっては、バッチ化した膜電極接合体5(すなわち、1個ずつに分離された膜電極接合体5)を予め用意し、それを所要箇所にシール機能を備えた接着剤を予め塗布した下方フレーム20の上に位置合わせして配置し、その上から、同様に所要箇所に接着剤を予め塗布した上方フレーム20を圧着するようにしている。シール機能を備えた接着剤には熱硬化型の接着剤が用いられ、圧着したフレーム付きの膜電極接合体5aは加熱室に運ばれて接着剤が硬化するまで放置される。
前記したように、膜電極接合体5は薄く曲がりやすいものであり、バッチ化した膜電極接合体5をフレーム20に対して適切に位置決めすることは容易でなく、手作業で1つ1つ作業を行わざるを得ないことから、従来の膜電極接合体5をセパレータ7に位置決めして接着一体化する場合と同様、フレーム20と膜電極接合体5の接着一体化作業は、大きな作業負担となっている。
一方、帯状の膜電極接合体を用い、そこに触媒層2と拡散層3とが積層した電極4を備えた膜電極積層体5を長手方向に所定の間隔をおいて連続的に形成することが行われる。図10はその一例であり、帯状の電解質膜1wの両面に所定の間隔をおいて触媒層2、2が積層した部材1waが別途調整され、それが上下一対の吸着機能を兼ね備えた加熱ローラ30、30の間を通過するようにされている。加熱ローラ30、30にはロータリーカッター31が対設しており、加熱ローラ30、30とロータリーカッター31との間には帯状の拡散層材料3aが送り込まれ、ロータリーカッター31により所定の大きさに拡散層3が切断される。切断された拡散層3、3は、吸着機能を兼ね備えた加熱ローラ30、30により吸着された状態で、加熱ローラ30、30の回転により部材1aの両面に送られ、電解質膜1wに形成された触媒層2、2の上に次第にホットプレスされる。それにより、帯状の電解質膜1wには膜電極接合体5が一定間隔で連続的に形成される。そして、各膜電極接合体5は、下流側で図示しない切断装置により個々の膜電極接合体5に切断・分離されてバッチ化される。なお、上記した加熱ローラ30とロータリーカッター31とで構成される薄膜切断装置の一例は特開2003−48190号公報に示されている。
図10に示した装置を用いることにより、連続的に膜電極接合体5を製造することが可能となり、生産効率は向上する。しかし、図8,図9を用いて説明したようなフレーム付き膜電極接合体5aを製造するにあたっては、バッチ化した膜電極接合体5を予め用意して、それをフレーム20に組み付けるようにしているために、両者の位置決め作業などが容易でなく、生産性は大きくは向上しない。また、連続生産も不可能である。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、連続生産が可能でありそのために生産性も大きく向上する、改良されたフレーム付き膜電極接合体とそれを用いた燃料電池、およびそれらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明によるフレーム付き膜電極接合体の製造方法は、帯状の電解質膜上に触媒層と拡散層とがこの順で積層した電極を所定間隔で形成して当該帯状の電解質膜の長手方向に膜電極積層体を所定の間隔で連続的に形成する工程と、形成された膜電極積層体の電極周囲の電解質膜部分を覆うようにしてフレームを配置し隣接するフレームとの間に電解質膜が露出するようにして当該フレームを前記電解質膜部分に接着剤を介して積層してフレーム付き膜電極接合体とする工程と、フレームとフレームとの間に露出する電解質膜を切断してフレームの対向する2辺から電解質膜が外側に延出した状態のフレーム付きの膜電極接合体を個々に分離する工程と、を少なくとも有することを特徴とする。
