JP5258778B2 - 耐震ラッチ構造 - Google Patents

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    • E05B65/00Locks or fastenings for special use
    • E05B65/46Locks or fastenings for special use for drawers

Description

本発明は、例えば家具類や家電製品類における引き出し、引き戸又は開き戸などのように、固定部材に対して移動部材が並進運動、回転運動等により移動を生じる箇所に使用され、地震や搬送等による振動の発生時に、移動部材の運動を係止する耐震ラッチ構造に関する。
近年、家具やシステムキッチン等においては、操作性の向上、質感の向上を目的とし、引き出しがボールやローラ等を使用した案内部材を介して家具本体に装着されているものが多数存在している。このような引き出しは重量物を収納した場合であっても、容易に且つ滑らかに家具本体から引き出すことができる反面、地震や搬送の際には、その揺れが大きいと家具本体から勢い良く飛び出してしまう可能性が高く、収納物が飛散し、ひいては周囲に存在する人々に怪我を負わせてしまう懸念がある。
このため、作用する振動に起因して家具本体に対する引き出しの移動を係止する耐震ラッチ構造が従来から提案されている(特開2003−24156、特開2007−105405)。
特開2003−24156に開示される耐震ラッチ構造は、引き出し側に設けられた被係合部と、家具本体側に設けられると共に前記被係合部と噛み合うロック位置に向けて付勢されたロック部材と、このロック部材を付勢力に抗してアンロック位置に係止する保持部材と、この保持部材とロック部材の係止状態を解除するボールとを具備している。そして、地震などによる揺れが家具に対して作用すると、前記ボールが保持部材に衝突することによって該保持部材とロック部材の係止状態が解除され、ロック部材がアンロック位置からロック位置へと移動するように構成されている。その結果、前記被係合部がロック部材と噛み合い、家具本体に対する引き出しの移動が係止されるようになっている。
また、この耐震ラッチ構造では、引き出し側にロック解除部材が設けられており、引き出しを家具本体に対して完全に収納すると、前記ロック解除部材が前記ロック部材をロック位置からアンロック位置へと押し戻し、前記保持部材が再びロック部材を係止するように構成されている。
一方、特開2007−105405に開示される耐震ラッチ構造は、家具本体側に設けられたケーシングと、このケーシングに対して揺動自在に支持されると共にスプリングの付勢力によって該ケーシング内に引き込み状態で保持されたフック部材と、引き出し側に設けられると共に前記ケーシングから飛び出した前記フック部材と噛み合うストッパー体と、前記ケーシング内に収容されると共にその転動位置に応じて前記フック部材をケーシングから押し出すボールとから構成されている。そして、地震などによる揺れが家具に対して作用すると、前記ボールがケーシング内で移動し、これに伴って前記フック部材がケーシングから突出して引き出し側のストッパー体と噛み合うようになっている。
また、この後者の耐震ラッチ構造では、ボールが自重によってケーシング内の元の位置に復帰するようケーシング内のボール収容空間に傾斜が設けられており、揺れが収まるとボールがおのずから元の位置に復帰し、それに伴ってフック部材がケーシング内に引き込まれて、かかるフック部材とストッパー体との噛み合い状態が解除されるように構成されている。
特開2003−24156 特開2007−105405
しかし、これらの従来の耐震ラッチ構造では、ボールが揺れを検知して移動し、更に、かかる移動に起因してロック部材又はフック部材が引き出しとの係合位置へ進出し、その結果として家具本体に対する引き出しの移動が制限されるものであり、ボールの移動に起因してロック部材又はフック部材の動作を作り出す必要があることから、構造が複雑なものとならざるを得ない。また、揺れを検知したボールの動きに起因してロック部材又はフック部材の動作を創出することから、動作が不安定になり易く、振動が作用しているにもかかわらず引き出しが係止されないといった誤作動が発生することもあり得る。
更に、この種の耐震ラッチ構造では、揺れが収まった後には引き出しの係止状態を解除し、元の状態に復旧させる必要があるが、前述した耐震ラッチ構造では、ボールが元の位置に自発的に復帰することを前提として係止状態の解除を行っており、仮にボールが不安定な状態で停止してしまった場合には、前記係止状態を解除することができない。更に、この場合には引き出しを引き出すことができない状態にあるため、引き出しの使用者は係止状態を解除することが非常に困難となってしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成を有して容易に実施可能であると共に、振動の作用時には引き出しや開き戸等の移動部材を確実に係止することが可能であり、しかも係止状態の解除を容易に且つ確実に行うことが可能な耐震ラッチ構造を提供することにある。
すなわち、本発明は、固定部材とこの固定部材に対して移動自在な移動部材との間に設けられ、振動の作用時に前記固定部材に対する移動部材の移動を制限する耐震ラッチ構造であって、待機通路部及び当該待機通路部と交わる方向に延びる作用通路部から構成されて前記固定部材に設けられた規制スロットと、この規制スロット内に移動自在に設けられると共に当該規制スロットから前記移動部材に向けて突出した検知ピンと、前記移動部材に設けられると共に、前記規制スロットの待機通路部に設定された検知ピンとは係合することなく、作用通路部に設定された検知ピンにのみ係合するストッパーと、から構成されている。
