JP5268873B2 - 多板摩擦要素 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機等に用いる多板摩擦要素に関する。
自動変速機には、クラッチやブレーキのように油圧により作動する多板摩擦要素が用いられており、これらは変速段に応じて締結・解放が切り換えられる。このとき、例えば2速と3速では解放するが、1速と4速では締結する、というように、一つの摩擦要素が複数の異なる変速段で締結する場合がある。
そのような場合、締結する変速段によって摩擦要素が受け持つ締結容量が異なることとなる。そして、各変速段の締結容量の比である締結容量比が小さくなるほど、油圧の制御性が悪化するといった問題があった。なお、締結容量比は、締結容量小の変速段の受け持つ締結容量/締結容量大の変速段の受け持つ締結容量とする。
そこで、特許文献1では自動変速機のクラッチとして、複数の油圧室と、締結時に油圧を受ける受圧面積が異なる複数のピストンと、を有し、必要な締結容量に応じて油圧を供給する油圧室を切り換える、いわゆるタンデムピストン型の構成にすることで、制御性の悪化を防止している。
特開平11−201187号公報
しかしながら、ピストンの受圧面積を異ならせる特許文献1の構成では、適用できる締結容量比に限界があるという問題がある。
すなわち、受圧面積を異ならせるには、締結容量の小さい変速段で作動する油圧室のピストンの受圧面積を、大きい変速段で作動する側よりも小さくする必要があるが、受圧面積を小さくするほど、ピストン用のリターンスプリング荷重のバラツキやピストンに設けたシール部材の摺動抵抗が制御性に与える影響が大きくなり、制御の精度が低下してしまうので、受圧面積の下限が制限される。
これを、具体例を用いて説明する。例えば、リターンスプリングのバネ定数の製造バラツキを10N、締結容量大側の締結時に必要なピストン押し力を500N、締結容量小側の締結時に必要なピストン押し力を50N、つまり締結容量比1/10とする。締結容量大側では、リターンスプリングの製造バラツキがピストン押し力に与える影響度は2%(10/500)程度と、ごく僅かである。これに対して、締結容量小側では、影響度が20%(10/50)となり、締結容量大側の変速段の場合に比べて影響度が10倍にもなる。つまり、締結容量小側の変速段では、リターンスプリングのバネ定数が大きい側にずれている場合には、締結時に必要な押し力が得られず、小さい側にずれている場合には、必要以上に大きな押し力が発生してしまう。したがって、油圧の制御性を考慮すると、例えば、締結容量比1/10といった締結容量比が極めて小さいような場合には適用できない。制御性を考慮すると、例えば、締結容量比1/3程度までが好ましい。
そこで、本発明では、より小さな締結容量比にも適用できる多板式摩擦要素を提供することを目的とする。
本発明の多板摩擦要素は、第1部材に設けた第1係合部に摺動可能に係合する複数の第1プレート部材と、第2部材に設けた第2係合部に摺動可能に係合し、前記第1プレートと同心状かつ交互に並ぶことで一つのプレート部材列を形成する複数の第2プレート部材と、前記複数の第1プレート部材と前記複数の第2プレート部材の全数を締結する第1締結手段と、前記複数の第1プレート部材の一部と前記複数の第2プレート部材の一部とを締結する第2締結手段と、を備え、前記第1締結手段または前記第2締結手段を締結する変速段の締結容量比に応じて選択的に作動させることで、前記第1部材と前記第2部材との間で動力伝達を行う多板摩擦要素であって、前記第1締結手段は、前記プレート部材列方向に摺動可能な第1ピストンと、この第1ピストンの作動油が供給される第1油圧室と、を有し、前記第1油圧室に作動油を供給すると、前記第1ピストンが前記プレート部材列を一端側から他端方向に押圧してすべての前記第1プレート部材と前記第2プレート部材が締結し、前記第2締結手段は、前記プレート部材方向に摺動可能な第2ピストンと、この第2ピストンの作動油が供給される第2油圧室と、を有し、前記第2ピストンは、前記第1プレート部材外周部と前記第1部材内周部との隙間を前記プレート部材列の一端から他端方向へ貫通しており、前記第2油圧室に作動油を供給すると、前記第2ピストンが前記プレート部材列の一端から所定枚数目の前記第1プレート部材を他端方向へ押圧して、前記複数の第1プレート部材と前記複数の第2プレート部材の一部が締結する