本発明の方法において、第1の工程である「帯状の電解質膜上に触媒層と拡散層とがこの順で積層した電極を所定間隔で形成して当該帯状の電解質膜の長手方向に膜電極積層体を所定の間隔で連続的に形成する工程」は、図10に基づき説明したような装置と方法を用いて行うことができる。用いる電解質膜は従来知られた帯状の電解質膜をそのまま用いることができる。電解質膜に触媒層を形成する方法も任意であり、例えば印刷による方法やスプレー塗布のような方法で行うことができる。触媒層に拡散層を積層する方法は図10に示した加熱ロールを用いる方法が高い生産性を得られることから好ましいが、平板プレスでもって拡散層をホットプレスするようにしてもよい。触媒層を構成する材料および拡散層を構成する材料は、従来用いられているものをそのまま用いることができる。上記の工程により、帯状の電解質膜上には、電極の周囲に電解質膜が張り出た状態の膜電極積層体が所定の間隔をおいて連続的に形成される。
次工程で、形成された膜電極積層体の電極周囲の電解質膜部分を覆うようにして電解質膜の上下にフレームを配置し、隣接する(先行する)フレームとの間に電解質膜が露出するようにして当該フレームを前記電解質膜部分に接着剤を介して接着積層する。それにより、間に電解質膜を残した状態で、フレーム付き膜電極接合体が連続的に形成される。膜電極接合体は帯状の電解質膜を繋ぎ材として連続して送られてくるものであり、従来のバッチ化されている膜電極接合体に対してフレームを積層一体化するのと比較して、作業も容易であり、高い位置決め精度も得られる。
フレームは樹脂材料の成形品として作ることができる。フレームは中央に電極部分を露出する開口を備えると共に、フレームの帯状電解質膜の横幅方向での長さは、電解質膜よりも側方に延出する長さとされる。そして、好ましくは、該延出した領域にマニホルド穴が形成される。接着剤はシール機能を備えた接着剤であり、好ましくは熱硬化性の接着剤を用いる。フレームの電解質膜に面する側の所要箇所に接着剤を予め塗布しておき、それを帯状の電解質膜の上下に配置して適宜の押圧手段により圧着する。接着剤は、形成されたフレーム付き膜電極接合体に不必要なガスクロスや気密性破壊が起こらないように、所要箇所に塗布される。
次の工程で、帯状の電解質膜を繋ぎ材として連続しているフレーム付き膜電極接合体をフレームとフレームとの間に露出する電解質膜を切断することによりバッチ化、すなわち、個々に切り離して分離する。このようにして切断分離することにより、フレームの対向する2辺(帯状の電解質膜の短手方向に平行な2辺)から電解質膜が外側に延出した状態とされたフレーム付きの膜電極接合体を連続的に得ることができる。分離直後のフレーム付きの膜電極接合体は熱硬化性の接着剤が未硬化の状態であり、加熱室で一定時間加熱処理を施すことが必要となるが、本発明によるフレーム付きの膜電極接合体は所要の剛性を持つフレームと一体化されており、加熱室への移動なども容易に行うことができる。
本発明は、上記の方法により製造されたフレーム付きの膜電極接合体を用いて燃料電池を製造する方法も開示する。すなわち、本発明による燃料電池の製造方法は、上記のフレーム付き膜電極接合体に対して、当該フレームの対向する2辺(帯状の電解質膜の短手方向に平行な2辺)から外側に延出している電解質膜部分の全部を覆うことのできる大きさのセパレータを、はみ出している電解質膜部分の全体が接着剤の中に埋設するようにして、接着剤により積層一体化することを特徴とする。
フレーム付きの膜電極接合体とセパレータとを積層一体化する作業を行うに際して、両者を相対的に移動することや、位置合わせが必要となる。本発明による膜電極接合体は所要の剛性を持つフレームと一体化されており、手作業はもとより適宜のロボットなどで所要位置に移動することは容易となる。そのために、セパレータに対する位置決めも高い精度で容易に行うことができる。また、セパレータの組み付けと張り出ている電解質膜部分のシールとを1つの作業で行うこともできる。そのために、従来のフレーム付きの膜電極接合体を用いた場合と比較して、高い発電性能を持つ燃料電池を連続してかつ安価に生産することが可能となる。
