JP5267261B2 - 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム - Google Patents
磁気記録テープ用ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5267261B2 JP5267261B2 JP2009073352A JP2009073352A JP5267261B2 JP 5267261 B2 JP5267261 B2 JP 5267261B2 JP 2009073352 A JP2009073352 A JP 2009073352A JP 2009073352 A JP2009073352 A JP 2009073352A JP 5267261 B2 JP5267261 B2 JP 5267261B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- average particle
- film
- polyester
- polyester film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
ところで、近年は、ハードディスクの記録容量が非常に速い速度で増大してきているため、これらハードディスクのバックアップに用いる磁気記録媒体の記録容量も更なる増大が望まれている。磁気記録媒体においては、高密度化、高容量化が進められており、電磁変換特性の点よりベースフィルムの表面はできるだけ平滑であることが求められている。しかし、磁気記録テープとして使用する際、磁気ヘッドとの摩擦が増加し走行耐久性が低下する。すなわち、超高密度磁気記録テープを得るためには、電磁変換特性の向上と走行耐久性の改良という相反する特性を両立する手段が必要となる。
(2)1.5<DL/DS<6
(3)100<NS/NL<10,000
本発明においては、表面Iに皮膜層が設けられており、その皮膜層は、水溶性高分子または水分散性高分子を構成成分としている。
(2)1.5<DL/DS<6
(3)100<NS/NL<10,000
ここで、粒子Lは磁気テープとした際、磁気ヘッドとの摩擦を低減させ走行耐久性を維持する他、磁気ヘッドのクリーニング性を向上させる役割を果たす。粒子Lの平均粒径は25〜70nmであり、より好ましくは30nm〜50nmである。粒子Lの平均粒径DLが70nmを超えると、粒子の脱落が発生し、磁気ヘッドとの摩擦が大きくなり、表面が削れて走行耐久性が低下することがある。また、粒子Lの平均粒径が25nm未満であると、磁気ヘッドのクリーニング効果が低下するため、走行耐久性が低下することがある。粒子Lに起因する突起の個数密度は5,000〜300,000個/mm2であり、好ましくは10,000〜100,000個/mm2である。突起密度が300,000個/mm2を超えると粒子の脱落が発生し、表面が削れて磁気テープのドロップアウトが増加しがちとなる。また、磁気ヘッドとのスペーシングが大きくなり高密度の磁気記録媒体として供することが困難となる。粒子Lに起因する突起の個数密度が5,000個/mm2未満であると磁気ヘッドのクリーニング効果が低下し、走行耐久性が低下する傾向にある。また、粒子Lと粒子Sの粒径比(DL/DS)は1.5より大きく、6未満である。この粒径比が6より大きいと、磁気テープにしたときに磁気ヘッドとのスペーシングが大きくなり電磁変換特性が低下しやすくなる。また、粒子の脱落が発生し、磁気テープの表面が削れやすくなる傾向にある。また、粒子による突起個数密度比(NS/NL)は100〜10,000であり、より好ましくは160〜1,000である。突起個数密度比(NS/NL)が10,000より大きいと磁気ヘッドのクリーニング効果が低下し、走行耐久性が低下する傾向にある。また、個数密度比(NS/NL)が100より小さいと、磁気ヘッドとのスペーシングが大きくなり高密度の磁気記録媒体として供することが困難となる。特に、DVCAM用途においては、粒子Lの平均粒径DLは35〜45nm、その突起の個数密度は10,000〜100,000個/mm2、最も平均粒径の小さい粒子Sの平均粒径DSは20nm以下、その突起の個数密度は1,000万個/mm2から5,000万個/mm2の範囲であることが電磁変換特性、走行耐久性の観点から好ましいといえる。
(1−1)表面Iの皮膜層中の粒子の平均粒径の測定
表面Iの皮膜層中に含まれる不活性粒子の平均粒径は、フィルムに塗布する前の不活性粒子をpH11のアンモニア水にて希釈し、0.2μmフィルターでろ過したものをParticle Sizing System社製「NICOMP model 380 Dynamic Light Scattering」にて測定した値をもって平均粒径(DLおよびDS)とした。
表面Iに設けられた皮膜層上の、異なる平均粒径をもつ2種以上の粒子の個数密度は、皮膜層上に、金スパッター装置により金薄膜蒸着層を20〜30nmの厚みで設け、電子顕微鏡(好ましくは走査型電子顕微鏡)により、粒子Lは5万倍の拡大倍率で観察し、10枚写真撮影を行うことにより測定し(写真1枚あたりの面積は3.9×10−6mm2である)、粒子Sは1万倍の拡大倍率で観察し、10枚写真撮影を行うことにより測定する(写真1枚あたりの面積は9.7×10−5mm2である)。撮影された10枚の写真から、写真に観察されるそれぞれの粒径を有する粒子の個数をカウントし、1mm2あたりの粒子数に換算して、粒子個数とした。
(1−2)の突起の個数密度の観測の際に、ある突起がその周辺(突起の長径程度の距離以内)に他の突起が存在するか否かを確認し、存在する場合はその突起を凝集状態で存在する突起とみなす。この凝集状態で存在する突起の個数を、同じ視野内の突起の全個数で割り、凝集率(%)を求める。
フィルムの表面の表面粗さRa値、Rz値は、原子間力顕微鏡(走査型プローブ顕微鏡)を用いて測定した。具体的には、セイコーインスツルメント(株)製の卓上小型プローブ顕微鏡(“Nanopics” 1000)を用い、ダンピングモードで、フィルムの表面を40μm角の範囲で原子間力顕微鏡計測走査を行い、得られる表面のプロファイル曲線よりJIS・B0601・1996・Raに相当する算術平均粗さよりRaを、十点平均粗さよりRz値を求めた。なお、測定条件の詳細は以下のとおりである。
測定面 表面I 表面II
測定モード ダンピングモード ダンピングモード
測定方向 幅方向 幅方向
測定領域 40×40μm 40×40μm
スキャンスピード 380s/FRAME 380s/FRAME
スキャン回数 512本 512本
振幅モード LL(20%) HH(100%)
(3)フィルム全体の総厚み
フィルム全体の総厚みはマイクロメーターにてランダムに10点測定し、その平均値を用いた。
引張試験測定により得られる応力−ひずみ曲線におけるスタート点の立ち上がり勾配からASTM−D882−02(2002)に準じてヤング率を求め、MPaで表す。サンプル幅、実効長さは、それぞれ10mm、100mmとした。引張速度は100mm/minとした。
磁気テープの特性は以下のようにして評価した。
磁気テープ(MICRO MVテープ)の走行耐久性は、市販のMICRO MV方式ビデオカメラ(MICRO MVビデオカメラ)を用いて静かな室内で録画し、1分間の再生をして画面にあらわれたブロック状のモザイク個数(ドロップアウト(DO)個数)を数えることによって、評価した。DO個数は常温(25℃)でテープ製造後の初期特性(初回のDO個数)を最初に調べた。次にテープの再生を全長にわたり200回くり返し、200回目の再生時のDO個数を測定した。
(200回目再生時の1分間あたりのDO個数)−(初回再生時の1分間あたりのDO個数)
