JP2006226091A - 地震時ロック装置と地震時ロック機能を有する収納ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】 ウィング側のブラケットが適正な高さ範囲にあるか否かを簡単にチェックできるようにして、ブラケットの高さずれによって地震時ロック機能が阻害されるのを未然に防止する。
【解決手段】 前方に開口するフレーム2の開口部内面に取り付けられるケーシング7と、地震の時だけロック作動するようにケーシング7に設けられたロック部材8と、ロック作動した当該ロック部材8が引っ掛かる掛止部分を有しかつフレーム2の開口部に枢着されたウィング2の内面に取り付けられるブラケット5とを備えている地震時ロック装置において、ロック部材8のロック作動が有効に行われるためのブラケット5の適正な高さ範囲を表示するゲージ部24をケーシング7に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 前方に開口するフレーム2の開口部内面に取り付けられるケーシング7と、地震の時だけロック作動するようにケーシング7に設けられたロック部材8と、ロック作動した当該ロック部材8が引っ掛かる掛止部分を有しかつフレーム2の開口部に枢着されたウィング2の内面に取り付けられるブラケット5とを備えている地震時ロック装置において、ロック部材8のロック作動が有効に行われるためのブラケット5の適正な高さ範囲を表示するゲージ部24をケーシング7に設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、地震時ロック装置と地震時ロック機能を有する収納ボックスに関する。
例えば、食器棚、本棚、タンス、化粧ケース、天袋等の家具に代表されるウィング付きの収納ボックスでは、前面が開放されたボックス本体の開口部に扉(ウィング)が観音開き状に枢着されている。上記家具に代表されるウィング付きの収納ボックスでは、収納物品の出し入れを頻繁に行うため、一般に施錠装置を設ける場合が少なく、また、施錠装置を設けたとしてもユーザーがこれを余り利用しないことが多い。
このため、大震度の地震等のため収納ボックスが大きく揺らされると、その揺れによって閉鎖されている扉が開いて食器等の収納物品が外に飛び出し、これによって収納物品が破損したり居住者に当たって負傷することがある。
このため、大震度の地震等のため収納ボックスが大きく揺らされると、その揺れによって閉鎖されている扉が開いて食器等の収納物品が外に飛び出し、これによって収納物品が破損したり居住者に当たって負傷することがある。
そこで、地震の揺れを検出して地震の時だけロック作動するロック部材を有するロック装置本体をフレームの内面に取り付け、かつ、そのロック作動したロック部材に掛止されるブラケットをフレームに枢着されたウィングの内面に取り付けてなる地震時ロック装置が既に開発されている(特許文献1及び2)。
かかる地震時ロック装置が有効に作動するには、地震の揺れを検出して突出したロック部材がウィング側のブラケットを適切に掛止せねばならない。従って、ロック装置本体のケーシングはブラケットのウィングからの突出長さに対応してフレームの奥行き方向の適正な深さ位置に取り付けられ、かつ、ブラケットはロック部材の突出位置(ロック位置)に対応して適正な高さ位置に取り付けられる必要がある。
かかる地震時ロック装置が有効に作動するには、地震の揺れを検出して突出したロック部材がウィング側のブラケットを適切に掛止せねばならない。従って、ロック装置本体のケーシングはブラケットのウィングからの突出長さに対応してフレームの奥行き方向の適正な深さ位置に取り付けられ、かつ、ブラケットはロック部材の突出位置(ロック位置)に対応して適正な高さ位置に取り付けられる必要がある。
そこで、従来より、ロック装置本体を適正な奥行き位置に位置決めし、かつ、ブラケットを適正な取り付け高さに位置決めするための取付ゲージが既に開発されている。この取付ゲージを使用すれば、ロック装置本体をフレームの天井下面に簡便かつ正確に取り付けられるとともに、ブラケットをウィングの内面に簡便かつ正確に取り付けることができる(特許文献3)。
特開2003−90105号公報 特開2000−316655号公報 特開平11−225836号公報