本発明は、さらに、電解質膜の両面に触媒層と拡散層とがこの順で積層された電極を備えた膜電極積層体と、該膜電極積層体の電極周囲に張り出している電解質膜部分を両面から接着剤を介して挟持する一対のフレームとを備えた膜電極積層体であって、フレームの対向する2辺からは電解質膜が外側に延出した状態とされていることを特徴とするフレーム付き膜電極接合体、をも開示する。このフレーム付き膜電極接合体は、上記した製造方法により効果的に製造することができるが、他の方法により製造することもできる。
このようなフレーム付き膜電極接合体を製造するにあたっては、接着剤として熱硬化型接着剤が用いられる場合が多い。この種の接着剤は硬化までに長時間を要するのが普通である。一方、フレーム付き膜電極接合体は連続的に製造することが可能であるとしても、接着剤の硬化を待って次の製造に移るのでは、連続生産のメリットは生かされない。そのために、前記したように、接着剤が未硬化の状態でフレーム付き膜電極接合体をその製造場所から加熱室に移動し、そこで多数個のフレーム付き膜電極接合体の接着剤をまとめて熱硬化させることが望まれる。しかし、接着剤が未硬化状態で移動させるとフレームと膜電極接合体との間に位置ズレが生じる恐れがあり、移動作業に慎重さが求められる。
その移動作業を容易にするために、本発明によるフレーム付き膜電極接合体の一態様では、一対のフレームにおけるフレームの合わせ面には互いに係合し得る少なくとも1箇所の凹凸形状が形成される。このような凹凸形状をフレームに形成することにより、一方のフレームのみに不用意な力が作用したときでも、フレーム同士が位置ズレを起こすことを回避することができ、接着剤未硬化の状態でフレーム付き膜電極接合体を安定して所要場所に移動搬送することができる。凹凸形状は相対移動が阻止できるもので有れば任意であり、一方にピン状突起を設け、他方にピンが入り込む孔を形成する態様、一方に凸部を設け、他方に凸部が入り込む凹部を設ける態様、一方の周辺部に突起を設け、他方の周辺部に該突起の入り込む切り欠きを形成する態様、など任意である。1つの態様であってもよく、2つ以上の態様を組み合わせてもよい。
フレーム付き膜電極接合体は薄手のものであり、ストック時には多段に積層されているのが普通である。位置合わせ時の移動や搬送時には、適宜の操作具をフレームの側面の所定位置に当接させてフレーム付き膜電極接合体を把持したり、移動することが行われる。前記したように、2枚のフレームを重ね合わせている形態の場合、操作具の先端がいずれか一方のフレームにのみ当接する場合に、接着剤が未硬化状態では、2枚のフレームに位置ズレが生じる恐れがある。また、その部分に接着剤のはみ出しがあった場合には、操作具の先端に接着剤が付着して、円滑な作業ができなくなる。
そのために、本発明によるフレーム付き膜電極接合体の一態様では、一対のフレームにおける一方のフレームの周辺部には切り欠きが形成されており、他方のフレームの該切り欠きに対向する部分はその切り欠きに入り込む肉厚部とされていることを特徴とする。操作具の先端が当接する場所にこのような肉厚部を設けておくことにより、操作具に起因して2枚のフレームに位置ズレが生じるのを確実に回避することができると共に、その部分への接着剤のはみ出しはなくなることから、操作具による作業が支障をきたすことも回避できる。
加熱室などに搬送するときに、接着剤が未硬化の状態でフレーム付き膜電極接合体が多段に積み重ねられる場合が起こり得る。そのときに、上記したような肉厚部と切り欠き部との隙間から、接着剤が表面あるいは裏面側にはみ出ることがあると、上下のフレーム付き膜電極接合体どうしがひっつき合った状態となり好ましくない。そのために、前記切り欠き部と肉厚部との合わせ面に沿うようにして、その隙間から接着剤が外に出ないように接着剤溜まりとなる空所を形成することは、好ましい態様となる。空所としては、前記合わせ面における2枚のフレームの接合面側に隙間の広くなる領域を形成するようにしてもよく、フレームの表面側に同様に隙間の広くなる領域を形成してもよい。双方に設けてもよく、交互に設けてもよい。接着剤の塗布ムラなどに起因して押し出されようとする接着剤は形成される空所によって吸収され、フレームの表面あるいは裏面側にはみ出ることはなくなる。
