JP5258684B2 - 遊技場セキュリティシステム - Google Patents
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Description
また、会員カードの携帯を強要しなくても、遊技客の顔を認証することにより不正等を検知するシステムがある。例えば、遊技台ごとに遊技者の顔を撮影するとともに計数機で計数者の顔を撮影し、顔認識技術を用いることにより、係員が監視カメラを常時監視せずとも計数機での不正や誤認を防止することができる計数不正検知システムが提案されている(特許文献2を参照)。
まず、他店で使用される遊技媒体が持ち込まれる場合があり、これを防止するためには遊技者が持つ遊技媒体を管理するシステム(持玉管理システム)も使用されている。しかし、この持玉管理システムを用いても、遊技後の遊技媒体数の計数時まで発見することができないという問題があった。しかも、遊技台の遊技結果と照合して計数者の持玉が適正であるかを判断するためには係員間の連絡や確認を要するため、ロスも多く、ミスも発生し易かった。また、持ち込み遊技媒体を防止するため、遊技客に対して遊技台の移動を禁止するなどの対策がされている場合もある。しかし、このような対策は遊技客にとって不便であった。
また、遊技場内には、遊技台で使用する遊技媒体の単価等が異なる複数のコーナーが設けられている場合が多い。このような場合に、1つの遊技台から持玉を持って異なるコーナーの遊技台に移動したり、異なるコーナーの計数機で計数したりすることは不正となる。このような不正を防止するためには、遊技場の係員が遊技場内を常に監視していなければならないという問題があった。
また、遊技客が遊技台に着席していても遊技をしていない、すなわち遊技台が着席かつ非稼動の状態がある。この状態が長時間にわたると遊技台の稼動率が低下して遊技場にとっては好ましくないため、係員が遊技場内を常に注視していなければならないという問題があった。
さらに、一つの遊技台の近傍の遊技台に仲間が着席することにより、係員に不正な遊技が発見されないようにされる場合がある。このような不正を発見するためにも、遊技場の係員は目を凝らしていなければならなかった。
その他、不審人物や18歳未満の人物による遊技は排除しなければならないが、大半において会員カードの使用がされない状況では、係員の目視による発見に頼らざるを得ないという問題がある。
上記のような遊技場の諸問題に対して、顔認証技術を利用した従来の遊技管理システムや不正検知システムによって解決することはできなかった。
1.遊技媒体を用いて遊技する複数の遊技台ごとに人物の顔を撮影する撮影手段と、人物の顔画像を含む人物情報を蓄積して記憶する人物情報記憶手段と、遊技台情報と、人物情報と、保有遊技媒体数情報とを相互に関連づけて遊技履歴情報として蓄積して記憶する遊技履歴記憶手段と、前記撮影手段により撮影された画像に基づいて顔画像を含む人物情報を生成し、その人物情報と前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報とを比較して同一人物があるか否かを判断する人物判断手段と、前記撮影手段により撮影された画像から前記遊技台への人物の着席が検出されたとき、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在しなかった場合には、保有遊技媒体数情報として0と、着席した人物の人物情報と、着席した遊技台の遊技台情報とを相互に関連づけて遊技履歴記憶手段に記憶させ、かつ、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、その同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の保有遊技媒体数情報の値を取得し、その取得した値に等しい保有遊技媒体数情報と、着席した人物の人物情報と、着席した遊技台の遊技台情報とを相互に関連づけて遊技履歴記憶手段に記憶させる遊技開始情報記録手段と、前記撮影手段により撮影された画像から前記遊技台に着席した前記人物の離席が検出されたとき、その人物が離席時に保有する離席時保有遊技媒体数を計算して、保有遊技媒体数情報としてこの離席時保有遊技媒体数と、その人物の人物情報と、離席した遊技台の遊技台情報とを相互に関連づけて前記遊技履歴記憶手段に記憶させる遊技終了情報記録手段と、前記人物判断手段による判断の結果又は前記遊技履歴情報が所定の不正条件に一致するかを判断し、その不正条件に一致した場合には、人物の顔画像を含む当該遊技履歴情報を表示装置に表示し及び外部にアラーム信号を送信し、又は前記表示及び前記送信のうちのいずれかを行う報知手段と、を備え、前記遊技開始情報記録手段は、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、着席した人物と同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の遊技台情報更に取得し、前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の前記保有遊技媒体数情報の値が所定範囲内になく、かつ前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の前記遊技台情報の遊技台と前記着席した遊技台とが異なることを前記不正条件に含むことを特徴とする遊技場セキュリティシステム。
2.前記撮影手段は更に遊技媒体を計数する計数機ごとに計数する人物の顔を撮影し、前記遊技履歴情報は計数機情報を更に含み、計数機情報と、人物情報と、保有遊技媒体数情報とを相互に関連づけて前記遊技履歴記憶手段に記憶させる計数情報記録手段を更に備え、前記計数情報記録手段は、前記撮影手段により前記計数機に対面する人物の顔が撮影されたとき、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在しなかった場合には、前記対面する人物を非遊技者と判断し、かつ、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、その同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の保有遊技媒体数情報値を取得し、その取得した値から計数機により計数された遊技媒体数を減算して計数後の保有遊技媒体数を求め、この保有遊技媒体数情報と、前記対面する人物の人物情報と、計数機情報とを相互に関連づけて遊技履歴記憶手段に記憶させ、前記報知手段は、前記計数情報記録手段により前記対面する人物が非遊技者と判断されたこと、及び前記計数情報記録手段により求められた前記計数後の保有遊技媒体数が所定範囲内にないこと、を前記不正条件に含む前記1.記載の遊技場セキュリティシステム。
3.前記撮影手段は更に景品カウンターに対面する客の顔を撮影し、前記報知手段は、更に、前記撮影手段により前記景品カウンターに対面する人物の顔が撮影されたとき、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、その同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた顔画像を含む遊技履歴情報を前記表示装置に表示し、かつ、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在しなかった場合には、同一人物が存在しなかったことを前記不正条件とする前記1.又は2.記載の遊技場セキュリティシステム。