上記地震時ロック装置付きの収納ボックスにおいて、その収納ボックスを構成するフレームについては、その開口部が施工後(家屋に設置した後)に変形してロック装置本体の奥行き寸法がずれることはまず考えられないが、ウィングの場合は、蝶番の変形や緩みによって施工後の長期間経過後に若干下がることがあり、また、高さ調整が可能な蝶番を使用している場合には、ユーザー自身がウィングの高さを微調整することもある。
このため、地震時ロック装置のブラケットが収納ボックスの製造時において適正な高さ位置に取り付けられていても、施工後の経年変化やユーザーによる高さ調整によってウィングの高さが変動し、これによってブラケットがロック装置本体に対する適正な高さ範囲(ブラケットとロック部材の係合が適切に行われる高さ範囲)を逸脱し、当該地震時ロック装置のロック機能が阻害されることがある。
そこで、本発明は、ウィング側のブラケットが適正な高さ範囲にあるか否かを簡単にチェックできるようにして、ブラケットの高さずれによって地震時ロック機能が阻害されるのを未然に防止することを目的とする。
そこで、本発明は、ウィング側のブラケットが適正な高さ範囲にあるか否かを簡単にチェックできるようにして、ブラケットの高さずれによって地震時ロック機能が阻害されるのを未然に防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、前方に開口するフレームの開口部内面に取り付けられるケーシングと、地震の時だけロック作動するように前記ケーシングに設けられたロック部材と、ロック作動した当該ロック部材が引っ掛かる掛止部分を有しかつ前記フレームの開口部に枢着されたウィングの内面に取り付けられるブラケットとを備えている地震時ロック装置において、前記ロック部材のロック作動が有効に行われるための前記ブラケットの適正な高さ範囲を表示するゲージ部が前記ケーシングに設けられていることを特徴とする。
すなわち、本発明は、前方に開口するフレームの開口部内面に取り付けられるケーシングと、地震の時だけロック作動するように前記ケーシングに設けられたロック部材と、ロック作動した当該ロック部材が引っ掛かる掛止部分を有しかつ前記フレームの開口部に枢着されたウィングの内面に取り付けられるブラケットとを備えている地震時ロック装置において、前記ロック部材のロック作動が有効に行われるための前記ブラケットの適正な高さ範囲を表示するゲージ部が前記ケーシングに設けられていることを特徴とする。
この場合、ロック部材のロック作動が有効に行われるためのブラケットの適正な高さ範囲を表示するゲージ部が、地震時ロック装置を構成するケーシング自体に設けられているので、収納ボックスの施工後(家屋に設置した後)においても、ユーザーは、上記ゲージ部によってブラケットが適正な高さにあるか否かを簡単にチェックすることができる。このため、ウィングの高さ変動等に伴うブラケットの高さずれが生じても、そのずれを無くすようにブラケットの高さを調整し直すことにより、ロック部材のロック作動が阻害されるのを未然に防止することができる。
上記の本発明において、ゲージ部の具体的構造は特に限定されないが、当該ゲージ部は、前方に開口する開口凹部を前記ケーシングの前面部分に形成することによって構成することができる。この場合、開口凹部によってゲージ部を構成しているので、当該ゲージ部を設けるために部品点数を増加する必要がなく、ゲージ部付きの地震時ロック装置を安価に得ることができる。
また、上記開口凹部よりなるゲージ部をケーシング側に設ける場合には、その開口凹部に入り込むことによって前記ブラケットが適正な高さ範囲内であることを指し示す指示片を当該ブラケットに設けるようにすればよい。
そして、上記開口凹部と指示片とからなるゲージ手段を採用するに当たっては、前記指示片が前記開口凹部に入り込んでいない場合には、その指示片の先端が前記ケーシングの前面に当接して前記ウィングの完全な閉鎖が阻止されるように、当該指示片の突出長さが設定されていることが好ましい。
そして、上記開口凹部と指示片とからなるゲージ手段を採用するに当たっては、前記指示片が前記開口凹部に入り込んでいない場合には、その指示片の先端が前記ケーシングの前面に当接して前記ウィングの完全な閉鎖が阻止されるように、当該指示片の突出長さが設定されていることが好ましい。
この場合、ケーシングは、前記ブラケットが適正な高さ範囲内である場合には前記ウィングの完全な閉鎖を許容するが、同ブラケットがその高さ範囲外である場合には前記ウィングの完全な閉鎖を阻止する機能を有していることになる。
このようにすれば、ウィングが完全に閉鎖できなくなるという極めて象徴的な現象により、ブラケットの取付高さ位置が適正でないことを判別することができるので、ブラケットが適正な高さにあるか否かの判別を極めて簡便に行うことができる。
