JP5271836B2 - バンド用留め具 - Google Patents
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Description
基体は、ベース部とこのベース部の前後方向中間部の上方に対向配備される覆壁部とを有し、このベース部と覆壁部との対向面間に、裏面に歯を長手方向にぎざぎざに付けた樹脂製バンドの自由側端部が裏面側をベース部に向けた状態で挿通される第1バンド挿通部がこれの入口と出口とを前後に開放するよう形成されており、
ベース部の前後方向後端部に、樹脂製バンドの固定側端部が一体的に結合されるバンド固定部が設けられており、
第1バンド挿通部内において樹脂製バンドの歯と係合する戻止め爪がベース部から覆壁部に向けて突設されており、
カバー体は、ベース部のバンド固定部と覆壁部の後端との間に、覆壁部の後方へ開く開姿勢と覆壁部の上側に閉じ合わされる閉姿勢とにわたって開閉揺動可能に連結されるとともに、閉姿勢で基体側に係止固定されるように構成してあり、
カバー体と基体とを揺動可能に連結する支持軸は、カバー体に相対固定されており、この支持軸の前記基体の両側壁間に位置する部分はカバー体の天井壁配設側に長径を有する天井壁側に突出する長円形のカムに形成してあり、
カバー体の天井壁は、支持軸配設部に対応する個所では支持軸が外部に露出する状態に形成してあり、この天井壁における揺動基端側の端縁部での内面に前記樹脂製バンドの歯と係合する係合爪を突設し、
このカバー体に形成された係合爪は、第1バンド挿通部から引き出された樹脂製バンドが支持軸とベース部分との間に形成される第2バンド挿通部を経て軸体の外周面に沿って折り返されることにより、樹脂製バンドの裏面に形成されている歯と係合するようになっていることを特徴としている。
さらに、この引っ張り出した樹脂製バンドの自由側端部をカバー体を揺動可能に軸支している支持軸とカバー体との間隙に挿入して、カバー体の天井壁内面に沿って引き出す。
この状態で、カバー体を手につかんで支持軸回りに開閉方向に揺動すると、樹脂製バンドの裏面に形成されている歯とカバー体の天井壁揺動基端側に形成されている係合爪とが係合した状態で長円形状のカムに形成されている支持軸の回動に伴い樹脂製バンドが引き込まれて刻み送りされることになる。
そして、カバー体の閉方向揺動によりカバー体は原位置に復帰するが、その際には樹脂製バンドに形成されている歯と係合爪とが滑ることになるとともに、ベース体に形成されている戻止め爪は樹脂製バンドの歯と係合して樹脂製バンドが緩み方向に後戻りするのを制止する。かかるカバー体の揺動操作を繰り返すことにより樹脂製バンドは引き締め方向に小刻みに順次送られて強力に締め付けられて行く。
図1に示すように、バンド用留め具(A)は、電柱等の柱体(C)の外周面に配備された標識板などの被装着物(D)の上から柱体(C)に巻き付けた樹脂製バンド(B)を締め付けて固定するために用いられるものである。その樹脂製バンド(B)はこれの裏面に断面形状が台形あるいは三角形の歯(1)を長手方向にぎざぎざに付けてある。
設けている。
まず、カバー体(3)を開いた状態で、樹脂製バンド(B)の固定側端部(11)は、ベース部(4)の表面側からバンド固定部(12)を巻回して歯(1)同士が対面する状態にする。次いで図1のように基体(2)のベース部(4)を被装着物(D)の上から柱体(C)に沿わせて、樹脂製バンド(B)を柱体(C)に一巻きする。すると、樹脂製バンド(B)の固定側端部(11)においては、バンド固定部(12)を巻回して引き出された余剰部分(11a)が樹脂製バンド(B)の裏面とベース部(4)との間に挟み付けられることになり、固定側端部(11)がベース部(4)のバンド固定部(12)に抜け止め状に結合される。また、樹脂製バンド(B)の折り返された余剰部分(11a)の裏面の歯(1)とそれに対向する部分の歯(1)とが噛み合うので、固定側端部(11)がベース部(4)のバンド固定部(12)から抜け出るのを防止する効果が高められる。なお、この余剰部分(11a)と樹脂製バンド(B)の本体部分とは、接着剤や熱接着等の接合手段で固着するようにしてもよい。
このように樹脂製バンド(B)の自由側端部を天井壁部(18)の内面に沿わせた状態でカバー体(3)を手につかんで支持軸(20)の軸芯回りに開閉方向に揺動する。
一方、閉じ方向に揺動させたカバー体(3)を開き方向に揺動すると、カバー体(3)の天井壁揺動基端側に形成されている係合爪(23)の先端が樹脂製バンド(B)の歯(1)との噛合いが緩むことから、カバー体(3)は樹脂製バンド(B)に影響を与えることなく開姿勢に変化することができる。そして、再度カバー体(3)を閉じ方向に揺動すると、カバー体(3)の天井壁揺動基端側に形成されている係合爪(23)の先端が樹脂製バンド(B)の歯(1)に噛合って、樹脂製バンド(B)を引き込むことになる。
Claims (2)
- 基体(2)とこの基体(2)に開閉揺動可能に軸支されているカバー体(3)とからなり、
基体(2)は、ベース部(4)とこのベース部(4)の前後方向中間部の上方に対向配備される覆壁部(6)とを有し、このベース部(4)と覆壁部(6)との対向面間に、裏面に歯(1)を長手方向にぎざぎざに付けた樹脂製バンド(B)の自由側端部が裏面側をベース部(4)に向けて挿通される第1バンド挿通部(7)がこれの入口(7a)と出口(7b)とを前後に開放するよう形成されており、
ベース部(4)の前後方向後端部に、樹脂製バンド(B)の固定側端部(11)が一体的に結合されるバンド固定部(12)が設けられており、
第1バンド挿通部(7)内において樹脂製バンド(B)の歯(1)と係合する戻止め爪(10)がベース部(4)から覆壁部(6)に向けて突設されており、
カバー体(3)は、ベース部(4)のバンド固定部(12)と覆壁部(6)の後端との間に、覆壁部(6)の後方へ開く開姿勢と覆壁部(6)の上側に閉じ合わされる閉姿勢とにわたって開閉揺動可能に連結されるとともに、閉姿勢で基体(2)側に係止固定されるように構成してあり、
カバー体(3)と基体(2)とを揺動可能に連結する支持軸(20)は、カバー体(3)に相対固定されており、この支持軸(20)の前記基体(2)の両側壁(5)・(5)間に位置する部分はカバー体(3)の天井壁(18)配設側に長径を有し、天井壁(18)側に突出する長円形のカム(21)に形成してあり、
カバー体(3)の天井壁(18)は、支持軸配設部に対応する個所では支持軸(20)が外部に露出する状態に形成してあり、この天井壁(18)における支持軸配設側端縁部での内面に前記樹脂製バンド(B)の歯(1)と係合する係合爪(23)を突設し、
このカバー体(3)に形成された係合爪(23)は、第1バンド挿通部(7)から引き出された樹脂製バンド(B)が支持軸(20)とベース部分(4)との間に形成される第2バンド挿通部(22)を経て支持軸(20)の外周面に沿って折り返されることにより、樹脂製バンド(B)の裏面に形成されている歯(1)と係合するようになっていることを特徴とするバンド用留め具。 - 第2バンド挿通部(22)の出口となるベース部(4)の上面に、樹脂製バンド(B)を支持軸(20)の外周面に沿う方向へ誘導案内する斜面壁(26)を設けている請求項1に記載のバンド用留め具。
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