4.前記遊技台及び計数機は、使用する遊技媒体の区別に対応した複数の群に区分けされており、前記遊技開始情報記録手段は、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、着席した人物と同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の遊技台情報又は計数機情報を更に取得し、前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の前記保有遊技媒体数情報の値が所定範囲内になく、かつ前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の遊技台又は計数機と前記着席した遊技台とが異なる群に属していることを前記不正条件に含む前記2.又は3.に記載の遊技場セキュリティシステム。
5.前記遊技台及び計数機は、使用する遊技媒体の区別に対応した複数の群に区分けされており、前記計数情報記録手段は、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、前記計数機に対面する人物と同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の遊技台情報又は計数機情報を更に取得して、その遊技台又は計数機と前記人物が対面する計数機とが異なる群に属しているときは対面する人物を不正計数者と判断し、前記報知手段は、前記計数情報記録手段により前記対面する人物が不正計数者と判断されたことを前記不正条件に含む前記2.乃至4.のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
6.前記報知手段は、更に、前記遊技台の持つ遊技媒体数及び稼動情報、並びにその遊技台に対応した玉貸機又は再プレイ機からの遊技媒体の貸出情報を含む機器情報を周期的に取得する前記1.乃至5.のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
7.前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により前記遊技履歴記憶手段に記憶された着席時の保有媒体数情報を基に前記機器情報中のその着席した遊技台の持つ遊技媒体数の変動を集計して着席した人物が遊技中に保有する遊技中保有媒体数を計算し、前記着席時の保有媒体数情報の値又は前記遊技中保有媒体数が所定値よりも小さい場合には、その遊技台から遊技媒体が払い出されず及び前記玉貸機もしくは前記再プレイ機から遊技媒体が貸し出されず、かつその遊技台の稼動が開始されたことを検出したことを前記不正条件に含む前記6.記載の遊技場セキュリティシステム。
8.前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により前記遊技履歴記憶手段に記憶された着席した遊技台について前記機器情報中の稼動情報を監視し、所定時間を超えてその遊技台が稼動していないことを検出したことを前記不正条件に含む前記6.又は7.記載の遊技場セキュリティシステム。
9.前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により前記遊技履歴記憶手段に記憶された着席した遊技台及びその近傍に配設された近接遊技台について前記機器情報を監視し、前記着席した遊技台で払い出された遊技媒体数が所定値を超えたときは、前記近接遊技台に人物が着席しており、かつ、所定時間を超えて前記近接遊技台が稼動していないことを検出したことを前記不正条件に含む前記6.乃至8.のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
10.前記人物情報は人物の年齢を含み、前記人物判断手段は、前記撮影手段により撮影された画像に基づいて人物の年齢を含む人物情報を生成してその年齢が18歳未満であるかを更に判断し、前記報知手段は、前記人物判断手段により年齢が18歳未満であると判断されたことを前記不正条件に含む前記1.乃至9.のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
11.前記人物情報記憶手段は、更に、予め定めた不審人物を登録した不審人物情報を前記人物情報と相互に関連づけて記憶し、前記人物判断手段は、前記撮影手段により撮影された画像に基づいて生成した人物情報と前記人物記憶手段に既に記憶されていた人物情報とを比較して同一人物があった場合には、その同一人物が前記人物記憶手段に既に記憶されていた前記不審人物情報に登録されている人物か否かを更に判断し、前記報知手段は、前記人物判断手段により、前記人物記憶手段に既に記憶されていた前記不審人物情報に登録されていたと判断されたことを前記不正条件に含む前記1.乃至10.のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
12.不審人物を前記不審人物情報に登録する不審人物登録手段を更に備え、前記不審人物登録手段は、前記報知手段により前記不正条件に一致したと判断された場合には、その人物の顔画像を含む人物情報を記憶するとともに前記不正条件に一致するごとに当該人物の不正回数を数え、同一人物について累計した前記不正回数が所定回数以上となったときはその人物を不審人物情報に登録し、この不審人物情報と、その人物の人物情報とを相互に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる前記11.記載の遊技場セキュリティシステム。
13.前記人物情報記憶手段は更に会員情報を記憶し、前記遊技台ごとに対応して個人ごとの識別情報を取得する識別情報取得装置を備え、その識別情報取得装置によって前記識別情報を取得して認証したときはその人物の会員番号及び前記識別情報取得装置に対応する遊技台番号を出力する会員認証手段と、会員番号を含む会員情報を更に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる会員番号記録手段と、を備え、前記会員番号記録手段は、前記会員認証手段により出力された会員番号及び遊技台番号を取得して、前記撮影手段により撮影されたその遊技台番号に対応する遊技台に着席した人物の画像に基づき前記人物判断手段により生成された人物情報と、会員情報として会員番号とを相互に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる前記1.乃至12.のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
また、遊技開始情報記録手段及び遊技終了情報記録手段を備えるため、遊技開始時及び遊技終了時に遊技履歴情報を作成することができ、遊技客が新規の人物であったり遊技客が遊技台を移動した場合であっても、その遊技客が保有する遊技媒体数を正確に把握することが可能となる。
さらに、所定の不正条件に一致した場合には報知する報知手段を備えるため、係員が遊技場内を常時目視して監視する必要がなくなり、不正や点検を要する事態が発生したときには、顔画像と遊技台番号等を表示することにより、それを発生させた人物と遊技履歴を視覚的に確認することができる。