このような本発明の耐震ラッチ構造において、前記規制スロット内に移動自在に設けられた検知ピンは、かかる規制スロットが設けられた固定部材に対して振動が作用すると、当初設定されていた待機通路部から前記振動のエネルギによって作用通路部へと移動する。一方、前記移動部材に対して振動が作用すると、かかる移動部材は振動のエネルギによって固定部材に対する並進運動、揺動などの移動を生じるが、この移動部材に設けられたストッパーは前記検知ピンが作用通路部に設定されると、当該検知ピンと係合する。このため、検知ピンが規制スロットの待機通路部から作用通路部へ移動してしまうほどの振動が固定部材に対して作用すると、固定部材に対する移動部材の移動が制限されることになる。反面、検知ピンが待機通路部に設定されたままの状態であれば、ストッパーは検知ピンと何ら係合することがないので、移動部材は固定部材に対して自由に移動することが可能である。
従って、本発明の耐震ラッチ構造では、固定部材に対する振動の作用に伴って作用通路部に設定された検知ピンがストッパーと直接係合して、固定部材に対する移動部材の移動が係止されるので、その構造は極めて簡易であり、しかも、揺れに伴う検知ピンの移動さえ生じれば、固定部材に対して移動部材を確実に係止することができるものでる。加えて、前記規制スロットは前記検知ピンが移動可能な長孔状であれば良く、また前記ストッパーは単なる板状部材であれば良く、これら規制スロット及びストッパーは前記固定部材及び移動部材に対して容易に設けることでき、本発明は極めて安価に実施することが可能である。
このように構成された本発明の耐震ラッチ構造は、家具、家電製品又はシステムキッチン等の引き出しに適用することが可能である他、引き戸について適用することも可能である。また、移動部材としての扉が固定部材としての家具本体に対して回転運動を行う所謂開き戸についても適用することが可能である。そして、本発明の耐震ラッチ構造は、固定部材に対して規制スロットを、移動部材に対してストッパーを形成することで実施可能なので、狭いスペースにも設置可能であり、例えば家具本体の大型化や引き出しの収納容量の低下を招くことなく、これら適用対象に取り付けることが可能である。
本発明の耐震ラッチ構造を適用したスライドレールユニットの第一の実施形態を示す斜視図である。 図1に示すスライドレールユニットの正面図である。 インナレールをアウタレールから引き出した状態を示す側面図である。 ピン設定部材の規制スロットの詳細を示す拡大図である。 第一の実施形態における耐震ラッチ構造において、通常の使用状態における検知ピンとガイド部材の位置関係を示す図である。 第一の実施形態における耐震ラッチ構造において、振動の作用時における検知ピンとガイド部材の位置関係を示す図である。 第一の実施形態における耐震ラッチ構造において、検知ピンの復帰動作を示す図である。 本発明の耐震ラッチ構造を適用したスライドレールユニットの第二の実施形態を示す斜視図である。 第二の実施形態におけるピン規制部材を示す正面図及び平面図である。 第二の実施形態におけるガイド部材を示す正面図である。 第二の実施形態における耐震ラッチ構造において、通常の使用状態における検知ピンとガイド部材の位置関係を示す図である。 第二の実施形態における耐震ラッチ構造において、振動の作用時における検知ピンとガイド部材の位置関係を示す図である。 第二の実施形態における耐震ラッチ構造において、検知ピンの復帰動作を示す図である。 本発明の耐震ラッチ構造を適用したスライドレールユニットの第三の実施形態を示す斜視図である。 図14に示すスライドレールユニットの正面図である。 本発明の耐震ラッチ構造を適用したスライドレールユニットの第四の実施形態を示す斜視図である。 第四の実施形態に係るインナレールをアウタレールから引き出した状態を示す側面図である。 第四の実施形態における耐震ラッチ構造において、通常の使用状態における検知ピンとガイド部材の位置関係を示す図である。 第四の実施形態における耐震ラッチ構造において、振動の作用時における検知ピンとガイド部材の位置関係を示す図である。 第四の実施形態における耐震ラッチ構造において、検知ピンの復帰動作を示す図である。 本発明の耐震ラッチ構造を家具の開き戸に適用した第五の実施形態を示す斜視図である。 第五の実施形態に係るピン設定部材及びガイド部材の位置関係を示す要部拡大平面図である。
以下、添付図面を用いて本発明の耐震ラッチ構造を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の耐震ラッチ構造を家具等の引き出しに使用されるスライドレールユニットに適用した第一の実施形態を示すものである。このスライドレールユニットは、アウタレール1と、このアウタレール1に対して並進運動を行うと共に該アウタレール1内に収納されるインナレール2と、前記アウタレール1とインナレール2との間を転走する転動体としてのボール3と、アウタレール1とインナレール2との間で多数のボール3を所定間隔で配列させるリテーナ4とから構成されている。尚、図1はアウタレール1に対してインナレール2を収納した状態を示しており、前記ボール3及びリテーナ4はアウタレール1の長手方向の中央部付近に存在するため、かかる図1にはボール3及びリテーナ4は描かれていない。
例えば、このスライドレールを家具等の引き出しの案内部材として使用する場合には、前記アウタレール1を家具本体に、インナレール2を引き出しに夫々固定する。これにより、前記アウタレール1とインナレール2との間に配列されたボール3の転動を利用して、引き出しを家具本体に対して円滑に出し入れすることが可能となっている。すなわち、前記アウタレールが本発明における固定部材に、インナレールが本発明における移動部材に相当する。
前記アウタレール1は鋼板をロールフォーミング加工により精密成形したものであり、取付け部11の長手方向に沿って一対のボール転走部12,12を曲げ起こすことによりチャネル状に形成されている。また、前記ボール転走部12の内側面には前記ボール3の球面に近似した曲率のボール転走面が形成されている。
一方、前記インナレール2も同様にして鋼板から成形され、取付け部21の長手方向に沿って一対のボール転走部22,22を曲げ起こすことによりチャネル状に形成されている。但し、インナレール2はアウタレール1のボール転走部12,12の間に収納され、該アウタレール1との間にボール3を配列することから、アウタレール2よりも一回り小さく形成されると共に、ボール転走部22の外側面にボール転走面が形成されている。
また、前記リテーナ4は鋼板をプレス加工により成形し、あるいは合成樹脂を型内に射出して成形したものであり、アウタレール1とインナレール2との間に挿入されてこれらレール1,2の間を転走する多数のボール3を等間隔で整列させ、互いに隣接するボール同士の接触を防止している。