前記しかつ図8に示しようように、フレーム付き膜電極接合体のフレームにマニホルド穴が形成される。その場合、2枚のフレームが積層された部分にマニホルド穴が形成されると、貼り合わせ用の接着剤が入り込んだり、2枚のフレームが位置ズレしたりして、マニホルド穴壁面に段差が生じて圧損が生じかねない。場合によっては2枚のフレームの接合面を通してマニホルド穴が外気に連通することも生じかねない。
それを回避するために、本発明によるフレーム付き膜電極接合体の一態様では、一対のフレームのうち、一方のフレームは、電解質膜が外側に延出した状態とされる対向する2辺に交差する他方の対向する2辺側の領域に厚さの厚くされた区域が形成されており、該厚さの厚くされた区域には少なくとも1つのマニホルド穴が形成されており、かつ、他方のフレームは前記厚さの厚くされた区域に対向する部分を欠如した形とされていることを特徴とする。
この構成とすることにより、上記した不都合は回避できることに加え、2枚のフレームの合わせ面が減少することから、接着剤の使用量を低減することもできる。また、この厚さの厚くされた区域の側面を上記した操作具の当接部とすることにより、上記した位置ズレや接着剤のはみ出しによる不都合も確実に回避することもできる。
上記の形態において、前記厚さの厚くされた区域の端面とそこに対向する他方のフレームの端面の合わせ面の隙間から、接着剤がはみ出る恐れがある。それを回避するために、前記した肉厚部と切り欠き部との間に設けたと同様な空所を、前記合わせ面の隙間に沿うようにして形成することが望ましい。空所の具体的な形状は、前記した肉厚部と切り欠き部との間に設けたと同様な空所の場合と同様であってよい。
本発明は、上記フレーム付き膜電極接合体とセパレータとを接着剤を介して積層して形成される燃料電池であって、フレームの対向する2辺から外側に延出している電解質膜部分に対向するセパレータの側辺は、該電解質膜部分よりも外側にまで達しており、かつ、該電解質膜部分は接着剤の中に埋設していてシール性が確保されていることを特徴とする燃料電池、をも開示する。この燃料電池では、フレーム付き膜電極接合体からは電解質膜は外側に延出しているが、その延出した部分はセパレータを接着積層するときに用いるシール機能を備えた接着剤中に埋設しているので、電解質膜端のシール性は確保される。
本発明によれば、フレーム付き膜電極接合体を連続して製造することが可能となる。また、セパレータとの位置合わせ作業や接着積層作業が容易となる。それにより、高い発電性能を持つ燃料電池を連続してかつ安価に生産することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施形態に基づき説明する。図1は本発明による製造方法を説明する図であり、図2はフレーム付き膜電極接合体の一例を示す図であり、図2aは組み付け前の状態を、図2bは一体化した状態を示している。また、図3は図2に示す膜電極接合体を用いた燃料電池における図1でのIII−III線での断面図である。さらに、図4はフレーム付き膜電極接合体の他の形態を示す図である。
図1において、1waは、帯状の電解質膜1wに、長手方向では間隔a、幅方向(短手方向)では上下に間隔bをおいて、電極4を両面に形成した部材であり、一例として、図10を用いたような装置と方法により形成される。電極4は、帯状の電解質膜1wに対して触媒層2と拡散層3とがこの順で積層されたものであり、所要の大きさの電解質膜1と両面の電極4、4とで膜電極接合体5を構成する。すなわち、部材1waは、帯状の電解質膜1wを繋ぎ材として複数の膜電極接合体5が間隔aをおいて連続して配置されているものであり、該部材1waは図示しない送り装置により矢印A方向に間欠的に送られる。