以上によって、遊技客に好ましい遊技環境を提供することができるとともに、遊技場の人件費を削減し人為的なミスや誤認を防止することが可能になる。さらに、顔画像を保存及び表示することにより、社内不正や遊技客と係員等との癒着の防止にもつながる
また、前記遊技台及び前記計数機は、使用する遊技媒体の区別に対応した複数の群に区分けされており、前記遊技開始情報記録手段は、着席した人物と同一人物の直近の遊技台情報又は計数機情報を更に取得し、前記報知手段は、その人物の直近の前記保有遊技媒体数情報の値が所定範囲内になく、かつ直近の遊技台又は計数機と着席した遊技台とが異なる群に属していたことを前記不正条件に含む場合は、遊技者が一つの遊技コーナーにある遊技台で遊技し又は計数機で計数してから、許容範囲でない数の遊技媒体(持玉)を持って遊技媒体の価値(単価)等が異なる遊技コーナーの遊技台に着席したことが検出されるため、係員は事務所において遊技者の不正な移動が生じたことを知ることが可能になる。
さらに、前記遊技台及び前記計数機は、使用する遊技媒体の区別に対応した複数の群に区分けされており、前記計数情報記録手段は、前記計数機に対面する人物と同一人物の直近の遊技台情報又は計数機情報を取得して、その遊技台又は計数機と人物が対面する計数機とが異なる群に属しているときは対面する人物を不正計数者と判断し、前記報知手段は、不正計数者であることを前記不正条件に含む場合は、遊技者が一つの遊技コーナーにある遊技台で遊技した後、遊技媒体の価値(単価)等が異なる遊技コーナーの計数機に対面したことが検出されるため、係員は事務所において遊技者が不正な計数をしようとしていることを知ることが可能になる。
また、前記人物情報記憶手段は、予め定めた不審人物を登録した不審人物情報を前記人物情報と相互に関連づけて記憶し、前記人物判断手段は、前記撮影手段により撮影された人物が前記不審人物情報に登録されている人物か否かを更に判断し、前記報知手段は、その人物が前記不審人物情報に登録されていたと判断されたことを前記不正条件に含む場合は、係員は事務所においてその人物の顔を視認することができ、予め登録しておいた不審人物が遊技、計数等をするのを防止することができる。
さらに、不審人物を前記不審人物情報に登録する不審人物登録手段を備え、不審人物登録手段は、前記報知手段により前記不正条件に一致したと判断された場合には、その人物の顔画像を含む人物情報を記憶するとともに当該人物の不正検出回数を数え、同一人物について不正検出回数が所定回数以上となったときはその人物を不審人物情報に登録し、この不審人物情報と人物情報とを相互に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる場合は、遊技や計数の不正を一定回数生じた人物が不審人物として自動的に登録されるため、その人物が次に撮影されたときにはアラームが発せられることとなり、不審人物による遊技等を防止することが可能になる。
本発明の遊技場セキュリティシステムを適用したパチンコホール等遊技場のシステム構成の例を図1に示す。図1に示されるホールコンピュータ(HC)80は、遊技場の事務所91等に備えられ、遊技場の島93に置かれた複数の遊技台5、島端等に設置される計数機6、その他図示しない遊技場内の各種機器(台間玉貸機、台間情報端末機など)とデータの送受信可能に接続されている。本図においては、ホールコンピュータ80は島コントローラ82及び入出力装置84を介して遊技台5、計数機6、台間玉貸機、台間再プレイ機、台間情報端末機等と接続されており、これら接続された機器の情報を収集する。
遊技台5は、パチンコ機、パチスロ機等の遊技機器を含む。遊技台で使用する遊技媒体は、パチンコ玉やメダル等を含む。
計数機6は、島端等に配置され遊技媒体数を計数する装置であり、計数した遊技媒体数等を印刷したチケットを計数者に発行する印刷装置等を備える。
景品カウンター92には、客ごとに対応するようにPOS端末等の景品カウンター用機器(カウンター機器)7が備えられる。
さらに、会員の登録・認証等を行い、会員情報を管理する会員システム88が備えられる場合もある。以上のホールコンピュータ80を中心としたシステムの構成や接続は特に限定されない。
以下では、前記のうちの人物情報記憶手段21、人物判断手段22をまとめて顔認証手段(200)と言う。また、遊技履歴記憶手段11、遊技開始情報記録手段12、遊技終了情報記録手段13、報知手段15、計数情報記録手段14、不審人物登録手段16をまとめて遊技履歴管理手段(100)と言う。
本遊技場セキュリティシステム1は、1又は2以上の前記コンピュータによって構成することができる。コンピュータの数や構成は特に限定されず、例えば、図1に示した構成においては、顔認証手段200は主として顔認証用サーバ20及び顔認証用ユニット30によって構成され、遊技履歴管理手段100は主としてデータ統合用サーバ10によって構成される。ここで、顔認証用ユニット30は、複数のカメラ3を接続し、撮影された画像の並行処理等を行う場合の制御処理装置として例示したものにすぎない。また、前記撮影手段31、顔認証用サーバ20及びデータ統合用サーバ10を構成する機器、コンピュータ、制御処理装置等の相互の接続方法は特に限定されず、適宜公知のネットワークが用いられてもよい。
前記機器情報800は、遊技台5が持つ遊技媒体数及び遊技台5の稼動情報、計数機6による計数情報を含む。また、台間玉貸機、台間再プレイ機の玉貸し情報等、台間機53の情報を含むことができる。台間玉貸機の玉貸し情報は、売上情報であってもよい。前記会員システム88が存在する場合には、会員の会員番号、対応する遊技台番号、遊技のチェックイン・アウト情報、会員貯玉払出情報を含むことができる。
前記顔画像は、撮影手段31によって撮影された画像データ、及び撮影された画像から人物の顔部分を切り出した顔画像データのいずれか又は両方とすることができる。画像データ及び顔画像データは、コンピュータにより加工処理された画像のデータであってもよい。また、前記顔画像として、撮影手段31によって撮影されて人物情報記憶手段21にまだ記憶されていない顔画像、及び過去に撮影され人物情報記憶手段21に記憶されていた顔画像が目的に応じて使用される。
前記人物情報(210)は、人物ごとの前記顔画像、人物を特定するための人物番号(顔ID)を含む。また、その人物の性別、年齢の情報を含むことができる。その他、顔画像から抽出した顔の特徴量のデータを含むことができる。
また、人物情報記憶手段21は、不審人物として登録された人物の顔画像を含む不審人物情報(211)を、人物情報(210)と相互に関連づけて蓄積して記憶するように構成することができる。この不審人物情報は、人物情報(210)に含んで構成されてもよい。
さらに、人物情報記憶手段21は、会員番号を含む会員情報を、人物情報(210)と相互に関連づけて蓄積して記憶するように構成することができる。この会員情報は、人物情報(210)に含んで構成されてもよい。
前記遊技台情報は、遊技台5を特定する遊技台番号を含む。また、その遊技台5の持つ遊技媒体数情報を含むことができる。
前記保有遊技媒体数情報は、人物ごとにその人物が保有する遊技媒体(持玉)数を含む。