そして、このように構成されたスライドレールユニットにおいては、アウタレール1とインナレール2とが前述の如くボール3を介して組み合わされていることから、かかるボール3の転動により、前記アウタレール1内に収納されたインナレール2を該アウタレール1内からスムーズに引き出すことができる。
このスライドレールユニットでは、インナレール2がアウタレール1と完全に重なった状態、すなわち図1に示すようにインナレール2をアウタレール1内に完全に引き込んだ状態において、全長がもっとも短くなるように構成されており、例えば前述した引き出しを家具本体内に完全に収納した状態がこの状態に相当する。
前記インナレール2はボール3の転動を利用することによりアウタレール1から容易に引き出すことが可能であるが、このことは地震や運搬等の揺れにより、意図せずして前記インナレール2がアウタレール1に対して移動してしまう可能性が高いことを意味する。従って、このスライドレールユニットには耐震ラッチ構造5が設けられ、地震や運搬等の揺れが作用した際にインナレール2の意図しない飛び出しを防止している。
この耐震ラッチ構造5は、前記アウタレール1に固定されたピン設定部材50と、このピン設定部材50に保持されると共にアウタレール1に対する揺れの作用に応じて設定位置が変更される検知ピン51と、前記インナレール2に固定されると共に前記検知ピン51の設定位置に応じて該検知ピン51と係合するガイド部材52とから構成されている。
アウタレール1に固定されたピン設定部材50とインナレール2に固定されたガイド部材52は、インナレール2をアウタレール1に完全に引き込んだ状態、すなわち図1に示す状態で互いに重なり合うように設定されている。図3はアウタレール1に対してインナレール2を移動させ、前記ガイド部材52がピン設定部材50とずれた状態を示している。
前記ピン設定部材50は金属板に対して長孔状の規制スロット53を開設したものであり、図1に示す例ではL字状のフランジ部54を介してアウタレール1に固定されており、前記規制スロット53がインナレール2と対向している。前記検知ピン51はこの規制スロット53に挿入されると共にピン設定部材50に対して略垂直に保持されており、規制スロット53から抜け落ちることがないよう、かかる検知ピン51には一対の係止リング51aがピン設定部材50の表裏に位置して固定されている。図4は前記規制スロット53の詳細を示すものである。この規制スロット53は、インナレール2の移動方向に延びる待機通路部55と、この待機通路部55の一端から斜め下方へ延びる作用通路部56とを有している。また、前記待機通路部55と作用通路部56との間には、検知ピン51が待機通路部55から作用通路部56へ容易に移動しないように、その移動を規制するピン規制部57が設けられている。図4に示す規制スロット53では、待機通路部55を水平方向、すなわちインナレール2の移動方向に対して角度αだけ傾斜させており、これによって前記ピン規制部57が待機通路部55と作用通路部56との間に形成されている。換言すれば、前記待機通路部55は作用通路部56から離れる方向へ向けて下り傾斜路として形成されており、この待機通路部55に位置する検知ピン51は自重によって待機通路部55の先端へと移動することから、何らかの外力が検知ピン51に作用しない限り、かかる検知ピン51がピン規制部57を乗り越えて待機通路部55から作用通路部56へ移動しないようになっている。また、ピン規制部57を乗り越えて作用通路部56に進入した検知ピンは、その自重によって作用通路部56の下端へ落下するように構成されている。
一方、前記ガイド部材52は金属板に対して前記検知ピン51の先端が入り込む係止溝58を切り欠いたものであり、インナレール2に対して固定され、かかるインナレール2をアウタレール1に対して収納した際に、前記ピン設定部材50と重なるように配置されている。
前記係止溝58は、前記規制スロット53の作用通路部56に落下した検知ピン51に係合するストッパー59と、このストッパー59と対向して斜め上向きに形成された復旧スロープ60とを有している。前記ストッパー59は検知ピン51と確実に係合するよう略V字状に形成されると共に、アウタレール1からインナレール2を引き出す方向に向けて拡開しており、検知ピン51が規制スロット53の作用通路部56に落下した状態でインナレール2がアウタレール1から飛び出そうとすると、検知ピン51の先端が前記ストッパー59の最深部に入り込むようになっている。
また、前記復旧スロープ60は水平方向に対して斜め上向きの傾斜面として形成されており、かかる復旧スロープ60の上端は前記規制スロット53の待機通路部55よりも上方に位置している。このため、検知ピン51が前記ストッパー59に係止されている状態、すなわち検知ピン51が規制スロット53の作用通路部56に落下している状態からインナレール2をアウタレール1内に押し込むと、検知ピン51が復旧スロープ60に接触しながら作用通路部56を上方へと押し上げられ、インナレール2をアウタレール1内に完全に収納すると、検知ピン51がピン規制部57を乗り越えて待機通路部55に設定されるようになっている。
更に、前記ガイド部材52では、前記係止溝58よりもインナレール2の奥側(図3における紙面左側)における部位の高さが前記復旧スロープ60の高さよりも低く形成されており、インナレール2をアウタレール1から引き出す際に、前記規制スロット53の待機通路部55に設定された検知ピン1がガイド部材52と干渉しないように構成されている。また、インナレール2の押し込み方向におけるガイド52部材の先端には、誘導スロープ61が上向き傾斜面として形成されており、インナレール2をアウタレール1から引き出した状態で意図せずして検知ピン51が規制スロット53の作用通路部56に落下してしまった際に、かかる検知ピン51をガイド部材52の係止溝59内に誘導することができるようになっている。