本発明によれば、第1締結手段と第2締結手段を選択的に作動させることにより、締結に必要な締結容量等に応じて第1プレート部材と第2プレート部材の締結枚数を異ならせることができる。つまり、仮に締結機構による第1プレート部材と第2プレート部材とを締結させるための押圧力が一定のままでも、締結枚数の違いにより締結力を異ならせることができ締結に必要な締結容量に応じた締結力とすることができる。したがって、リターンスプリングやシール部材等による摺動抵抗のバラツキが、押圧力に与える影響を小さくすることができる。このため、制御性を悪化させることなく、より小さな締結容量比に対応することができる。
第1実施形態のクラッチの断面図である(その1)。 第1実施形態のクラッチの断面図である(その2)。 図1のI−I線に沿った断面図である。 第2実施形態のクラッチの断面図である(その1)。 第2実施形態のクラッチの断面図である(その2)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のクラッチは、いわゆるタンデムピストン型湿式多板クラッチであり、例えば1速と4速のように、締結容量が異なる変速段で締結される。
図1、図2は、第1実施形態に係る摩擦要素としてのクラッチCの断面図であり、図1は締結容量が大きい場合の締結状態を、図2は締結容量が小さい場合の締結状態を表している。
なお、以下の説明において、図1中左側を前方、同右側を後方として扱う。
クラッチCは、締結することにより、駆動源側に連結する入力回転軸8から車輪側に連結する出力軸7に動力を伝達する。
第1ピストン3及び第2ピストン4は、いずれも内径側は入力回転軸8に対して軸方向に摺動可能に、クラッチドラム5内に収められている。
クラッチドラム5は、前方側から後方側に向かって第1円筒部5e、第2円筒部5f及び第3円筒部5gが形成されており、プレス加工等によって後方の方が大径な段付き形状に成型され、入力回転軸8に溶接等により取り付けられている。
第1ピストン3及び第2ピストン4も、後方の方が大径な段付形状である。第2ピストン4は、前方側から最小径部4e、中径部4f及び最大径部4gとが後方側になるに従い拡径されて形成され、特に最小径部4eから中径部4fまでの外周形状が、クラッチドラム5の第1円筒部3eから第2円筒部3fまでの内周形状に沿うような段付き形状に成型されている。第1ピストン3は、前方側から中径部3fと最大径部3gとが形成されており、中径部3fの外周が、第2ピストン4の中径部4fの内周形状に沿うような形状に成型されている。
また、第1ピストン3の中径部3fの外径部にはシールリング17bが配置され、入力回転軸8との摺動面にはシールリング17dが配置されている。同様に、第2ピストン4の最小径部4eの外径部にはシールリング17a、入力回転軸8との摺動面にはシールリング17cが配置されている。
そして、クラッチドラム5の後端側の開口端側である第3円筒部5gの内周面には、前後方向に延びるスプラインが形成され、このスプラインに複数のドリブンプレート20の外周部に等間隔に設けた外歯が係合する。これにより、ドリブンプレート20はクラッチドラム5に対して前後方向に摺動可能で、かつクラッチドラム5が回転すると、これに伴ってドリブンプレート20も回転する。
なお、クラッチドラム5の第3円筒部5gの、最後方のドリブンプレート20cよりも後方側の内周面には周溝が形成されており、当該円周溝にはドリブンプレート20の摺動範囲の後端を規制するためのスナップリング25が嵌合している。
また、第2ピストン4の最大径部4gには、径方向に凸な凸部4dが形成されており、この凸部4dがクラッチドラム5内周面のスプラインに嵌合する。これにより、クラッチドラム5が回転すると、第2ピストン4も一体回転する。
ドリブンプレート20は、ドライブプレート21と前方側からドリブンプレート20、ドライブプレート21の順に交互に組み付けられている。そして、ドリブンプレート20の後端側の数枚(図1では20b、20cの2枚)は、他のドリブンプレート20及びドライブプレート21の板厚よりも厚くなっている。また、ドライブプレート21のドリブンプレート20に対向するフェーシング面には、摩擦材が貼り付けられている。このドライブプレート21は、内周部に設けた切り欠きが、クラッチハブ13の外周部に設けたスプラインと係合する。これにより、ドライブプレート21はクラッチハブ13に対して摺動可能で、かつドライブプレート21が回転すると、これに伴ってクラッチハブ13も回転し、クラッチハブ13とスプライン係合している出力軸7も回転する。