また、人物情報(210)及び遊技履歴情報(110)は、遊技場の1営業日ごとに初期化することができる。すなわち、日ごとの開店時に前記各情報を初期化することとすれば、日ごとに、且つ来店客ごとに遊技履歴情報が作成されるため、その来店客の保有遊技媒体数の情報が他の日に持ち越されないようにすることができ、正確な保有遊技媒体数の管理や日ごとの不正の検知を、軽量なシステムによって実現することができる。
また、人物判断手段22は、撮影手段31により撮影された画像から、遊技台5への人物の着席及び遊技台5からの離席の検出、計数機6に対面する人物の検出、景品カウンターにおいて対面する人物の検出を行うように構成することができる。
また、報知手段15は人物の顔画像を含む遊技履歴情報を表示する表示装置4を備える。表示装置4は事務所91、景品カウンター92等に配設され、その数や接続方法は特に限定されない。複数の表示装置4には、それぞれ別個の内容を表示することができる。
表示装置4は、文字や画像を表示する装置であり、液晶ディスプレイやELディスプレイ、CRTディスプレイ等を用いて構成することができる。また、係員が操作するスイッチ、キーボード等の入力装置を含むことができる。表示装置4としてパーソナルコンピュータ等が使用されてもよい。
また、報知手段15は、外部装置(例えば、ホールコンピュータ80)にアラーム信号を送信することが可能に構成される。
会員番号記録手段19は、会員認証手段18から出力された会員番号及び遊技台番号を入力することができ、他の各手段との間でそれぞれの処理に必要なデータ及び制御信号を送受可能であり、人物情報記憶手段21及び遊技履歴記憶手段11に対するアクセスが可能に構成される。
図8〜図10は、スロット台52に対応してカメラ3を設置する例を示す。カメラ3は、例えば、台間のカメラユニット533に取付けられてもよいし(図8)、台ランプ541部に配設されてもよい(図9)。また、台間情報端末534部にカメラ3が配設されてもよい(図10)。
図11は、計数機6として、玉計数機又はメダル計数機61、持玉照合機62、チケット発行端末63等が備えられる例を示す。カメラ3は、例えば、カメラユニット64として計数機6に取付けることができる。
図12は、景品カウンター92に備えられたPOS端末等カウンター機器(7)の近傍に、カメラ3を組み込んだカメラユニット72を配設した例を表す。カメラ3により、係員S1に対面する客P1の顔を撮影することができる。係員S1、S2がそれぞれ視認できるように表示装置4a、4bが設けられ、対面する客ごとに、客の顔及びその客が持参したチケットと、表示された客の顔画像を含む遊技履歴とを照合することができる。
本遊技場セキュリティシステム1の動作及び処理の例を図13に示す。本図は、具体的な各処理の関係の概略を説明するものであって、制御の流れはこれに限定されない。
着席検出S11、離席検出S12及び計数者検出13は、前記撮影手段31及び人物判断手段22によって実行される。遊技開始情報記録処理S20は、前記遊技開始情報記録手段12によって実行される。遊技終了情報記録処理S30は、前記遊技終了情報記録手段13によって実行される。計数情報記録処理S40は、前記計数情報記録手段14によって実行される。報知処理S50は、前記報知手段15によって実行される。
同一人物であるか否かの判断手法は、公知の顔認識技術を用いて構成することができる。例えば、顔画像から顔の特徴点(眉、目、鼻、口の位置等)を抽出して特徴量を算出し、その特徴量の類似度によって認識する特徴認識処理装置や、顔画像を比較して類似度によって認識する画像認識処理装置等を用いて、同一人物か否かを判断するようにすることができる。また、顔の特徴から、人物の性別、年齢等を判断するようにすることができる。
次に、ステップ102で切り出された顔画像から顔の特徴が抽出され、既に人物情報記憶手段21に記憶されている人物の顔の特徴と比較される(S104)。そして、既に人物情報記憶手段21に記憶されている人物の顔の特徴との類似度により、同一人物があるか否かが判断される(S106)。人物情報記憶手段21に記憶されている人物情報には、人物ごとに人物番号が付けられている。このため、ステップS106により同一人物がないと判断された場合には、撮影された人物に新たな人物番号を付し(S108)、同一人物があると判断された場合には、撮影された人物の人物番号をその同一人物の人物番号とする。そして、撮影がされた機器(遊技機、計数機等)を特定する情報を付して、撮影された人物の人物番号及び顔画像を含む人物情報を人物情報記憶手段21に記憶させる(S110)。
図15に、前記遊技開始情報記録処理の例(S20)を示す。前記人物判断処理S10により、遊技台5への人物の着席が検出されたとき人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在するかが判断される(S202、S204)。そして、同一人物が存在しなかった場合は、新規の遊技客であるため、保有遊技媒体数(持玉数)Mを0とする(S206)。
一方、ステップS204により、人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、人物判断処理により人物情報記憶手段21に記憶された人物番号を取得し、その人物番号に関連づけて遊技履歴記憶手段11に既に記憶されていた直近の保有遊技媒体数情報の値を、保有遊技媒体数Mとする(S208)。前記直近の保有遊技媒体数情報の値は、その人物がこの着席前の最後に遊技台を離席したときの保有遊技媒体数、又は離席した後に計数機で計数した場合にはその計数後の保有遊技媒体数となる。すなわち、この場合は既に遊技した遊技客であるため、その人物の保有遊技媒体数が継続されてこの着席時の保有遊技媒体数Mとされる。
そして、ステップS206又はS208により決定された保有遊技媒体数Mを保有遊技媒体数情報として、その保有遊技媒体数情報と、人物判断処理S10により人物情報記憶手段21に記憶された着席した人物の人物情報と、その人物の撮影がされたカメラ3に対応した遊技台番号を含む遊技台情報と、を相互に関連づけて遊技履歴記憶手段11に記憶させる(S210)。遊技台情報には、この着席時に当該遊技台が持つ遊技媒体数の情報を含むことができる。
図16に、前記遊技終了情報記録処理の例(S30)を示す。前記人物判断処理S10により遊技台5から人物の離席が検出されたとき、その遊技台番号を含む遊技台情報と関連づけて前記遊技開始情報記録処理S20により遊技履歴記憶手段11に記憶された直近の保有遊技媒体数情報(すなわち、その遊技台に着席したときの保有遊技媒体数情報)の値を取得して、これをMとする(S302)。また、その遊技台に着席したときにその遊技台が持っていた遊技媒体数m0、この離席時にその遊技台が持つ遊技媒体数m1を取得し、遊技の開始から終了までにその遊技台から払い出された遊技媒体数m(=m1−m0)を求める(S304)。この遊技媒体数mの計算には、さらに、その遊技台に対応した玉貸機、再プレイ機から貸し出された遊技媒体数を含めることができる。また、遊技の結果により遊技台が持つ遊技媒体数は増減するため、当然、遊技媒体数mは負の値となりえる。そして、この離席時に離席した人物の遊技媒体数M1(=M+m)を求める(S306)。
次に、ステップS306により求められた遊技媒体数M1をその人物の離席時(遊技後)の保有遊技媒体数として、その保有遊技媒体数情報と、離席した人物の人物番号を含む人物情報と、離席した遊技台番号を含む遊技台情報と、を相互に関連づけて遊技履歴記憶手段11に記憶させる(S308)。