図5は、前記スライドレールユニットの通常の使用状態における検知ピン51の設定状態とガイド部材52との関係を示すものである。尚、これから説明する図5乃至図7では簡略化のため、規制スロット53、検知ピン51及びガイド部材52のみを示している。図5に示すように、前記スライドレールユニットの通常の使用状態において、前記検知ピン51は規制スロット53の待機通路部55に設定されている。前述の如く、待機通路部55は角度αで傾斜しているので、何らかの外力が検知ピン51に作用しない限り、検知ピン51は待機通路部55の先端に維持された状態となる。図5の分図aはインナレール2をアウタレール1に対して完全に収納した状態、すなわちインナレール2のストロークエンドにおける検知ピン51とガイド部材52との位置関係を示している。この状態からインナレール2及びこれに固定されたガイド部材52を紙面右方向へ移動させて、かかるインナレール2をアウタレール1から引き出したとしても、分図bに示すように、検知ピン51がガイド部材52と干渉することはない。このため、検知ピン51が待機通路部55に設定されている状態では、インナレール2をアウタレール1に対して自由に移動させることが可能であり、例えば家具本体に対して引き出しを自由に出し入れすることができる。
図6は、地震や運搬などによってスライドレールユニットに振動が作用し、耐震ラッチ構造5が動作した状態を示すものである。先ず、図6の分図aはインナレール2のストロークエンドにおける検知ピン51とガイド部材52との関係を示すものであり、この状態において検知ピン51はガイド部材52の復旧スロープ60に拘束されるようにして規制スロット53の待機通路部55に保持されている。この状態からスライドレールユニットに対して振動が作用すると、インナレール2がアウタレール1から僅かに抜け出すことによって、ガイド部材52の復旧スロープ60による検知ピン51の拘束状態が解かれ、検知ピン51が待機通路部55を自由に移動できるようになる。そして、スライドレールユニットに作用する振動の大きさがある程度の大きさに達すると、分図bに示すように、検知ピン51はピン規制部57を乗り越えて待機通路部55から作用通路部56へと移動し、自重によって作用通路部56の下端へ落下する。そして、検知ピン51が作用通路部56に落下した状態から更にインナレール2がアウタレール1の外へ飛び出そうとすると、分図cに示すように、検知ピン51がガイド部材52のストッパー59に突き当たり、かかる検知ピン51の先端とガイド部材52との係合によって、インナレール2のアウタレール1に対する移動が係止される。これにより、アウタレール1に対するインナレール2の飛び出しが防止され、例えば、地震などの際に引き出しが意図せずして家具本体から飛び出してしまう事故を防止することが可能となる。
どの程度の大きさの揺れがスライドレールユニットに作用した場合に、前記検知ピン51を規制スロット53の作用通路部56に落下させるかについては、前記待機通路部55の長さや傾斜角度α、あるいは検知ピン51と待機通路部55との間の摩擦係数を調整することにより、任意に調整することが可能である。従って、僅かな振動が作用した場合にいち早く耐震ラッチ構造5を作用させることもできるし、日常での使用において検知ピン51が落下することのないよう、かかる検知ピン51の落下条件の限界点を引き上げることも可能である。
一方、図7は、前記検知ピン51を規制スロット53の作用通路部56から待機通路部55へ復帰させる動作を示すものである。分図aにおいて、検知ピン51は規制スロット53の作用通路部56に落下しており、ガイド部材52のストッパー59が検知ピン51に係合しているので、インナレール2はアウタレール1に対して係止された状態にある。この状態からインナレール2をアウタレール1内に押し込むと、分図bに示すように、検知ピン51はストッパー59と対向して設けられた復旧スロープ60に乗り上げ、インナレール2の移動に伴って作用通路部56を持ち上がっていく。そして、アウタレール1に対するインナレール2の押し込み動作を更に継続すると、分図cに示すように、検知ピン51はピン規制部57を乗り越えて待機通路部55に再設定され、最終的には分図dに示すように、待機通路部55の先端において前記復旧スロープ60に押圧されて拘束された状態となる。これにより、検知ピン51の待機通路部55への復帰動作が完了する。
もっとも、地震の揺れは繰り返し作用することから、例えば地震が発生した場合には図6の係止動作のみが単独で発生するのではなく、地震の最中に図6の係止動作と図7の回復動作が交互に発生し、それによってアウタレール1に対するインナレール2の意図しない飛び出しが防止されることになる。
次に、図8は本発明の耐震ラッチ構造の第二の実施形態を示すものである。この第二の実施形態においても第一の実施形態と同じ構造のスライドレールユニットに対して耐震ラッチ構造を適用している。従って、スライドレールユニットについては図8中に第一の実施形態と同一符号を付してその説明は省略する。
この第二の実施形態の耐震ラッチ構造7も、前記アウタレール1に固定されたピン設定部材70と、このピン設定部材70に保持されると共にアウタレール1に対する揺れの作用に応じて設定位置が変更される検知ピン71と、前記インナレール2に固定されると共に前記検知ピン71の設定位置に応じて該検知ピン71と係合するガイド部材72とから構成されており、これらの構成は前記第一の実施形態と同一である。
但し、前述の第一の実施形態ではインナレール2のストロークエンドにおいて前記ガイド部材52とピン設定部材50とが重なり合い、検知ピン51が規制スロット53の待機通路部55に設定されたが、この第二の実施形態においては、インナレール2がストロークエンドに達するまでの間にガイド部材72がピン設定部材70を完全に通過するように構成されている。
図9は前記ピン設定部材70を示すものであり、分図aは正面図、分図bは平面図である。前記ピン設定部材70はインナレールと対向する本体プレート部70aに対して退避プレート部70bが斜めに交わっており、これら本体プレート部70a及び退避プレート部70bを跨ぐようにして長孔状の規制スロット73が開設されている。このピン設定部材70はL字状のフランジ部74を介してアウタレール1に固定されており、前記規制スロット73の一部がインナレール2と対向している。前記検知ピン71はこの規制スロット73に挿入されると共にピン設定部材70に対して略垂直に保持されており、規制スロット73から抜け落ちることがないよう、かかる検知ピン71には一対の係止リング71bがピン設定部材70の表裏に位置して固定されている。前記規制スロット73は、前記退避プレート部70bに形成された待機通路部75と、前記本体プレート部に設けられると共に前記待機通路部75の一端から斜め下方へ延びる作用通路部76と、この作用通路部76の下端から斜め上方へ延びる退避通路部76aとから構成されている。前記退避通路部76aは作用通路部76と反対側の端部が後述するガイド部材の復旧スロープ80よりも上方に位置している。