クラッチドラム5の前方側の最内周側の端面5aと、これと直交する第1円筒部5eの内周面5bと、第2ピストン4の最小径部4eの前方側端面4aと、入力回転軸8の外周面とで第2油圧室2が画成される。この第2油圧室2に、中空軸6内の油路14aから、スリーブ9の前方側に設けた油路15a及び入力回転軸8に設けた油路16aを介して作動油が供給される。
また、第2ピストン4の後方側に形成された、後述する第1油圧室1には、第2ピストン4を前方に付勢するリターンプレート18bを配置する。このリターンプレート18bは、いわゆる皿バネであり、内周側が入力回転軸8と接し、外周端が第2ピストン4の最小径部4eの後方側端面4bと接する。そして、入力回転軸8の外周に設けた周溝に嵌合するスナップリング11bによって後方側への動きが規制され、第2ピストン4を前方側へ付勢する力を発生する。
作動油が供給されることで第2油圧室2の油圧が高まり、リターンプレート18bの付勢力より大きくなると、第2ピストン4は後方側に向けて摺動する。
第2ピストン4の後方側の側面4bと、これと直交する中径部4fの内周面4cと、第1ピストン3の中径部3fの前方側端面3aと、入力回転軸8の外周面とで第1油圧室1が画成される。この第1油圧室1も第2油圧室2と同様に、中空軸6内の油路14bから油路15aに隣接する油路15b、油路16aに隣接する16bを介して作動油が供給される。
また、第1ピストン3の後方側に形成された、後述する油圧キャンセル室19には、第1ピストン3を前方に付勢するリターンプレート18aを配置する。このリターンプレート18aは、いわゆる皿バネであり、内周側が入力回転軸8と接し、外周端が第1ピストン3の後方側の端面3bと接する。そして、入力回転軸8の外周に設けた周溝に嵌合するスナップリング11aによって後述する壁部材12とともに後方への動きが規制され、第1ピストン3を前方へ付勢する力を発生する。
作動油が供給されることで第1油圧室1の油圧が高まり、リターンプレート18aの付勢力より大きくなると、第1ピストン3は後方側に向けて摺動する。なお、図1及び上述の説明から明らかなように、第1ピストン3の方が第2ピストン4よりも受圧面積が大きいので、同一油圧をかけたときのプレートを押し付ける力(押し力)は、第1ピストン3の方が第2ピストン4より大きい。
なお、図1、図2ではリターンプレート18a、18bに皿バネを用いているが、これに限られるわけではない。
第1ピストン3と壁部材12と入力回転軸8とで油圧キャンセル室19が画成されている。この油圧キャンセル室19は、公知のものと同様に、第1油圧室1及び第2油圧室2の作動油に作用する遠心力を相殺するためのものであり、潤滑必要部へ潤滑油を供給する回路の一部が、中空軸6内の油路14cに接続し、スリーブ9及びブッシュ10に設けた油路を介して潤滑油が供給される。
なお、図1では、第1油圧室1、第2油圧室2、油圧キャンセル室19のそれぞれに作動油または潤滑油を供給する中空軸6内の3つの油路14a〜14c及びこれらにつながる油路15a〜15c、16a〜16cを、同一断面に示しているが、これは説明のための便宜的なものである。実際には、周方向に異なる位置に設けられている。
第1ピストン3は、油圧が作用すると最前方のドリブンプレート20aを押圧する。これにより、すべてのドリブンプレート20とドライブプレート21が係合し、クラッチドラム5からクラッチハブ13に動力が伝達される。
これに対して、第2ピストン4は、後端から前方側の所定範囲が、前後方向に延びる複数の爪が環状に並ぶ構成となっており、爪の後端部が後方から2枚目のドリブンプレート20bに当接する。より詳細には、図3に示すように、クラッチドラム5のスプラインと嵌合する外歯が複数箇所欠歯し、この欠歯部分を爪が前方方向にのびて、ドリブンプレート20の外周とクラッチドラム5のスプラインの隙間を貫通している。したがって、油圧が作用すると、後方から2枚目のドリブンプレート20と、最後方のドライブプレート21と、最後方のドリブンプレート20のみが係合する。なお、図3は、図1のI−I線に沿った断面図である。
次に、上記構成のクラッチの動作について説明する。