このようにすれば、ウィングが完全に閉鎖できなくなるという極めて象徴的な現象により、ブラケットの取付高さ位置が適正でないことを判別することができるので、ブラケットが適正な高さにあるか否かの判別を極めて簡便に行うことができる。
本発明によれば、ウィング側のブラケットが適正な高さ範囲にあるか否かを簡単にチェックできるので、ブラケットの高さずれによって地震時ロック機能が阻害されるのを未然に防止することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の地震時ロック装置1は、タンス、食器ケース、化粧ケース、キッチンの天袋その他の回動式の扉(開き戸)を有する収納ボックスに使用されるものであり、その収納ボックスの固定側である前方に開口するボックス本体(フレーム)2の開口部の内面S1に取り付けられるロック装置本体3と、そのボックス本体2の開口部に開閉自在に枢着された開閉扉(ウィング)4の内面S2に取り付けられるブラケット5と、を備えている。
図1に示すように、本実施形態の地震時ロック装置1は、タンス、食器ケース、化粧ケース、キッチンの天袋その他の回動式の扉(開き戸)を有する収納ボックスに使用されるものであり、その収納ボックスの固定側である前方に開口するボックス本体(フレーム)2の開口部の内面S1に取り付けられるロック装置本体3と、そのボックス本体2の開口部に開閉自在に枢着された開閉扉(ウィング)4の内面S2に取り付けられるブラケット5と、を備えている。
このうち、ロック装置本体1は、本願出願人が既に出願している特願平7−335323号、特願平7−134376号及び特願平8−282654号と基本的原理が概ね同じものである。
すなわち、このロック装置本体1は、ボックス本体2の天板の下面S1に固定される合成樹脂製のケーシング7と、このケーシング7内に出退自在に挿通された合成樹脂製のラッチボルトよりなるロック部材8と、このロック部材8を常時下方へ付勢する第一コイルバネ9と、ロック部材8を予めケーシング7内に保持しておく金属板製の保持部材10と、この保持部材10を常時ロック部材8側へ付勢する第二コイルバネ11と、地震によるボックス本体2の揺れに伴って移動して保持部材10をロック部材8から解除する金属製のボールよりなる慣性部材12と、を備えている。
すなわち、このロック装置本体1は、ボックス本体2の天板の下面S1に固定される合成樹脂製のケーシング7と、このケーシング7内に出退自在に挿通された合成樹脂製のラッチボルトよりなるロック部材8と、このロック部材8を常時下方へ付勢する第一コイルバネ9と、ロック部材8を予めケーシング7内に保持しておく金属板製の保持部材10と、この保持部材10を常時ロック部材8側へ付勢する第二コイルバネ11と、地震によるボックス本体2の揺れに伴って移動して保持部材10をロック部材8から解除する金属製のボールよりなる慣性部材12と、を備えている。
図1に示すように、ロック部材8は、その下端部だけがケーシング7の下面から突出するよう同ケーシング7の前端部(図1の右端部)に上下方向に出退自在に挿通されている。第一コイルバネ9は、ロック部材8の上端部に係合した状態でケーシング7内に収納され、同ロック部材8を常時下方へ付勢している。なお、ロック部材8は下方に突出したときのケーシング7に対する抜け止め部材(図示せず)を一体に備えている。
保持部材10は、側面視コ字枠状に形成された金属板材よりなり、ケーシング7内に前後方向(図1の左右方向)移動自在に収納されている。保持部材10は、その後方側に配置された第二コイルバネ11によってロック部材8側に付勢されており、その前端に形成された掛止爪によって同ロック部材8の側面を掛止する。また、慣性部材12は、ケーシング7内における保持部材10の枠内に位置するように配置されている。
保持部材10は、側面視コ字枠状に形成された金属板材よりなり、ケーシング7内に前後方向(図1の左右方向)移動自在に収納されている。保持部材10は、その後方側に配置された第二コイルバネ11によってロック部材8側に付勢されており、その前端に形成された掛止爪によって同ロック部材8の側面を掛止する。また、慣性部材12は、ケーシング7内における保持部材10の枠内に位置するように配置されている。