前記規制スロット73の一部を構成する待機通路部75はピン設定部材70の退避プレート部70bに形成されると共に、この退避プレート部70bは本体プレート部70aに対して屈曲していることから、図9の分図bに示されるように、待機通路部75に設定された検知ピン71の先端は分図b中に二点鎖線で示したガイド部材72の移動経路から退避するようになっている。すなわち、検知ピン71が待機通路部75に設定されると、ガイド部材72は検知ピン71と干渉することなく、ピン設定部材70を通過することが可能となっている。
また、前記待機通路部75と作用通路部76との間には、検知ピン71が待機通路部75から作用通路部76へ容易に移動しないように、その移動を規制するピン規制部77が設けられている。このピン規制部77は、前述の第一の実施形態と同様に、待機通路部75を水平方向、すなわちインナレール2の移動方向に対して微小角度だけ傾斜させることによって形成されている。つまり、前記待機通路部75は作用通路部76から離れる方向へ向けて下り傾斜路として形成されており、この待機通路部75に位置する検知ピン71は自重によって待機通路部75の先端へと移動することから、何らかの外力が検知ピン71に作用しない限り、かかる検知ピン71がピン規制部77を乗り越えて待機通路部75から作用通路部76へ移動しないようになっている。また、ピン規制部77を乗り越えて作用通路部76に進入した検知ピンは、その自重によって作用通路部76の下端へ落下するように構成されている。
一方、図10は前記ガイド部材72の詳細を示すものである。前記ガイド部材72は金属板に対して前記検知ピン71の先端が入り込む係止溝78を切り欠いたものであり、インナレール2に対して固定され、かかるインナレール2をアウタレール1に対して収納した際に、前記ピン設定部材70を通過するように配置されている。
前記係止溝78は、前記規制スロット73の作用通路部76に落下した検知ピン71に係合するストッパー79と、このストッパー79と対向して斜め上向きに形成された復旧スロープ80とを有している。前記ストッパー79は検知ピン71と確実に係合するよう、その上端に突出部79aを有しており、検知ピン71が規制スロット73の作用通路部76に落下した状態でインナレール2がアウタレール1から飛び出そうとすると、検知ピン71の先端が前記ストッパー79に突き当たり、かかるストッパー79と突出部79aによって検知ピン71の動きが拘束されるようになっている。
また、前記復旧スロープ80は斜め上向きの傾斜面として形成されており、かかる復旧スロープ80の上端は前記規制スロット73の待機通路部75よりも上方に位置している。このため、検知ピン71が前記ストッパー79に係止されている状態、すなわち検知ピン71が規制スロット73の作用通路部76に落下している状態からインナレール2をアウタレール1内に押し込むと、検知ピン71が復旧スロープ80に接触しながら作用通路部76を上方へと押し上げられ、インナレール2をアウタレール1内に完全に収納すると、検知ピン71がピン規制部77を乗り越えて待機通路部75に設定されるようになっている。
更に、前記ガイド部材72では、誘導スロープ81がインナレール2の引き出し方向におけるガイド部材72の先端に上向き傾斜面として形成されている。この誘導スロープ81は前記復旧スロープ80と背中合わせに形成されており、検知ピン71が規制スロット73の作用通路部76に落下した状態でインナレール2をアウタレール1から引き出す際に、かかる検知ピン71をガイド部材72の係止溝78に誘導する機能を発揮している。
図11は、前記スライドレールユニットの通常の使用状態における検知ピン71の設定状態とガイド部材72との関係を示すものである。尚、これから説明する図11乃至図13では簡略化のため、規制スロット73、検知ピン71及びガイド部材72のみを示している。図11に示すように、前記スライドレールユニットの通常の使用状態において、前記検知ピン71は規制スロット73の待機通路部75に設定されている。待機通路部75は先端に近接するにしたがって低い位置となるように僅かに傾斜しているので、何らかの外力が検知ピン71に作用しない限り、検知ピン71は待機通路部75の先端に維持された状態となる。また、待機通路部75はピン設定部材70の退避プレート部70bに形成されているので、かかる待機通路部75に設定された検知ピン71の先端はガイド部材72の移動経路と重なっておらず、検知ピン71が待機通路部75に設定されている状態ではインナレール2をアウタレール1に対して移動させても、検知ピン71がガイド部材72と干渉することはない。このため、図11に示す状態では、インナレール2をアウタレール1に対して自由に移動させることが可能であり、例えば家具本体に対して引き出しを自由に出し入れすることができる。
図12は、地震や運搬などによってスライドレールユニットに振動が作用し、耐震ラッチ構造7が作用した状態を示すものである。先ず、図12の分図aはインナレール2のストロークエンドにおけるピン設定部材70とガイド部材72との位置関係を示すものであり、この状態において検知ピン71は規制スロット73の待機通路部75に保持されている。この状態からスライドレールユニットに対して振動が作用し、かかる振動がある程度の大きさに達すると、分図bに示すように、検知ピン71はピン規制部77を乗り越えて待機通路部75から作用通路部76へと移動し、自重によって作用通路部76の下端へ落下する。振動の継続的な作用によってインナレール2がアウタレール1から紙面右方向へ飛び出すと、作用通路部76の下端に落下している検知ピン71に対してガイド部材72の誘導スロープ81が突き当たる。但し、作用通路部76には退避通路部76aが連続しており、しかも前記誘導スロープ81は上向き傾斜面として形成されていることから、インナレール2がそのまま移動を継続すると、検知ピン71は誘導スロープ81に沿って規制スロット73の退避通路部76a内を上方へ持ち上げられる。そして、かかる退避通路部76aの上端はガイド部材72の復旧スロープ80よりも上方へ位置していることから、インナレール2の移動が更に継続すると、分図cに示すように、検知ピン71はガイド部材72の上端縁を乗り越えることになる。この後、検知ピン71はガイド部材72の復旧スロープ80に沿って規制スロット73の退避通路部76aを落下し、ガイド部材72の係止溝78の内部に導入される。