締結に必要な締結容量が小さい変速段の場合は、第2油圧室2に油圧を供給する。これにより、図2に示すように、第2ピストン4が後方側へ移動して後方から2枚目のドリブンプレート20bを押圧し、最後方のドリブンプレート20cがスナップリング25により後方側への移動が規制されるため、2枚のドリブンプレート20b、20cとその間にあるドライブプレート21とが締結される。その結果、入力回転軸8からの動力は、入力回転軸8と一体回転するクラッチドラム5から、クラッチドラム5とスプライン係合しているドリブンプレート20b及びドリブンプレート20c、そしてドリブンプレート20b及びドリブンプレート20cと摩擦係合しているドライブプレート21へと伝達され、さらにドライブプレート21とスプライン係合しているクラッチハブ13、そしてクラッチハブ13とスプライン係合している出力軸7へと伝達される。
一方、締結に必要な締結容量が大きい変速段の場合は、第1油圧室1に油圧を供給する。これにより、図1に示すように、第1ピストン3が後方へ移動して最も前方にあるドリブンプレート20を押圧し、最後方のドリブンプレート20cがスナップリング25により後方側への移動が規制されるため、すべてのドリブンプレート20とドライブプレート21が締結される。入力回転軸8からの動力の伝達については、ドリブンプレート20とドライブプレート21の締結枚数を除いて、上述した締結容量が小さい変速段の場合と同様である。
次に、上記のような構成にすることによる効果について説明する。
第1ピストン3の方が第2ピストン4よりも受圧面積が大きいので、同一油圧をかけたときのプレートを押し付ける力(押し力)は、第1ピストン3の方が第2ピストン4より大きい。
さらに、第1ピストン3を作動させる場合と、第2ピストン4を作動させる場合とでは、上述したように締結枚数が異なるので、締結力(クラッチCが伝達する動力)に差が生じる。
このように、締結に必要な締結容量に応じて、ピストンの受圧面積だけではなく締結枚数も変更するので、受圧面積の差だけで締結容量比を補償する場合に比べて、より大きな締結容量比に対応することができる。つまり、締結容量比を補償するために、上述したようなリターンプレートやシールの製造バラツキが油圧に与える影響度が大きくなる程度まで受圧面積を小さくする必要がない。このため、油圧の制御性を低下させることなく、より小さな締結容量比に対応することができる。例えば、本実施形態では締結に必要な締結容量が大きい場合は締結枚数が8枚、つまり締結面は16面であり、小さい場合は締結枚数が2枚なので、締結面は2面である。したがって、締結面の比は1/8となる。このため、ピストンの受圧面積の比が一般的に好ましいといわれる1/3程度であっても、トータルでは1/24の締結容量比まで対応することができる。
以上のように本実施形態では、次の効果が得られる。
(1)クラッチドラム5の第3円筒部5gの内周に設けたスプラインに外周部が摺動可能に係合する複数のドリブンプレート20と、クラッチハブ13の外周に設けたスプラインに内周部が摺動可能に係合し、ドリブンプレート20と同心状かつ交互に並ぶことで一つのプレート部材列を形成する複数のドライブプレート21と、複数のドリブンプレート20と複数のドライブプレート21の全数を締結する第1締結手段(第1ピストン3及び第1油圧室1)と、複数のドリブンプレート20の一部と複数のドライブプレート21の一部とを締結する第2締結手段(第2ピストン4及び第2油圧室2)と、を備えるので、リターンプレート18a、18bやシール部材17a〜17d等による摺動抵抗のバラツキが、押圧力に与える影響を小さくすることができる。このため、制御性を悪化させることなく、より小さな締結容量比に対応することができる(請求項1に対応)。
(2)第1締結手段は、プレート部材列方向に摺動可能な第1ピストン3と、この第1ピストン3の作動油が供給される第1油圧室1と、を有し、第1油圧室1に油圧を供給すると、第1ピストン3がプレート部材列を一端側から他端方向に押圧してすべてのドリブンプレート20とドライブプレート21が締結し、第2締結手段は、プレート部材方向に摺動可能な第2ピストン4と、この第2ピストン4の作動油が供給される第2油圧室2と、を有し、第2ピストン4は、ドリブンプレート20外周部とクラッチドラム5内周部との隙間をプレート部材列の一端から他端方向へ貫通しており、第2油圧室2に作動油を供給すると、第2ピストン4がプレート部材列の一端から所定枚数目のドリブンプレート20を他端方向へ押圧して、複数のドリブンプレート20b、20cと複数のドライブプレート21の一部(ドライブプレート21c)が締結するので、構造を簡素化することができる。さらに、従来のスペースと同等のスペースでレイアウトが可能となり、大型化を抑制しつつ、締結容量比を小さくすることができる(請求項2に対応)。また、多板摩擦要素がクラッチの場合には、2つの締結手段である第1ピストン3、第2ピストン4をクラッチドラム5に収容し、ドライブプレート21とドリブンプレート20を組み付けることで、クラッチCを1つのアッセンブリにまとめることも可能となり、これにより本クラッチを適用する自動変速機等への組み付け性を向上させることもできる(請求項2に対応)。