本実施形態のロック装置本体3には、慣性部材12による地震検出感度を向上させるための解除部材13がケーシング7内に設けられている。この解除部材13は、保持部材10の内部の慣性部材12が前方へ移動しても、その慣性力により保持部材10を後方に移動させるもので、保持部材10に対して分離してケーシング7内に前後揺動自在に設けられた鋼製板材よりなる。
この解除部材13の上端片は保持部材10の縁部に形成した係合凹部に引っ掛かっており、当該解除部材13の下半部分が前方(図1の右側)に押し倒されると、その反動で上端片が後方に移動するようになっている。
この解除部材13の上端片は保持部材10の縁部に形成した係合凹部に引っ掛かっており、当該解除部材13の下半部分が前方(図1の右側)に押し倒されると、その反動で上端片が後方に移動するようになっている。
このため、慣性部材12が揺れによって前方(図1の右側)に移動すると、その慣性力によって解除部材13の下半部分が前方に押し倒されるとともに、その反動で保持部材10が後方(図1の左側)に移動し、これによって保持部材10がロック部材8から解除される。
従って、本実施形態のロック装置本体3では、地震その他の振動によりボックス本体2が揺れると、慣性部材12が後方に転がって保持部材10に衝突するか、前方に転がって解除部材13に衝突し、この衝突で保持部材10のロック部材8に対する掛止状態が解除され、ロック部材8が第一コイルバネ9により上方のロック位置に突出するようになっている。
従って、本実施形態のロック装置本体3では、地震その他の振動によりボックス本体2が揺れると、慣性部材12が後方に転がって保持部材10に衝突するか、前方に転がって解除部材13に衝突し、この衝突で保持部材10のロック部材8に対する掛止状態が解除され、ロック部材8が第一コイルバネ9により上方のロック位置に突出するようになっている。
ブラケット5は取付板部15と突出板部16とから側面視ほぼL字状に屈曲形成されており、突出板部16はその後端部を上方に屈曲してなる爪部17を備えている。ブラケット5は、その取付板部15を開閉扉4の内面S2にねじ止めすることにより、突出板部16が開閉扉4の内面S2からケーシング7の下方空間にかって後方へ突出するように取り付けられている。
すなわち、ブラケット5の開閉扉4に対する取付位置は、開閉扉4の閉鎖状態において突出板部16がロック部材8の上下出退位置と重なる平面位置となり、かつ、ケーシング7から突出したロック部材8が爪部17に掛止することができる高さ位置とされている。
すなわち、ブラケット5の開閉扉4に対する取付位置は、開閉扉4の閉鎖状態において突出板部16がロック部材8の上下出退位置と重なる平面位置となり、かつ、ケーシング7から突出したロック部材8が爪部17に掛止することができる高さ位置とされている。
また、ブラケット4の取付板部15には、下方に突出したロック部材8を上方に押し戻すための戻し部材18が設けられている。この戻し部材18は、側面視ほぼ山形に屈曲形成された板バネよりなり、ロック部材8の下端に形成されたカム面19に当接するカム部20を先端部に備えている。
従って、地震が収まった後に開閉扉4がバネ付き蝶番(図示せず)の付勢力によって閉鎖方向に戻ると、戻し部材18のカム部20がロック部材8のカム面19に当接して同ロック部材8をアンロック位置に戻し、これによって地震時ロック装置1によるロックが自動的に解除されるようになっている。
従って、地震が収まった後に開閉扉4がバネ付き蝶番(図示せず)の付勢力によって閉鎖方向に戻ると、戻し部材18のカム部20がロック部材8のカム面19に当接して同ロック部材8をアンロック位置に戻し、これによって地震時ロック装置1によるロックが自動的に解除されるようになっている。
上記地震時ロック装置1によれば、地震等のない通常時においては、ロック部材8はケーシング7内に没入していてアンロック位置に保持されているので、ブラケット5はケーシング7の下方空間を自由に行き来でき、このため、ユーザーは開閉扉4を自由に開閉することができる。
他方、地震の発生によりロック部材8が下方へ突出してロック位置になると、同ロック部材8の突出端部がブラケット5の爪部17を掛止して、開閉扉4の開放が阻止され、これによってボックス本体2内の物品が外に飛び出るのが未然に防止される。
他方、地震の発生によりロック部材8が下方へ突出してロック位置になると、同ロック部材8の突出端部がブラケット5の爪部17を掛止して、開閉扉4の開放が阻止され、これによってボックス本体2内の物品が外に飛び出るのが未然に防止される。
図1及び図2に示すように、本実施形態の地震時ロック装置1は、ロック装置本体3に対するブラケット5の高さが適正か否かをユーザーが判断できるようにするためのゲージ手段22を備えている。