この状態から更にインナレール2の飛び出しが進行すると、分図dに示すように、ガイド部材72のストッパー79が作用通路部76及び退避通路部76aの下端に位置する検知ピン71に突き当たり、検知ピン71は規制スロット73の退避通路部76aに逆戻りすることになる。しかし、ガイド部材72のストッパー79の上端には突出部79aが設けられており、この突出部79a、ストッパー79及び退避通路部76aによって検知ピン71の動きは拘束され、インナレール2に固定されたガイド部材72の移動が係止されることになる。これにより、アウタレール1に対するインナレール2の飛び出しが防止され、例えば、地震などの際に引き出しが意図せずして家具本体から飛び出してしまう事故を防止することが可能となる。
この第二の実施の形態においても、どの程度の大きさの揺れがスライドレールユニットに作用した場合に、前記検知ピン71を規制スロット73の作用通路部76に落下させるかについては、前記待機通路部75の長さや傾斜角度、あるいは検知ピン71と待機通路部75との間の摩擦係数を調整することにより、任意に調整することが可能である。
一方、図13は、前記検知ピン71を規制スロット73の待機通路部75へ復帰させる動作を示すものである。分図aは図12の分図dと同じ状態、すなわちインナレール2の移動が検知ピン71とガイド部材72の係合によって係止された状態を示しており、このとき検知ピン71は規制スロット73の作用通路部76あるいは退避通路部76aに存在し、且つ、ガイド部材72の係止溝78に導入されている。この状態からインナレール2をアウタレール1に対して押し込むと、ガイド部材72の係止溝78を構成する復旧スロープ80が検知ピン71に対して突き当たり、分図bに示すように、検知ピン71はインナレール2の移動に伴って作用通路部76を持ち上がっていく。そして、アウタレール1に対するインナレール2の押し込み動作を更に継続すると、分図cに示すように、検知ピン71はピン規制部77を乗り越えて待機通路部75に設定され、最終的には図11に示すように、ガイド部材72がピン設定部材70を完全に通過し、検知ピン71が待機通路部75の先端に保持された状態となる。これにより、検知ピン71の待機通路部75への復帰動作が完了する。
前述した第一の実施形態の耐震ラッチ構造5では、前記ガイド部材52のインナレール2に対する固定位置及びピン設定部材50のアウタレール1に対する固定位置を、インナレール2のストロークエンドに対応して厳密に位置決めする必要があった。しかし、この第二の実施形態に示す耐震ラッチ構造70では、検知ピン71が規制スロット73の待機通路部75に設定されているのであれば、ガイド部材72がピン設定部材70を自由に通過することができるので、前記ガイド部材72のインナレール2に対する固定位置及びピン設定部材70のアウタレール1に対する固定位置は第一の実施形態に比べて厳密に決定する必要はなく、その分スライドレールユニットに対する耐震ラッチ構造の取付けが容易なものとなっている。
次に、図14及び図15は本発明の耐震ラッチ構造の第三の実施形態を示すものであり、図14は斜視図、図15は正面図である。
この第三の実施形態では、スライドレールユニットを構成するアウタレール1とインナレール2との隙間に本発明の耐震ラッチ構造を組み込んでおり、アウタレール1及びインナレール2の外側に前記ピン設定部材及びガイド部材を設けた前記第一の実施形態又は第二の実施形態に比べて、耐震ラッチ構造の配設スペースを著しく削減している。
この第三の実施形態においては、アウタレール1に対して規制スロット100が設けられ、この規制スロット100に対して検知ピン101が保持されている。規制スロット100は待機通路部及び作用通路部を有しており、第一の実施形態における規制スロット53と略同一の形状に形成されている。従って、待機通路部に設定された検知ピン101はアウタレール1に対して振動が作用すると、かかる振動のエネルギによって作用通路部に移動し、自重によって作用通路部の下端に落下するようになっている。
一方、前記インナレール2にはストッパー102が設けられている。このストッパー102はインナレール2の一部をアウタレール1に向けて直角に切り起こしたものであり、アウタレール1からインナレール2を矢線A方向へ引き出すと、前記規制スロット100の作用通路部に落下した検知ピン101がストッパー102に突き当たり、インナレール2をアウタレール1からそれ以上引き出せないようになっている。また、前記ストッパー102に対して矢線A方向と反対側には、当該ストッパー102に隣接して略三角形状の案内片103がインナレール2に固定されている。この案内片103は水平方向に対して斜め上向きの誘導スロープ104を具備しており、インナレール2をアウタレール1から引き出した状態で前記検知ピン101が作用通路部に落下してしまった際に、検知ピン101がストッパー102に突き当たることなく当該ストッパー102を乗り越えるのを介助し、引き出したインナレール2がアウタレール1内に収納できなくなるトラブルを未然に防止する。
また、前記ストッパー102から矢線A方向に僅かに間隔をおいた位置には、回復部材105がインナレール2に対して固定されている。この回復部材105は水平方向、すなわちインナレール2の引き出し方向に対して上向きに傾斜した復旧スロープ106を有しており、インナレール2をアウタレール1内に引き込むと、規制スロット100の作用通路部に落下した検知ピン101が前記復旧スロープ106に乗り上げるようにして当該作用通路部を上昇し、待機通路部に再設定されるようになっている。前記インナレール2に対する回復部材105の固定位置は、スライドレールユニットの使用状態における前記インナレール2の引き込み終端に対応しており、インナレール2がアウタレール1に対してもっとも格納された状態で、前記検知ピン101が規制スロット100の待機通路部に再設定されなければならない。