(イ)1番台に9:00に着席し(持玉0)、9:30に離席した(持玉1000)。
(ロ)1番台に9:35に着席し(持玉1000)、10:00に離席した(持玉1500)。
(ホ)2番台に18:05に着席し(持玉1500)、20:00に離席した(持玉5000)。
また、顔番号0005の遊技客は、
(ニ)2番台に9:00に着席し(持玉0)、9:30に離席した(持玉2000)。
(ハ)1番台に10:05に着席し(持玉2000)、10:00に離席した(持玉0)。
以上のように、遊技場セキュリティシステム1によって、人物ごとに、新たに遊技台に着席して遊技を開始するときには、直前に遊技を終了し離席したときの持玉数、又はその離席後に計数機により計数した後の持玉数が引き継がれる。また、このような顔画像を含む遊技履歴情報を表示装置4に表示することにより、係員による照合や確認を容易にすることができる。
図17に、前記計数情報記録処理の例(S40)を示す。計数情報記録処理は、撮影手段31により計数機に対面する人物(計数者)の顔が撮影されたとき、人物判断処理S10により、計数者と同一人物が人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に存在するかを判断する(S402、S404)。そして、同一人物が存在しなかった場合には、計数しようとする人物が遊技をした人物ではない(非遊技者)と判断する(S406)。これによって、実際に計数がされる前に報知手段によって係員に報知することが可能となる。
一方、ステップS404により計数者と同一人物が人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に存在した場合には、ステップS402により人物情報記憶手段21に記憶されたその同一人物の人物番号を取得し、その人物情報に関連づけて遊技履歴記憶手段11に既に記憶されていた直近の保有遊技媒体数情報の値を取得し、これを保有遊技媒体数Mとする(S408)。前記直近の保有遊技媒体数情報の値は、その人物が最後に遊技台を離席したときの保有遊技媒体数、又は離席した後に計数機により計数した場合にはその計数後の保有遊技媒体数となる。次に、その計数機で計数された遊技媒体数mを取得する(S410)。そして、この計数後の計数者の保有遊技媒体数M1(=M−m)を求める(S412)。
そして、ステップS412により求められた保有遊技媒体数M1をこの計数後の保有遊技媒体数として、その保有遊技媒体数情報と、計数者の人物番号を含む人物情報と、計数機番号を含む計数機情報と、を相互に関連づけて遊技履歴記憶手段11に記憶させる(S414)。
図18に、報知処理の例(S50)を示す。報知処理は、人物判断手段22による判断の結果又は遊技履歴記憶手段11に記憶された遊技履歴情報を所定の不正条件に基づいて検査し(S501)、不正条件に一致するかを判断する(S502)。
不正条件に一致したと判断された場合(S50Y)には、その不正条件により、当該人物の顔画像を含む遊技履歴情報を表示装置4に表示することができる(S503)。また、外部にアラーム信号を送信することができる(S504)。
不正条件に一致しないと判断された場合(S50N)には、表示装置4への表示やアラーム信号の送信(まとめてアラームという。)を行わないで終了する。
なお、不正条件の判断結果に関わらず、例えば、係員の操作によって指示された遊技台について、着席した人物情報や遊技履歴等を表示装置4に表示することが可能であることは言うまでもない。
まず、計数情報記録処理S40により計数機に対面する人物が非遊技者と判断された場合には(S511)、不正条件に一致したと判断して前記ステップS50Yに移行する。一方、ステップS511で計数者が遊技者と判断された場合には、計数情報記録処理S40により遊技履歴記憶手段11に記憶された計数後の保有媒体数情報の値Mを取得する(S512)。そして、Mの値が所定範囲内であるか判断し(S513)、所定範囲内でなければ不正条件に一致したと判断して前記ステップS50Yに移行する。前記所定範囲は、許容される誤差等により予め定めることができる(例えば、−100〜+100)。
図20に、景品カウンターにおいて対面者が検出されたときの報知処理の例(S520)を示す。前記報知処理S50は、この報知処理S520を備えるように構成することができる。まず、撮影手段31により景品カウンター92に対面する人物の顔が撮影されたとき、人物判断処理10により、対面する人物と同一人物が人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に存在するか否かを判断する(S522、S523)。同一人物が存在しなかった場合には、対面する人物が遊技をした人物ではない(非遊技者)と判断し、その旨の情報を表示装置41に表示することができる(S524)。
一方、ステップS523により、人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、人物判断処理10により人物情報記憶手段21に記憶されたその同一人物の人物番号を取得し、その人物番号に関連づけて遊技履歴記憶手段11に既に記憶されていた遊技履歴情報を顔画像とともに表示装置41に表示することができる(S525)。
本遊技場セキュリティシステム1は、遊技者が所定範囲内にない数の遊技媒体を持って異なる遊技台に移動したことを不正条件として検出し、アラームを発することができる。この処理例(S530)を図21に示す。
前記遊技開始情報記録処理S20により、前記人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に着席した人物と同一人物が存在した場合には、その人物(P1)と、着席した遊技台(Y1)と、着席時の保有遊技媒体数(M)とが記憶される(S531)。ここで、保有遊技媒体数Mは、人物P1が遊技台Y1に着席する前、直近に遊技台を離席した場合にはそのときの保有遊技媒体数、又は直近に計数機により計数した場合にはその計数後の保有遊技媒体数である。
前記遊技開始情報記録手段12は、更に、人物P1と関連づけて前記遊技履歴記憶手段11に既に記憶されていた直近の遊技台情報(遊技台Y0)を取得する(S532)。
以上によって、新たに遊技台Y1に着席した人物P1は、着席前に遊技台Y0を離席しており、その離席後又は計数後に保有遊技媒体数Mを持って遊技台Y1に来たことが分かる。
そこで、着席した遊技台Y1とその前に離席した遊技台Y0が異なる遊技台であり(S533)、かつ人物P1の保有遊技媒体数Mが所定範囲内にない場合(S534)には、不正条件に一致したと判断して前記ステップS50Yに移行する。これによってアラームが発せられることとなる。前記所定範囲は、許容される誤差等により予め定めることができる(例えば、−100〜+100)。
遊技場内の遊技台5及び計数機6が、使用する遊技媒体の区別(例えば、遊技媒体の単価)に対応した複数の群(コーナー)に区分けされている場合がある。本遊技場セキュリティシステム1は、この場合に、遊技者が所定範囲内にない数の遊技媒体を持って異なる群に属する遊技台に移動したことを不正条件として検出し、アラームを発することができる。この処理例(S540)を図22に示す。