(3)第2ピストン4の最大径部4gの先端がドリブンプレート20bの外周側を押圧することになるが、ドリブンプレート20cは、第2ピストン4が貫通するドリブンプレート20よりも厚く、曲げ剛性が高いので、当該ドリブンプレート20bの変形を抑制して、プレート同士が傾いたまま締結する、いわゆる片当たり等を防止して、狙い通りの締結容量を確実に発生させることができる(請求項3に対応)。
なお、本実施形態では、締結に必要な締結容量が小さい場合のドリブンプレート20とドライブプレート21の締結枚数が2枚であるが、これに限られるわけではなく、必要に応じた枚数に設定すればよい。
また、本実施形態では、多板摩擦要素として、多板クラッチについて説明したが、これに限られるものではなく、締結することにより回転部材をケースに固定する多板ブレーキであってもよい。
第2実施形態について説明する。
図4、図5は、第2実施形態に係る摩擦要素としてのクラッチの断面図であり、図4は解放状態を、図5は必要な締結容量が小さい変速段での締結状態を表している。
本実施形態は、ドリブンプレート45とドライブプレート46の締結枚数を必要な締結容量に応じて異ならせる点では第1実施形態と同様であるが、その構成が異なる。
必要な締結容量が小さいときに、第1実施形態の第2ピストン4に代えて、クラッチハブ34を移動させることで、ドリブンプレート45とドライブプレート46を締結させる。以下、詳細に説明する。
なお、第1実施形態と同様に、図4、5において左側を前方、同右側を後方として説明する。
第1ピストン33は、入力回転部材36の外周に嵌合する円筒部材30に対して軸方向に摺動可能に、クラッチドラム35内に収められている。
クラッチドラム35は、前方側から後方側に向かって第1円筒部33e、第2円筒部33f及び第3円筒部33gが形成されており、プレス加工等によって後方の方が大径な段付き形状に成型され、円筒部材30に溶接等により取り付けられている。
第1ピストン33も、前方側から最小径部33e、中径部33f及び最大径部33gとが後方側になるに従い拡径されて形成され、とくに最小径部33eから中径部33fが、クラッチドラム35の第1円筒部35eから第2円筒部35fの内周形状に沿うような段付き形状に成型されている。
また、第1ピストン33の最小径部33eの外径部と中径部33fの外径部にはそれぞれシールリング53a、53cが配置され、入力回転軸8との摺動面にはシールリング53b、53cが配置されている。
そして、クラッチドラム35の後端側の開口端側である第3円筒部35gの内周面には、前後方向に延びるスプラインが形成され、このスプラインに複数のドリブンプレート45の外周部に設けたスプラインが係合する。これにより、ドリブンプレート45はクラッチドラム35に対して前後方向に摺動可能で、かつクラッチドラム35が回転すると、これに伴ってドリブンプレート45も回転する。
なお、クラッチドラム35の第3円筒部35gの、最後方のドリブンプレート45cよりも後方側のク内周面には周溝が形成されており、当該円周溝にはドリブンプレート45の摺動範囲の後端を規制するためのスナップリング50が嵌合している。
ドリブンプレート45は、ドライブプレート46と前方側からドリブンプレート45、ドライブプレート46の順に交互に組み付けられている。そして、最後端のドリブンプレート45c及び最後端のドライブプレート46aは、他のドリブンプレート45及びドライブプレート46の板厚よりも厚くなっている。また、ドライブプレート46のドリブンプレート45に対向するフェーシング面には、摩擦材が貼り付けられている。このドライブプレート46は、内周部に設けた切り欠きが、クラッチハブ34の外周部に設けたスプラインと係合する。これにより、ドライブプレート46はクラッチハブ34に対して摺動可能で、かつドライブプレート46が回転すると、これに伴ってクラッチハブ34も回転する。
クラッチドラム35の前方側の内周面35aと、第1円筒部35eの内周面と、第1ピストン33の最小径部33eの最内周側部分の前方端面33aと、円筒部材30の外周面とで第1油圧室31を画成する。そして、その隣のクラッチドラム35の段付き部分の内周面35bと、第1ピストン33の内周側から2段目の前方側の面33bと、円筒部材30の外周面とで第2油圧室32が画成される。