により以下のように判定した。
1〜2個/分 :○
3〜5個/分 :△
6個以上/分 :×
(5−2)電磁変換特性(C/N)の評価
上記で作製したテープについて、市販のMICRO MV方式ビデオカメラ(MICRO MVビデオカメラ)を用いて、7MHz±1MHzのC/Nの測定を行った。このC/Nを市販のMICRO MVテープと比較して、以下のように判定した。
+2dB以上〜+3dB未満 :○
+1dB以上〜+2dB未満 :△
+1dB未満 :×
次に実施例に基づき、本発明を説明する。
(ポリエステルPの製造方法)
テレフタル酸ジメチル100質量部、エチレングリコール70質量部、酢酸カルシウム0.09質量部を反応器に入れて180〜210℃にてエステル交換反応を施し、メタノールを留出させた。エステル交換反応が終了した時点でリン酸0.02質量部および三酸化アンチモン0.03質量部を添加し、引き続いて系内を徐々に減圧し、60分で1mmHg以下とした。それと同時に徐々に昇温し290℃とした。重縮合反応を2時間実施し、実質的に不活性粒子を含有しないポリエチレンテレフタレート(PET)を得た。
テレフタル酸ジメチル100質量部、エチレングリコール70質量部、酢酸カルシウム0.09質量部を反応器に入れて180〜210℃にてエステル交換反応を施し、メタノールを留出させた。エステル交換反応が終了した時点でリン酸0.02質量部および三酸化アンチモン0.03質量部を添加し、引き続いて系内を徐々に減圧し、60分で1mmHg以下とした。それと同時に徐々に昇温し290℃とした。重縮合反応を2時間実施し、その後吐出ノズルより水中に押出しカッターによって直径約5mm長さ約7mmの円柱状のチップとした。こうして得られたポリマーに数平均粒径300nmのポリスチレン球を0.50wt%含有させポリエステルQを得た。
水 99.40質量%
メチルセルロース 0.10質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.47質量%
粒子L 平均粒径45nmの球状シリカ粒子 1.2×10−3質量%
粒子S 平均粒径18nmの球状シリカ粒子 3.6×10−2質量%
また、表面II側に皮膜層Bを設けるため、ポリエステル層Bの外側に下記組成・濃度の水溶液を固形分塗布量が45mg/m2となるようエアナイフ方式にて塗布した。
水 99.44質量%
メチルセルロース 0.26質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.29質量%
アミノエチルシランカップリング剤 1.1×10−3質量%
その後、ステンターにて横方向に110℃で4倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを220℃の熱風で4秒間熱固定し、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。これをスリッターで小幅にスリットし、円筒コアーにロール状に巻取り、厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを作製した。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.1μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.55質量%
メチルセルロース 0.091質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.47質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 1.1×10−5質量%
粒子S 平均粒径20nmのスチレン-アクリル酸メチル-ジビニルベンゼン共重合体の粒子 3.8×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.1μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.40質量%
メチルセルロース 0.089質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径40nmの球状シリカ粒子 9.5×10−6質量%
粒子S 平均粒径25nmの球状シリカ粒子 3.8×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.4μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.55質量%
メチルセルロース 0.089質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径65nmの球状シリカ粒子 2.5×10−5質量%
粒子S 平均粒径18nmの球状シリカ粒子 3.6×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ5.9μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.55質量%
メチルセルロース 0.087質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.47質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 9.4×10−6質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 3.6×10−4質量%
その他の粒子 平均粒径20nmのスチレン-アクリル酸メチル-ジビニルベンゼン共重合体の粒子 1.8×10−2質量%
[実施例6]
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.41質量%
カルボキシメチルセルロース 0.087質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.47質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 8.7×10−6質量%
粒子S 平均粒径18nmの球状シリカ粒子 3.6×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.41質量%
ヒドロキシメチルセルロースメチルセルロース 0.087質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.47質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 9.3×10−6質量%
粒子S 平均粒径20nmのスチレン-アクリル酸メチル-ジビニルベンゼン共重合体の粒子 3.3×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.55質量%
メチルセルロース 0.086質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径60nmの球状シリカ粒子 1.3×10−4質量%
粒子S 平均粒径18nmの球状シリカ粒子 3.6×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.61質量%
メチルセルロース 0.093質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.29質量%