この第三の実施形態の耐震ラッチ構造は前記第一の実施形態におけるガイド部材52をストッパー102、案内片103及び回復部材105に分割し、それらをインナレール2の内側に配置したものと略同一であり、耐震ラッチ構造の具体的作用は前記第一の実施形態と同一である。それ故、ここではその詳細な説明は省略する。
そして、この第三の実施形態によれば、アウタレール1とインナレール2との隙間、すなわちスライドレールユニットの内部に本発明の耐震ラッチ構造を収容することができるので、家具等に利用されている従来のスライドレールユニットを容易に本発明の耐震ラッチ構造付きスライドレールユニットに置き換えることが可能となる。
次に、図16は本発明の耐震ラッチ構造の第四の実施形態を示す斜視図である。
この第四の実施形態においても第一の実施形態と同じ構造のスライドレールユニットに対して耐震ラッチ構造を適用している。従って、スライドレールユニットについては図16中に第一の実施形態と同一符号を付してその説明は省略する。
この第四の実施形態の耐震ラッチ構造110は、前記アウタレール1に固定されたピン設定部材111と、このピン設定部材111に保持されると共にアウタレール1に対する揺れの作用に応じて設定位置が変更される検知ピン112と、前記インナレール2に固定されると共に前記検知ピン112の設定位置に応じて該検知ピン112と係合するガイド部材113とから構成されている。
図17はアウタレール1からインナレール2を引き出した状態を示す側面図である。前記ピン設定部材111には長孔状の規制スロット114が開設されており、この規制スロット114には前記検知ピン112が挿入されている。この検知ピン112はピン設定部材111に対して略垂直に保持されており、規制スロット114から抜け落ちることがないよう、かかる検知ピン112には一対の係止リング112aがピン設定部材111の表裏に位置して固定されている。
この規制スロット114は、待機通路部115と、この待機通路部115に連続する作用通路部116とから構成されている。前記作用通路部116は前記待機通路部115の端部からインナレール2の引き出し方向(図17中の矢線B方向)へ延びると共に、水平方向に対して斜め上方へ延びている。換言すれば、前記作用通路部116は待機通路部115から離れる方向へ向けて上り傾斜路として形成されており、何らかの外力が検知ピン112に作用しない限り、かかる検知ピン112は作用通路部116に進入することなく自重によって待機通路部115に設定されるようになっている。
一方、前記ガイド部材113は金属板に対して前記検知ピン112の先端が入り込む係止溝117を切り欠いたものであり、インナレール2に対して固定され、かかるインナレール2をアウタレール1に対して収納した際に、前記ピン設定部材111と重なるように配置されている。但し、前記検知ピン112が規制スロット114の待機通路部115に設定されている場合、前記ガイド部材113はインナレール2が移動しても検知ピン112と干渉しない位置に固定されている。
前記係止溝117はガイド部材113の下端縁から上方に向けて切り欠かれており、かかる係止溝117を切り欠くことによって、ガイド部材113に対してストッパー118及び復旧スロープ119が設けられている。このストッパー118は、前記検知ピン112が規制スロット114の作用通路部116に存在する場合に当該検知ピン112と係合してインナレール2の移動を係止する。また、前記復旧スロープ119は水平方向に対して斜め下向きの傾斜面として形成されており、検知ピン112が規制スロット114の作用通路部116に存在する状態からインナレール2をアウタレール1内に押し込むと、かかる復旧スロープ119が検知ピン112を待機通路部115の方向へ強制的に押し戻すようになっている。
図18は、前記スライドレールユニットの通常の使用状態における検知ピン112の設定状態とガイド部材113との関係を示すものである。尚、これから説明する図18乃至図20では簡略化のため、ピン設定部材111、検知ピン112及びガイド部材113のみを示している。図18に示すように、前記スライドレールユニットの通常の使用状態において、前記検知ピン112は自重によって規制スロット114の待機通路部115に設定されている。図18の分図aはインナレール2をアウタレール1に対して完全に収納した状態、すなわちインナレール2のストロークエンドにおける検知ピン112とガイド部材113との位置関係を示している。この状態からインナレール2及びこれに固定されたガイド部材113を紙面右方向へ移動させて、かかるインナレール2をアウタレール1から引き出したとしても、分図bに示すように、検知ピン112がガイド部材113と干渉することはない。このため、検知ピン112が待機通路部115に設定されている状態では、分図c及びdに示すように、インナレール2をアウタレール1に対して自由に移動させることが可能であり、例えば家具本体に対して引き出しを自由に出し入れすることができる。
図19は、地震や運搬などによってスライドレールユニットに振動が作用し、耐震ラッチ構造110が動作した状態を示すものである。振動によってスライドレールユニットが揺れ、インナレール2がアウタレール1から飛び出す方向(紙面右方向)の加速度が生じると、分図aに示すように、検知ピン112は自重に抗して待機通路部115から移動し、作用通路部116を上り始める。そのまま同じ方向の加速度が作用し続けると、分図bに示すように、検知ピン112は更に作用通路部116を進行する。また、この加速度によってインナレール2がアウタレール1に対して移動を生じてしまうので、かかるインナレール2に固定されたガイド部材113もアウタレール1に固定されたピン設定部材111に対して移動することになる。前記検知ピン112が規制スロット114の作用通路部116に設定されると、ガイド部材113のストッパー118が検知ピン112と干渉するので、このまま同じ方向の加速度が作用すると、分図cに示すように、前記ストッパー118が検知ピン112に突き当たり、かかる検知ピン112の先端とストッパー118との係合によって、インナレール2のアウタレール1に対する移動が係止される。