部材1waの送り経路の途中に、適宜の上下の支持プレートを持つ圧接装置(不図示)が位置しており、支持プレートの間を前記部材1waが間欠的に通過する。下支持プレートには下フレーム20aが載置され、上支持プレートにはフレーム20bが配置される。2つのフレーム20a,20bは同じ形状であり、好ましくは樹脂材料の成形品であって、厚さは各0.7mm程度である。
図2に示すように、フレーム20(20a,20b)の中央には、電解質膜1上に積層された電極4が入り込む大きさの開口21が形成される。フレーム20の長手方向の幅Pは電解質膜1の横幅(短手方向幅)p(図1)よりも大きい。フレーム20の短手方向の幅Wは、電極4の横幅と前記間隔aとを合わせた長さよりもやや短くされており、側辺40の電解質膜1を挟持している部分では内側に幅p1だけ入り込んでいる。すなわち、フレーム20の短手方向の幅はそれが電解質膜1を挟持している部分では幅p1×2だけ狭くなっている。
上下のフレーム20a,20bの、電解質膜1の横幅方向から外方に飛び出ている領域には、ガスや冷却水のためのマニホルド穴8(8a,8b,8c)が形成される。また、この例において、上フレーム20bの表面には中央のマニホルド穴8bと開口21を繋ぐ凹溝22が形成されており、一方のマニホルド穴8bから流入するガスは凹溝22を通って開口21に至り、電極4面を通過して他方の凹溝22に至り、そこから他方のマニホルド穴8bに流出する。下フレーム20aの表面にも同様な凹溝が他のマニホルド穴を開口21に繋ぐようにして形成されている。
積層作業に当たり、各フレーム20a,20bの裏面に開口21やマニホルド穴8のシール性が確保できる状態で熱硬化性接着剤23が塗布され(図2に下フレーム20aの例が示される)、それが図示しない圧接装置の上下の支持プレートにそれぞれ置かれる。適宜の制御装置により、移送される部材1waは、その電極4の部分がフレーム20の開口21の位置と一致した時に、移動を間欠的に停止する。そして、圧接装置が作動し、上下のフレーム20a,20bの間に膜電極接合体5を挟持するようにして全体を一体化する。それにより、電極4の周囲の電解質膜部分1aはフレーム20a,20bで覆われ、電極4はフレーム20の開口21から露出した状態となったフレーム付き膜電極接合体5aが形成される。
次に、上下の支持プレートは上下に離間し、再び支持プレート上に、接着剤23を塗布したフレーム20a,20bが置かれる。その間に、部材1waは移動し、次の電極4の部分が新たにセットされたフレーム20の開口21の位置と一致したときに、再び移動を間欠的に停止する。そして、前記と同様にして、上下のフレーム20a,20bの間に膜電極接合体5を挟持する操作が行われる。それにより、帯状の電解質膜1wを繋ぎ材としてフレーム付き膜電極接合体5aが連続して形成される。
上記のようであり、図1に示すように、帯状の電解質膜1w上で隣接するフレーム20、20の間にはわずかな隙間が存在している。そして、上下のフレーム20a,20bを接着接合してフレーム付き膜電極接合体5aを形成した部材1waは、次の工程で適宜の切断装置により、前記隙間部分を切断線kで切断される。それにより、帯状の電解質膜1wを繋ぎ材として連続しているフレーム付き膜電極接合体5aは、個々に分断されバッチ化される。図2bによく示すように、バッチ化されたフレーム付き膜電極接合体5aは、フレーム20の電解質膜1の短手方向に沿った対向する2の側辺40から電解質膜1aが外側に延出した状態となっている。
このようにしてバッチ化されたフレーム付き膜電極接合体5aは、好ましくは、適宜の操作具により複数個が段積みされ、その状態で接着剤の硬化のために加熱室に送られる。この作業は膜電極接合体5aがフレーム20を備えていることにより容易に行うことができる。所要時間の加熱が進行して接着剤が硬化したフレーム付き膜電極接合体5aは、加熱室から取り出され、次のセパレータ7の接着積層工程に送られる。