前記遊技開始情報記録処理S20により、前記人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に着席した人物と同一人物が存在した場合には、その人物(P1)と、着席した遊技台(Y1)と、直近の保有遊技媒体数(M)とが把握される(S541)。ここで、保有遊技媒体数Mは、人物P1が遊技台Y1に着席する前、直近に遊技台を離席した場合にはそのときの保有遊技媒体数、又は直近に計数機により計数した場合にはその計数後の保有遊技媒体数である。
前記遊技開始情報記録手段12は、更に、人物P1と関連づけて前記遊技履歴記憶手段11に既に記憶されていた直近の遊技台情報(遊技台Y0)又は計数機情報(計数機K0)を取得する(S542)。ここで、前記遊技台情報又は計数機情報は、より直近の情報、すなわち遊技台Y1に着席する直前の情報を採用する。
以上によって、遊技台Y1に着席した人物P1は、遊技台Y0を離席した後に、又は計数機K0で計数した後に、保有遊技媒体数Mを持って遊技台Y1に来たことが分かる。
そこで、着席した遊技台Y1と、直近の遊技台Y0又は計数機K0とが異なる群に属し(S543)、かつ人物P1の保有遊技媒体数Mが所定範囲内にない場合(S544)には、不正条件に一致したと判断して前記ステップS50Yに移行する。これによってアラームが発せられることとなる。
前記計数情報記録処理S40により、前記人物情報記憶手段21に既に記憶されていた人物情報中に、計数機に対面する人物と同一人物が存在した場合には、その人物(P1)と、計数機(K1)と、直近の保有遊技媒体数(M)とが把握される。ここで、保有遊技媒体数Mは、人物P1が遊技台Y1に着席する前、直近に遊技台を離席した場合にはそのときの保有遊技媒体数、又は直近に計数機により計数した場合にはその計数後の保有遊技媒体数である。
前記遊技開始情報記録手段12は、更に、人物P1と関連づけて前記遊技履歴記憶手段11に既に記憶されていた直近の遊技台情報(遊技台Y0)又は計数機情報(計数機K0)を取得する。ここで、前記遊技台情報又は計数機情報は、より直近の情報、すなわち遊技台Y1に着席する直前の情報を採用する。
以上によって、人物P1は、遊技台Y0を離席した後に、又は計数機K0で計数した後に、保有遊技媒体数Mを持って計数機K1に来たことが分かる。
そこで、計数機K1と、直近の遊技台Y0又は計数機K0とが異なる群に属し、かつ人物P1の保有遊技媒体数Mが所定範囲内にない場合には、不正条件に一致したと判断して前記ステップS50Yに移行する。これによってアラームが発せられることとなる。
遊技客P1に着目すると、P1はBコーナーの遊技台5b1を離席し(持玉1000)、Aコーナーの遊技台5a1に着席した。このとき、前記コーナー間移動のアラーム処理S540の結果、事務所に置かれた表示装置4cにP1の顔画像と遊技履歴が表示されるため、係員S3は不正な移動と知ることができる。
また、遊技者が単にコーナーの異なる遊技台間を移動したことを前記不正条件に設定しておくこともできる。この場合、遊技者P2が、Bコーナーの遊技台5b2を離席してAコーナーの遊技台5a2に着席したとき、事務所に置かれた表示装置4dには、P2の顔画像とその遊技履歴情報が表示される。そうすると、係員S4は、P2は持玉が0の状態で移動したので問題がないと判断することができる。
また、遊技客P4に着目すると、P4はBコーナーの遊技台5b3を離席してBコーナーの計数機6bで計数した後、計数機6bにより発券されたチケットを景品カウンター92に持参する。P4が景品カウンターに対面すると、対面者P4に関連づけられた遊技履歴情報が表示装置4aに表示される。そうすると、係員S1は対面するP4の顔と表示された計数者の顔画像を照合し、かつ表示されたP4の持玉数とチケット上の計数データを照合して適正な計数であったと判断することができる。
本遊技場セキュリティシステム1は、前記機器情報を適宜に取得することができる。例えば、所定のタイミングに、遊技台が持つ遊技媒体数、遊技台の稼動情報を含む機器情報を取得する。前記所定のタイミングは、一定の周期(例えば、1秒〜3分の間隔)とすることができる。これにより、遊技者が着席した遊技台の遊技状態について、継続的に監視することが可能となる。
図23は、遊技客が着席している任意の1台の遊技台についての処理例(S550)を示す。この処理を前記報知処理S50に加えることによって、遊技媒体の持込みを検出することができる。先ず、遊技客が着席中の遊技台Ynを得る(S551)。遊技客が着席したときには前記遊技開始情報記録処理S20により遊技履歴情報が記憶され、その遊技客が離席したときには前記遊技終了情報記録処理S30により遊技履歴情報が記憶される。したがって、遊技客が着席中の遊技台は遊技履歴情報によって見出すことができるが、別途の方法によって管理されていてもよい。次に、遊技台Ynに着席している人物Pnに関連づけられた着席時の保有媒体数情報の値Mを取得する(S552)。
また、遊技開始情報記録処理により遊技台Ynについて遊技履歴情報が記憶された後、前記のとおり、遊技台の機器情報を周期的に監視することができ、遊技台Ynが持つ遊技媒体数、遊技台Ynの稼動情報を取得することができる。これにより、人物Pnの着席時の保有媒体数値Mを基に、着席後の遊技台Ynの持つ遊技媒体数の変動値を集計して(m)、人物Pnが現在保有する遊技媒体数(遊技中保有遊技媒体数)M1を得ることができる(S553)。前記mは、負の値となる場合もある。
そこで、遊技中保有遊技媒体数M1が所定値よりも小さくなっている状態で、遊技台Ynからの遊技媒体の払い出し又は玉貸機や再プレイ機からの遊技媒体の貸し出しがされることなく、遊技台Ynの稼動が開始されたことを不正条件に定めておく(S554〜S556)。この不正条件に一致した場合(S50Y)には、着席中の遊技者Pnによって遊技媒体が持ち込まれた可能性があるため、アラームを発することができる。
本遊技場セキュリティシステム1は、遊技客が着席していても遊技がされていない遊技台を自動的に検出して、係員に遊技客の顔画像とともに報知することができる。
図24は、遊技客が着席している任意の1台の遊技台についての処理例(S560)を示す。この処理を前記報知処理S50に加えることによって、着席かつ非稼動の状態を検出することができる。先ず、前記と同様の方法により、着席中の遊技台Ynを得る(S561)。また、遊技台Ynに遊技客が着席した後、遊技台Ynの機器情報を周期的に監視することができ、遊技台Ynの稼動情報が取得される(S562)。
したがって、遊技台Ynの稼動がされないで所定時間が経過したことを不正条件としておくことによって、遊技台Ynが着席かつ非稼動の状態であることを検出し(S563、S564、S50Y)、係員に報知することができる。
1台の遊技台の周辺の遊技台に仲間の人物が着席し、不正な遊技が行われる場合がある。本遊技場セキュリティシステム1は、遊技媒体が多数払い出されている遊技台Yxの近傍に配設された近接遊技台が着席され且つ非稼動である状態を検出することにより、不正な遊技がされている可能性のある遊技台とそれに関係する人物を自動的に検出して、係員に報知することができる。前記遊技台Yxに近接する遊技台として、遊技台Yxの片側又は両側に隣接する遊技台としてもよいし、さらに遊技台Yxと連続していない遊技台や、遊技台Yxの遊技客の背面付近に設置されている遊技台を含んでもよい。前記のとおり、ある遊技台に着席がされているか否かの情報は、遊技履歴情報から取得することもできるし、別途の方法によって取得してもよい。また、ある遊技台について遊技台の稼動情報を含む機器情報を周期的に取得することができるため、その遊技台が稼動していない非稼動時間を計測することができる。