このゲージ手段22は、前方に開口する開口凹部23をケーシング7の前面部分に形成することによって構成されたゲージ部24と、その開口凹部23に入り込むことによってブラケット5が適正な高さ範囲内であることを指し示す指示片25とから構成されている。
このゲージ手段22は、前方に開口する開口凹部23をケーシング7の前面部分に形成することによって構成されたゲージ部24と、その開口凹部23に入り込むことによってブラケット5が適正な高さ範囲内であることを指し示す指示片25とから構成されている。
図2に示すように、ケーシング7の前面には上下方向に長い上下一対のリブ部26が一体に形成され、この上下のリブ部26の間の部分を後方に凹ませることにより、正面から見て長方形状の前記開口凹部23が前方に開口した状態で形成されている。
他方、ブラケット5の指示片25は、取付板部15の上端から後方(図1の左側)に向かって片持ち状に延設された矩形の板材よりなる。そして、かかるブラケット5の指示片25が当該開口凹部23の形成されている上下方向範囲にある場合においては、ロック状態に突出したロック部材8の突出端部によってブラケット5の爪部17を適切に引っ掛けることができるようになっている。
他方、ブラケット5の指示片25は、取付板部15の上端から後方(図1の左側)に向かって片持ち状に延設された矩形の板材よりなる。そして、かかるブラケット5の指示片25が当該開口凹部23の形成されている上下方向範囲にある場合においては、ロック状態に突出したロック部材8の突出端部によってブラケット5の爪部17を適切に引っ掛けることができるようになっている。
従って、本実施形態の地震時ロック装置1では、ケーシング7の前面部分に形成された開口凹部23が、ロック部材8のロック作動が有効に行われるためのブラケット5の適正な高さ範囲を表示するゲージ部24として機能している。
また、本実施形態では、ブラケット5の指示片25がケーシング7の開口凹部23に入り込んでいる場合には、開閉扉4がボックス本体2のシール部材27に密着する完全な閉鎖状態(図1の仮想線参照)になるが、逆に、ブラケット5の指示片25がケーシング7の開口凹部23に入り込んでいない場合には、指示片25の先端が上下いずれかのリブ部26に乗り上げ、これによって開閉扉4が完全には閉鎖されなくなるように、指示片25の突出長さが設定されている。
また、本実施形態では、ブラケット5の指示片25がケーシング7の開口凹部23に入り込んでいる場合には、開閉扉4がボックス本体2のシール部材27に密着する完全な閉鎖状態(図1の仮想線参照)になるが、逆に、ブラケット5の指示片25がケーシング7の開口凹部23に入り込んでいない場合には、指示片25の先端が上下いずれかのリブ部26に乗り上げ、これによって開閉扉4が完全には閉鎖されなくなるように、指示片25の突出長さが設定されている。
上記構成に係る地震時ロック装置1によれば、ロック部材8のロック作動が有効に行われるためのブラケット5の適正な高さ範囲を表示するゲージ部24が、地震時ロック装置1を構成するケーシング7自体に設けられているので、収納ボックスが家屋に設置された後においても、ユーザーは当該ゲージ部24によってブラケット5が適正な高さにあるか否かを簡単にチェックすることができる。
このため、開閉扉4の高さ変動によってブラケット5の高さが収納ボックスの製造時の状態から変動した場合には、ユーザーは、調整蝶番で開閉扉4の高さを調節したり、開閉扉4に対するブラケット5の取り付け高さを調節したりして、ブラケット5を適正な高さにセットし直すことにより、ロック部材8のロック作動が阻害されるのを未然に防止することができる。
このため、開閉扉4の高さ変動によってブラケット5の高さが収納ボックスの製造時の状態から変動した場合には、ユーザーは、調整蝶番で開閉扉4の高さを調節したり、開閉扉4に対するブラケット5の取り付け高さを調節したりして、ブラケット5を適正な高さにセットし直すことにより、ロック部材8のロック作動が阻害されるのを未然に防止することができる。
また、本実施形態では、前方に開口する開口凹部23をケーシング7の前面部分に形成することによって上記ゲージ部24を構成しているので、当該ゲージ部24を設けるために部品点数を増加する必要がなく、この点で、ゲージ部24付きの地震時ロック装置1を安価に得ることができるという効果もある。