作業に当たり、ロボットのような操作具は、段積みされたフレーム付き膜電極接合体5aの1つを取り出し、周囲に接着剤24を塗布したセパレータ7に対して位置決めした状態とする。この作業も膜電極接合体5がフレーム20を備えていることにより容易に行うことができる。そして、図1に示すように、上下のセパレータ7a.7bを別個に、あるいは同時に圧着することにより、本発明でいう燃料電池10とされる。
セパレータ7の長手方向の寸法はフレーム20の長手方向の寸法Pと同じであり、フレーム20のマニホルド穴8に対向する位置には、同様にマニホルド穴81(81a,81b,81c)が形成されている。セパレータ7の短手方向の寸法はフレーム20の短手方向の幅Wと等しい。前記したように、フレーム20の電解質膜1を挟持している領域では側辺40が内側に幅p1だけ入り込んでいるが、セパレータ7の対応する側辺は直線状であり、そのような凹部はない。そのために、図3に図1でのIII−III線による断面図を示すように、フレーム付き膜電極接合体5aにおける前記2つの側辺40から外側にはみ出ている電解質膜1a部分は、上下のセパレータ7a、7b内に入り込んだ状態となり、かつ、接着剤24の中に埋設した状態となる。
上記のように、本発明によれば、バッチ化された膜電極接合体5aはフレーム20を備えることにより、事後に必要となる移送や位置決めの操作をロボットの操作具などを利用して容易かつ確実に行うことができる。それにより、生産性は向上し燃料電池としての製造コストは低減する。また、フレーム付き膜電極接合体5aの対向する2つの側辺40から飛び出ている電解質膜部分1aは、セパレータ7を接着積層するときに接着剤24の中に埋め込まれるので、電解質膜端のガスシールも完全となり、従来品と同等の性能を持つ燃料電池が得られる。
上記のように、本発明によるフレーム付き膜電極接合体5aは、フレーム20の特徴を効果的に利用して電池の生産性を向上させている。その過程で、ロボットなど適宜の装置の操作具でもってフレーム20の特定箇所を把持したり、操作具先端でフレーム20の特定箇所を押し出したりすることが行われる。また、バッチ化したフレーム付き膜電極接合体5aを多段に積み重ねることも行われる。そのような工程を円滑に進めるには、熱硬化性接着剤23が未硬化のときに操作具により把持されたり、押しだし操作を受けときでも、積層した上下のフレーム20a,20bに位置ズレが生じないこと、また、接着接合に用いた接着剤23がフレーム20の外周や表裏面にはみ出ないことが望ましい。図4は、そのための手段を講じたフレーム20を持つフレーム付き膜電極接合体5aの2つの例を示しており、図4aは組み付け前の状態を、図4bは一体化した状態を示している。
図4で左側に示す例は、フレーム20a,20bの合わせ面に形成する互いに係合し得る凹凸形状の一例として、下フレーム20aに上フレーム20bの厚み分の高さを持つ突起25を設け、上フレーム20aの対向する位置には孔26を設けている。この例では、接着剤23が未硬化の状態で操作具がフレーム付き膜電極接合体5aを移動しようとする場合に、操作具が上下のフレーム20a,20bのいずれか一方にのみ当接してその移動を行っても、積層した上下のフレーム20a,20bに位置ズレが生じるのを阻止することができ、加熱室への移動を早い時点で行うことができる。
図4で右側に示す例は、上フレーム20bにおけるマニホルド穴8近辺の周辺部に切り欠き27が形成されており、下フレーム20aの該切り欠き27に対向する部分には切り欠き27に入り込む大きさの肉厚部28とされている。この例では、前記肉厚部28が操作具の当接部となるように操作具とフレーム付き膜電極接合体5aとの位置決めを行い、フレーム付き膜電極接合体5aの移動や把持を行うようにすることにより、上下のフレーム20a,20bに不要な位置ズレが生じるのを阻止することができる。また、接着剤の塗布ムラに起因して、接着剤が周辺部ににじみ出ることがあるが、少なくとも前記肉厚部28の部分では接着剤が周辺部ににじみ出るのを阻止することができるので、操作具の先端に接着剤が付着するのを阻止することができ、操作具の作業が不正確になるのを回避できる。