本遊技場セキュリティシステム1は、前記撮影手段31によって撮影された人物が18歳未満と判断される場合には、報知手段15によってアラームを発することができる。
前記のとおり、人物判断手段22は、撮影された人物の顔の特徴からその人物の年齢を判断するように構成することが可能である。この場合、前記人物情報は人物の年齢を含むようにすることができる。前記人物判断手段22は、撮影手段31により撮影された画像に基づいて人物の年齢を含む人物情報を生成して、その年齢が18歳未満であるかを更に判断し、前記報知手段15は、人物判断手段22により年齢が18歳未満であると判断されたことを前記不正条件に含むことができる。
本遊技場セキュリティシステム1は、予め不審人物を登録しておくことにより、前記撮影手段31によって撮影された人物が不審人物と判断された場合には、前記報知手段15によってアラームを発することができる。
このため、前記人物情報記憶手段21は、更に、予め定められた不審人物を登録した不審人物情報211を前記人物情報210と相互に関連づけて記憶し、前記人物判断手段22は、撮影手段31により撮影された画像に基づいて生成した人物情報と人物記憶手段21に既に記憶されていた人物情報とを比較して同一人物があった場合には、その同一人物が人物記憶手段21に既に記憶されていた不審人物情報211に登録されている人物か否かを更に判断することができる(図14のステップS120、S122)。
また、報知手段15は、人物判断手段22により、人物情報記憶手段21に既に記憶されていた不審人物情報211に登録されていたと判断されたことを不正条件に含む。これにより、登録された不審人物と同一人物が撮影手段31によって撮影された場合には、アラームを発することができる。
本遊技場セキュリティシステム1は、図26に示す会員認証手段18及び会員番号記録手段19を更に備えることによって、会員情報と人物情報とを関連付けることができる。このため、前記人物情報記憶手段21は、更に会員情報を記憶する。
会員認証手段18は、前記遊技台5ごとに対応して会員個人ごとの識別情報を取得する識別情報取得装置181を備える。会員ごとの識別情報は、例えば、磁気方式、光学方式等で読取り可能な会員カード等に記録されてもよいし、指紋等の生体情報であってもよい。識別情報取得装置181は、前記識別情報の取得装置とすることができる。会員認証手段18は、識別情報取得装置181によって取得された識別情報を認証したときは、その人物の会員番号、及びその識別情報を取得した識別情報取得装置181に対応する遊技台番号を出力する。
会員番号記録手段19は、会員番号を含む会員情報を更に関連づけて前記人物情報記憶手段21に記憶させる。会員番号記録手段19は、会員認証手段18により出力された会員番号及び遊技台番号を取得するとともに、前記撮影手段31により撮影されたその遊技台番号に対応する遊技台5に着席した人物の画像に基づき前記人物判断手段22により生成された人物情報を取得する。そして、その人物情報と、会員情報として会員番号と、を相互に関連づけて人物情報記憶手段21に記憶させることができる。これにより、会員情報と遊技履歴情報を結び付けることも可能になる。
Claims (13)
- 遊技媒体を用いて遊技する複数の遊技台ごとに人物の顔を撮影する撮影手段と、
人物の顔画像を含む人物情報を蓄積して記憶する人物情報記憶手段と、
遊技台情報と、人物情報と、保有遊技媒体数情報とを相互に関連づけて遊技履歴情報として蓄積して記憶する遊技履歴記憶手段と、
前記撮影手段により撮影された画像に基づいて顔画像を含む人物情報を生成し、その人物情報と前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報とを比較して同一人物があるか否かを判断する人物判断手段と、
前記撮影手段により撮影された画像から前記遊技台への人物の着席が検出されたとき、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在しなかった場合には、保有遊技媒体数情報として0と、着席した人物の人物情報と、着席した遊技台の遊技台情報とを相互に関連づけて遊技履歴記憶手段に記憶させ、
かつ、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、その同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の保有遊技媒体数情報の値を取得し、その取得した値に等しい保有遊技媒体数情報と、着席した人物の人物情報と、着席した遊技台の遊技台情報とを相互に関連づけて遊技履歴記憶手段に記憶させる遊技開始情報記録手段と、
前記撮影手段により撮影された画像から前記遊技台に着席した前記人物の離席が検出されたとき、その人物が離席時に保有する離席時保有遊技媒体数を計算して、保有遊技媒体数情報としてこの離席時保有遊技媒体数と、その人物の人物情報と、離席した遊技台の遊技台情報とを相互に関連づけて前記遊技履歴記憶手段に記憶させる遊技終了情報記録手段と、
前記人物判断手段による判断の結果又は前記遊技履歴情報が所定の不正条件に一致するかを判断し、その不正条件に一致した場合には、人物の顔画像を含む当該遊技履歴情報を表示装置に表示し及び外部にアラーム信号を送信し、又は前記表示及び前記送信のうちのいずれかを行う報知手段と、
を備え、
前記遊技開始情報記録手段は、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、着席した人物と同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の遊技台情報を更に取得し、
前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の前記保有遊技媒体数情報の値が所定範囲内になく、かつ前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の前記遊技台情報の遊技台と前記着席した遊技台とが異なることを前記不正条件に含むことを特徴とする遊技場セキュリティシステム。 - 前記撮影手段は更に遊技媒体を計数する計数機ごとに計数する人物の顔を撮影し、
前記遊技履歴情報は計数機情報を更に含み、
計数機情報と、人物情報と、保有遊技媒体数情報とを相互に関連づけて前記遊技履歴記憶手段に記憶させる計数情報記録手段を更に備え、
前記計数情報記録手段は、前記撮影手段により前記計数機に対面する人物の顔が撮影されたとき、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在しなかった場合には、前記対面する人物を非遊技者と判断し、
かつ、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、その同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の保有遊技媒体数情報値を取得し、その取得した値から計数機により計数された遊技媒体数を減算して計数後の保有遊技媒体数を求め、この保有遊技媒体数情報と、前記対面する人物の人物情報と、計数機情報とを相互に関連づけて遊技履歴記憶手段に記憶させ、