第1油圧室31及び第2油圧室32には、油路37から油路40、スリーブに設けた油路38、入力回転軸30に設けた油路41、第1ピストン33内の油路42を介して作動油が供給される。
このように、第1油圧室31と第2油圧室32という2つの油圧室を設けることで、第1ピストン33の受圧面積の選択自由度が向上する。
第1ピストン33は、第1油圧室31または/及び第2油圧室32に油圧が作用すると後方に移動し、その後端部分で最前方のドリブンプレート45aを押圧する。このとき、最後端のドリブンプレート45cは、スナップリング50に当接することによって移動が規制される。これにより、第1ピストン33を作動させると、ドリブンプレート45とドライブプレート46のフェーシング面のすべて、つまり16面が締結面となる。
なお、第1ピストン33の内周面と壁部材52と円筒部材30の外周面とで、油圧キャンセル室44が画成され、ここに第1ピストン33を前方に付勢するリターンスプリング43が配置されている。
壁部材52は、円筒部材30の外周に設けた周溝に嵌合するスナップリング57により、後方側への動きが規制される。そして、リターンスプリング43は、一端が壁部材52の前方側の面52aに、他方が第1ピストン33の油圧キャンセル室44側の面33cにそれぞれ支持される。
クラッチハブ34の外周面にはスプラインが形成されており、ここにドライブプレート46が前後方向に摺動可能に係合している。また、最後方のドライブプレート46aに前方から当接するように、クラッチハブ34の外周部の周溝にスナップリング49が配置されている。
スナップリング49の板厚は、隣接するドリブンプレート45bの板厚よりも薄くする。これは、スナップリング49がドリブンプレート45bより厚いと、第1ピストン33で押圧したときに、スナップリング49が干渉することによってドリブンプレート45とドライブプレート46が接触できなくなるからである。
なお、最後方のドライブプレート46aは、他のドライブプレート46の板厚よりも厚くして、高剛性のものを用いる。本実施形態では、スナップリング49がドライブプレート46の内周側部分を押圧することになるが、ドライブプレート46aの変形や傾きを抑制して、ドリブンプレート45bと均一に接触させるためである。
クラッチハブ34の前方側の面34cと、クラッチハブ34より前方に配置されている壁部材51と、内径側円筒部材47の外周面と、でハブ用油圧室56が画成される。このハブ用油圧室56には、中空軸36内の油路37から油路58を介して作動油が供給される。
また、クラッチハブ34の後方側の外面34dと、クラッチハブ34より後方に配置されている後方クラッチドラム55と、内径側円筒部材47の外周面とで油圧キャンセル室54が画成される。このとき、後方クラッチドラム55の側面によって画成することで、軸方向寸法の短縮や部品点数の削減を達成している。
この油圧キャンセル室54は、公知のものと同様に、第1油圧室1及びハブ用油圧室56の作動油に作用する遠心力を相殺するためのものであり、潤滑必要部へ供給する潤滑油の一部が油路59を介して供給される。
なお、ハブ用油圧室56に作動油を供給する油路58は、前方側がシール部材60で、後方側がシール部材61でシールされる。一方、油圧キャンセル室54に潤滑油を供給する油路59は、前方側がシール部材61で、後方側がシール部材62でシールされる。
また、油圧キャンセル室54には、クラッチハブ34を前方に付勢するリターンスプリング48が配置されている。リターンスプリング48は、一端がクラッチドラム55の前方側の面55aに、他方がクラッチハブ34の油圧キャンセル室54側の面34dにそれぞれ支持される。
なお、円筒部材30と内径側円筒部材47の間には、ハブ用油圧室56への油路と油圧キャンセル室54への油路とが形成されている。
ハブ用油圧室56の油圧を高めると、リターンスプリング48に抗してクラッチハブ34が後方側に移動する。このとき、クラッチハブ34とともにスナップリング49が後方側に移動するため、スナップリング49に押圧されて最後方のドライブプレート46aも後方側に移動し、図5に示すように最後端のドリブンプレート45cと係合する。つまり、締結面は1面となる。
このように、第1実施形態と同様に、油圧の制御性を低下させることなく、より小さな締結容量比に対応可能である、という効果が得られる。特に、図4、図5に示した構成では締結面の比が1/16になるので、受圧面積比を1/3としても、締結容量比1/48まで対応することができる。