更に、本実施形態では、指示片25の先端が開口凹部23の形成範囲外であるリブ部26に当接すると開閉扉4が閉鎖できなくなるように、指示片25の突出長さが設定されており、これにより、ブラケット5が適正な高さ範囲内である場合には開閉扉4の完全な閉鎖を許容するが、同ブラケット5がその高さ範囲外である場合には開閉扉4の完全な閉鎖を阻止する機能がケーシング7に付与されている。
更に、本実施形態では、指示片25の先端が開口凹部23の形成範囲外であるリブ部26に当接すると開閉扉4が閉鎖できなくなるように、指示片25の突出長さが設定されており、これにより、ブラケット5が適正な高さ範囲内である場合には開閉扉4の完全な閉鎖を許容するが、同ブラケット5がその高さ範囲外である場合には開閉扉4の完全な閉鎖を阻止する機能がケーシング7に付与されている。
このように、本実施形態の地震時ロック装置1によれば、開閉扉4が完全に閉鎖できなくなるという極めて象徴的な現象によってブラケット5の取付高さ位置が適正でないことを判別することができるので、ブラケット5が適正な高さにあるか否かの判別を極めて簡便に行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、ケーシング7側のゲージ部24をその前面から突設した指示片で構成し、ブラケット5側に開口凹部23を形成するようにしてもよい。
また、本発明において、ロック装置本体3の内部構造(地震の検出とロック部材の作動メカニズム)は図例のものに限定されるものではなく、各種の地震時ロック装置(例えば、特許文献1〜3に記載されているもの)に本発明を適用することができる。
例えば、ケーシング7側のゲージ部24をその前面から突設した指示片で構成し、ブラケット5側に開口凹部23を形成するようにしてもよい。
また、本発明において、ロック装置本体3の内部構造(地震の検出とロック部材の作動メカニズム)は図例のものに限定されるものではなく、各種の地震時ロック装置(例えば、特許文献1〜3に記載されているもの)に本発明を適用することができる。
1 地震時ロック装置
2 ボックス本体(フレーム)
3 ロック装置本体
4 開閉扉(ウィング)
5 ブラケット
7 ケーシング
8 ロック部材
22 ゲージ手段
23 開口凹部
24 ゲージ部
25 指示片
2 ボックス本体(フレーム)
3 ロック装置本体
4 開閉扉(ウィング)
5 ブラケット
7 ケーシング
8 ロック部材
22 ゲージ手段
23 開口凹部
24 ゲージ部
25 指示片
Claims (6)
- 前方に開口するフレームの開口部内面に取り付けられるケーシングと、地震の時だけロック作動するように前記ケーシングに設けられたロック部材と、ロック作動した当該ロック部材が引っ掛かる掛止部分を有しかつ前記フレームの開口部に枢着されたウィングの内面に取り付けられるブラケットとを備えている地震時ロック装置において、
前記ロック部材のロック作動が有効に行われるための前記ブラケットの適正な高さ範囲を表示するゲージ部が前記ケーシングに設けられていることを特徴とする地震時ロック装置。 - 前記ゲージ部は、前方に開口する開口凹部を前記ケーシングの前面部分に形成することによって構成されている請求項1に記載の地震時ロック装置。
- 前記開口凹部に入り込むことによって前記ブラケットが適正な高さ範囲内であることを指し示す指示片が当該ブラケットに設けられている請求項2に記載の地震時ロック装置。
- 前記指示片が前記開口凹部に入り込んでいない場合には、その指示片の先端が前記ケーシングの前面に当接して前記ウィングの完全な閉鎖が阻止されるように、当該指示片の突出長さが設定されている請求項3に記載の地震時ロック装置。
- 前記ケーシングは、前記ブラケットが適正な高さ範囲内である場合には前記ウィングの完全な閉鎖を許容するが、同ブラケットがその高さ範囲外である場合には前記ウィングの完全な閉鎖を阻止する機能を有する請求項1に記載の地震時ロック装置。
- 前方に開口するフレームと、このフレームの開口部に枢着されたウィングと、このウィングを地震の時だけロックするための請求項1〜5に記載の地震時ロック装置とを備えていることを特徴とする地震時ロック機能を有する収納ボックス。
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2005
- 2005-02-20 JP JP2005078047A patent/JP2006226091A/ja active Pending
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