図5はフレーム付き膜電極接合体5aのさらに他の例を示す。ここでも、図5aは組み付け前の状態を示し、図5bは一体化した状態を示している。この例において、下フレーム20aは、電解質膜1が外側に延出した状態とされる対向する2辺に交差する他方の対向する2辺41、41側、すなわち、帯状の電解質膜1wの横幅から外に出ている領域に厚さの厚くされた区域42、42が形成されており、該厚さの厚くされた区域42にマニホルド穴8が形成されている。一方、上フレーム20bは前記厚さの厚くされた区域42に対向する部分43を欠如した形とされている。
この形態のフレーム付き膜電極接合体5aでは、マニホルド穴8は一枚の板材(下フレーム20a)に形成されるので、上記の例のように2枚のフレームが積層された部分にマニホルド穴8が形成されるもののように、貼り合わせ用の接着剤が入り込んだり、2枚のフレームが位置ズレしたりして、マニホルド穴8の壁面に段差が生じて圧損が生じるようなことは回避できる。また、2枚のフレームの合わせ面が減少することから、接着剤の使用量を低減することもできる。さらに、この厚さの厚くされた区域42の側面を上記した操作具の当接部とすることにより、上記した位置ズレや接着剤のはみ出しによる不都合も確実に回避することもできる。
図4に示した形態での切り欠き部27と肉厚部28との当接面29、あるいは、図5に示した形態での下フレーム20aでの厚さの厚くされた区域42の側壁と上フレーム20bの欠如された部分43の側壁との当接面44には、わずかな隙間45が生じる。接着剤の塗布ムラにより、上記したような隙間45から接着剤が表面あるいは裏面側にはみ出ることがあると、接着剤が未硬化の状態でフレーム付き膜電極接合体5aどうしを多段に積層したときに、相互にひっつき合う状態となり好ましくない。そのために、そのような隙間45から接着剤が外に出ないように、接着剤溜まりとなる空所46形成することは、好ましい。
図6はそのような接着剤溜まりのいくつかの例を図5でのVI−VI線での断面を例に取り示しており、図6aでは、前記隙間45における上フレーム20aと下フレーム20bの合わせ面における上フレーム20bの下端部に切り込みを形成して空所46を形成しており、図6bでは下フレーム20aのコーナー部に凹溝を形成して空所45としている。図6cでは、表面側にR部を形成した空所46としている。いずれの場合にも、表面に飛び出ようとする余分な接着剤は空所46に受け入れられることとなり、接着剤が表面側にしみ出るとはない。そのために接着剤23が未乾燥のままでフレーム付き膜電極接合体5aを多段に積み重ねることが可能となり、作業性の向上を図ることができる。
本発明による膜電極接合体とそれを用いた燃料電池の製造方法を説明する図。 本発明によるフレーム付き膜電極接合体の一例を示す図。 図2に示す膜電極接合体を用いた燃料電池における図1でのIII−III線での断面図。 フレーム付き膜電極接合体の他の形態を示す図。 フレーム付き膜電極接合体のさらに他の形態を示す図。 接着剤溜まりとしての空所を説明する図。 燃料電池(単電池)とスタックを説明する図。 従来のフレーム付き膜電極接合体を説明する図。 図8に示す形態のフレーム付き膜電極接合体を示す断面図。 膜電極接合体を連続的に形成する装置の一例を示す図。
符号の説明
1w…帯状の電解質膜、1wa…帯状の電解質膜に電極を積層した部材、1…電解質膜、1a…フレームから延出している電解質膜部分、2…触媒層、3…拡散層、4…電極、5…膜電極接合体、5a…フレーム付き膜電極接合体、8、81…マニホルド穴、10…燃料電池20…フレーム、21…電極が入り込む大きさの開口、23…接着剤、25…突起、26…孔、27…切り欠き、28…肉厚部、42…厚さの厚くされた区域、45…隙間、46…隙間に形成する接着剤溜まりとしての空所