なお、本実施形態も第1実施形態と同様に、ドリブンプレート45及びドライブプレート46の枚数、そしてこれらを締結させる枚数は、締結容量比に応じた枚数に設定すればよい。また、本実施形態も、多板摩擦要素として多板クラッチについて説明したが、これに限られるものではなく、締結することにより回転部材をケースに固定する多板ブレーキに適用してもよい。
以上により本実施形態では、第1実施形態の効果(1)と同様の効果に加え、さらに次のような効果が得られる。
(4)第1締結手段としてプレート部材列方向に摺動可能な第1ピストン33と、この第1ピストン33の作動油が供給される第1油圧室31、32と、を有し、第1油圧室31、32に油圧を供給すると、第1ピストン33がプレート部材列を一端側から他端方向に押圧してすべてのドリブンプレート45とドライブプレート46が締結し、第2締結手段としてクラッチハブ34と、一部のドライブプレート46のクラッチハブ34に対する一端側への移動を規制する規制手段としてのスナップリング49と、クラッチハブ移動手段として設けられたクラッチハブ34に隣接し作動油が供給されるハブ用油圧室56と、を有し、このハブ用油圧室56に油圧を供給すると、クラッチハブ34が他端側へ移動することで、スナップリング49により一端側への動きが規制されたドライブプレート46aも他端側へ移動してドリブンプレート45cと締結するので、従来のスペースと同等のスペースでレイアウトが可能となり、大型化を抑制しつつ、締結容量比を大きくすることができる(請求項4に対応)。
(5)スナップリング49は、クラッチハブ34の外周部に設けた溝と、当該溝に嵌合するスナップリング49とで構成され、当該スナップリング49の厚さは、その外周側に配置されているドリブンプレート45bの厚さよりも薄いので、第1ピストン33で押圧する際に、スナップリング49が隣接するドリブンプレート45bに干渉することを防止でき、ドライブプレート46とドリブンプレート45の締結を確実に行うことができる(請求項5に対応)。
(6)クラッチハブ34のスナップリング49が直接動きを規制するドライブプレート46aは、動きを規制されないドライブプレート46よりも板厚を厚くして曲げ剛性を高くしたので、いわゆる片当たり等によって狙い通りの締結容量を発生できなくなることを防止できる(請求項6に対応)。
(7)クラッチハブ34は、スプラインを備える外径側円筒状部34aと、半径方向に延びるフランジ部34bと、当該フランジ部34bが軸方向に移動可能に係合する内径側円筒部材47と、内径側円筒部材47の一端側に設けた第1壁部材としての壁部材51と、内径側円筒部材47の他端側に設けた第2壁部材としての後方クラッチドラム55と、を備え、外径側円筒状部34aの内周面34c、フランジ部34bの一端側の側面34e、内径側円筒部材47の外周面、及び壁部材51の他端側の側面51aでハブ用油圧室56が画成され、外径側円筒状部34aの内周面34c、フランジ部34bの他端側の側面34d、内径側円筒部材47の外周面、及び後方クラッチドラム55の一端側の側面55aで遠心油圧をキャンセルするキャンセル室が画成されるので、簡素な構造で遠心油圧の影響も低減することができる(請求項7に対応)。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
例えば、ドリブンプレート20b及びドライブプレート46aについて、板厚を厚くすることにより剛性を他のプレートよりも高くしているが、これに限られない。例えば、材質を他のプレートと異なるものとして剛性を高め、板厚を他のプレートと同一にしてもよい。
1 第1油圧室
2 第2油圧室
3 第1ピストン
4 第2ピストン
5 クラッチドラム
6 中空軸
7 出力軸
8 入力回転軸
9 スリーブ
10 ブッシュ
11 スナップリング
12 壁部材
13 クラッチハブ
14〜16 油路
17 シール部材
18 リターンプレート
19 油圧キャンセル室
20 ドリブンプレート
21 ドライブプレート
30 円筒部材
31 第1油圧室
32 第2油圧室
33 第1ピストン
34 クラッチハブ
35 クラッチドラム
36 中空軸
37、38 油路
39 ブッシュ
40〜42 油路
43 リターンスプリング
44 油圧キャンセル室
45 ドリブンプレート
46 ドライブプレート
47 内径側円筒部材
48 リターンスプリング
49 スナップリング
50 スナップリング
51 壁部材
52 壁部材
53 シール部材