前記報知手段は、前記計数情報記録手段により前記対面する人物が非遊技者と判断されたこと、及び前記計数情報記録手段により求められた前記計数後の保有遊技媒体数が所定範囲内にないこと、を前記不正条件に含む請求項1記載の遊技場セキュリティシステム。 - 前記撮影手段は更に景品カウンターに対面する客の顔を撮影し、
前記報知手段は、更に、前記撮影手段により前記景品カウンターに対面する人物の顔が撮影されたとき、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、その同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた顔画像を含む遊技履歴情報を前記表示装置に表示し、
かつ、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在しなかった場合には、同一人物が存在しなかったことを前記不正条件とする請求項1又は2記載の遊技場セキュリティシステム。 - 前記遊技台及び計数機は、使用する遊技媒体の区別に対応した複数の群に区分けされており、
前記遊技開始情報記録手段は、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、着席した人物と同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の遊技台情報又は計数機情報を更に取得し、
前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の前記保有遊技媒体数情報の値が所定範囲内になく、かつ前記遊技開始情報記録手段により取得された直近の遊技台又は計数機と前記着席した遊技台とが異なる群に属していることを前記不正条件に含む請求項2又は3に記載の遊技場セキュリティシステム。 - 前記遊技台及び計数機は、使用する遊技媒体の区別に対応した複数の群に区分けされており、
前記計数情報記録手段は、前記人物判断手段により、前記人物情報記憶手段に既に記憶されていた人物情報中に同一人物が存在した場合には、前記計数機に対面する人物と同一人物の人物情報と関連づけて前記遊技履歴記憶手段に既に記憶されていた直近の遊技台情報又は計数機情報を更に取得して、その遊技台又は計数機と前記人物が対面する計数機とが異なる群に属しているときは対面する人物を不正計数者と判断し、
前記報知手段は、前記計数情報記録手段により前記対面する人物が不正計数者と判断されたことを前記不正条件に含む請求項2乃至4のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。 - 前記報知手段は、更に、前記遊技台の持つ遊技媒体数及び稼動情報、並びにその遊技台に対応した玉貸機又は再プレイ機からの遊技媒体の貸出情報を含む機器情報を周期的に取得する請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
- 前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により前記遊技履歴記憶手段に記憶された着席時の保有媒体数情報を基に前記機器情報中のその着席した遊技台の持つ遊技媒体数の変動を集計して着席した人物が遊技中に保有する遊技中保有媒体数を計算し、前記着席時の保有媒体数情報の値又は前記遊技中保有媒体数が所定値よりも小さい場合には、その遊技台から遊技媒体が払い出されず及び前記玉貸機もしくは前記再プレイ機から遊技媒体が貸し出されず、かつその遊技台の稼動が開始されたことを検出したことを前記不正条件に含む請求項6記載の遊技場セキュリティシステム。
- 前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により前記遊技履歴記憶手段に記憶された着席した遊技台について前記機器情報中の稼動情報を監視し、所定時間を超えてその遊技台が稼動していないことを検出したことを前記不正条件に含む請求項6又は7記載の遊技場セキュリティシステム。
- 前記報知手段は、前記遊技開始情報記録手段により前記遊技履歴記憶手段に記憶された着席した遊技台及びその近傍に配設された近接遊技台について前記機器情報を監視し、前記着席した遊技台で払い出された遊技媒体数が所定値を超えたときは、前記近接遊技台に人物が着席しており、かつ、所定時間を超えて前記近接遊技台が稼動していないことを検出したことを前記不正条件に含む請求項6乃至8のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
- 前記人物情報は人物の年齢を含み、
前記人物判断手段は、前記撮影手段により撮影された画像に基づいて人物の年齢を含む人物情報を生成してその年齢が18歳未満であるかを更に判断し、
前記報知手段は、前記人物判断手段により年齢が18歳未満であると判断されたことを前記不正条件に含む請求項1乃至9のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。 - 前記人物情報記憶手段は、更に、予め定めた不審人物を登録した不審人物情報を前記人物情報と相互に関連づけて記憶し、
前記人物判断手段は、前記撮影手段により撮影された画像に基づいて生成した人物情報と前記人物記憶手段に既に記憶されていた人物情報とを比較して同一人物があった場合には、その同一人物が前記人物記憶手段に既に記憶されていた前記不審人物情報に登録されている人物か否かを更に判断し、
前記報知手段は、前記人物判断手段により、前記人物記憶手段に既に記憶されていた前記不審人物情報に登録されていたと判断されたことを前記不正条件に含む請求項1乃至10のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。 - 不審人物を前記不審人物情報に登録する不審人物登録手段を更に備え、
前記不審人物登録手段は、前記報知手段により前記不正条件に一致したと判断された場合には、その人物の顔画像を含む人物情報を記憶するとともに前記不正条件に一致するごとに当該人物の不正回数を数え、同一人物について累計した前記不正回数が所定回数以上となったときはその人物を不審人物情報に登録し、この不審人物情報と、その人物の人物情報とを相互に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる請求項11記載の遊技場セキュリティシステム。 - 前記人物情報記憶手段は更に会員情報を記憶し、
前記遊技台ごとに対応して個人ごとの識別情報を取得する識別情報取得装置を備え、その識別情報取得装置によって前記識別情報を取得して認証したときはその人物の会員番号及び前記識別情報取得装置に対応する遊技台番号を出力する会員認証手段と、
会員番号を含む会員情報を更に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる会員番号記録手段と、
を備え、
前記会員番号記録手段は、前記会員認証手段により出力された会員番号及び遊技台番号を取得して、前記撮影手段により撮影されたその遊技台番号に対応する遊技台に着席した人物の画像に基づき前記人物判断手段により生成された人物情報と、会員情報として会員番号とを相互に関連づけて前記人物情報記憶手段に記憶させる請求項1乃至12のいずれかに記載の遊技場セキュリティシステム。
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