Claims (9)

  1. 帯状の電解質膜上に触媒層と拡散層とがこの順で積層した電極を所定間隔で形成して当該帯状の電解質膜の長手方向に膜電極積層体を所定の間隔で連続的に形成する工程、
    形成された膜電極積層体の電極周囲の電解質膜部分を覆うようにしてフレームを配置し隣接するフレームとの間に電解質膜が露出するようにして当該フレームを前記電解質膜部分に接着剤を介して積層してフレーム付き膜電極接合体とする工程、
    フレームとフレームとの間に露出する電解質膜を切断してフレームの対向する2辺から電解質膜が外側に延出した状態のフレーム付きの膜電極接合体を個々に分離する工程、
    とを少なくとも有することを特徴とするフレーム付き膜電極接合体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法により製造されたフレーム付き膜電極接合体に対して、当該フレームの対向する2辺から外側に延出している電解質膜部分の全部を覆うことのできる大きさのセパレータを、該電解質膜部分が接着剤の中に埋設するようにして、接着剤により積層一体化することを特徴とする燃料電池の製造方法。
  3. 電解質膜の両面に触媒層と拡散層とがこの順で積層された電極を備えた膜電極積層体と、該膜電極積層体の電極の周囲に張り出している電解質膜部分を両面から接着剤を介して挟持する一対のフレームとを備えた膜電極積層体であって、フレームの対向する2辺からは電解質膜が外側に延出した状態とされていることを特徴とするフレーム付き膜電極接合体。
  4. 一対のフレームにおけるフレームの合わせ面には、互いに係合し得る少なくとも1箇所の凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフレーム付き膜電極接合体。
  5. 一対のフレームにおける一方のフレームの周辺部には切り欠きが形成されており、他方のフレームの該切り欠きに対向する部分はその切り欠きに入り込む肉厚部とされていることを特徴とする請求項3または4に記載のフレーム付き膜電極接合体。
  6. 前記切り欠き部と肉厚部との合わせ面に沿うようにして、その隙間から接着剤が外に出ないように接着剤溜まりとなる空所が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のフレーム付き膜電極接合体。
  7. 一対のフレームのうち、一方のフレームは電解質膜が外側に延出した状態とされる対向する2辺に交差する他方の対向する2辺側の領域に厚さの厚くされた区域が形成されており、該厚さの厚くされた区域には少なくとも1つのマニホルド穴が形成されており、かつ、他方のフレームは前記厚さの厚くされた区域に対向する部分を欠如した形とされていることを特徴とする請求項3に記載のフレーム付き膜電極接合体。
  8. 前記厚さの厚くされた区域の端面とそこに対向する他方のフレームの端面の合わせ面に沿うようにして、その隙間から接着剤が外に出ないように接着剤溜まりとなる空所が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のフレーム付き膜電極接合体。
  9. 請求項3から8のいずれかに記載のフレーム付き膜電極接合体とセパレータとを接着剤を介して積層して形成される燃料電池であって、フレームの対向する2辺から外側に延出している電解質膜部分に対向するセパレータの側辺は、該電解質膜部分よりも外側にまで達しており、かつ、該電解質膜部分は接着剤の中に埋設していてシール性が確保されていることを特徴とする燃料電池。
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