54 油圧キャンセル室
55 後方クラッチドラム
56 ハブ用油圧室

Claims (6)

  1. 第1部材に設けた第1係合部に摺動可能に係合する複数の第1プレート部材と、
    第2部材に設けた第2係合部に摺動可能に係合し、前記第1プレートと同心状かつ交互に並ぶことで一つのプレート部材列を形成する複数の第2プレート部材と、
    前記複数の第1プレート部材と前記複数の第2プレート部材の全数を締結する第1締結手段と、
    前記複数の第1プレート部材の一部と前記複数の第2プレート部材の一部とを締結する第2締結手段と、
    を備え、
    前記第1締結手段または前記第2締結手段を締結する変速段の締結容量比に応じて選択的に作動させることで、前記第1部材と前記第2部材との間で動力伝達を行う多板摩擦要素であって、
    前記第1締結手段は、前記プレート部材列方向に摺動可能な第1ピストンと、この第1ピストンの作動油が供給される第1油圧室と、を有し、前記第1油圧室に作動油を供給すると、前記第1ピストンが前記プレート部材列を一端側から他端方向に押圧してすべての前記第1プレート部材と前記第2プレート部材が締結し、
    前記第2締結手段は、前記プレート部材方向に摺動可能な第2ピストンと、この第2ピストンの作動油が供給される第2油圧室と、を有し、
    前記第2ピストンは、前記第1プレート部材外周部と前記第1部材内周部との隙間を前記プレート部材列の一端から他端方向へ貫通しており、前記第2油圧室に作動油を供給すると、前記第2ピストンが前記プレート部材列の一端から所定枚数目の前記第1プレート部材を他端方向へ押圧して、前記複数の第1プレート部材と前記複数の第2プレート部材の一部が締結することを特徴とする多板摩擦要素。
  2. 前記第2ピストンが直接押圧する前記第1プレート部材は、前記第2ピストンが貫通する前記第1プレート部材よりも曲げ剛性が高いことを特徴とする請求項1に記載の多板摩擦要素。
  3. 前記第2部材は前記プレート部材列方向に摺動可能であって、
    前記第1締結手段は、前記プレート部材列方向に摺動可能な第1ピストンと、この第1ピストンの作動油が供給される第1油圧室と、を有し、前記第1油圧室に油圧を供給すると、前記第1ピストンが前記プレート部材列を一端側から他端方向に押圧してすべての前記第1プレート部材と前記第2プレート部材が締結し、
    前記第2締結手段は、前記第2部材と、一部の前記第2プレート部材の前記第2部材に対する一端側への移動を規制する規制手段と、前記第2部材を前記プレート部材列方向の一端側から他端方向へ移動させる前記第2部材移動手段と、を有し、前記第2部材移動手段によって前記第2部材が他端側へ移動することで、前記規制手段により一端側への動きが規制された前記第2プレート部材も他端側へ移動して前記第1プレート部材と締結することを特徴とする請求項1に記載の多板摩擦要素。
  4. 前記規制手段は、前記第2部材の外周部に設けた溝と、当該溝に嵌合するスナップリングとで構成され、当該スナップリングの厚さは、その外周側に配置されている前記第1プレート部材の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項3に記載の多板摩擦要素。
  5. 前記規制手段が直接動きを規制する前記第2プレート部材は、動きを規制されない前記第2プレート部材よりも曲げ剛性が高いことを特徴とする請求項3または4に記載の多板摩擦要素。
  6. 前記第2部材は、前記第2係合部を備える外径側円筒状部と、半径方向に延びるフランジ部と、当該フランジ部が軸方向に移動可能に係合する内径側円筒状部と、前記内径側円筒状部の一端側に設けた第1壁部材と、前記内径側円筒状部の他端側に設けた第2壁部材と、を備え、
    前記第2部材移動手段は、前記外径側円筒状部の内周面、前記フランジ部の一端側の側面、前記内径側円筒状部の外周面、及び前記第1壁部材の他端側の側面で画成された前記第3油圧室及び当該第3油圧室に供給される作動油とから構成され、
    さらに、前記外径側円筒状部の内周面、前記フランジ部の他端側の側面、前記内径側円筒状部の外周面、及び前記第2壁部材の一端側の側面で遠心油圧をキャンセルするキャンセル室が画成されていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一つに記載の多板摩擦要素。
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