粒子L 平均粒径45nmの球状シリカ粒子 1.6×10−5質量%
粒子S 平均粒径8nmの球状シリカ粒子 8.6×10−5質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.7μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.65質量%
メチルセルロース 0.087質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.26質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 1.0×10−6質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 1.1×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.64質量%
メチルセルロースメチルセルロース 0.087質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.26質量%
粒子L 平均粒径30nmのスチレン-アクリル酸メチル-ジビニルベンゼン共重合体の粒子 3.5×10−6質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 1.5×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.4μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.59質量%
メチルセルロース 0.089質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径80nmの球状シリカ粒子 3.3×10−5質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 4.3×10−5質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.1μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.54質量%
メチルセルロース 0.093質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径45nmの球状シリカ粒子 6.8×10−5質量%
粒子S 平均粒径20nmのスチレン-アクリル酸メチル-ジビニルベンゼン共重合体の粒子 4.5×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.4μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.41質量%
メチルセルロース 0.10質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 1.3×10−5質量%
粒子S 平均粒径30nmの球状シリカ粒子 1.7×10−3質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.2μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.58質量%
メチルセルロース 0.093質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 3.5×10−5質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 7.2×10−5質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.57質量%
メチルセルロース 0.093質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径20nmの球状シリカ粒子 2.6×10−6質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 1.4×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.3μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.56質量%
メチルセルロース 0.093質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 1.3×10−5質量%
粒子S 平均粒径12nmの球状シリカ粒子 3.2×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
実施例1の表面I側の塗布水溶液を以下のように変える以外は、実施例1と同様にして厚さ6.1μmのポリエステルフィルムを得た。
水 99.49質量%
メチルセルロース 0.093質量%
水溶性ポリエステル(テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) 0.32質量%
粒子L 平均粒径41nmの球状シリカ粒子 1.3×10−5質量%
粒子S 平均粒径18nmの球状シリカ粒子 9.7×10−4質量%
得られたポリエステルフィルムの特性を表1、2に示す。
Claims (5)
- ポリエステル層の磁性面を形成する側の表面Iに皮膜層を設けた磁気記録テープ用ポリエステルフィルムであって、表面Iの皮膜層は水溶性高分子または水分散性高分子を構成成分とし、この皮膜層には平均粒径の異なる少なくとも2種の不活性粒子が含有され、この不活性粒子のうち最も平均粒径の大きい粒子(粒子L)の平均粒径をDL(nm)、粒子Lに起因する突起密度をNL(個/mm2)、最も平均粒径が小さい粒子(粒子S)の平均粒径をDS(nm)、および粒子Sに起因する突起密度をNS(個/mm2)としたとき、DS、NS、DLおよびNSが下記式(1)、(2)および(3)をすべて満足し、粒子Lに起因する突起密度N L (個/mm 2 )が5,000<N L <300,000であり、さらに表面Iの皮膜層の表面粗さRaが1.5〜6.0nmであり、かつ粒子Sに起因する突起の凝集率が20%未満である磁気記録テープ用ポリエステルフィルム。
(1)25<DL<70
(2)1.5<DL/DS<6
(3)100<NS/NL<10,000 - 粒子Lおよび/または粒子Sが球状シリカ粒子である、請求項1に記載の磁気記録テープ用ポリエステルフィルム。
- 粒子Lおよび/または粒子Sがスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルおよびジビニルベンゼンからなる群から選ばれた少なくとも1種の単量体の重合体または共重合体を構成成分とする高分子粒子である、請求項1に記載の磁気記録テープ用ポリエステルフィルム。
- 総厚みが4〜9μmである、請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記録テープ用ポリエステルフィルム。
- ポリエステルフィルムが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートを構成成分として含んでいる、請求項1〜4のいずれかに記載の磁気記録テープ用ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009073352A JP5267261B2 (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009073352A JP5267261B2 (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010225249A JP2010225249A (ja) | 2010-10-07 |