一方、図20は図19と逆方向の揺れがスライドレールユニットに対して作用した状態を示すものである。インナレール2の飛び出しが検知ピン112とストッパー118の係合によって係止されている状態(分図a参照)から、インナレール2をアウタレール1内に引き込む方向(紙面左方向)の揺れがスライドレールユニットに対して作用すると、かかる揺れの加速度によってインナレール2がアウタレール1に対して移動を生じ、分図bに示すように、検知ピン112とストッパー118との係合状態が解除される。これにより、検知ピン112は作用通路部116を下って待機通路部115へと移動を開始する。また、前記加速度によってインナレール2がアウタレール1内に引き込まれることから、ガイド部材113の復旧スロープ119が作用通路部116に存在する検知ピン112を待機通路部115へ向けて押圧するので、検知ピン112は即座に作用通路部116から待機通路部115に再設定されることになる(分図c参照)。
例えば地震が発生すると、この第四の実施形態に示す耐震ラッチ構造110では、揺れの方向が変化する度に図19に示す係合動作と図20に示す解除動作が繰り返し発生することになる。これにより、地震などの際に引き出しが意図せずして家具本体から飛び出してしまう事故を防止することが可能となる。一方、揺れが収まり、インナレール2がアウタレール1に対して収納されれば、検知ピン112は自重によって待機通路部115に必ず再設定されるので、特別な解除動作を行うことなくインナレール2をアウタレール1から引き出すことが可能となる。
この第四の実施形態の耐震ラッチ構造では、スライドレールユニットに作用する揺れの加速度に応じて検知ピン112が待機通路部115から作用通路部116に設定されるので、前記作用通路部116の傾斜角度、あるいは検知ピン112と作用通路部116との間の摩擦係数を調整することにより、どの程度の揺れでこの耐震ラッチ構造を作用させるかについて任意に調整することが可能である。
以上、本発明の好適な第一乃至第四の実施形態を説明してきたが、本発明の技術的範囲はこれら実施形態には限定されない。例えば、前述の各実施形態では本発明をスライドレールユニットのアウタレール及びインナレールに対して適用したが、かかるスライドレールユニットによって案内された引き出しや引き戸に対して直接的に耐震ラッチ構造を設けることも可能である。この場合、家具本体に対して規制スロット及び検知ピンを、引き出しに対してストッパーを夫々直接設けることで、本発明の耐震ラッチ構造の機能を得ることができる。
図21及び図22は、本発明の耐震ラッチ構造を家具の開き戸に適用した第五の実施形態を示すものである。この家具120は、収納スペースを備えた箱状の家具本体121と、この家具本体121の開口部を塞ぐ扉122とから構成されており、前記扉122は蝶番によって家具本体121の側壁に取り付けられている。従って、前記扉122は家具本体121に対して回転運動を行うことが可能である。尚、図中の符号123は扉122の閉止状態を維持するためのマグネット部材、符号124は前記マグネット部材123に吸引されるスチールプレートである。
例えば、前記家具本体には前記第一の実施形態におけるピン設定部材50を、前記扉にはガイド部材52を設けることにより、本発明の耐震ラッチ構造を家具の開き戸に対しても適用することが可能である。このように開き戸に対して本発明を適用した場合であっても、固定部材としての家具本体121に対して地震などの振動が作用し、前記扉が僅かに開いた状態となると、規制スロット53に保持された検知ピン51が待機通路部から作用通路部に移動可能となり、振動によって検知ピンが実際に作用通路部に設定されると、前記ガイド部材52のストッパー59が検知ピンに係合し、前記扉の家具本体121に対する揺動が係止される。これにより、家具本体121の収納スペースから意図せずして物が飛び出してしまうのを防止することが可能となる。
また、前記検知ピン51が規制スロット53の作用通路部に誤って設定されてしまった場合であっても、前記扉122を家具本体121に対して完全に閉止することで、前記扉122に装着されたガイド部材52が検知ピン51を規制スロット53の待機通路部に再設定するので、振動が収束すれば、通常の使用状態を容易に継続することが可能となる。

Claims (4)

  1. 固定部材とこの固定部材に対して移動自在な移動部材との間に設けられ、振動の作用時に前記固定部材に対する移動部材の移動を制限する耐震ラッチ構造であって、
    待機通路部及び当該待機通路部と交わる方向に延びる作用通路部から構成されて前記固定部材に設けられた規制スロットと、この規制スロット内に移動自在に設けられると共に当該規制スロットから前記移動部材に向けて突出し、前記固定部材に作用する振動に応じて前記待機通路部から作用通路部に移動する検知ピンと、前記移動部材に設けられると共に、前記規制スロットの待機通路部に設定された検知ピンとは係合することなく、作用通路部に設定された検知ピンにのみ係合するストッパーと、から構成され
    前記移動部材には、前記規制スロットの作用通路部に移動した検知ピンを当該移動部材の固定部材に対する移動を利用して前記待機通路部に再設定する復旧スロープが設けられていることを特徴とする耐震ラッチ構造。
  2. 前記規制スロットの作用通路部は待機通路部の端部から下方へ向けて延びていることを特徴とする請求項1記載の耐震ラッチ構造。
  3. 前記規制スロットの待機通路部は水平方向に対して傾斜して設けられ、かかる待機通路部に設定された検知ピンは自重によって前記待機通路部内を作用通路部と反対側の端部に向けて移動することを特徴する請求項2記載の耐震ラッチ構造。
  4. アウタレールと、このアウタレールに対して多数のボールを介して組付けられ当該アウタレールに対して自在に並進運動が可能なインナレールとから構成され、前記アウタレールには請求項1記載の耐震ラッチ構造の規制スロットを設ける一方、前記インナレールには請求項1記載の耐震ラッチ構造のストッパーを設けたことを特徴とするスライドレールユニット。
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