JP5267261B2 true JP5267261B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=43042275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009073352A Expired - Fee Related JP5267261B2 (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5267261B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI524991B (zh) * | 2013-02-04 | 2016-03-11 | Toyo Boseki | A laminated body, a method for producing a laminated body, and a method for manufacturing the flexible electronic device |
JP6186800B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-08-30 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3598016B2 (ja) * | 1998-05-21 | 2004-12-08 | 帝人株式会社 | 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
JP2002160337A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Teijin Ltd | ポリエステルフィルム |
JP2004359744A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Teijin Ltd | ポリエステル組成物および2軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
JP4505276B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2010-07-21 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 二軸配向積層ポリエステルフィルム |
JP2009076174A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Toray Ind Inc | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム |
-
2009
- 2009-03-25 JP JP2009073352A patent/JP5267261B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010225249A (ja) | 2010-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060110628A1 (en) | Polyester film for magnetic recording media and magnetic recording tape | |
JP5267261B2 (ja) | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム | |
JPH10157024A (ja) | 積層フイルム | |
JP2003323713A (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録テープ | |
JP2001243616A (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録テープ | |
KR100280243B1 (ko) | 적층 필름 | |
US6936331B2 (en) | Polyester film and recording tape | |
JP2009076174A (ja) | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム | |
JP4345206B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ | |
JP2008018628A (ja) | 積層フィルムおよびフィルムロール | |
JP4356229B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ | |
JP2009140532A (ja) | 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体 | |
JP3626588B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム | |
JP2011210294A (ja) | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム | |
JP3743701B2 (ja) | 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム | |
JP2010079995A (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム | |
JP4582614B2 (ja) | Mrヘッド用強磁性金属薄膜型磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及びmrヘッド用強磁性金属薄膜型磁気記録テープ | |
JP4552286B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ | |
JPH10157039A (ja) | 積層フイルム | |
JP4622096B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ | |
JP3856630B2 (ja) | 積層熱可塑性樹脂フィルム | |
JP3604964B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム | |
JP2005298712A (ja) | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ | |
JP2013025847A (ja) | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム | |
JPH11170466A (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130422 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5267261 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |